
総合評価
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powered by ブクログ隠蔽捜査2作目。 大森署の署長に異動になった竜崎。強盗事件から立てこもり事件に発展し、そこでの竜崎の判断に間違いがあったのではと疑われる。必要以上に騒ぎ立てて世間を煽るマスコミと警察内部の責任の押し付け合い。妻が入院したりと竜崎にとっては窮地に。でもやはり竜崎。正しいことをしたという信念は権力にも屈しない揺るがない姿にスっと背筋が伸びる思いだった。
2投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログおもしろかった。後半は刑事ドラマみたいな展開だった。署内の人間が徐々に主人公に信頼を寄せる描写や主人公自身も決めつけを改めて周囲を信頼するようになり、事件解決に一気に進むのが熱かった!
0投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログシリーズ2作め 竜崎は家族が起こした不祥事のために、エリートコースから外され大森署への異動となる。 今回はそこでおきた逃走中の強盗犯による立てこもり事件の話 SITやSATも出動して緊迫した状況に息をのむ。 やっぱりかっこいい竜崎!! 今回も原理原則を貫き通す。 公私ともに厳しく、ぶれない姿勢でいることは誰にでもできることではない。 そこが魅力的なのかもしれない。 家庭ではすべてを任せてきた奥さんが緊急入院することになり大ピンチ! 家のことが何もわからず途方にくれる竜崎に初めて弱さを見た気がする。 冒頭では副署長や課長たちは、竜崎を遠巻きに見ていたが、事件が解決する頃には信用、信頼関係が少し築けたようで嬉しかった。 解説で3作目は《恋に落ちた竜崎》と書かれていた。素敵な奥さんがいるのに…と思いながら、どんな展開になるのか楽しみ。
79投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログプロローグ “果断”とは、物事を思い切って行うこと、または 決断力がある様子を指す言葉 ということたが、私の今迄の人生を振り返ってみて 果たして、“果断”は自身に備わっているのであろうか!? 自問自答しながら、本書を手に取った!!! 本章 『果断 隠蔽捜査2』★果断の5 ひま師匠、お推め第二弾!!! 本作は、山本周五郎賞及び日本推理作家協会賞を Wで受賞しているが、なるほど真に素晴らしい 作品である。 一見、何の変哲も無い立て籠もり事件が、 容疑者死亡という形で終結するのだが、ここから 怒涛の展開を迎え、、、 いゃ〰、正しく電光石火!一気読みの面白さ! 竜崎、伊丹のコンビ+曲者キャラの戸高を加え ストーリー、展開、そして竜崎の“果断”!!! 思わず、拳を振り上げてしまう、ガッツポーズの 面白さ! 本書に出逢えて本当に良かったと思う作品である! エピローグ 何を隠そう、カレーも好きだが無類のカップラーメン、袋麺好きである カップラーメンなら、“赤いきつね” 袋麺なら、“サッポロ一番味噌ラーメン”一択だ! どちらも、わたくし用に常にストックをしている 今日のお昼はどちらにしようか!? これは、いつも悩んでしまう どちらにしようかな、、なのなのな、、タマテバコ など、やってみても一向に決まらない やはり、自身には“果断”はないようだ、、、(¯―¯٥) 完
51投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ2作目 何故かアニメ推しに転化する長男 (作品名は出てこないが)ナウシカと攻殻機動隊 作品の本筋は緊急配備(キンパイ)を巡る不祥事とそれに続く立てこもり事件 犯人を射殺して無事解決、と思ったら拳銃に残弾はなく「丸腰の犯人を射殺した」とマスコミから批判が 意外な結論、と言い面白い ノンキャリがいびりに来て逆ネジを喰らう展開は前作と同じだが小気味いい
0投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
署長への降格人事を受けた主人公が警察署でもブレる事なく自分の信念を貫く姿勢に感動しました。とても読みやすい内容で家庭と仕事とのバランスも本を面白くさせるスパイスになっていると思います。
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一作目に続き、面白く読ませてもらった。 しかし、設定などは凄くリアリティがあるのですが、中盤からの都合の良い展開が気になりました。
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ前作とは一変、いかにも刑事ものなストーリー。終盤の展開は胸熱でページを捲る手が止まらない! ただ「隠蔽」してるかは微妙な気がした、、、 所要の措置をとれ、便利ワードで仕事で使いたい
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログシリーズ2 堅物の竜崎伸也の独り言のような文面 大森署に左遷され地域の防犯対策懇談会に出席 出席者はPTA役員、小中学校の教師… 地域の安全に関する曲者のPTA役員や教師をことごとく論破する場面が面白かった! 誰にも臆せず正しい事を言ってくれる爽快感! 大森署でも一目置かれ存在感も信頼関係も出てきてさぁ次のシリーズ3が楽しみだ
3投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ4.5 やはりこのシリーズは面白い 相変わらず竜崎の実直で変人ぶり。 管内で強盗事件と立てこもりが発生。 立てこもりは竜崎の判断でSWAT突入、被疑者が撃たれ死亡という展開。 竜崎はその責任を追及されるが、そこから新事実にたどり着くまでが面白い。 竜崎の妻は胃潰瘍で入院。 息子がアニメ関連の道に進みたいと相談。 息子が勧めたDVDアニメを観て竜崎はアニメのへの考え方を改める。
5投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ推理小説の基本は誰が?どうして?どのよう?だが、このストーリーは家族と仕事と言う視点で書かれていて、単に読者に推理させるような単純なものではないとシリーズ1作目を読んで感じた。 しかし、2作目は妻が病気になってしまうという、ハラハラする展開もありながら、一国の城主として見事な仕事ぶりを見せることができた。 読者としても、1作目に加え、人質が犯人だったと言うどんでん返しが爽快だった。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ1に続いて、スッキリ爽快な警察物語。 警察組織の肩書きは覚えられないけれど、 主人公の竜崎警視長は竜崎署長になり、 事件に対して重要な判断を 「原理原則」に戻って下していく これは私にも必要だなと気づいた 駄目なこととは思わないけど 自分は日和見というか、事なかれというか 争うときの、嫌な気持ちを感じたくないので 反論しないで生きているところがあるけれど 竜崎さんの「原理原則」に従うという やり方だと、争うことにはならないで 自分の主張ができるかなと 感じた このシリーズは移動してきた上司に言われて読みだしたけれど これを考えさせる意図があったとしたら 読書のすすめ方としてうわ手だなと 認めるしかない 続きが読みたいというより 竜崎さんの考えを知りたいという 興味がわく その彼も妻があってこそ 仕事に集中できているし、 妻が入院したら娘がカバーしている という 女性が支える側なのだという形式は 脱し得ない、避けられない 社会の形として描かれているように思う 次はどんな話かな
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ前作での出来事を受け、所轄の署長に降格異動となってしまったキャリア、竜崎伸也警視長の物語。 シリーズ2作目で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞した、警察・家族小説。 立てこもり殺人事件と家族のことの間で揺れ動く竜崎。生活力の無さと実直さが半端ではない。 「所要のの措置を取ってくれ。」 「本音と建前を使い分ける人がまともで、本気で原理原則を大切だと考えている者が変人だというのは、納得がいかない」など、名言も多発。今回から正式に部下となった戸高刑事との場面も見どころ。 特に、最後のシーンでの奥さんとのやり取りは、夫婦の色が全開で本当に素晴らしかったです。 邦彦くんはこの後どうなっていくのか。 文句なしの1作でした。
15投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ大森署に左遷されてしまった竜崎。 今回も竜崎らしさ全開で、爽快な気分で一気読みだった。 竜崎が息子の薦めるアニメを観て感動する姿が見れて、本当に素直で真っ直ぐな性格なんだなと感心した。 妻とのやり取りもだんだんクセになってくる。 竜崎伸也は色々な意味で魅力満載のキャラクターだと思う。
21投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ昨日(2011年4月22日)に読み終わる。 震災後に読んでも面白いのだから、これは面白かったと言わざる得ない。シリーズ連続で☆4つだ。 変わらず、主人公の竜崎、良い。 警察小説でありながら、家族について考えさせられる。 このシリーズは追いかける。決定。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
官僚人のあるべき姿を体現すればするほど、変人扱いされる主人公の滑稽さに加え、妻がいないと(風呂を沸かしたり、クリーニング屋に行ったり)日常生活もままならない様子がユーモラスに映ってきます。 良妻賢母としての位置づけと思われる冴子の設定は、ウーマン・リブの流れの逆を行っているようですが、フェミニストはこういったことにも敏感になるんでしょうか笑?
