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オーデュボンの祈り
オーデュボンの祈り
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

2597件)
4.0
789
986
565
87
23
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    オーデュボンの祈りというタイトルにとても納得。 いつまでもこの島の話を読みたい気持ちになり、 優午の気持ちを思うとタイトルだけで泣けてくるし ごめんなさいとも思う。

    0
    投稿日: 2026.02.15
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    ありえない舞台の中のミステリーです。しゃべるカカシの殺人?事件を軸にストーリーが進みます。すべての辻褄が合うラストシーンには、驚嘆を禁じ得ません。

    19
    投稿日: 2026.02.12
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    現実離れのした話だが、いつかその閉ざされた島に 入っていってしまう。 不思議な力をもつ小説で、面白い。 伊藤は、突発的に退職して銀行強盗を思いつき、失敗して警官に殴られた、殴った警官は幼馴染で城山といい、整った顔に冷酷な心を隠している男だった。 逃げたつもりが、気がつくと男鹿半島のはずれの島にいた。 何がなんだか分らないままでその島になじんでいく。 住人は、未来が見通せてしゃべることが出来るカカシの「優午」。 家の庭で読書をしているが、悪いやつは有無を言わさず撃ち殺す「桜」という名の、美貌の静かな男。 半身を地面につけて心臓の音を聞いている少女「若葉」 足の不自由な「田中」 何時も同じ時間に散歩して、反対の言葉しか言わない画家「園山」 困った人を空家に運んで何かと面倒を見ている「日比野」 警官の「草薙」の妻「百合さん」は死んで行く人の手を握ってあげる仕事をしている。 喋るカカシも独創的だが、この手を握ってあげる仕事も現実にはありそうでない。 閉ざされた(閉ざした)島から唯一外にでかけている船乗りの「轟」。 肥満で座ったまま店番をしている「ウサギ」と彼女の世話をする夫。 そんな百年もの間島から出たことの無い人たちが住む島は、何か異次元のような奇妙さがあるが、伊坂さんが書くと、次第に現実と変わらなく思える。馴染んでしまって見えないだけで、現実もこういう奇妙なものかもしれない。 空き家のアパートの一室に住み着いた伊藤はその不思議な島で暮らすことになる。 そこで起きるミステリアスに思えるような生活の中の些細な出来事もあり、自殺をしようと高いやぐらに「田中」が登ってしまったり、外から来た男が殺されたりもするが、そんな出来事も島の人にとっては変わらない日常のようで、伊藤は時々疎外感を感じながらも親しみを覚えていく。 その中でも大変なことに、未来を話すことが出来るカカシが殺された。 でもカカシには予見できたのではないだろうか、カカシの「優午」は全て分っていたらしいとみんなは言う。 伊藤の書いた手紙が「轟」に運んでもらって、以前恋人だった「静香」に届く。 「轟」の船で「静香」と「城山」が来る。 そして最後に100年前から言い伝えられてきた「島に足りないたった一つのもの」もやってきた。

    6
    投稿日: 2026.02.12
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    喋る案山子とか、人殺しが黙認されている人物とか、、世界観に慣れるまで時間を要したが、伊坂幸太郎作品特有の?あらゆる場面、人物から物語が進んでいき、最後にパズルのピースがうまっていくような感覚は面白かった。場面が変わる際のカカシとか、警察のシルエットは可愛らしかった。 ただ、城山サイドの話が最後どうなるかはあらかた予想はついた。「この島に足りないもの」とやらで議論されていたのも、それが何かすぐ分かった。伏線(ヒント?)を撒きすぎのように思えた。 案山子とカカシで表記が違っているのが不思議だったが、特に意味はなかったらしい。謎。

    0
    投稿日: 2026.02.09
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    読みやすいけど読みにくい。没入するまでに時間がかかってしまった。主人公の周りが変化していく書き方が刺さった。

    0
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の場面である島ののどかさと異様な不穏さ(不気味さ)の両側面をもった雰囲気が好きだった。序中盤は謎が多く回りくどく感じたが、最後にすべてが分かったときには清々しい気持ちになれた。 確かに、「夜景」ってなんで夜に光る明かりのことを指すんだろう。夜の静けさ・暗さを楽しむという島の住人の考えの方に納得してしまった。 あと、タイトルの意味は読み進めるとわかるが、とてもおしゃれだと思った。

    0
    投稿日: 2026.02.03
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    カオス理論。 リョコウバトの一件からはじまり、まさかこういうフローで物語の伏線を回収するとは。 大まかに予想しながら読み、たまに見返すことで理解を深めることができるのが本の魅力なのだが、自身の予想を遥かに上回る壮大なストーリーで感服。 読み終えた時についスタンディングオーバーションをしてしまいたくなるほどの伏線回収と読了後のスッキリ感。 城山というどうしようもない不適格者の事の顛末も見所。

    9
    投稿日: 2026.02.02
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    初・伊坂幸太郎! 難しいかな…と思っていたけど、文章は読みやすく、一気読み!初心者も大丈夫ですね! 殺人事件やミステリー小説は正直あまり好きじゃないのですが、こちらは人と人との関係や世界観がよくて、うまく物語に入り込めました! そして足りないものが分かる手前… 鳥肌たった!!!!!!! なんて素敵な物語でしょう… 伊坂幸太郎が人気な理由が、1冊目で分かった! 次は何読もう♪って考えるだけでワクワクです!

    1
    投稿日: 2026.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書記録|『オーデュボンの祈り』著:伊坂幸太郎 ⸻ 1. この本を読んだきっかけ  この本の前に読んでいた本が私が苦手とする性的描写やBL的な内容であり、読書が愉しいと思える作品を読みたいと考えた時に伊坂幸太郎先生の作品なら間違いないと思ったため。題名の「祈り」という言葉からも心を浄化してくれるだろうと感じられたからである。 ⸻ 2. どんな本?(出版社からの引用)  コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? ⸻ 3.読んで考えたこと・感じたこと  伊坂幸太郎先生の処女作であることから、彼のこれまでの作品の核となっている作品だと感じた。ミステリーの構成であったり、登場人物、特に主人公が奥さんに逃げられていたり、偉人の名言や生き様を踏襲していたり、仙台が舞台であったり、音楽が人が生きる上で必要だということであったり…猫が登場する点も彼の作風だと感じさせる要素がぎっしり詰まっている。強いて言えば登場人物の名前が凝られていないような気がしたがそれは私が読み取れていなのかもしれないと考える。  本書の内容一貫して「どうしてカカシは殺されたのか?」「どうして自分の死を予知できなかったのか?」という謎に迫る。この謎の設定として物事を疑う視点の問題提起を読者にさせ、「内と外」の視点から謎の複雑さを作り上げている。主人公の伊藤はコンビニを襲撃して警察に追われる身となった。追われていてふと気が付くと知らない荻島という宮城の孤島に着いていた。ここに住む人々は個性豊かであり、嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、そして極めつけは人語を操り未来を見通すカカシ。  他にも妙な人間ばかりが住んでいるこの島には、『ここには大事なものが、はじめから、消えている。だから誰もがからっぽだ。島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく』という言い伝えがある。〈この先ネタバレ〉  「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」ということだが、物語の最後では何が欠けているのかが明らかになる。それは音楽であるのだが、どうして音楽なのかイマイチ私は読解できていない。主人公の伊藤が音楽が欠けていたとは思えない。もう一人島の外から来た人物も同様である。題名の「オーデュボン」は鳥の研究者であり画家である。登場人物の中で嘘しか言わない画家が出てくるが、「鳥」は「島の外から来た人たち」のことを表し、彼らに対して島に消えている大事なものや、空っぽである島民たちに何かをもたらしてほしいという「祈り」があるのではないかと推考する。  カカシである優午がどうして殺されたのか、という謎については、ご著者らしい答えだと考える。優午は未来が見えるがゆえに、人々の悲劇を止められない苦悩を抱えていた。そして死期が予知できていた人を救えなかったという罪滅ぼしと、「最後の希望」を守るために田中に頼んで自殺することに至った。この「最後の希望」が島の固有鳥である絶滅種のリョコウバトを守るため。島の外から来た曽根川は鳥を撃ち落とすために上陸した人物である。この人物を排除するために自らの死を利用するという点は、ご著者の作風らしい自己犠牲と希望への祈りが込められているように解釈する。  正直、登場人物が内と外の関係上複雑で、「嘘という嘘をつくことが嘘」というわけのわからない人物がキーパーソンであることから、読んでいる途中に解釈に苦しんだ。そうではあるが、伊坂幸太郎先生がどういう作家性をもっているのか、どんな作品を生み出していきたいのか、ということを理解できる作品だと感じた。 ⸻ #本が好き #本 #読書記録 #読書 #読書好きな人と繋がりたい #本好きな人と繋がりたい #読書好き #book #読書メモ #読書録 #読了 #図書館 #猫 #保護猫 #猫のいる生活 #猫のいる暮らし #ねこ #cats #catlife #ヤヨ_0330 #書評 #ネタバレ

