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現代語訳 学問のすすめ
現代語訳 学問のすすめ
福澤諭吉、斎藤孝/筑摩書房
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総合評価

460件)
4.2
183
154
65
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有名な「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の文から勝手に人権論かと想像ていましたが、ぜんぜん違い驚きました。 明治の初めに日本と外国の差を冷静に分析しながら、日本の良さ、外国の先進性などを論じていることが驚き。 第15章の「判断力の鍛え方」は秀逸。 日本人よ、もっと自信を持とう。 そして、学問を学び成長していこう。

    0
    投稿日: 2011.02.19
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    「何故学問をするのか。」 その問いにシンプルに福沢は答えてくれる。 日本人全員に読んでもらいたい本だ。

    0
    投稿日: 2011.02.16
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    日本を近代化するために実学を勉強することを説いた自己啓発書。 なぜ学問が必要なのか? どんな学問が必要なのか? 人はどのように生きるべきか? それらについて述べている。 現代でも十分に通じる。 本書の内容はどれも普遍的なものを話しつつも近代化に向かっているように感じる。 当時の近代化は国として力をつけなければすぐさま植民地にされるだろうという非常に切迫した状況にあった。 現代では、グルーパル化という言葉の元、本書で語られているような「日本はダメ。西洋の真似をすべき。」という雰囲気があるように思う。 これは形を変えて、明治時代の開国と同じものがやってきたと言えそう。 本書に述べられていることは、実学を勉強し、良いものは取り入れ、自国の良いものは残していく判断力をつける、という趣旨だと理解している。 そのため、グローバル化が謳われる昨今でも考え方の基礎として役に立つと思う。 また、非常に厳しい言葉で語っている部分も多く、「愚民」や「蟻と同然」と言った言葉は印象に残る。 これから1万円札を手にするたびに、本書の教えに恥ずかしくないか自問するのだろう。

    0
    投稿日: 2011.02.13
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    まず・・・・ 発行されてちょうど2年後に読み終わるとか、なんか運命を感じましたww 自分のちょっとした発言に対し、友人が 「お前頭悪いな、『学問のすすめ』読んでみろよ、ってか、読め、馬鹿」 的なこと(←ちょっと脚色アリw)言われたので、原文そのまま読んだら、間違いなく挫折すると思い、斎藤孝氏の現代語訳を読んでみました。 読んだ感想としては、たいそうご立派なお考えをお持ちで・・・・って感じですね(笑) ただ、やっぱり当事としては、斬新な発想やったってのはわかるし、現代では結構一般的に言われていることも多いけど、その多くが福澤の発想が出発点やったのかな、と思うと、改めて尊敬の念を抱かざるをえない。 特に感銘を受けたのは、学問の段階に関する記述(第9編と第10編)の部分と心の棚卸(第14編)について。 ただ、福澤の社会契約に対する理解については、賛同しかねる。 オレも別に社会契約について深い理解があるわけではないけど、福澤の論じる社会契約では、結果的に政府が上になってる。 言いたいことがうまく言えないけど、なんか違う!! と感じたww

    0
    投稿日: 2011.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    当時の欧米の考え方を日本に広めるという趣旨があるらしい。 今となっては当たり前な考え方をくどくど言われてるように感じたけど、1世紀以上前に書かれてると考えれば、すごいのかも知れない。 「人は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 →人は生まれた時は身分の差はなく、平等に権理を持っている。 しかし世の中には貧富の差はあるし、賢い人も愚かな人もいる。これは学ぶか学ばないかの差である… "文字は学問をするための道具にすぎない。" (P23) "人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。" (P230)

    0
    投稿日: 2011.02.09
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    万物は流転する - 知っておきたい「作用反作用の理論」 - 読んだものまとめブログ http://t.co/S1B4dMF

    0
    投稿日: 2011.02.05
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    読み終えた! すき間時間にもさくっと読める! 前半の政府と国民のあるべき状態らへんが個人的にはおもしろかった。 後半の方はまあ言われてみれば当たり前というか、確かにそうするしかないって思わされる内容だった。 とにかく日本人は全員が読むべき本やね。 しかし福沢諭吉の竹を割ったようなズバズバ言う態度はほんとに気持ちがよい。 自信に満ちてる感じといい、単純明快でユーモアのある性格、ひとりの男としてかっこいい。 ほんと福沢先生って感じ。 現代語訳ではなく、当時の生の声を聞くべく次は原文で読みたい。

    0
    投稿日: 2011.02.04
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    学問という言葉の意味がやっとわかった気がする。すべてが学問だ! 「衣食住で満足は蟻と同じ」 こんな本が明治に書かれてたなんて!

