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ななつのこ
ななつのこ
加納朋子/東京創元社
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総合評価

288件)
4.1
94
114
48
5
0
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    ⭐️ななつのこ 「いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです。」ノスタルジックな日常ミステリー。読者と著者の往復書簡で謎解きと心の交流が進む。優しさと、切なさがミックス。「白いタンポポ」が好み。駒子シリーズ、読み続けたいな。

    0
    投稿日: 2026.01.06
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    第三回鮎川哲也賞受賞作、とのことで、期待が高まる中、前半はさっぱりはまらなかった。(^^; あれー?! っという困惑でいっぱいだったけど途中で投げ出すのは嫌なので辛抱強く読む。 次第に、女子大生駒子と彼女が愛読している『ななつのこ』の作者との手紙のやり取り、また、駒子の可憐で愛らしい様子に魅了されるようになった。 文通相手の佐伯綾乃の文章も清潔感と優しさを併せ持っていて読みやすかった。 ラストはびっくり仰天! 露ほどもにも想像出来ていませんでした。 最後の最後まで駒子がかわいらしくて。 駒子ちゃんはシリーズ化されているようなので、他の本も読んでみたいです。

    18
    投稿日: 2025.10.19
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    大好きな作家のひとり加納朋子さんが、1992年に第3回鮎川哲也賞を受賞したデビュー作品で、 主人公駒子が遭遇する現実の謎と「ななつのこ」のお話の中の謎を同時に解決していく7話の連作短編集 まず駒子が「ななつのこ」という運命的な本に出会うところから始まります。 一話の中に、お話が2つある不思議な感覚ですが読みやすいです。 「一枚の写真」に出てくる写真整理や、兄弟姉妹間のアルバム冊数が極端に違うというのも経験しているし(今では個人的には写真は撮らない)サマーキャンプの描写も懐かしかったです。 昭和感が私の心を擽り、日常に潜むちょっとしたミステリも楽しめました。 ほんわかする優しい作品でした、

    110
    投稿日: 2025.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スイカジュースの涙 愛ちゃん 私の友達。『キャンパスのお嬢』として、仲間内で知られている。好奇心旺盛。 はやて あやめさん 佐伯綾乃 吉田動物病院の院長先生 足立硝子店の社長 由香 吉田の娘。 モヤイの鼠 イリゴマ 入江駒子。 たまちゃん 紀美子。 はやて 直人 あやめさん 尾崎炎 画家。 麻生美也子 一枚の写真 駒ちゃん ふみさん はやて あやめさん 直人 一郎 秋彦 橋本一美 佐伯綾乃 バス・ストップで 駒ちゃん 愛ちゃん たまちゃん 老婦人 ちいちゃん はやて あやめさん 一万二千年後のヴェガ 瀬尾 入江 はやて あやめさん 白いタンポポ あやめさん まゆちゃん 真雪。 ふみさん 駒ちゃん 小西先生 進藤先生 ななつのこ 和尚さん はやて シロ 和尚さんが飼っている猫。七匹の子猫を産んだ。 あやめさん 駒ちゃん 瀬尾 麻生美也子 真雪 美也子の娘。 ふみさん

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    「スイカジュースの涙」 道に続いた血。 子供には知らされていない大人の事情があるとすれば、戯言のように見える手紙の返書に書かれた推理は当たりかもな。 「モヤイの鼠」 見た絵が違う。 事前に確認に来なかったのも悪いが、こんな単純なミスをされていたうえで売却されていたら誰でも怒りたくなるだろ。 「一枚の写真」 ない理由とは。 転校してきた理由なんて話す機会もないうえ、話題になるものでなければ自ら嫌な思い出を語ろうなんてしないだろう。 「バス・ストップで」 気になること。 どれだけ学科試験の項目を完璧に覚えていたとしても、技術が追いつかなければ卒業は不可能だから大変なことだろう。 「一万二千年後のヴェガ」 骨も残らない。 普通に持ち出そうとしたら、どれだけ頑張って小さくしたとしても誰かが気付くサイズにしかならず答えに困るのだろ。 「白いタンポポ」 決めつけた訳。 何故そうしたのかも理解しようとせず、たったそれだけのことでレッテルを貼ってしまうのは流石に端的過ぎるだろう。 「ななつのこ」 既に会ってた。 どちらも煮えきらない答えを持ち続けているのであれば、子供を巻き込む前に話し合いを何度も重ねるべきだったろう。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    とても面白かったー。ちょっとしたミステリー。 殺人とかそう言うのじゃないけどミステリーだった。 最後にはぁーそう言うことだったんだって思った。 良かったー!

