
総合評価
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powered by ブクログ自分も赤玉ポートわいんをなめたくなって買いに行ってしまった。叶うならたぬき鍋もご相伴に預かりたい。好きな小説は、映画をみたように映像が頭に残ります。
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ海星がとにかくカワイイ。姿が見えないというのはこんなにドキドキするものか。ちょうど身内を亡くしかけているところで読んだので、「生きていればサヨナラと袂を分つことはできない」(ちょっとうろおぼえ)という言葉が身に沁みた。人生全体的には幸せでも次々にやってくる大小の悲しみから逃れることはできない。これくらいの軽々しさで乗り越えていくしかないんだろうな。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ森見ワールド...ホントすき... 京都を舞台にした狸と天狗と人間のドタバタ和風ファンタジー作品。ときどきシンミリして ときどきハラハラしても いつだって面白さを忘れない全編通して楽しく読ませてもらった。自分には『阿呆の血』が流れているのかもしれない。 しかしアレやコレや未回収の伏線が多数残った今作。続編で回収されるのだろうか。読むのが楽しみだ。しかし、回収されなくても「まあ、狸だから仕方ないか...」と思えてくるから不思議な作品だな
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ「面白きことは良きことなり!」と、阿呆であることを誇りを持って京都の街を動き回る狸たちの、ハートフルな大騒動。主役を狸とすることで、一家の父の死という出来事をこのように展開させることができるとは、素直な驚きがあった。また、次兄と母がお互いを気遣い合う姿には本当に心打つものがあった。 弁天と海星の掘り下げがもっと欲しいが、2巻目に期待かな?
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/315198
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ動物好きの大学の先生が面白いと言っていたので、気になっていたものの、こんなに傑作とは! 狸の可愛さ爆発の毛玉物語。 狸を毛玉扱いにするあたり、かなりツボにはまった。なんども読み返したくなるかわいい描写がある。 やけにお尻を大切にするとか(尻が冷えることに非常に敏感)、クリスマスはケーキを手配し、ケンタッキーを準備するとか。ちょっと怖気づくと尻尾を出して化けの皮がはがれてしまう末の弟、矢四朗のかわいいこと! ただそれだけでなく、いろんなエピソードにまみれながら、偉大な父がなぜ狸鍋になってしまったのか、を中核として後半から一気に物語が展開していく。 かつての栄光の時代の見る影もなくなってしまった天狗・赤玉先生と父の絆がうかがえるエピソードや 蛙になって井戸に閉じこもってしまっていた次兄の「捲土重来!」の復活劇にはちょっぴり目頭が熱くなった。 「阿呆の血のしからしむところなり」、「面白きことは良きことなり!」とのモットー、いいなぁ。 久しぶりに小説を読んだけど、ひと段落して楽しみたかった時にぴったりの小説で、大当たり! 調べたら、三部作とのこと。二作目もすでに発売されてるようなので、また一息つきたいときに読むのを楽しみにしたい。
4投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ狸が主人公ということで、他の森見登美彦作品とは別系統な気がして読むのを避けていたが、いざ読んでみれば全く問題なかった。 狸が化けて人間社会に溶け込んでいるのが面白い。 弁天の存在が非常に特異だが、現在出ている続編で少し深掘りがあるのだろうか。
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ狸たちがかわいい。 「阿呆の血のしからしむところだ」、「面白きことは良きことなり!」など狸の台詞がかわいくて、心の中で唱えてしまう。 家族愛が溢れていてほっこりする。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2008年本屋大賞 森見作品を手に取るのは何作目だろう? 森見ファンタジーワールド全開。 主人公は京都のに暮らすタヌキで下鴨家兄弟三男「矢三郎」。モットーは「面白く生きる」。亡き父「総一郎」は狸界の頭領「偽右衛門」と呼ばれた名狸だったが人間たちの「金曜倶楽部」によって狸鍋にされてしまった。その衝撃的な死を発端に、物語は動き出す。 父の死を受け、次期偽右衛門を目指す長男「矢一郎」と奇人肌の弟たち。それぞれが父から受け継いだ力や誇りを胸に、狸・天狗・人間が入り混じる京都で日々の珍騒動。天狗の大先生「赤玉先生」の世話や、美しくも妖しい金曜倶楽部女史「弁天」との交流、そして夷川家の「金閣」「銀閣」との張り合い。軽妙でユーモラスな日常の裏に、狸社会のしがらみと血族の因縁が深く影を落とす。 とりわけ印象的なのは、下鴨家と夷川家の確執を象徴する存在、叔父「夷川早雲」。彼の暗躍によって次期「偽右衛門」選挙は混迷を極めるが、下鴨兄弟の粘り強さと絆がその陰謀に立ち向かう原動力となる。矢三郎の元許嫁「海星」もまた、複雑な立場ながら矢三郎を案じる姿が胸を打つ。 物語全体を通じて、「狸の血を継ぐ者としてどう生きるか」という問いが浮かび上がる。愚かさも愛嬌もすべて含めて、矢三郎の「面白く生きる」という生き様は、失った父の大きさを乗り越える力へとつながっていく。京都の町並みと奇想天外な狸たちの姿が鮮やかに重なり合い、ユーモアと哀愁が入り混じった独特の世界観が堪能できる一冊だった。 心が楽になる、琴線にふれたフレーズ 「悩みは二つに分けられる。 ・どうでもいいこと ・どうにもならないこと」
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログたぬきの家族の話。 兄弟や親子って似ているようで似てなかったり。 ある部分がそっくりだけど別の部分で正反対だったり。 それでいて全体でバランス取れていて、それが家族愛であって。うんうん、好きだなーとしみじみ読了。 もし夫婦がそっくりだったら生まれる子供もそっくりなのかしら?それも楽しそうだか、家族って素敵。
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログおもしろいが醍醐味とも言える作者の文体が個人的に合わないようで少し読んでいてツラかった。 今、この瞬間は苦手を感じてしまったけど、いつか少し感覚が変わったら森見さんの作品をたくさん読みたいと思う。
0投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔買った小説を一から読了。 狸と天狗と人間が住む世界でのある狸の家族の話。 人と狸、狸同士の因縁などが繰り広げられ、はちゃめちゃで脈絡のないストーリーのように思えたが、最後は家族、仲間と共に元旦を迎えることができ、愉快な面白い話だった。 2018/5/4
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログとっても、楽しかった…!! こんなにずっと楽しくてワクワクさせられた小説ははじめてかも。 独特の世界観に思わず引き込まれてしまいました。 まずなにより、森見登美彦らしい古風でもありポップな文章がとっても好き! こういうファンタジー要素強めの内容が、森見登美彦の文章表現と非常に相性が良いように思います。 くすっと笑ってしまうようなユニークな比喩表現がとても好きだ… 一文一文が文学的でもあり、ポップでもあり、素敵で楽しい表現ばかりで、毎ページ楽しくてもう。。。たまらん!文章好きすぎてうっとりしてました。 舞台は京都。 狸と天狗と人間とが入り混じった世界。 何それ!?って感じの奇想天外な設定やけども、序盤からすっかり引き込まれてしまい、いつの間にやら下鴨一族にとっても愛着が湧いてしまいました。 みんなどこか阿呆で、一風変わっていて、愛くるしい! 阿呆の血のしからしむるところですねえ。この子たちの日常をいつまでも眺めていたいなあ。 狸たちの日常を描きつつも、しっかりストーリーもあって、最後まで飽きさせない構成。またしても森見登美彦ワールドにどっぷりとつかってしまった。 ただひたすら楽しかった!2も読みます! 京都に聖地巡りにも行こう。 人間に化けた狸が潜んでいるかも! (オーディブルにて)
