
総合評価
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powered by ブクログ久々に読み直した。世の中の役に立つことを勉強しなさい。外国に無条件に憧れるんじゃなくて、いいところ悪いところ見極めなさい。法を守るのは義務。仇討ちとかしないで文句があればルールに則って訴えなさい。ただ生計をなすだけじゃだめだ、世の中に貢献しなさい。とかとか。
7投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ明治時代に書かれたことが現代社会に通じており大変先見の明がある本だと思った。実学を学ぶことの大切さと人との交際の大切さを感じた。
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ心に残ったのはこんな話。 心だけ高潔で、行動に移さない人は、 現実を嘆くしかない状態に陥りがち、 禅の僧侶みたいなことをしてないで、 失敗を恐れず、色々やってみて初めて、 自分なりの正解に辿り着くのだ、みたいな話。
11投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ国のため、だれかのためって 思いにくい現代なのかもしれないけれど、 それって周りに回って自分のためにもなるし 大切な考え方だなって思った。 半分も理解することは できていないかもしれないけれど とても読みやすかった!
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という名句は、実は本書の的を得ていない。されど、この句が広く知れ渡ったせいで、本書自体がさも平等を謳うものとして認知されているに違いない。本書の極め付けは、封建制から解放された、ぼーっと生きている庶民に実学のすゝめを説いたことにあろう。学問とは決して机上の空論ではない。(文中に、漢学者などとして批判される)商人は大商人へ、農家は大農家になるべく、知的、実践的研鑽することを指すのである。
25投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ学問とは何か… 古事記を暗誦してても米の値段を知らない… 中国の史書に詳しくても商売のやり方を知らない… 実生活も学問であって、実際の経済も学問、世の中の流れを察知するのも学問である。 この前半の数行に記された一文が… いまの自分に一番響く文章でした。
0投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ啓蒙思想家であり、慶應義塾の創始者でもある福澤諭吉が、明治時代の初期、庶民に向けてこれからの時代を生きる心構えを、端的に力強く語りかける書。 大政奉還や西南戦争などの激動の時代と並行して発表された本書。 当時は、「これからどうなってしまうの?」という危機感とともに読まれていたのかなと思うけれど、2025年を生きる私が読むと、そうか、これが近代の思想の出発点だったのだな、と再認識する読書になった。 面白いなと思ったのが、「義務」を「分限」と、「権利」を「権理」と記した福澤の言葉遣い。 義務と権利って、どこか相反するイメージの使われ方、例えば「義務を果たして初めて権利が与えられる」という考え方に接する機会が、日常生活でもふとした瞬間に訪れる。 そのたびに、なんか違う……でも、何が違うのか、はっきり自分のなかで言葉にできない、というもどかしさでいっぱいになっていたけれど、福澤の考え方だと、 「人間の身体は、他人と離れて一個独立しており、自分自身でその身体を取り扱い、自分自身でその心を用い、自分で自分を支配して、するべき仕事をするようにできている。(中略)分限とは、自分もこの力を使い、他人もこの力を使いながら、お互いにその働きを妨害しないということである。このように、人間であることの分限を間違えずに世間を渡れば、他人にとがめられることもなく、天に罪せられることもない。これが人間の権理である。」 となる。 これだと、権利(権理)は人に自ずと備わっているものであって、義務(分限)とは、他者にもそのことを認めること、となる。 上下関係のもと、義務を果たした人に権利が与えられるのではなくて、お互いフラットな関係性にたったうえで、認め合うのが権利と義務。 利益と労働の取引じゃなくて、一人ひとりが可能性を自由に追求するための出発点なのだ思いました。 ここまで整理してみて、ようやくすっきり。 読んでよかったです。 次は『福翁自伝』にも挑戦してみたいと思いました。
10投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログびっくりするくらいあっという間に読み終わった本。 絶対に聞いたことがある本だが読んだことがない本でもあったため、読んでみた。 なぜ、学びを修めなければならないのか。 なぜ、賢くならなければならないのか。 日本国民(にっぽんこくみん)という民族が滅ばずに生きていくためには何が必要か。 闘うとはどういうことか。 このようなことが書かれていた。 本の活字から伝わる福沢先生の「このままじゃ日本はだめになる。どうにかせんといかん。」という熱い気概に圧倒された。 先の見えない時代に置かれていた人々に対する福澤先生の啓蒙は、我々にも当てはまることが多くあった。 勉強しないと。
0投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」 「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」 「天は富貴を人に与えずして、これをその人の働きに与うるものなり」 人は同等であり、学び続けることで人のためになり富の分配をしなさい、という風に受け取れる。 一度きりの人生、学ぶことで普通の日常を少し変えたいと思わせてくれる。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログAI時代に入り、人間とは何か、何を学ぶべきか、果たして学ぶ必要があるのかといったテーマが、我々に迫ってきている。ChatGPTに質問すれば答えてくれるため、学ぶことをChatGPTに任せるべきだという意見もある。ChatGPTをやらないヤツはバカと堀江貴文に言われて、ChatGPTを使うようになって、ChatGPTと生成AIの本を読み始めた。生成AIを駆使する落合陽一の著作を読み、さらにニーチェの『ツァラトゥストラ』を手にすると、永遠回帰というテーマが浮かび上がった。「神は死に、人間は超人となる」と説くニーチェの考えは、落合陽一のワークアズライフ、「好きなことで24時間働け」と共通点があると感じる。また、反復労働については、カミュの『シーシュポスの神話』における幸福を求める姿に感心した。加えて、コロナ禍の最中に途中まで読んでいたカミュの『ペスト』を最後まで読み切り、不条理な世界観を実感した。目に見えない敵と戦うには、五感を駆使して自己防衛に努めるべきである。 そういえば、学ぶことの重要性を強調した福沢諭吉の『学問のすすめ』があるので、まずは齋藤孝の現代語訳を手に取り、読んでみることにした。 『学問のすすめ』は、明治5(1872)年から9(1876)年にかけて、17編の小冊子として出版され、その後、明治13(1880)年に一冊に合本された。各編は約20万部、17編合わせて約400万部販売されたと伝えられ、まさにベストセラーであり、日本人の基盤を築いた作品である。実に150年前の作品だ。 齋藤孝の現代語訳は、わかりやすく読みやすい。福沢諭吉が「天は人のうえに人をつくらず、人の下に人をつくらず」と述べていたと考えがちだが、「と言われている」という注釈が加わることで、その意味合いは大きく変化する。つまり、福沢諭吉自身が言ったわけではないことを知る。 福沢諭吉は貧しい身分にあり、「門閥制度は親の仇である」と語っている。蘭学を学んだものの、江戸に出て外国人と接してもほとんど通じず、オランダ語が無駄であったと反省し、英語を学び始めた。福沢諭吉は、常に新しい知識を取り入れ、アメリカにも三度渡った。その中で、日本の遅れを痛感し、それを解決する策は学びしかないと覚悟する。それが本書に結実している。 福沢諭吉は「人は学ばなければ、智はない。智のない者は愚かな人間である」と述べる。したがって、学ぶことが不可欠であり、その学びは実学でなければならない。ただ難しいことを知り、わかりにくい昔の本を読む漢学者の中には、社会生活に適応できない者が少なくないのである。一生懸命に学ぶべきは、日常生活に役立つ実学である。文字を習い、手紙の書き方や帳簿の付け方、そろばんの練習や天秤の取り扱いなど、学ぶべきことは非常に多い。それぞれの学問では、実際の事実を押さえ、物事の性質を客観的に見極め、物事の道理を把握し、現在の目的を達成すべきである。このようにして、個人の独立が促され、家庭も独立し、国家の独立にもつながる。 廃藩置県によって武士制度が失われ、生まれつきの身分は自由となった。また、外国が日本を植民地にしようとしているときに、福沢諭吉は「一人ひとりの自立が必要である。それには学びが欠かせない。世の中で学問のない国民ほど哀れなものはない。愚かな民がひどい政府を生む」という。 現在の日本を見れば、耳が痛い話である。本を読むことだけが学問ではない。古事記を暗唱するべき人が、今の米の値段を知らないのであれば、実生活の学問に無知であると言える。政府と民は対等であり、幕府の時代には政府を「お上様」と称していたが、今は違う。人は平等な人権を持っている。愚かな政治を避けたいのであれば、今すぐに学問に励み、自分の才能や人間性を高め、政府と同等の地位に立つよう努めなければならない。そして、国同士もまた平等である。個人の独立があってこそ国家も独立する。独立の気概がないならば、国を思う気持ちもまた薄い。日本人の卑屈さは日本国の卑屈さである。権威に弱い者は国を売る。独立の気概がない者は、他者の権威を利用して悪事を働く。 天皇を人間と言い切り、大奥のシステムは罰だとも言っている。妾を持つのもよろしくないという。1番の問題は、政府に寄りかかることだという。 福沢諭吉がそのようなことを語っていたとは知らなかった。彼は今の日本の惨状を的確に言い当てている。福沢諭吉は、外国と比較して学術、経済、法律の三つにおいて劣位にあると指摘している。その原因は国民の無知無学にある。一国の文明は政府の力だけで発展するものではない。西洋諸国の歴史書を見ても、商業や工業において政府が発明したものなどは一つもない。蒸気機関、鉄道、アダム・スミスの経済法則は、中産階級の人々が力を発揮した結果である。文明を進展させるのは民間の人民であり、それを保護するのが政府の役割である。 勇気というものは単に読書から得られるものではない。読書は学問の技術であり、学問は物事を成すための手段に過ぎない。実際の経験がなければ、勇気は決して生まれない。人間にはそれぞれ身体があり、知恵があり、欲があり、両親があり、意思がある。この五つの要素は人間に不可欠な特性であり、自分の考えで他者を縛ってはいけない。 品格を高めることが大切である。学問の本来の趣旨は単に読書にあるのではなく、精神の働きにある。この働きを実践に移すには、物事を観察し、道理を推論して自分の意見を立てる。議論を通じて知見を交換し、本を書いて演説することで見識を高めるべきである。ただ知識を持っていても品格は高まらない。物事の様子を比較し、高みを目指し、自己満足に陥らないよう心掛けるべきである。後から来る者は、先人たちを超えるのが当然である。 「生まれて今まで自分は何事を成し遂げたか。今は何事を成しているのか。今後は何事を成すべきか」と自己点検を行い、するべきことにかかる時間を計算に入れる。今後の方針を立てるには、知性・徳・仕事の棚卸しが必要である。十分に疑い、じっくりと判断力を鍛えることが求められる。信じることに多くの虚偽がある一方で、疑うことには多くの真理が潜んでいる。 西洋文明は確かに我が国の文明を遥かに上回っているが、決して完璧な文明ではない。西洋の風俗を全て素晴らしいものとして信じるべきではない。西洋かぶれは良くない。福沢諭吉は「東西の人民、風俗を別にし、情意を異にし、数千百年の間にそれぞれの国土において成立した習慣は、たとえ利害が明らかであっても、そのまま彼に移し替えるべきではない」と述べている。日本の古来の習慣は大切にすべきであり、西洋の行儀について皮肉を言う福沢諭吉の姿勢には感心する。 言葉についてしっかりと学ぶべきである。日本語を巧みに使い、弁舌を磨く努力が必要だ。また、表情や外見を整え、一見しただけで人に不快感を与えないようにする。そして、交際を広げていくことが重要である。人間でありながら人間を毛嫌いするのは良くない。 齋藤孝の現代語訳は非常に読みやすい。以前読んだ本とは大きく異なる印象を受けるとともに、福沢諭吉の語り口は現代でも通用することに驚きを禁じ得ない。とにかく実学をしっかりと学ぶことが必要である。