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    日常系ミステリーの名作として知られる本書を、移動中のお供にと手に取った。連作短編集として展開する本作は、一見ささやかな出来事の積み重ねのように思えるが、読み進めるうちにその構造の複雑さに驚かされる。物語の中に“劇中小説”が登場し、それが各章の出来事や人間関係とリンクする形で進行していく。 私が特に印象に残ったのは「一枚の写真」。少女同士の関係の、あのなんともいえない楽しさとねじれを思い出しながら読んだ。 そんな仕掛けに満ちた構成でありながら、全体の文章は平易で読みやすく、物語の重層性に気づかせないほど自然に進んでいくところに驚かされた。いっぽうで、初期の話に出てくる動物の描写などに古さを感じる部分もあり、そこは少し気になった。 日常系ミステリーが好きな人、穏やかでほのぼのした読後感を求めている人におすすめの一冊。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    手紙でのやり取りという形式のストーリーが、スマホも携帯も普及していなかった時代だからこそ生まれたのだと思うけども、それが逆に今の時代となっては斬新に感じた。ただ、言葉遣いや想像できる風景はちょっと懐かしいような感じもあり、そのノスタルジックさも良い。こういう日常を切り取った推理小説もあるのだなあと印象的だった。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    イリゴマの考え方や人との接し方の温度感が好きで、読んでいて楽しかったです。推理してもしなくとも良い、気楽さも良かったです。佐伯さんからの返事で、急に事実が浮かび上がってくるのがテンション上がり、クセになります。

    7
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。 日常の謎と「ななつのこ」の謎、最終的に帰着する結末と見事で気持ちの良い作品、と思っていたが読み返すとそうそう爽やかなだけのものではなかった。それを差し引いても面白い一冊です。6話目の心理描写の細やかさが好き 再読して気になったところ 1話目の犬の扱いが酷くて引いた。作中内の登場人物は誰も犬の事故死を悼まないうえに生ゴミの日に捨てられる。そしてひき逃げ犯は口を拭って飼い主の伝手で就職するのであろう…黒いなー。 3話目の秘密の花園は絵的にとてもきれいだけど、孫を巻き込むな…と思ったり。いやさ、この優しい世界にはそんな人は存在しないんだろうけど、もし金網の向こうの誰かに見咎められて孫子まとめて叱られたりしたらトラウマになるんじゃないかと要らん心配を。 5話目のアドバルーンを切り離す動機がいまいち謎。結果オーライではあるんだけど。監視カメラが今ほど発達している時代じゃないから成り立ったんだろうな。アドバルーンそれ自体それなりに値段もするものだし、万一電線やなにか高所作業中のものにぶち当たったら…と思うと飛ばしたいから飛ばした、となんかあまりに無計画で、メルヘンで素敵だなーとそのままには受け止めがたい。

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    第3回鮎川哲也賞受賞作の駒子シリーズ1作目。20年振りに発売されたという4作目を先に購入してしまったので順を追ってこちらから。駒子が日々出会う不思議な出来事や謎が作家との手紙のやり取りで解かれていく。結構前の作品なので言葉使いや物が懐かしくノスタルジックさを感じる。1話目の犬の話には驚きとショックがあったけど他の話はどれも蘊蓄含めすごく楽しかった。駒子の、少し独りを好む中にも人に寄り添う優しさにあったかくなる。たくさんの不思議は目の前にあるのかも。何かの荒を探すより、そのものを楽しむことを大事にしたい。