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ主人公のキャラが浸透しているので安心して読み進めた。 今回の話は少し冗長に感じられてダレてしまった。
2投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログいや~今回もめちゃくちゃおもしろかったです! 所轄の署長に異動したという事で、事件にもガッツリ関わって、ひたすら正しいことを行う竜崎カッコイイ! でもお風呂の沸かし方を知らず、ナ〇シカを見てクオリティの高さに衝撃を受ける竜崎おもしろい。このギャップがたまりませんね。 そして戸高も苦労してきたんだなと思うと、あのキャラにも愛着湧きますね(笑) 次作にも期待が膨らみます!
2投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ第2弾 いやいや! これ!めっちゃ面白いやん! また、一気読みやん! 左遷されて、大森署の署長になった竜崎。 まぁ、充分偉いさんやけど。 現実世界で、正論吐いてばかりいる人おって困ってるんやけどね。まぁ、行動が伴ってないから思うんやけど… 管理職してたんやろうな?で、定年なって、一般ピープルに戻ってんのに、上から目線で、指示と言う名の仕事丸投げ… しかも、矢面に立ってるんで… 竜崎さんは、行動を伴った正論なんで、文句付けようない! こんな芯が通った人おったら、ええなぁ… しかも、当然だと、他の人が折り合い付けるのを不思議がる… やはり、噂に違わず「変人」。 今回は、立て籠もり事件。しかも、逃亡犯を取り逃がした一人が… SIT、SATの活躍で人質は無事、犯人射殺で、事なきを得たはずが… 何か警察組織って、縦社会で、上の命令は絶対。上が「白」と言えば、「黒」でも「白」なんや… 竜崎さんは、違う。無茶振りには従わない。ちゃんと筋が通って、はじめて指示と言える! 現実世界のおっちゃんにもそうして欲しい! 大どんでん返しもあって面白い! 息子が、職業としてアニメ業界を目指しているのを聞いて仰天してるけど、息子から借りたDVD観て感動してるとこが、なんかホッコリ。ナウシカみたいやけど。 次も読もう!
102投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログシリーズ2作目なので余り期待してなかったが間違いでした。 キャラクターの設定がいいですね。 警察のキャリアが主役です。 正しいという事に忖度がないキャリアですね。 他のキャリアなどが忖度で動いているのが対象的で面白いです。 シリーズは続いているので次が楽しみです。
15投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ2008年第21回山本周五郎賞 2008年第61回日本推理作家協会賞 および ひまわり文学賞 受賞作 東大卒竜崎警視長は、息子の不祥事により 大森署署長へ左遷人事となる 着任早々の 強盗事件からの緊急配備からの 人質立てこもり事件 揺るがない原理原則主義で現場の指揮 事件解決としたが その解決方法に 思わぬ非難が起こる 警察中央組織との軋轢 左遷署長を迎えた所轄との摩擦 各所で起こるトラブルも竜崎の正義は滑らない 実に合理的思考と行動 薄氷のシリアスドラマが惹きつける 一語間違えれば、一文誤れば コメディとなってしまう変人まがいの堅物を なんだかヒーローに仕上げてる
85投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログ1作目を読み終わってから速攻で読み始めてしまった。 1作目と変わらずものすごく話の中に引き込まれる、そんな面白い小説だった。 新しく個性豊かな人物達が沢山出てき、飽きずに楽しめたと思う。 3作目も早く読んでいきたいと思う。
12投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ2作目。 さっそく読みました。 まっすぐで、時に不器用な竜崎が愛おしい。 左遷された大森署。 さっそく事件が起こります。 消費者金融強盗犯逃走事件。 そして同時に立て籠もり事件も。 前線に出向いて指揮を執る竜崎。 SITとSATへの対応を求められ、難しい決断を迫られることに。 刻々と変化する事態の中、長期に及ぶことなく事件は収束。 ところがその後、警察内部で深刻な責任問題が勃発。 竜崎の幼なじみでキャリアの道をまっすぐ進む伊丹。 確執のある伊丹とは、協力を得ることが必須。 さらに、キャリア組を目の敵にする所轄の刑事・戸高。 戸高のひと言で、事件は思いがけない方向に進むことに…。 上におもねらないという点で、戸高は竜崎と同類かも。 事件全体が見えてくると、思わず声を出したくなります。 「よし、行けぇ~!」 そして、妻の冴子さん。 今回も出ました。 カッコイイ台詞。 「すぐに署にお戻りなさい」 ところが、本編最後の二人にはほっこり。 「早く帰れと言わないのか?」 「今日は許してあげます」 まっすぐ過ぎる竜崎が眩しい。 最高!
