
総合評価
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powered by ブクログ35にして初めて読んだ「学問のすすめ」、まさに明治のビジネス書です。斎藤孝氏の現代語訳により、かなり読みやすくなっています。「言論、行動の自由を妨げる「窮」はよろしくない」、「世の中の文明に貢献したかどうかで重要性を決めるべき」、「人望は実際の力量に応じて得られるものではなく、知性と正直さにより次第に獲得していくもの」、「上を目指し決して自己満足しないことで品格が備わっていく」、・・・等々、現代の自己啓発系書物と同じようなことを言っています。真理はいつの時代でも変わらない価値を持っているんですね。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログずっと読みたかった本です。 かの有名な福沢諭吉の『学問のすすめ』を、ほとんどの現代人が読んでいないことを勿体無く感じられた齋藤孝さんが、文語体から現代語訳された本です。 人は、何のために学ぶのか。 新しいことを知ること、向上することの喜びを感じられるのは、「努力した人・勉強した人」に与えられた特権です。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ書かれている内容は、現代社会やビジネスに十分通用する。 新鮮な内容ではない・・・と感じつつも驚くべきはこれが出版されたのは100年ほど前の明治初期。時代を超えて通用する不変的な思考や視点の数々・・・。巷にあふれているビジネス書を読む時間があったら、まずはこの本を読むべき。目からウロコとはこのことかと思った。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログちょうど1年前に読み終わっている。しかし、何度でも読み返したい1冊。何冊も自己啓発本にお金を出すくらいなら、これ1冊だけ買いなさい。 100年以上も前に書かれた本ではあるが、現代にも充分、通ずることが書いてある。耳に痛いこともたくさん書いてある。しかし今の世の中、甘い言葉ほど怖いことか、それに騙されている人が多いかを思うと、厳しいことを言ってくれる、この本は貴重である。 冒頭の文が有名だが、締めの文もなかなか良い。
0投稿日: 2012.03.06
powered by ブクログ福沢諭吉という人の偉大さを、今頃認識した私…。いろいろなことを、すっごくいろいろと反省した。心を新たにして、毎日過ごしていきたい!
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ人民がもし暴力的な政治を避けようとするならば、いますぐ学問に志して、自分の才能や人間性を高め、政府と同等の地位にのぼるようにしなければならない。 ひとりひとりのときは賢明だが、集まると暗愚。 その原因は、「気風」というものに縛られて、人々がそれぞれしっかりと個人としての働きをしてこなかったことによるのではないか。 酒や異性におぼれたりするのは、まともな人間ではないのだ。それと比べて自己満足している者は、障害のない人が障害のある人に向かっていばっているのと同じである。自分の愚かさをさらけだすにすぎない。
0投稿日: 2012.02.24
powered by ブクログ言わずと知れたタイトル。著者が故郷に小学校を開くにあたって、なぜ学問をすべきなのか?という心得をまとめた作品。訳者は、現代の若者(旧帝大の学生さえ)がこの本を全く読んでいないことを受けて危機感を持ち、読むためのハードルを下げるために現代語訳版の出版に至った。 この本で述べられている「学問」はアカデミックな目的ではなく、日常生活/世の中に役に立つ実用性を目的としている。衣食住を得るだけでは蟻と同じであり、「人間たる者はその本性としてそれ以上の高い使命があるのだから、社会的な活動に入り社会の一員として世の中のために努めなければならない」ということが本書の意図である。 様々な心構えについて書かれているが、気になったところはやはり実践が重要という点(実用性のある学問を述べてるわけだし)。勇気や判断力はただ勉強したり読書したりして得られるものではなく、実地での経験で得られるもの。人生論としての読書論のレビューでも書いたが、「実践」が自分にとってのキーワードと感じた。 万人にオススメだが、特に大学生と若手の社会人にオススメ。
0投稿日: 2012.02.24
powered by ブクログ学問のすすめは有名だが読んだことなかった。 福沢諭吉はまるで現代まだ生きていているかのような思想だ。 自己啓発本として、時折読み返したい。
1投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
明治維新により近代国家がうまれ、その国家と国民との関係を見ながら、広く一般に対し学問の有用性を説く。 学問とは普通の生活に役立つ「実学」であり、実際に活かせないものは学問とは言えない。学問の目的とは、「何者にも束縛されない独立」を実現することである。 国民の気風が国を作る。個人としては優秀でも、官という集団になると官の気風に囚われて個人の働きができておらず、一人の愚人のごとき行動を取る。誤魔化しの政策の抑止力となるのは民の力だ。手本となる人間が必要。それになりうるのは民間で働く洋楽者。政府は命令するちからがあるだけ。上がいばり、下が卑屈になる気風をなくし、ぜんいんが本当の日本国民になるべきだ。 国家はあくまで国民の代理であるため、国家と国民とは対等の立場である。国家と対等に接するには学問により自らの価値を高める必要がある。 国法は尊いのは、善人を守るために必要なものだからであり、国民が決めたものだからである。だからこそ国民は法律を守る義務がある。 人は元来、「分限」を超えない範囲、つまり人に、迷惑をかけない範囲において、他人の考えに縛られない自由な存在である。 人間の務めは二つある。一つは衣食住を満たし、独立した生活を送ることであるが、これだけでは不十分である。社会的活動に入り、文明に対し貢献し、それを自分の生きた証として後世に伝えていくことこそが重大な任務であり、世の中のために努力することが肝要だ。 学問には内面・外面ともに充実していなければならない。演説を行い、自分の考えを広く周囲に伝え、その知見を広げることで、学問を実際に活かしていくことが必要だ。 人間の見識・品格を高める方法は、全ての事物と自分とを比較し、向上心を持ち、決して自己満足にひたらないことだ。 人間社会において、諸悪の根源となるのが「怨望」である。欲張りやケチ、誹謗等の欠点は美点ともなり得るが、怨望は良い点がない。公共の利益を破壊し私怨を晴らす怨望は、地位の低さ・貧困によって起こるものではなく、言論・行動の自由をふさぎ、人間本来の性質を行えなくすることによって起こる。人間は本性として付き合いを好むものであり、人・物事との接することなしに人生の活発さは生まれにくい。国家としても個人としても、自由な言論・行動を妨害しないことが必要だ。 人間は自分の思う以上に愚かな行動を取るが、それを防ぐためのが「心の棚卸」だ。心の棚卸とは、過去・現在・未来における自分の成果は何かと勘定をし、事の難易度・時間の掛かり方を計算することだ。 「世話」には命令と保護の両面の意味があり、それぞれは全く同じ範囲・度合いで行われなければならない。国家や経済において、これらが同レベルで働くことによって、個人の道徳・公共の利益は達成される。 学問の目的として、判断力の確立がある。何事も容易に信じてはいけないし、疑ってもいけない。あらゆる事物の取捨選択を行うことは、学問を行う者の務めである。 形ある独立とは、各自が財産を持ち、自分と自分の家の始末をつけることである。形のない独立とは、心と働きのバランスを取ることだ。それは議論と実行の両立である。他人の働きに不足を感じれば、自らそれに代わって行い、その難易度と重要性を考えるべきだ。それにより心が行き届く働きができる。 人望がないものはなにもできない。人望はその人の活発な知性の働きと、正直という徳をもって次第に獲得していくものだ。栄誉や人望は自分の器量相応のものを、努力をして求めるものである。相応の人望を得るには第一に弁舌でなければならない。言葉を勉強し活発で流暢な言葉を得ることが必要だ。また見た目や表情も重要であり、これは人間の徳のひとつでもある。言葉遣いも表情も、心身の働きによるもので、鍛えなければ発達しない。さらに、あらゆることに関心を持ち、多方面の人と接することで交際をどんどん広げるべきだ。交際が広ければ、何をするにも便利であるからだ。人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「天は人の上に人を造らず…」で有名な本である。 原文で読む気にはなれなかったが、斎藤孝氏の読みやすく訳されている文章で読んだが、現代にも通用する内容の濃さに、早く読めば良かった。 妙な自己啓発本を何冊も読むより、これ1冊を読めばいいと思う。 クレーマーや、好き勝手に自由に、遣りたい放題しているヤツに読ませたい! 国会議員たちも読め!と言いたい。 なぜ一万円札に福沢諭吉が選ばれたのか、この本を読んで納得した。 常に手元に置いて、自分自身の日々の戒めに読むようにしていきたい1冊である。先達が残してくれた、知識を知ることは大切だと思い、もっと古典を読みたくなった。 次は『吾輩は猫である』を読むかな。