    4
    投稿日: 2024.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    駒子シリーズの4作目『1(ONE)』を読む前に既刊を読み返す。 (https://booklog.jp/item/1/4488025684) 本作は一作目。 円紫さんのシリーズで「日常の謎」という言葉を知り、同じようなジャンルの小説を探したのがきっかけだったと思う。 駒子さんは明るく健全な少女という印象を受けた。愛されて育ったんだろうな。 「バス・ストップで」で、綾乃さんの手紙に、植え込みを見に行ったと書いてあったので、割と近くにいるんだな、駒子と会うこともあるかもと期待した。 瀬尾さんとだんだん距離が近づいて、何かが起こりそうと面白くなってきた。 最終章の「ななつのこ」で、再読なのに新たな気持ちでショックを受けてしまった。 読んでいて思い至らなかった。重要なところをすっかり忘れていた。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ななつのこ』という本と、駒子に起こった出来事がうまくリンクしていて、なおかつ『ななつのこ』の作者が手紙でその謎を解いてみせるという構成が面白い。 数十年ぶりに読んで、これがデビュー作だということに唸らされたが、北村薫の『空飛ぶ馬』へのリスペクトが溢れすぎていると感じてそこは気になる。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    主人公駒子が親しみのもてる良いキャラだ。友人たちとの会話も楽しく、「ななつのこ」の作者との文通という古風なやり取りも良い。日常ミステリだけど、ミステリというよりは、登場人物たちの会話や交流が印象に残る作品。 全体的に優しい雰囲気があって、少しファンタジックでロマンチックなところもあって良かった。シリーズ化しているので、続きも読みたい。

    3
    投稿日: 2024.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読になる。もうずいぶん前に読んだ本だったので、記憶を新たにするために読んだ。 入江駒子という短大生が児童書(と思われる)連作短編「ななつのこ」の熱狂的?ファンになり、著者の佐伯綾乃にファンレターを出す。そのファンレターの内容が「ななつのこ」の短編の感想だけでなく、その短編から連想した日常の話で、そこにある日常の謎、駒子にとっては謎とも気づいてないような謎がファンレターの返信によって解き明かされるという話。 「スイカジュースの涙」 道に点々と続く血痕と短大同期のお嬢様 愛ちゃんの家の愛犬行方不明の話。 「モヤイの鼠」 尾崎炎という著名な画家の絵がすり替えられたのか?という話。 「一枚の写真」 駒子の元に届いた一枚の写真。長らくアルバムの中で空白になっていた所にあった写真だった。それが引っ越して高校を中退し、今は子どももいるというかつての同級生から送られてきたものだった、という話。 「バス・ストップで」 瀬尾登場。米軍基地のそばで妙な行動をとるおばあさんの話。 「一万二千年後のヴェガ」 ブロントサウルスのアドバルーンが飛んでいく話。 「白いタンポポ」 小学生のキャンプに手伝いとして参加した駒子と集団になじめない真雪ちゃんとの交流の話。 「ななつのこ」 「ななつのこ」のイラストレーター麻生さんとの再会、真雪ちゃんとの再会、そして瀬尾の正体判明の話。 今はもうLINEやメールなどで、本当に手紙を書く、ことはめっきり少なくなってしまった。しかし手紙の良さを実感することもある。手紙形式の小説は本当にするすると読める。姫野カオルコ「ラブレター」(今は改題されて「終業式」というらしい) も凄くするすると読めた覚えがある。人との問答というのは理解を深める上でもいいんじゃないか、というのはソクラテスの産婆法でも言われていること、と言ってもいいのだろうか。自信はない。 印象に残ったエピソード 「モヤイの鼠」で書かれていた駒子の高校時代の友人、たまちゃんと一緒に入っていた美術部の話。駒子は絵が上手ではなく、顧問の先生に手を入れられる。その絵は良くなるのだが、まるで自分の絵ではなくなってしまうように感じる。たまちゃんは絵が好きで上手。そして顧問の先生が手を入れることをたまちゃんははっきりと拒むのだ。 私も小学生の自画像で先生に手を入れられた。まるでそれが当たり前かのように。良くなるのに、何が悪い、というように。あのときに感じたモヤモヤと同じものを、ここで感じた。 「白いタンポポ」で書かれていた進藤先生の言い分。駒子が真雪ちゃんのそばにいることで進藤先生は自信をなくすように見える。「気持ちがわかる」と言われて、心にしみ入ることもあれば、「ふざけんな、お前に何がわかる!」と思うときと両方あることを思い出す。そして西の生まれながら、いつか見たいと図鑑で焦がれていた「シロバナタンポポ」を東京で見たときの感動。 再読して、よかった。