11投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「捲土重来!」「くたばれ!」 洛中での狸と天狗と人間の、笑って、呆れて、ちょっと心温まる物語。ラストは疾風怒濤のごとくストーリーが駆けめぐる。飛び回る。 人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する。 人間と狸と天狗の三つ巴。それがこの街の大きな車輪を回している。 天狗は狸に説教をたれ、狸は人間を化かし、人は天狗を恐れ敬う。天狗は人間を拐かし、人間は狸を鍋にして、狸は天狗を罠にかける。そうやってぐるぐる車輪は回る。 もうみんな可愛い!狸の4兄弟はもちろんだけれども、金角・銀角兄弟も、赤玉先生も弁天も、わがまま放題やりたい放題。でも、憎めない。 狸の父の器の大きさ母の愛。家族の絆にほっこりしました。 「阿呆の血のしからしむところ」 「面白きことは良きことなり!」
76投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ推しの昆虫学者さんの愛読書だそうです。 わたしが思うに、この物語の主役は「洛中」というか「京都」ですね。懐が深いです。 そこで狸と天狗と人間が、おもしろおかしくかけずり回るお話です。「ファンタジー」だそうです。 準主役は狸一家のお父さん「下鴨総一郎」さん。作者の森見登美彦さんも楽しんで書かれているみたいで、おもしろかったです! 冒頭の説明だと狐たちも京都に相当数いるはずだけど、物語にはぜんぜん出てこないです。狸たちみたいな下世話な世界ではなく、狐たちはもうちょっと高貴な世界に、すみ分けしているのかもしれません。 他人の愛読書ですし、若い昆虫学者さんは、何がおもしろいんだろうと考えながら読みました。 京都は大都会ですよね。その真ん中で人間の行事にのかって遊びほうける狸と天狗たちがよいのかな?大都会のなかの自然、食物連鎖を含めた狸・天狗・人間の生態系ミックスがたのしいのかな? どっちゃにせよ、物語を支えているのが狸たちの化け力(ばけりょく)です!すさまじいです! 「化け力」との比較対象として、世界的大ベストセラーを引き合いに出して申し訳ないのですが、ハリー・ポッターさんたちの「変身」と比べてしまいます。狸たちの化け力と比べると、「変身」というやつは、へちょすぎて目が点になります。 ハリー・ポッターさんたち、魔法使いのみなさんは考えすぎ!薬物飲んで何とかしようという発想が、頭でっかちです!この本読んで、狸たちを見習い、もっと楽しく面白く「阿呆」になれと言ってあげたいです(笑) ただ、わたしは終始こころのどこかにイヤな気持ちを持ち続けました。これは、コンプライアンスとか鳥獣保護管理法とかではなく、「食物連鎖」の重み故でしょう。自分でも思ってもいなかった、狸をかわゆく思う気持ちに気づきました。 花の季節を迎えて、京都を訪れるかたも多いでしょうが、狸に化かされないようにご注意ください!京都を出入りする電車(とくに京阪!阪急!)、市内各所(とくに鴨川あたり!) みなさんお気を付けください(^-^)
63投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
流石です森見登美彦先生。 なんと言っていいか分からないけれど愉しませてもらった。面白く読むほかに何もすべきことはない、解説にあるようにまさに森見作品に通ずる言葉だ。 狸、天狗、半天狗、人間の愉快で阿呆で破天荒な展開の数々にハラハラしたり、ホロっとしたり。 最後の初詣の終わり方も良かったなぁ 森見さんは黒髪乙女や弁天のような妖艶で皆が憧れる女性を描く天才。海星も好き。 狸やら赤玉先生やら弁天のいる世界に浸っていたい そんな余韻があります 面白きことは良きことなり!
1投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京都を舞台にした、下鴨家の狸たちの物語。糺の森や詭弁論部、偽電気ブランなどが登場すると、思わずニヤけてしまう。「夜は短し歩けよ乙女」の李白らしき人物も現れる。 可哀想だけれど、食べちゃいたいほど狸が好きというのは、さすがに引いてしまった。さすが詭弁論部だ。この人も酔っ払うと詭弁踊りを始めるのだろうか。まあ、それでも、鳥が好きなのにからあげを食べる自分のことを考えると、人のことは言えないか。 金閣・銀閣の阿呆っぷりが最高だ。「捲土重来、捲土重来」からの「呉越同舟、呉越同舟」には、笑わずにはいられなかった。 下鴨家の兄弟になりたい。雷が鳴ったら母上や兄弟と一緒にくっついていたい。ちょっとしたことでしっぽが出てしまう矢四郎の手助けをしてあげたい。偽叡山電車に乗ってみたい。矢三郎みたいに、悩むことなく阿呆なことばかりして暮らしたい。 解説にも書いてあるように、難しいことは考えず、とにかく楽しんで読めばよいのだ。
1投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ読み進めるのに結構時間がかかった。 というのも、いろいろイベントは起こるのだが、途中まで、ストーリーの進みが遅く、終わりが全然見えなかったから。ただ、最終章はそれまでの章とは違って、疾走感すら覚えるようなストーリー展開で、没頭して読んだ。これより前の部分の章で登場人物たちの狸柄、天狗柄、人柄が分かっていたからこそ、楽しめたように思った。弁天と赤玉先生の好き勝手にやる感じ、下総家の一致団結感、夷川家の強かな感じが面白かった。純粋にエンタメとして面白かった。アニメ化しても楽しめそうな作品。おもしろきことはよきことなり!
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ狸と天狗と人間のドタバタ劇という感じで面白かったが感想が難しい。京都を舞台にしており、私もよく訪れるので、知っている場所が舞台になると何だか得した気分になります。文体が特徴的でシリアルな場面でも所々で笑えるため、リズム良く読めました。狸鍋にされて食べられるという恐怖は普段人間が行っている残酷さが身に沁みました。最後は少し感動があり、主人公の家族が全員無事で安心しました!
4投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログ高嶺の美女を描くのがほんとにうまい人だなと実感。主人公も含め狸同士の争いの中に天狗(元人間)の弁天が関わるとどうなるのか。「金曜倶楽部」では毎年暮れに狸が一匹狸鍋にされるが、主人公が恋している弁天も参加者の1人であり、彼女が狸を食べる理由が「食べちゃいたいくらいかわいい」から本当に食べちゃう、というところがおもしろい。ただ弁天はそれ以上に「おもしろきこと」が大好きなので、イタズラ好きの主人公とはウマが合い、弁天に気に入られていられてしまうということは文字通り身の危険にも繋がると同時に狸間の争いに一石を投じることにもなる、という構造が「どう転ぶかはすべて弁天次第」という感じがありワクワクした。
1投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ大抵のことは「まあ狸がやってることだし」ですいすい読み進んでいけた。 理不尽が起こると「天狗だしな」でやり過ごせる。 独特の世界観とノリでなんとなく読んでいるうちに最後のページに辿り着いていた。 どこまでもひっそりと影を落とす父の死の裏にそんな真相があったとは、と思いつつも何が明らかになっても立派なとこしかないのもまたすごい(弁天が怖いのもご愛嬌)。 兄弟っていうのもいいものだなとしみじみ思える物語だった。
7投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログアニメから入りました。 森見さんの作品は、今では日常的に使われないような難しい漢字が多く調べながら読みました。 愉快な狸の話かと思えば、その根底には亡き父の姿があり、常に死と隣り合わせ(狸鍋の可能性)がある、しかし重くなりすぎずバランスのよい作品でした。 好きな場面がたくさんあるのですが、特に淀川教授と矢三郎がおにぎりを食べる所が好きです。 しかし!夷川の所業は許せんなぁ!