0投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「天は人の上に~」の言葉がなぜ学問の大切さと結びつくか知っている人が現代にどれほどいるのだろうか? 他の方のレビューにもあるとおり、中高生の国語の教科書にして3年くらいかけて深く学んで欲しい本。(自分が、この時期にこの本に書かれていることが分かってれば人生違ったかもと思う) 明治時代にかかれたのに、まるで現代人に向けて書かれたかのような内容である。これは、明治時代から、現代で変わったことは、生活スタイルや制度であって、日本人の本質、気質みたいなことは変わっていないことを示しているのかもしれない。つまり、現状を変えるには、この日本人の気質(歴史から学ばない、モノに支配されやすいなど)を変えることが必要なのである。 近年、思考しない人が増えたといわれるが、思考するために学問(教養や知識)が必要なのである。つまり、学問がない人が増えたということである。これは大学全入時代といわれる現代において考えさせられることではないだろうか? 本著を、日本人全員が読むことで、学問の大切さを理解している人物が増えて欲しいと思う。それを理解したうえでそれでも勉強(テストの点をとるという意味に限らず)しないというなら、それで収入などに差が生じても不満は生じないのではないだろうか。 本著からは、そんなことを考えさせられた。
4投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログ日本人であるからには読んでおかないとということで手に取ってみた。 一番驚いたのは、諭吉の考え方が100年以上たった今でも十分に的を得たものであるということ。それほど、諭吉の状況把握能力や考察力が優れていたのだと思う。 諭吉の主張は「勤勉」と「独立」につき、この2つを守り実行すれば人生は実り多いものになると唱えている。 次回は原文にも挑戦したい。
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分は14~17編だけ読んだのですが、判断力・実行力・人付き合いなどに関して持つべき指針は、130年前も今も変わらないのでしょう。むしろ現代人である私たちの方が、昔の人々が当たり前のように知っていた事を、忘れてしまっているのではないかとさえ思えるほどでした。 ・禁酒の指図もできない相手に対して、 米を与えるようなことをしてはならない。(p.187) ・他人の仕事に口を出そうとするならば、 自分でその仕事を引き受けて実際にやってみるといい。(p.215) これらの言葉は、今の私たちに突き付けられているような気がしてなりません。
0投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログ素晴らしい本。文書体にトライしてダメだったので、現代語訳を読んだ。何で今まで読まなかったんだと後悔とすごい本に出会えた喜び。福沢諭吉がそこにいるような感覚。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ名著だけのことはある. 主張の中身は100年前をまったく感じさせない,むしろ今だからこそ,というものではないか.
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ読むのに気が進まない人は、最後の解説だけみても価値がある。 この時代に自分で物事の「筋」を定められるのはすごいと感じた。 同時に、今の時代を福沢先生が生きていたら、 さぞお悲しみになられるだろうとも。 それ程、「学問のすすめ」は現代人が読んでも 学べるところが多い。 先生は「信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い」と、そして、その判断をするために実学が必要だと説いておられた。 今社会を見ているとどうだろうか。 原発の安全神話。大手企業は潰れない。 これは本当に真実だったのか。 今、社会は一人ひとりが考え、 真理か、虚偽かを見定め、決断していかなければらなないと感じる。 そのためにはそれに伴う知識や学問が必要である。 「大衆」の意見は必ずしも真実ではない。 これから個人は日本国民として何を考えなければならないのか。 それをとても感じた一冊だった。
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログ日本人全員読んだ方がいいのでは。時代を超えて納得させられる。日本人が進歩してないのか(それとも後退してる?)、人間の本質をついているからだろうかまったく色褪せずに伝わってくる。国とは、文明とは、法律とは、人間とは、人生とは、幸福とは、仕事とは…そんな問いに取り組むヒントが全部詰まった一冊。
0投稿日: 2012.01.17
powered by ブクログ現代語訳されてることを踏まえつつ、内容はとても「新しい」と感じた。生きるための知恵として学問はある、その精神を忘れないよう気をつけなきゃな
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」自助努力で生きる修身教育の重要性と、人間社会の在り方についても現代語だったからわかりやすく学べた。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ読まなくても良かった。悲しくなってしまったので。日本人らしさって、 やっぱり、まだ解らない。もっと、もっと、たくさん本読まないと。 12月の標語をこの図書から選ぼうかなって思っていたけど、無かった。
0投稿日: 2011.12.23
powered by ブクログ他の方も書いてますが、タイトルと冒頭の文章は有名でも今まで読むことはなかった本。 理解するのは難しいかなと思っていたけど、明快な文章で読みやすかったです。学び続けることが大事だと改めて考えました。16編のなかの「心と働きのバランスをとれ」は私にとって忘れてはいけない言葉になりました。 底辺大学生だけど(泣)、自分にも出来ることがあると信じて行動したいと思います。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ学び続けるコトに希望というか勇気が持てる本。 福沢諭吉の言葉は単純明快で、芯を捉えていて、マキャベリの箴言のようにビシッと響く所があった。 明治に書かれた本だけど、今も問題は解決されてないというか、変わってない感じです。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ『学問ノスゝメ』の現代語訳。多くの人のように、私も「天は人の上に~」の一文しか知らなかったので、ほかにはどんなことが書かれているのかと、読んでみました。 斎藤孝氏による、優しく平易な文章になっています。 この本は、初めから世間向けに書かれたというわけではなかったそうです。 諭吉が所属していた中津藩内で読まれるようにと執筆したものだったのが、「広く世間に公表すべきだ」と言われて慶応義塾でも発表し、そののちに一般本として発刊されたといういきさつを知りました。 そのためか、難しいことは書いておらず、学ぶことの大切さを丁寧に伝えようとする気持ちが伝わってきます。 現代から見るため、歴史の中の人というイメージですが、旧幕府時代には東海道で「お茶盆」行列に会うと、土下座をした話などを旧態依然として述べているのが、歴史の中のさらに古い歴史という感じで、おもしろく感じました。 そのほかにも、戦国時代の桶狭間の戦いや、当時から見て数年前に起こった普仏戦争などが話の引き合いに出されています。 文語体で書かれた古めかしいオリジナルにも、歴史的出来事が語られていたと知り、(昔の人も、同じ学習をしていたんだな)と感慨深い気持ちになります。 急激な西洋化の過程にあった当時の日本で、一大ブームであっただろう西洋文明のすべてをあがめてはいけない、と冷静にブレーキをかけているところに、器の大きさを感じました。 その例えとして、ある先生を尊敬するあまり、その先生が夜更かし・朝寝をして不健康であるところまで真似するのはおかしい、と、誰にでもわかりやすい、卑近な例を挙げています。 なんだか偉大な教育者のものの例えとは思えず、親しみが持てます。 また、東西風俗の差にも言及してあり、西洋文化について仔細な情報を持っていたことがわかります。 「西洋では毎日風呂に入るが、日本では月に1,2回しか入らない」とか、「西洋人がちり紙で鼻をかんで使い捨てるのに、日本人はハンカチを使い洗濯する」など、現在の日本からはとおくかけ離れた当時の暮らしぶりが伺い知れます。 もはやすっかり西洋風になり、むしろエコロジーとしてハンカチ返りが提唱されるような現在。 著者が見たらどう思うことでしょうか。 また、宗教戦争で血が流れた西洋について、かなり批判的な姿勢を持っていることが、はっきりとは明言されていないものの、文章からわかりました。 「西施(せいし)の顰(ひそみ)に倣う」という慣用句を用いながら、東洋の良いところは失うべきではない、とした彼の主張は、当時の日本に聞きいれられたのでしょうか。 全編を通じて学問の素晴らしさについて書かれてあり、日本の近代化は人々の知識量の向上に依るとする彼の信念が、日本の識字率上昇や学習環境改善につながっていき、十分な教育を受けられる今の私たちの環境があるんだと納得できます。 時折斎藤氏による太字になった文が見られますが、わかりやすく、すらすらと読めるだけに、必要ないと感じました。 また、著者がべた褒めしている佐倉宗五郎については、全く知りませんでした。 文中にも伝承しか残っていないと書かれており、資料は少ないようですが、福沢諭吉に天晴れと言わしめたこの人物について、今後気に留めていこうと思いました。
