
総合評価
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powered by ブクログ本屋大賞にノミネートされたということと、映画化されたという話題性から、思わず手に取ってしまった。ミーハーな動機。 地方病院を舞台に、不思議な雰囲気を醸し出す妻や住人、同僚や患者とのやりとりの中で、ほのぼのしんみりと話は進む。取り立てて大きな事件が起きる訳ではないが、生き方をふと考えさせられる。 主人公の『坊ちゃん』のような独特の口調には結局馴染めなかった。年齢的にも合わないし、読み進めても結局一止の人物像との必然性を感じることはなかった。作者にはここにどんな拘りがあったのだろう。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログこんな風に、人と全身で向き合うような生き方を... したいんだろうか、素敵と思うだけなんだろうか。 辛く、痛く、自分を削って磨きたいんだろうか。 良い医者にはなりたい だが何を持ってよい医者とするのか 何を大事にしてゆくのか 大きな理想、を掲げたい。
1投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ一止の葛藤に考えさせられつつも、 一止とハルのやり取りはたまらなく面白くて癒される。 笑いどころ満載なのに、涙を誘う。 そんな、心からのめり込んだ1冊。
0投稿日: 2012.04.28
powered by ブクログ温かくなる物語。 1人の医師と患者、そしてその医師に集まる人たちの 素敵なやりとり。 どれもとっても感動に似た想いがこみ上げる。 変人と言われようが、この人にはすごく教わる部分がありました。
0投稿日: 2012.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長野の田舎にある救急指定病院で激務に追われるお医者さんの、病院で出会った人、同じアパートに暮らす友人との出会いや別れを描いた小説。 夏目漱石の草枕が愛読書であるという主人公の語り口が独特で、読み始めた最初はちょっと受け付けなかったけど、読み進んで慣れてくるとだいぶ気にせず読めるようになった。 2時間の映画を小説化したみたいなまとまり方なので、学士殿の桜のシーンしかり、安曇さんのシーンしかり、ちょっと陳腐ではあるけれど、わかりやすい感動シーンであっさりと読めて少し泣けて、読後は気持ちが暖かくなれた。
0投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログ貰った本なのですが。 人物設定がなんだか漫画的というか、わざとらしいなあ、と思いながらも。心に残る言葉はいくつかありました。
0投稿日: 2012.04.25
powered by ブクログ映画化されて気になっていた1冊 読み終わった後は温かい気持ちになった。 主人公の独特な話し方と、周りの個性的な登場人物が面白みを増していた。 地域医療の難しさに少しふれられた気がした。 それに、大学病院ではできないことをしていることも知れた。 地域医療に従事している作者だからこそ描かれる世界なのかと思った。
0投稿日: 2012.04.25
powered by ブクログ笑って、ないて、考えた本 読みやすいなぁ 夏川草介さんかぁ きっと夏目漱石がきっと好きなんだろうなぁとおもって読んだら そのまんまやんけ!あだ名の付け方から何まで 我輩が手帳に記してある『ドサ周り』の、『智に働けば・・』のくだりが出たのは(きっとドサ周りは言われたことがあるのでは?)すごくうれしかった。 細君、榛名さん、かわいい、写真家という設定も良い 医師の一止さんが「ハル」と呼ぶのも良い カバーデザイン 山岡満明 カバーイラスト カスヤナガト
0投稿日: 2012.04.21
powered by ブクログ映画化していたので気になって読んでみました! 図書館で予約していたらかなりの予約数でこんなに遅くなってしまいましたw笑 地方の医療について考えさせられる本でした。 主人公がこの先どうするか悩むところや患者さんとふれあいながら自分の今後を見出すところが感動しました。 映画の方も見たことないので見てみたいです! 本は続編があるみたいなので機会があったら読んでみたいと思います(o・ω・o)
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログ医療に関する話なのに、決して暗くなく、それでいて命を軽視しているわけではない。 主人公一止の語りが独特で、話に引き込まれていく感じ。 夏目漱石に親しんでいなかったけど、興味が湧きました。 一体どんな話なんだろう。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログ面白かった~ 映画公開後ということもあって、登場人物とキャストをリンクさせながら読んでみたけど、キャラクター合ってるわー とくにあおいちゃん! このあとは、DVDで映画の方を見てみようと思った1冊だった。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログ心臓よりももっと大事なことはたくさんある、そうだと思いたいし、そう思うことが大切だと思いたい。慰められる。 満開の桜、みんな一生懸命だ。そういうところに夢があっていい。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ初めはどこかで読んだような、マンガでしか有り得ない設定で始まり、それは最後まで変わらないのに、思いのほか気配りの利いた展開でホロッとさせられた。 続編を読むかは微妙だが、再放送するならドラマは観てみたい。
0投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログ医療に携わる者として琴線に触れる情景や場面が多々ある。 優しく、重く、深く、でもあたたかく。 語りかけてくださってる気がします。 主人公の独特な言い回しやハルの可愛らしさも大好き。 お気に入りの一冊。
0投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログ地方都市(長野県)の大き目の一般病院に勤務する内科医5年目の栗原一止。 365日、24時間体勢の病院で働く一止は、忙しいながらも外科医の砂山、看護士の東西らとともに働き、家に帰れば愛しい妻ハルと男爵、学士殿たちに囲まれて暮らしている。そんな一止に大学医局への誘いがくるが・・ 患者と向き合い、最終医療とは何なのか。迷いながらも己の道をいく一止はとても魅力的である。そして彼の周囲の人もキャラが立っていていい。 少しもの足りない気もするが、少ないページ数で語られていることは重要な気がする。続編があるようなので読みたいです。
0投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログどの道を選択しても快く思わない人や笑う人は存在する。 「本当にこれで良かったのか」と一止のように考え込むこともある。 ましてや人生や命に関わることならなおさらだ。 何が正しいのか、間違いなのか。 その答えはあとからでないとわからない。 しかもそれは単なる結果論に過ぎない。 ならば他者を気にせずに、自分なりに選んだものを信じて歩むしかあるまい。
0投稿日: 2012.04.05
powered by ブクログこの間仕事でたまたま行った長野の病院がモデルと聞いて読んでみた。 ラノベと小説の間みたいな文章と人物造形だけど、医療の最も美しいところをシンプルに表現してるとこが心地良い。 そして、多忙な医師の目線を通しつつ、日常生活のささやかな喜びを生きるよすがとしてる点は爽やかだったな。
0投稿日: 2012.04.03
powered by ブクログとってもよかった! ドキドキさせるような展開とか一切ないけど、ほこほこする。 これは、たしかに売れるよね。 続編が出てるようだけど、これ以上なんかあるの??
