
総合評価
(2019件)| 593 | ||
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powered by ブクログ面白かった。あまりの展開に漫画みたいだなーって思ったけど(笑) 伊坂幸太郎を読むのは3作目だが、読むごとに感心させられる。複線の張り方、人物の造形、野暮ったくならない人生への金言など。もはや最も好きな作家の一人といって間違いない。 で本作も、時系列を明かさず物語を進め、終盤に一気に回収する手法をとっている。全部の糸が繋がったときの爽快さは格別だった。 重なりはあるものの大筋としては、河原崎→黒澤→京子→豊田&志奈子という順に進んでいる。 バラバラ殺人やお金をキーワードに収束していく物語は、5人の主人公それぞれにあるべき結末を用意しているわけだが、そこにも以前読んだ重力ピエロやオーデュポンと同様、勧善懲悪的な精神を読み取ってしまう。 即ち、善意的な泥棒である黒澤は新しい職への転機を迎え、殺人を計画していた京子は発狂し、青山夫妻は通報され、戸田は金が全てという価値観を覆され、志奈子は救われ、豊田は宝くじの当たりくじを手に入れるのである。 これらは筆者が行為の外観を重視せず、「内心的な」善悪に重きを置いているということを伺わせる。黒澤のような泥棒は一般的に悪であるし、最大の幸福を享受した豊田は強盗未遂までやらかしているのだ(笑)この思想は重力ピエロにおいて春の復讐を肯定的に描いていることからも明らかである。 現実に、心正しい者が救われるとは全く思わないが、伊坂幸太郎の作品に現れる理想主義的な思想には諸手を挙げて賛同する。 しかし、本作で印象に残ったのは河原崎の末路である。彼は「僕の人生はもう終わった」という。自殺した「父に会いに行く」という。哀れで、善良といってもいい彼が何故このような憂き目にあったのか。 物語中で「神」である高橋は、彼を救おうとしたのではないのか。そして創作者である筆者が何を思って彼を破滅に導いたのか。興味が尽きない。
0投稿日: 2009.02.13
powered by ブクログ最後3分の1、ペンを握りしめながら読んで、紙にどんどんどんどん繋がりを書いていくときの、あの爽快感。
0投稿日: 2009.02.13
powered by ブクログうーんオモシロカッタ。黒澤のファンになった。終盤雑になったというかこじつけぽく感じたけど許せる範囲。今読売新聞に連載中の『SOSの猿』が初伊坂で興味持ってしまったわけだけど、正解。人気あるのもうなずける。次何読もうかなあ。
0投稿日: 2009.02.12
powered by ブクログお偉い作家先生の作品からは感じられないものを伊坂作品は感じさせてくれる。 それが人気のヒミツだと思う。 「ああ!」と「ゾクゾク」のバランスが見事です。
0投稿日: 2009.02.08
powered by ブクログThe 伊坂って感じの複数の主人公のストーリーが交差する素敵さ これタイトル英語にする時どうするんだろう笑 ユウは黒澤さんのファンだったりする
0投稿日: 2009.02.01
powered by ブクログオススメ♪ 今まで読んできた伊坂さんの本の中では一番好きです。 人と人とがつながっている。 そんなことを実感する素敵なお話。 伏線の張り方など、トリッキーな部分も秀逸。
0投稿日: 2009.01.31
powered by ブクログ優しいとは人の憂いと書く。つまりは、想像力なんですよ。 胃と自分との関係は神様と俺との関係に似ている。 胃は自分でどうすることもできないし、胃の状態とかを気にしつつ祈るしかない。 分かり合おうとするから辛くなる。相容れない者同士だと思えば、ずいぶん楽だ。 おもしろい! 5個の別々の物語とそれらが織り成すひとつのパノラマ。「 多義性とそれが生み出す一義性。 そして、オーデュポンにでてきた、案山子やアヒルと鴨にでてきた、ボブディラン。 嘘と真実の狭間で、レールとレールじゃないものの狭間で、 揺れ動く人間性。 最後がハッピーエンド?で終わるのもまたよい。
0投稿日: 2009.01.30
powered by ブクログおもしろいけど,検証するのがちょっとめんどくさいかな?後で,ネットで時系列表を探して読み直します。折原一を思い出しました。
0投稿日: 2009.01.30
powered by ブクログ並走する四つの物語。それぞれの物語はリンクしていく。なんてこと無い人生のようだけれど何かしらのlushがあるのでは?些細なことで歯車がくるってきたり、ちょっとした思いつきで大成功したりと人生は何があるのか分からない。
0投稿日: 2009.01.26
powered by ブクログ叙述トリック系。盛り上がることは盛り上がるのだが、群像劇のせいかオチが弱い? それともスケールの大きな手品のタネを知ってしまった時に感じるただの「なぁんだ」感なだけか?