1投稿日: 2011.12.15
powered by ブクログ言わずと知れた名著。 実は最後まで読み通したことがなかったので今回手に取ってみた。 さすがに読み解くのは難しかったが、福沢諭吉の考えは理解できた。
0投稿日: 2011.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
明治期、国や個人が独立し、植民地化を防いで、近代化を成し遂げる必要があった。このため、福沢は国民皆学を主張している。 本書は17編からなる一級のビジネス書である。読み返すことで価値が増幅されよう。 以下、気に入った部分を書き出し、列挙する。 われわれの仕事というのは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残し、後世の子孫に伝えることである。 文明とは、世界中の過去の人々が一体となって、今の我々に譲り渡してくれた遺産なのだ。 節約や経済性は人間が目指すべき美点の一つ。 他人が書いた本を批判したかったら、自分でも本を書いてみよ。他人の仕事を物足りないと思うなら、自分でもその仕事をやってみよ。 社会と自分の関係をしっかりつかまえて、客観的にjものごとを判断する能力を身につけよ。 本筋を見つけて、きちんと通していく力をすじ力という。筋の通っていない論理というのは用をなさない。
0投稿日: 2011.12.06
powered by ブクログ~日本国民のバイブル~ 日本が一番発展した時代に一番読まれた一冊。 正直なところ、タイトル有名すぎてなめてました~(*_*; この本は中高生の年代で読んで理解してほしいですね。 そして福澤先生のような志を持った人間が増えれば 日本の未来も明るいのでは...。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログこの本を読むことができてよかった。 現代語訳として出版された事に感謝したい。 100 年以上前の本であるにもかかわらず、内容は全く古くない。 むしろ今の日本にとっても、重要なことが書かれていると感じた。 今後の生き方を考えさせられる素晴らしい本だと思う。 中学、高校あたりの必読書とするべき。
0投稿日: 2011.11.21
powered by ブクログ一万円札の人という印象しかなかった福沢諭吉。 解説にも書かれているが、 「ざっくりとして快活な人」であった。 明治時代。 情報が少なく文明が遅れているこの時代に 当時の風潮に流されず現代にも通ずる客観的な考え方ができる福沢諭吉が、 今もなお偉人として語り継がれている理由が分かった気がする。 自分の経験と照らし合わせながら思い当たる部分が多々あり、 過去の自分を反省しながら読んだ。
1投稿日: 2011.11.18
powered by ブクログ書名やその冒頭にある言葉はあまりに有名であるのに、これまで一度も読んだことがありませんでした。この本を読んで福沢諭吉さんが、千円札、五千円札の顔が変わっていっても、一万円札の顔として長きに渡り君臨し続ける理由が分かりました。 中高生時に読んでいれば・・・と思いますが、三十半ばでも読む価値は十分あり、自分のmy_Best100冊の1冊としたいと思います。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログ「天は人の上に人を造らず」という書き出しで有名な『学問のすすめ』現代語訳版。 「学問で重要なのは、それを実際に生かすことだ」という福澤の考えは、大学での学びについて改めて考えさせられるかも・・・。 【長崎大学】ペンネーム:皇帝ペンギン
0投稿日: 2011.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『税金は気持ちよく払え!』 福沢諭吉の『学問のすすめ』。この本や作者のことを聞いたことのない人はほとんどいないだろうけれど、さてこの本を読んだことがある人はどれくらいいるだろうか。私もその一人だったが、読み終えたあとは、この本を読んでいない人がまだたくさんいるのが残念で、皆にぜひとも勧めたい一冊となった。特に、今、学問と向き合っている大学生は「学問」とは何か、自分がすべき「学問」とは何かを考えるいい機会にもなるし、これから生きてく上でのよいヒントを与えてくれる一冊ともなるのでぜひおすすめしたい。 福沢諭吉は「愚かな政府は愚かな国民がつくる」と言っている。自分の国の政治に興味を持てというのならば、興味を持ってもらえるような政治をやれ(興味を持てるような政治、というのは面白みのあるパフォーマンスとかを求めているのではなく、信頼できるようなという意味で)と、思っていた私はこの福沢諭吉の言葉に反感を持ったが、政府と国民の関係を元からたどれば、どれほど私が偉そうな勘違いをしていたのかを気づけた。私のように意識が変わる人がもっといたら、もちろん国民側だけでなく政府側でも気づくことができたら、日本の政治はもっとうまく機能するのではないかと感じた。またそんな福沢諭吉は「税金は気持ちよく払え!」とも言っている。これに反論・疑問を持つ方はぜひ本編を読んでみてはいかがだろう。 福沢諭吉の他と違う点は自分の考えや思いを無理強いしないところにある。わかりやすい例を挙げて読者に悟らせるような、読者自身に答えを導きださせる、考えさせるスタイルなので、読んでいる方も福沢諭吉の言いたいことをすんなり受け入れることができる。そして、それを伝えたところでどんな反応・反論・疑問が返ってくるかも想定し答えてくれるので、まるで実際に本人と討論しながら話をすすめているようなそんな感覚も感じられる。でもなんでまた100年以上も昔の人が言っていたことをいまさらあてにするのか、と馬鹿にする人もいるだろうが、不思議なことに、現代に生きる人物がまるで今の世の中を見て語っているかのような内容で、むしろ現代に生きる私たちが読むのにふさわしいのではないかと私は強く思った。当時の時代背景などもあわせてこの本を読んでいると、あらためて福沢諭吉のすごさがわかるであろう。 また国家のあり方だけでなく自己アピールの仕方・働くということ・コミュニケーション力について・判断力の鍛え方など、自分の生き方やスキルアップへとつながるヒントとなるようなトピックもたてられている。全体的に見ても、福沢諭吉の論の進め方から人を納得させるプレゼンテーションの構成を私は学べたし、現代語訳を担当した斎藤孝先生は「最強のビジネス書」とも言っている。このようにこの一冊から得られることは多様なので、「学問」に限らずいろいろな読み方をしてほしい。この一冊を読むだけで多様に学べるのだから、ほかに読まない理由はないだろう。
0投稿日: 2011.11.08
powered by ブクログかなり昔、挫折した経験がある学問のすすめ。この本は現代語訳で書かれているので、読みやすく理解しやすい。元々、民間の読み物、あるいは(当時の)小学校で使う本として書かれたものとのことだが、人生をそれなりに歩んできた現在の私にはマッチしなかった。ただ、こういう本で未成年の教育をするとどういう大人になるのか気になる。
0投稿日: 2011.11.02
powered by ブクログ私の評価基準「★×5 とてつもない感動を得た本(まず付けません)」と定義している。しかし、この本は★×5にした。 内容については触れないが、1世紀以上前に書かれた本とは思えないほど今の時代にも通ずる点が最大の感動部分であり、現在における究極のビジネス書と言える。今、書店で並ぶビジネス書は「本書の内容を現代の情報や解決テクニックを加えてわかりやすくしたもの」と私は言ってもいいのではとさえ思った。 本書は「昭和の高度成長時代からバブル時代まで」の間に読んでも、あまり理解できなかったのではないかと思う。「所得倍増計画」「終身雇用」「護送船団方式の日本市場」の時代は「いい大学に入る→いい会社に勤める→一生安泰」というシナリオが書かれ、学問は受験で有名大学に合格するのための手段だった。 私が受けた授業でもそうであったが、そんな時代の義務教育では「福沢諭吉=慶応義塾大学の創始者=学問のすすめ=天は人の上に人をつくらず。人の下に・・・=みんな平等である=一万円札」くらいは教えるが、逆にそれしか知らない。ただ、当時の社会状況が続くのであれば、それでもよかったとも思う。 しかし、現在は私が教育を受けていた時代から一変し、「先が見えない世界の経済に振り回される日本」「TPPに晒される危機に慄く日本」となった。既存の日本経済の仕組みは完全に崩壊し、急激な変化にも順応できない日本が抱える多数の問題点が表面化した現在は本書が書かれた時代と重なると思う。 私が生まれてから今までの30数年、これだけ有名な本書を読まなかったことは恥ずるべきこととは思うが、今だからこそより共感できると考える。 ちなみに私の財布の中には諭吉さんがたまにしかいない状態であるが、私の心の中には諭吉さん(学問のすすめ)を常に留めておくようにしたい。