    6
    投稿日: 2024.04.19
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    短大生の駒子が、表紙に惹かれ衝動買いした本「ななつのこ」。勢いに任せ日常で起こった不思議な出来事を綴りファンレターを書いたら、作者から返事が返ってきた。駒子の日常で起こるちょっとした不思議な出来事と「ななつのこ」の文中の出来事がリンクしミステリ仕立てで物語が進んでいく七つの連作短編集。作者と駒子の邂逅も意外な形で。作中作の「ななつのこ」も「ななつのこものがたり」として出版されているみたいなので機会があれば読んでみたいです。続編もあるということなのでそちらも読んでみたいシリーズになりそうです。

    3
    投稿日: 2024.04.11
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    加納朋子さんのデビュー作。『ななつのこ』という絵本に惚れ込み、その勢いでファンレターを書いた短大生の駒子。ファンレターに駒子の周りで起こる不思議な謎も書き添えると…。 連作短編小説で、最後に全ての話が繋がるお洒落な物語になっている。日常の謎というジャンルを確立させた北村薫さんへのファンレターのような気持ちで書き上げたとインタビューでお話されていたように、北村薫さんの作品同様、謎が解き明かされた時、登場人物たちの心の機微が鮮やかに浮かび上がる。どれ程この物語に考え方の影響を受けたことか…。とにかく最高。

    11
    投稿日: 2024.02.12
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    『ななつのこ』で第三回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビューしていることをすっかり忘れていた。 そして、今になって読むこととなった。 物語は、短大に通う入江駒子が書店の新刊本コーナーで表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』というタイトルの本を読んだことから始まる。 幻想的な懐かしさを覚える不思議な絵。 それは、7つの短編集で弱虫なはやてという少年が、サナトリウムにいる優しいあやめさんという女性に身近に起こる些細な謎を相談し、鮮やかに推理してもらうという話。 それを読んだ駒子が、作者である佐伯綾乃へファンレターを書くのだが、そのなかで自分の周りに起こった不思議な出来事も追記しているのだ。 驚くことに佐伯綾乃からの返信があり、駒子の不思議な出来事について解明しているのである。 最終話でこれまでの話が伏線であったと明かされるところが凄い。 それまで日常のちょっとしたなぜ⁇にミステリー要素が含まれ、これは童話なのではないな⁈と感じつつ、童話と関連した事件が身の回りで起こり、その謎を作者の佐伯綾乃が、手紙で解決するという…なんとも不思議な体験後に実際、佐伯綾乃の手紙を書いたのは…○○で。 二重にこの不思議感を堪能でき、今までとは違うミステリーを楽しめた。

    60
    投稿日: 2024.01.25
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    鮎川哲也賞を受賞したデビュー作。 主人公である女子短大生が、日常生活の中で遭遇する不思議な出来事を、手紙のやり取りで作家が解き明かしていく連作短編集です。 謎の解明を手紙で行うスタイルは、スマホやパソコンが全盛の今、とても新鮮に映りますし情緒が感られます。 随所に作中作を挟む構成も効果的で、一つの作品で二つの物語と謎解きが楽しめるのが面白いですね。 ミステリとしては物足りなさを感じますが、全編を通して柔らかで温かな雰囲気に満ちていて、心を和ませてくれる一冊でした。

    0
    投稿日: 2024.01.01
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     加納朋子さん作品7冊目にして『ななつのこ』。偶然ながらいい巡り合わせ! 本作は、92年刊行の加納さんデビュー作で、7篇の連作短編集です。  主人公は短大生の駒子。偶然一目惚れし、手にした本『ななつのこ』。その本の主人公は<はやて>という男の子で、日常の不思議な出来事の謎を、<あやめさん>という女性が解き明かしてくれます。  駒子は『ななつのこ』著者の佐伯綾乃へファンレターを書きます。第一話を読んだ感想に、思い出した出来事を添えて‥。すると、駒子の周囲で起こる小さな事件の謎を、新たな視点を加え鮮やかに解いてくれる返事が返ってきたのでした。  駒子と綾乃、作中のはやてとあやめさん、この謎解きの二重構造的な発想が面白いです。  一編一編が、作中童話からくる詩情と郷愁にあふれ、日常の小さいけれど大事な謎に輝きを与えている点が素晴らしいと感じました。  作中の綾乃が駒子を評して、「つまらない既成概念や価値観や常識を、控えめに、けれどあっさりと否定してしまう」‥。まさに、加納朋子さん自身の真摯な物語づくりの姿勢ではないでしょうか?  7つの短編が、それぞれが独立しているようで、最後に意外なつながりを見せてくれる、清々しい作品でした。