0投稿日: 2009.01.26
powered by ブクログいろいろな人物のそれぞれの話が パズルが解けるようにだんだんと 合っていくのが面白くて快感です。 読み終えたときに「人生って悪くない」 って、本当にそう思える1冊だと思います。 どんなに高い評価を得ている伊坂作品より あたしはこれが一番好きです。 人生で、一番好きな本です。
0投稿日: 2009.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
画廊経営者に振り回される新人女性画家、愛人と妻の殺害を計画する精神科医、プロの空き巣、新興宗教に救いを求める青年、リストラされ、失業中の中年。 ひとつひとつはなんてことない話でした。この五人の話が平行に進んでいく。読んでいるうちに、一つの疑問が浮かぶ。「騙し絵のごとき寓話」。確かに。なんのかかわりもない五人の話が微妙にリンクしている。これは一体どのように話が進んでいるのだ? 図に描いて関係を整理しながらもう一度読んで見たくなる。なんで図に描いて見たくなるかは・・・、読んだ人にはわかります。 私の日常もきっとこんな風に他人とリンクしているのだろうなー、なんて思うとなんだか不思議な感じでした。
0投稿日: 2009.01.25
powered by ブクログ出版社 / 著者からの内容紹介 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
0投稿日: 2009.01.24
powered by ブクログ複数の物語が知らず知らずに絡まっていく話。 フィクションではなく、こういうことは現実に起こりえることなのだろう。 「横の世界史」的な感覚で読むとわかりやすい。 (2009/3/7読了)
0投稿日: 2009.01.24
powered by ブクログ飽きもせずイサカ氏読み続いてます。冊数が増える程、登場人物が重なるので(あーこの人はあの本のあの人だ)が増えて・・なんかすっっごい難しい。。今回特に難しかった。。気にせずシンプルに読めばいいのだろうけど。
0投稿日: 2009.01.23
powered by ブクログうん. 途中から好き. なんかだんだんほどけていく感じが. でも,なんとなく彼の作品をいくつか読むと,「これってこの人のことで,あの瞬間とリンクしてるんじゃないかなー,てかこれってきっとあそこと繋がるんだろうなー」って分かってしまう. 。。。というか,そういう風に読んでしまうんだろうな. けどそうやってさせられてたり,それでも楽しんで読んでしまったりするあたり,流石だなって思うのですよw
0投稿日: 2009.01.21
powered by ブクログ伊坂作品の中では、一番心揺さぶられなかった作品。 なんとなく、登場人物の関係性が徐々にネタバレしてしまっていて、 うーむ。消化不良!!って感じでした。
0投稿日: 2009.01.20
powered by ブクログ色んな人の話が複雑に絡み合って1つの話として成り立っている小説。 「人生の主人公は自分である」ということを強く感じることのできる本。 人には人の、自分には自分の道がある。 うん。 結構面白い本でした。
0投稿日: 2009.01.19
powered by ブクログ確かに面白い。読み終った後、間を開けずにもう一度初めから読み返して、あちこちにばらまかれた伏線を拾い集めて検証したくなる作品。でも伊坂さんの作品の中ではいまいち。
0投稿日: 2009.01.17
powered by ブクログまた、感動させてくれてありがとうございます。伊坂先生! ただ、欲を言えば消化不良が若干あります。他の作品には感じなかったんですけどね〜。 群像劇だから仕方ないのかなあ。 それでも、評価は4です
0投稿日: 2009.01.14
powered by ブクログミステリー 伊坂幸太郎なのに細部に神が宿らない 残念だけど結末が気になるからミステリーとしてはいいんだろうな
0投稿日: 2009.01.12
powered by ブクログ出版社 / 著者からの内容紹介 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。 2008.10
0投稿日: 2009.01.09
powered by ブクログ7冊目。 で? っていう。 端々に登場する安易な善悪論が説教臭い。 完全に構成の妙に浸っているのが分かって白けてしまった。 彼の小説のキーである「心の大切な部分が抜け落ちてしまった人」を描ききれていなかったのが主因かも。 なんかどっちつかず。
0投稿日: 2009.01.09
powered by ブクログ伊坂さんのあたまん中はどーなっている? どうつながるのか予想不可能なこういう話ってほんとおもしろい。
0投稿日: 2009.01.09
powered by ブクログ読み終えてなんだかスカッとした。 なんていうか、だまし絵?みたいな感じでストーリーがつながっていた。 やられた!っ感じではあったけど、登場人物のキャラクターや語り口が伊坂さんらしくユニークで軽快。 だから、どんどん読み進めてしまった。 『人生については誰もがアマチュアなんだよ』って言葉は心に来ましたね。
0投稿日: 2009.01.07
powered by ブクログ伊坂さんの作品で一番好きな作品かもしれません。 様々な人の話が平行して進んでいく。昔あった『街』というゲームに近いかも。 ここでこの人が起こした行動が、別な人の物語でこうなっていた!あの人の行動が別な人の行動を見て真意を知る!というように次々に『?』が解きほぐされていく。 読み始めると止まらなくなります。これはいい! さくっと読めるので、旅のお供にもおすすめ。
0投稿日: 2009.01.07
powered by ブクログ圧倒的な構成力をフルに活用した、本当に“騙し絵”のような作品だと思った。 登場人物をこれだけ書き分けられることもさることながら、初めは断片だった物語が交錯しあってひとつになっていく運びが滑らかだった。 「物語をリレーしていく」というくだりで、わたしは「朝のリレー」を思い出した。 世の中はたぶん、ひとりじゃどうしようもないくらいに複雑なんだなと感じた。