41投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ本作の竜崎は署長に着任し書類仕事などに追われていく中、立て籠り事件に直面し対応していく様は、凄かったです。 家族場面のストーリーも素敵で、何より日本推理作家協会賞と言う事もありラストの真相には、驚きましたね。
1投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
左遷されたキャリア官僚だった竜崎が、大森署長として初めての事件に挑む本作。 強盗事件後の立てこもり事件、そして、一瞬出てきた喧嘩の事件など綺麗に伏線を張って回収していく王道なストーリーだったと思う。 ただ、戸高巡査部長はわかりやすすぎる冤罪だった。 そして、今作の家族パートでは、奥さんが入院。家のこと任せっきりで、何にも出来ないことを再確認。やっと奥さんの偉大さに気がついたのかな。
5投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ第二弾は妻冴子の病にまつわる。竜崎は考えても仕方ないことは考えない。自分の出来ることをする。嫌味に感じる時もあるが、とてもシンプルで学ぶべきは大きい。考えても無駄なことをやめて合理的にそして正しくおれも進みたい。
1投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ第二弾でも竜崎さんは最高です。奥様の入院で何もできないことに気づく場面は人間味あふれて微笑ましいですが。
25投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやー、面白い 終わった事件を掘り返す、しかもそれをあの戸高主体で進めていくのが良い 戸高が出てくる度にうわそうじゃん適役コイツじゃん、、、ってなった 貝沼副署長の素を見れた時、竜崎の奥さんや周囲に対する接し方の変化、こういう人としての変化というか気持ちの変化というかそういうのも多く描かれていてシリーズ1よりも楽しめた そして個人的にはアニメが好きなので、竜崎が良さに気づいてくれたのは勝手に誇らしっかった
0投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ大森署の署長に左遷された竜崎 伸也の活躍振りを描いたシリーズ第2巻。 警察署長という前作よりも想像し易い舞台で沸き起こる様々な問題に対して、相変わらずの原理原則を用いて解決していこうとするその姿に、格好良さを感じます❗ 個人的には、『安積班シリーズ』よりも好きな作品です❗
18投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ竜崎さん、一作目は昭和親父の嫌らしさが気になって最初は嫌な奴だったけど、弱さも見えて人間味が増した気がする。続きが楽しみ、などと言ったら、事件を増やすなと怒られてしまいそうだけど。 冴子さん、大事なくてよかったです。
4投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ天才ひまわりめろんさんの感想を読んで読みたくなった本。その②。 一作目よりさらに面白い!! 益々竜崎のファンになってしまう。 一作目、竜崎家の長男の不祥事から、大森署署長へ左遷された竜崎。 着任早々強盗事件が起こり緊急配備の結果、3人組の犯人の1人を逃してしまう。 同時に小料理屋で喧嘩があったと通報が入る。 些細な喧嘩の通報は無視し、緊急配備に注力したが、竜崎は喧嘩の通報のことを思い出す。 小料理屋へ捜査員を送り込むのだが、竜崎の勘は当たり、立て篭もり事件に発展していた。 一作目は、まだ竜崎という人間を分かっておらず、古臭い男尊女卑甚だしい竜崎の考え方に怒りを覚えたものだったが、今回は、竜崎の奥さんが入院してしまい、Yシャツの有りかが分からないどころか、風呂の入れ方も分からない竜崎が何だか微笑ましく感じてしまった(笑) また、PTAのカマキリ女史と議論する竜崎は、最高に面白かったo(^▽^)o ↑このシーンも、かなりスーっと気分が良くなるのだが、この本の結末もスーっと気分が良くなること間違いなし。 このシリーズ最高っスね!!
106投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ第2弾 今回も文句なしに面白かった! 大森署に移動となった後の活躍を楽しみに読み始めた。あっという間に一日で読了。 いやー。竜崎伸也はクセになりますね。 新たな場所でも自分の信念を曲げず、周囲の常識や悪しき風習に流されない姿勢に、やはり強烈な爽快感を感じた。(自分には絶対できないことを、いとも簡単に当然のようにやってくれる) 前作で意地悪な対応をされた戸高刑事とは、また揉め事が起こるのかと思わせておいて、意外な展開を見せる。 やはり、この戸高刑事は従来の警察物だったら、コロンボ警部や私の好きなフロスト警部のような主役級となるような存在でとても魅力的に感じた。 そして、最後に竜崎は、貝沼副署長始め大森署員たちとの関係性も単なる業務的な繋がりを超えて信頼し合える共同体としての側面があることを発見する。 終盤での貝沼副署長との会話や、ラストでの奥様の冴子とのやりとりでは、涙が止まらなかった。 ほんと、大きなカタルシスを感じられる作品だと思う。 実は、今、シリーズ3弾の、"隠蔽捜査3「疑心」"はすでに手元にある。 さて、また竜崎署長に会いに行くとしようか!
31投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログ読む速度が加速する。テンポ良く展開して行く。 今回は人質立て籠り事件。SATやSITが出てきて突入を待つ緊迫した状況。メンツに関係無く専門家に任せようとする竜崎署長。突入時の責任も自ら責任を取るべく対応する。責任を問われても毅然と対応する。こういう方がいる組織は強いと羨ましくなる。事件は意外な展開となり、逆転する。これも竜崎署長のおかげ。 もう一つの家族問題は、妻の入院。家庭を任せきりにしていたツケが出て、家では何も出来ない竜崎署長。完璧に自信を持って行う警察業務との対比が面白い。
54投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2010年(発出2007年) 405ページ 今回は、警察ミステリーとしての要素があり、1作目よりも面白い!と思いました。 警察庁長官官房の総務課長から、大森警察署の署長という降格人事の異動となった竜崎伸也。着任早々に管内で立てこもり事件が発生。中には人質2名。立てこもり犯は、消費者金融に強盗に入った3人組のうちの1人。他の2人は身柄を確保されている。大森署に捜査本部と指揮本部を立ち上げる中、竜崎は現場に向かう。現場では派遣されたSIT(捜査一課特殊班)とSAT(第六機動隊第七中隊)が事件解決の主導権をめぐり対立する。犯人は銃を所持しており状況が逼迫する中、事件解決のため竜崎はSATに突入の許可を出す。犯人は射殺され、人質2名は無事救助された。事件は解決したように見えた。しかし、犯人が持っていた銃の弾倉は空だった。マスコミが「犯人射殺」とセンセーショナルに騒ぎ出す一方で、今回の事件の監察に、警察庁の首席監察官が乗り出してくる。 警察組織や役職名など、耳慣れない言葉が多く出てきますが、とにかくすいすい読めます。 そして今回も、竜崎の胸がスッとするような発言が、そこかしこに登場します。言葉に説得力があります。 『副署長が課長を怒鳴りつければ、課長は係長を怒鳴りつける。そして、係長は係員たちを怒鳴りつけるわけだ。そういう連鎖は士気をそぐ。管理職は、感情で物事を処理してはいけない。大切なのは合理性だ。心得ておいてくれ』 竜崎のセリフの1つです。あとがきで西上心太氏が竜崎語録の一部を取り上げていらっゃいますが、自分も竜崎語録を集めたいと思ってしまいました。 そして、今回の家族の問題は、妻・冴子の入院です。胃潰瘍での入院でしたが、冴子あっての竜崎という感じでした。竜崎自身も、冴子が家庭を守ってくれるから自分は安心して仕事ができるといつも言っているように、冴子がいないと足元がぐらついてしまうのです。 『あなたは一国一城の主なのよ。自分の城の中で他の城主に好き勝手やらせるわけ?』 『よろしい。国のために働きなさい』 上は冴子のセリフですが、冴子は武士の妻というイメージです。登場シーンは少ないものの、冴子もすごくいいなあ。 今回、竜崎が問題を乗り越えるきっかけとなったのは、邦彦から借りたあるアニメのDVD です。ここから竜崎の快進撃ですが、戸高もいい味出しています。ヒネたキャラでしたが、ヒネリの効いたキャラでもありました。 最後に疑問点が一つ。犯人が射殺された場合、誰が発砲したものなのかその場で調べないのかなあ?
14投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想 今回も最後までハラハラしたけど、正しい者が救われるで良かった。 方面本部長の管理官の小物ほど吠えるというのには苦笑。 あとは奥さんの腹のくくり方にも好感が持てる。 あらすじ 大森署に赴任した竜崎。管内で立て籠り事件が発生する。竜崎は前線で指揮をしてSITとSATを正しく機能させ、人質を無事保護するが、犯人は射殺された。 新聞では犯人を射殺したことに非難が高まり、竜崎は監察に呼ばれる。現場刑事の疑問から捜査を洗い直し、人質と目されていた夫婦が実は犯人だったことが明らかになる。
14投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ一作目に引き続き、原理原則を基本とした主人公(竜崎)の信念に基づく行動が気持ちよく、今までの慣習を基に行動する周りとのズレが面白い。 主軸になっている強盗事件が二転三転しながら解決していくストーリーもよく出来ている。 幼馴染でかつ同期の伊丹をはじめとした周りとの関係も、今後更に楽しめそう。
1投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ前作のラストで所轄へ左遷された竜崎です。 大森署署長に着任早々、立てこもり事件が発生。 まだ署内、署員とのぎこちない関係です。 竜崎のやり方に戸惑いながらも竜崎の指示に従う副署長、課長達。腹の探り合いからの信頼。 部下達のキャラもわかってきました。 副署長が素敵♪ おもしろ〜い\(//∇//) 嫁が入院…ポンコツ竜崎が可愛い♡ 家でも「いい仕事しましたね」って言われる日が来るんだろうか笑
36投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログ警察庁から大森署に左遷された竜崎署長が着任早々立てこもり事件に直面する話。相変わらずの竜崎さんに安心するし、この人の部下になりたくなる、大森署の方々にとても共感してしまう。ほんまに警察上層部全員竜崎さんみたいな人であってほしい。
2投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログこんな論理的な判断が出来る人物になりたかった。少なくとも、振れない信念をもちたい。これまで振れ振れの人生だったから・・・。(^_^;) このシリーズから目が離せない。さあ、次を読まなきゃ!