    60
    投稿日: 2023.11.17
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    かぁらーす~なぜなくの からす…… 童謡「七つの子」を題材にした童話集「ななつのこ」を題材にした短篇集? 加納朋子のデビュー作。1992年刊、女子短大生が遭遇するほっこり不思議ミステリー。作中で登場する童話集「ななつのこ」の内容と、作中での現実が交錯する入れ子構造が面白い。謎解きミステリーでありながら、扱われるのは主に日常で遭遇する出来事であり、殺人などの殺伐した事件は起きない。一つ一つの物語における謎解きの鮮やかさに感嘆しつつ、7つの短篇が最後につながって長編になる、カタルシスを得たような清浄感にうっとり。読後感は見事で、本を手に取る前の予想を完全に超えた一作。こういう出会いがあるから読書はやめられない。

    12
    投稿日: 2023.05.13
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    中学生の娘にお薦めを頼まれて借りて帰った再読の本です。加納朋子作品は全作品読んでいると思いますが、デビュー作にしてトップ3入り、加納朋子の原型と言える作品だと思います。大好き。

    0
    投稿日: 2023.02.04
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    女子短大生駒子が出会った童話集「ななつのこ」。作者へのファンレターとその返信で綴られる、日常の小さな謎と推理を描く連作短編集。 淡々とした日常にある謎を、やさしく、時には大胆に紐解いていく美しい物語です。 再々読。自分の読書歴の中でも、とても重要な作品であり、これからも読み返すと思います。

    0
    投稿日: 2022.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ふとしたことで出会った本が、ずっと忘れられない一冊になることがある。 駒子は、あんまり好きじゃないけど、主人公にはぴったりな、良くも悪くもフツーの大学生。 児童文学と青少年文学の間みたいな 『ななつのこ』と日常で遭遇する謎は、羨ましいほど駒子の世界を広げていく。 作家さんと文通ができるなんて、なんてラッキーなことだろう。謎に無理はないけど、物語にはちょっと唐突さがあるなって思っていたら、青年が答えを加えていたことがわかって、それは姉への想いなのかなと思う。ならよし、と思ってしまった。

    0
    投稿日: 2022.10.08
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    ほのぼのミステリ。殺される人も失踪する人も出てきません。身近にありそうな(なさそうな)謎を読者である主人公と主人公が惹かれた物語の作者が解き明かします。説明難しいけど読んで損はありません。読後感はほっこりです。

    1
    投稿日: 2022.08.14
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    とても楽しく読めた。謎解きものだが、読了感が爽やかで。当時、小学生の愚息が、進学塾で当該書を題材とした入試問題を解き、帰宅後に私の書棚で本書を発見し驚いていたなぁ。伴侶が貫井徳郎とは後で知った。

    1
    投稿日: 2022.08.03
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    著者の作家デビュー作。 とても良くできた日常ミステリであるとともに純文学的な色彩が強烈な物語。 今読んでも会話のセンスがいいなーと思う。 個人的に好きなプラネタリウムや星座の話が多めで嬉しい。 ペルセウス座のアルゴルという星の明るさ(等級)が変化する仕組みを解明したグッドリックという人物が21歳で亡くなった早逝の天才だったが、彼は聴覚と発声に障害があったというエピソードがとても印象的。 この著者の本を色々な経緯で20年以上に渡ってチビチビと読んでいる。 きっかけがみんなバラバラで、子育てだったり白血病だったりミステリだったり青春ものだったり、それぞれ全く違う印象の本。 著者の幅広さを感じる。 米澤穂信氏のおすすめに従ってやっとデビュー作にたどり着いた。