8投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ面白かった!愉快痛快毛玉いっぱい! 読んでいてとても楽しく、ちょっとしんみりもしちゃったり、京都の狸界隈を堪能しました!!森見登美彦の登場人物には、心に粋があるから読んでいて楽しい。 人間の事を怖がりながらも、人間社会に溶け込んで人間を化かしていると考えると、狸というのは阿呆ではないように思う。 自分は狸ではないけど、阿呆の血がしからしむるところがあるのかな。いや、自分にはなさそう。そこまで阿呆に振り切れるほどの才能はない。開花する時を信じて、人間として生きようか。
1投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ4兄弟のたぬきと天狗と弁天という名の美しい人間がわちゃわちゃと様々な事件に対応していく物語です。一見無茶苦茶な設定ですが、不思議と読んでいるとストーリーがすっと入ってきます。また、4兄弟のたぬきはそれぞれ個性があり、しっかりもので堅物の長男、分け合ってカエルとなり、自由気ままに過ごす次男、面倒くさがりで本作の主人公である三男、臆病者の四男、それぞれの個性がしっかりと出ており自分の推したぬきが見つかると思います。余談ですが、私は堅物の長男が推しになりました。 森見作品の定番とも言える偽電気ブランや赤玉パンチ等も出てくるので、森見ファンの方にはぜひ読んでもらいたいです。続編も出ているようですので、そちらも読んでみたいです。
17投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログハートフルで、悲しくて、世知辛く、最後はその破天荒ぶりに爆笑、そして愛でいっぱい。 徐々に伏線回収されていくところも、なんだか胸が切なくなる。狸なのに、人情あふれる。
0投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログアニメを見たあと原作が気になって購入。 アニメの雰囲気がそのまま小説になっている!と思うくらい、原作に忠実にアニメが作られていたことを知り、制作された方々の原作愛を改めて感じた。 毛玉たちのかわいさと、弁天のなんともいえない恐ろしさ…でもそれだけじゃなく寂しさも共存する不思議な人。続編が楽しみ。
0投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ著者の文体が好きなので、読んでみた一冊。冒頭、歴史物かと思わせるがそんな事は一切ない、万城目学氏の「鹿男あおによし」のような物語。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
狸と天狗と時々人が京都を舞台に入り乱れ、繰り広げられるドタバタ劇。 下鴨家三男、狸の矢三郎の視点から描かれる日常は、あちらこちらに話が展開していき面白い。 最終的には父親を罠に掛けた親類の夷川家との闘いに話が纏まっていくのだが、庭で切った枝を詰めたゴミ袋のごとく、枝葉の物語がビニールを突き破って飛び出して、いい意味で収まりきらない印象を受けた。 何故、金曜倶楽部は狸鍋を食べるのか? 何を弁天様は寂しがっているのか? 知っている人がいたら教えて下さい
0投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見登美彦さんの作品を京都で読了できたことに感謝。この本のおかげで鞍馬山に登るきっかけを得ました。疲れました。 人間の世界に混じって生活している狸の物語。 狸やら天狗やら色々なものが出て来ているのに、それをなんの違和感なく京都のまちと融合させてしまう語り口に脱帽です。 出町商店街、寺町通、四条通、、森見さんの作品を読む度に京都の良さを知り、もっと知りたくなります。 序盤から難しい語り口の文章に慣れるのに時間がかかりましたが、それを乗り越えてから最後の偽叡山電車で京都の街を駆け抜けていくシーンはだいぶ爽快でした。 下鴨家の高貴さを感じさせる言葉遣い、母を思って雷雨の際には何があっても集合しようとする4兄弟、偉大な父の背中をそれぞれが追い続けるもどこか抜けていて、愛らしい姿 だいぶ最初の方を読み飛ばしていたので、また機会があれば再読したい。 アニメ化されているということを叡山電鉄の駅で知りました。矢三郎の姿がイメージと違って面白かったです。いつかアニメも見てみたいと思います。
0投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ文章が難しくて読みづらさはあるものの、下鴨家のユニークな兄弟達に思わずクスッと笑ってしまう場面もありました。 「とりあえずみんなが生きており、とりあえず楽しければよいだろう」 本当にその通りだと思います。 人生、楽しんだもの勝ち! こんな家族がいたら毎日面白いだろうなぁと思いました( *´艸`)
2投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ最初は狸だの天狗だのよく分からない展開で面食らったけど、相変わらず軽快な文章で面白くは読めました。ただ物語としてはもう一つな感じもあったなぁ。
1投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ安定の森見登美彦さん節!!ほんとに大好き。 物語に軸があるというよりかはキャラのセリフとか会話とか行動が魅力的だし面白みを感じる!! 文体も読みにくそうで結構読みやすくていい。
0投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ流石は森見登美彦作品。独特でリズミカルな文体、読み進めるうちに虜になる傑作。お見事なエンタメ小説です。
6投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ序盤は独特の世界観を読み慣らすための日常劇。 終盤にかけて受け入れた空想世界での伏線を回収するような疾走感のあるドタバタ劇。 アニメ映像化を念頭においた作品であると感じられ、読後感がアニメ映画見終わった時のその感じだった。だからそう思った。 例えが正しいかどうかわからないが、ジブリ風ライトノベルという感じかなと。
1投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ#85奈良県立図書情報館ビブリオバトル「先生」で紹介された本です。 2017.12.16 https://m.facebook.com/events/1495981577190237/?acontext=%7B%22action_history%22:%22null%22%7D&ref_source=newsfeed&ref_mechanism=feed_attachment
1投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ面白〜い。兎に角面白い、森見登美彦作品なので読み始めは、クセのあり読みづらく感じるのですが、そこを超えると一気に森見ワールド全開へ! いつもの京都が舞台の不思議な物語で、グイグイ読み進めてしまいます。特に凝った世界観など設定されてなさそうなのに、設定崩壊せずにどんどんな話が盛り上がっていき、最後に大団円を迎える。 今回の主人公は暢気なタヌキたちが主人公だったので、何となくほのぼのした感じがあり、それでいてタヌキらしい闘いなど上手く書かれているなと思いました。