0投稿日: 2009.01.04
powered by ブクログ伊坂 幸太郎、2冊目です。 ドンドン読ませるうまさが、ありますねぇ。 でも、この本は、ちょっと巧すぎるだろうという気が、ちょっとした。技巧にはしりすぎているというか……。 まあ、見事に騙されたということなんだけれども……。 物語自体が、どこか破綻していて、エッシャーのだまし絵のように循環構造になっていたらおもしろいなぁとも思ったのですが、「イッツオールライト」は、最初にもどる訳ではなさそうです。 そうして考えると、前作「オーデュボンの祈り」のカカシや、階段を歩く人をベランダから眺める人というのは、作者のことかと思ってしまったりします。 あんまり、こういう全能の存在が前面に出すぎると、ちょっと陳腐に感じてしまうと思うのです。 微妙なバランスで、この作品は、おもしろいの方に天秤が傾いてはいるのですが。
0投稿日: 2008.12.27
powered by ブクログ伊坂を読もうと思ったきっかけになった本。 重力ピエロがいいとか、やっぱ砂漠だとか、いろいろ好みはあるでしょうが、私はやっぱりこれだと思います。 絡み合う4つ(またはそれ以上?)の話がだんだん収束していって、なによりもそれに至る過程と、あぁそうなのかとわかった瞬間がすばらしい。 黒澤の言葉が大好きです。
0投稿日: 2008.12.21
powered by ブクログ20081221 複数の登場人物たち、 それぞれのストーリーが、どこかで誰かと交差する。 この感覚が流石だなーと思った。 この作者の、他作品とのリンクもファンとしては嬉しいです。
0投稿日: 2008.12.21
powered by ブクログやばーい面白かった!(あ!野梅) 今回は伏線の多さ、「誰かと誰かが繋がっている」ということが面白かった!時間軸のズレというか、事の前後を把握するのがまた面白く、ずいぶん脳が活性化された(笑)爽快でした。前作の登場人物がちょいちょい出てくるっていうのは、ある意味卑怯な手ですが、ファンにはたまらないことだと思います。 また他の作品も読んでみます。
0投稿日: 2008.12.19
powered by ブクログ今年の始め頃に伊坂幸太郎ブーム(本屋大賞かな?)に乗っかり読んでみた。 が正直おれにはしっくりこず、どちらかというとこの人の作品は重力ピエロとかあーゆうノリの本の方が好きだな。 と感じた。最後の展開をもっと期待していたが正直残念だったのを覚えている。 他のも読んでみないといけませんね。
0投稿日: 2008.12.19
powered by ブクログりんく! だから人生はおもしろい。 ていうかさぁ、伊坂さんは推理小説家なん? このミスに選ばれてたけど。
0投稿日: 2008.12.19
powered by ブクログこれは素晴らしい。傑作。 小説という技法をうまく使っている。 複数のエピソードと伏線と時系列とが入り乱れ、最後にひとつにつながるという 小気味良く「やられた〜」
0投稿日: 2008.12.19
powered by ブクログ毎回伊坂さんは連作短編みたいな集約感がたまらない。 これは友人から激しく勧められたのでふんふんと読んでみました。 絵描きの彼をはじめとした登場人物のこれからを自分は知りえない、というのが何故か不思議になるようなそんな話でした。 人生っていっぱいあるんだなあというか!
0投稿日: 2008.12.17
powered by ブクログいろんな人間のストーリーが同時に展開して、それぞれがどこかで交差していく話。 一冊の本にいくつもの話が1つの物語として存在していて面白い。 独特の雰囲気があって、さすがは伊坂幸太郎という感じがした。
0投稿日: 2008.12.17
powered by ブクログ時間軸の使い方の巧妙さ!それぞれキャラの立った登場人物に引き込まれる!引き込まれる! ラッシュの4つの意味・エッシャーの絵の意味
0投稿日: 2008.12.13
powered by ブクロググラスホッパーで伊坂幸太郎を気に入って、 友達に数冊まとめて借りた。 その中の第一冊目がこれ。 2冊読んで伊坂さんは複数の主人公を立てて、 物語を進めていくのが好きなのかな?? 私的にはすごく新鮮だし、 いっぱい切り口があるせいか 物語がぐだらないから好きだ。 そして、それぞれの主人公に愛嬌があって どの主人公もなんか憎めない。 ラッシュライフでのお気に入りは黒澤かな。 黒澤と佐々岡の掛け合いのシーンは なんともおもしろかった。
0投稿日: 2008.12.08
powered by ブクログ正直言うと、読むのに苦労しました。 誰の気持ちになって読んだらいいのかわかんなくて 気持ちがなかなか入っていかなかった。 なもんで黒澤さんの気持ちで読みました。 宝くじ、当たんないかなー☆
0投稿日: 2008.12.08
powered by ブクログんん〜時系列の使い方が上手いなぁ。 なんか、「最近の作家」って感じがする。 なかなか読み応えがあった。
0投稿日: 2008.12.04
powered by ブクログのど越しさっぱり後味すっきり。わかりやすい伏線が沢山張り巡らされていたので、なんとなく優位に立った気で読みました。視点が何度も切り替わるので、飽きることなく読み切ることができました。
0投稿日: 2008.12.03
powered by ブクログ泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てたられた男は野良犬を拾う。 並走する四つの物語。交錯する十以上の人生。 「アヒルと鴨のコインロッカー」の意外な結末にも驚かされたが、この「ラッシュライフ」でも先の読めない展開と最終的には上手に組み立てられるストーリーに伊坂幸太郎の才能を感じた。 野良犬がいい味出してます!