    0
    投稿日: 2011.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず最初に。政治に関する部分は興味が無かったのでよんでいない。 本書で言う学問とは学校で習う学問のみならず実用的な学問を指す。学問をすることで自分の意識がはっきりし、経済がうまく回り幸せな生き方ができると福沢諭吉は言う。人は独立せねばならず、下っ端根性がしみついていては臆病なだけでなく卑怯な者になってしまうとも警告する。これは文明開化という中にあって自由を手にしたにも関わらずいわゆるお上を崇める風潮に対しての警告であったのではないかと思う。 また西洋の優れた文化を吸収せよという脱亜入欧の考えも、今でこそ陳腐な物に見えるが時代背景を考えると非常に革新的な発想だと思う。 具体的な生き方について学問とは関係なく人生を豊かにするHOWTOがたくさんあるので、特に気に行ったものを三つだけ挙げる。 1.「10年後にはこんなことをしていたい」というような長期的な目標はまず実現しない。ではどうすれば目標に近づくかと言うと、こまめに人生の帳簿をつけること。つまり今現在これは目標と比べプラスなのかマイナスなのかを意識することで、今後の方針がアジャストしやすくなる。 2.それなりの仕事につき欲しい物もそれなりに手に入る。そして若い嫁と結婚し子宝に恵まれる。子供の教育費も払い万が一のために貯金もそれなりにある。そうして自分は独立であるとするし、世の中の人も不羈独立の人だと言い立派な人のように言う。しかしこれは間違いである。こういうことは、蟻でもできるのだ。障害したことも蟻がしたことと変わらない。確かにそこに至るまでに苦労もしただろうが、万物の霊長たる人間の目的を果たしたとは言えない。もし一身衣食住を得てこれに満足すべきだとするならば、人間の生涯はただ生まれてきて死ぬだけだ。死ぬ時は生まれてくる時と何も変わらない。このようなことが子子孫孫として続けば、何百世代を経ても村のありさまはかわらない。 我々の仕事は、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残し、これを長く後世の子孫に伝えることにある。 3.人望とは実際の力量で得られるものではなく、また財産があるからといって得られるものでもない。ただその人の活発な知性の働きと、正直な心という徳をもって、次第に獲得していくものである。このためにはいたずらに謙虚になるのではなく正しく自己アピールすることが大切で、自己アピールの仕方は以下である。    1.弁舌を上達すること    2.見た目の印象をよくすること。ニコニコしよう    3.交際はどんどん広げる。コツは関心をさまざまにもち、ひとところに偏らず、多方面で人と接する。 上記生き方のHOWTOに限らず、思考法なども現代でも十分通用する話だと思う。福沢諭吉は徹底したリアリストで、新しい物を良いと感じたら昔の風習を躊躇なく捨てる。仮に現代に生きていたら間違いなくスマートフォンをいち早く活用するタイプである。 この本は自分にとってバイブルと呼べるレベルの物なので一度読んでみることを強くお勧めする

    0
    投稿日: 2011.01.22
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    この本は、これから私の人生の教科書になるでしょう。私の価値観の柱になると思います。何かに迷ったり、気持ちがブレてきたらまた読み返したいと思います。何度も何度も読んで行動に移せたらいいと思いました。人間関係についてもとても参考になりました。

    0
    投稿日: 2011.01.22
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    ざっくりと大胆な書き方に、福沢諭吉の人柄を感じました。 書かれた当時と今とでは、時代は違いますが、現代にも通ずるところはたくさんあると思いました。 一番、印象に残ってるのは、 >およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。 と書かれたところです。 今の日本は、当時の明治時代とは異なり、進歩を突き詰めるというよりは、現状を維持したい傾向があるんじゃないかと思います。 しかし、「現状維持」は理屈上、不可能なものであって、私達は、向上心を持ち続けなければいけないんだと思いました。 いっぱい思ったことはあったけど、あんまり書けず。 現代語訳されていて、あっという間に読めます。

    0
    投稿日: 2011.01.13
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    一万円札の人、福沢諭吉の著作です。 41歳まで読まなかった自分を悔やむ。 いや、 死ぬ前に読むことができてよかった! (前向き) 国家との向き合い方など考えさせられる内容です。 公務員の人、公務員と仕事をする機会のある人に 特に読むことを薦めたい。 日本を作るのは今からだ! 【2013.5.3追記】 自分の強みを探そう! 的なワークショップとかたくさんありますよね。自分の内なる可能性に目を向けることはとても大切ですし、いくつになても取り組み続けたいテーマでもありますが、同時に「外」にも目を向けることができると更にいいことがありそうな、なさそうな。 日本の良さや日本人の強みを誇らしく明らかにすると同時に、日本や日本人以外のそれにもきちんを目を向けている、なんというか視座の高さに唸らされました。何度も手に取りたい。

    0
    投稿日: 2011.01.05
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    実はちゃんと読んだことがなかった学問のすすめ 最近は現代語訳された古典が多数出版されており、敷居が低くなっております。 学問のすすめは時代を超えて何か新しいことをしようと考えている人、挑戦をしようと考えている人に対するひとつの指針となる一冊となるのではないでしょうか。 「ただ自分一人だけよければいい」という精神だけでは学問でもビジネスでも成功はしないでしょう。 自分がやろうとしていことが正しいのか、よい精神状態なのか それらを再確認する意味でも本書を読む価値があるのではないだろうか。 タイトルの「学問」という言葉は狭義の意味であり、読む層を限定しているように思える。 「学問」とは学問であるあるし、ビジネス、スポーツ、芸術、社会活動、ボランティア活動、創作活動 などクリエイティブな活動を広く指すのだと自分は思います。 大きな志を持っている人必見。 巷にあふれるノウハウ本を読むなら現代語訳の学問のすすめをどうぞ

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    投稿日: 2010.12.31
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    自己啓発だけでなく国をよくするためにも、すべてにおいては学問が必須であること説いている。学ぶことの大切さを知るに、必ず読んでおきたい一冊である。

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    投稿日: 2010.12.27
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    12/17:さすがにすばらしい。齋藤孝氏の訳がよくフィットしていて非常に読みやすく、示唆に富んだ作品でした。孔子の教えも納得いかないところや時代にそぐわないところはバッサリ批判するなど潔い。愚かな国民が愚かな政府を作るなど、まさに今の日本だよ... 古い本だけど、今の政治迷走、日本人らしさの欠如、グローバリゼーションといった時代の流れにも見事にマッチしていると思うので、買って都度都度読むべし。物心がついたら子供にも読ませたい。 この本のような教えを行っているのであれば慶応義塾で学んでみたいものだ。