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    2000年初版。著者のデビュー作。読んでみてデビューから舞台の設定や登場人物の個性など楽しませてくれる部分が満載です。超現実的な舞台・人の言葉を話し未来が見える案山子、殺人が認められている男、コンビニ強盗の主人公。江戸時代まで物語が遡ったり。設定やアイデア、文章の力に引き摺り回される感じです。さすがです。

    33
    投稿日: 2026.01.17
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    ジャンルは一応ミステリー? 大筋は「未来が見えるカカシを殺したのは誰だ」という謎解きと思うが、おとぎ話的不思議さが興味を引き続ける。(といってジャンル:おとぎ話という訳でもない) 要は面白い。読了感良し。

    0
    投稿日: 2026.01.10
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    The 伊坂幸太郎ワールドって感じで好きだなー 絶対フィクションなのに、ノンフィクション差が混じっている感じ。 私もいつの日か太陽を背負って生きたいな

    1
    投稿日: 2026.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎さんのデビュー作という事で気になってましたが、今までタイミング合わず、今回やっと読了。 言葉の言い回しだったり、舞台が仙台だったり、とんでもない悪役がいたりと伊坂さんらしい部分は初期からなんですね。 一方で、作風はとても不思議な世界観。近年の作品は比較的リアリティある気(殺し屋や死神もいるけど)もするからちょっと珍しい印象。 にしても、島の世界観が不思議で、何でもありな世界だと思ってたけど、人間関係だったり、ミステリ要素は普通の世界と同じで不思議な感覚になりました。読後はスッキリした気持ちになりました。 以下感想 ・伊坂幸太郎らしくない世界観だっけど、終わってみたら伊坂作品。 ・足りないもの、自転車漕いだり、手紙を書いたり、音を聞いたり、サックス出てきたり、沢山の伏線がしっかりと回収されて本当に見事。 ・日比野と、先祖のくだりはもっと深掘りあってもよかったー。 ・城山が撃たれてホッとしたよ。。。

    24
    投稿日: 2026.01.03
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    閉ざされた島という舞台設定に加えどこか風変わりで強烈な個性をもつ登場人物たちが次々と現れ、物語の終盤までまったく飽きることなく世界観に引き込まれた。 一方で、過去に起きた事件や物語の途中で散発的に起こる出来事は残虐で救いのないものが多い。 しかし島の住人たちは、それらを特別なこととしてではなく、まるで日常の一部のように受け入れている。その淡々とした態度が、かえって強い狂気を感じさせ、生々しい不安や恐怖を突きつけてた。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    伊坂幸太郎の小説を10年以上前に読むきっかけとなった本、いや伊坂幸太郎に限らず小説を読むようになった思い出の本の読み返し。 初めの感動した印象とまた別の印象を受けた。 時が経って年齢を重ねて、経験を重ねて読むとまた別の意味合いをもった。感慨深い。 子供に優という文字をつけたいと思い付けた。 子供も今年大学生になる。 時が経つのは早い。

    2
    投稿日: 2026.01.01
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    全く関係のないと思っていたピースがどんどん組あわさって、最後に一枚の絵になる。 そんな作品だった。面白い!

    1
    投稿日: 2025.12.25
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    デビュー作とは思えないほど、内容がしっかりしています。 細かく言えば、今の熟練された著者の作品と比べて、少し粗があるように思いますが(デビュー作なので当たり前ですが)、それでも読み入ってしまう著者の才能に慄くばかりです。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未来が見える喋るカカシや、嘘しか言わない画家、ルールとして殺人を許されている男…といった人達が住む外界から閉ざされた島が舞台というシュールな世界観の物語でした。よく分からない世界観でファンタジーっぽくも思いましたが、カカシの死の謎を巡るミステリー要素が興味を引きます。未来が見えてもその結果を変えることは出来ない現実に苦しんで自殺することにした優午(カカシ)の苦悩を思うと、未来が見えるのを羨ましいと簡単には思えないなと思いました。悲しい結末に向かうことを誰も止められない。でも静かに祈ることは出来る。

    0
    投稿日: 2025.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』を読み終えて、不思議な浮遊感に包まれた。現実と幻想の境目が曖昧で、読み進めるほどに自分も荻島に足を踏み入れているような感覚になる物語だった。 もし自分がこの島に来て、桜のような存在が当たり前に暮らしていたら、安心するどころか怖くなって外に出られなくなると思う。狭い島という閉ざされた空間だからこそ、異質な存在はより強く浮かび上がり、逃げ場のない不安を生むのだと感じた。 作中で語られる「この島には音楽が欠けている」という言葉には強く納得した。音楽は時間の流れや感情の起伏を実感させるものだ。もし自分が荻島にいて音楽を聴いたとしたら、そこで初めて「時が刻まれている」という感覚を取り戻すのではないかと思う。音楽がない世界は、穏やかであると同時に、どこか停滞しているようにも感じられた。 未来を知ることができる優牛についても印象に残った。未来が分かることは力である一方で、その重さに耐え続けるのは想像以上に苦しい。優牛は未来を知ることに疲れ、静かに限界を迎えていたのではないかと思う。その姿は、特別な能力が必ずしも幸福につながらないことを示しているようだった。 個性の強い人々が集まる荻島の中で、伊東は確実に成長していった。島の異質さや出来事に翻弄されながらも、彼は自分なりに物事を受け止め、前に進んでいく。その変化は派手ではないが、読後にしっかりと残る成長だった。 『オーデュボンの祈り』は、奇妙で静かな物語でありながら、人が生きることや時間、そして「知ること」の意味を深く考えさせてくれる作品だった。読み終えたあとも、荻島の空気が心の中に残り続けている。