0投稿日: 2011.11.01
powered by ブクログこの本で書かれていることは「国家として、組織として、個人として独立する気持ちの重要さ」「実社会で役に立つ学問をしなさい」ということ。明快な文章で読みやすく、忠臣蔵や明治時代の女性の立場についてなどをバッサリと切り捨てるように書いてある。今読んでも斬新であるので、明治時代の人々が受けた衝撃はいかばかりか。 内容が段階的で、さまざまな人が自分の状況に合わせて身につまされるものがあるであろう。当然私も痛み入る部分があった。一度読んだだけでは自分に当てはまる部分とそうでない部分があるので、自身の状況が変化した、年を取って社会的な立場が変わったと思った時に再読したい一冊である。
0投稿日: 2011.10.29
powered by ブクログこの本のタイトルと作者の名前は日本人の多くが知っていると 思いますが、正直中身って何書いてる本なのかは、 ほとんどの人が知らないと思います。 自分もその口だったのですが、 この学問のすすめの現代語訳版があることを発見。 そんなわけで読んでみました。 現代語訳と言っても、文章の雰囲気は 慶応大学を創設した方だけあって、 世の中について教授する、といった雰囲気が最後まで続きます。 またこの本は、17個の話をまとめた本なので、 どこからでも読める上に、すべての話が結構短編なので、 意外に読みやすいです。 しかし驚きだったのは、この本は学問をすすめているだけの 本ではない、ということです。 ざっくりいえば、世の中の動向をよく読み、 最適な情報を収集し、その方法を実践すべきといった感じの 超ビジネス的な本でした。 そして日本人として、こうあるべき論も終始展開されています。 明治時代の作品ですが、現代にも通じる話があまりに多いです。 時代が変われど、人の生き方、考え方はそんなに変わっていないだと思いました。
0投稿日: 2011.10.29
powered by ブクログ自己啓発本のバイブル。 「ただきちんと生活してしっかり勉強するくらいのこと」 たかがそれしきのこと。 「言われる事実をまず疑え、但し軽々しく信じる疑う行為は 学力がない証拠」 「衣食住を得るだけでは蟻と同じ」 「独立の気概のないものは、必ず人に頼る様になり、 その心を忘れへつらう様になる」
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ専制は悪。専制を生むのは愚かな民。だから民が学ぶ。学ぶときにはどうすれば良いのか、何から学べば良いのか、学んだものをどう活かすべきなのか…を丁寧に解説し、根底の考え方を示してくれる名著。さすが。
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ世話の意味、保護が至るところには指図が及び、指図が及ぶところには同時に保護が及ぶ。 世話は指図と保護の同範囲。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ明治大学教授の齋藤孝先生による福沢諭吉の「学問のすすめ」の現代語訳です。岩波文庫版が本当に難しくて読むのを躊躇しておりましたが、こうして現代語訳を読むことができて、本当にうれしく思います。 前に僕は岩波文庫から出版されている『福澤諭吉の手紙』を読んでものの見事に挫折して、それ以来福澤諭吉さんの顔をみるのは一万円札で十分だなと思っていると、僕の尊敬する明治大学の齋藤孝教授が現代語に訳してくださったので、こりゃあいい機会じゃわいと手に入れて読んで見ることにしました。 読んでみて齋藤先生が『学問のすすめ』は日本最強のビジネス書だとおっしゃる理由がよくわかりました。明治時代に福澤諭吉が慶応義塾を設立したのは学生に『実学』を教えるためだったということを僕は何かで読んだことがありまして、今回この現代語訳された本書を読んで、なるほどなぁと感じ入ってしまいました。そのなかでも僕が特に目からウロコだったのは『怨望は最大の悪徳』という箇所で、最近少し、人をねたみすぎていたなと、反省してしまいました。 マイナスのことにあんまりエネルギーを使ってはイカンなと。ただ、どうしても納得がいかないのは忠臣蔵に関するところで、法治国家で行くと福澤さんの行っているこの方が正しいんですけれど、情緒的に受け入れることができないというのはどこか旧弊のようなものが僕の中にも根付いているということなのでしょうか?そいていちばん最初のほうに書かれてある 『実生活も学問であって、実際の経済も学問、現実の世の流れを察知するのも学問である』 この言葉こそが、これからの自分に最も必要なものだと感じております。 この本は手元に置いて、何度となく読み返してみたい本のひとつになりました。そしてできれば、福澤諭吉先生の息吹を感じるためにも慶応大学のキャンパスを歩いてみて、学食なんぞを食べることができれば、幸せに思っています。
1投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ有名な本の口語訳。はじめて読んだ。 「天は人の上に人を造らず」という名文句があるが,これは別に個人尊重,人権重視ってわけでないのがよくわかる。やはり近代化に重要な役割を果たした人だけあって,まず「国家」ありきで,国家に役立つ個人を目指せ!ということが縷々述べられている。 学問がなく食って寝るしか芸のないダメ人間の子孫が繁栄しようものなら国家に害をなすとか断言(p.32)。そんな人間ばかりでは,政府も専制政治をしかざるを得ないから,国民みんなが学問をし,独立の気概をもって力を合わせ,一流の国をつくっていかなくてはいけないということ。 福翁が,最近の原発を巡るゴタゴタを見たら,嘆息しきりだろうな…。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ明治の初期にこれだけのことを考え、広く一般の人々に伝えようとしていたと思うとただただ頭の下がる思いである。現代でも十分に通用する内容であるし、今では当たり前となったことを当時すでに当たり前にしようとしていたことには驚くほかない。 若者だけでなく中年にも読んでもらいたい。 現代語訳になったことで大変読みやすい。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ歴史の知識としてその名を知っていた「学問のすすめ」ですが、 齋藤孝さんの現代語訳ということで即買い。 読んでみて、「さすが福沢諭吉!」と唸りました。 日本人ならぜひ読むべき!と強く推したくなる一冊です。 知性への取り組み、生き方の姿勢、海外の発展をどう見るか、など 今立場を迷走している日本・日本人の背中を押す内容です。
0投稿日: 2011.10.24
powered by ブクログタイトルから、単に学問のメリットをいってるだけかと思いきや、 政治・教育・経済など、約140年前に書かれたとは思えないくらい 現代にも通ずる事が書かれてある本です。 福沢諭吉の先を見通す力・物事を的確にとらえる力にただ関心するばかり。 現代のビジネス書と言われても、違和感ないくらい。。。 あと、役人に媚へつらう商人や廃藩となり職を失った武士の事など、 明治の時代背景がちょこちょこ垣間見れるのも面白いです。
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログ恥ずかしながら、20数年生きてきて初めて学問のすすめを読みました。 私は日本人ですので、「学問のすすめ」という本の存在は当然ながら知っていました。 しかし、「読んでもどうせ昔のことしか書いてないから意味が無い。」とか「やっぱり新書コーナーに並んでいる本を読んだほうがためになる。」と思っており、全く興味がありませんでした。 ただ、ひょんなことから古本を見つけ購入しました。 いざ、読んでみると、福沢諭吉ワールドに吸い込まれていき(齋藤孝さんの現代語訳ですが)、一瞬で読み終わってしまいました。 内容は、現代でも十分に通じるものがたくさんあり、仕事を頑張ろうというモチベーションも上がりました。 明治時代の初期に平成の時代にも通じることを論じていた福沢諭吉先生に感服しました。
0投稿日: 2011.10.21
powered by ブクログ人としての生きる道筋と、国の民として生きる道筋を教えられた気がします。 高校の教科書に是非入れてほしい内容。心が震えます。
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログ明治時代のベストセラー「学問のすすめ」の現代語訳版。 非常に読みやすく、また、現代と照らし合わせても今なお色あせることなく光を放つ内容に驚かされる。 巷にあふれるビジネス書を読むよりも、この本を読むほうが自分の血となり肉となり、明確な問題意識や目的意識を持てるようになるだろう。 時間があれば、原書にあたるのもお勧め。 福澤の息づかいが感じることができる。
0投稿日: 2011.10.06