0投稿日: 2012.04.03
powered by ブクログ「いい話」って感じの紹介をされ、いかにもそれらしい雰囲気で映画化されたりする本を読む時は、なんとなく眉につばをつけて読んでしまうのが悪い癖なのだけど、この本は読んでよかったと素直に思った。 メインストリートの出世コースのようなものに背を向けて、目の前にいる孤独な患者さんのために全力を尽くす若い医者の話というと、もうなんというか、最初からねらい澄ましたような、「いい話」ねらい、って気がプンプンしてしまうのだけど、読んでいると不思議にそういう匂いがしない。 ひとつには登場人物がちょっとずれていて、しかも魅力的だからだと思う。個人的には「男気ある」看護婦さんが好きだけど、それと同じくらい主人公の上司たちが魅力的である。もちろん主人公も、ちょっと独特の語り口調が妙な感情移入を拒否して秀逸だし、主人公の奥さんは、、もうたまらないほどステキである。まずは、これが第一。 それよりも僕にとって大きかったのは、仕事をするとか、人生をどのように生きるかとか、そういう「青臭い」ことについて、振りかぶらず、説教もせず、結論も出さず、しかもウダウダせず、それなのにちゃんと向かい合っている感じがするからだと思う。読んでいて、なんども手を休め、自分の今と引き比べて考え込んだりしてしまった。こういう読書は、最近あまりしていないような気がした。 ちょっと見、軽いお手軽な「いい話」っぽいけど、実は本当に「いい話」だなぁと読み終わってため息をついてしまった。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログ最初の方は何だか幼稚な感じで、これって中学生向けじゃないの?くらいに思っていたが、まぁ読みやすい文章なのでずっと読んでたら途中で涙ぐんでしまうこともあった。 病院とか、患者さんものはこういうパターンが多いかもね。特に新しい要素があるとは思えないけど、涙ぐんでしまったので★を4つあげよう!
0投稿日: 2012.03.30
powered by ブクログ続編も読みたいとは思うし読みやすいし感動もするけど、ありきたりに思える。漱石気取りなとことか、お酒とか、コーヒーとか、ハルとかカメラマンなとことか、一止って名前の意味とか。カッコつけすぎなんかな?詰め込み過ぎて物足りない感じ。
0投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ医療モノは元々苦手で手を出したことがなかったのだけど、テレビで映画版の宣伝を見て、気になったのでした。 重いストーリー(だと私は思う)の中での一風変わった登場人物たちが微笑ましい小説である一方で、医療現場の厳しさや生々しさもきちんと届けている作品だなぁと感じました。
0投稿日: 2012.03.26
powered by ブクログ栗原一止は信州にある「24時間、365日対応の」の病院で働く、悲しむことが苦手な29歳の内科医である。 職場は常に医師不足、40時間勤務だって珍しくない。 ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信州大学医局から誘いの声がかかる。 大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが、大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医師でありたい・・・。 悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。 2010年本屋大賞2位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー。 *** はじめ、難しい言い回しで、非常に読みづらくて、う~んって感じで読んでたんだけど、それがだんだん気にならなくなり、逆にそれが一止の人柄をよくあらわしていた。 登場人物も個性的な人ばっかなんだけど、みんな優しくて、おかしくて、ほっとできる人たち。 最後、安曇さんの手紙でちょっと泣いてしまったけど、読み終わりはほわ~っとした気持ちになった。 よかった。
2投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログ思いやりの大切さ、人とのつながりの大切さが伝わって、考えさせられました。 本文中に記述のある患者の一人と同じ症状で入院・手術した経験もありその点でも興味深く読みました。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログ心温まる物語。医療現場の惨状を描きながらもどこかユーモアに溢れ、皮肉や悲壮さを感じさせない。そして何よりも人々の温かさや思いやり、熱い思いに心打たれる。主人公の独特の語り口調も味があって良いし、登場人物も個性的で面白い。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログイチさんと安曇さんの交流がやさしい気持ちにさせてくれる。 安曇さんからの手紙の部分は本当に泣けました。 地域医療は厳しいけれど、それでも負けないで頑張ってる人たちがいる。 そして地域医療でしか相手にされない患者もいる。 この国の医療現場の片隅を見た気がしました。
0投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の性格のせいで、文体がやや古風でしたが、 軽目で読みやすかったです。 個性が強い人ばかりでやや感情移入しにくところはありましたが、 最後はちょっと泣けました。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログ読み終えて、まず心地よい、と感じた。 今の仕事、やりがいを見出だせずに、ただ毎日をこなしていたところに、この本を読んだ。前に進めと、押し出してくれた。答えはひとつじゃない。人の数だけ道があるのだなぁ。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログ医療現場の問題を知らしめる内容でありながら、それだけではなく、人と人のつながりの温かさや思いやり、そのありがたみを教えてくれる作品です。 主人公は、無類の漱石好きで、それが講じて、語り口調まで漱石風になってしまっている。そのためか、年齢よりもジジくさい。 映画では嵐の桜井くんがやってたようだが、イメージが違うなぁ〜。 病院でのドラマだけじゃなく、主人公の住む下宿?でのドラマがまたいい! 学士くんの話には涙してしまった。 時々は、こういう心が温まる作品が読みたい。