2投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログたぬきの家族が主人公のストーリー。 天狗もでてくる? ファンタジー的要素は少し苦手で入り込めるかなと思いながら読み始めたのですが、一瞬で京都の街をたぬきや天狗が化けたりしながら生活する世界観に引き込まれました。 違和感どころか、京都には普通にたぬきも天狗もいるよねと思って楽しめるのはさすが森見登美彦さん! そして、ちゃんとばかばかしくも、切なく温かい家族の物語。 京都行ったら、どこかにたぬきが化けた人いるかもと探しちゃいそう。
8投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログただ楽しい。読みやすい。どこまで本当にある店か気になる。〇〇通りを〇〇で曲がって〜みたいな描写多くて京都わかる側としては楽しいけど、わからない人は何もわからないのでは?と心配になる。方角とか距離感とか。
0投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ最初は独特の文体に慣れなかったけど、慣れるとそこからは面白かったです。むしろこの独特の文体が主人公が狸という事も相まって味を出してると思います。森見登美彦の作品を読むは初めてでしたが他の作品も読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログ2024.07.03読了 前半は独特の雰囲気に中々慣れず、、 途中諦めそうになったけど、後半は本当に本当に引き込まれて、時間を忘れてあっという間に最後まで読み終えました。
0投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログ京都は鴨川の周辺には、数々のたぬきが生息しており、彼らは人や動物、なんなら石になりすまして街中を闊歩する。しかしそんなたぬきにも恐れるものがあり、それが七福神と呼ばれる人や妖怪、人から変化した妖怪共の集まる「金曜倶楽部」である。彼らは毎年忘年会にたぬきを捕まえて、鍋にして食べるのである。過去に父親が鍋にされた下鴨家の母と4兄弟、特に三男の矢三郎は、隠居した天狗に弟子入りし、家族の危機を救っていく…? アニメ化もされ、タイトルだけフジテレビ(三谷幸喜)にパクられたたぬき小説である。大正ロマンのようで現代でもあり、現代でもちょっと古そうと思ったら携帯電話がでてきたりする、ちょっと古そうなでも新しい時代を背景とするドタバタコメディだ。 文章はご多分にもれずの森見節であり、序盤はたぬきが主人公だが鴨川家の兄弟の構成が分かりづらかったり、一般人が天狗になったり夷川家というたぬき一家が出てきたり、その一方で出町柳の商店街や三条河原の町並み描写に土地勘のある人(ワシだ、ワシ)が引っかかったりするため、最初2章は気がついたら流れていくように読んでしまった。なるほど、お師匠さんが傍若無人の弁天にベタ惚れしていて、それに矢三郎が振り回されるってことか、みたいな。 後半、年末に差し掛かっていくごとに、アニメ的というか、敵味方がくんずほぐれつになっていくのだが、そのあたりになってくると、人間関係、妖怪関係および狸関係が嫌でも頭に入っているため、理解に困るというわけでもないあたりがさすがである。ただ、寺町通りが途中から細くなって…ん?と思っていたら、鳩居堂だの三嶋亭だのが現れて、思っていた南北が逆だった、みたいなことはある。土地勘がない人にはどうでもいいことであろうが。そこから先斗町ねえ、みたいな。 森見作品にしては、結構な厚みがあることと、そこにあのなんとも講談のようなアナクロな言葉遣いに、主人公がたぬきでビジュアルを想像して乗せにくいなどの難点も多いため、思っていた以上に読むのに時間がかかったが、それも含みの醍醐味なのだろうなあ。
0投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ2024年 鑑賞作品 No.17 《感想》 森見ワールド全開ながらも、四畳半シリーズとはひと味違う、狸と天狗と人間の三つ巴の世界。 狸を主人公にするというのは全く新しい。 さらに主人公の適当ぶりというか自由奔放な様は見ていて痛快だった。普通、狸を主人公にした場合、化けるのが下手な主人公が成長する物語や化けて戻れなくなった主人公が右往左往してなんとか元に戻るというシナリオが思い浮かぶ。 よくもまあこんな大騒動を思いつくものだ… 《MVPキャラクター》 ▼ 弁天様 妖艶で自由奔放、傍若無人な姿は一度お目にかかりたいほど。 赤玉先生と矢三郎、その他多くの人間や毛玉たちを手玉に取りながら京都を(その名の通り)飛び回る。 純粋にかっこよく、物語のアクセントとなっている。 しかし、彼女には彼女なりの心の葛藤があって人間らしい一面を残している。ただそこを書き切らずにチラ見せするにとどまるところがこちらの興味をかき立てる! 《ぐっときたフレーズ》 「今年も色々なことがあるだろうが、とりあえずみんなが生きており、とりあえず楽しければよいだろう。」 「面白く生きるほかに、何もすべきことはない。」
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ家族愛溢れる毛玉たちの物語。 旅行中のお供として本書を読み、途中泊まった京都で、朱硝子のモデルとなったバーに行けたのは良き思い出となりました。
0投稿日: 2024.04.04
powered by ブクログホッコリとはするのだけど、個人的な好みとしては、もうちょっとカタルシスとかそういうのを求めていた気がする。それならこの本を読まない方が、と言われそうだけど。
0投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログアニメを深掘りする感覚でじっくり読んだ原作。独特な文体で世界にどっぷり浸からせてくれる。アニメで印象深かった弁天。気紛れで高飛車で脅威の存在なのだけどどこか寂しげなのは狸、天狗、人間そのどれにも属さない立ち位置であるが故?にしてもやっぱり「私はただの鈴木聡美です」はパワーワード!!
2投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログオーディブルで視聴。独特の文体がやはり自分好み。ファンタジー小説の世界観があまり好きではないので敬遠していたのだが、食わず嫌いせずに読んでみるべきだなと思った。「夜は短し歩けよ乙女」と登場人物が少し被っていたのが、森見登美彦作品を愛読している人にとっては嬉しい点だと思う。
0投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ「面白きことは、良きことなり」 狸が主人公のお話だから?命の危機が訪れても、どこか、のほほんとしていて、脱力して読めた。アニメも見たくなった。
1投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ愛すべき毛玉たちの話。 お母さんがとても素敵な人。世の中がこんなお母さんで溢れていたら世界はもっと幸せだね。 父と淀川さんの話、父と赤玉先生の最期の会話に感涙。 早雲は本当に母の事が好きだったんだなぁ… 矢一郎と矢二郎、金閣銀閣が大好き! これも阿呆の血のしからしむるところだ!!