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ▶図書館にあり。 ●2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金持ちになること」と検索して出たショート動画「保存必須!賢くなれる本3選」のコメ欄で、皆がおすすめしてた本。 コメ欄より:学問のすゝめがやっば響いた https://youtu.be/zW1jx6LS4ko?si=EpTXRbzGwUm9u9fN ●2025年4月28日(月)、またYahooフリマのクーポン出た。Yahooフリマから過去にいいねした「ダーク・タワー 2 運命の三人(新潮文庫)/スティーヴン・キング」の上下セットが値下げされた通知がきて(2冊で420円)、その方のほかの出品も見てたら、この本と「現代語訳 論語と算盤(ちくま新書)/守屋淳」が2冊セットで970円で売られてた。
1投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ福沢諭吉の意見は非常に参考になり、多くの学びを得ることができました。 学問は、ただ知識を身につけるだけでなく、それを自分の仕事や働き方に活かし、社会に役立てていくことが重要だと感じました。 また、「怨望」を抱くことはよくないという考えにも深く共感しました。自分がやるべきことを見極め、それを通じて文明を前進させるために行動する。単に家族を守ることにとどまらず、他人や社会全体に貢献できる人間でありたいと思います。 これまで、個人的に「自分や家族の幸せ」が最も大切だと考えていました。もちろん、それは基本であり大切なことですが、同時に、文明を進歩させ、世の中に貢献できる行動を取ることが重要だと気づきました。 そのためには、学問を通じて必要な知識を身につけることが不可欠であるという思いを新たにしました。
1投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログなぜ学ばなければいけないのか。 途中難しい内容もあったが、モチベーションが上がる1冊だった。 はじめて読んだが、毎年一回は読みたい本になった。 自分にとって大事な一冊にしたい。
4投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。実際に行かせない学問は、学問でないのに等しい 妬みは百害あって、一利なし 人間最大の災いは怨望であって、その原因は窮なのだから、言論の自由は邪魔してはいけないし、行動の自由は妨げてはいけない 人望とは、実際の力量で得られるものでは元よりないし、また財産が多くあるからといって得られるものでもない。ただ、その人の活発な知性の働きと、正直な心と言う徳を持って、次第に獲得していくものなのだ
0投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔から名著で、日本で有名な本を挙げたら必ず挙がるであろう名著の現代語訳版。 非常に読みやすく現代語訳してあるので、肩ひじ張らずに読めました。 現在でも十分通じる内容が、直截に書かれていて、読んでいてくどくない。 内容としては、勉強し、世間と積極的に交わりあらゆることに興味を持ち、それらを観察・推察して活きた学問を得ることの大切さを述べていました。 そのための心構え、世間の考え方なども述べていて単なる自己啓発本だけではなかったです。 昨今の不平不満あふれる世の中を見ていると再びこの本の価値観は必要なのだと感じさせられます。
0投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ渋沢栄一の論語と算盤に続いて、前の1万円札だった、福沢諭吉の学問のすすめを読みたくなった。 学問のすすめという言葉はずっと知っていたけど、実際に読んだことはなかった。冒頭に翻訳者もそのように言っている。 本の概要だが、国を頼りにしているばっかりではなく、民の気風を改革し、国を自ら盛り上げることが大事だとと書いてあった。では、どうやって気風を高めることができるのだろうか。それが学問である。福沢諭吉は学問をただの机上の学びだけでなく、アウトプットが大事と言っていた。 さて、本で自分が面白いなと思ったところを紹介しよう。私は「この仕事で飯を食っている」という表現がなぜか嫌いだった。言語化できないが下品な感じがして嫌いだった。第9章のよりレベルの高い学問では、「衣食住だけ守る量では蟻と同じ、社会にいかに貢献するかが仕事というもの」と福沢諭吉は記している。また、別の章では当たり前のことができるできないと言ったレベルで議論するのはすごくレベルが低く、常に全体上を比べて前進することが品格につながるとあった。 自分が考えていた「この仕事で飯を食っている」という表現の気持ち悪さはまさにこのことである。最低限のレベルの仕事を誇らしく、言っているのが気持ち悪いなと思った。 2つ目に面白かったのは第15編の判断力の鍛え方。明治初期には西洋諸国が素晴らしいと疑いもなく思い込んでいる人が多かったらしい。判断力を養うのは学問であり、疑うことで進歩がある。確かにその通りで現状が不便だなあと思わなかったら、より良い社会は作れないのでそのとおりだと思った。 福沢諭吉の皮肉も面白くて西洋人が素晴らしくて、日本の文化が素晴らしくないって思い込んでいる人が。もし、日本と西洋の文化が逆だったらという想定で皮肉を言っていた。例えばちり紙文化について。「もし西洋の人がちり紙を使っていたら、衛生的にも進んでいると言っただろうし、日本にハンカチ文化があれば日本人は野蛮だから同じ布を何回も洗って使い回してすごく汚い。西洋はすごく進んでいるなぁ」と言っただろうと皮肉が書いてあった。めっちゃ面白かった。 この本の主題ではないが、福沢諭吉の1万円札が使われたのが1984年から2024年40年にわたって作られた。その40年の間に国から民へ移ったものといえば、鉄道、郵便局、高速道路などがある。まさに学問のすすめに書いてあった、国を頼りにするという姿勢からの民が頑張るといった心持ちの変化をしていった40年だったと思う。福沢諭吉が1万円札になった。メッセージというのは、こういうところからも感じることができるのではないだろうか… では、渋沢栄一が1万円札になった。この令和の時代は一体どういうメッセージがあるのだろうか?それも考えてみてみたいと思った。
1投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ尊王攘夷によって世間がおかしな方向へと向かっていることに対して、「そんなことしたって異国に勝てねぇよ、勉強してみんなで優秀になろうぜ」的なメッセージを受け取りました。 個人的に男尊女卑が今以上に強そうな時代に、女性が社会進出することができると述べる姿に先見の名を感じました。本気で誰でも努力すれば、能力を伸ばせると信じていたのだと思います。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ「学問のすすめ」は最初は全17編の分冊で出版され、後に1冊に合本された。だから本書も17編からなっている。 その17編のうち、現在でも役に立つ不変の教えは含まれているものの、割合としては少ない。「人間は平等である」など現在では常識となっていたり、「日本の独立という課題」など時代に合わなかったりする方が多い。 現代では常識になっていることは、福澤諭吉らが啓蒙してくれたお陰で、文化として根付いたからに違いない。明治初期の人たちの生活や思想を知るには良い資料だ。 人間はいつまでも学ぶことは大切だが、本書の内容はこれから社会に出る人、特に学生や20代の人にお勧めの内容になっている。
0投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログわかりやすい現代語訳 哲学的だが理解しやすい内容 推奨と批判のバランスが良い 説得力もあり、現代でも納得のいく思想が書かれている
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ社会人になってから、歴史に名を残す著作、ちゃんと内容を知っておかねばと思って読んだ一冊。国家と国民の本来あるべき関係、納税の意義など、近代国家とは、がとてもわかりやすく説明されている。さすがは諭吉さん。でも、実際には理想どおりにいかないんだよなあ…。と、思いつつ、政治家の皆さん、国民の皆さん、この本読んで一回原点に立ち返りませんか、と言いたくなった。 現代語訳なのでわりとすんなり読めた。
1投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ「難しい仕事をする人を地位の重い人といい、簡単な仕事をする人を地位の軽い人という。およそ心を働かせてする仕事は難しく、手足を使う力仕事は簡単である。だから、医者・学者・政府の役人、また大きい商売をする商人、たくさんの使用人を使う大きな農家などは、地位が重く、重要な人と言える。」(p.10より引用) この主張がどうも癪に障る。わたし自身はここで言う「重い人」に該当するものの、手足を使う力仕事を簡単だと主張する福澤の語り口があまり気に食わない。 福澤の主張の9割は正しいと感じたし、愚痴っぽい主張も正直共感できた。ただ、出版物という公の場所で主張するにしては、軽度に過激な学問至上主義者で、学問から遠い場所にいると思われる人たちのことをうっすら馬鹿にしている感じを隠しきれておらず、Z世代の私としては、彼の主張は棘があるなと感じた。 まぁ日本を世界に通用させるような強い独立国家にさせるには、これくらいの愛国心と向上心が必要だなとは思う。