0投稿日: 2008.11.27
powered by ブクログ鎌倉旅行・行きの電車の中で読みきった1冊。 最初は何も考えずにずーっと読み進めていましたが、 あるところまでくるとぱっとつながってきて、 最後に近づくにつれ、ページを繰るのが 早まる、早まる(笑) 人生ってどこでどことつながるか分からないですよね。 伊坂作品を読むと、心底それを実感します。
0投稿日: 2008.11.25
powered by ブクログ動き出したバラバラ死体。5つの別々の物語が最後に騙し絵のように繋がってくる… なにより登場人物が魅力的。私利私欲しか考えない人間も、そうでない健全?な人間も ただラストは無理やり合わせた感が強くてあまり好きになれないなぁ…
0投稿日: 2008.11.22
powered by ブクログhttp://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65180991.html
0投稿日: 2008.11.21
powered by ブクログ最近、伊坂幸太郎にハマってます。 これは、いろんな人の人生が絡まってて、正直、途中くらいまで頭ン中ぐちゃぐちゃでしたが(笑) とにかく、よく出来た小説です。
0投稿日: 2008.11.15
powered by ブクログこれまた設定が細かい。うん。 あれもこれもがリンクしあってる。 純粋すぎる佐々岡さん、私欲おんりー戸田さん‥。 同じ人間っていっても色々いるもんだよなぁ、やっぱり。 「でもな、人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ?」と言う黒沢さん。 なんだかギャングの響野さんみたい。
0投稿日: 2008.11.15
powered by ブクログ人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ? 誰だって初参加なんだ。 (-略-) はじめて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよ http://www.touchingword.net/detail.php?id=569
0投稿日: 2008.11.13
powered by ブクログ何人も味のある人を登場させて、それぞれの道に向かって歩き出していくのではなく、互いに関係しあいながら伏線になりながら、っていう書き方はとても上手いし、巧みだなっておもいました。頭の良い文章というか。ただ、いまひとつインパクトが感じられなくて。私が繰り出される伏線をきちんと理解してついてくのが難しかったからかも。星4つに近い3つ。折角購入したので、伊坂さんのをいくつか読んでみて、また読み返そうかな。
0投稿日: 2008.11.06
powered by ブクログ案外自分の知らないところで、自分は他人の人生に関わっているかも知れない…素直にそう思った作品。世間は意外と狭いですから。
0投稿日: 2008.11.05
powered by ブクログ伊坂幸太郎の【ラッシュライフ】を読んだ。 僕がこの天才と出会ったのは2年前の春先だったと思う。行きつけの「ビレッジバンガード」で【陽気なギ ャングが地球を回す】という本を見つけて衝動買いしたのが初めての出会いだった。 【陽気なギャング〜】は映画にもなり、見たという人もいるだろう。僕はまだみていないが。「まだ」と いうのも遅すぎる感じはするが、そのあたりは置いておいて、この伊坂幸太郎という天才の作品について である。 【陽気なギャング〜】を夢中で読み漁り、この天才に惚れた。小説というのはこんなにも面白いものだっ たのか?と小説の在り方について驚愕を覚えたほどである。その後、続けて【アヒルと鴨のコインロッカ ー】【グラスホッパー】【陽気なギャングの日常と襲撃】と読み、今回久しぶりに本書の【ラッシュライ フ】を読んだ。期待を裏切る事なく天才の小説は天才だった。作品の順番としては、この本書が上に上げ た作品たちよりも古い。だがそんなことはどうでもいいことだった。なぜなら、何を読んでも天才としか 言いようがないから。 ジャンルで言えば「ミステリー作家」であり、作品も「ミステリー」なのであるが、こんなにも軽快なテ ンポで、巧みなプロット(構成・筋書きのこと)で、かつコミカルな小説は見たことがない。 複数の人物の物語が複雑に絡み合っているようで、実はたいした複雑ではなく、それは我々が日々生活す るなかで起こり得る「偶然」というやつであるけれど、やはり「必然」なのである。 ひとつひとつの会話、描写に「繋がる線」が引かれて絡み合うその線はあっちにいったり、こっちに来た りしながら奔走し、読むものを欺き、恐ろしく見事なまでに最後に繋がる。煮え切らない謎や落ち度など は微塵も見当たらない。 伊坂幸太郎、恐るべし。 僕の未熟な書評よりも、プロの書評を読んでもらいたいので、本書に掲載されている池上冬樹の書評をこ こで一部抜粋してみたいと思う。 以下、本文より抜粋 「これは一体なんだろう?という驚き。(中略)それぞれが意外なところで結びつき、予想もしないとこ ろで出会い、危ないものを手にいれたり、ヤマをふんだり、修羅場を迎えたり、さらには変なところで同 窓会とあいなったりする。