1投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった! 前作で竜崎の人となりがわかっているからこそ最初から楽しめた。 まさか前作であんなやなやつだった刑事が大活躍するなんて。。 良くも悪くも公正公平な竜崎が少しずつ周りに理解され、信頼されていくのは見ていてスッキリするものがある。 前作では家庭での姿に超難有りだったけど、奥さんにのありがたみを感じ、娘の就職を応援し、息子の夢を理解する姿勢は少しずつ変わっていく竜崎が見れて良かった。
1投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログ2作目もほぼ一気読み。 真面目すぎて一見付き合いにくそうな人だけど、フラットに人や物事を見れる、そのおかげで冷静に事件に対応できて解決に導く。 感情に左右されず、フラットな視点から物事を観察できる人は羨ましく思えるし、とても好きなキャラなので、このクソ真面目な主人公は好き。 もちろん、ストーリーも面白いので続きが気になり、どんどん読んでしまう。 今野さんは違うシリーズも読んでいるが、読者を引き込むのが上手な作家さんだと思う。
1投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログシリーズ② 唐変木でステキな変人、竜崎伸也は左遷されて大森署長へ。 そして着任早々に署内で起きた強盗事件の巻。 今回は事件の真相も見どころだ! このシリーズの特徴は、敵に描かれがちなキャリア組が主役の本格警察小説だということ。そして、中年の竜崎警視長の、徹底した原理原則主義が、なぜか魅力的なのだ。 就職活動中の長女:美紀、浪人中の長男:邦彦、出来た妻:冴子のエッセンスも○ あまりに、家の事を全て妻に丸投げの竜崎、昭和一桁生まれか⁈と思うほど(笑) もう少し改めてた方がもっと魅力的(笑) 第3弾も楽しみ♡
8投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ今野敏さんの隠蔽捜査シリーズ第2弾。 こちらも前作同様に読みやすくて面白く、1日で読了。 前作でいろいろあって所轄へ左遷された主人公:竜崎は、着任早々に発生した立てこもり事件で指揮を執る。 竜崎の性格を知らない部下たちは、竜崎のやり方にはじめは戸惑い反発もするが、徐々に信頼・尊敬に変わっていく。その過程が良くて、竜崎の真っ直ぐな性格が感じ取れる。事件の真相を解明して解決するために立場関係なく相手を尊重し、対等に向き合う姿勢は良い上司だと思う。 同期の伊丹も自分の立場(権力)をうまく使って竜崎に協力しており、その仲がいいのか悪いのか、信頼しあってはいるが堂々と仲良くしないあいまいな関係性もまた読んでいて面白い。 そして今作でも事件と並行して竜崎家が登場。 前回より成長した娘・息子と竜崎のやり取りにほっこりしたし、妻:冴子の対応は、竜崎が署長として警察官としてやっていけるのは冴子のお陰だということをはっきりと認識したと思う場面だった。良い家族。 今作でも相変わらず頑固な竜崎だが、不器用ながらも誠実に行動し、仕事仲間や家族の信頼を得て上司としても父親としても器を広げていくのが良い。
29投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ家人がもらってきた本を借りて読んだ。 50代の左遷されたキャリア警官が主人公。 東大法学部卒。 理路整然と考え、遊びがなく、自分の考えを押し通す。 下々の人が、うじうじ考えたり、迷ったり、自分を押し殺してでも周りに合わせるのを、意味がない、と切り捨てる。 ある意味小気味が良いが、自分の父親とか夫だったらとてもいやだろう。 息子の不祥事で左遷された。 シリーズものとして、それも別の本に描かれているようなので読んでみたい。
1投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログ読んでいても全く飽きが来ない。 普段の仕事では鋼のごとき精神を保っている竜崎がみせる「脆さ」。 彼の周囲の人間も新たな一面を見せていく。 安定した面白さを誇る一冊であると思う。
1投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ警察物で、面白いというよりも、信念のあるキャリア官僚が、信念に基づく行動と人心を掌握して事件を解決していく。 妻が入院したことで、仕事は有能でも、家の事は全く何もできない、知らない描写が面白かった。
1投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ第二弾。 エリートコースから外れ、所轄の警察署長に左遷された竜崎信也。 いきなり立て篭もり事件に遭遇する。 ダメなものはダメ、警察組織の上下関係に左右されず、気持ちいいくらいに不正や隠し事をしない竜崎の活躍に、すべて持っていかれますね。素晴らしい、グッときます。
1投稿日: 2022.06.08
powered by ブクログ長男・邦彦の不祥事により、大森署署長へと左遷された竜崎。 自らの信じる合理性や正義で事を進めていくので、周りは戸惑いを覚える。 『変人』と見られることにここでも変わりはない。 そんな中、人質立てこもり事件が発生。竜崎の指示により、SATが発砲、犯人死亡となり、事件は解決と思われた… 犯人の所持していた拳銃に弾が装填されていなかったことから、マスコミから叩かれることとなる。 現場責任者として、竜崎は責任を問われる… しかし事件に疑問を感じた刑事・戸高のひと言から、夜を徹した再調査が始まる。 『戦うために大義はいらない。ほんの小さなものでもいい。何が信じるものがあれば、そのために戦うのだ。守りたい何者かがいるなら、そのために戦えばいいのだ』 竜崎が責任を認めることは、一緒に戦った部下たちの努力を無にすることとなるために、竜崎は戦う。 竜崎の正義は勝つ。
1投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ舞台が1作目の警察庁から所轄に移ったことで事件解決の現場を起点にストーリーが進んでいくので、王道の刑事モノ色がより濃くなった今作。 とはいえ主人公の"変人"竜崎は健在であり、警察機構の役所体質への独特な切り口がとても痛快で、事件を紐解いていくハラハラ感と相まって、ページをめくる手が止まらなかった。 また、最強の仕事人間・竜崎が見せる家庭での弱さと、1作目ではさほどスポットライトの当たらなかった竜崎家の家族それぞれの信念や強さといった部分との対比も、読んでいてとても面白い描かれ方だった。
2投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ第二作。左遷され、警察署長となった竜崎伸也。立てこもり事件でSATが犯人を射殺。これがマスコミに叩かれるが、正義を曲げない竜崎。どんでん返しあり、勧善懲悪的。楽しめました。
1投稿日: 2022.03.01
powered by ブクログ竜崎さん、人としては好きになれないところあるけど、仕事面ではこんな人いたらいいなと思える人でした! 奥さん大事にして!