1投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ学問のすすめ。”学ぶか学ばないかで差が生まれる”と学ぶことの大切さを述べ、”ひどい政府は愚かな民が作る”と民である一人が考える(学ぶ)必要があると述べる。さらにそれが熱量のある文体で書かれている。学ぶこと・考える事の大切さについて考える熱量を与えてくれると思う
1投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ知っていて、知らない。 福澤諭吉に対して抱く率直な感想はそれでした。 現代語訳なので原書の堅苦しい雰囲気でなく、読み終わるのにそれほど 時間を要するものではありませんし、書かれている中身に関しても これから勉学に勤しむ現役の学生さんはもちろんとして、 そこに該当しない他の世代の人に対しても充分に価値のある メッセージを数多く享受することができます。 福澤諭吉が伝えようとしている事の根幹は極めてシンプルなことで、 学問とは実生活に役に立つものでなければ意味が無いこと。 ただ本を読むことが勉強ではなく、自分の身の回りで起こることの流れ 全てが学びであること。 そして、ただ人間としての生活を維持・継続しているだけでは価値が無いこと。 いわゆる『噛み合い』や『ボタンのかけ違い』に対して これでもかってほど、例を出して読み手の意識へ訴えかけてきます。 彼は、意識の弱いものたちが学業を、道楽や表面上でなぞっているまま、 その後なんの実りもなく無為に過ごしていく姿を、たくさん目にしていた事でしょうし、 学校が必ずしも全ての才能のある人の為に存在しなかった当時、 明治初期の過渡期にあっての大きい潮流の中に居た当事者しか 分からない実情がにじみ出ているかのように読めました。 自分にとっても、学業が実生活に役に立っていない事で歯がゆく感じる 経験は常にあるので、ここは大いに身につまされました。 彼の言う通り『同じ学問』を繰り返しやるんだったら、それは究極、要らないんですよね。 学問は常に議論を重ねて新しい形にアップデートされていくのが自然で、 昨日の常識が今日の非常識になってる可能性は常にあるわけです。 そこを切り開いていくことができてこそ、本当に生きる価値がある、 最高の考えだと思います、なかなかできることじゃないですが、 世の中で名声を勝ち取っている人の多くは、意識する・しないの違いはあれど、 これが守れている人なのかなと。考えさせられます。 なかなか一読しただけで偉人と同じ境地に至ることは難しいですが、 この『読書』がキチンと自分の歯車にかみ合わせて動きだすよう 鈍いマインドと相談しながら決めていこうと思います。 この本は先日、山本有三の路傍の石を読了後、これを機に近く必ず読もう! と、心に決めてました。とはいえ原書は難しそうだし、まずは 現代語訳で手軽そうな本書を・・・と、手にとってみた次第でした。 結果とてもおもしろく読むことができました。 素晴らしい出会いに感謝したいです。
10投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ日本を代表する近代の書籍なのに読んだことが無かった。慶應義塾大学の創設者でもあり、現・一万円札の顔となっている福澤諭吉氏による、今でいうところの自己啓発本である。原書は漢文体(?)で書かれているそうで、現代語訳はありがたい。 言わずと知れた、明治維新の時代である。福澤氏は、当時の日本国民に独立せよ、そのためには自らの判断力をつける必要がある、判断できるようになるには学問を積むしかない、と説いている。 興味深いのは、西洋文化を真似するだけではだめだ、その背景を理解して見習うべきところだけを取り入れよ、と言っているところ。 学問をするというのは、論文を読んで自分が納得するだけでは不十分で、それをアウトプットできなければいけないという旨のことが書いてある。耳に痛く厳しいお言葉であるが、本書を一冊通して読むと、「全くその通り、ごもっとも」と思える。 当時の日本人に対して、どの職業であれ現状に甘んじていてはだめだ、もっと外に出ていろいろな人と交流して意識を高めていこう、と鼓舞している。内容はまったく古臭くなく、現在でも十分通用する。 一回読んでおくといいと思われる。
2投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログやはり現代人に文語体はハードルが高いです。このような現代語訳が出てくれることは大変有意義だと思います。 しかし、新書で売り出されて「ビジネス書」としての側面を打ち出されるのはなんだか複雑な気分もします。そういう自分も新書でなければ手に取らなかったと思いますが。 福澤諭吉の視点は、いまの時代を生きる自分から見ると、法律を守ること、他国から独立を守った強い日本国であることを重視する”保守的”な考え方や、学問をすることで財産や地位を得るという”新自由主義”的な考え方が見られるなと思いました。その一方で、政府と国民が対等であることを強調し、不満があれば正当な手段で政府に抗議することを勧めてもいます。 そういった意味でバランス感覚に優れた人物であったのだろうな、と思いました。 ・天は人の上に人を造らず、天は人の下に人を造らず。しかし現実には格差がある。この差は学ぶか学ばないかにある。だから学問をしよう。 ・学問といってもただ本を読んで覚えるのではなく、実生活、実際の経済、現実の世の中の流れも学問である。 ・ただし、現実に格差があるからといって、差別してはいけない。差があっても各々の基本的人権は守られるべきである。 ・学問は政府だけのものではない。民が学問をすることで、官に頼ってへりくだる必要もなくなり、横暴な政府が生まれることを防ぐ。そして、政府に対して不満があるのなら、法律を外れない範囲で、しっかりと抗議をするべき。 2024/05/05再読。 ・あらゆる感情の中で「ねたみ」は最悪のもの。それを防ぐためには、自由を与えて、財産も社会的地位もそれぞれが自分で獲得できるようにしておくのが良い。 ―他人の幸福と自分の不幸を比較して、自分に不足があれば、それを改善して満足するという方法をとらずに、かえって他人を不幸におとしいれて、それによって自分と他人を同じ状態にしようとする。『論語』に「これを悪んではその死を欲す」という言葉があるが、まさにこのことだ。このような者の不平を満足させようとすれば、世間一般の幸福が減るだけであって、何の得にもならない。 ・「保護」と「指図」の範囲は一致させなければならない。指図が行き届かないところに保護を与えてはいけない。ただし、個人の道徳心からくる保護をとがめるべきではない。 ・たまに人生の棚卸しをしよう。この10年、何をして何を得てきたか?
1投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ名前だけならみんな一度は聞いたことがあるはずの学門のすすめ。やっぱり原文だと堅苦しいし、わからない言い回しもあってハードルが高かった。齋藤孝先生の本はすーっと頭に入ってきて読みやすい。たまたま実家にあったから読んでみたけど、何十年も昔から大切なことは変わってないんだなって思った。 学び続けること、その学んだことを使って新たな価値を生み出すことが求められている。平々凡々な私に新たな価値なんて大それたもの、見出せる気はしないけれど。 最近また本を読むようになって、新しい知識を得るって楽しいことなんだってことを再確認できたから、まずは自己満足でも好奇心に身をまかせて知識を増やしていきたいな。
1投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログお札が変わるということで、タイトルと著者は知っていたものの、内容を知らなかったので読んでみた。 最高の自己啓発本。特に独立の部分については、サラリーマンとして考えさせられるものがあり、起業や副業が当たり前になった世の中で、あらためて個としての独立が必要と感じた。サラリーマンとして生活しているだけではアリと一緒。強烈。 中学生高校生ぐらいで読みたかった。
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ多くの人はタイトルこそ知っているが中身を読んだことはなく、「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」なんていう1番最初のフレーズだけを知っている。何ならその次の文をついでに覚えて「そうじゃないんだよ」とマウントを取ろうとする。この本を全編読むと福沢はそう言った人々をばっさり切り捨てていることがよくわかる。 平易な文章ながら力強い。明治初期に書かれている本なのに不思議と古臭さが全くなく、現代にも通じるものばかりな事にひたすら驚く。お世辞抜きでそこら辺の自己啓発本読み漁るくらいならこれ1冊熟読した方がいい。
1投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログ日本国民に対して危機感を伝える本書。 特に国民の学問の程度を嘆いている。 あれこれ文句を言う前にまず勉強せよとのこと。 その人の職の苦労を知らずに主観で語るなと。 また、政府と国民の関係を良好に運ぶために我々がすべきことが書かれている。 結論を言ってしまうと、学問をし、知識や見聞を広め、一般常識や教養を身につけなさいとのことだ。 非現実的な例だったが、悪い政府に対しては自分とその子ども、さらにその先の子孫を通じて改善されるまで抗議しろと。彼の気概が感じられて良い。 そして、国民との約束を守る良い政府であるなら、素直に従い、面倒を起こさないことが平生だということだ。 これに関しては、良い政治を行い国民を正しい方向に導くならば、我々も従順な態度を示し政府に付き従うだろう。 しかし、官僚の不祥事が続く昨今では、我々は政府に対する不安を拭うことは到底出来ない。 不安という感情は人を懐疑的にさせる。この時の心理状態は非常に不安定で、そう易々とその政府が安全地帯と称した場所には怖くて動けない。 いや、道が分からないからなのかもしれない。 その時点で政府はまず国民を安心させることが先決であるように思う。 政府に対し、国民は全て批判し忌み嫌っているわけではない。そこは誤解しないで頂きたい。 だが、政府側の手段が判然とせず、不要な誤解を招き、導き方が強引なだけだと信じていいのか。 我々が危険地帯に癒着し続けているならば、安全地帯までのプロセスを明確にし、示し導くのが筋ではないか。今のままでは国民は対岸に渡れぬまま犬死にするようなものだ。 前述していたのだが、政府に対して私観で語ってしまい申し訳ない。 だが、私の意見を言語化し表現するには必要なことだった。気分を害された方、ご了承願いたい。