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ句読点が少なく、情景や心情を一気に描写する文章が印象的。 読み始めると、すぐに信濃の風景と栗原一止の世界観に引き込まれました。 映画の方を先に観たのですが、だいぶ印象が違います。 どちらも好きです。 夏目漱石と島崎藤村を読みたくなりました。 人生に迷ったら、また読み返したい本です。
0投稿日: 2012.03.14
powered by ブクログ言葉遣いは重苦しいが、軽快に感じさせるところが気持ちよかった。 全くレベルは違うけど、先の人生のもやもや感に悩んでいる姿に共感。 人と人との心の交流に心温められた。
0投稿日: 2012.03.14
powered by ブクログ一止君とハルさんは素敵だけど、こんなやついるかい!!とつっこみたくなる。地方医療の抱える問題が描かれています。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は主人公の口調に戸惑いましたが、読んでいくうちに気にならなくなり、むしろこの古風で独特な口調が良いんだ!と思うようになりました。キャラクターが皆個性的で楽しかったです。 病院が舞台なだけに明るく楽しい部分ばかりではありませんが、重苦しくはなくスッと心に入ってくるような感じです。 安曇さんのエピソードには泣かされました。 優しくて心が温かくなる作品だと思います。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ漱石好きの主人公のキャラクターが良い。 常に生死と向き合う医療現場での、ある種のファンタジーのようでもある。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ嫁さんの友達が遊びに来た時に置いていった本。映画のDVDが発売されるニュースを見て、ふと思い出し、読んでみる。 人の命に関わる業種に就いていることもあり、ヒトの生死に関わる話は心に直接的に語りかける。 人には、それぞれの役割がある。生まれてきた時から決まっている何かがある。単純な「レール」ではない。「木の中に仁王がいる」と言う考えは、すっと納得できました。 ちなみに、ハルさんは宮崎あおいにしか見えなかった。笑
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ待ちに待った文庫化。 即買いしました。 キャラクターも立ってて文章も読み易い。 文章量も腹八分目なので、サクッと読みたい時にオススメです。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ仕事の昼休みを利用しながら読んでいました。 不覚ながら、目に涙がたまり・・・・ 久々に、気持ちが暖かくなる本を読みましたね。
3投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ追記: 「神様のカルテ2」を読み終えた今、大狸先生と古狐先生の掛け合いをもう一度読み返したい。 白い巨塔たる大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが、大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医師でありたい・・・。一止の思いが美しく描かれすぎていて、大学病院の勤務医がドライであるように見えてしまう構図が少し残念。大学病院だって大変なんだよ・・・。安月給で人間関係もややこしいし。 ________________________ よかった。主人公の愛妻のハルがたまらなく可愛い。 映画では宮崎あおいちゃん。ごっつイメージ通り。 大学病院と地方の総合病院ってこんなに違いがあるのかね? 大学病院しか知らないからそこのところのリアリティが良く分からないけど、筆者は実際お医者さんだから変に膨らましたりはしてないか。。 学士さんの一件がすごい良かったなぁ。 あとおばあちゃん患者さんのところ。
7投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話題になり過ぎて疑いつつ読み始めるけど、漱石調な言い回しと個性的な登場人物たちにアッと言う間に読み終わる。 坊ちゃんや吾輩猫のような仮称?がそれぞれ楽しい。大狸先生に化かされるとか! ついつい、海堂バチスタシリーズを頭に浮かべて読んでいる。 憂いている問題は重なってるとこがあるんだけど、こちらは穏やかにじんわりと響いてくる。なんだかバチスタシリーズがヒステリックな気になってきた。 医療は身近なはずなのに、知らないことだらけだな。 「学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴ではない。熱意であって体裁ではない。」 「こいつは敗北ではない、門出だぞ!この一歩は前への一歩だ。前進なんだ。そのための花道だ。」 「死に行く人に、可能な医療行為を全て行う、ということが何を意味するのか、人はもう少し考えねばならぬ。」 「一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この歳になるまで知りませんでした。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね。」 「汚泥の中にも利点を見つける、おそるべき前向き思考だ。」 「立ち止まり胸を張って槌を振り上げよ!足下の土に無心に鑿をくわえよ!慌てずとも良い。答えはいつもそこにある。」 最初から木の中に仁王が埋まっているのを掘り出す話しってなんだっけ?