いやはや、その意表をつく成り行きと先の読めない展開が、何とも心憎い。し かも一風変わったキャラクター像、軽快このうえない語り口、きらめく機知、洗練されたユーモア感、そ して的確で洒落た引用と比喩が効いていて、読むのが愉しくて仕方がない(以下略)」 池上冬樹もよっぽど面白かったのかながながと解説をかいているが、書きたい気持ちも分かる。天才に出 会えた喜び。誰かに伝えたくて仕方がないのだ。 伊坂幸太郎は僕の小説に対する考え方の理想像である。ミステリーというジャンルは書けないがエンター テイメントとして見習う点は星の数ほどある。 僕は常々、小説はエンターテイメントであると思っている。文学とはちょっと違う。本となり、読者がお 金を払って買う以上はデズニーランドとなんら変わりはないと思うのだ。その対価の分だけ楽しませた り、感動させたりするのが僕の理想だ。もちろん、僕はプロでもないし、お金を貰うに値する作品など書 けはしないが、このブログに書いている小説もできるだけ楽しませたい、と思って書いている。 読んでいて愉しい作品、ワクワクする作品、読み終わったあとに「愉しかった。またこの人の本を読みた い」と思われる作品を書いてみたい。そういった意味で伊坂幸太郎は僕のお手本であり。目標である。 【ラッシュライフ】最高に面白い作品だった。伊坂幸太郎の作品をどれでもいので読んでもらいたいとい う気持ちがある。このワクワク感、思わず「あ〜!あれか!あれがこうなるのか!」という感動を味わっ て貰いたい。
0投稿日: 2008.11.04
powered by ブクログはじめは微妙な感じで読むのやめようかと思いました。でもだんだんと繋がりに気づき驚きました。 最後の解説のように「これは一体なんだろう」と言うセリフに何だか共感。 いかに5つの視点を1つにもっていくかが重要。
0投稿日: 2008.11.04
powered by ブクログああ!そういうことか!と 後半のスッキリ感はいつもの伊坂幸太郎。 だけど なんなんだろう、このお話は・・・とこんなに疑いながら 読み始めた本はないなぁ。 ぐるぐるまわっているのね、世の中は。 泥棒の話がすき。
0投稿日: 2008.11.04
powered by ブクログ久々に伊坂先生の小説を読みました。時系列がバラバラで複数のストーリーが同時に進行していくというお話。演出と伏線の張り方が非常に上手かったです。例によって最後で綺麗にまとまる終わり方が秀逸。なかなか面白かったです。でも、新興宗教の教祖だけ気になります。アレは完全なエスパーなんでしょうか。伊坂先生の作品はエスパー多いなぁ。
0投稿日: 2008.10.27
powered by ブクログ伊坂幸太郎の本は後々はなしが繋がっていって 読んでいてなかなか嬉しいのだけれど。 それでもちょっと・・・この本は無理矢理な気がします。 人物量が多かったせいかな。
0投稿日: 2008.10.25
powered by ブクログ様々な人間模様。 そう交差するのかぁ!! 重い課題をそれぞれが背負っている感があるけれど、 最後リストラされたサラリーマンが再出発の気配を見せて終わるので、 ほっとする。
0投稿日: 2008.10.21
powered by ブクログトリックに気づいたとき、 なんだこれ! と心底驚いた。 いろんな人の人生、出会い、出来事が複雑にからみあって、自分の人生を作っているんだなぁと感じました。 最後も良かった。 あまり二度読みしない方ですがこの本はすぐにでも二度目を読みたくなるようなそして二度目もおもしろい、そんな一冊です。 こういう構成は他にはないのではないだろうか。一読の価値ありの一冊です。
0投稿日: 2008.10.19
powered by ブクログ泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場----。 並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
0投稿日: 2008.10.18
powered by ブクログ群像小説とも少し違う。 でも兎に角、人の人生の切り口を見事に見せてくれしかもそれを作り上げていっている。
0投稿日: 2008.10.18
powered by ブクログ3回目。 壮大な騙し絵のような小説。 世界は繋がっている。 しかもそれは入り組んでなんかいない。 単純だ。
0投稿日: 2008.10.18
powered by ブクログジグソーパズルみたいに 解けていくミステリー。 豊田さんのこれからを応援したい。 ワンコを大事にしてね。 伊坂作品は、リンクが楽しいですね〜
0投稿日: 2008.10.16
powered by ブクログまだまだ読んでない作品がいっぱいあるけど、 今のところ伊坂幸太郎さんの本ではこれがいちばんすき。 この人の本は完璧すぎて、背表紙の紹介がお粗末に感じる。 毎回、感心とニヤリと笑ってしまう感じがたまらない。
0投稿日: 2008.10.06
powered by ブクログいろいろ話入り混じってて最初わけわかんない感じしたけど 最後の方ですごーい!って感じです 京子と青山の話の展開がハラハラしていちばん好きです あとあの絵が不思議!