    0
    投稿日: 2010.12.17
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    学問は、皆が安全を保ってくらしていくために、行う必要がある。なぜなら、人民の愚かさレベルが政府をつくるのだからだ、、、 国民新党の徳の水準が落ちて無学になると、政府の法律もきびしくなる。逆もしかりで、徳が上がると法律も寛容になる。 これが、福澤諭吉が学問をすすめる理由だとよみとった。 また、知恵がないと、恥知らずになり、法を犯してしまう。世の中の法律を頼りにして、身の安全を保って社会生活をしているにもかかわらず、都合が悪くなると、私利私欲のために法律を破ってしまうやつがいることを嘆いていた。法律には、従うべきであり、現実にあってないときは、それを政府に訴えることをすすめていた。

    0
    投稿日: 2010.12.11
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    明治の啓蒙思想家・福澤諭吉の名著を齋藤孝先生が読みやすく現代語訳。 明治時代に書かれた本ですが、その内容は今の世になっても最高峰のものです。 学問について、人間関係の在り方について、個人の在り方について、国家の在り方について……本書には様々な「章」がありますが、内容は多彩なので読みたいところから読むといいと思います。私は八章から読みました。 この本は、まさに福澤先生が残した積み上げられた社会的な貢献の一つでしょう。 これからも何度か開くと思う。

    0
    投稿日: 2010.12.07
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    そこまで論旨が目新しい、というわけではない。 現代のそれなりの教育を受けた人であれば知っているような内容が多いように思う。また、すべて鵜呑みしていい内容でもない。 ただ、1835年生まれの福澤諭吉が感じ取っていた当時の日本の気風というものは新鮮に感じられる。現在と当時のコンテクストの違いを感じながら読みたい本。 自分の持っている常識を見つめ直す幾らかのきっかけになってくれるはず。

    0
    投稿日: 2010.12.06
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    やはり師を探すといえば古典から。 というわけで読んでみたが、現代の書籍よりも圧倒的に具体的だったように思う。

    0
    投稿日: 2010.11.17
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    この本を書いた人がサムライの時代を生きた人とは思えないくらいの今に通じるような考えを感じた。 ざっくりとして、具体的な例の多い説明はとてもわかりやすい。 一読の価値はあるのでは??

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    投稿日: 2010.11.16
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    超有名な本なのに一度も読んだことがなかったので。 読めば読むほど自分のダメさを諭吉先生に叱られてるような感じがしっぱなしだった。 国民が愚かであればアホな政府ができるという話は本当にそのとおり。

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    投稿日: 2010.10.28
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    現代でもあてはまる。新鮮。てことはある側面では社会が福澤諭吉の頃から進歩してないってことでもあるわけで。。。

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    投稿日: 2010.10.13
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    一身独立して一国独立する ・・・・・・『学問のすすめ』三六頁 諭吉先生、カッコ良すぎ。。。 反論する言葉が出てこない。 人としてのあり方、国としてのあり方が詰まっている。 そのほとんどが、現代に通じる言葉。 これが、明治のはじめに書かれたのだから、 今から130年以上前ということになる。 130年、日進月歩で科学は進化し続けている。 しかし、文化はどうか、日本人としての気概は進化したのだろうか。 それだけの時間が経過してもなお、 福沢諭吉が理想とした日本の姿は体現できていないのだろう。 学生時代、教科書で本のタイトルと、 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 という言葉ぐらいは知っていた。 が、それ以外は何も知らなかった。 1万円札の顔として、有り難がる前に、 偉大な思想家、教育者、商人としての福沢諭吉を何故教えようとしなかったのだろうか。 今でも遅くない、これを教科書とすべきではないだろうか。 心に響いた言葉をもう一つ。 『およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。進歩も退歩もなく、そのままのところに留まる者はありえないのが理屈である。』

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    投稿日: 2010.10.11
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    口語訳でとっても読みやすいです。 今の時代でも、まったく色あせない。 本棚において、たまに読み直したい。

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    投稿日: 2010.10.08
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    100年以上前に出版されたこの本は、今読んでもまったく新鮮味を失っていない。 それは福沢諭吉が必要だと説く”学問”というものが、空理空論ではなく、実用的な学問であり、時代に関係なく必要とされるものだからだと思う。 なにより、保身や嫉妬を感じさせないまっすぐな文章は、読んでいてとても気持ちがよく、福沢諭吉という人の人柄を感じることができた。

    0
    投稿日: 2010.10.01
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    [ 内容 ] 近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。 本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。 国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。 読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。 現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。 [ 目次 ] 学問には目的がある 人間の権理とは何か 愛国心のあり方 国民の気風が国を作る 国をリードする人材とは 文明社会と法の精神 国民の二つの役目 男女間の不合理、親子間の不条理 よりレベルの高い学問 学問にかかる期待 美しいタテマエに潜む害悪 品格を高める 怨望は最大の悪徳 人生設計の技術 判断力の鍛え方 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2010.08.29
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    諭吉さんかっこいい。 これは中学校で必修とすべき! でも、1点。 国家に対して不満があるのなら、まずは従った上で 改正を求めるべきだといった趣旨のことが書かれているが、 これに関しては100%同意できない。 これに100%同意をしたのなら、シンドラーの行為も否定することになる。 自分の信念からしてどう見てもおかしいのであれば、 他人の意見を参考しながら、正しいと思ったことを実行することも必要だと思う。 それに、これを肯定することは明治維新を否定することにも繋がるのではないだろうか? でも内容は素晴らしい。一読の価値あり。 岩波文庫の現代語訳じゃないやつは理解は出来るんだけど 時間がかかったので、断念(笑)読むのならこっちのほうがいいと思う。