1投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前回嫌なやつ〜が、みんな良いやつ〜になってよかったです。 読む前は伊丹さんが登場しなかったらどうしようかと思いましたが、序盤からちゃっかり登場したし、今回も伊丹さん活躍してて安心しました。
3投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズの中で今のところ一番だと考えています。 一作目の当初は、竜崎のことが好きでなかったのが、だんだん好きになり、この果断ではすっかりファンになってしまいました。 とにかく面白いです。
1投稿日: 2022.01.01
powered by ブクログ主人公竜崎がとてもカッコ良い。こうありたいなぁ。と思ってたら、お世辞で、竜崎みたいでしたよと言われた笑笑。お世辞でも嬉しい
1投稿日: 2021.12.20
powered by ブクログ魅力的な登場人物が重要とよく言うが、主人公 竜崎がまさにそれ。 冒頭から最後まで魅力で溢れている。 世間体やルールを気にせず、常に自分に正直に生きる姿は痛快。 警察社会の構造がよく分かり、緊迫したシーンもあれば、笑えるシーンもあり、考えさせられるシーンもある。 私が特に印象的だったのは、ラストシーン。何でもない会話のやり取りで熟年夫婦が見事に表現されている。爆笑した。 素晴らしい小説だと思った。
2投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ痛快レベルで言うたらここ数年で1番かも。 どんでん返しがとにかく気持ちいい。 竜崎の言動にびっくりする人が出てくるたびに、そうそうこの人そういう人なんよ、って知ったかぶりして言いたくなる。
3投稿日: 2021.10.01
powered by ブクログ1.著者; 今野氏は、大学在学中に「怪物が街にやってくる」で、問題小説新人賞を受賞し、作家デビューしました。隠蔽捜査シリーズで脚光を浴び、第一作の「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞受賞。中学生の頃、北杜夫の「マンボウシリーズ」に魅せられ、詩を書き始めたといいます。北杜夫の独特のユーモア感覚と小説全体に漂う上品さに魅了されました。また、空手の指導者という武道家でもあります。 2.本書; 警察庁のキャリア官僚の活躍を描いた警察小説シリーズです。概略は、主人公の竜崎はミスを犯して大森警察署の署長に降格されます。そして、着任早々、立てこもり事件に直面し、竜崎が指揮を執り、人質は救出されたものの、犯人は射殺されます。事件解決と思えました。しかし、驚きの結末を迎えます。人質事件をでっち上げるという偽装があったのです・・・。ちなみに、本書は山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞しています。 3.個別感想(気になった書中の記述と私の感想⇒3点); (1)段落7・14より、「自分が属する社会の約束事を守れない人間は、その社会に所属する資格はない。それがルールだ。・・・原理原則を大切にすることだ。上の者の顔色を窺うことが大切なんじゃない」 ●感想⇒この考え方に賛成です。先ず、問題が発生したら、物事の道理・論理性で判断するべきです。私情を入れた判断では、人は納得しません。事実の前には、謙虚になる事です。但し、人間は感情の生き物なので、場合によっては、それぞれの事情を斟酌する度量は必要でしょう。 (2)段落12より、「男は狩や戦闘をし、女は子孫繁栄に尽くす。それは霊長類のヒトとしてのごく自然な生き方なのではないかと思う・・・男女が平等に社会に参画するという考え方は、一見美しいが、どこか不自然だ」 ●感想⇒性差の問題に関しては、確かに男女の役割が違うというのも一理あると思います。それは極論すれば、子供を産める産めないという事だけです。能力的な甲乙はありません。これからの社会は適材適所の考えで、性差や年齢差等の課題を乗越えて、誰もがやりたい事の出来る社会創造が望まれます。 (3)段落20より、「署長は、所轄署が共同体であるという考えに反発を感じておられるようです。しかし、それは紛れもない事実なのです。人は命令だけでは動きません。われわれは日常を共にし、信頼しあう関係でなければなりません」 ●感想⇒ 組織は人の集まりで構成されています。従って、人と人が協力し合って、成果が出ると思います。一時期、企業に欧米の成果主義が導入されて、日本の集団主義が否定されました。しかし、最近では、人間関係作りを狙って、新興のIT企業で、社員食堂新設や運動会の実施など、日本的な行事を導入し始めていると聞きます。人間同士の信頼関係無き組織に未来はないと思います。 4.まとめ; 私が本書で魅力を感じたのは、主人公の竜崎伸也のキャラクターです。徹底した合理主義者で、判断のモノサシが、揺るがない理屈で押しまくる点です。私は、私企業勤めでした。”上司の言いなり” ”長い物には巻かれろ”等の社員が目につき、正論が通らない事がありました。せめてもの救いは、上司の中に、「物事は理屈を優先させろ」という人物もいたという点です。もちろん、人への思いやりは重要です。しかし、人情が優先する組織は、破綻しかねないと思います。最後に、本書は事件だけでなく、家族の問題を織込んでいる点も魅力の一つではないでしょうか。今野作品の代表作と言えます。 以上
46投稿日: 2021.08.20申し分なない秀作です
第一作もすばらすい作品でしたが、本作はそれ以上の作品といえます。時系列でのストリート展開、どんでん返しの素晴らしさ、申し分のない秀作です。早速第三巻を読みます。
0投稿日: 2021.08.18
powered by ブクログ1作目に続いての最高評価です 降格人事により所轄の警察署長になった竜崎が自分の信念そのままに事件を解決していきます とにかく主人公が素敵すぎる!