0投稿日: 2008.10.06
powered by ブクログおもしろい!! 5つのピースが見事にピッタリとはまった時の達成感を、なぜか読者の私が感じてしまった・・・ 「人生はリレーであり、みんなが次々に繋がっている。」 エッシャーのだまし絵が、そんな役割をしていたんですね〜。
0投稿日: 2008.10.05
powered by ブクログ井坂のある挑戦が伺える作品。 ぐいぐい引き込まれる文章力と世界観は流石! オカゲで速読並みに読み終えた。 もう1度読めば新しい発見がありそう…そんな本。
0投稿日: 2008.10.02
powered by ブクログ一回で全部繋げられるほど自分の頭がよくなくて残念^q^ でもなんどよんでもおもしろい! すごいなぁ。ほんと。
0投稿日: 2008.09.28
powered by ブクログ筋はちょっと若い山本周五郎みたいなところはあるけれど、書き方のせいかぐいぐいと読ませるものがある ちょっと斜に構えて読み始めただけに、引き込まれるように読めてしまったのが悔しい
0投稿日: 2008.09.25
powered by ブクログ「人生はきっと誰かにバトンをわたすためにあるんだ。今日の私の一日が、別の人の次の一日に繋がる。」 「その次に考えなくてはいけないことを考えないんだ。テレビばっかり観ることになれて、思考停止だ。感じることはあっても考えない。」 「内臓と神様は同じようなもの」 「世の中にはルートばかりが溢れている」 プラナリアの実験は嘘っぱち これは一体何なんだ? 壮大な騙し絵の如く作品 引用される小説や映画の倫理観 タイトルのライフから見て取れるように小説だけに留まらず、物語の前後をイメージさせる作品
0投稿日: 2008.09.25
powered by ブクログはじめ、悩みました(脱力。 でも途中から、全てがどこかしら繋がっていることがわかって、面白かったです。
0投稿日: 2008.09.20
powered by ブクログ複数の物語が並行して進んでいって、各々の展開も気になるのですが、最後になるにつれて「あっ、そう!そうだったのね!!」とすごいスッキリします。 読み終わったとき、「伊坂すげぇ……」と感動しました。そりゃ本屋大賞も取るわ。この本じゃないけど。
0投稿日: 2008.09.18
powered by ブクログ全然関連の無さそうな4つの視点の話が 影響しあって話が進んでいきます. 最初から,最後まで気持ちよく読めます.
0投稿日: 2008.09.18
powered by ブクログ2008.8月 “歩く死体”死体がバラバラになって、またくっついて・・・ 何人かの話が同時にすすみ、それぞれの人生どうなっていくのだろう?と思う中、この「歩く死体」という普通じゃありえない状況がどうタネあかしされるのか?と思っていたら、う〜ん、すごい!ちゃんと納得のいくタネあかしになっている。 いくつもの話が交差してるんだけど、時間を追って書かれているわけではないので、流し読みしていると頭がこんがらがる。 最後まで読んだ後にもう一度最初から読むとまた面白そう。
0投稿日: 2008.09.18
powered by ブクログぐるぐる回る複数の物語 そのうち交わる複数の物語 時系列ばらばらなのに最後にゃ納得 でも時系列ちゃんとしたくて読み返す そんな作品♪♪
0投稿日: 2008.09.15
powered by ブクログエッシャーのだまし絵をモチーフにしたわけではないけれど 実際それも出てくるし、作品の作りもそうなっている。 あれ?というところでつながってくる仕組み。 細かいところまで、読み返すほどに「なるほど!」が浮かんでくる作品。
0投稿日: 2008.09.13
powered by ブクログミステリというのではない…犯人捜しではないという意味でですが、 複数の話がぐるぐるするもキレイにまとまり、かなり読後感が良いです。 鬼ムカなのからどうしようもないぐずぐず、ちょっと男前過ぎるのんとか 登場人物も色々でしたが、なんというかストンと収まる感じというか。 最近読んだモノの中ではピカイチになる予感☆
0投稿日: 2008.09.12
powered by ブクログまったく関係ない人物同士が関係し合って,色々な出来事が起こっていく. 登場人物は空き巣だったり,不倫相手を妻から奪おうとしてる女性だったり,リストラされた男性だったり… まぁないなぁ…って感じな舞台だけど… おもろいんだが,グラスホッパーでも思ったけど登場人物が切り替わる形式の小説は話に入り込みにくいかな 時間軸を完全に無視して読んでたから途中で「あぁ!そういうことね」って感じになったけど.