1投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ優しい気持ちになれるひだまりのような物語でした。 2度ほどウルウルしてしまう場面もあり、終わり方も良かったです。 しかし、心に突き刺さるパンチ力みないなものはなかったので、評価は低めです。私、こうグッと突き刺さるような小説が好きなのですよね。 映画では櫻井君が主人公を演じているようですが、ちょっと私のイメージとは違うかなぁ~、でもDVDでこの作品もチェックしてみるつもりです。
1投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログこのお話の内容を少しでも語る勇気が出なかった。先に言っときますが、あったかいお話だと思います。しかし、看護師・保健師を目指している私にとってはショックなことも多かったのも事実です。これが今の地域医療の現実なのかなあと思うと・・・。もう一度読み直したい、読み直さなければならない本だと思っています。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログ平易な文章で、登場人物も濃いめのキャラクター、演出もちょっと臭い感じがしたけど、何故か泣けた。感動の名作と訊かれれば些か答えに窮する。私は漫画みたいな装丁が嫌いなので、書店で見かけても手に取ることはなかったが、デジタルブックのお試し版で読み始めたらそこそこ面白かったので全部読んだ。ただ内容は装丁と同じ程度のものだと思う。活字離れしている若者達にはお薦めの作品かも。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログ一に止めるで一止。正しい。…なるほどな。 いい距離感で一止を大切に想ってくれてるハルさん、御嶽荘の住民、狸・狐両先生、次郎先生、看護師さん、患者さん。「一止!あんたは幸せ者だ!!!」なんて背中叩いてやりながら言いたくなった。 あと、悲しむことが苦手_なんかわかるかも。 何よりこの文体、好きだな〜
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ漱石の影響をかなり受けているこの主人公の、言い回しが、私はとても読みづらくて、最初まどろっこしさを感じたりもし、なかなか進まなかったのですが、読み進めて行くにつれて、この著者の「夏川草介」という名前。 「ああ、この主人公がってわけじゃなくて、この著者が相当な漱石好きなんだなあ」 と言うことが良くわかりました。 物語はフィクションとはなっているものの、その土地を良く知っている人であれば 「ああ、ここに出てくるこの病院はおそらくあの病院のことだなあ」 とか察しがついたり、かなりリアリティのある内容で、とにかく周りの情景が読んでいて思い浮かぶというのがとても良かったです。 私は観ていないけれども、映画化されたことでも有名で。 ただ…宮崎あおいさんは、本のイメージとぴったりだけど、他の人はどうだろう…と思うと、映画は観ない方が良い気もするし。 でも、あの素晴らしい景色は、やはり映画も一見の価値もある気もするし…。 悲しいとか、温かいとか、感動したとか…。 そういう具体的な理由というのは、はっきりしないけれども、琴線に触れると言うか、知らず知らずのうちに涙が出てくる物語で、とても良い作品だと思います。 続編も出てるのは知らなかったので、また機会があったらぜひ読みたいと思います。
0投稿日: 2012.02.11
powered by ブクログハルさん魅力的すぎます。なんていう純粋さ。 でも、一止さんのセリフも大好きですよ。 特に最後辺りのセリフは最高です。 個性豊かなキャラクターが沢山いますが、 誰一人無駄な人がいない。みんな必要なんです。 めっちゃおすすめです。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ予想に反して、表現の笑える作者でした。銀魂から下ネタを差し引いたかの如くツボに入る文章でした。そして、全体にほっこりと暖かい物語でした。ドラマチックではありませんが、陽だまりのようなお話でした。時にホロリとさせ…でもやはり何よりも作者のギャグセンスに脱帽です。キャラのあだ名も秀逸ですし、この調子でこの先も面白いお話を作り続けていただきたいと思います。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログ信州の「365日24時間対応」の病院で働く医師・イチさんが主人公。 映画で櫻井翔君が演じているというのを知っていたので、 さぞかし爽やか好青年な感じのお医者さんと思って読み始めたら… あれ?(笑) 夏目漱石の『草枕』を愛読していたら言葉遣いまで古風になってしまったちょっと変わった人でした。 でもそれがまたこの作品の良さというか、これがただの熱血医師だったら、ここまで惹きこまれなかったかもしれません。 同僚の医者も看護師も、隣人もこれまた面白くて魅力的な人ばかり。 奥さんのハルさんもとても素直でかわいい人。映画は観ていませんが、これは本当に宮崎あおいさんのイメージにぴったりです。 そのやり取りもいちいち面白くって、ところどころ噴出しました。 それだけじゃなくて、地域医療での問題点も悲惨になりすぎないよう、でも変に隠したりもせず、率直に触れています。 大学の医局の話も「なるほどそういうこと…」と思いました。 イチさんが大学病院に誘われ、最後に結論を出すというところで話は終わりますが、全体的に派手な大事件はありません。 ただ日常を淡々と。 先が気になってどんどん読み進めるという感じの本ではないですが、 それでもページをめくる手が止まらない。 患者さんからの手紙のシーンでは、もう涙が止まりませんでした。 読み終わったあと、「あぁ読んでよかったぁ」とこんなにあたたかい気持ちになったのは久しぶりです。 なんだか明日も頑張れそうな気がする本です。文句なしでおすすめです!
1投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ評価:★★★★★(5/5) 夏目漱石の「草枕」をまるまる暗記していて、その口調もすこし風変わりな青年医師が主人公の物語。 読んでいて非常に心地が良かった。主人公と彼を取り巻く人たちのあたたかい物語。 僕自身が田舎の医療現場に携わる人間なので、ここにでてくる話題も身近に感じることができた。 また、夏目漱石”風”な言い回しや形容が、不思議と違和感ありながらも違和感なく頭にとけ込んできたので嬉しかった。 医療関連の物語にありがちな、劇的、とは少し違うこの物語は、しかしながらグイグイと読者を惹き込む力があると思う。 ・・・ すこし、勘違いしていたことがある。 タイトル「神様のカルテ」というのと、表紙のイラスト(カスヤナガトによる)、そして、「今日も奇跡が起こる」というコピーが、”この小説はSFファンタジーなのだ”と僕を思い込ませていたのだ・・・(なぜだか)。なので、この小説を手に取るまでにしばらく時間がかかったのだと思う。まぁ、SFファンタジーでも良かったのだが・・・。 誠実であり、希望も見いだせるすばらしい小説だった。 朝の通勤列車のなかで物語の終末部分にさしかかり、涙をこらえるために頁を閉じてしまった。 仕事を終えて、最期まで読んだあと、言いようのないあたたかさに包まれた気がした。 『神様のカルテ2』というのが出ているのは知っている。 文庫本の裏表紙に『あの「一止とハルさん」にまた会える』というフレーズがあるのだけども、この言葉の通りに、また会いたくなるような、そんな小説だ。 もちろん、2の方もこれから読んでみたいと思う。 映画は、どうなんだろうね? みてみたい!