powered by ブクログ諭吉さんすごい。 当たり前のことなんだけど、どうしてって聞かれると答えられないような物事を、筋を通して語る。堅苦しくなくてすんなり入ってくる。さすが市民に向けに書いた書物。 『国民皆学』 就活へのモチベへも繋がるよ。
0投稿日: 2011.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
56冊目。福澤先生×斎藤孝というコラボレーション、しびれるね。斎藤も指摘していることだが、明治初頭に上梓された作品であるにも関わらず非常に現代的な内容だと思った。スケジュール管理の話や目標設定の話など。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ皆さんご存知 「天は人の上に人を造らず、人のしたに人を造らず」 という有名な一節が出てくる本。 題名の通り学ぶ事の大切さを語っている訳だが、それに加えて物事の見方に関してすごく共感できることが書いてあった。そして全く古くさくない。下手なビジネス本をたくさん読むくらいならば、この本を一冊熟読した方がためになりそうだ。日本人として一度読んでおくことをお勧めします。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代語で訳されているので、歴代の名著でもすんなり読めた。 ”学問”というタイトルであるが、実学に焦点が当てられている。国や国民が本来の役割を果たした社会を目指して、法学や経済学といった学問の活かし方を提示している。
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログ実際に生かせない学問は、学問ではないに等しい 独立 国家と人民の関係、 国民の2つの役割 疑った上で判断せよ 人に当てにされる人物でないと、大きなことは成せない ・活発な知性の働き ・正直な心 次第に人望を獲得していく
0投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログ9/14(水)伏見朝活の課題本として、読みました。 教科書で知っていたにも関わらず、今まで一度も読んだ事がなかったので、現代語訳はとてもすんなり入って来ました。 1872年発行の原本ですが、現在を生きる上でなるほどと思わされるところが多かったです。 特に印象に残ったのは、「心の棚卸し」 人生を商売に見たて、普段から知性や人格、事業の帳簿を精密につけて損失が出ないように心がけていかなければならない。自分自身の有様を明らかにして、今後の方針を立てるものは、知性と徳と仕事の棚卸しなのだ。 今でこそ、To Doリストとか言われているけど、棚卸しとしている所が面白いし、本書で何度も言われているように、実践、実行して生かす事をいつも忘れずにいたい。参加者さんの中では、「バケットリスト」という、死ぬまでにしたいことをリストにされている方もいらっしゃり、自分の点検って大切なんだなぁと、改めて思いました。
0投稿日: 2011.09.14
powered by ブクログ次回の読書会の課題本です。 明治時代に書かれたとは思えないほど、現代にも適応できる無いようだと思います。今から100年以上前に「世に必要な考え方」を書にした福澤さんの視野の広さに驚きます。 それと同時に、明治時代がどういう時代だったのか?ということも垣間見れるのが本書の面白いところです。 本筋としては「学問」というよりも「志のある生活術」といったところでしょうか。 印象深い記述として ※学問で重要なことは実際に生かすこと ただ、自身と家族の衣食を得ただけで満足してはならない など。行動が伴わないといけない とズバリおっしゃってます。 多少難しい本ではありましたが、読書会を機会に読めてよかったです。
0投稿日: 2011.09.14
powered by ブクログ福沢諭吉の「学問のすすめ」を斎藤孝氏が現代語訳している。日本の独立のために、国民の一人一人が独立せよという事が全体を通してのテーマとなっている。そして、学問をおさめることや、国への依存・物への依存を断ち切るなど、個人が独立するために必要なことを具体例を用いながら説いていく。古典の類だけど、本質的な事を書いているので、書かれている事の一つ一つは現代にも通じる事ばかり。そして、斎藤孝氏の現代語訳がすごくわかりやすい。
0投稿日: 2011.09.10
powered by ブクログ現代語訳学問のすすめ 読了。2011年50冊目(50/100)。明治の時代に普遍的な生き方、理論、学問、社会制度、政府のあり方について書かれていたことに驚いた。世の中にある多くの自己啓発本やビジネス書を読むより、我々日本人は学問のすすめを読むべきと感じる。
0投稿日: 2011.09.06
powered by ブクログ天は人の上に人をつくらず…のつづき。欠航意外な感じかも?すごい読みやすいし面白い♪ いまに通じる部分が大きいなぁ、と思うとともに日本がかわれていないところにがっくしもする。。 うん、勉強しよう、賢くなろう。
0投稿日: 2011.09.01
powered by ブクログ福沢の思想は実は現代日本人が心の奥底で思っていることと同じであるかもしれない。彼の言明の多くが正しいということは実はみんなが知っているけれども、それを実行に移す勇気のある人がすくない。福沢の死後100年たった現代、民意は彼の望んでいる通りになっているとはとても胸を張って言えないだろう。西欧民主主義国家がアジアでは不適合だと叫ばれるまでにもなってしまった現在において、彼の思想は国、個人のあり方をとらえなおす良い機会になる。
0投稿日: 2011.08.30
powered by ブクログ正直、こんなに面白いとは思わなかった。現代語訳が優れているせいもあると思うけど、福沢諭吉という人の人となりが率直に現れていて、まるで話しかけられているよう。それでいて、語っていることは全て高度に考えぬかれた国家論、教育論、自己啓発。難しいことを簡単に話すのって難しいはずなのに、子どもでもわかるような言葉遣いと論理展開。 そんな、心にダイレクトに響く言葉で「愚かな政府は愚かな民が作る」なんて言われた日には、ひたすら反省しきり。 安心して万人におすすめできる啓蒙・思想書。読まずに死ぬのはもったいないかも。
0投稿日: 2011.08.30
powered by ブクログ訳者の齋藤孝先生は、当時の福澤がやったように、同時代の若い人たちの心にすっと染み込んでいくような、そういう本を作りたい、との思いで、現代語訳をされたという。 確かに、この本は、驚くほどに心に突き刺さる。単に現代語訳をしただけではなく、齋藤先生が創作したのではないかと疑うほどに、恐ろしいほど現代の日本にあてはまる。 改めて心に刻みたいことば、内容ばかりで、マーカーだらけの本になった。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ学問に取り組む姿勢から、人生論まで、古い本だが現代の自分にも学ぶことは多かった。語り口がよくてスッと入ってくる。たまに読み返したい本。
0投稿日: 2011.08.24
powered by ブクログ勉強しなきゃ、勉強しなきゃと思わされる本。正にタイトル通り。 しかし明治七年に書かれたものがこんなにも今通用するとは恐るべし。 勉強して独立していかなきゃだめだよ、と。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ西洋思想と東洋思想の潮流がここで合流して近代日本が生まれ、現代に繋がっているんだなと、現代語訳というもので初めて読んだ「学問のすゝめ」。 明治以来の日本はここをベースにして、思想・政治・経済のあるべき姿を議論していけば良かったのかも知れないけど、名だけが残って、本当の幹にはならなかったんだな。自己啓発本に断片が散らばっているだけな現在。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ現代の日本語で書かれているので、非常に読みやすかった。とは言っても原文は読んだことがない。今の日本人、またほかの世界の人にも通用するところがあるのではないかと思いました。「言行一致」の箇所が個人的には好きです。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログビジネス書でもあり、教育書でもある。文語体では何度となく挫折したが、現代語訳のおかげもあり、完読できた。原著と比べながら読んだが、今後は原著にも再チャレンジしてみたい。 「ひどい政府は民がつくる。」物事の本質を捉える子どもを育てていきたいものだ。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログあまりにも有名ながら、何した人かよくわかってない不思議な人という印象。それだけにずっと興味はあったんですが、昔の文体で書かれてるものばかりだったので断念してました。 明治あけて間もないのにこんなにざっくばらんにあらゆる人たちを批判してて大丈夫なんかなぁと思いました。でも、今の時代に読んでもいちいち言ってることは的を得ているように思えます。 さすが1万円!!といったところでしょうか(笑)