    10
    投稿日: 2025.12.15
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    まるでアリスのような不思議な世界の中で進んでいく物語。 不思議な世界、回想、主人公が島に来る前にいた仙台での話と場面は何度も行き来するが、その場面ごとに文間にマスコットのようなキャラが記されており、「あ、ここからはこの話なんだ」とわかりやすい。 不思議な世界とは言うものの、その世界で翻弄される物語ではなく、主人公と共に現実的な目で物語を追っていける。 謎解き要素的なものは薄いのかもしれないが、それがきっと肝ではないので物足りなさはなかった。 何より、島の住人の言葉や、主人公の言葉の端々に妙に考えさせることが多く印象に残った。 ミステリーととると、少し物足りないかもしれないが、物語としたら満足できる作品。 不思議なタイトルも、読み終えると意味がわかる。

    4
    投稿日: 2025.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎は好きでよく読むけどこれは特に好きだった。 喋るカカシとかいうファンタジーな存在、変な島民たち、それらを変だと思いつつ順応していく主人公、すごく刺さった。現実には絶対にないのに、もしかしたらどこかにはこういう島があるのかも…と思わされた。 ちゃんとミステリーの部分もあって面白かったし、何よりキャラクターが良かった。 島に足りないものが何か、がわかったときの日比野の嬉しそうな様子で何故か泣いてしまった。日比野には幸せでいて欲しいと思った。 あと好きなのは、城山が島に着いて最初に民家を訪ねるシーン。それが桜の家だとわかった瞬間、こいつ踏むぞ、と思ったし、そのための花の種だったんだと気づいてすごく気持ちよかった。 そんなに上手いこといくか?って感じはあるけど、まあ未来がわかるカカシが考えたことだしな、と謎に納得した。最高に面白かった!

    3
    投稿日: 2025.12.09
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    デビュー作から会話のキレの良さや伏線回収の上手さといった伊坂ワールドが既に完成されていたことに驚いた。コメディと不気味さ、ミステリとヒューマンドラマを同居させられる著者の腕力に脱帽!読後は名状しがたい不思議な気持ちになった。

    8
    投稿日: 2025.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ音楽なんだろうと思った。 終わりとしてはきれいだけど、でもなんで、という疑問が残っていた。 でも他の人が書いていた「動物がたくさん出てくるのが印象的」という感想を見かけた時、ふと頭に浮かんだことがあった。 それは、なぜ桜は人を殺すことを認められているのかという疑問の答えにも通じる気がした。 音楽は人間だからこそ楽しめる芸術だからかもしれない。絵もある、読書もある。残るは音楽。 優午は話せるけど案山子だから、音楽を知らない。楽しむこともできない。 それに、この島に音楽が持ち込まれるためには優午は殺されないといけない。 桜が人を殺しているのはきっと自然だからだ。実際は桜になりたがっている人間ではあるけど、天災が起きた時に誰のことも責められないように、殺したのが桜なら受け入れるしかない。そういう立ち位置なんだ。 振り返れば本文にもそのようなことが書いていたのに、あの時は何も引っ掛からなかった。 皮肉なものだ。 何億羽といた鳥を絶滅にまで追い込んだり、生き物の命や精神を無碍に扱う人間に失望して、本当は片っ端から撃ちたいけどそれができないから悪意を持った人間から殺して数を減らしているのに、最後の最後は人間に希望を見出す。 この島を変えてくれるのは、動物や自然の概念で溢れているこの閉鎖的な世界の外からきた人間。 きっと変えてくれる。まるで祈りだ。 この島に音楽が持ち込まれたのは、結果として関わっていたすべての人が優午の言葉を守ったからだ。誰か1人でも跳ね除けていたら、最後のリョコウバトは撃ち殺されていたし、城山が島を脅かして支配いたかもしれない。 1つ1つの選択が何億通りもある未来の道筋を作っていく。 その選択には、人間の善意や良心に依るところもあるのかもしれない。

    2
    投稿日: 2025.12.09
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    最初はどーいう話か分からんかったけど (結局どーいう系かわからんけど)おもしろかった 伏線も回収できた

    0
    投稿日: 2025.12.02
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    高校生ぶりぐらいに読み返したけど、やっぱり伊坂幸太郎の中で一番好き。これがデビュー作なのすごい。5ページおきくらいに泣きそうになっていた。不思議。 ノスタルジックな世界だけど、この世界でもちゃんと悪が存在する。伊坂幸太郎の作品は、悪、不条理をがむしゃらにというよりはふわっと主人公なりの正義を持って飛び越えていく。 (言語化が難しい、、語彙力が足りない、、)(お前は逃げるよ、と言われた主人公だけど) 登場人物それぞれに正義があるところも魅力。(aはbだ、という表現も一種の正義) 逃げたくなるようなやるせない世の中でも、向き合ってみようという気持ちになれる。読後、少し世界が魅力を持って見えるようになるのは伊坂幸太郎作品のすごいところだと思う。

    3
    投稿日: 2025.11.26
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    伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』 デビュー作です。とても不思議な小説です。 主人公は伊藤です。彼は元システムエンジニアで、コンビニ強盗をして捕まりました。彼を捕まえたのは、中学時代の同級生で今は警察官の城山でした。パトカーで連行される途中、偶然にも事故が起こり、その隙に伊藤は逃げることができました。しかし、そこから先の記憶がありませんでした。 意識を取り戻すと、彼は見知らぬ島である萩島にいました。この島は、長い間外界との交流を断っていると言われています。轟という島で唯一島内外を行き来する男に出会い、彼が伊藤をこの荻島に連れてきたのです。 荻島にはこの百五十年間、島外からの人間が来たことはなく、伊藤が二人目でした。そして三週間前、一人目となる曾根川という男も轟が連れてきたとのこと。 伊藤は訳が分からないまま、日比野という馴れ馴れしい男に荻島を案内してもらいます。 癖の強い島民が多い中でも特に伊藤を驚かせたのが、優午という名前の喋るカカシでした。 優午は未来を見通すことができ、伊藤が来ることを予め知っていました。そして、荻島についてもいろいろ教えてくれます。 日比野から、この島には足りないものがあると聞きます。そして、それを外の人間が置いていくというものだという言い伝えがあることを教えられます。 そして萩島での物語が始まります… 伊坂幸太郎さんの小説にはいつもとても残酷な人間や現実が出てきます。それでも、それを笑い飛ばすようなユーモアや、強い人間も。 この作品もそういった人間讃歌に溢れている気がしました。 萩島に足りなかったもの。それも、とても美しいものでしたね。 「あの丘で、君はアルトサックスの演奏をするんだよ。チャーリー・パーカーでも、君が好きで編曲したビートルズでもいい。あそこで思い切り吹くんだ。」

    16
    投稿日: 2025.11.23
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    はじめは進みがイマイチだったけど 途中から一気に引き込まれた! ありえない世界なのに、どこかリアリティーもあって 謎が一気に解けそうになったり、ならなかったり 面白かった! ちゃんとすべてに意味があって繋がっている伊坂幸太郎ワールドのデビュー作

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    物語の舞台となる島には独自の習慣やルールがあって、その設定がすごくおもしろかったです! 出てくる島民の一人ひとりに個性があって、最後まで飽きない展開になってました!