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ読んでいるときにぽろぽろ泣いてしまいました。 とてもシンプルだけど、メッセージ性の強いお話。 一止とハルの夫婦もなんだかほほえましくて理想的だなーと思いました。あんなに古風にはなれないけど。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログきれいな心地よい小説だっようにおもいます。 主人公の一止は変な医者のようです。 たしかにしゃべり方はかなり古風ですしね。 医局にはいらず一地方医師として活躍するのも医者の世界では変わった人のようです。 確かに最前線はほんとにえげつない世界なのでしょう。 全然休む間もなく働かなくてはならないのだから。 それでもそこでの仕事が性に合っているというのは素晴らしいことなのでしょう。 一止は理想的な医者のように思えます。 こんな医者に最後を任したいなと素直に思います。 ただ、こんな人だけでは世の中はまわらない。 大学病院という場所も必要。 そこで働く人々も精一杯しているはず。 我々の最初から決まっている命の限りに尽くしてくれている。 そんな医者の方々にあらためて敬意を抱きます。 あと舞台となった松本は一度いったことがあるのでイメージしやすかったです。松本城は本当に威厳のある場所でした。
0投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログ途中まで、ただの作者の体験談?と思ってしまったが、評判通りの・まさにほっこり王道いってます。 ハルは宮崎あおいでピッタリ。 後半流れが出て一気に読んでしまった。泣かせるなぁ。解説の上橋さんも良かった。 確かに医療の現場はそれだけで毎日がドラマだけれど、どう描くかは書き手によりますね。 2が早く読みたいです。
1投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログこの本を電車の中で読んでいて、何度も涙を流しては中断して読み進めた。 地方の、大学病院ではないがある程度大きな病院の若手医者のお話だ。登場人物みんながキャラが立っていて、そしてやさしい。 人として、患者は何を一番に願っているのか考えながら決断し、医者としてその判断に対する全責任を負うという辛さに、感動した。
0投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログ以前友人から勧められ、本日半日ほどかけ読了。 過酷な医療現場を描いている本作だが、登場人物をコミカルに描くことで陰鬱とはせず、暖かく清々しい印象にさせている。 ストーリーそのものは無難であるが、(強調されているかもしれないし、単なる一例ではあるが)大学病院と一般病院という性質が全く異なる2つの医療現場の実態を、一般病院で年中休みなく働く主人公の目線から垣間見れるのはおもしろい。 悪態をつかずにはいられない。 泊まり込みで働かなければならない。 コーヒーをゆっくり飲む時間すらない。 そんな過酷な環境でも、時に妻と優しい時間を過ごし、友と酒を交えて語り合い、現場では患者と真剣に向かい合う主人公の姿は幸せに見える。 自分に合ったやりかたで、自分にできることを。 そんなふうに生きてみたい。
0投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
びっくりするぐらい澄んだ優しい物語だった。 人の悪意をこして、上澄みの透明で綺麗な部分だけを使ったストーリー。登場人物達は変わっているが、ことごとくピュアである。そのピュアさゆえに損な役回りをすることもあるけれど、その何倍も幸せを噛みしめている。 黒い感情に心を奪われそうになった時には、この小説を読むといいだろう。綺麗な水が全てを洗い流してくれる。
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログメディアミックス向け、だな。医療系で、心温まるストーリー。嫌いじゃないけど。なんか。あざといなー。 とはいえ。先進医療も悪くはないけれど。こう貧乏くじをひいてしまうような地域密着型医療も悪くはない。時代がかった口調で語る一止も。「夏目漱石ラブ」だからこそで、多分、おそらく。夏目漱石調なんだろうな(夏目さんは未読w)ハルさんのできた嫁ぶりも、あったかいし。
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログやっと読めた。評判通り、よい話だった。 私も、もし自分が治らない病にかかったら、本当の危篤はそのまま迎えたいな…。って、そんなの、健康体だから思えるのかもしれない。本当に自分に、或いは家族にそういう場面が訪れたら、どうしたいかは分からないかも。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログ信州の片田舎の救急病院で働く主人公。 例に漏れず医師の少ない状況で、悩みながら患者と向き合う姿を描く。 文庫買っちゃいました。 ただ患者のことを想い、信じる道を行きながら、それでも迷い、くよくよする主人公に自分の姿を重ね、小さな心の痛みを覚えます。 現役の医師が描く医療のリアリズムと死生観、そして愛すべきキャラクターのほっこりしたやりとりに救われる思いです。 自分も、我が細君とともに、小さなことに幸せを見いだしてゆこう。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
優しくて温かい本。 登場人物がみな素敵な人たちで、魅力的。 幸せのかたちを考えさせられる本。 P58:「良い医者」になりたい。だが、何をもって「良い医者」とするのか。 P227:未来に対する確信など存在しない。今の自分にできることを行っただけなのだ。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ素晴らしいと言う噂は聞いていたのですが、予想以上の衝撃でした。 涙と一緒に、語るべき言葉も流れてしまった感じで、暫し、放心です。 テーマは、地方病院の人手不足に始まり、医療現場での様々な問題と、かなり重いものです。 が、それを、軽々と一気に読ませてしまう巧さに、ただただ、恐れ入るばかりです。 何と言うか…、爽快な「やられた!」感。 全ての登場人物が好き、という、稀有な作品です。
1投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログなかなか良かった。 昔風の口調だったのでかえって読みやすかったところはある。 続編もあるようなので是非読んでみたい。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ時間の経つのを忘れて読み切ってしまった。なんといっても古風で飄々としていながら、患者の「命の形」に誠実に向き合おうとする青年内科医・栗原一止の魅力に引き込まれる。脇役とのやり取りも、そうなるだろうなと思わせる、愉快で自然で、そして人の温もりのある展開。そして、それが医療現場の過酷さとのカウンターバランスになっていて救われる。映画を先に見ることになったが、どちらも楽しめる作品であった。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ涙あり、笑いあり。私自身、病床に伏しながら(風邪です)読んだ一冊。 一止の妻、ハルは、ついつい宮崎あおいちゃんを重ねながら読んでしまった。 映画もみてみようかな♪
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログこの本はとても澄んでいるお話。 本の中の話なのに本当にあるみたいで… 空気が澄んでいそうなイメージ… 嵐の翔くんがやっているのを見て買ったけど、 原作もとてもいいお話。(映画見てないから言えないけれど…) 読んだら感動と、満足感と、こんな町に行きたい…って言う 願望が積もる一冊!!読まなきゃソンソンッ!!