2投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ「面白きことは良きことなり!」 どんなに嫌な奴がいても、ぞっとするほど嫌なことがあっても、それに立ち向かいながら、心のどこかで楽しむことを忘れない。素敵な家族だなと思った。
4投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ独特の文体が相変わらず森見さんすぎて爽快! やはりいつも通り入りは違和感抜群で入っていけずに戸惑ったものの、途中から急激に面白くなってきてがっつり読んじゃいました。 京都で暗躍(笑)する狸たちの物語です。 金曜倶楽部の狸鍋にして食われた偉大なる狸会の首領を父に持つ、四人の兄弟の面白おかしいどんちゃん騒ぎ。 四人兄弟がそれぞれ面白いキャラで、ついつい贔屓を作りながら読んじゃうと思います。 「面白いことは良いことなり」 作中色んなものに化ける狸たちがたまに羨ましく思えたり。 兄弟の絆を感じる場面もあり、ドタバタするだけでなく時折ほっこりと温かくなります。 個人的には海星の姿が気になるところ。 一回も姿を現さずに終わりますが、なんとなくとっても可愛いのではないかと。 是非弥三郎と良い仲になってもらいたいところです。
1投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログ最初は学生の頃みたいに世界観に入り込めないなーって悲しみつつ読んでたけど、クライマックスに近づくにつれて、ちょっと涙しつつ、登場人物たちが好きになっていった。 矢三郎とか赤玉先生とか弁天は森見ワールドだぁって感じがすごくして、やっぱりこの世界観とか好きだなって改めて思った。またこの楽しさを味わえて幸せだ。 総一郎の回想のあたり読んでると、家族って兄弟っていいなぁってなる。矢四郎が毛玉になってると思うとかわいい。 ぜひ2作目も読む。
1投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ「面白きことは良きことなり!」 アニメから入って原作であるこの本を読んだけど、『夜は短し歩けよ乙女』とはまた少し違った風が吹いていて、とても良い。たぬきがもふもふしたくなる。
1投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログ挫折しながら数年越しに読み切れた。 森見登美彦の文章は読んでてすぐ分かるくらい独特で好き嫌いが分かれると思うけど、この文が情景が頭に思い浮かぶ助けになっていると思っている。 下鴨家と夷川家の関係なんてもっとドロドロした様子を書けるような設定だけど、そうならずどこかカラッとしていて見ていて気持ちがいいのはこの物語に登場しているのが狸と天狗とほぼ天狗の人間とちょっと人間、というファンタジー要素と森見登美彦の文才なんだろうな。 敵を1人作ったら友達を1人作る、そうやって敵と友達が半分になった時に家族がそばにいてくれていたらすごく心強い。 どのフレーズよりも、ここが心に響いたな。
2投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ平成狸合戦ぽんぽこみたいだなあと思いながら読んでいた。 四人兄弟が始めはバラバラの方を向いているのに、 父の死の真相をきっかけに、 みんなの心が変わり、向く方が一緒になる。 みんなで協力して夷川家に立ち向かう姿はかっこよかった。 父の死の真相は悲しかったけど、 この死がなければ鴨川家の兄弟たちは変わらなかったんじゃないかと思う。 こんな狸たちもいるのかもしれないと そこらへんを歩き回っている狸たちが愛おしく思えた。 ただただ、狸たちの奮闘が書かれている小説。 平成狸合戦ぽんぽこのせいで、 頭の中で勝手にアニメができあがっている。 もしかしたら私たちの周りにいる誰かが 狸が化けているのかもしれない・・・笑
5投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログこちらもまた会社の先輩からお借りした一冊。 主役は狸の名門、下鴨家の三男 矢三郎。 宿敵は、父親の実の弟である夷川早雲。 父亡き後、両家の対立は益々深まるばかりだった。 京都が舞台の狸家族の物語(^◇^;) なんだこの物語〜!? 私は森見先生は一冊しか読んだことがなかったが、その時も独特な小説を書く人だなぁと思った気がする。 今回も然り。 雰囲気が独特。 なんというか、この文章に慣れるまで、なかなか小説に没頭することが出来なかったのだが、物語の後半はかなりのめり込んで読んでいた。 この作品はアニメにもなっているのね。 どこかで聞いたことのある題名だなぁと思ったが。
125投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログXのフォロワーさんから勧められたので読んでみた。京都が舞台、偽電気ブラン、「ところがどっこい生きている!」など『夜は短し歩けよ乙女』と同じ舞台、同じアイテム、同じセリフを使っているが、『夜は短し歩けよ乙女』よりもファンタジー色が強い。そもそもの主人公が人間ではなく狸である。父親を狸鍋にしたのは誰かなどミステリー要素もあり、盛り沢山な1冊だった。
1投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログ妹がアニメから入り、小説も勧めてきたので読んだ。最高に好き。この小説を読んでから、身近なたぬきがより愛おしいものに思える。冒頭の文章から格式高くテンポがよいので、グッと胸を掴まれる。かっこいい文体。主人公がたぬきだからか、深刻すぎずハートフルな感じでした、私もそういうふうになりたいな。初めて読んだ森見登美彦の作品が有頂天家族でよかったです。矢三郎のモットーを忘れずに生きていきたい。面白きことは良きことなり!
0投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ頭の中で誠に勝手ながらアニメ化した。制作会社とサントラを作ってもらうところまでやった。ってぐらい、映像が浮かぶ文体なんだろうな。内容はホームビデオ見せてもらった気持ち。可愛い。やっぱ京都たまんないね。
0投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログ狸の家族の物語。狸界も大変だ(笑)家族仲が良くて、ほんっまに楽しそうで狸が羨ましくなる。もしかしたら狸が化けて周りにいてるかも、と思うと楽しい。あー私も狸みたいに生きていきたい 「阿呆の血がしからしむところ」 「面白いことは良きことなり!」
2投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ森見登美彦ワールド全開、読んでいて楽しかった。 他の作品にも繋がるお店なども登場し、京都を存分に感じられた。 物語自体も楽しいし、展開や構成も面白いが、やはり文章が唯一無二。一つ一つの状況を思いつきもしない言葉で伝えてくれて、読んでいて飽きない。自分の感情もこれくらい面白く言語化してみたい。 狸と天狗が出てくるぶっ飛んでる話だが、感情移入し、没入してしまった。それも、阿呆のしからしむるところだろう。
1投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログストーリーが面白いのはもちろん、その進め方が他の森見登美彦さんの作品よりもストレートな感じで読みやすく感じた。 ただ私には読めない漢字がしばしば登場したので調べ調べでページをめくる手が止まることも。後半からは読めない漢字はニュアンスでとらえて読み進めたので後でしっかり覚えようと思う。 4兄弟の末っ子タヌキ、矢四朗が可愛かった。金閣銀閣も悪さばかりだがなんだかお茶目で憎めない笑。
9投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ読み終わってからレビューするのに2週間かかっている。とても面白かったのだが、何がどう面白かったのかがうまく言葉にできないのだ。そもそも偽右衛門になんの価値があるというのか、狸ではないオイラには全く理解ができない。ただ狸には「阿保の血」が流れる下鴨一家という一族がいて、素晴らしい家族らしいことはわかった。なかでも矢一郎をはじめとする4人兄弟を育てた総一郎はカッコいい親父だ。そういえば一度も姿を現さなかった海星の存在が気になる。少しも作品のレビューならないことを綴っていたら、解説の上田誠氏がちゃんとまとめていてくれた。”森見先生の作品は、そのようにして読むのがいい。答えを導き出そうとするのがそもそもの間違いで、解説するのは止めにする。ただ愉しめばいい。面白く読むほかに何もすべきことはない„ あっ、森見作品のアニメは中村佑介氏のキャラクターデザインがピッタリだと個人的に思う。
3投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ京都を舞台にした天狗、狸、人間の話。狸一家の中で父が狸鍋にされたり次兄が蛙になったり色々な家族模様が繰り広げられる。狸は如何に生くべきかー面白く生きるほかに、何もすべきことはない。人間も同じだ。
0投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ読了。 最初の方は、慣れない言葉や不思議な世界観に少し苦戦してしまいなかなか進まなかった。 でも、読み進めていくうちに、それぞれの兄弟の個性や、矢三郎と薬師坊、弁天の関係性が面白くなってきて読むスピードが早くなり止まらない! 夷川家が出て来てからは、お互いの阿呆さに笑い、薬師坊との掛け合いにほっこりし、かぞくのの絆にうるっとして、とても楽しく読み終えることができた。 またこの家族に逢いたいなぁ。
9投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何も知らず読み始めて、まさか狸の家族だとは!とびっくりしましたね(笑)最初はとっかかり辛く読むペースが遅かったけれど半分から一気に読み終わりました。 解説で上田誠さんが仰っていましたが、いろいろあったけど最後は初詣でオールオッケーなので狸らしいというか矢三郎らしい終わり方で微笑んでしまいました。いつ有頂天という言葉が出てくるのだろうと読み進めていましたが、後半に出てきた時はやっとかー!!!と1人で盛り上がりました(笑) 好きだなと思った表現がたくさんあったのですが特に、220ページ(文庫本)にある 「ソージョーコーカってなに?」 「運命の出逢いというやつだ。そうなると何でもうまくいくものだ」 という相乗効果の説明がお気に入りです。 第二部も早く読みたい!