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった 桜が登場するたびにワクワクした 桜「理由になってない」 城山の殺され方が良かった かかしのゆうごにお辞儀をする田中のシーンは好き 自分の歩き方を馬鹿にする日々野に対して「俺からしたらあんたの歩き方のほうがよっぽどみっともないよ」と答える田中 コンビニ強盗をした主人公の動機がいまいちピンとこなかった。そんなことで重罪を犯す? 伊坂幸太郎の作品は人間のクズみたいな悪人がよく出てくる これがデビュー作なのか あらすじに書いてある「かかしのゆうごが殺される」ところまで、本編3/1くらいあった…あらすじとはなんなんだろう。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    作品自体はとても面白かった。 結局カカシはなんだったのか、思ったよりどんでん返しじゃなかったのが気になる 呼んだのだいぶ前であまり覚えてないからまた読んで面白かったら星増やします!

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり面白かったです。 違和感を感じながら読み進めましたが、違和感の正体は掴めず、最後はおそらく価値観の違いだろうと思いました。 犬や熊、鳥、ウサギのような人が出てきたので、実は動物植物の島か?とか思いましたが全然的外れでした。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    哲学的、文学的ミステリー。現実とかけ離れた詩を感じさせるような描写が多いのが少し他の作者と作風を一線を画しているように感じる。全てが最後に繋がるが、その繋がり方があまり予想出来ず良かった。人間ドラマや哲学にも触れているがただの感動モノでは無いところが好き。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    コンビニ強盗の後、知られていない萩島に着いた伊藤。 行動を共にする、犬に似た日比野。 反対のことしか言わない画家の園山。 銃で人を撃つ桜。 船で外に行ける轟。足の悪い田中。 郵便屋さんの草薙とその妻の百合さん。 そして、未来が見えるカカシの優午。優午がバラバラに殺され、犯人探しが。そして未来が見えるのになぜ? サスペンスではあるもののそこに流れる時間や空気には一切の緊迫感はない。 そんな、伊坂幸太郎の、一筋の恐怖と、その後訪れる爽快感が好きです。 まるで丘の上にそよぐ春風のような。 舞台はいつも仙台ですね。 この島には欠けたものがある。

    20
    投稿日: 2025.10.06
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    久々に再読した! やっぱり好き! 登場人物のどれもこれもがぶっとんでるのに、 しゃべるカカシなんているから、 はちゃめちゃな人々と暮らしが 平然と成り立つ世界観が好き。 カカシなのに鳥贔屓って秀逸が過ぎる… 伏線回収が全てではないけど 拾い上げられていくたびに ワクワク感が巻き起こるのはやっぱり楽しい。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    カカシはそう考えるのか。すごく納得。 現実ではありえない世界、話、をリアルに感じさせるのが伊坂幸太郎のすごいところなのか。 とにかく、本当にこんな島があるんじゃないかと、違和感なく読めた。 鎖国したら、きっと人々はこういうふうに生きるのだろう、と自然と納得できる作り込みはやはり伊坂幸太郎がすごいのだろう。 だからこそ、ちょっとクライマックスは呆気なかったかな。でもスッキリはした。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    伊坂幸太郎の最高傑作。 未来を知っているカカシは何故殺されたのか?という謎に迫るミステリー。それに加えて、登場人物の価値観によりもたらされる寓話的要素が作品に奥深さを生んでいる。

    11
    投稿日: 2025.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個性豊かな登場人物、未来が分かるカカシ、鎖国の孤島。現実的にはあり得ない、ファンタジーな世界線だけど、沼にハマってしまった。面白かった。 前半は確かに、この島の紹介、人との出会いが単調に描かれていたから少しつまらなかったけど、後半に進むにつれて、ドンドン解き明かされていく謎にワクワクして一気に読み終わってしまった。 カカシが死んでしまった理由を知った時は、あぁ、なるほどなぁと思った。 島に欠けているものは何かというのが「音楽」だったのは、納得できなくもないけど、少し拍子抜け? でも、この孤島が待っていた島の外の人間が曽根川でもなく、伊東でもなく伊東の元カノ・静香というのは、何だか、いいね。これもまた、カカシは未来を見ていたのかなぁ、と思ってしまう。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    強烈なキャラクターを持った登場人物、そして喋るカカシ、独自の発展を遂げた孤島。その中でも、この作品では悪人である警察官の城山の狂気が特に際立っていて、主人公の伊藤もコンビニ強盗をしたどちらかといえば悪人寄りの人間ではあるのだが、なぜか島の謎を解いていく正義よりの人間として描かれているように見える。 作品途中、リョコウバトの絶滅について語られる箇所があるが、「誰もが気が付かないうちに、すべてがその流れに巻き込まれていく」、「人間ってのは失わないと、この大きさに気が付かない」、「失ったものは二度と戻らない」など、この流れに終止符を打ちたかったカカシの思いには考えるものがある。 また、サスペンスでの名探偵は事件を解決することはできるが、事件を未然に防ぐことはできない等、人間のしてきた過ちや歴史について深く考えさせられる小説である。 ただ、この島に欠けているものが音楽だという締め方は少しキザっぽくて作者のカッコつけた感じが少し厭らしく感じてしまった。 その点だけマイナスだが、とても面白い作品でした。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    優午はなんで城山の非道さを知ってるのか不思議だった。人の記憶まで見えるのかなと思ってたけど(もし作中でそう発言してたらごめんなさい)城山が島に来た未来を見てその非道さを知ったのかと思うと面白かった。最初からヒントはあった。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い、面白かった。 登場人物のセリフや挙動が次々と伏線回収されていったのが気持ちよかった。島に足りないものはなんだろうと、ずっと考え続けていた。 そして、案山子が言ったこのセリフ。 「ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることでもないでしょう」 このセリフが頭から離れない。価値の有無に関わらず、そこにある美しさには変わりはなかった。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    いやあ、面白かったですねえ 一見すると関連があるとは思えないような話が繋がっていくかんじ、面白かったなあ 最後には登場人物たちにとても親しみを覚えていた。伊藤にも日比野にも優午にも桜にも、みんな。 というか、自分も外から荻島に来た人間のようにも思えた。 結末を知った上でまた読むのも面白いかも。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    外界から遮断されている荻島での物語。荻島には不思議な人物たちが住んでいて、そこに外の世界から来た伊藤(主人公)が奇妙な出来事に巻き込まれていく。荻島には何かが足りていないと言われていることを知り、日比野と探し始めるが、未来の見えるカカシである優午が亡くなったことで、物語は大きく動いていく。読み終えて、全て優午はわかっていたのかなぁと思った。終盤に城山が荻島に向かい、ドキドキしたが、伊藤に会う前に亡くなるとは城山は想像しなかっただろう。桜が荻島を守ったけど、やっぱり優午はそれも含めてわかっていたんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    勉強するはずが、面白すぎて読み切ってしもうた……。 初伊坂さん。 伊坂さんの作品もリンクしてるらしいから、 辻村さんのときの失敗から学んでデビュー作から読むことに。 外界から隔離されたリアリティがどこかない街。 未来が見える話せるカカシはなぜ殺されたのか。 すべてはこのラストのために動いてたのかもしれない。 あと個人的には日比野くん好きです。