0投稿日: 2012.01.17
powered by ブクログ文教大学広告企画制作サークルの発行誌 『FOGPARTY』Vol.6 において、「本~めくり、ひろがる、せかい」の特集に応じ、学生の皆さんから選ばれ紙面にて取り上げられた図書です。 企画コーナー「FOGPARTY Vol.6 掲載図書」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/1/10-3/19まで】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1604144
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ地方医療の過酷さをはじめて知りました。死が隣り合わせの世界ですが、病院で働く人々の前向きな姿に感動。仏師が仁王を彫る話は印象に残っている
0投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログ『神様のカルテ』は【生】のあるところから【死】について考えるお話です ただ、肩に力が入ったお話ではなくてとてもユーモアがありやさしい会話と文章でお話は進んで行きます また、作者の夏川先生が自ら信州の地域医療に携わった経験があるということで病院内部の混乱した状況も表現されています(この作品を書かれたときは医師と作家を両立されていたそうです) http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-41.htmlより
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログ大好きで、お気に入りの作品です。 感想書きたいけど うまくまとめられない(T.T) もう1度読み直してから 書きます。
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画公開があり、立ち読みで何行か読んだのですが独特な言い回しに断念をしてから約半年…友人から泣けるという感想を聞いてもう一度手にとって見ました。あぁなんで早く読まなかったんだろう、と思わせてくれる作品でした。 物語の舞台は信州の「二四時間三六五日対応」の病院で働く内科医、栗原一止とその周りの人々との交流を描いた物語。ぐるぐると働き続ける古風な喋り方をする彼。そして患者や同僚、隣人や細君の榛名(通称はハル)とともに彼の目からみた日常がゆっくりと描かれていました。 そんな彼の喋り方に私は一度本を置いてしまったのですが、最後まで読んでみるとこの話し方だからこその彼の視点があり、彼の目からみた世界が描けるのかな、と思ってしまいました。些細なことなのにこんなに幸せになるのか、と考えさせられることが多かったと思います。 私が好きなのは主人公一止と細君の榛名の掛け合い。互いに互いをイチさん、ハルと呼び合うこの夫婦がとても可愛らしく、読んでいてとてもほっこりしました。 また、情景描写が綺麗でした。文章を読んでいるだけでその美しい情景が浮かぶようで、すごいなと素直に思いました。 何度でも読みたいなと思える作品でした。何年か挟んで読むとまた替わるかもしれません。
0投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログ重いテーマですが、読み口は軽く、読みやすい作品でした。ストーリーが良いとか見せ場がすごいとかいったような作品ではありませんが、ほっと一息つきたいときには良さそうです。
0投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログ『24時間365日対応』の病院で働く悲しむことが苦手な青年医師。 ぐるぐる回る毎日の中、青年医師は今日も一日頑張る物語。 青年医師の我輩言葉がおもろい♪ 夏目漱石の『坊ちゃん』を思い出します。 個人的には奥さんのハルちゃんがお気に入り。 めっさかわいい。 2時間弱であっという間に読めました。 なんでしょう、この温かな気持ちは・・・。 温もりを感じたい方にオススメの作品です。
0投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログ遅ればせながら、映画化されるとのことで話題になったこの小説を読んでみました。 デビュー作という割には、結構しっかりとした文面で読みやすかったです。ただ、読み終わったあとに少し物足りなさが残ったな、というのが正直な感想。あっさりしている、というと語弊があるかもしれませんが…。 読む前に想像していた重くて暗い印象とは違い、コミカルで前向きに書かれていたことは、私にとってはかなり好印象でした。(個人的には、あまりに重く暗い作品は読後に感化されて気分が滅入るので苦手です…) お医者様に関する問題は非常に深刻ですが、解決する術を導き出して、またそれを実行するというのは並大抵のことではないでしょう。この作品に触れたことで、医療の世界の歪みについて真剣に考えるべきだと思いました。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ初めて電子書籍として読んだ作品。さらさらと読み進めて、電車の中で山場を迎え、なくもんか!と思いながらも泣かされてしまいました。
0投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログ読み終えたとき、なんだか心が温まっていた。 お医者さんが主人公の話。 自分もこんな風に働きたいと思った。 こんな風に温かくて相手のことを考えて、周りから慕われるような働き方がしたいと。
1投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログ1201 優しい言い回しと綺麗な描写にほっこり&ホロリとしました。読後が良い本って良いですな!続きも楽しみです。2010年本屋さん大賞2位