    0
    投稿日: 2010.08.15
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    読後の感想を一言で表すと、生涯手元に置いておくべき本です。 日本国民誰もが知っている福澤諭吉の「学問のすすめ」。名前は聞いたことはあるけど、本まで読んだことは無い日本人がほとんどだと思います。自分もその一人でしたが、現代語訳者の齋藤孝によって、読みにくいと思われた名著を現代に身近なものへと蘇らせました。  有名なフレーズの「天は人の上に人を造らず」。それだけでなく、現代でも役に立つ思想が満載です。例えば、官と民とのあり方。民のレベルを上げることで官のレベルを上げることができます。官の客の役目だけでなく、官の主人の役目を努めるべき。現代の政治への無関心さをも予測しています。  最も心に響いたのは、人間、ただ食べて寝て仕事を淡々として生活するだけでは、生きるに足らないということ。小さくまとまらず、世界で外国人と競い合えるだけの人材になるべきと主張しています。そのためには、現状に満足せず、努力を怠るなというのは、100年以上も前の著書とは思えないほど現代に通じます。1万円札を見るたびに、著書を思い出し、向上心を燃やしていければと思います。  

    1
    投稿日: 2010.08.05
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    福沢諭吉は例え上手な人だ。 分りやすい比喩で説明されていて、語られている内容が理解し易かった。 福沢諭吉に対して「昔の人」というイメージしかなかったため、本書はかなり封建的な内容なのかと思っていたが、そんなことはなく、とても合理的かつ論理的な内容だった。 「内の義務は蟻と一緒」という言葉は、少しショックだった。 僕は社会に貢献できているのだろうか。。。 自分を反省するにはオススメの一冊。

    0
    投稿日: 2010.07.23
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    お金好きとしてこの人の本を読まない事はキリスト教徒が聖書を読まないようなもんである。それが言い過ぎかどうかは読んでみればわかる。ただ、俺は聖書読んだ事ないし、キリスト教でもないので取り違えがあるかと。 この本は特に誰ではなく、その辺の民に読んでもらいたい。古文を読めない人はそこそこいるかもしれないけど、これに関しては無理にオリジナルを読まずに現代語訳で読む事を薦める。というか多くの古書に当たるようなものは現代語の方が良い。なぜなら一昔前のレトリックが使い物にならないから。勿論オリジナルで今の言葉並に解釈出来るならその方が言いだろう。 では、なぜその辺の民が読むべきか。これは特に今(2010/7;参院選直後)それを実感出来る。冒頭から読み進めて五分くらいで納得出来るはず。今の政(府/治家)がなぜあのような様相を示しているか、そしてそれらを非難する事がどういうことか。 昔、なぜ賢い学校は校則が自由なのかと思っていたけど、なんとなくその理由がわかった気がした。 己が立ち国が立つという基本的な国民の意識を取り戻すためにも、今の時勢に是非読んでおくべきである。特に不景気になると平等の意味を社会主義的にとらえる傾向にあるのでその辺の意識を是正するために。 今が幕末に似た状況かは未来にならないとわからないけど、破綻を目前にした日本と迫る新時代という意味で次代にどう振る舞うかこれを読んで考えてみるのも良いのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2010.07.18
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    諭吉のおおらかで親しみやすい、そしてはっきりとした歯に衣を着せぬ的確なアドバイスが心地よい本。机上の学問ではなく多くの人と交際し、自分自身の心身をバランス良く、広く、鍛え上げ臨機応変、縦横無碍に働かせようというメッセージを感じる事ができる。明治時代の人に負けずに自分たちもがんばらねば。

    0
    投稿日: 2010.07.17
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    書いてある内容が具体的なのであろうけど、私には捉えにくくて、結局何を書いてあるのかがよくわからなかった。 私には難しく感じた。ただ、彼が孔子を尊敬しているのはわかった。

    0
    投稿日: 2010.07.05
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    「学問のすすめ」は原文で読んだけど、その時は内容は理解できたが文章が難しくて読むのに時間かかった。 現代語にして書かれたこの本は読みやすくて、内容も理解しやすいと思う。改めて読んでみると、今でも通用するような事がいろいろと書かれている。むしろ雇用情勢などが厳しい今の世の中だからこそ、読むべき本ではないだろうか。 学問が身を助けるのは今も昔も変わりはない。「学問のすすめ」は学問の大切さだけでなく、学問をどのように生かせばいいか、国家(自治体)と国民(住民)の関係はどうあるべきかなども説いている。それらについても変わりはない。この本を読むと、福澤諭吉という人物の偉大さが改めて分かる。さすがは1万円札の肖像になっただけある(笑) この本もそうだが、読み継がれるような古典は今でも通用するような内容が多い。最新のビジネス本を読むのもいいけど、こうした古くから知られた本を読むのもとても勉強になると思う。

    0
    投稿日: 2010.06.30
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    ■概要 学問をして自分で日本を作っていく。まさにjapanproduceのための本!笑 ■こんな人におすすめ 意外と読んだことがない人も多いのでは?明治時代の大ベストセラー。一度は読んでおくべきだと思います。

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    投稿日: 2010.06.25
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    すごい面白いし、元気付けられる。今読んでも十分に役に立つと思う。 学問をして、政府と対等な人民にならなきゃいけないよ、って福澤先生は言ってる。

    0
    投稿日: 2010.05.08
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    現代語訳版で、思った以上に平易な文章ですぐに読めました。 この方のおっしゃることは今になっても色あせないと思いました。 実学の大切さ、進取・独立心の大切さを説いていただいて、よい啓発になりました。 できれば大学1年生ぐらいの頃に読みたかった。