0投稿日: 2008.09.09
powered by ブクログ色んな人のバラバラだった話が繋がっていくところがすごい。 伏線の張り方にぞくっとします! よくこんな話思いつくなぁ。 他の伊坂作品とも繋がってるし、すごいね。ああ、アレ・・・アノ人・・・ってにやにやします。 個人的に「重力ピエロ」では探偵でこの小説では泥棒である黒澤がめちゃめちゃかっこいいと思う。 それにしても伊坂幸太郎は神が好きやね。 神様を閉じ込めたり、解体したり、未来は神様のレシピで決まったり。 結局神はいるの、いないの?誰なの?神様! エッシャーの絵、じっくり見たことなかった。 あの列からわたしも外れたい。かな?
0投稿日: 2008.09.08
powered by ブクログ何人かのショートストーリーが絡み合って全体が構成される、よくある形なんだが、 全体のコンセプト、タイトル、登場人物のキャラ、話の展開、全てが秀逸の作品だと思う。 泥臭い話をインテリなセンスでコーディングしている感じがいい。
0投稿日: 2008.09.07
powered by ブクログ面白い例え話があったから引用。 「旅行客たちが山賊に殺される話だ。旅行客も必死に抵抗をするが結局皆殺しにあう。で、次にやってくる旅人たちのために、山賊の弱点を書いておいてやるんだな。どこか秘密の場所に。でさ、次にきた旅人たちはそのおかげで、山賊の襲撃にあっても何とかやっつけることができた。勝利だ。」 これ、悲劇だと思ったら大間違い。旅行客が細菌で、山賊のほうは抗生物質。これを例え話に置き換えているだけなんですよ。抗生物質が新しくなり、細菌は撲滅される。そういう話。 こんな風にちょっと軸をいじられると訳がわからなくなっちまう。正義だとか悪だとかそういうのは見方によって反転してしまう。 ・益虫も害虫も、どれも見る角度によって正しさは変わる。 ・店に並んでいるのか、それとも行列に並んでいるのか。おそらく後者だな。 ・テレビばっか見ることに慣れて思考停止だ。 ・切歯扼腕:怒り・くやしさ・無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをし腕を強く握り締めること。 でも時間軸いじられると困るんだよね。無理やり感がたまらん。
0投稿日: 2008.09.06
powered by ブクログちょっとグロテスクというか暴力的な感じがふくまれています。いいんだけどね。やはり、読了後すっきりできます。
0投稿日: 2008.09.01
powered by ブクログぐるぐると回って、ひとつになるのかならないのかわからない様な小説。 だがそれは決して不快なわけではなく、解決しない高揚をもたらしてくれた。
0投稿日: 2008.08.25
powered by ブクログ5つの視点からなる1つのストーリーで、知らないところでリンクしているのがおもしろくもあり、怖くもあった。 無関係と思われているその背景に他の登場人物が関係している様子は、最後まで読んでわかるとおもしろいと思った。 伊坂作品はチルドレンと重力ピエロに続いて3作目だけど、他の作品とリンクして同じ登場人物や事件が出て来てると解説で読み、思いだした。 青山と京子のくだりを夜中に一人で読んで少し怖かった。 「人生がリレーだったらいいと思わないかい?」「誰だって人生のアマチュアだからな。」登場人物の言葉はいつも心に響くもの。
0投稿日: 2008.08.25
powered by ブクログ別々の場所にいる複数の主人公達の独立したストーリーから始まり、 それが色んな場所で交差していくという話。初めの「時速200km/hの場所から物語は始まる」というくだりに わくわくさせられたが、正直期待していたほど面白くは無かった。
0投稿日: 2008.08.19
powered by ブクログあたしが手に取ったのはこちらの表紙の方。 騙し絵になっている方も物語の世界観を語っている様で楽しい。 ラッシュ、とはlash、lush、rash、rushと様々な意味合いがある。 この物語は正にその「ラッシュ」を登場人物に織り交ぜて物語を展開する。 全く関係がないかの様に見える幾人かの登場人物が一つの結末へと糸を類い寄せられるかの様に繋がっていき…。 話の構成が巧み。 登場人物のそれぞれに色があって面白い。
0投稿日: 2008.08.19
powered by ブクログさすが伊坂幸太郎、よく練られたお話でした。 重くないけど、しっかり読んだ感じのする、通勤通学に読むのにいいかも。
0投稿日: 2008.08.17
powered by ブクログなんとなく一番読みやすい作品のような。 よくこんなたくさんの人たちをきれいにつなげられたなー!と感心。 おもしろかった!