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ難解なことを、非常に分かりやすく説かれた作品。 「なんで勉強なんてしないといけないの」という学生がいたら、読ませたげたい。
0投稿日: 2011.08.17
powered by ブクログ明治時代に著された本なのに、現代にも通じる思考がある。訳されることにより、読みやすく、諭吉の考えが分かりやすく伝わってくる。
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログなぜ学問が必要となるのか? 国民一人一人が教養を身につけることで、他に依存することなく、独立して生きていくことができる。無知であっては、賢い者にいいように使われるだけ。そのような国民ばかりでは、国の独立もままならず、欧米列強の植民地に成り下がる。戦う相手は、国内ではなく、海外にいる。 今日の日本が抱えている課題を解決するヒントを与えてくれる、まったく古さを感じさせない良書だと思う。
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ「福沢諭吉、色褪せず」 福沢諭吉のまっすぐな考え方を現代語訳で、読むことができる。 時代を感じさせる言葉や文脈がなければ、21世紀に書かれた本だと勘違いしてしまうと思う。 それくらい今でも、自己啓発本として効果がある。 なによりも、この時代にこのようなことを考えていた人間がいたということが、学問への興味を掻き立てられ、やる気が沸々とわいてくる。 何度も読み直したい本である。 印象的だったのは、 ・国民は1人1人が気概を持つべき ・私裁は悪である ・国の在り方について
0投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オススメの一言 「交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある」 この本を読む前の私の福沢諭吉に対するイメージは、お札の人、学問のすすめを書いた人、慶應義塾大学を創立した人くらいの物だったと思う。 今回、この『学問のすすめ』を読むことになった時には、堅苦しい本なのかと思いなかなか手をつけることが出来なかったが、読んでみると、福沢諭吉という人物のイメージが変わっていった。 第3編では西洋人には負けない、という強い意志と対抗心を覗かせるし、間違った行いを行う人物には容赦なく「馬鹿」という飾り気もない言葉を投げつける。 本著には著者の日本人としてのあり方や、政治などへの考えがはっきりと示されているが、 その言葉遣いと、人間味に溢れ何事にもサバサバと物言う姿には、あまりにも自由に書きすぎなんじゃないか、 まるで暴露本みたいじゃないか、とこちらがヒヤヒヤしてしまうくらいである。 本著の前半部分は、その時代の現状を踏まえての著者の意見が多く、正直に言ってしまうと、読んでいても共感を覚えるシーンはそんなにはなかった。 ただ後半になるにつれて、特に第14編の「人生設計の技術」からは、ほんとに明治時代に書かれたのだろうか、そしてこれは前半部分と同じ本なのだろうか、と思ってしまうほど現代の私たちにも当てはまる事柄や共感せざるを得ない言葉に溢れており、また、著者の人としての新たな一面を覗くことになる。 特に第17編の「人望と人付き合い」の中に出てくる「交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある」、そして「人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない」という言葉は私が参考にしていきたい言葉だった。 あまり人付き合いが得意ではなく、自分の殻に籠もりやすい私が年を重ねていくにつれて、なんだかだんだんと自分の興味、関心があるものが狭まっていくように最近感じていて、この言葉を読んで、それはせっかくの人と接する機会と自分が成長する機会を失うことにもなるし自分という人間の器みたいものも小さくしてしまうんじゃないかと感じた。 これからは、自分の知らないことでも少しでも気にかかったことには関心を持ち、今まで関わってこなかったような人達とも交流していきたいと思う。
0投稿日: 2011.08.09
powered by ブクログ非常に読みやすく、飽きさせない その文体は明治から現代にかけ多くの人に読まれ続ける意味が 手に取るように分かった。 人は、人として生まれてきたからには、畢生 学問と付き合い 多くの事を成し遂げないといけない。 現在の自分だけで満足していていけない。 人は、常に学ぶ力を持ち 人は、常に人と付き合い 新しい時代を築き上げていくものだ。
1投稿日: 2011.08.08
powered by ブクログ100年余りたった現在もそれほどこの国の民度は変わっていない。そういった意味では明治の時代に書かれたこの書も道徳的視点から当時と同様に読むことができる。しかし、「学問」を志す身としては、当時との時代背景のズレが大きすぎるためさほど応用できる話ではないように思える。戦後日本経済は世界第二位まで発展し、必ずしも社会的需要のある実学のみが文明に貢献する学問ではなくなってきた。縦の軸でしか学問の重要性を相対的に評価しない福澤自身もまた富国強兵殖産興業時代の人間らしいといえるのかも知れないが、そういう前提を踏まえれば面白く読める。
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログ斎藤考氏によって現代人でも読みやすく書き直された「学問のすすめ」。 ずいぶんと昔に書かれたものであるはずなのに、納得させられるとばかりです。 あまり自己啓発本は読まないのですが、とても勉強になりました。 10代のうちに一度は目を通すべき。
0投稿日: 2011.08.04
powered by ブクログ何十年も前に書かれた本でも必要なことや、真理みたいなのって変わらないってすごく感じる本でした。 我々の仕事は今日この世の中にいて、我々の生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えることにある。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ本書にも書いてあるように、思えば自分も読んだことはなかった。 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の先を知らなかったが、タイトルと著者のことは知っている気になっていた。 今回は現代語訳という形で、少々軟弱な気もしたが、著者が指摘するとおり、文語体はたしかに取っつきにくい。現代語訳は訳者との相性が悪いと最悪だが、斎藤孝氏は、以前「声に出して読みたい日本語」で存じており、文体にも好印象を持っていたので、大丈夫だと思い読み始めた。 結果は良好。非常によい現代語訳であった。(少なくとも自分にとっては) まず、恥ずかしながら、諭吉さんの言う学問とは何かを、今回初めて理解した。 日本という世の中の仕組みががらっと変わった明治時代。そんな時間の中を生きている者にとっては、学ぶことそのものが新たな生活の道筋となった。学問はすなわち、生きるための糧そのものだった。 本書は平たく言えば、当時の政治・ビジネスに対する啓発書である。学習参考書や勉学への誘導書ではない。 市井の武士たちが、まだ定まらぬ国の行く末を案じながら、それぞれ思うことを実行に移していった幕末の流れを受け、明治初期も、市井の人たちが、それぞれ思うことで国づくりを進められる時代だったのだ。 現代は、あまりにも政治と生活が離れてしまった。そのため、一個人の考えが国へと届くにはいくつもの腐った思考回路を経ていかねばならない。 本書を読むと、そのギャップをよく感じる。 と同時に、前半で唱えているアドバイスの殆どは、現代の一般人(自戒も込めて)、政治家にそのまま届けてやりたいぐらい、劣化していない言葉・内容だ。 諭吉さんの言葉が時間軸を超越してるのか、社会・政治そのものの質が停滞してるのかは、甲乙付けがたいが、すくなくとも、テレビで日夜流される薄っぺらな映像と音よりは、何万倍も貴重な本だ。 一方、後半は、具体的な行動アドバイスがかかれているが、こちらはあまり感銘を受けなかった。諭吉さん自身が裕福な思想家であり、リアリティに欠けるのかもしれない。 だが、総じて、読んで良かったと思える良書でした。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログ慶應義塾創始者の言わずと知れた著作。近代日本の啓蒙に多大なる影響を与えた著作であろう。 述べられている内容は「このままでいいのか、日本!」とか「これからは頭がいいやつがいい思いをする時代だからまじ勉強頑張れ」とか「俺は日本ラブだけど、政治家も民衆も日本ラブになんないとまじ欧米列強の植民地になっちゃうぜ」とか、そんな感じ。かなり抜粋&超訳w 現代にも通じるものや、振り返ってみるとなるほどと思わされるものも多いので、読んでおいてもいいんじゃないかと思う。有名本だしね☆
0投稿日: 2011.07.14