    0
    投稿日: 2010.05.05
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    有名すぎる本であり、引用されるフレーズは多いので知ったつもりになっていたので残念。もっと早く読めばよかった。 新書でヘタなビジネス書や人生書を読むより、 100年以上も前に書かれた この本を読むほうが仕事や人生の糧になると思う。

    0
    投稿日: 2010.04.24
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    「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」で有名な福沢諭吉の代表作『学問のすすめ』を現代の若者に親しんで欲しいとの思いから齊藤考によって現代語訳されたものである。 福沢諭吉の考えが非常によく分かる。今も昔も日本が抱える問題(西洋諸国に劣っている点)は同じなのだなと感じる。 齋藤孝の翻訳は分かりやすいが、少しラフにし過ぎた感じ。齋藤孝の言葉で書かれているので、その点は良くもあり悪くもある。自分は、原文で読んでみたいと思ったので、また機会があれば読んでみたい。

    0
    投稿日: 2010.04.03
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    時代背景から、やや肩肘張った印象はありますが、現代にも生かせる思考がちりばめられていました。この本のように、現在語訳がいろいろと出たらいいのに。

    1
    投稿日: 2010.03.31
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    明治になってすぐに書かれた本なのに、現代にも通ずることを言っている。 当たり前な事でも、文章で読むと、その大事さを再確認した。 福沢諭吉って『学問のすゝめ』を書いた人だなぁ、慶應を創った人だなぁ、すごい人なんだなぁとは思っていたけれど、改めて凄い、素晴らしい人なんだと感じた。この時代に、女性の権利について考え、時代にただ流されない、自分の考えを強く持っていてかっこいいと思った。 また、これは訳者の訳し方もあるかもしれないけど、案外過激な表現や言い回しがあったりして、こんなこと言っちゃうの!!って。面白かった。

    0
    投稿日: 2010.03.21
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    ハンディタイプとして携帯しておきたい「学問のすすめ」。斎藤隆さんの平易で包み込むような文体は、いつも僕らに安堵感を与えてくれる。この人の書く本はどれも入門者には最適です。感謝!

    0
    投稿日: 2010.03.12
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    読んで良かった。でも現代語で無ければとても読めなかった。 格差是正とか言ってる人にこそ、是非目を通してほしいと思う。 「人の上に人を~」はなんでもかんでも平等と言っているのではない。同じ人間なんだから、誰かにコントロールされて生きていてはいけない。誰かに自分を委ねて生きていてはいけない。勉強をして、人のためになることをして、文明の発展に貢献すべきだと言っている。国任せでないけない。ただご飯を食べているだけでは動物と変わらないと主張する。 全てに納得できる訳ではないにしても、平等という意味を勘違いしてはいけないと考えさせられた。

    0
    投稿日: 2010.03.11
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    「学問とは、知識教養の領域を広くしていって、物事の道理をきちんとつかみ、人としての使命を知ることが目的である。」とても100年以上前に書かれた本とは思えないほどの説得力と、現代に通じる普遍的な教えを感じた。

    0
    投稿日: 2010.03.09
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    ●100713 明治という時代は生まれたばかりの青年のようだったから、福沢諭吉のある意味「熱くて青いメッセージ」が好まれたんだろう。 言うまでもなく古典である本書は、確かに時代を超えた普遍性を持ち合わせてはいるけれど、それと同時に、明治という時代性を強く感じさせる文章だと感じた。 翻って、 今(2010年)という時代は、未来から振り返ってみたときに、どのように語られるんだろう。 それを考える一つのヒントが、現代のベストセラーと各時代のベストセラーの比較によって得られることは間違いないと思う。 僕個人の意見でいえば、福沢諭吉がベストセラーになる時代よりも、村上春樹がベストセラーになる時代のほうが素敵だと思う。 ●100221 百年経っても人の本質は変わらない。 今となっては偉人となっている福沢諭吉だって、100年前の当時には、一人の有名な先生に過ぎなかった。今で言う大前氏みたいなものか(ちょっと違うと思うけれど)。 明治の勢い、福沢氏の気概、それが両方感じられる。 めまぐるしく変わっていく現代。たびたび明治維新と比較されている。 本書を読んでも古臭さは全く感じられない。本当に大切なことは普遍なんだと改めて感じることが出来た。 きっと本書は、更に100年経った後でも、日本人の若者のバイブルになり得る存在でい続けるはずだと感じた。 何度も読み返したい素晴らしい本である。

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    投稿日: 2010.02.21
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    福沢諭吉さんが書いた本だから難しかったです。しかし、わからないなりに読み終えて学問を少し理解したと思います。

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    投稿日: 2010.01.31
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    近所のお気に入りの書店で 読みやすい現代語訳ってコトで購入 大学がワセダなだけに、なんか敬遠してた本書ですガ 年末年始を利用して通読本 本文を通して、「勢い」を感じマス 世界が開けて、圧倒的に遅れと危機感を感じる 筆者の雄叫びみたいな 人間も国も元来「自由」な存在であり 立派に「独立」しなくちゃならん そのためにはトニカク「学問」だよ「学問」 でも、依存シタリ怠ケタリ そんな空気(気風)もあるわけで それに流されないためには 「勇気」がいるんダヨ 学問ノ実践は、ボクのビジネスモデルに通底するビジョンなのだが それには「勇気」が必要ってのがココロを打った揺れる 会社を立ち上げるとき、明文化する価値観のひとつにしよう 自由と独立をコレからつかまんとする時代の雄叫びは 自由と独立はツカムものだって忘れたジダイには そのままではちょっとタケダシすぎる箇所も多いが ボクらの怠けがちな自尊心をごつんとこづくためにも 読み続けられた方がいいかも、なんて思った古典でシタ 学問は脳、仕事は腕、身を動かすは足である。 しかし、卑しくも大成を期せんには、 先ずこれらすべてを統(す)ぶる意志の大いなる力がいる、 これは勇気である。 〜 大隈重信