33投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ・およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。進歩も退歩もなく、そのままのところに留まる物はありえないのが理屈である。 ・天の正しい道理にしたがうのは、人たる物の仕事である。 ・信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。 ・今日、世間のありさまを見ると、傲慢無礼で嫌われている人がいる。人に勝つことばかり考えて嫌われている人がいる。相手に多くを求めすぎて嫌われる人がいる。人の悪口を いって嫌われている人がいる。どれもみな、他人と自分とを比較する基準を誤っているの だ。自分の高尚な考えを基準にして、これを他人の働きと照らし合わせる。 自分勝手な理想像を基準にし、それで人に嫌われる原因を作って、最後には自分から他人を避けるよう になり、孤独で苦しい状態におちいるのだ。ここで言っておこう、次代の若者たちよ、他人の仕事を見て物足りないなあ、と思えば、 自分でその仕事を引き受けて、試しにやってみるのがよい。他人の商売を見て、下手だなあ、と思えば、自分でその商売を試してみるのがよい。 隣の家がだらしない生活をしてい ると思えば、自分はしっかりと生活してみよ。他人が書いた本を批判したかったら、自分 でも筆をとって本を書いてみよ。 学者を評しようとするなら、学者となれ。医者を評しようとするなら、医者となれ。
0投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ昔の著書なのに現代にも通用する考え方が多くありました。 非常にユーモアがありトゲのある言葉が多く飽きることはありません。役立つ役立たない以前に面白いです。 学問の重要さだけでは終わらないこの本はどのビジネス書よりも優れた日本人には必読の1冊です。
1投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログ『学問のすすめ』という書名のため学問の仕方についてのみ書かれていると思っていたが、実際には学問の仕方は勿論のこと、日本の独立や人生を通しての生き方の指針のようなものも書かれていた。 非常に参考になる考えばかりで読んで良かったと思う。 また読みたい一冊。
2投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログやや偏った思想なときもある。でも時には言い切ってこそ世に出す意見。自信もなく文句をたれるだけならそれこそ愚か者ということかな。とりあえず自分の人生やからって人に悪影響を及ぼすような生き方はやめることにします。信念をもった正しい大人になりたいです。 ※追記 2024年2月21日 普段の生活も整ってない人間が、社会での生活を整わせられるわけがない。環境を変えたい、影響を与えられる人になりたい、ならまずは自分自身がひとりで立てる堅実さと強さを持たなくてはならない。
0投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
社会の役に立つ学問をせよ 読書は手段、学問も役に立つための手段 活発に色々な分野の人と人間交際せよ 演説大事 識見と行動力のバランス それぞれが自分の頭で判断して成熟した判断を下せるようになれ 学問の要は活用にあり、仕事を学問を試すチャンスととらえよ 人間の知性や人間性は花のさくきのようなもの、栄誉や人望は最多花のようなもの 栄誉や人望は努力して求めて相応のバランスを取ること、ますではかる 表情や見た目が快活で愉快 人間交際の本質は仲良く素直につきあうことにある
0投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ「貧しいのは学びがないから。努力をしていないから。」という視野の狭い自己責任論で気持ちが悪い。書かれた時代を考えて、文化や近代日本思想を学ぶために読むのには面白いかもしれないが、ちくま文庫の訳者による解説が自己啓発本のような薄っぺらい内容で気持ち悪かったので星2。
1投稿日: 2023.10.26
powered by ブクログ「学問のすすめ」は日本国民全員が読むべき物であると胸を張って言うことができる。これから学問を修める者だけでなく、全てだ。 ここまでユーモアに書かれているなら今の高校生にも読むことができると思う。もっと堅い物だと思っていたら全くそのようなことはない。是非、この学問のすすめで学問をすすめられてほしい。
2投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログ社会の構成員としてよりよく生きるとはどういうことか、智者と愚者とを対置させながら学問の意義を説いている。 至極真っ当な主張が展開されているのだろうが、読中に少しでも自分が智者の立場で読んでいることに気づき、反省、猛省。 学問に向き合い、社会や後世のために真摯に努力すること。このことに謙虚になろう、と読了して痛感した。 自分の驕りを写し出してくれる、鏡のような一冊だった。
0投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ超良本。 日本人なら読まなければならなかった。 もっと早く読めばよかったと後悔。 時代を超えて必要な本質やこうあるべき、日本人として成長していくための助言が書いてあります。
0投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログ明治時代の発展途上の日本で、個人がどうあるべきかを論じた本。今の先行き不透明な時代にもマッチする有益な本という認識。 すごく易しい言葉に訳されていて、齋藤さんの人気の高さが頷けた。ただ、意訳されている部分があるのだろうから、基本は原文がある事を意識しないといけないと思った。
0投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログ『学問のすゝめ』がこんなに愉快な本だったとは!まさかの、あっという間に一気読み。 もともと若い学生に向けて、なぜ学問が必要なのかを説いた本なので、ユーモアに溢れ、そして想像以上に易しい。 恥ずかしながら、福沢諭吉、『学問のすゝめ』というだけで、自分には到底理解できないであろう古語で書かれた難しい哲学書と思い込んでいた。 しかし、そもそもは女性や子どもも読んだ明治のベストセラーである。多くの庶民が手にした本だ。 面白くないわけがない。 福沢諭吉の物事の本質を捉える能力のすごさに、言葉を失う。 当たり前のことに、なぜ疑問を持つことができたのか。 本当に正しいのか?と疑う視点はどのように養われたのだろう。 こんなのおかしい!間違っている!という率直な自分の気持ちに焦点を当て、道を正してきた福沢諭吉はやはり万札の肖像にふさわしい。 諸外国に負けないために、日本人はどうするべきかという視点は現代に通じるところもあり、とても新鮮な気持ちで読んだ。 『福翁自伝』も絶対読みたい。 そして『学問のすゝめ』の文語体版にも挑戦したい!
2投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログ明治5年から明治9年まで発表された、17冊の分冊をまとめたものが、「学問のすすめ」です。 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 「学問のすすめ」が勧める学問とは何か、それは、社会の役に立つ実学である。そして、実学をすべての人が、学ばなければならない。 ・人は学ばなければ、智はない。智のないものは愚かな人である。 ・天は富貴を人に与えるのではなく、人の働きに与える ・一生懸命にやるべきは、普通の生活に役立つ実学である。 ・学問をするにあたっては、西洋の翻訳書を調べ、だいたいのことは漢語を使わずにできるだけやさしい言葉で対応すべきである。若くして学問の才能があるものについては、西洋の原文を読ませる。 ・自由とわがままの境目というのは、他人の害となることをするかしないかにある。 ・日本中ひとりひとりに生まれつきの身分などといったものはない。ただその人の才能や人間性や社会的役割によって、その位というものが決まるのだ。 ・国民の徳の水準が落ちて、より無学になることがあったら、政府の法律もいっそう厳重になるだろう。もし反対に、国民がみな学問を志して物事の筋道を知って文明を身につけるようになれば、法律もまた寛容になっていくだろう。 ・独立の気概がない人間は国を思う気持ちも浅い。 ・国内で独立した立場をもっていない人間は、国外に向かって外国人に接するときも、独立の権理を主張することはできない ・独立の気概がない者は、人の権威をかさに着て悪事をなすことがある ・要するに、国民を束縛して、政府がひとり苦労して政治をするよりも、国民を解放して、苦楽を共にした方がいいではないか、ということなのだ。 ・この「学問のすすめ」という本は、もともと民間の読み物、あるいは、小学校で使う本として書いたもの ・つまるところ、人民の気概がなければ、文明の形も結局無用の長物となる。 ・およそ、世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。進歩も退歩もなく、そのままのところに留まる者はありえないのが理屈である。 ・税金は気持ちよく払え およそ世の中に、何かうまい商売かといって、税金を払って政府の保護を買うほど安いものはない ・ダメな政府に対してとるべき手段 ①信念を曲げて政府に従う のはたいへんよくない ②力をもって政府に敵対する のは、もちろん一人でできることではない、かならず仲間が必要となる。これは内乱である。 ③身を犠牲にして正義を守る とは正しい道理を唱えて政府に訴えること これが上策の上である ・人間の心身の動きは2つ ①個人としての働き ②社会人としての働き ・かえずがえすも、世の中で頼りにならないものといったら、「名分」である。 ・観察し、推理し、読書をして知見を持ち、議論をすることで知見を交換し、本を書き演説することで、その知見を広める手段とする ・人間の見識品格は、ただ、広い知識をもっていることによって高くなるものでもない。 ・信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。 ・西洋諸国の人民が、今日の文明に達した原因も、すべて「疑うこと」というこの一点から出ている ・西洋の風俗を、ことごとくすばらしいものとして信じてはならない。わが国の風俗を、ことごとくダメなものとして疑ってはならない。 ・自分であれこれ考えるのは、学ぶことにはおよばない。 ・一杯、人、酒を呑み、三杯、酒、人を呑む。 目次 はじめに 今、なぜ、現代語訳か 初編 学問には目的がある 第2編 人間の権理とは何か 第3編 愛国心のあり方 第4編 国民の気風が国を作る 第5編 国をリードする人材とは 第6編 文明社会と法の精神 第7編 国民の二つの役目 第8編 男女間の不合理、親子間の不条理 第9編 よりレベルの高い学問 第10編 学問にかかる期待 第11編 美しいタテマエに潜む害悪 第12編 品格を高める 第13編 怨望は最大の悪徳 第14編 人生設計の技術 第15編 判断力の鍛え方 第16編 正しい実行力をつける 第17編 人望と人付き合い 解説 おわりに ISBN:9784480064707 出版社:筑摩書房 判型:新書 ページ数:256ページ 定価:820円(本体) 発売日:2020年05月20日第57刷