    6
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うん年ぶりに再読してみた。 シュールなファンタジー、時の流れが違う感じ。 名探偵はそのうち自分が原因なのではないかと悩み始めるけど、名探偵がいなくても悲劇は起こるんだ、というようなくだりが、今の自分には刺さる。

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    はじめて伊坂幸太郎作品を読んだ。 同じ現代を生きているのに鎖国をしている閉鎖的な島というおもしろくないわけがない!という設定は大好物。基本主人公が歩き回っているだけなのに、会話の一つひとつに癖がありどんどん読み進めたくなってしまう。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    パズルのピースがなかなか見つからない、けどいつのまにかぴったり全てのピースが当てはまっていた。みたいなすごい不思議な気持ちになりました。 とても良い作品に出会えて嬉しいです。

    62
    投稿日: 2025.09.01
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    ★★★★☆伊坂幸太郎のデビュー作。外界から遮断されている荻島、喋るカカシ優午、拳銃で人を殺す桜、外界と島を行き来できる轟、嘘しか言わない元画家、サイコパス城山。島に欠けているものとは。他にはない不思議な世界感に引き込まれた。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    後半の100ページくらいまでは読むのがしんどかった。 時代も登場人物もバラバラの別の小説を、数ページ置きに読んでいるような、もしくは翻訳された海外のシュールなファンタジーでも読んでいるような気分だった。 ただ、少しずつ謎が解け始めてくるとごちゃごちゃと散乱していた物事が、少しずつ正しい場所に片付けられていくような気分になった。 そして伊坂幸太郎さんの作品は、いつも本質的な悪が倒されるので安心して読める。

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    8月11日〜12日 投げた矢が外れて地面に刺さってたらのくだりで、日比野が言った「落ちた場所に自分で的を書けばいい」の言葉が日比野らしくて好き。 後半の城山展開は読みながら希望していた通りになってすっきり。 TikTokでおすすめしてる人がいてBOOKOFFで購入。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    話のペースが独特で引き込まれた。 たらたら〜と続いている所、終盤の伏線回収、次へ次へと読みたくなる。 登場人物みんな個性豊かだった。 この島に欠けているもの、、、 一つのゴールに向かって全員が役割をこなしていく感じが面白い。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    この物語の登場人物みんな個性強くて好き 物語もちゃんと起承転結がなっていて読みやすかったし、まさかこれがあれだったんだってなった 最後の50ページくらいは鳥肌が止まらなかった 少し呆気ないなと思った場面あるけど、それはそれで面白かった 優午好きだーーーー 伊坂幸太郎の別作品も気になる

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    僕は大好きです もしかしたらありえるかも??程度のファンタジー要素と勧善懲悪 スローライフと見せかけてそうでもない だが面白い

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カオスな島。でもどこか暖かい。 やはり伊坂さんの作品は勧善懲悪を少し匂わせているようで、読後感が良い! 最初は島の人物がNPCのようで不気味に思っていたが、謎が解けていくと同時に、人間味を感じることができた。若干の愛着までもあった。 皆それぞれの背景や思いがある、と知ったからだろうか。 それこそ神のような優午でさえも。 ウサギさんの祖母のセリフが特に印象に残った。 どうせ一回しか生きられないんだから、と心に留めておきたい。 城山の最後はかなり爽快。桜はこのための役割だったのか、と思うほど。 ただ城山の意義や役割が少しつかめなかった。 残酷な人間が滅されるという勧善懲悪の役割? 城山が仙台にいることで、島内を主人公のテリトリーのように思える役割もあるかもしれない。 一作目ということでかなり大味ですね。 もう一度読みたくなる、そんな作品でした。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    伊坂幸太郎デビュー作。 他の作品とは違う空気を感じた。案山子の優午を中心に営まれる荻島の日常が、現実的なようで現実的でなかったり、でもどこかでもしかしたらありそうとも思ってしまうようなリアルさを感じた。とにかく登場人物がユニークで面白かった。「桜」がいいキャラクター。ヒソカみたい。他の登場人物も人間味があって良い。優午さえも人間味を感じる。むしろ一番人間だった。彼の死は、初めは不穏さを漂わせていたが、その真相を知ると不穏さより哀愁を感じた。彼が島のいろんな人に頼んでいたことが、実は全て自分を殺すためだったのいうのが衝撃。彼は、案山子だが鳥贔屓で、彼が最も信頼していたのは鳥好きの田中だった。数十億羽もいたリョコウバトを絶滅に追いやった「人間」に怒りや憎しみ、落胆に近いような感情を持っていただろうに、身近な田中は信頼していたのではないだろうか。奇跡的に荻島に残っていたリョコウバトを人間から守ることが本来鳥を追い払う役目のはずの案山子の優午の願いであり、オーデュボンの祈りに通じるところだったのではなかろうか。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    未来が予知できるカカシや殺人を許された男など、浮世離れした設定の人物たちが集う島での殺人事件。 犯人捜しだけではなく登場人物の掛け合いも面白くて1日で一気読みしました。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    デビュー作と知って驚いた。 ファンタジーでミステリーで、登場人物が個性的。 不思議な世界観の中で、本質を突いてくる。 伊坂幸太郎さんの本は、ハマって、少し離れて、なぜかまた戻ってくる。また読みたくなる。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    伊坂幸太郎のデビュー作であり頭角を表した一作。 一つの島を舞台にミステリーが行われるのはよくある展開だが、登場人物全員がマトモではないのでそう上手くはいかない。 島の中のどこかメルヘンチックでのほほんとしている雰囲気と、本州の残酷な現実とのギャップが主人公の未来を最悪なものへと想像させてしまう。 最終的には島の住民の謎が明かされていくわけだが、元々共感しにくいキャラクター設定の中で感動させようとするのはあまり私には合わなかった。 桜、怖し。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    遅ればせながらデビュー作を読んでみた。伊坂幸太郎ランキングであまり上位に来ていなかったのが理由で読んでいなかったのだけど、もっと早く読んでいれば良かった。無茶苦茶面白いじゃないの。伏線回収はもちろん、お洒落でセンスある内容はデビュー作とは思えないほどの出来映え。特殊設定というかファンタジーはあまり読まないけど、これはもうそんな考えを吹き飛ばしてくれる。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    掴みどころが無い気がするんだけど、ページを捲らせる推進力がありました。最後に、未来が見えるカカシのおつかいの謎が解けていくのが気持ちよかったです。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブロック探してる男とか、罠仕掛けたがる少女とか、怪しそうな動き。伊坂ファンの嗅覚が見逃さんかったで!