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    投稿日: 2010.01.17
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    現代にも(こそ)通じる多くのメッセージに驚きました。 この本を読むと現代と明治時代が、日本の中でつながっているということを実感できます。 下手な自己啓発本よりもはるかにインパクトのある内容でした。当時は、列強の支配で下手すると日本がなくなるかもしれない、という危機感があり、そのために、個人は学問を学び、それを活用し役立てねばならないという主張は説得力があります。そして、現代人がいかに骨抜きにされているかということも感じました。国家を作るのは個人である、という本質を日本人は忘れているのではないか。

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    投稿日: 2010.01.11
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    これはまいった。 簡潔にかかれておりわかりやすい。 特に今の時代に必要なもの。 独立する心。 生きた証を後世に残す。 この二つのキーワードが必要だと思った。 まず議論を言う前に独立する心をもつこと。 そして自身、先人たちの遺産を感謝し貢献する=後世に残るような志をする。 まさに今自分に必要なことでした。

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    投稿日: 2009.12.30
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    この本、「学問のすすめ」というタイトルが冠されているために、不勉強な KiKi は学生向きの勉学の推奨本なのかなぁ・・・・と勝手に思い込んでいました。  で、大学生の頃、一度だけ岩波文庫に収録されている文語調の「学問のススメ」を手にとってみたこともあるのですが、英文科の学生だった KiKi にとって英語以上に外国語に思えてしまい(^^;)、結果的に読了することができませんでした。  文語調って格調が高すぎて当時の KiKi にとって(ひょっとすると今も?)は敷居が高すぎたんですよね~。  でも、KiKi が矛盾していたのは英文科で「シェイクスピア」なんかは結構読んでいて、日本語の古い言葉は敬遠していたのに、古英語にはチャレンジしていたのは何だったんだろう?(笑) ま、それはさておき、実際に今回この「現代語訳 学問のすすめ」を読んでみて思ったのは、これって決して学生向きの勉学推奨本な~んていう類の本ではないなぁ・・・・と。  まあ、読み進めていく中で「読み易く」はあったんだけど、正直なところあまりにも表現がくだけていて(ふざけているということではなく、現代風にかみくだいてあって)、どこまで原典に忠実なんだろうか?という疑問は持ったものの、「気概」を持って生きるとはどういうことか とか 物事の「筋」を見極めるためには学問(勉強のための勉強ではない真の学問)が必要である とか、現代にも通じる様々な問題提起がなされているのがとても新鮮であるのと同時に、これを書かれたのがいまだサムライ精神が死に絶えていなかった明治初期であることに強烈な驚きを感じました。 (全文はブログにて)

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    投稿日: 2009.12.01
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    もっと早いうちに、この本と出会っていたら…。 今まで見てみぬフリをしてきた『学問のすすめ』。 タイトルくらいは知ってた。 作者だって。一万円札の肖像画の人。慶応義塾大学の創設者。 で? この本はとても分かりやすい現代語訳で、すんなり読めます。 それこそ高校生の人たちに、是非とも読んで欲しい。 私は今大学生で、これから就職活動へ入ろうかというタイミングなのですが、逆に考えると、今この本を読んでて(読めて)良かったな、とも思います。 福沢諭吉という人物の思想書であり、我々日本人の人生の指南書とも言えるでしょう。 手元に置いておきたい一冊。

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    投稿日: 2009.11.28
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     斎藤先生による、福沢諭吉の『学問のすすめ』の現代語訳。末尾に、この本の現代における意義やビジネス書としての活用についての簡単な解説がある。  古くからの名著を、色をつけずにそのままの現代語訳で、気軽に読む機会を与えてくれる本、ということで、その価値は高いと思う。言わんとしていることが単純明快で、スーっと頭に入ってくる。多少の偏見が感じられる部分もあるが、それ以上に「独立」することとは、「権理」について、といった大切なことを教えてくれる。例も多く、江戸や明治初期の人々のようすや習慣が分かるのもおもしろい。(09/11/24)