12投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ第2弾。 あーこのシリーズおもしろいわー。爽快。 主人公竜崎の、突き抜けた真っ直ぐさがとても心地いい。 竜崎の思考や言動を追ってると、自分が普段いろんなフィルターを通して考えてることがよくわかる。物事をただありのままに捉えることがいかに難しいか痛感する。 目からウロコ体験ができて楽しい。
0投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今野敏「隠蔽捜査」シリーズ第2作目(2007年4月単行本、2010年2月文庫本)。 主人公は元警察庁長官官房の総務課課長、家族の不祥事で大森署に署長として左遷された竜崎伸也46歳。東大卒のキャリアで警視長である。家族は主婦の妻冴子、大学生で就職活動中の娘美紀、ヘロイン使用も自首で保護観察処分で済んだ東大を目指して浪人中の息子邦彦の4人家族。 そしてもう一人の主人公が警視庁刑事部長の伊丹俊太郎46歳。竜崎の幼馴染、小学生の同級生で私大卒ながら入庁キャリアの同期生である。前作で窮地を竜崎に助けられている。 今回は竜崎が大森署に転属早々に強盗立てこもり事件が発生する。竜崎のやり方に副署長をはじめ、大森署の各課長も勝手が違い戸惑い反発もするが、徐々に信頼、尊敬に変わってくる。特に本部の高圧的な管理官を正論で論破するのが気持ちよく、署員も驚き戸惑う様子が見て取れる。 人質を取った拳銃所持の強盗立てこもり事件は警視庁との合同捜査本部が大森署に設置され伊丹が指揮するが、現場では竜崎がSITとSATを指揮し、最終的にはSATの突入を許可、人質二人の救出に成功する。しかし犯人は死亡し、その拳銃に銃弾が残っていなかったことからマスコミが騒ぎ竜崎は監察官の追求を受けることになる。竜崎は間違っていないという信念で応酬するが誰かに責任を取らせるには竜崎が一番都合が良かった。 前作の警察官犯行隠蔽捜査事件に続いて今回も竜崎は覚悟したが、大森署の刑事戸高善信38歳の進言により所轄で再捜査を始め、事件は根本から覆される。 人質二人が強盗事件の首謀者でSATの突入で死亡した犯人はその首謀者に殺されたということが判明するのである。進言した戸高刑事は前作で竜崎が 警察庁の課長だと知らずに悪態をつき、竜崎から叱責されたあの刑事だ。 所轄で再捜査の時も竜崎は伊丹には状況を話し、協力を得る。相変わらず二人の間柄は仲がいいのか、信頼し合っているのかわからないところがありつつ、やはり警察のキャリア権力というのを気持ち良く使っているのも爽快に感じるのである。このシリーズの一番の見所はこの二人の関係だろうと思う。 途中竜崎の妻冴子が血を吐いて救急車で病院へ運ばれるのだが、冴子の竜崎への毅然とした対応に圧倒される。竜崎の署長として、警察官として、キャリアとしてやっていけるのは冴子のお陰だということを竜崎ははっきりと認識したと思う場面である。 娘美紀もいつのまにか冴子の代わりが出来るまで成長していたことも認識することになり、息子邦彦の将来のビジョンを聞き素直に共感出来る父親になったことにも感動する。 これからもこのシリーズは見逃せない。次作も是非読んでみたい。
7投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログ第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞した作品。当然のように『隠蔽操作』の続編。 息子の不祥事で、警察庁から大森署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。 その大森署管内で拳銃を持った強盗犯の立て籠り事件が発生し、竜崎は現場で指揮を執る。 人質に危機が迫る中、混乱する現場で対立する捜査一課特殊班・SITとSAT。 事件は、SATによる犯人射殺で解決したが。。。 竜崎は相変わらず健在だった。 例によって原則を重んじ、建前を嫌う。 そしてその明晰な頭脳と筋の通った理論によって、周囲の人達に「変わった人間だ」と思われる。 前作ではこの“筋の通った原則主義”が鼻につき、どうにも感情移入し難かったのだが、 今回は周囲に 「どうでも良い事を重視する、悪しき“慣習”によって発言力が強くなっている人間」 を多数配置する事で竜崎の正しさが際立ち、 その“つまらない人達”がタジタジになるのが楽しい。 方面本部の管理官、PTAのウルサ方等々、何も言えなくなる様は痛快だ。 …と共に、何となく悪趣味だな、と感じてしまうのだが。 要するに、彼は自分が高みに立っている事を利用して相手を黙らせている。 その内容が真っ当であり、相手が間違っているからこそ爽快感を得られるのだが。 何故か若干引っかかるのである。もうこれは個人的な好みだろう。 ただこの竜崎も、やはり家族の事になると相当悩むようだ。 今回、奥さんが胃潰瘍で入院してしまい、家庭の事について一切何も出来ない自分に気付かされるシーンがある。 そして娘がいつの間にか家事をこなすようになった事に妙な感慨を覚えたりもする。 面白い人である。 更に前作で大麻を吸い、(竜崎から見た)エリートコースから脱落した息子。 彼が今度は「アニメ関連の職に就きたい」と言い出す。 自分の知っている“アニメ”が子供の物であるという固定観念を持つ竜崎は、 「何でそんな子供の物に興味を持つのだ」と感じるのだが、 息子から手渡されたDVD(ナウシカらしき作品)をちょっとした息抜きに見た途端に急変。 「こんな世界もあるのか」と息子の進路を許すようになる。 …単純な人である。 竜崎は仕事の上では原則に則った上で柔軟な姿勢を見せるのだが、 プライベートでは何かキッカケが無い限り、なかなか固定観念を崩せない人なのだろう。 まあ、普通の人なのである。 一方、SATによる犯人射殺で事件そのものは終了したが、 その射殺が日本で初めてだった事もあり、マスコミや人権保護団体が大騒ぎをして 監察官にも厳しく責められ、竜崎は責任を取らされそうになっていた。 しかしこの後、大森警察署の面々によって事件そのものが大きく覆される事になる。 この大森警察署の面々(前作で悪態をついてしまった戸高など)に対し、 最初は余り良い印象を抱かなかった竜崎だが、徐々に彼らの良さに気付いて考えを正す。 この竜崎の「仕事上での柔軟性」はとても好印象だ。 もともと警察モノは余り好きではなかったのだが、このシリーズは良い。 事件自体のどんでん返しは予想出来てしまったのがやや残念。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ官僚の采配お手並み拝見型オマケ謎解き小説。 嫌な上司をやり込める爽快感と部下からの信頼が集まってくるアツい展開がたまらない。
0投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自身の考える「正義」「原理原則」を貫く警察官僚が『変人』扱いされる。おかしなことが世の中にはごまんとある。そのワンテーマだけでも痛快。 主人公・竜崎と、所轄の副所長・各課長や、SIT、SATの中心人物、そして家族との人間関係に物語性があって、楽しく読めました。 アニメ映画の内容をこんな風に描くのも面白い。
3投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログついつい続きが読みたくなる。シリーズ物はクセになる。○○らしい、らしくない?らしくなくなっていくのを成長ととるのか、信念を曲げたととるのか?なんて事を考えてしまう。
7投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログやっぱりおもしろい。こんな風に迷わず原理原則に則って仕事ができたら、、、アニメ見て感動してしまう素直さも好き。
0投稿日: 2020.12.18
powered by ブクログまたもや一気読み。 まさかのストーリー。伊丹と竜崎の掛け合い、戸高の勘、、、キャラクターが立っていて、今後の展開が楽しみ。
2投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログ「隠蔽捜査」の続編。警察庁長官官房のエリートから自分の信念のために降格して大森警察署長になった竜崎伸也の第二弾。 このシリーズは半沢直樹に通じる爽快感がある。残り50ページでそれまでの250ページ分をひっくり返すどんでん返し。 このシリーズは読み続けたい。
0投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログ今野敏さんのシリーズを読み進むと、事件の推理部分の布石が、あまりにもわざとらしいので拍子抜けするのだけれど、そこは目をつぶって「竜崎伸也」のキャラクターを楽しみ、また、主人公竜崎夫婦の行く末が気になりだしてくるのをおもしろがろうか。 『果断』では山本周五郎『小説日本婦道記』の現代版のような妻冴子が、とうとうストレスから胃潰瘍になってしまう。が、夫伸也は大森署長としてますます仕事にのめり込んでいる。息子の不祥事故とはいえ降格されて大森署長になったのだって、いい加減にしてほしいと思うよ、妻。彼の原則を通す性格がどーなのよ。
4投稿日: 2020.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
平面と直線で出来てるおっさんが ナウシカに感動しとる~~~~(^○^) 2007年発表。スマホはまだ一般に普及していなかったハズだけれど、携帯電話でメールとかデータのやり取りは結構出来たはずなのに、通話しかしていない。当時の警察はそうだったのかしらん。 2000年代は、年単位で否むしろ月単位でIT技術が向上しているから、この十数年で捜査手法も格段に上がっているんじゃないかと思うんだけれど(小説の中でしか知らないけどさ)。2020年代の(テレビドラマで観るような)ハイテク捜査だったら、この事件、どうなっていただろう。 もし舞台が2020年だったら、流石に45歳社会人男性のアニメに関する知識が『ポパイ』と『鉄腕アトム』どまりってことはないと思うんだけどね、観たことのあるなしに関わらず。(2020-10-23L)
0投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログ図書館の返却コーナーで、前作を読んだことを思い出し手にした本。 前作と同じく面白い。竜崎のブレない行動も良いけど、ラストに向かって事件を解決していくプロセスが素晴らしい。 好きなシリーズものになったので、ゆっくりだが順番に読んで行こう。
2投稿日: 2020.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく面白かった。本を読む手が止まらない。 無駄な内容が一切なく、スピード感を持って進んでいくので、どんどん引き込まれた。 前作はタイトルの通りの内容だなと感じたが、今回は「隠蔽」は題材に含まれていない。 自分の中の揺るがない信念を持つ人間離れした強さと、それでも他人の言葉や態度に揺れる人間らしさがとても好きでした。 図書館で5作目まで借りましたが、更にその続きも予約します!