14投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ一言でいえば、明治時代の自己啓発本。 はじめは、めちゃくちゃな事言ってるなあという印象を受けていたが、読み進めていくうちに、納得できる点も多くあることに気が付いた。 第2編~6編では、国家権力に対する緊張感が希薄であるように感じられたが、明治維新直後の時代背景に照らすと、当然の社会認識なのかもしれない。 この点は、むしろ、権力への牽制を一つの趣旨として、『国民皆学』の精神が説かれているという解釈も成り立ち得るところであり、興味深い。 ところで、憲法学でいうところの、『自己実現と自己統治の価値』について、これまで抽象的な具合でしかその概念を把握していなかった。しかし、これらの概念の意味やその連続性について、この本を通じて、自分なりの解釈ができたように感じる。 学ぶことの意義と重要性を説くものであるが、その核心は、とにかく、疑うこと(疑問を持つこと)、これに尽きるのだろう。
3投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログビジネス関連の部分を、取り出して読んだ 面白いし、率直で清々しい 大学入学前に読んでたら、時間割の決め方全然違っただろうな
0投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ150年前に書かれたとは思えないほど現代にも通じる内容で勉強になった。福沢諭吉の本を初めて読んだが、クスッと笑ってしまうようなユーモアに溢れた比喩が多かったり、誰にも媚びずに孔子や当時の欧米をもバッサリと切ってしまう人なんだと知れて面白かった。 福沢諭吉も作中で言っている通り、どんなに良い内容の本でも原文のままで文体があまりに古いと読む気がしなくて結局後世に伝わらない。それは非常に勿体無いことだと思うので、現代語訳してくれてとてもありがたいです。
2投稿日: 2023.06.06
powered by ブクログばっさりと切っていく論調が気持ち良かったです。所々厳しいことを述べていますが、一般市民が国を作っていることを改めて認識できました。
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ一万円札でお馴染み、福沢諭吉のベストセラー。 有名な「天は人の上に人を造らず」から始まる明治初期の超ベストセラーを現代語で分かりやすく読める一冊です。 江戸時代の封建的な雰囲気がまだ残っていたであろう明治の初め、海外列強諸国に飲み込まれまいと近代国家に変遷していく最中に、国民にとっての「学問の大切さ」を当時の国民目線でわかりやすく書いたことがベストセラーになった理由なんだと、実際に読んで納得した一冊でした。 しかも、令和の現在、日本周辺にも地政学的リスクが迫り、SNSにはポピュリズム的な言動が溢れ、テクノロジーが精巧なフェイクニュースを簡単に大量生産可能としている中、他者に依存することなく、自らが独立した自分の頭で考えて行動することの重要さは、明治初期と変わってないどころか、むしろ増していて、この本に書かれていることは現代人にも通用する内容だと思いました。 ボーっとしてると、いまの日本も将来どうなるかわかりません。武力ではなくペン(知識と知恵)で武装し、国家の品格と文化で独立を維持するために、学問をすすめる必要がいまなおのことある、と感じました。
2投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、と言えり。」 自由・独立・平等について明快に説いたこの一説は、単なる人権平等を説いたわけではないのは周知の通りである。 人は皆、同じ権利を持っている。 しかし、世の中には富める人も貧しき人もあり。貴人も下人もある。 なぜか、 それは賢人と愚人との差に、学ぶか学ばぬかがあるからだ。 ゆえに学問、特に実学に関する学問に励み、実践することを福沢はすすめる。 学問のすすめが出版されたのは、幕末から明治という日本の歴史の中でも変革期に属する時期である。 幕末から明治にかけて起きた大きな変化といえば、士農工商の身分の差が無くなったこと、これに尽きるであろう。 260年間、徳川幕府が築き上げた武士の世、いわゆる武家制度は、黒船来航と共に明治維新の風に吹かれて真っさらになった。 大きな変化だ。大きすぎる変化である。 当時の人々はさぞ不安になったであろう。 今までの枠組みや当たり前が根底から覆り、真っさらになったのだ。拠り所が無くなったのである。 「一身独立して一国独立す。」 そんな中で福沢諭吉はこの一説で、明治初期における多くの志ある者達を、拠り所を無くした者達を奮い立たせた。 学問を拠り所とし、学問によって一身独立し、引いては我が日本国も諸外国と対等になるために独立しなければならないのだと、福沢は熱く明快に説いたのである。 しかし、学問だけしていては、頭が大きくなるだけで図体は全く動けないであろう。 「識見と行動力を兼ね備えよ。」 これも学問のすすめで説いている重要な一文である。 行動活潑にして識見乏しき弊。 識見高くして行動不活潑なる弊。 志を根差して見識も行動も兼ね備えてこそ一身独立できるのである。 そこに性別も年齢も環境も関係はない。 この学問のすすめに励まされた明治の志士たちは、互いを高め合い、自身の独立と国家の独立を推し進めていった。 その道の先にまさに我々が、いま、立っている。 そのことを思うだけで、居ても立っても居られなくなるのは私だけだろうか。 我々は歴史という名の巨人の肩に乗っかっている。 過去を尊び、過去から学び、そして過去を超えていかねばならない。 「文明の遺産を受けて、まさしく進歩の最前線にいるのだから、その進むところに限界を作ってはいけない。いまより数十年後、後の文明の世では、いまわれわれが古人を尊敬するように、そのときの人たちがわれわれの恩恵を感謝するようになっていなくてはならない。」 この世に生まれたからには一身独立し、社会に貢献する。 そのために一生を賭けてなすべき志は何か。 志を支える見識は何か。 見識を身につける学問は何か。 見識をどのような行動に結びつければ、志を実現できるか。 明治の人々が日々想いに耽っていたであろうこれらのことを、令和に生きる私も自分自身に問い続けたい。
2投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログあの有名な誰もが知る「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の本当の意味を知りました。 単なる「人権の平等」についての話しではなく、 「無知無学」がどれほど恐ろしいかに気づかされました。 今、世の中で、「リスキリング」、「アンラーニング」、「リテラシー」など、様々なワードが、あふれていますが、この本には普遍的なことが沢山記載されています。 現代語訳ですが、それでも、著者の人となり、想いや、息づかいが充分伝わってくるような内容でした。 年齢問わず、お薦めできる価値のある本です。
1投稿日: 2023.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやまじで何言ってるかわかんなくて目通しただけよ 最後のフレーズは本当にかっこいい 『人にして人を毛嫌いすることなかれ』
0投稿日: 2023.03.24
powered by ブクログ福沢諭吉に何回もバカ野郎!と言われた笑 本っておもしろすぎる笑 今悩んでたりすることも、この時代の人が同じこと悩んでることにすごく面白いと感じてしまった。 大きなお世話の人、きちんとした選択肢のために学びを深めること 家を建ててご飯を食べることは、蟻と同じ驕るな。 難易度と時間のかかり方をしっかりと計算する 大金があったらみんなに学ばせてあげるのに とか、一生のうちにこれを大成するとかは、やめとけ笑 人のせいにしない、時代のせいにしない、家のせいにしない、←ニートの人にありそう。不平家の特徴 見た目も大事。苦虫を噛んだような顔してかっこつけんな。 本当こんなことが色々書いててすごい楽しかった!読んでよかったー!! 人との距離感をきちんと大事にする 近くにいきすぎない。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログあれ江戸時代って最近終わったんだっけ、と錯覚するほど今にも当てはまることが多い。現代語訳でどこまで意訳されたかわからないものの、令和5年現在でも読む価値がある。というか読んだことがない人は読んでみて欲しい。「ひどい政府は愚かな民が作る」、「政府と人民は対等である」。 最近、ひどく落ち込んだり何かにすがりたくなった時、心の拠り所になるものはあるかと聞かれて答えられなかった。「宗教」が一つの答えらしいが、この本はそれ以外の答えを提示してくれた気がする。
2投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログ素直に面白く、熱い本でした。 訳者の意思がどれだけ入り込んでるのか分からないけど、それでも読んで損はないと思えた。 前半は、国民とは~や、国の在り方とは~が中心で、後半は学問の大切さや、生きてく方法、人とうまく交際する方法などが書かれてました。
0投稿日: 2022.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これ、本当に明治時代に書かれたもの?というのが素直な感想。例や比喩には時代を感じるが、考え方などは今の時代でも通ずるものが多く、福沢諭吉の先を見通す筋(すじ)力に感嘆した。 ドキリとした文言に「読書は学問の技術、学問は物事をなす技術」とあり、読書で終わらず物事をなす段階までやれよという言葉が隠れていると感じた。 また、現代に通じるが故に今の日本の状況と自分の考えについて思い直すことがあった。国民と政府の関係の考え方はこれから必要になるものではないかとも思う。 学問は判断力をつけるためって言葉、慶應卒のDA○GOさんも言ってたなぁ…
1投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログみんな福沢諭吉さんを勘違いしてないか?? 人権の平等を説いただけの人として認識しているなら間違い。 有名なフレーズ「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は一度は聞いたことがあるかもしれない。 でもこのフレーズだけで、福沢諭吉が人権平等を訴えた人だとするのは浅い。 実はこの続きがあり、それを読めば深い意図がわかる。 福沢諭吉は言う、「世の中には賢い人、愚かな人がいる。金持ちも貧しい人もいる。」と。 生まれた時は平等なはずなのに差が生まれる要因は、学ぶか学ばないかだとしている。 それは本当にそのとおりだろう。 有名なフレーズで終わっていてはもったいない。 他の事でも上辺だけ、一部分だけみて分かった気になってる事がありはしないだろうか? この本だけに限らず、全体を読まないと間違った解釈をしてしまっている可能性があるということを認識しておくべきだと感じた。
0投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログそもそも「学問」とは? 「学問」をする目的とは? という0ベースの問いだけでなく、「判断力の身につけ方」「実行力の身につけ方」といったビジネス書のような具体的な内容まで書かれており、現代も読み継がれる名著たる所以を理解できました。
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ広く知れ渡っている名著だからという安易な動機で読んでみたが、福沢諭吉が現代でも通用するだろう考え方を明治の初めから持っていたことに驚き、彼が懸念した方向に進んでしまっている日本が心配になった。その一員としては、この本をきっかけに今までの自分を恥じて、高い志を持って日々過ごしていきたい。