0投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログ学生時代アニメにハマってたときにこの作品を見て不思議な魅力がありほっこりするところがすごく好きだった。 それから10年経ってから初めて原作を読んだが言い回しや展開が相変わらずおもしろく、パッとアニメの映像も頭に蘇ってきた。 作品自体も最高だし思い出も加わって★5以上、アニメも見返そう。
0投稿日: 2023.05.08
powered by ブクログ阿呆の血のしからしむることだ――。狸鍋になってこの世を去った父の名言。面白きことは良きことなり。へなちょこな狸たちのお家騒動がこんなにも愛くるしい。 弁天の涙のわけはちょっとわかる気がする。本当に人間が天狗になったわけだから、「本当に欲しいものは手に入らない」の一言がささる。 そういえば私も4人きょうだいだ。皆へなちょこなのも同じだ。さしずめ、私の立ち位置は蛙である。きょうだい仲良くしよう。心からそう思った。
0投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ四畳半シリーズ、ペンギン・ハイウェイに続いてこのたぬきシリーズ?にはじめて手を出してみた。 一言で言うなれば…森見登美彦シリーズ全開!という感じの本だったかなと。 狸界の名門とされる下鴨家の三男である矢三郎が主人公、この家族には主人公の他に3人兄弟がいて、それに母親を含めて4人の家族がいる。亡くなった完璧な父に比べ、何か足りないもの同士の兄弟たちが悪戦苦闘する物語。父親の死を境にバラバラになってしまった家族が、父親の死の真相を突き止め、その中で起きる出来事を通じて、それぞれ兄弟が成長し家族が一つになる…まぁそんな感じの話である。 あらすじにすると感動チックに聞こえるかもしれないが、中身は至って阿呆な話が多く読んでいて楽しい。この著者独特の言葉の使い方や、この慣れない世界観に、若干の読みづらさを感じる人はいるかもしれないが、面白い作品だったと思います。 もう1作品このシリーズがあるようなので、こちらも機会を見つけて読んでみたい。 でも個人的には、やはり森見登美彦は四畳半シリーズかな~とも思いました。
12投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログユーモアあふれるこの作品は読んでてずっとクスクス笑っていました。主人公たちが狸であるが故の文章中の言葉遊びはこの作品ならではです。読み終わったあとにこの作品は3部作あるということを知ったので幸せな気分です。
2投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京都を舞台にしたファンタジー。だいぶ昔に読んだから記憶があいまいですが鴨川モルホーみたいな世界観。そんな既視感があったので、新鮮味はなくそこまで楽しめず。四男の弟狸が出てくるシーンがとにかく癒しで、それだけは良かったので最後まで読めました。 京都の下鴨で暮らす狸一家のお話。この世界では狸と天狗と人間がなんとなく共存している。師匠の「赤玉先生」は昔は偉大な天狗だったけど今ではすっかり力も弱くなりグダグタと酒浸りの生活をしている。そんな師匠を三男は何かと面倒を見ている。赤玉先生が昔連れ去った人間の女の子が「弁天」。天狗として実力をつけ女の魅力も兼ね備えた弁天に赤玉先生は骨抜きにされ、三男も惹かれている。 この狸一家の父は弁天も所属する「金曜倶楽部」の忘年会で狸鍋にされてしまった。父の特性を一つづつ引き継いだ狸兄弟は偉大な父の亡き後、母を、兄弟を守るためにそれぞれの役割を果たしつつのんびり、時にトラブルに見舞われながら京都で生きている。 こんな話だったと思います。前半は赤玉先生・弁天・四男を中心にゆるゆると話が進みますが、後半一気にバタバタします。続編もあるようですが、読まなくてもいいかなという読後感。あ、でもアニメ化されてるんですね。これは観てみたいです。本書だと人間に化けてるのか狸のままなのか、あいまいのまま読み進めている部分もあったので、アニメなら状況がはっきりするかも。
3投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ京都の街で繰り広げられる人間と狸と天狗の群像劇、と言えばいいのかどうか。とにかくページを捲る手が止まらない。珠玉のエンタメ作品。 まず、主人公が狸であるところが面白い。主人公が狸と言えば、映画の『平成狸合戦ぽんぽこ』が思い浮かぶが、あれは都市開発によって住処を追われた狸による復讐劇で、どちらかというと人間の業について語った話であったが、この小説は違う。業は業でも狸についての業だ。 こんな人間以外が語り部の小説と言えば、やはり『吾輩は猫である』だろう。確かに矢三郎の達観した語り口調は、どこか夏目作品の猫を彷彿とさせる。 ここで出てくる狸たちの生態はよく分からない。何やら人間社会に溶け込んで生活しているようだし、寿命も人間よりもずっと長そうだ。どうやってお金を稼いでいるのか分からないが、料亭で食事をしたり、宝塚へ観劇に行ったりしている(まさか葉っぱのお金を使っているわけではないだろうが)。変化の術を使えて、天狗が先生を務める学校に通ったりもするらしい(どんな授業内容なのかは分からない。何か術を習うのだろうか)。死生観も独特で、主人公の親なんて自分が死ぬときでさえ、「愉快な一生だった」と述べ、爽やかですらある。「阿呆なことばかりやっていると鍋にされるぞ」と脅されても、それを止めることができない。まさに、「阿呆の血のしからしむところ」である。 なんだか妙だなと思う。共感しづらいかと思いきや、そうでもない。こんな連中がきっといるんだろうな、と思い、彼らの行く末に目を離すことができない。狐ならぬ、狸に化かされているような気さえしてくる。しかし、それで良いのだろう。 「血」というのは、すなわち「業」だ。過去から綿々と続いてきた、死ぬまで逃れることのできないもの。それは狸に限らず、人間や天狗だってそうだろう。阿呆なことを止められないし、大好きな狸を食べることを止められない。老いらくの恋を諦めることもできやしない。それについて、なぜ、とか、どうしたらよいのか、などと考えるのは、実は馬鹿馬鹿しいことなのだ。悩んだって仕方のないことは、考えるだけ無駄なのだ。ただ、流されるがままに、面白くこの世の生を謳歌する、それ以上に大事なことなんてないんだろう。周りに何と言われても、関係ない。本人は至って真剣に阿呆をやっているのだ。 京都の描写もいい。私は何度か訪れたことがあるだけで、そこで生活はしたことはないけれど、千年以上前から京都全体に漂っている空気というのが伝わってくる。それは日本人だけが感じる懐かしさに近いのかもしれない。 思えば京都という街は、高い建物がなく、ところどころに寺院があり、自然も多く残されている。今現在も、人ならぬものたち、物の怪たちが、如何にも住んでいそうな街だ。 第二部を読み、アニメも見て、京都を聖地巡礼したい。
0投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2008年(第5回)。3位。 三部作らしい。アニメ化もされてるらしい。京都を跋扈する狸、天狗、人間。狸の父は、人間に狸鍋にして食べられてしまった。まーピーターラビットの父も人間にウサギパイにして食べられたらしいからな('_') そういうこともあるのかなw 残された母と息子4人、力を合わせて、阿呆なりに 面白く生きてゆく。宿敵の叔父に制裁を加え、大団円。個人的には人間なのに半天狗化した弁天が気になるがw ファンタジーノベル大賞とったらしい。多分読んでるはずなんだがなw 機会があれば読み返そうと思う。
0投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ読みづらくて苦戦しました。 人気作なので私があれこれ言うまでも無いのですが、一言 鍋って!!! (ここショックだった)
16投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログふわふわ毛玉ファンタジーw たぬき本来?の化けるの楽しい!が随所に出てて楽しいです。有名な逸話をモチーフにしたと思われる展開もいくつかありますね(偽叡山電車とか)。お話はたぬき版ゴッドファーザーですけど、天狗と人とたぬきだとはちゃめちゃです笑。 昔話ではきつねと双璧をなすたぬきですが、きつねと違ってたぬきは化け方が自由で、なんでもありで、でたらめ感満載で、そこが〝阿呆の血のしからしむるところ〟。癒し系のたぬき顔(なりたい)とあいまって、憎めないところでしょうか。 いつか糺の森で矢三郎たちに会ってみたいです。 糺の森にもし大学生がいたら間違いないかな笑。 京都の空を見上げたら弁天がいそうな気もする。 彼女の涙の理由を聞きたいけど怒らせたら、恐。 矢二郎の井戸は小野篁の冥土通いの井戸かな? もふもふ毛玉のおとぎばなし。
2投稿日: 2023.02.06
powered by ブクログ前半は正直ちょっと退屈だった。でも途中から、狸、天狗、人間、それぞれのキャラが立ってき、終盤の大波乱ぶりは流石森見さんだ。「夜は短し…」でも出てきたけど、電気ブランとやら飲んでみたいなぁ。どんな味なんだろ?