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    投稿日: 2009.11.24
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    (2016/1/18) なぜ学ぶか。それは信じるべきことと疑うべきことを見極める判断力を磨くため。 当時はそれを国民が身につけて暴力的な政治にノーを言えるようにしていくが健全な国作りに繋がるということの主張だったが、情報が溢れる今の世の中にもまったく当てはまる。 各人が自分の頭で考え、専門家の言うことを鵜呑みにせずに考える力を養うことが重要。 また人は2つの側面がある。個人としての働きと社会人としての働き。 前者だけならアリでもできる。人間は後者の働きを意識しなくてはならない。我々の仕事は生きた証を残しそれを後世に伝えること。とある。 社会人としての本質的な心構えとして重要な気づきを与えてくれる。 後半は自己啓発的な内容。 人望は正直な心(人間性)と活発な知性で作られる。それの潤滑油として正しい自己アピールが必要。 (2012/03/18) 読んだのはこれで3回目。これを読むときはいつも「武士道」とセットで読むのだが、武士道が人間として目指すべき理想の道徳をハイレベルに説いているのに対し、「学問のすすめ」は実用に重きを置いた本。 学問は学ぶだけではダメで、実用的に使えないと意味がない。 武士道を名指ししているわけではないが、切腹や腹切りなど名誉のために命を捨てるなど無意味と大胆に言っている。 他にも、人間の働きは2種類ある。 一つは、個人としての働き。2つ目は社会人としての働き。 個人としての働きは衣食住の満足を得ること。これは容易なことであり蟻でも出来る。人間は社会人としての働き=世の中のためになることをしないといけない。我々の仕事は生きた証を後世の子孫に伝えるである。 これは非常に考えさせられた。 やはり人として生まれたからには、社会や文明に貢献することを仕事にしたいと思った。 福沢諭吉の言っていることは、確かに現代のビジネス書にも書かれている内容が含まれているが、深みがある。 その深みを感じられることが自分の成長を実感できるのだと思う。 これからも事あるごとに読み返して自分を見つめなおすきっかけにしたいと思う。 (2011/03/28) 日本人としてやはり読んでおくべき学問書。 特に2回目読んで印象に残ったのは、学問をする目的について。 この世は実に疑わしい情報であふれかえっている。 そのなかで、「信じるべきものと疑うべきものを取捨選択するための判断力をつける」。これこそが学問をする目的であるということ。 自己アピールの正しい方法 ①言葉を学び、流暢に活発に話す(弁舌のすすめ) ②表情・見た目を快くする これらは意識して訓練すれば、トレーニング後の筋肉のように必ず上達する。 (2009/11/23) 福沢諭吉の言わずと知れた学問の大切さを述べた学問書。 だが、ビジネスに通じる内容も多い。 高い志を持つこと、実行力、人望力を付けることがより高尚な人となるために必要であるということが、現代のビジネスの世界にも通じるという内容。 人としての基本的な姿勢を考えさせてくれる本。 何年か後にまた読むとまた違った見え方がしそう。

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    投稿日: 2009.11.23
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    一生縣命にやるべきは、普通の生活に役立つ実学である 「学問というのは、ただ難しい字を知って、わかりにくい昔の文章を読み、また和歌を楽しみ、詩を作る、といったような世の中での実用性のない学問を言っているのではない。」「学問をするには、なすべきことを知ることが大切である」 学問の目的とは?自分は、ただ知識を持つことだけに注視していないか?そうではなくて、得た知識を持って何をなすか?が大切だな。まさに、創造性だなと思う。知識をどう生かすか、そして自分の中での本質、物事の審理を追求することが大切なんだと思う。 「大事なことは、人としての当然の感情に基づいて自分の行動を正しくし、熱心に勉強し、広く知識を得て、それぞれの社会的役割にふさわしい知識や人間性を備えること」 「知識教養の領域を広くして行って、物事の道理をきちんとつかみ、人としての使命を知ることが学問の目的であり、知識教養を広く求めるには、自分で工夫をしたり、書物を読むことが必要だ。 そもそもこの国の人民は、主人と客の二種類に分かれているのだ。主人としての智者が何も知らないお客さんを支配している。 「国家の政治を運営するのは政府で、その支配を受けるのは人民なのだが、便宜的に持ち場を分けているだけの話。」これが本来の形なのだろう。 「独立の気概がない人間は国を思う気持ちも薄い」この言葉に代表されると思う。独立=「自分自身を自分で支配し、物事の正しい/正しくないwp判断し、間違いのない対応ができるものは、人の知恵に頼らず独立している」していない者ばかりの組織では、全員がお互いを頼り、何も物事が決定しない。ゆえに組織が頭でっかちになる。当然、頼っているだけなので、自分が支えている気持も薄い。 会社もそうではなかろうか。自分と会社はただ便宜的に立場をたがえているだけで、自分は独立すべきだ。また、知識者が支配しているこの組織で、自分も必ず存在を表明していくべきだ。それが自分の独立である。 読書は学問の技術であり、学問は物事をなすための技術にすぎない。実地で事に当たる経験を持たなければ勇気は生まれない。 「すでに技術としての学問をマスターしたものは、実際の文明の事業の中で実践しなくてはならない。」 人間が独立するため、その気概を持つには勇気が必要だ。勇気を得るには、行動しかないと著者はいう 学んだことを、実生活で生かして自分の力で物事を推進していこうとする気持ち。仕事に対しても同様だと思う。 いかに、学んだことを生かすことが大切かということだ。 品格を高めよ 「学問はただ読書するだけではない。学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。生かせないのは学問でないに等しい」 「学問の種子は読書にあるのではない。精神の働きにある。学んだことを生かすには工夫することが必要、観察と推理から、自分の意見を確立すること」 「物事を判断すること、と、実際に行動することとはわけが違う。人間の見識、品格はただ知識を広げてもできるものではないし、議論を尽くしてできるものではない。(精神の働きなのだから)、常に物事を比較し、自分にとっては上を目指し、満足しないことである」 学問を生かすエッセンスがここに集約されている気がする。ただ、本を読む。ただ理論を勉強する。これではだめなんだ。 物事を何のために学ぶのか、その学んだことを何に生かすのか。つまりは重要なところは何なのか。 そしてその良しあしを自分の中に吸収し、少しずつ自分の考えと物事の道理を確立していけばいいんじゃないか。そして、自分の人生を豊かにしていこう。 事業の成否・損得について、時々自分の心のなかでプラスマイナスの損得計算をする 「人間が世の中を渡っていく様子を見ていると自分の思っている以上に案外悪いことをし、自分が思っている以上に愚かなことをし。自分で目指しているよりも案外成功しないものである」 「人間が計画を立てるときには、大きくなりがちであってことの難易度、大小、かかる時間を比較することは大変に難しい。」 「将来に長い紀元を取っていうときにはたいそうなことを計画しているようだけれども、期限が迫っても何も言えないというのは、結局ことを中に対して時間の概念を入れていないからである」 「人生というものは、思いのほか悪事をなし、思いのほか悪事をなし、思いのほかおろかなものである。その不都合を防ぐのは、たまに自分で心の中で損得計算をしてみること」 この一年、一か月、なんでもいいから、何を学び、何をなし、何をなそうとしているか。たまに、そんなことをやるといいのではないか?? 信じることにはいつわりが多く、疑うことには真理が多い。ゆえに、信じる/疑うことには、判断力が必要なのだ。学問はこれを確立する。 「学も浅くて、それぞれのケースできちんとした判断の基準を示すことはできない。しかし、世間の人はこの動きに乗せられて、信じるにはは信じすぎ、疑うものは疑いすぎて両者のバランスを失ったものがいるのは明らかである。」 「多くの書物をよみ、多くの物事に接し、先入観を持たず鋭く観察し。真実のありかを求めれば、信じることと疑うことはたちまち入れ替わって、昨日信じていたことが疑わしくなることもあるだろうし、昨日の疑問が氷解することもあるだろう。」 自分にも、やはりこの「判断」は大きいと感じる。しごとでも、やはりその物事について判断できるかが非常に重要だと思う。 そして、自分の人生についても判断する力を鍛える意識は非常に重要。 判断を誰かにゆだねていないか?判断を短絡的にやっていないか? 先入観で何でも信じ込んでいないか?ある。