0投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ現代語訳になっているので読みやすかった。 今よりも何年も前なのに現代にも通じる教訓かあり、時代に囚われない考え方ってこういうものなのかと思った。 もちろん今の常識とは異なるものや今だと差別とされる表現もあるけれど、それにしても今の人たちも学びにすべきことが多い。 外国への態度とか国家と国民の関係とか政治家とかにこそ読んでほしいと思った。 今まさにという感じだが、外国(欧米)を真似たりとか、過剰な日本はいい国アピールじゃなく、だめなとこにきちんと目を向けた上で日本のいいところをもっと深めて行きたい。 あと大体の本読んで思うけどもっと学ぼう。
0投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ西洋に追いつくことを至上命題としていた明治の渦中にあって、西洋にもいいところはあるし、日本にもいいところはあるという開明的な考え方ができたということは福沢諭吉の賢さを物語っている。また、現実に役立つような言葉や心得も多く、読んでて楽しかった。
0投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログタイトル通り「勉強しなくては!」と思わせてるれる本だった。 特に有名な一文である「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の一連は誰もが共感できると思うし、何となくで生きてきた自分にとってはハッとさせられるものがあった。 ここを読むだけでもこの本の価値があるのではと思う。
0投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログ現在大学一年生で、本書は受験期から読み始めたため読了までに非常に長い時間を費やしました。ですが、読み切る価値は十分にあったと思います。 うつりゆく激動の時代にこれだけ社会の全体像を捉えられていたことにただただ脱帽しました。日本の全国民、特に若い人々が今の時代にこそ読むべき「国民皆読」の一冊。
2投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022/06/08 読了 現代でも色褪せない名著だと思った!! 国と国民の関係の仕方とかを書いているけど、 これは会社と会社員にも当てはまりそう^ ^ あと、一人一人の意識とか…、これも現代でも有用そう!! なかなか言うなぁ、って思うところも多々あった。 でも、時代としては開国したばかりで、植民地にされないように必死な時期だもんね。 特に印象的だった部分は次の2つ。 1つ目は、「家を建てて、家族を養うことは蟻でもしている。それは蟻の弟子だ」というような発言。 これが理想の生活だと思っていたけど…「た…たしかに蟻もしている」とは思った。 なかなか毒があるよね。 2つ目は「西洋がいいといって、なんでもかんでも賞賛するのは良くない」というところ。 もし日本の歴史や文化が、西洋の歴史や文化だとしたら、こんなふうに賞賛するんだろ?みたいな具体例が載ってた。 皮肉がすごくて笑ってしまった。 福沢諭吉さんが長いこと1万円札に使われていた理由がわかる、納得の1冊でした!
1投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。というが現実世界ではそれが起きている。 →貧しい人と豊かな人の違いは何か、学ぶ人であるか否か。 天は人に冨貴を与えるのではなく、人の働きに与えるのである。 また、学問は判断力を養う点でも有用である。毎日が取捨選択の連続である我々の生活において、正しい判断を多く下すには、浅い考えではなく確かな知識が必要である。 人望について。 実際の力量でも、財産の量に比例するものではない。 その人の活発な知性と正直な心でもって次第に獲得していくもの。 アピアランス。 見た目は玄関と同じ。多くの人に入ってもらえるよう玄関をきれいに保ち寄り付きやすいようにするのと同様に、 表情や見た目には快活でいるべき。 名言。 明日の幸福を望めば、今日の不幸も慰めることができる。 功を評価して志を評価しない。 →形のない心の在り方を賞賛してはいけない。
0投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログこの本のタイトルにもある学問とは、社会の役に立つ、実用的なものを指す。学問をすることで自分の意識がはっきりし、経済がうまく回り、幸せな生き方ができる。
0投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログどう生きるべきかの具体的know howでは無く その前の、心作りの書であった。 もう100年前の書だが しっかり啓蒙の書だと思う。 付箋をいっぱい貼ってしまう。
0投稿日: 2022.05.11
powered by ブクログ自身が某大学の卒業生に関わらず読んだことが無かったため、この機会に読んでみた。 一言で言うと、独立自尊の志を持つべしといった内容。学問のすすめという題名なので学問の重要性を説いた本だと勝手に思っていたが、まず独立の気概をもつ事が重要で、そのために学問を修めるべきといった流れにつながっているように感じた。 印象に残った点として、国民が政府をお上として従ってしまうことや、西洋文化が日本文化よりも上であるといった日本人特有の思想は現代でも通じる事があると思う。そんなものは勘違いであると一蹴する福沢先生はやっぱスゴいし心強い。 私自身学生時代は全く勉強しておらず、勉強をやる意味を見出せなかった。社会人になった今やっと英語の重要性に気付いて猛勉強している所だが、学生時代にこの本を読んでいれば今の苦労は軽減されていたのだろうなぁと感じている。それでも20代の内に読む事ができて良かった。独立自尊の精神を持って日々の勉学に励んでいきたい。
2投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログ現代語訳になったことで読みやすくもなったのでしょうが、何のために学ぶのか、学んだことをどのように活かすのか、全くもって現代にも通ずる考えで大変参考になりました。オススメ!
1投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ歴史の教科書には「人は皆平等であると説いた」程度に書かれているが、その実、平等にならないとこれからの国家はダメになるぞ、と主張している。 平等であるとは、決して政府を「お上様」と崇めて年貢を納めるのにあくせく働くのみではなく、国家と国民の健全な関係を知り、自身の役割を実行する態度が国民全体に行き渡っているということである。 ここまで理路整然と深堀りされた主張ゆえ、明治時代からのベストセラーなのだろう。現代人の生き方としても参考になるところ甚だしい。
1投稿日: 2022.04.12
powered by ブクログ新書を読んで感想文を書く課題があったので読みました。はじめての新書です。 いやほんと、帯のキャッチコピーにあった通り背筋が伸びました(^-^) 難しく近寄り難いイメージがあった新書。 もっと読んでみたいなと思いました!
1投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログ1.論語と算盤とセットで読んだ方が良いと友人から言われたので、読むことにしました。 2.なぜ学問をしなければならないのか?という疑問に答え、国に所属している人間として、どのようにして生きていかなければならないのかが書かれています。 学問は読書をするだけ、文字を読み書きするだけでは意味はなく、読書を通じて判断力を高め、議論し、実生活に影響を与えてこそ初めて「学問をした」ということができます。ですが、それができる人が少なくなっており、評論家気取りで何も生み出さない人が増えてしまった現代にも通ずるところがあります。 本書では、学問とは何なのか、人生を豊かにするために、社会を豊かにするためにはどうしたらいいのかが書かれています。 3.「勇気とは、ただ読書をして得られるものではない。読書は学問の技術で会って、学問は物事をなすための技術に過ぎない。実地の経験を得なければ勇気は生まれない」という言葉がとても刺さりました。引っ込み思案の私は、自信をつけてから挑戦するというやり方にこだわっていましたが、これは怖がっているからにほかならなういのです。場数を踏んだ数だけ自信が高まるし、失敗の数だけ本当の意味で成長をすることができません。今年の私は「動く」ということをテーマにしているため、本書に背中を押してもらえました。この調子で走り続けていきます。
5投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログ天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。 しかし賢い人も愚かな人もいる。違いは学ぶか学ばないかである。 ある国の愚かな政治というのは大元は国民の無知が原因。 個人をだめにする気風。官僚も個人では立派だが、集まると駄目になる。 そもそもわが国の国民に独立の気概がないのは、何でも政府がかかわりすぎのため。 国の文明は上(政府)から起こすものでも、下(庶民)からわきおこるものでもない。必ず中間から興って↑↓するものだ。 人間の働きはたいていみな欲の催促を受けて起こるものだ。善坊主などは働きもなく幸福もない人間だ。 身体 知恵 欲 良心 意思 以上5つを使い分限を越えないようにすることが肝心だ。 人間の汗で飯を食え!→動物に負けていないというレベル程度のこと。このレベルで人間は満足してはならない。妻子を持ち家を建て独立して満足している→蟻の弟子レベルである。 以上のように衣食住だけで満足していることでは、「人間の生涯はただ生まれて死ぬだけだ」となってしまう。 要するに我々の仕事というものは生きた証を残してこれを長く後世の子孫に伝えることにある。わずかに妻子を養って満足していられようか。 これではただ他人を害さないだけ、他人をプラスになるような者ではない。 早くお金を稼いで小さなところで満足するよりも苦労して倹約し大成することを待ったほうが良いのだ。 上下貴賤の別、すなわち「名分」による弊害あり。 名分つまり親子関係において、 親は子に対し、教え・諭す。それに対して子は親に従うので食事と着物が天から降ってくる。 ただし、これは子が20歳まで! まして他人の大人どうしでは困難である。 旦那が弟子にごまかされる。利益を分けず子供のように扱おうとした旦那の考えが悪いのである。 ニセ君子。 名分の代わりに職分を与えよ。 人間社会において「怨望」(他人の幸福をねたみ、うらむこと)が最大の害。 これが生まれた原因は「窮」:言論の自由をふさぎ行動の自由を妨げる。人間の自由な働きを行きづまらせる「窮」なのである。 人の言ったことを遠くから聞いて、自分とわずかでも合わないと嫌いになり過剰に憎む。>実際に会って話すとうまくいくことがある。 心の棚卸。 「過去10年間は何を損して何を得たのか。いまは何を仕入れていつどこでこれを売りさばくか?」 ただ流れに任せて生きているだけ。「生まれていままで自分は何事をなしたか。いまは何事をなしているのか。今後は何事をなすべきか」と自分の点検をしなかったことによる。 保護と指図の範囲を一致させよ。 親子では衣食与え(保護)、言う事聞くように(指図)。 疑った上で判断せよ。 信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。 文明は疑いが進歩させる。 その判断力を養うのが学問である。 西施(せいし)のひそみに倣う。 美人がまゆをひそめて顔をしかめる表情には独特の魅力がある。しかしこれをマネしてもバカバカしいことである。 物が人を使って物を求めさせ人間は物の支配を受けてその奴隷になっている。 自分の持ち物だけでなく他人の持ち物の奴隷になる例もある。>ある人が洋服をつくったので自分もつくる。 心だけ高尚で働きに乏しい者は人に嫌われて孤立する事がある。 他人の批判。 自分の高尚な考えを基準にして他人を見るから。 試しに他人のしていることをしてみろ。 正しい自己のアピール法 ①言葉について勉強する。語彙の貧弱さ。 ②表情見た目を快くする。人の表情は玄関のようなもの。 過ぎたるはおよばざるがごとし。つまりやりすぎはダメ。弊害と本質は相通ずるのである。 「人間のくせに人間を毛嫌いするのはよろしくない」