powered by ブクログ明治期のベストセラーを読了。今読んでも納得できる当たり前の事が多い、それは当たり前の事ができていないから、指摘し「すすめ」るわけで100年たった現在でも日本人の本質はそれほど変わっていない、ということを意味しているのだなと思います。斉藤孝さんの現代語訳もテンポ良く読めて福沢諭吉が語ったライブ感がよく伝わってきました。大学の教養の授業といったところでしょうか。漠然とですが慶應義塾で福沢諭吉が伝えよう、育てようとしていたことが「学問のすすめ」から重さとして伝わった気がします。
0投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
翻訳ってなんだよwと思わずツッコミを入れつつも、恥ずかしながら読んだことも内容も知らなかったため一読。 結果、福澤先生の見識の深さに平伏することになりました。そりゃ日本の最高額紙幣の肖像画にもなりますよ。 タイトルのとおり「勉強しろよ」ってことを言っているわけですが、その心はただ賢くなる・知識を着けることを目的とするのではなく、独立した人材を目指すための勉強ってことがポイントです。 背景には、明治当時のやっと開国して諸外国に追いつくのに必死な世相があります。 が、その根底思想が現代でも通用するレベルであることがすごい。 また、あくまでも「国を支える人材」を目指すことにあるため、国づくりのあり方にまで思想が及んでいるスケールの大きさも魅力です。 教育って本来こうあるべきだよね。 読みやすくするために現代語訳にした本ですが、もともと原文も平易な言葉で書かれていたことが窺えます。 原文を読む前の内容理解のために一読するのもアリなんじゃないかなと思います。
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生きた学問(実学)とは? ■文明を行うのは、民間の人民であり、それを保護するのが政府である。 ■一国は会社のようであり、人民は会社の人間のようであって、 ひとりで主人と客の二つの役目をつとめるべき。 ■暴政府不に対しては、身を犠牲にし静かに道理を説き、改心を促す。 ■見識・品格を高める。 物事のようすを比較して、上を目指し、決して自己満足しない。 いいところ、悪いところを余さず見る。 ■自分の心の中で+ーの差し引きを計算してみる。 自分の事業の棚卸しを。 ■判断力を鍛える。 疑うことには真理が多い。 ■違った世界の仕事であっても、その立場になって、 働きと働きを比較する事が出来れば間違いは無い。 批判する前にやってみる! ■人の表情は家でいえば玄関のようなもの。 寄り付きやすい表情で、幅広く来客を迎える。 ■関心をさまざまに持ち、ひとところに偏らず、 多方面で人と接して、交際範囲を広げよ。 http://bushido-cast.jugem.jp/?eid=277
0投稿日: 2011.06.01
powered by ブクログ時代を感じさせる内容。おそらく、当時だから名著になったんだと思う。しかし、現代にも通ずるものがあるわけで、それはそれですごいと思うのであります。
0投稿日: 2011.05.30
powered by ブクログ私の大事な自己啓発本。すごいモチベがあがるし、しゃっきりする。さすが諭吉先生。そして斉藤先生の現代語訳、素晴らしいです^^
0投稿日: 2011.05.28
powered by ブクログ「学問のすすめ」は日本人にとって最も有名な書籍のひとつである。 しかし、この本を実際に読んだことがある人は少ないだろう。 なぜなら、この本を読むには古文という壁を乗り越えなければならないからである。 今回読んだ本は、その壁を現代語訳にして取り払ったもので、齋藤孝さんが訳したものである。 ゆえに、普通の新書と同じように読むことができる。 私がこの本を読む前は「一身独立」という有名な言葉や「学問のすすめ」という表題から、 非常に愛国的で堅い内容を想像して、正直敬遠していた。 しかし、実際中身を見てみると、思っていた以上に現代に通用する内容が多くて驚く。 その内容は非常に実践的であり、かつ人間心理の本質を突いている。 不平家の話や人生設計の章では思わず「なるほどたしかに!」と納得してしまった。 また、ギクリとして思わず背筋を伸ばしたくなるような鋭い指摘も沢山ある。 例えば、 「読書は学問の技術であって、学問は物事をなすための技術に過ぎない 実地でことにあたる経験を持たなければ、勇気は決して生まれない」 この文言には、本やネットの知識だけに偏りがちな私に対する強い戒めを感じさせる。 「およそ世の中に、何がうまい商売かといって、税金を払って政府の保護を買うほど安いものはない」 この文章からは、とかく狭い視野になりがちな私に「大局的な観点を見よ」と示しているようだ。 章が最後になると、品格・人望・判断力といった、現代人の悩みとも言えるキーワードが並ぶ。 正直、これらのテーマに特化して書かれた本よりも優れた言葉が書かれている。 いままで食わず嫌いだった「学問のすすめ」だが、私にとっての新たな座右の書になるかもしれない。
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「学問のすすめ」福沢諭吉あなたはこの本の題名、著者を見てどう思うだろうか。私はこう思った。「難しそうな本だな、課題でもなかったら読まねぇよ。」これを敬遠してしまう人は「福沢諭吉」、「学問」という言葉に対して自分との関連性がなく興味が湧かない、難しそうという理由ではないだろうか。文章中にもあるように、「ここでいう学問というのは、ただ難しい字を知って、わかりにくい昔の文章を読み、また和歌を楽しみ、詩を作る、といったような世の中での実用性のない学問を言っているのではない。」「いま、こうした実用性のない学問は後回しにし、一生懸命にするべきは、普通の生活に役に立つ実学である。」いかに充実した人生を送り、社会的に役に立ち、そして自分が幸せな生き方をできるか。そのための、「知識」のことである。そのような生き方、そのような人間になれるように学問をしろ。というのが福沢諭吉の主張である。その中で私は、「独立の気概がないものは、必ず人に頼ることになる。人に頼るものは、必ずその人を恐れることになる。人を恐れるものは、必ずその人間をへつらうようになる。常に人を恐れ、へつらう者は、だんだんとそれに慣れ、面の皮だけがどんどんと厚くなり、恥じるべきことを恥じず、論じるべきことを論じず、人を見ればただ卑屈になるばかりとなる。いわゆる「習い性となる」というのこのことで、習慣となってえしまったことは容易には改められない。」という言葉に感銘を受けた。私自身、人に頼ることが多々あり、それについて深く考えてみると、頼るときは自分にやる気がない時だとか、面倒くさいとき、つまり自分自身でそれをこなす気がないときである。自分の行動とこの言葉を重ね合わせて、大いに理解と納得をした上に、そんな自分でいいのかと奮い立たせることができた。それと同時にこの文章の最後のような人間にはなりたくない、という気持ちから独立の精神で行動したいと思った。この文章も私の幸せな人生のための学問である。このようにどんな人間でもどんなに興味が湧かないと思っても、人生をする人間であれば当たり前に学ぶべきもののヒントがこの本にはたくさん詰まっている。そんな本を難しそうだからと言って、敬遠している場合だろうか。
0投稿日: 2011.05.10
powered by ブクログ福沢諭吉ってこういうことを言っていた人だったのか。 実生活の役に立たない学問は意味ないっしょとか、ただ働いて飯食ってるだけなら蟻んこと変わんなくない?みたいな、とてもざっくりばっさりと物を言う人だということがわかった。 でも、とてもレベルの高い人だったんだなあ、ということもうかがえた。昔に言ったことが現在でも当てはまるというのは物事の核心をついていたという証だと思う。 この本を読めば万札を見てもよこしまなことを考えずに、学問に励もうという気持ちになれるかも(笑)
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログ言わずと知れた名著だが、現代を生きる我々にも響く内容であった。欲が多く、ダラけがちな現代人、初心に帰って「良いと思うことをまじめにコツコツこなす」人間であり続けたい。明治初期にこのような本が出版されていたとは驚きで、いかに明治の人々が欧米列強に負けじとたゆまぬ努力をしていたのかがひしひしと伝わってきた。これを機に司馬遼太郎の『坂の上の雲』なども読んでみたくなった。
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログものごとの考え方、学問とは何か等について書いてある本。 時代背景が異なるが、現代にあてはめても十分参考になる。 色んな自己啓発本読むよりは、これを何回も読むのがいいと感じた。 この本と中学生くらいに出会っていたかった。 諭吉の考え方は理路整然としてて筋が通っていてカッコイイ。 印象的であったのは・・・ 「ひどい政府は愚かな民がつくる。」 「信じることには偽りが多く、疑うことには心理が多い。」 「衣食住を得るだけなら蟻と同じ。」