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログほのぼのとする中で地域医療の厳しさを感じる内容だった。松本城・深志神社と昨年行ったところあたりが舞台になっており,とても親しみやすく読めた。 後から聞いたら著者が実際に勤めていた病院の話とか。 実在の病院も24時間対応しているようで,ほんと頭が下がります。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ先月、実家に帰った時に、姉から借りた一冊。 名前だけは聞いたことあるなぁという感じで読んでなかったけど 正月休みに読んでみた。 出だしから、何かほんわかとした感じの文体と展開で 巻末の解説者も書いているが、読後感は心地よい小説を 読んだと感じた。 安曇さんの最後の手紙は、涙なしでは読めない。 自宅で読んでて良かった。。。 それから、ハルさんの可愛らしさも良い。 続編があるようなので、是非読んでみたい。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログこの病院では、奇蹟が起きる。 栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。 第十回小学館文庫小説賞受賞作。2010年本屋大賞第2位。 今更感、満載ですが。 よかったですよー。 映画も見る気はありませんが、ハルさんは宮崎あおいイメージだなぁ。
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ大晦日に読了。心洗われる本で、今身近にあるものを大切にしようと再認識しました。清々しく新年を迎えられそう。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログ医療ものだけど、読み終わると、ちょっと切ない気持ちとあたたかさが胸にしみじみ湧いてきて、周りの大切な人に優しくしたくなる本。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログ医療という、人の生死が関わる話なのに、なんだか心がほわっとする話でした。 一止のような医師に最期に出会えたら、幸せなんだろうな。 ひとつ残念なのが、一止の夏目漱石に影響を受けた語り口調で話が進むところ。 その口調があまり好きではなくて、必要なのかな?って思っちゃいました。
0投稿日: 2011.12.30
powered by ブクログほのぼのするいい話。 電車で泣いてしまいました。 中身がとても詳しくて、プロフィールを見てみたらお医者さんみたい。 この作者といい、海堂尊といい、やっぱり医療従事者が書いた本は説得力がある。 今年一番の本です。 おんなじ感じで続き読みたい。
0投稿日: 2011.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
白い巨塔ように医局や医療制度の問題点をシリアスに表現するような内容でもなく、医龍のように最高の医療チームを作り難易度の高い手術をしたりする内容でもなく、ヒューマニズムに重点が置かれています。 『理想の医師像・医療のあり方』を温かい物語として綴っていると感じました。
0投稿日: 2011.12.28
powered by ブクログ『一』に『止』と書いて『正』。”本当に正しいことは一度立ち止まって見たときに、初めて見えるものなのかもしれない” 悩みや迷いのあった心の、道標となった本。
1投稿日: 2011.12.27
powered by ブクログ読後感の良さ。とにかく癒される。内科の先生とその周りの人達、患者さん、その家族の物語。医局や学会での政治力の話が多い医者の本の中では珍しい地域医療の話。先端医療技術を極めようとする医者も医者、目の前の多くの患者と向き合うのも医者。治療のかいなく痛みを伴って亡くなった患者さんに悲しんでいる時間がない。良いヒューマンドラマを読んだ印象。 疲れたらもう一度読みなおして、癒されたい。
0投稿日: 2011.12.25
powered by ブクログ医療言葉が並ぶ難しい表現もいくつかあったが、読みやすいと思った。ひとつは主人公の毒づき加減がその要素だった気がします。
0投稿日: 2011.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
信州にある医師不足の病院で働く栗原一止(いちと)を主人公にしたヒューマンドラマ。 医療ものではあるが、サスペンス要素もなく、現代医療制度の機能不全を訴えるのでもなく、 地方の病院で、目の前の患者へただひたすらに全力投球する一人の医師が描かれている。 今作の魅力は、何といっても登場人物のキャラがたっていること。 主人公の人間関係は大きく、奥さん(ハルさん)と、 主人公が住む「御獄荘(おんたけそう)」の住人と、 主人公が勤める病院の関係者に大別され、それぞれが実に個性豊かで魅力的。 (特にハルさんが可愛い!) 内容としては、主人公が結婚記念日を仕事ですっぽかしてしまう第1話と、 「御獄荘」に住む「学士」の門出を主人公と「男爵(絵描き)」が祝う第2話、 末期の胆のう癌患者の最期と向き合う第3話という3話構成。 これに、主人公の許に届く大学病院勤務のオファーや、 同期の医者の恋路などが絡んで、展開もりだくさん! 続きが気になって一気に読んでしまいました。 惜しむらくは主人公の言葉回し。夏目漱石に影響を受けたという設定で、 極めて古風なしゃべりが多く、それが肌に合わないという人がいるかも。 (少なくても嫁さんはここで星2つ減点でした。。。) ただ、実に心温まる物語なので、一読の価値有だと思います。
0投稿日: 2011.12.23
powered by ブクログ号泣する感じではなく、じんわり胸を打たれるお話です。 医療の話というより、人と人の関わり合いを描いた話でした。 こんな素敵なスタッフがいっぱい居る病院なら入院してみたいな。
0投稿日: 2011.12.22
powered by ブクログ薬剤師の卵の兄から 譲り受けて読みました! 読書嫌いな兄でも 面白く読めたようなので オススメです。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ読んでいくうちに、じんわりじんわり良さ伝わってくるお話でした。医療物ってもっと重いイメージがあるけど、これは心が落ち着くような感じがしました。主人公やその周りの人々の人間性がよいのかも。2も出ているようなので読みたいと思います。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ自分の中で、いつの間にか、小説を選ぶときのルールのようなものが出来てきています。 その中で、「映画化されたものは読まない」「医療ものは読まない」というものが有ります。 前者は「ミーハーに思われたくない」という見栄で、後者は文章でも血を見るのが苦手という、情けない理由なのですが・・。 そんな僕が今回、手に取ったのがこの小説。 現役の医師が書いた、医者が主人公の小説です。 おまけに2011年8月に、映画が公開されています。 