0投稿日: 2022.02.04
powered by ブクログ「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」から始まる本書は、明治初期に発行されたものである。 明治初期という時代は士農工商が撤廃され、四民平等になり、全ての人々が同じスタートラインに立ち自らの人生を作り出す必要があった。 自らの人生にレールを引くことは学問を学んでいないと難しかった。 また、当時日本は鎖国を終え、外国に植民地化されることを恐れた福沢は、日本を強くしようとした。 国全体を強くするには政府だけでなく、国民1人1人を強くしないとならない、そう考えた彼は国民に学問をすすめ日本を強化しようとした。 本書は学問の重要性、どういうものが学問か、国民の役目、人生設計、人との付き合いなど幅広く書かれており、人生に悩む人や自分を高めたい人におすすめしたい一冊であると感じた。
0投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ今の時代と変わらないことを言っている。 今の世代も読んだ方が良いと思う。 人間の悩みの本質なのか、この時代から進歩していないのか、どっちなんだろう。 現代語訳も上手いんだろうけど、内容もすごく分かりやすく書いていて、こんな文章を書けるようになりたいと思った。
0投稿日: 2022.01.20
powered by ブクログ時代の違いを感じる表現もありはしたが、日本という国やその気質について語る文には「あれ、今の時代のことを言ってる……?」と感じられるものも多かった。それだけ、私達日本人の奥深くにある感性を掘り下げていたのだと思う。 『学問のすすめ』というタイトルではあるが、そのカバーする範囲は「なぜ学問をする必要があるのか」「どんな姿勢で学問と向き合っていくのか」といったことから「どんな人間になることを目指すのか」「そもそも私達と国はどんな関わりをしていくべきなのか」とかなり幅広い。その内容も、西洋の考え方から論語まで、幅広いものを引用しながら語られている。 その中でも「議論と実行は違う」という部分は、学問に対する「書物を読み、知識を付けることが学問だ」という初歩的な勘違いへの警告ともとれた。今後どんな学びをする際にも、この言葉を教訓として胸に刻んでおきたい。
0投稿日: 2022.01.02
powered by ブクログ現代語訳ということもあっただろうが、想像以上に読みやすい文章で驚いた。 人間たるものは、衣食を得ただけで満足してはならない…との一文に、今自分が生きていてぼんやりと感じる欠乏感の正体を見つけたようで嬉しかった。 女である自分が、ただ自立することを目標に社会人になり、ある程度のところまで来たと思い込んでいたところで本書に出会ったのは何かの巡り合わせかもしれない。 身に刺さる言葉がわんさか書かれており、ページがマーカーだらけになってしまった。 学生のうちに読んでおくべきだったと反省。 今後も何かに立ち止まった時、何度も読み返したい一冊。
1投稿日: 2021.11.19
powered by ブクログこれまでの生き方、これからの生き方を考えさせられる本でした。 大人になった今からでも勉強して行きたい。 今の私には難しいところもあったので、また読み返したい。
10投稿日: 2021.10.18
powered by ブクログ現代語訳版なので、読書にそれほど慣れていない自分でもとても読みやすかったです。政治のこと、経済のこと、生き方のことなど、福澤諭吉の考えていたことが伝わってきました。明治時代に書かれている書物ですが、今の日本でもまだ出来上がっていない、これから必要なことがたくさん書かれていると感じました。
0投稿日: 2021.09.19
powered by ブクログ読み返し。 20代の頃、幕末系の小説なども含めて読んだ一冊。 何度読み返しても学ぶことがある。 【 独立 】という言葉に興味がある方は読んだ方が良い。 得な一冊。
0投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログ書き留めたい言葉が多すぎる…! これまでの生き方を見直すきっかけに。 これからの生き方を考えるきっかけに。 図書館で借りて読んだけれど、手元に置いておきたいので、購入しました。 まさに人生の教科書です。 躓いたときは、この本を開けばきっと答えが見つかります。
10投稿日: 2021.07.23
powered by ブクログ100年も前の人がここまで世の中を見通せるのはすごい。 また、自分がいかに学ばずに来てしまったのかを思い知らされた。10代、せめて20代のうちに読んでおきたかった本。
0投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログ現在にも通じる具体的というよりは生き方の本質が書かれている。 福沢諭吉は本当にが高い視座を持って行動・啓蒙していたんだなあと思った。「われわれの仕事というのは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えること」「独立した精神を持ち、仲間がいなければ一人で日本を背負って社会に尽くす」という趣旨の言葉があって、はっとさせられた。 当時の時代背景からして、他国との競争が激化していく中での言葉だからというのもある。しかし、自分の生活を照らし合わせてみて、一人の国民として寝て食って暮らすだけでは終われないと感じた。使命を知るために、生活に工夫をして、学び、関心の幅を広げて交流を増やすことに努めようと思った。
0投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ福沢諭吉の学問のすすめを、齋藤孝氏が、現代語に訳したもの。 現代語に訳されてはいるものの、福沢諭吉の肉声は十分伝わってきて、その言わんとしていることは、現代においても通じるものがあろう。 まず核となることは『独立』という言葉と思えた。 当時としては新政府となるも、西欧諸国から、いつ侵略されてもおかしくなく、日本という国そのものが危機に瀕し、まさに挙国一致で立ち上がらなければならない状況下であろう。 そういった時代背景を踏まえ、独立を維持するのに個人として学問特に実学の必要性を説きつつ、固陋を脱し、政府や外国と対等になり、まさに自らの判断で物事を適正に判断できる自由を得て、究極のところは個をもって、公にバランスをとりつつ貢献していくというところまで昇華できよう。 翻ってといえばいいのか、現代においては、例えば働いているということを隠して生活保護費を詐取したり、生活保護費を貰って仕事をしないものなど、なんとも制度自体を悪用するという法律違反は元より、まさに独立とはほど遠く、福沢諭吉が論ずべきものでもなく、きっとそういった者がいることに恥ずべきことなのだろう。 座右の書に相応しく、いつかは原文も読んでみたいものである。
1投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ学問に取り組む意味に収まらず、社会生活を行なっていく上での心意気、行動について当時の情勢や思想を交えて(ときに皮肉も織り交ぜながら)本質的に書かれた本。 もっと道徳的な本かと思っていたけれど、納得性のある主張とユーモアさが相まって素直に面白かった。 “独立”が今を生きる私たちにとってもキーワードになり続けると感じた。
0投稿日: 2021.06.11
powered by ブクログキーワード: 実学、学問、怨望、品格、人望、判断力 今回この本を読んで「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という有名な言葉の意味を初めて理解した。人は生まれた時点では基本的に平等だが、その後の過ごし方で優劣が決まってくる。この優劣は人間的な意味ではなく、社会的な意味での優劣。そしてこの社会的な成長を促すために必要なのが様々な学問。 まず「実学」が重要だと言っている。 福澤諭吉の言う「実学」というのは、実生活で役に立つ学問。文字の読み書き、簿記などの生活していくうえで助けとなる知識のこと。これらは初歩的なことで、人生を自由に生きていくには、歴史、宗教、地政学などを学ぶべきだとという。 (これらはリベラルアーツを学ぶという認識でいいのだろうか。) これらを学ぶことによって判断力が磨かれ、人生において大事な選択が迫られたときに懸命な判断ができるのだろう。 次に「怨望」が人間にとって唯一の欠点だという。常に不平不満を抱き自分に害を与えるならまだしも、他人にまで害を及ぼす。ここで重要なのは「自由」という言葉の意味をしっかり理解すること。自分のやりたいことは好きにやっていいが、他人に危害を加えることは決してやってはいけない。 「品格」についての要点は「物事のようすを比較して、上を目指して、決して自己満足しないようにすること」と言っている。ここで重要なのは比較する対象を間違えてはいけないということ。高みを目指すのなら、個々のあれこれを比較するのではなく古今の人物を広くみることが大事だという。 「きちんと生活し勉強するのは人間として当然のこと。ほめるほどの事ではない」という。 「人望」については、他人のやっていることに対しただ批判するだけでは尊敬に値しない。それならば自分が実際にやってみるか、それがどれだけ重要なのか、難易度はどれくらいなのかを知ってうえで建設的な批判をするのなら尊敬に値する。このようなことを言っていてとても身に染みた。 また、人望を獲得するためには自分の軸、道徳心、見た目の印象(言語や表現)や交際の幅(いろいろなことに関心を持ち、多方面に人と接する)が重要だという。
4投稿日: 2021.05.25
powered by ブクログ文章がすごい入ってきやすかった。福澤諭吉の比喩とか表現がうまいのと、齋藤孝さんの訳の仕方も自然なんだろうと思った。
2投稿日: 2021.05.07