0投稿日: 2008.08.17
powered by ブクログ伊坂さん2冊目。最初はなかなか進まなかったけど、ばらばらの物語がリンクし始めてからは一気に読み進めました。はじめのもやもやが最後にはすっきり解決して、気持ちいい作品でした。私は泥棒の黒澤さんが好きです。
0投稿日: 2008.08.14
powered by ブクログ伊坂作品の中でも伏線回収(というよりもリンク度合い)が高かった小説だと思う。 ハードカバーと文庫では構成が大分変わっているみたいなのでハードカバーも必見。 様々なラッシュ(lash,lush,rash,rush)にかけた登場人物の生き方、そしてそれが絡み合っていくのが面白い。 時系列のズレを表すのに本当に長じているなーと ますます伊坂中毒に。 「人生はきっと誰かにバトンを渡すためにあるんだ。 今日の私の一日が別の人の次の一日に繫がる。」 何気ない所作が誰かに影響を与えるなら 関係ない、なんて言ってられない。 自分も誰かの1日を引き継いでいるのだから。
0投稿日: 2008.08.13
powered by ブクログ2008/8/13 伊坂幸太郎得意の群像劇。別々のストーリーが物語後半にどんどんつながっていく。黒崎と佐々岡のやりとりが好き。
0投稿日: 2008.08.13
powered by ブクログ特にオチはないような気がする。 けど!!! 伊坂幸太郎頭いい!!!とおもった。 実際のこの世界は、こうやって全く関係ない人々とどこかでつながりながら生きていくものなんだよなぁって実感した一冊。
0投稿日: 2008.08.12
powered by ブクログ・『未来』は闇雲に歩いていってもやってこない。頭を使って見つけ出さなくてはいけないんだ。 ・退屈は最大の罪だ ・人生については誰もがアマチュアなんだよ。
0投稿日: 2008.08.11
powered by ブクログ伊坂幸太郎のラッシュライフを読みました。ジグソーパズルのように、断片のエピソードがだんだん一つの物語に組みあがっていくという小説でした。初めは全く関連がないと思われたエピソードが一つの絵につながっていくのは気持ちがいいですね。ただ、エピソードの時系列がばらばらで物語の見通しが悪いのはちょっと気になります。まあ、時系列に沿って物語が語られてしまうと、この小説は成立しなくなるので仕方がないのですが。エッシャーのだまし絵の物見の塔がモチーフになっていますが、エッシャーの絵は好きなのでいい感じです。
0投稿日: 2008.08.11
powered by ブクログまったく違う方向に延びたベクトルを歩く人たちの人生をまるでパズルを完成させていくみたいに見ていく小説。必ずもう一度読み返したい。各々の人物のストーリーも面白くて、痛い。特に高橋を神と崇める河原崎と恋人の妻を殺そうとする京子はなんだか憎めません。個人的に。
0投稿日: 2008.08.08
powered by ブクログ伊坂さんに最初に出会ったのがこの本だったな。今回読み直してみたけれど、やっぱりおもしろい。 ラストに畳み掛けるように謎が解けて、どんどん無関係だった人と人がつながっていく。 伊坂ワールドと呼ばれる、小説にでてくる住人たち。滑稽なひとたちばかりだけど、読んだ後、人とか人生をすきになれる気がする。 「人生は道じゃない。ルートも標識もない、茫洋たる大海原だ。俺たちはそこで、でかい魚もでもつかまって、大きな流れに身を任せている」 この力の入ってない感じ。でも大切なこと言ってる。泥棒・黒澤すきだわぁ。
0投稿日: 2008.08.01
powered by ブクログ伊坂作品はオーデュボンに次ぐ二作目。 オーデュボンが非現実の島が舞台だったのに対し、ラッシュライフは現実にある地名が出てくるので、いささか現実味を帯びてくる。 しかしながら、宗教の教祖の話を始め、こう、何かの救いを残しておくようなそんなストーリーは変わらず。 どことなく切なく、大切にしたい何かが、残酷な情景のなかににじみ出てくるようなそんな感じがした。
0投稿日: 2008.07.30
powered by ブクログ並走する4つの物語が近づいたり放れたりしながら進む。 うまい!読み進む中自分でストーリーの目をかけかえながら全体像が見えてきつつも、気持ちのよい答えが少しづつ明かされる。数学の証明のようだ。 ベクトルも根底から覆される。感じた違和感はすべて解明される。気持ち良く裏切られる。無駄がない。 もう一度、紙に整理しながら読み返したい。
0投稿日: 2008.07.25
powered by ブクログ仙台が異空間に思えてくる。伊坂作品を読んで4冊目。だんだんと登場人物のリンクが増えてきて面白くなってきた。
0投稿日: 2008.07.24
powered by ブクログ物語はメビウスの輪を走っているような不思議な感覚に囚われたまま、救われることなく進んでしまう。 ふと気づけばいつのまにか登場人物たちは交錯している。 そしてあとにはすっきりとした爽快感が残されるのだ。 本当は気になる点が多々あるのに、それさえ一瞬忘れてしまうほどに。
0投稿日: 2008.07.20
powered by ブクログ2008.6 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場。 並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。−黒澤さんカッコイイ(〃∀〃)
0投稿日: 2008.07.19
powered by ブクログ泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――泥棒さんが好きだ(笑)色々なことが交錯していく感じがわくわくして面白かった。
0投稿日: 2008.07.16