でも、著者自身が「医療小説ではない」と主張していると小耳に挟んだことと、本屋大賞で2位になったということもあって興味が湧き、自分の殻を破る意味もあって??読んでみることにしました。 主人公は信濃の一般病院に勤務して5年目の、内科医。 しかし内科医とはいえ、医師の数が限られるこの病院では、救急対応もしなければいけません。 そんな過酷な、地方医療の日常が描かれるているが、この作品です。 医療現場の問題を提起するという目的もあったのでしょうが、あまり「声高に」という印象は受けず、有る意味、冷めた視点で描かれているように感じました。 この小説の醍醐味は、主人公の医師と、その妻、同僚、そして患者たちとの温かく、ユーモラスなやりとりだと思います。 そしてそのやり取りを通じて、「人生で何が大事なのか?」ということを、読者に訴える作品になっています。 比較的短いエピソードを織り交ぜているのですが、現役医師が書いたということもあって、実際にこういうこともあるのかなあと、リアルさを感じました。 主人公が夏目漱石の愛読者という設定のため、文体にクセはありますが、僕にはその部分も心地よく思えました。 元気の無い今の日本人に、暖を与えてくれるような、そんな作品でした。
0投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログ信州の病院に勤める医師、栗原一止の心が温まる物語。 友との別れ、患者との別れ、厳しい環境の中でも一止は人のことを考え、妻のハルや友人に囲まれて過ごしている。
0投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地方の医師不足の病院で働く、夏目漱石に影響されたちょっと変わった口調の若い青年医師一止(いちと)と、かわいいらしいが芯の強い細君ハルを取り巻く人々の物語。人の生死を描きながらも、読み終わった後、とてもあったかく心地よい気分になった。
1投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ生きていくって大変で難しい、だからこそ素敵なことなんだと思います。 登場人物の暖かさにに癒されました。
0投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ信州にある基幹病院勤務の若い内科医の日々を、実際に同じ地での勤務医経験のある筆者が綴った物語。 「夏目漱石を敬愛している」という主人公は話し言葉もどこか古めかしくて、そんな主人公の一人称で物語は進む。進む、というより綴られていくという感じ。作中でも時間は確かに経過していくし、主人公の進路選択・患者さんの容態・周りの人間関係も少しずつ変わってはゆくものの、本当に日常的な緩やかな変化なので、その変化を一緒に味わってるうちに、いつの間にか読了。 仕事で悩んだり、これからの進路で迷ったり、そんな日々を周りの人たちとの関わりの中でどうにかこうにか過ごしていく主人公。読み始めたときは独特な語り口調故に「はずしたかも」と思ったけれど、描かれているのは誰でも経験しているごくごく当たり前の日常で、違和感なく感情移入して楽しむことができた。 ささやかで、前向きで、あたたかくて、心地よい物語だった。
1投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ読み終わって心がほわほわ〜っと温かい。イチとハル、周りの登場人物みんなが温かくて幸せな気分になれた。
0投稿日: 2011.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を観てからのこれ(小説)を読みました。 シーンが蘇り泣けます。いい人のまわりにはいい人が多い。 映画と違うところがあります。(当たり前田) 大学病院の話。安曇さんの話。学士の話。ハルさんの話。 安曇さんの話は何回でも泣けます。映画とちと違いますが これはこれでもいいな。結局どっちもいいです。 満点の星・・・細君とのやり取りでうるうる。 救急の話。回診の話。夜。御嶽荘の話。焼肉屋・居酒屋での話。 門出の桜・・・学士を送るところでうるうる。 安曇さんの話。学士の話。往診の話。入院患者の話。外来の話。 御嶽荘の話。 月下の雪・・・安曇さんの話。号泣です。 大学病院の話。砂山の話。 自分メモ 栗原一止・・・内科医。変人扱い 細君(片島榛名)(栗原榛名)・・・カメラフーマン 砂山次郎・・・外科医。巨漢(映画では要、イメージが違うがまぁよし) 大狸先生()・・・内科医部長 古狐先生()・・・内科医副部長 東西直美・・・看護師 水無陽子・・・看護師 男爵()・・・絵描き 学士(橘仙介)・・・大学院生!?
0投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログ緩やかな日常を描くような、心地よい文章で読んでいて心が晴れていくような本だった。ときどき笑える場面もあって面白いし、何より主人公の独特なしゃべり方もまた面白い。
0投稿日: 2011.12.06
powered by ブクログ夏目漱石好き、話し言葉も古めかしい文体調で話すちょっぴり変な医者。 一風変わった住人達や患者さん、ハルさんが可愛い(笑)。地方医の仕事事情や命の最期を描きつつ、読み易く心地良い小説だった。 欲を言うと登場人物が良い人たち過ぎて、もう少し苦味みたいな部分も欲しかったかなーと思います。
0投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログ映画化したのを知り、本屋で手に取った本。実際に松本で勤務医をしていた著者が、その松本平での激務を送る勤務医を主人公にして綴った、ちょっぴり変な医者の日常。夏目漱石好きで、文体も漱石風という設定から描かれるこれまたちょっぴり変った登場人物たち。彼らが彩る日常は、医者に取っては過ぎ去っていく風景に過ぎないのだけれど、その過ぎ去っていく中でも葛藤がある。末期の患者からの死後の手紙は、イソイソと読んでいたにもかかわらず、涙がほろりと落ちた。最近、自分の仕事でも医療の現場に関わることになったため、「日常のなかでのいのちとの向き合い方」を意識するきっかけになった。仕事が忙しい人ほど、読んでほしい一冊。
3投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログ号泣したとの感想をみて読んでみました。自分は号泣はしなかったけれど、じんわりとこみあげてくるものがあり、読後に穏やかな余韻を残してくれる、今までにない味わいをもった作品でした。
0投稿日: 2011.12.04