    0
    投稿日: 2025.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    突飛でめちゃくちゃな設定、だけどそれが全く気にならないくらい面白い。いや、それは嘘だ。やっぱりこの設定の奇抜さは読んでて気になる。でもそれがこの本の魅力だと思う。物語の始まりはコンビニ強盗をした主人公が気絶して、気がついたら日本人が誰も知らない日本の島に連れてこられたところから始まる。日本の島なのに日本人はみんな知らない島、私はこの時点で無茶苦茶だなとは思った。ある一名を除いて本島とは一切の交流をしてない島なのだが島民はそこそこいる感じだ。一応1人本島からモノを仕入れたりしているみたいだが島の中は車が走っていたりちゃんと色んなものがある。物資は1人に依存してるのに何故こんなに豊かなのかという疑問が湧く。そしてその疑問は最後まで解決しない。まぁそう言うものなのだ。島の中には未来が見える喋る案山子がいたり、人を殺してもその人がルールで罪を問われない人がいたり、嘘しか喋らない人がいたり、病人の手を握るのが仕事だと言う人がいたりと独特な設定のキャラばかりだ。色物キャラばかりだと思わせておきながら次の展開が全く読めず続きが気になってしまい次へ次へと読んでしまう。そうして終盤まで読み進めて驚いた。あのユニークなキャラたちがこんな形で繋がっていくのかと。どんどんとドミノ倒しのように気持ち良く連鎖していくような感覚になれる話しの締め方で読んでいて感動した。素晴らしい本だった。 城山に関しては扱いが少ない割に印象の強いキャラである。だがなんかオチが見えるキャラで、まぁ分かりきってるオチにちゃんと着地したのでこと城山に関してはプラス評価である。

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    友人から薦められて読んだ作品だが、案の定作風が自分の好みではなかった。島に欠けているものの正体もいまいちピンとこなかった。それ言い出したら他にもないか?と思ってしまった。

    1
    投稿日: 2025.07.09
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    https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00060242

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎のデビュー作。日本とは隔絶された荻島でのシュールでファンタジーな出来事が、様々な登場人物の視点から繰り広げられる。いろんな人に対して優午が頼んでいたことが最後に繋がってきて楽しかった。 カカシの優午が可愛かった。悪徳警官の城山が予想通りにやられてくれて読後感が良かった。

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    2005年第5回新潮ミステリー倶楽部賞 伊坂幸太郎さんデビュー作 現実とファンタジーの境界 どの作品も設定が素敵だなと思う 今作は事故後主人公が目覚めたのは 150年外界との交流を閉ざした孤島 そこに住む 嘘しか言わない画家 殺人さえ許される法律の男 未来を見通すカカシ 特殊設定登場人物達の洒脱な会話 ミステリーの賞の部分は このカカシのバラバラ事件の犯人探し 未来がわかるのに逃げなかったのは何故か といったところ 最近は時折お見かけしますが 場面が変わる時シーン切り替えのマークが使われることがあります 伊坂さんはデビュー作から 可愛いマークを使ってました このマークでどの場面に飛ぶかわかりやすいのですが、まあないと混乱しますね ラストで外の世界から来た主人公がこの島で足りないモノまで発見してその社会の不文律を整える的な感じ? ちょっと異世界に飛ばされて、冒険的なミステリーでオズの魔法使いかな、案山子だけに

    115
    投稿日: 2025.07.06
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    ひとつひとつに意味があって全て繋がっていく感覚が気持ちいいし、「どういうことだろう?」と考えながら読んでいくのが楽しい。"未来を予言するカカシ"やたくさんの変な住人が出てきてリアリティはないはずなのに、主人公と共に読者も島の世界観に没入していく。自分もこの島にいたら、「そういうものだから」と全て受け入れていそう。城山の描写は嫌な気持ちになるが、それ以外は軽快でテンポよく読める、何度も読みたい作品。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    荻島と仙台の現在と過去という四つの舞台で、不可思議な登場人物たちによって進められるハートフルなミステリーだった。なぜ画家が嘘しか言わないのか、そしてあの時あの場所になぜ画家がいたのか。なぜカカシは喋れるのか、なぜ未来を語らないのか、そして未来がわかるのになぜ殺されたのか。何よりもオーデュボンの話が何故出てきたのか。どこか御伽噺のような、寓話のような。うまく嫌な奴というか悪役が懲らしめられて、全ての伏線が回収されてすっきりした。忙しくて読むのに一ヶ月程度かかったが内容が鮮明に思い出されるほど面白かった。個人的にハッピーエンドが似合う作品の一つだと思った。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしい。これがデビュー作とはすごい。かみしめて深く考えたくなるような名言が登場人物のセリフとして随所に出てくる。 「人生はエスカレータで・・自分のいる場所だけエスカレータではないと思っている。」「(人は)1回しか生きられないんだから全部を受け入れるしかねえんだよ」「この世に有能な人なんているのかな。→しょせんカカシだ」「先のことなんて知らないほうが楽しいんだ」・・・書ききれない。100年もの時を経た壮大な物語。何年か後にまた読みたくなる。

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎デビュー作。 鎖国されているような「萩島」にいつのまにか連れてこられていた主人公がその島で出会った未来が分かるカカシを殺した犯人を捜す、という荒唐無稽な内容。楽しく読めました。 悪人が登場した瞬間にこの悪人が最後どうなるかが大体わかってしまったのがちょっと残念(ほぼ想像どおりだったので…)。

    2
    投稿日: 2025.06.21
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    コンビニ強盗を犯し逃亡中の青年・伊藤は、「荻島」と呼ばれる謎の孤島で目を覚ます。この島では嘘しか言わない画家や、島の法律として殺人を許された男、そして未来が見えるカカシが暮らしていた。伊藤は、島の住民たちと関わりながら、やがて起きる「カカシ殺し」という不可解な事件の謎に巻き込まれていく。 伊坂幸太郎のデビュー作である本作は、著者の作家性の原点とも言える意欲的な一冊である。いわゆる推理小説とは一線を画しており、フィクショナルな世界観と哲学的な対話、そして運命論を彷彿とさせる構造が非常に印象的だ。奇抜で非現実的な設定の中にも、特有の筆致とユーモアが散りばめられており、伊坂らしいメッセージ性に富んだ力作である。 一方で、物語全体には荒削りな部分も見受けられる。登場人物たちの行動や台詞が観念的に傾きすぎる場面もあり、ストーリーの推進力よりも思想的な問いかけが先行してしまう印象を抱く。既存の枠に嵌らない自由奔放な本作は、ミステリというよりも神話に近い作品であり、後の伊坂の思想や文体のルーツとして読む意義が大きい。

    4
    投稿日: 2025.06.13
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    遠い異国のような荻島、喋るカカシ、島民達の個性、どれも静かな魅力に溢れてました。 それぞれの役割が見えてくる見事な伏線回収も、すこぶる嫌な奴の成敗の仕方も、島に足りなかったアレも、静かに熱くなるラストも···デビュー作にしてやっぱり伊坂さん!