0投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログおもしろきことは良きことなり! が口癖の狸が狸同士の権力争いや天狗、人間と絡んだ破茶滅茶だけどとても面白い物語です。 京都の街を舞台に繰り広げられるのですが、この作品を読んでた頃、京都への出張が多く、いつも狸や天狗が見えるような気がしてました笑 破天荒なのに暖かく面白い!オススメです♪
31投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ文体が読みにくい……。 森見さんの作品は他にも読んだことあるけど、ここまで違和感あったのは始めてで、たまたまこの作品と相性が悪かったのかな。 なんとか最後まで読んで、ストーリーはハチャメチャファンタジーで楽しめました。
0投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ狸と天狗と人間のドタバタコメディ。 前半は風雲物語、後半は父狸の死の真相サスペンス? 短くはないんだけど、最後まで退屈せず聞けたのは、目の前に世界が広がるような言葉選びの森見ワールドがしっかり面白いからやとおもう。
1投稿日: 2023.01.19
powered by ブクログ中だるみはあるが、面白い。しかしやはり、読み手の想像力がかなり必要かなって毎回森見作品はおもうよね。
0投稿日: 2023.01.13
powered by ブクログ新年一発目はめでたくて難しくないものをと思いこちらを選択。結果、大正解。 最初は狸と天狗と人間という訳の分からない設定になかなか入り込めなかったけれど、少し耐えつつ読んでいると気づいたら夢中になっていた。流石。奇想天外で阿呆ででも最後はなんだかいいものを読んだと感動すらしてしまう、常人では思いつかないような森見ワールドが展開されていた。 「面白きことは良きことなり」! 三部作とのこと。続きを読むのが楽しみ。
0投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログ後半にかけて一気に面白くなった。 タヌキたち可愛かった。 かなり深刻なトラブルに巻き込まれてもなるようになるさの精神で乗り越えていく姿が安心して見ていられた。 アニメは見ていないけど天狗も弁天も4兄弟も姿形と声が浮かぶくらいに愛着が湧いた。
0投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ「食べちゃいたいほど好きなのだもの」 ストーリー構成も良いですがクセになる文章で引き込んでくれるのは相変わらず凄いです。 加えてキャラ立ちが良くてアニメ化されるのも頷ける。 赤玉先生が最後活躍するシーンはカッコよかったですw
0投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ面白かった。 軽快な文章、ストーリー展開。 登場人物達(殆ど人間はいませんが)の個性の豊かさ。 やっぱり小説は面白い!!
0投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下鴨矢三郎 狸。下鴨家三男。オモシロ主義。腐れ大学生という通り名を持つ。「逃げの矢三郎」。 赤玉先生 大天狗の一人。 出町商店街の北にあるアパートに住んでいた。如意ヶ嶽薬師坊という名を持っていた。 弁天 人間。鈴木聡美。「金曜倶楽部」のメンバーの一人。弁天という渾名は金曜倶楽部で譲り受けた。 店主 昼は喫茶店、夜は酒場となる「朱硝子」の店主。 下鴨総一郎 矢三郎の父。洛中に名高い立派な狸だった。数年前に不帰の狸となった。「偽右衛門」 下鴨矢一郎 長男。カチカチに堅いわりには土壇場に弱い性格。「鴨虎」という通り名を持つ。 下鴨矢二郎 次男。引き籠もり。蛙になって井戸に住んでいる。 下鴨矢四郎 四男。史上未曾有と評される不甲斐ない化けぶり。「尻尾丸出し君」という不名誉な通り名を持つ。 母 狸四兄弟の母。宝塚歌劇が熱愛の対象。「美青年には優雅な玉突きがふさわしい」という母独自の古風な観念により、タカラヅカ風美青年に変じてはビリヤード場に通う。通り名は自分でつけた「黒服の王子」。 夷川家 下鴨家と並ぶ名門で、偽電気ブランの卸元。下鴨家とはライバル関係にある。 夷川早雲 下鴨家から婿入りして夷川家の頭領となった。総一郎の実弟。 金閣・銀閣 早雲の双子の息子。本名は呉二郎、呉三郎。通り名は「金閣」「銀閣」。 赤玉先生のもとで同窓だった。 海星 早雲の娘で矢三郎の許嫁であったが、総一郎の死後、早雲によって結婚の約束をは一方的に取り消された。 岩屋山金光坊 岩屋山天狗の地位を二代目に譲って、大阪で趣味の中古カメラ屋をやっている。赤玉先生の旧友で天狗としては珍しく穏やかな性格をしている。 源右衛門 扇屋「西崎源右衛門商店」の爺さん。 鞍馬天狗 多間坊、霊山坊、帝金坊、日輪坊、月輪坊 鞍馬山を根城としている天狗。弁天の親衛隊。 布袋 金曜倶楽部のメンバー。ヨドガワチョウタロウ(淀川長太郎)。矢三郎達の母の命の恩人。大学の農学部教授。非常に食いしん坊だが、心優しい人物でもある。弁天が先生と呼んでいる。 大黒 金曜倶楽部のメンバー。和服を着た若い男。京料理「千歳屋」の主人。 毘沙門 手強そうな筋肉質の男。岡崎にあるホテル「暁雲閣」の社長。 恵比寿 金曜倶楽部のメンバー。熱にとろけた蝋人形のような顔つきで目が垂れている。大阪を本拠とする某銀行のエライ人。 寿老人 金曜倶楽部のメンバー。高利貸し。 福禄寿 金曜倶楽部のメンバー。 夷川親衛隊 金閣と銀閣か率いている狸たちで、ただで飲める偽電気ブランに惹かれて集まっただけの愚連隊。 スズキ君 淀川の研究室に所属する学生。 へそ石様 紫雲山頂法寺にある「へそ石」と呼ばれる六角形の石ころ。狸が化けている。 南禅寺正二郎 南禅寺家の頭領。 八坂平太郎 現「偽右衛門」。総一郎の後を継いで狸界をまとめてきた大狸。 長老たち この世にサヨナラす?タイミングを逸し、化ける力も失っているが毛玉ライフをエンジョイしている。
0投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログおもしろかったー。 ハラハラする場面もありつつ、いい感じに落ち着いたのでよかった。 この話を読むと本当に京都に狸が化けているのかも?と思ってしまうから不思議。 あぁ、京都に行きたい。 2作目も読みたい。楽しみです。