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    投稿日: 2009.11.10
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    ■本の内容・特徴 普通の生活に役立つ「実学」を学ぶこと。その学問によって、物事を見極める力・人格・品格・国格などを養っていくことこそが、人間が生きるために必要なものである。 ■目的 『学問のすすめ』 を読む。 ■感想 明治初期に書かれたもの、というのが大変意義のある本ですね。彼らの功績もあって基本的人権や教育は当たり前になったわけですから。感謝です。この有難味を感じながら、私もこれから益々向上していきたいです。

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    投稿日: 2009.10.31
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    現代では当たり前と思える話が多いが、これを明治初期に書いたと考えるとものすごい先進的なんだと思う。一方で、国家に対する個人の独立については、なるほどと思う点があり、現在でも日本人は独立できていないのではと思える。

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    投稿日: 2009.10.26
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    国民の在り方について書かれた本。 特に印象に残ったのは一個人が衣食住の充実を図ったとしてもそれはアリと同じだということ。 つまり、後世にもっとよいものを残すように努力しなければ、人として生まれた甲斐がなく、動物とおなじだということだ。 ある西洋人によると、「過去の人間が努力をしていなければ人間の文明は発展していなかっただろう。」

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    投稿日: 2009.10.13
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    個人的には賢いものの、官としては愚か。ひとりひとりのときは賢明だが、集まると暗愚。政府はたくさんの智者を集めて、ひとりの愚人がやるようなことをやっている。おかしいではないか。つまるところ、その原因は「気風」というものに縛られて、人々がそれぞれしっかりと個人としての働きをしてこなかったことによるのではないか。(52頁) だからいうのだ。「一国の文明を発展させるには、ただ政府の力のみに頼ってはならない」と。(53頁) (政府の外に人材が集まることについて)内実としては、お互いに助け合って、共に日本全国の便利をはかっているのだから、敵同士ではない。真にためになる友である。(62頁) 官を欺くのは君子の恥である。つつしんで法を守って国民としての分を間違えないほうが良いであろう。(88頁) 物事を「観察」すること、…物事の道理を「推理」して、自分の意見を立てること… 学問の手段はこの二つで尽くされている。(153頁) 人間社会において最大の害があるのが、「怨望(他人の幸福をねたんだり、うらむこと)」である。…ただ一つそもそもの働きにおいて完全に欠点一色(163頁) 指図の世話が行き届かないところには、保護の世話をおよぼしてはいけない(186頁) 保護と命令(指図)の一致 個人の道徳において、このような恵みの心は最も尊く、最も賞賛に値するもの… その用いるべきところと用いてはならないところを区別することが重要(189頁) 非常に大きなことからとても細かいところまで、他人の働きに口を出そうとするならば、試しに自分をその働きの立場において、そこで反省してみなければいけない。あるいは、職業がまったく違ってその立場になれない、というのであれば、その働きの難しさと重要さを考えればよい。(215頁)

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    投稿日: 2009.08.24
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    ある人がやりたい放題やるのは、他の人の悪い手本になってやがては世の中の空気を乱してしまう。 国民の徳の水準が落ちて、より無学になることがあったら政府の法律もいっそう厳重になるだろう。反対に、国民がみな学問を志して物事の筋道を知って文明を身につけるようになれば、法律もまた寛容になっていくだろう。 文明を行うのは民間の人民であり、それを保護するのが政府である。 われわれの仕事というのは、今日この世の中にいてわれわれの生きた証を残してこれを長く後生の子孫に伝えることにある。 学問本来の趣旨は、精神の働きにある。物事をよく観察し、物事の道理を推理して自分の意見を立てる。 人間最大の禍は怨望にあって、その原因は「窮」なのだから言論の自由は邪魔してはいけないし、行動の自由を妨げてはいけない。 孔子「自分であれこれ考えるのは、学ぶことには及ばない。」本を読み、多くの物事に接し、先入観を持たずに鋭く観察し、真実のありかを求めれば、信じること疑うことはたちまち入れ替わって、昨日信じていたことが疑わしくなることもあるだろうし、今日の疑問が明日氷解することもある。

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    投稿日: 2009.05.14
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    途中であきらめた笑。 ただ、『信頼』を結ぶ力をつけるのが教育って一文には感銘を受けた。就活でもその話したら内定でた。

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    投稿日: 2009.04.30
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    100年前に書かれた本だとは思えない。現代語訳が良くて読みやすいのもあったけど、内容が現代にもマッチしている。

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    投稿日: 2009.04.03