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    「十点でも二十点でもいいから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。これから目指すことをきれいな言葉でアピールするんじゃなくて、これまでやってきたことをみんなに見てもらいなよ。」 朝井リョウの何者にあったフレーズで好きな言葉。これに通ずるものがあるかな。伊坂幸太郎にとっての初作品なだけあって決して面白くは無いです。それこそ点数も自分にとってはこの評価のとおりです。ただ、最初なんてそれが当たり前だし、この作品を出したのち多くの優れた作品を世に出してきたすごい方であることは間違いないです。

    3
    投稿日: 2025.06.07
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    不可思議な常識が 罷り通ってる隔離された荻島。 島の外から来た伊藤を媒介に、 カカシ殺しや島に欠けている物を探す、伊坂さんワールド。これはミステリー(?)なのか。 100年前からカカシは、 自分含め島の未来を予測していた事が巻末でわかり、 その未来が狂わないようにカカシなりにしんどい判断もあったんだろうなあなんて想像。 オーデュボンがリョコウバトの行末を祈ることしかできなかったように、カカシも島の未来を祈っていたのかな? 未来は過去の続きでしかないんだな〜というのが 漠然とした今回の感想。 未来を変えたら、またその先の未来は変わってしまって、、ん、、これがカオス理論? 未来を最良にするために今頑張って生きて、後はもう祈るのみ。

    1
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現実なのか非現実なのか、それでもないどこかにいるような感覚だった。狂人は呆気なく殺されたし。伊坂さんの他作品死神の話でも、狂人は死んだように生かしているし、この手の人物に必ず制裁を下すのはこの作者が嫌悪としているモノだからなのかな。 優午も桜も、自然、動物への理不尽な運命に対して人間への嫌悪感や不快感等、共通の感情を持っていたけども、復讐の仕方に2人それぞれ味が出ていてとても良かった。優午は全員巻き込んでいたけど(人間を殺すのにも人間を使うというやり方)、桜はいつも自分だけでその都度復讐をしていた。2人して同じ意志を持っていても協力はしなかったんだな。まあそういう2人では無さそうだけど。

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    伊坂幸太郎のデビュー作を18年ぶりに再読。 未来を予言するカカシが殺されたという、奇想天外な設置さえも浮世離れしていないように感じる伊坂ワールド。 主人公の伊藤は救世主なのかさえよく分からないまま続くストーリーには、奇妙で魅力的な人との出会い、そして殺人が綯交ぜとなり、脳内が心地よいパニックになる。 あ、あの人はこの役だったのか!と繋がった瞬間のドーパミンの出方といったら、ジェットコースターに乗ったあとのような気分になる。 これだから伊坂幸太郎作品はやめられない。

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    城山殺してくれた桜に感謝 桜が城山殺すんやろうなって途中で気づいたこと以外結果予想できんかった 伏線回収が楽しい。島に足りないものは音楽かぁ。

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    ずるずると先が気になって読み進めるしかない感じが、伊坂さんっぽい。 未来がわかるカカシ、反対のことを言う画家、人を撃つ桜、、、いろんな変わった人が出てくる。 どうなるのかよくわからないまま終わりはきれいにおさまる。微妙に気になるところはあったけど、島に必要なもの、なるほど!と思った。

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある青年が衝動的な現実逃避の結果たどり着いた孤島を舞台に、未来を見通し人語を話すカカシなどの不思議で非現実的な住人たちが織り成すSF風味のミステリ。 一癖も二癖もある登場人物が伏線を回収していく構成は伊坂先生の王道だが、デビュー作であるためか仕込みは割と緩いように感じ、気軽に読めた。未来を見られることの功罪,正義の意味などは古くから語りつくされてきたテーマだが、悲劇を重く扱わない軽快な文体で描かれた粗削りな名作だと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    訳がわからない というのが素朴な感想。 でも、これだけ訳のわからない話を、ちゃんとした物語として最後まで書き切ったというのが、これまた皆目訳わかめで、だからこそ皆2作目を読みたくなったのだと思う。 これが、伊坂幸太郎のデビュー作なのだと思うと、この一冊の重みはすごいなと思う。

    10
    投稿日: 2025.05.10
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    最初はどこに向かってる本なんだろう、よくわからないと思ってたけどどんどん種明かしのような繋がりが出てきて 一気に心掴まれて読み終える、そんな本でした

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    これが伊坂幸太郎さんのデビュー作ですか! 日本本島から隔絶された島ではある意味鎖国のような状態が何百年も続いていて、喋ったり、未来もわかるカカシや、嘘しかつかない人物がいたりして、フィクションとはいえ、現実からぶっ飛んでいるわけでもなく、ゴリゴリのサスペンスとかいうわけではないのでとにかく読みやすく次々と気になる謎も出てきます。 その謎解きがまたページをめくるスピードを上げてくれるんです。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    友人のおすすめ。読書に持っていた苦手意識を克服したい時期に読んだもの。 これを機に読書が好きになった思い出の一冊。

    1
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂さんのデビュー作! 鮮やかな伏線回収、軽快でお洒落な文体が、当初から現在だったと知り、嬉しく読み進めました。 『喋るカカシ』の登場、過去から現在に繋がるストーリー、様々な人の考え方、人生についての名言に、とても考えさせらました。 そして、今後リンクしていく魅力的なキャラクターは、ここから生まれたんだなぁと、感慨深かったです。 読後感の良い一冊でした!

    4
    投稿日: 2025.04.20
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    独特の世界観で、物語の最初は頭の中にストーリーが入ってこなかった。 正直途中で読む事をやめようとも思うほど個性豊かな人々の設定があり理解や想像が難しかった。 しかし読み進めるにつれて、特徴深い登場人物と主人公伊藤の関わり、またカカシ殺しを真剣におうストーリーに没入できた。 カカシ殺しの犯人が誰なのかとうい謎なストーリーであるが、出来事には必ず理由がある感じの流れがとても腹落ちし読み進めるにつれて面白さがわかってきた。 カカシの役割はこの島の人々の気持ちなどをメタファーとして表した物なのだろうなと思っている。 久しぶりにもう一度読み返して、深く没入したい小説だと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    伊坂幸太郎のデビュー作。 不思議な雰囲気を纏う 良質なミステリー。 『未来を見通せるカカシが 何故殺されたのか?』 『この島には欠けているものが ある』 という二つの謎が物語に 深みを与えている。 伏線を回収しながら 奏でられるクライマックスは とても美しいものでした。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    この環境ならね。独特の世界感を感じました。色々分かってしまうのも辛いし、悪いことしたら報いを受ける。桜の前でうるさくしちゃだめだね。

    0
    投稿日: 2025.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そう来たかの連続 丁寧に伏線を全部回収してくのがめちゃくちゃ気持ちかった ただなんかうさぎさん動いたりするのかなーって勝手に期待してたからそこは残念、 最後の最後に桜の反撃?めちゃくちゃスカッとしたからそこはまじナイス

    0
    投稿日: 2025.04.15
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    色々な伏線が張られていて、読んでいて先の展開がワクワクする小説だった。現実社会ではあり得ない環境下で物語が進むが、読んでるうちにそれが気にならなくなり、最後まで読むとパズルが完成したような快感があった。