1投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ同僚から借りた一冊。 何の知識も先入観もなく読み始めた上に、森見氏の作品を読むのが初めてだったので作風・文体に慣れるまで時間がかかりました。 京都を舞台に狸と天狗、人間が織り成す物語。 タイトルの「有頂天家族」は主人公である狸・矢三郎を含む下鴨家の狸達を指します。 偉大なる狸であった父が人間の手によって鍋にされた下鴨家と、因縁深い夷川家(やはり狸)、下鴨家の師匠である天狗・赤玉先生、赤玉先生によって人間から天狗になった美貌の持ち主・弁天、忘年会で狸を鍋にする習慣を持つ人間達。 なぜ同じ狸同士が争うのか、なぜ偉大なる狸が鍋にされたのか、、、 下鴨家の絆、阿呆さ、お茶目っぷり。 最後に全ての伏線がつながり、心地好い終わりを迎えます。 まさに「有頂天家族」。 面白かったです。 個人的に気に入ったのが森見氏独特の擬音語や擬態語。 「ぷつぷつ呟く」、「ぽてぽて歩く」など、様子が脳裏に浮かぶ表現が好きです。 こうした表現を含め、時折クスリとさせる絶妙さ、各登場人物をイメージさせる人物描写が素晴らしい。 文章でこういった表現が出来てこそ「作家」であり、小説を楽しむ醍醐味だと思っています。
5投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログ狸が主人公で天狗と人間がいて かなりハチャメチャになると思いながらも購入してみました。 主人公の狸たちのそれぞれを思いやった行動や言葉が熱く 感動してしまうシーンもありとても面白い一冊でした。
1投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ人間がほとんど出てこない天狗と狸の物語。それなのにありありとその風景を想像することの出来る多種多様な擬音語。何かを問題提起する訳でもなくあくまで狸達の世界を覗き見させてくれるような心あたたまる作品です。
3投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ正直、今まで読んできた作家さんの中で、 森見先生の紡ぐ文章が一番好き 言葉の選び方も、 文章のリズムも、 台詞も、 登場人物の造形も、 世界観も、 全て私の深いところに響いてニヤニヤする もっと早く森見作品に出会うべきだった 人生の一時期を無駄にした気がするよ
3投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ森見先生ワールドを堪能できるおすすめの本です。 世界観、物語、登場人物、全てが魅力的で、ジブリ作品として見たいなと思う作品です。 面白かったぁ~(๑¯﹀¯๑)~♡
1投稿日: 2022.09.03
powered by ブクログ狸が化け術を駆使して京都を縦横無尽に走り回るお話。 金曜クラブやら天狗やら、独特の設定が出てきてなかなかに楽しめるお話。(意外性は少ないが、)最後には色々な謎も解決してスッキリするのもよし。
1投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ森見登美彦らしい世界観の中でさらにファンタジー感がましたストーリーでとても楽しく読めた。章ごとにそれぞれ短編のようになっていて読みやすい。話の流れもキレイで、特に欠点が見当たらないように思う
1投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ矢三郎の愛しき阿呆な眼を通して見る世界がこんなにも愉快で、爽快で、それでいて暖かいとは。 我々は狸ではないので、こんなに阿呆の血しからしむるような生き方はできないけど、面白いことは良きことなりの精神で、何事も楽しんでいきたいと思える本。
0投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ狸と天狗と人間の話 小説を読んで台詞を覚えてたことはないけど、 「面白きことは良きことなり!」 「阿呆の血のしからしむところ」 だけは覚えてます。 来世は毛玉になりたいとさえ思う。
0投稿日: 2022.07.08
powered by ブクログこの語り口。 独特の世界観が個性的なキャラを一層引き立てる。 面白いです。 三部作という事で、次はどうなるのでしょう?
1投稿日: 2022.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
安定の森見ワールド。この日記感を完全には受け入れられなくて、クライマックスまではだらだらと読んだけど、最後は面白かった。よくわからないけど、おもしろい笑 四畳半の登場人物がたぬきと天狗と人になっただけって感じやけど、それはそれで楽しかった笑
0投稿日: 2022.06.24
powered by ブクログ狸の名門・下鴨家。父に先立たれた4兄弟は、一族の誇りを取り戻すべく、街を駆け回る。しかし、今日もまた狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす化かし合いが始まって…。『パピルス』掲載に書き下ろしを加え単行本化。 読んだのは文庫本。 順番を誤ってこちらを後に読んだのは失敗。 森見登美彦つながり。
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ再読。面白いなあ。この感想だけにどっぷりと浸れるのはエンタメ作品の境地とも言えるのではないかと思う。魅力的な登場人物を描くのが本当にお上手でございます。まず登場人物を好きにならないことには、エンタメ作品としては成立しないと考えます。舞台や背景も素敵なのが、その魅力的な登場人物を更に躍動させる装置となっていて、読んでいく度に世界に没頭する。本を読み進めていって「あとこれだけしかないのかあ」と残りのページを数えてしまうような作品である。何度読み返しても良い作品だ。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思ったより森見作品の中ではイマイチな方かな〜と思ってしまった ゆるゆるフワフワほんわりキュートな雰囲気の部分を抽出した系の作品 自分が気になった違和感の一つにリアル感のなさ、人間味のなさみたいなところがある。例えば父の死があっさり受け入れられてたり(あっさりな脚本になっていたり)、やられた時の敵のリアクションだったりとかだろうか。もっとも狸のお話であるからして人間味を持てという方が無理難題ではあるのだが。 とはいえそれがこの作品の妙味の一つでもあろう。 アニメで観る方が楽しいのかもなと思った。変身とかあるし。主人公が最初の話だけ女の子になったのに後は腐れ大学生に化けてたってことなのかな? 他のキャラ含めてイマイチ想像仕切れない部分が多かった。(これは私の問題) あと書き下ろしというより、月刊連載?みたいな雰囲気だった。一つの通った行動原理とかストーリーがある訳じゃなくて、ぽんぽこ一族の日常を描くみたいな。読む上でもうちょっとストーリーがほしい。そういう訳で後半はドラマ的展開があって面白く読めた。 寺町通がいやにたくさん出てきた。春に三嶋亭遠征にいったかいもあり、その辺りが頭にありありと描けたのは面白かった。 弁天はNを思い出して読んでたけどそんな感じなんだろうな〜〜〜 2が出るのはよく分からない、アニメ化での人気か。
0投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ狸の世界をこんなにおもちろ可笑しく書ける森見先生はやはり天才では? アニメも面白い 2代目の帰庁も楽しみです
0投稿日: 2022.04.19