2投稿日: 2020.09.29
powered by ブクログシリーズ1作目よりさらに楽しめました。合理性を旨とする、困ったときは原理原則を重視、という竜崎の姿勢は一貫していて、まったくブレがありません。 合理性重視というと、一見血の通っていない人間、冷徹な判断を下す人間というイメージを持ってしまいますが、竜崎の場合はそうではなく、血が通った合理性とでもいいましょうか。保身や自己都合的な近視眼的なものではなく、”コト”重視、最良な結果をもたらす選択はなにか、といった想いにあふれるもので、刑事としてよりも一人の人間として非常に魅力にあふれたキャラクターに映ります。 脇を固める副署長や前作ではちょっとヒール役的なニオイもあった戸高も味のあるキャラですね。さらに監察官もはじめは敵役かと思わせられましたが、竜崎への聞き取りを進める中で妻の入院の知らせがあったことを持ち出したあたりから、「おやっ、これは決して竜崎に責任をとらせるためではなく、あくまでも状況を正確に把握するためかしら?」という印象に変わってきました。事実、最後は公正な人物であったことがわかり、竜崎も脱帽なキャラだったわけで。 それにしても日本の警察組織というのは摩訶不思議なところだなと思います(実際のところが本作と同じなのかどうかわかりませんが)。そんな中にあって竜崎のような人間は一服の清涼剤のようです。 シリーズ3作目以降も楽しみです。
2投稿日: 2020.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東大法学部出身のキャリア・竜崎が前作品での降格人事で大森署の署長に。人質立てこもり事件に遭遇し、犯人を生きたまま逮捕できずSATが射殺。しかし犯人は玉切れで射殺する必要がなかったと監察官。竜崎の周りは責任のなすり合い。最終的には立てこもり事件の真相が明らかになり、うまく回収される。奥さんの献身的なサポートあって竜崎が気持ちよく働けているが、今回は奥さんが入院。その中で人間味ある竜崎の生活実態が滑稽でした。浪人生で息子の邦彦の将来、娘の美紀の就職も気になる。今後も竜崎が隠蔽解決するのを大いに期待したい。
14投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ更に竜崎伸也の魅力にハマった。さりげなく現代日本の社会や教育の問題点をズバッと指摘しているところは流石。
2投稿日: 2020.08.03
powered by ブクログこの夫にこの妻あり。仕事一筋の竜崎伸也は国を守る事が第一。妻は家を守る事が第一。 立てこもり事件の真相から、家庭の絡みまで、この小説凄すぎる!
2投稿日: 2020.04.03
powered by ブクログまじでクソ面白い。 久々に時間を忘れて読み耽る本と遭遇。 本に夢中になりすぎて、電車で降りる駅スッ飛ばした模様。 やっちまった(ノ∀`)アチャー。 出だしから地味に心掴まれ、その後じわじわと侵食され、 気づくとページを捲る手が止まりません。 よかったーシリーズの続き本買っといて。 5巻くらいまとめ買いしておくのをオススメします。
4投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ第2弾。大森警察署長に異動した主人公が原理原則で対応する事件と家族の危機。 キャリア公務員としてだけではなく、現場や家庭の事情も汲んでいける中での原理原則的な筋の通った対応と事件の意外な展開、そして結末の爽快感は前作以上だった。 20-11
3投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログ山本周五郎賞 日本推理作家協会賞 竜崎は、息子の不祥事で大森署に移動になる。 署長になっても、前例を引くまでも無くわが道を行く。部下たちはまごまごするが、困らせることが本意ではない。竜崎も少し譲り新しい任地は動き出す。 高輪の強盗事件で大森署でも緊急配備をしいた。ところが犯人たちはそれをすり抜け、先で待機していた機捜が身柄確保をした。 どこであっても捕まえればいいことだ。ではすまなかった。 友人の伊丹捜査部長から、管理官に手を回し穏やかに収めようとするが、勇みたって管理官が来るというので、緊張している署員に竜崎は言う。 「驚くことはない、向こうが無茶をいってきたんだ」 「所轄が方面本部や本庁に楯突くことはまずありません」 「警察組織と言うのは、上位下達が基本だ。軍隊と同じで、上の作戦を現場が滞りなく遂行することが第一だ。そういう意味では、所轄は、うえの指示に逆らったりしてはいけない。だがね、上が明らかに不当なことを言ってきている場合は別だ。方面本部の管理官の面子など、職務上意味がない」 近隣のパトロールに出ていた地域課の報告で、小料理屋で喧嘩が有ったらしい。開店も遅れている。 それが緊配に引っかからなかった犯人の一人か。 訪問しようとした係員に向けて二階から発砲された。逃げた強盗のうちのひとり、実行犯だろう。人質をとって立てこもったのだ。 強行犯係が来る、 先に捕まえた仲間が言うには、引き籠り犯は10発以上の銃弾を持っているという。 竜崎は署員のとめるのも聞かず現場に出る。 SITも出動、SATも出てくる。 大森署はSITの指揮下に入った。SITは人命を尊重し、時期が来るまで説得し調査し、解決しようとする。竜崎はSITの小平係長の指揮下に入る。 しかし犯人はまた発砲し、時間切れと判断して、SATが突入となり、竜崎は狙撃命令を出す。 犯人は射殺され人質は救出される。事件は無事解決。のはずだったが。 犯人が持っていた拳銃には弾が入っていなかった。 それについての情報は事前に確認した。その上での突入、狙撃命令だったが、空砲を撃った犯人を射殺したことは問題になる。 事件は混乱してくる。 そのとき、竜崎に酷く反感を持っているはずの戸高が、経験上なにか腑に落ちない点があると言ってくる。竜崎は再調査を許可する。 面白かった。竜崎の家では奥さんが救急車で運ばれ、家庭に疎い竜崎は困ってしまい娘や息子の助けを借りる。次第に家族のことを考え直す。人並みに妻のストレスに気が付いて家族を思い遣る気持ちが沸いてくる。 官僚の社会から話は主に地方警察の内部に移るが、竜崎のぶれない気持ちは健在であり、そこに家族の話も加わって、少しやわらかい風味が増してきた。 「SIT」は「捜査一課特殊班」の頭文字だそうだ。覚えやすい(^^)
2投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログやっぱりいい。 所々に出てくる、警察官僚としての矜恃も嫌味がなくなってきた。風の谷のナウシカのストーリーをうまくまとめた、息子とのエピソードも一味ある。一番は戸高刑事の良さが発揮できたところかな。
10投稿日: 2019.12.17
powered by ブクログ今回は大森署の署長となった竜崎警視長が着任早々起こった立てこもり事件を解決していく話です。 これはテレビでも観たのですが、小説はさらに面白かった! ほんとにまっすぐなんだなぁ。信念があるなぁ。 第三弾も楽しみになってきました。
3投稿日: 2019.11.18
powered by ブクログあらすじ 長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。そして、この事案は解決したはずだったが-。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。
2投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった♪巻が進むほどに竜崎さんが良いな、と思わされる。こんな風に生きるのは、実際しんどいと思うけれど、読者としては気持ちが良いものです。ドラマで見ていたので、余計にさらさらっと読めました。
3投稿日: 2019.10.28