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ近代日本最大の思想家、福沢諭吉。 学問の力があるかないかで、社会的地位ができたのであって 生まれつきのものではない。 「天は富貴を人に与えるのではなく、人の働きに与える」 国民の徳の水準は、どれだけ勉強したかによる。 一人一人が徳の高いことを実施すれば、日本ももっと良くなっていく。 それには、やはり、「学問」が必要。 えらいかえらくないか? それは、世の中の文明にどれだけ貢献したかどうかで、その重要性を 計るのが良いという。その文明をどう、後世につないでいくか? 現状に満足しないで、努力をしていく。 この本の一節に、孔子の言葉が引用されていた。 「立派な人間は、他人が自分のことを評価してくれないとなげくのではなく 自分が優れた他人を評価しそこなっているのではないかよいうことを 気にかけなければならない」と言った一節がある。 まさに、その通りである
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログ約140年前に書かれた啓蒙書。 冒頭の「天は人の上に人を造らず」というフレーズは誰でも聞いたことがある有名な言葉である。 その内容は現代でも色あせない。
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログ税金や政府の考え方が面白い。 ドラッカーを読んでいるような気分。 ビジネスマンならずとも読んだほうがいいと思う。 福沢諭吉の慧眼には恐れ入るけれど、 「今でも読める」ということは、 「当時と変わっていない」ということだ。 これはいい意味ではない。 多くの人が読んだにもかかわらず、 この本の内容を実践できていなかったのだから。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログ現代語訳者の齋藤孝氏が解説で述べているように、現在でも通用するビジネス書であると感じた。自分がこれまで読んできたビジネス書で書かれている内容の多くが、本書には書かれており、とても140年近く昔に書かれたものとは思えない。『物事を疑って捉える視点』や『計画よりも実行することの重要性』、『人間関係を広げることのメリット』『目標を高く持つ』『海外に目を向ける』等々……仕事術に関して現在でも語られていることが、既に書かれていることに大きな驚きを感じた。また現代と比較すれば、当時は欧米諸国との技術、文化の差が大きかったにもかかわらず、全てにおいて欧米志向を礼讚しているわけではないことにも感銘を受けた。さらに、明治初期という時代において、男女平等を強く訴えていることからも、尋常でないバランス感覚の持ち主であったことがうかがえた。齋藤孝氏の希望の通り、多くの日本人が読むべき書であると感じた。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログあるビジネス誌で、現在の日本の教育の在り方を「学問のすすめ」を拠り所として再考する記事を読み、一度読んでみたいなと思っていた矢先、齋藤孝の現代語訳による本書が販売されていたので読んでみた。 もちろん現代語訳版なので、原点に比べて平易に読み下せるが、先入観としてはもっと小難しい議論を想像していたし、古臭漂う論なのかなとも思っていた。しかし本書の帯の「日本最強のビジネス書!」という掲題の通り、現代の社会とビジネスマンの関係に関する啓蒙といっても過言ではない。(ただそこには、社会に組み込まれた一個人として生きるという前提を必要とする。) 幕末から明治維新にかけ、渡欧・渡米を経験し国際人の先駆者であった福澤は、所謂「外から見た日本」に対して強烈な問題意識を露わにし、日本人が日本社会のみならず国際社会で生きていく上で必要となる学問の姿勢を示そうとした。 鎖国を経験し、閉塞的な商環境を長きに渡り経験した当時の日本の学問は、国際社会における商売には到底応用できない内容であった。そこで高尚な理論に依るのではなく現実の日常をよく観察し見識を広め、生きる術を磨く「実学」を提唱する。そして国民は国に依りかかり慢心して生きるのではなく、寄る辺がなくとも独立して生きる能力を求めて邁進すべきであるとする。そのような独立した強い個人に支えられる国家は、国際社会でも属国しない強い国家としての地位を得ることができる。 しかし、当時日本は閉塞的で実践的でない学問に「偏っていた」というだけで、全く必要でないとはしていない。思想を形作る高尚な理論を学ぶことと、それを実生活に結び付け実行し生きる術とすることもまた必要であり、そうして人は「理想」を持ち、向上しようとする。 こう振り返ると、正論・理想論の集合体にも思えてしまう本書だが、特に多くの迎合を求められる現代において、選択と決断する力が必要であることを強く意識させられる。これが日本発の最強の啓蒙書の1つとされる由縁なのだろうか。文体も自信満々。当時の日本において堂々と本書のような問いを発する度量には畏敬の念を持ってしまう。 読後しばらくは、一万円札をみて「がんばらなきゃ」と思っちゃうでしょう。
0投稿日: 2011.04.10
powered by ブクログ「天は人の上に・・・」で有名な「学問のすすめ」の現代語訳版。 有名なフレーズから平等論をといたものかと思っていたが、 決してそうではなく、欧米列強に対抗していくための国富論や 精神論について述べている。 「ひどい政府は愚かな民がつくる」や 「学問のない国民ほど哀れで憎むべきものはない」といった 厳しい指摘も多々見られ、想像していた本とはかなり異なり、 読んでいてかなり驚いた。 そして、これらの指摘は現代においても十分あてはまることである。 むしろ我々はこの指摘を受けて行動を改めるべきだと思う。 この本が書かれた明治初期に比べれば、今は物質的には 十分豊かになっているのに、日本人の精神は当時と大して変わって いないのかも知れない。そうだとすれば非常に恥ずかしいことだと思う。 昭和初期に書かれた本なので、若干話題は古いかも知れないが、 その精神論は十分に現代にも活かせる。 日本人なら読んでおくべきかも。
1投稿日: 2011.04.09
powered by ブクログ福澤諭吉の代表的著作『学問のすすめ』の現代語訳。非常に明快な論理、わかりやすい語彙によって、国民に実学を学ぶことを勧める福澤先生の主張が現代語で読める、入門として非常に有用な本。
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログ薩長同盟、大政奉還から数年後、このような本が出ていたことに驚きます。 龍馬の時代とは、別の世界になっている。 もっとも、そのことを説くために、この本が必要だったのでしょうけれども。 幕末、明治維新を生きた人は、2つの人生を味わえたのではないだろうか。
0投稿日: 2011.03.11
powered by ブクログ特に新しい視点や思考法は得られませんでしたが,福沢諭吉の先見性には感動しました.特に,公平性に関する視点は当時にあって何世代も先の未来を見つめていたのだと感じました.また,古典にでてくるような大家の名言でさえも「道理がおかしい」として真正面から批判するのも小気味いいものでした.読んでいて楽しかったのは確かですが,とりわけ役に立つ本でもありませんでした.
0投稿日: 2011.03.10
powered by ブクログ石に原文では読めないなぁと口語訳を手に。斎藤さんの訳のお上手さもあると思いますが、すいすいと読み進めていける。そして、なるほど、これは学問のすすめ、だな、と。思考する職業が大なる職業だと言いきるのはまぁ、主題の主旨上仕方ないか、と思いつつ、女性も男性も、金持ちも貧乏人も、根本は平等なんだ、あとは当人のやる気次第! 充分現代でも通じる内容。感服しました。
0投稿日: 2011.03.06
powered by ブクログ何故勉強することが必要かが分かりやすく書いてあり、改めて納得。歯に衣を着せない言いっぷりが気持ちがいい。何と言っても「学問のすすめ」を読んだことがあると自慢ができる。
0投稿日: 2011.03.05
powered by ブクログ2011年21冊目。 現代にも通ずる時代を超えた洞察力、 良いものは良い、悪いものは悪いと分別する判断力、 保身を考えない快活さが光る。 国民皆学。 一人一人の貧弱さを嘆きつつも、 一人一人の力が世界を作っていくことを信じる思想。 強く共感。 1万円札に載るお方がけっこう口汚いのには驚いたが・・・笑
0投稿日: 2011.03.02
powered by ブクログ現代語訳なら読めるはずだ。と思って読んだ。読みやすい。さらに言うなら、面白かった。 この人時々、激しい事言っているように思ったのだが、この時代はこれが普通なのだろうか。 これが当時のベストセラーで、良い事悪い事含めてこの後の歴史に繋がるのか。 現代でも言えるなぁという部分も。
0投稿日: 2011.03.01
powered by ブクログ本の帯にあるように確かに現代の「ビジネス書」だと思う。最強かはわからないが。 特に印象に残っているのは次の3点。 ・人間の見識・品格を高めるには物事の様子を比較して、上を目指し、決して自己満足しないようにする(p156) ・人間社会において最大の害があるのが「怨望」(p163) ・人望とは、ただ、その人の活発な知性の働きと、正直な心という徳をもって、次第に獲得していくもの(p218) また、文章が大好きな『坊ちゃん』のように勢いがあり、かつ軽やかで気持ちよかった。
0投稿日: 2011.02.19