powered by ブクログ難しいけどわかりやすい 想像力があまりないのでじっくり読みながら考えることが大変でした。 解説をよんでようやく理解しやすくなりました。 竹を割ったような性格の福澤諭吉さんは好きだなと思いました。 男女平等について語られた部分では勇気づけられました。 また、時代が違うので理解できない部分もありましたが、大方今に通じるような本質が書かれていてすごいなと思いました。 次は福翁自伝を読みたいです。
3投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ【重要なのは、勤勉であること】 生き方、考え方のベースを教えてくれる。 日々勤勉であろうと思う。 ・進歩しない=退歩、退歩しない=進歩 ・内省の繰り返し、軌道修正
0投稿日: 2021.04.30
powered by ブクログ「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 のフレーズだけは昔から知っていたけど、 全ての章を読んだのは今回がが初めてだった。 日本の人口が3000万人だった頃に、350万人が読んだというのは本当だろうか?もしホントなら、今で言ったら 1300万部くらいの超超大ベストセラーということになる。 明治になって、日本が開国して、日本人は西洋文明に目を丸くした。この本は、それまでお上の言うことのただ言いなりになっていた一般大衆に、これからは自分の頭で考えて、独立心を持って、おかしいと思えば、政府にも物を申すべきだ、そのためには国民のみんなが学問を身につけなければならない。だからみんな勉強しろ!と言う、福沢諭吉からの大エールなんだと思う。 だからみんなすごく勇気づけられて、ベストセラーになったんだろうな。 ちょっと居酒屋のトイレに貼ってある、親父の小言みたいな感じもした。 人は自分が思っているよりも案外悪いことをし、 自分で思っているよりも案外愚かなことをする。 信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。 確かに、今の世にも通じる真理だな。 天の道理を信じ、どんなに過酷な法で苦しめられようとも 挫けず志を持ち、ただ正しい道理を唱えて、暴力を使わず政府に訴えろか... なんか会社で置かれている状況にもぴったり当てはまってしまって、思わず笑ってしまった。 物事の本筋を見つけて、きちんとそれを通してゆく 「筋力(すじりょく)」。 そう言う物を、自分も鍛えたいと思った。
2投稿日: 2021.04.25
powered by ブクログ不屈の名著を読むのが教養だと思い読んでみた。今から100年以上も前に書かれたものとは思えない内容で、福沢諭吉の先見の明、教養の高さ、革新的な思想に脱帽してしまう。 タイトルの通り、なぜ人は学ぶ必要があるのかについて語られていて、志を高く持つ大切さを教えてくれた。
1投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
福沢諭吉の思考の追体験が出来る貴重な1冊。 現代語訳Verのため、非常に読みやすい。 時代背景が違う中でも、現代でもかなり応用・活用できる内容が多いです。 特に具体的なアクションというよりも、考え方やマインドに重点を置いて書かれているように感じました。 マインド面のビジネス書としてはこれ1冊でいいのでは?と感じました。 改めて言葉を鍛え、姿勢を正し、人脈をどんどん広げていこうと思います!
1投稿日: 2021.04.20
powered by ブクログ抽象的な部分が多いので、なかなか自分の場合に置き換えることは難しかった 時代が変わっても、根底にすべき考え方は大きく変わっていないことがよくわかった
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ請求記号:002-FUK https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020312 <三浦総一郎先生コメント> なぜ今、我々に学問が必要か? 国民はどのようにして社会にかかわっていけばよいか。ひとりひとりの気概が国の大きな発展の原動力になることは昔も今も変わりません。現代語訳で読みやすく、激動の時代を生き人々を大いに鼓舞した名著を是非手にしてください。 <BOOKデータ> 近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。
0投稿日: 2021.03.18
powered by ブクログラジオ英会話のコラムに出てきたので、まずは「福翁伝」を読み、こちらに興味が出たので買ってみた。名前は知っているけれど、全然読もうとも思っていなかった「学問のすすめ」。 福沢諭吉はくっそまじめな学者先生で、哲学的な感じなのだろうと勝手に思っていた。だって、「学問のすすめ」だなんて。勉強しろ勉強しろと言われ続けるのかと思っていたけれど、コラムを読むと全然違うらしい。 なんていうテンションで読み始めたら、やっぱり偏見だったことがすぐに分かった。福沢諭吉はとてもさばさば、単純明快、実務的。人生をむしろ具体的に問われた感じがした。これは若いころに読んでも分からなかったろうな。社会人になって、職場で中堅どころになると分かるかもしれない。福沢諭吉のいう学問の大切さがどういうことなのか、体験し身に染みるのがこの年頃なのだろう。 できれば高校卒業時に読み、大学生を半分すぎたころに読み、仕事を覚えたころの社会人2年目か3年目で読みたいものだ。いつでも忘れず、それでいて、各人生の段階でまた受け取り方が違うから。
1投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログこの本には一万円の価値がある。 福澤諭吉だけに 、、、まぁ人によってはそれ以上かもしれないし、それ以下かもしれないけど笑 少なくとも自分にとっては2000円ぐらいにはなったかも。 この本を読んで思ったことは今も昔も人の在り方はあまり変わってないなぁと。(全体的にみると) ものは豊かになったけど人の心は豊かになってるようには思わないし。 自分も学問、学ぶということはこの本に書かれているようなことなんだと自覚し始めたのはほんの最近な気がする。 なんのために勉強するのか、ここがとても大事。 あと福沢諭吉は言い方が結構ストレート。そこは面白かった。 「いま、ただきちんと生活してしっかり勉強するくらいのことで、生涯の仕事と言えるだろうか。考えの足りないこと、はなはだしい。」 →痛烈
1投稿日: 2021.02.23
powered by ブクログ格差論等はひとまず脇に置き、すべての人は学べる存在であると、学びは生きる為に役立てるものであり、これもすべての人に意味のあるものとして、権理を持っているという。 権威主義に対してもっとも厳しいかのように見えて、実は、学びの停止に対しての厳しさである。同じ水準で、禅のような内向きな自己満足や、あるいは、西洋文明への素朴な信頼も批判される。ルサンチマンへの警戒や、弁論の肯定もこの道のうえにある。
1投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ少し自分には難しかったですけど、自分を高めるために学問をすることが必要なことがわかった。 現代語訳だけど、明治の書物を読めてよかった。
1投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第17章と第16章が特に印象に残った。 第17章では人望と人付き合いについて書かれているが、正しく自己アピールするためには ・言葉について勉強し、自分の考えを積極的に発信しなければならない ・表情や見た目などに気を使い、清潔感を与える ・幅広い分野に関心を持ち、多方面の人と接点を持つ 16章では心と働きの両立の重要性について語られていた。 心だけ高く、働きが乏しい人は常に不満を抱えながら生きている。 不満があるのはいいことだが、働きが乏しいと原因を周囲や環境のせいにしてしまいがち。だから結局周りの人からも軽蔑されて嫌われてしまう。 批判するときは、まず自分でその立場になってから。なれないならその立場について十分に勉強してから。 心が痛くなるような気がしました。
0投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ読んでいて今と通ずるところが多かった。 そう思うと、明治時代と生活様式は変わったけれど人間の本質的なところは変わっていないのではないかと思う。 解説にもあったが、自分の意思をハッキリと持っており、恐れなく強い言葉を投げかけるところはとても好感が持てたし、あまりの言いように納得しつつも少し笑ってしまう場面もあった。 政府と国民の在り方について、「人民と政府の間柄は、もともとは同一のものである。ただし、その社会的役割を区別して、政府は人民の代表となって法律を整備して、人民はこの法律を守ろうと約束した。」と述べ、今の社会だと思いつかなかった、政府と国民が平等であるという思想に救われた思いがある。 また、人民が愚かであるから政府も愚かになるというような内容には、政治に対して批判的な意見を持つときに反芻して、自分たちのことも振り返るようになった。 自分にはない新たな思想を嫌味なく提供しており、明治時代のベストセラーというのも頷ける。
2投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1度読んだあと、お気に入りの14章以降を再読。 4月から大学生になる身として、『学問のすゝめ』は良い教科書となった。 例えば、 「疑うことに真理は多い。だから、何を疑うべきかの判断力を確立するために学問をするのだ。先入観を持たずに鋭く観察し、真実を求めよ。」 という主張は、大学での学びの姿勢に直結する。 また、p228の「交際はどんどん広げよ」のパートもとてもためになった。 斎藤氏の本文中の「権理」がなぜ"権理"という漢字が当てられているかの説明が興味深かった。 全て読むのは骨が折れるという人でも、好きな章を読むだけで多くの学びが得られると思う。
1投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ生きる上で重要な心構えが学べる。 また、明治時代の背景なども感じることができる。 怨望は最大の悪徳。 心だけが高尚で働きに乏しいものは、心の高尚さを基準に他人を評価するので、他者を不当に見下しがち(本当は自分の働きの方が下なのにも関わらず)。そうなると最後は自ら他人を避けるようになり、孤独で苦しい状態になる。他人の働きに口を出そうとするなら、まず試しに自分がその働きをしてみよ。
0投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ明治の初期に書かれたとは思えないくらいに現代にも通じる見地がたくさんあり、またお札でしか知らなかった福澤諭吉という人物についても知ることができた。 なかでも特に平等感が大きく心に残った。政府と国民、男性と女性、西洋諸国と日本など。勉強をして知識をつけることは広い物の見方を得ることでもあり、正しく疑いを持って必要であれば議論するべしというのも理論としてとても明快で、なぜ勉強するのかという問いの答えにもなっているのではないだろうか。 文語への抵抗のために読まれないのはもったいないと現代語訳をした訳者の斎藤氏におおいに敬意を表したい。
1投稿日: 2021.01.14