powered by ブクログムカツク嫌なエリートだった竜崎も前作を経て左遷され、所轄の署長となりずいぶん変わりました。キャリアでありながら現場に出る。所轄の人間にとっては最初は煙たいだけの男も自分の信念に従って動き彼らの信頼を得ていきます。この経緯がいろんな失敗などを含んでわざとらしくなく、すごく人間らしくて気持ちがいいのです。今回も家庭での問題が浮上しますがやはり奥様が素敵でため息が出ます。家族との関わりもちゃんと変わっていっていますね。本部とのやりとりや事件解決までの経緯にも夢中になって一気に読みました。楽しい読書タイムでした。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログミステリーがおもしろかった第2作。 降格した竜崎が舐められては跳ね返す、スッキリ要素も結構あって気持ちよかったです。 どうしても竜崎の主観で語られるので伊丹が腹黒く読めてしまうんですが、本当に竜崎が言うほど悪い男なんだろうか。笑 竜崎もうちょい伊丹を信用したって。
3投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログ今野敏の「隠蔽捜査」シリーズ2作目 所轄へ異動(左遷)した竜崎伸也が、職務上や家庭内の様々な事態に直面し、悩みながら解決していく様を描いています。 前作よりミステリ要素も強く、非常に読み応えのある作品でした。今回も一気読みで(^_^;)
0投稿日: 2019.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「俺は、いつも揺れ動いているよ。ただ、迷ったときに、原則を大切にしようと努力しているだけだ」 何事に対しても 正しい決断をしようと真っ直ぐに考える人 「変人竜崎」 なんだか羨ましくもあります。 今回は、「なんかしっくりこないというか…。」この一言からの、戸高さんがカッコいいです。
0投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログシリーズ2作目! いや〜面白かった!相変わらずの竜崎のブレのなさと、家族との関係が前作よりもよくなってる!つぎも楽しみだ。
0投稿日: 2019.04.02
powered by ブクログえ??竜崎さん、また左遷なの??(@_@) そう思うと読み進めるのに勇気がいりました。。 ただ、さすが竜崎の融通が利かなくてもブレない信念に、人って巻き込まれていくんだなあ。。。 奥様も、入院していながらも、やはり立派で!! あぁ、息子が見せたDVDってナウシカよね? 堅物変人の竜崎が見ても、感動するってやっぱりジブリってすごい!!(笑)って関係ないです^^;
0投稿日: 2019.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
隠蔽捜査の2作目。事件を絡めながら縦割り社会の中で、国の為に働く変わり者キャリアが相変わらず素晴らしい。会社に殉じているが、上司でも間違っているものは絶対に正論を通す所が大好き。そして、全てに置いて覚悟して対応する所は気持ちが良い。反対に上下関係に手の平を返す様な人物には嫌な奴だろう…笑 私もそうだからわかるんです笑笑 そして、たまに出て来る主人公の語録が本当に良い!!心に突き刺さるというか俺も頑張って行こうと思える。 最後に、主人公があるアニメ作品をみて奮起する場面にオッ〜と思うと共に、相変わらず凄いアニメ作品だと思った。私も何回みても感動する作品で飽きない! 最後に内容は違うけど、進行パターンが同じかなと思ったけど苦にならないのは、それだけ主人公のブレない真摯な対応が魅力的なんだと思う。
4投稿日: 2018.12.26
powered by ブクログ行動原理が明確でそれがある程度知れ渡っている上、その行動原理がわかりやすい正義だったりすると、味方が増えていくのかな。 読者がそうであるように、竜崎のことを嫌いになれない、のは彼の周りの人たちもそうなんじゃないかと思う。 彼の周りの人たちになったら気分になれるのがこの本。 2018.12.17 150
0投稿日: 2018.12.17
powered by ブクログ不祥事で左遷されてしまった主人公の赴任先で立てこもり事件が発生。 四角四面で原理原則がモットーの主人公が事件解決に挑むのだけど淡々としている言動の中にもきちんと警察官であるという心があるので読み終わった後すっきりする。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログこの面白さはヤバイですー。 竜崎サンの心の声が面白くて、電車の中でニヤニヤしっぱなし。 相手が自分のことをどう思っているか私は気にしないとか言いながらなんだかんだで気にしてるところとか、伊丹にいじめられてたことを根に持ちつつも実は頼りにしてるところとか、常に合理性を第一に考え絶対に曲げないところとか、カワイイしカッコイイ!! 隠蔽捜査シリーズ、ハマってます。 次は竜崎サンがどんな事件に立ち向かうのか気になるので、次に行きまーす。
3投稿日: 2018.11.10
powered by ブクログ家族の不祥事で左遷の憂き目に遭った竜崎は警察署長となった。主人公が現場の最前線で指揮を執ると、やはりストーリーの精彩が上がる。立場が変わっても竜崎の信念が揺らぐことはなかった。彼は警察の仕事に心から誇りを抱いていた。 https://sessendo.blogspot.com/2018/10/2.html
0投稿日: 2018.10.23
powered by ブクログ隠蔽捜査第二弾。降格人事で所轄の署長となった主人公が警察庁、警視庁に振り回されながらも署をまとめ上げながら一旦決着した事件をひっくり返す。一気読み。原則に基づき行動し組織の論理にも毅然と向き合う姿勢は気持ちいい。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ家族の不祥事によって、所轄に異動になった竜崎伸也。 新たに所轄の大森署の署長になった竜崎に、新たな事件が襲う。 消費者金融を襲った強盗の1人が、大森署管内の小料理屋に、人質を取って立て籠もる事件が発生する。 SITやSATの投入により、人質は無事に救出されたが、残念なことに、犯人は射殺され死亡。 マスコミや監察の厳しい追及は残ったものの、事件は解決し、終わったはずだった... まさかの展開に、ハラハラドキドキの連続です。 それにしても、竜崎署長のキャラクターは、不思議と惹きつけられますね(笑)。 今後の展開に期待。
10投稿日: 2018.09.04
powered by ブクログすっかり変わりもの竜崎のファンになってしまった。 仕事に対する姿勢、とても好き。 こうやって家のことがなにもわからない人間が出来上がるのか・・とも思うw 竜崎の家族のこれからも気になるし、大森署の戸高とのこれからも気になる。
2投稿日: 2018.08.04
powered by ブクログ長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。そして、この事案は解決したはずだったがー。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。
0投稿日: 2018.06.05
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ。 前時代の男の人生って感じで、好ましくないことが多々あるけど、たまに本質論がタメになる。本作がシリーズの中で一番好き。
0投稿日: 2018.05.19
powered by ブクログ2になって、ますます面白くなったと思った。 変人?というか、初志貫徹な感じなのかな。 普通のかっこいいヒーローではなく、偏屈なんだけど。 自分だけで解決する感じではなく、周りにいろいろいい人材がいる感じがした。 早く次も読みたいです。
3投稿日: 2018.03.03