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎氏のデビュー作。 個人的にかなり好みで、本当に素晴らしい作品だった。 伊坂幸太郎氏は根が張ったキャラクターを描くのが本当に上手いと思う。 このキャラなら、こう言うだろうこう行動するだろう、そういう言動をしてもおかしくはないなと、読者の中に根付かせるのが本当に上手い。 だからリアリティがなく、少し奇妙なストーリーだとしても、読者が置いてけぼりになるような現象が起きないのだろう。少なくとも私は、そう感じる。 『オーデュボンの祈り』のこの独特な世界感や設定に上手くハマれない読者も散見される。 が、この物語の肝は桜のセリフにあるように思う。 「どんなことにも意味がある。動く雲の方向や転がして出たサイコロの目にも意味はある」 すなわち、カオス理論。 無意味、不必要だと思える言動や現象も、必ず影響し合っている。 この物語上の何かひとつでも欠けていれば、静香は荻島に来ないし、優午の頭は丘にある木の根元に存在しないだろう。 そういう意味では城山も、優午が望む結末に至るためには蔑ろにできない存在だったと言える。 それはそうとして、城山のキャラクター像は過去一嫌悪感があった。 妙に現実にあった事件を彷彿とさせるような描写や、サイコパスじみた彼の感性に戦慄した。 読み進めれば進めるほど、荻島の住人が好きになる。必ず。 何度でも読み返したい作品だと思った。 「未来は神様のレシピで決まる」 「神様のレシピにはとても多くの材料が並んでいて、贅沢です」

    2
    投稿日: 2025.04.08
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    伊坂幸太郎の本を読んでいて不快感をおぼえたのは初めてだった。胸糞悪い場面も多かったけど、桜が城山の股間を撃ったシーンでは内心ガッツポーズ。結局、続きが気になっていつも通り読み進めてしまった。私が今まで読んで感じていた伊坂幸太郎作品の印象とはかけ離れていたんだけど、いろんな事柄が交わってひとつの結果に結びついていくプロセスは変わりなかったし、これこそミステリー小説だよなと思える作品だった。これが伊坂幸太郎のデビュー作だと知って納得もした。でも、すごく綺麗な終わり方だったので今はとても清々しい気持ちです!

    1
    投稿日: 2025.04.06
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    うーん、楽しく読めるんだけど、何かすっきりしない。 何かこう、モヤモヤっとしたものが残る。 『ラッシュライフ』を読んだときも同じ感覚に。 読後、晴天ではなく、雲の切れ間から若干の光がさしている、そんな感じ。 しかし、嫌いではない。 銃声は遅れて聞こえるんだろうか。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    不思議だけどとてもおもしろく、世界観に浸れる作品でした。 ファンタジーでミステリーで… 子どもになぞなぞを提示する童話みたいでした。 最初はある島に閉じ込められるクローズドサークルの作品なのかなと思いました。 ある意味そうなのかもしれませんが、その閉ざされた島は何か不思議な場所で。 あらら、これは読む人を選ぶ作品なのかなと読み始めましたが、そんな事は杞憂で、きっと万人が引き込まれる作品ではないでしょうか。 城山と静香がいる現実パートがあるから、さらに島パートの現実離れした感じが引き立つのかな。 ミステリー部分が徐々に形付けられるのも良かった。 問題も解答もどちらも一気にドンではなく、スーッと表れスーッと解決に向かっていく。 この不思議さな世界に似合っているなと感じました。 音楽を持ってくるのが「静香」って名前なのがいいね。 丘の上ではみんなが集まってきて輪になった中心で静香がサックスを吹き、周りのみんなは手拍子をしたりして楽しかったんかだろうな。 そして傍らには優午がいて。 そんな想像をしてしまいました。

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    しゃべるカカシ、あり得ないことなのに妙に納得してしまう。現実味がなさすぎて読む気をなくすところまでいかない。これがデビュー作って、どんどんおもしろい作品が出るわけですね。伊坂さんの作品の中では普通かな〜と思った。

    0
    投稿日: 2025.03.28
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    初めて伊坂幸太郎先生の作品を読んでみました。 ジャンルとしてはミステリーなのか難しいところではありましたが、先が気になる展開で最後までとても興味深く読むことができました。

    0
    投稿日: 2025.03.26
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    伊坂幸太郎が好きなのだが、実はデビュー作を読んだことがなく今回初めて読了した。 誰も存在を知らない不思議な島で起こった、未来がわかるカカシの殺害事件。ファンタジーとミステリーが程よい塩梅で組み込まれており、とても楽しく読むことができた。 カカシが島民に一見なんてことの無い事を指示した結果1人の人間が死んだり、100年以上前の誰かの言葉で様々な事を見通すのに未来を語らないカカシになったり、誰かの小さな行動が大きな結果につながるバタフライエフェクト的な内容が多く、そういった話が大好きなのですごくおもしろかった。 重要そうな事が事件とは関係なかったり、全然意味の無さそうな描写が事件の本筋に関わっていたり、デビュー作品から伊坂幸太郎らしい伏線の張り方でとても良かった。

    0
    投稿日: 2025.03.23
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    こういう形の伏線回収があるのかと、感動した。そういう意味では、結末含めてどの作品よりも気持ちがスッキリ。また、作中のコンセプトにも入っているであろう"全てのものはきっかけがあり繋がっている"のようなバタフライエフェクトが働いていて、読んだ後も回想しながら倍面白い。 なにより、伊坂幸太郎さんの語彙の繊細さや登場人物を美と醜で対比する構造表現も光ってる。かなり心響いた本でした。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    ふとした思いつきでコンビニ強盗を試み、失敗して警察に追われる羽目となった主人公·伊藤が目を覚ますと、人々から忘れられた島にいた。島は鎖国状態にあって独自の習慣が根付いており、悪者を裁くが如く銃殺する男、嘘しか言わない画家などの存在に加え、未来のことを全て見通す喋るカカシが信仰されていた。「未来を見通す」はずのカカシはしかし、主人公が島に来た翌日に殺されてしまう。未来を見遠せるはずのカカシは何故自身の死を見通せなかったのか? 果たして犯人は誰なのか? 未来を知っている喋るカカシ、という存在がこのミステリーにおける新鮮さ、面白いポイントなのだろうと思われるが、あまり設定を活かしきれておらずオチが弱いためにやや残念に感じた。個人的に、超自然的な存在がある中で論理の破綻なく展開されるという類似の作品として米澤穂信『折れた竜骨』が思い当たるが、こちらの方が終盤で伏線を綺麗に回収しておりオチとしても強く印象的で、どうしてもそれと比べてしまい弱い、という評を免れ得ない。著者の文体が柔らかいことは魅力かもしれない。

    1
    投稿日: 2025.03.19
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    終わりよければ全てよし!なんですが、突飛な設定を比較的すんなり受け入れられてしまったことがまずすごい。改めて感想を書こうとすると、設定も出来事もわけわかんないんですよね。でも読んでる時はそんなもんかとすんなり受け入れた。それがすごい。とはいえ、やっぱり訳わからんわ。

    1
    投稿日: 2025.03.18
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    未来は神様のレシピで決まる。他の伊坂幸太郎作品を読んだ後だったので、この文章を読めた時にフフッとなった。喋るカカシも、まあ、存在するかもなと思えてしまう。この島の人たちみんな面白くていいなー。狂う事と受け入れる事は似ている。俺は俺の歩き方が一番好きだ。欠けていても埋めなくてもいいのではないか。ハッとするような考え方や視点を見つけられる。

    0
    投稿日: 2025.03.12
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    現実感のあるファンタジー、そしてミステリー要素もあって、全く展開が予想できなくて本当に面白かった。読み終えても興奮が残ってます。 奇妙な登場人物たちなんだけど、どこか共感できたり真理をついたような言葉があったり、そして読み進めるうちに行動の意味がしっかり紐解かれていったり。 伊坂幸太郎さんの小説の中で1番好きかもしれません。

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    投稿日: 2025.03.10