    12
    投稿日: 2022.05.10
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    以前読んでたもの思い出しました。 日常のミステリーにほっこりさせられます。 ブクログの本棚見てると本当に本屋さんをみてるみたいになります。感想評価、面白いです。

    5
    投稿日: 2022.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人が死なないミステリーもあっていいじゃないか。 この作品のような小説に出会う度、思う。 しかもこの小説は二段構え。 この小説の中にはさらに『ななつのこ』という別ストーリーがパラレルに展開していて、これがまた懐かしさを誘う。 以下、駒子の日常の方の「ななつのこ」各短編の概要で、特に僕が気に入っているのは⑥。そして、③、④も好み。②は衝動的に目の前の女の子の三つ編みを引っ張ってしまった40年以上前の苦い記憶を思い出させてくれるなぁ。ああ、胸が痛い。 小説として、全体の構成が素晴らしい。 ①スイカジュースの涙 ベビーカーとすれ違ったあとに気づいた、道路に点々と続く乾き切らない血痕。 ②モヤイの鼠 個展会場で絵画『悠久の時間』の出っ張りに触れたとたん、ポロリ。・・ああ、痛い。 ③一枚の写真 6年の時のクラスメイト一美が8年近く経って、私のアルバムから取った一枚の写真を返してきた。 ④バス・ストップで ささやかなロマンスの香りを孕みつつ、おばあさんとお孫さんの心温まるレジスタンス。 ⑤一万二千年後のヴェガ デパート屋上の巨大なブロントサウルス、一夜明けたら30km離れた保育園にいて・・・。 ⑥白いタンポポ 低学年のサマーキャンプで真雪の担当となった駒子。人見知りの真雪が不愉快でなかったのは。 ⑦ななつのこ 再会した真雪がプラネタリウムが終わると消えていて・・・。 ○追伸 駒子のファンレターの相手、〈佐伯綾乃〉の秘密が分かってからの後日談。 またも、フォロワーさんの本棚・感想にあった一冊にこの一週間、堪能させられた感じ。 次は何とか、自力で一冊、面白い作品を嗅ぎ当てたいもの。 兎にも角にも、ありがとうございました。

    11
    投稿日: 2021.12.23
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    何度も読み返している大好きな本です!入れ子の構成も日常の謎に関する推理も素晴らしく、女子大生の日常、彼女らの感性に共感しながら(懐かしく)読みました。手に取ったのは、鮎川哲也賞を獲った新聞記事が印象に残っていたのがきっかけでしたが、才能あふれる著者のデビュー作として記念碑的作品と思います。

    0
    投稿日: 2021.11.20
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    デビュー作だったのか。加納さんはとても好きで、あれば(古本オンリーだけど)買います。人をいやな気持ちにさせない素敵な作品ばかり。 駒子さんがいい。「いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです」という言葉がいい。 三部作、一気に読みます。

    9
    投稿日: 2021.08.02
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    「日常の謎」の代名詞のような本。 朝起きて、登校して、講義を受けて、下校して、夜を過ごし、眠る。 そういった日常生活の中で、「あれっ?」と思う一面を純粋に不思議に感じること、それが「日常の謎」だと思います。 その断片をファンレターという形で繋げて、フィナーレの謎に落とし込む。 その繋げ方が非常に秀逸です。 この本を読むと、自身の日常生活に対する自分の感情を豊かにしてみようと思うことでしょう。 「いつだって、どこだって、謎はすぐ近くにあったのです。」

    2
    投稿日: 2021.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    加納さん2冊目。相当凄い本だと思うが、完全には理解できておらず、少しモヤモヤ感が残りました。この物語は2つが並行している。それがいつの間にかミックスされる。①で今の「私」と手紙の相手「佐伯綾乃」とのやり取りで解決していく話しと、②では「ななつのこ」の童話の「はやて」と「あやめ」。②のノスタルジックな雰囲気がなんとも古風で純朴な2人だった。最後に①との共通の登場人物となるが、そこにも仕掛け。この高級感は凄まじいい!①で起きるミステリーの解決が鮮やかで、ステレオタイプだけでは語れない優雅さと気品を感じた。⑤↑

    24
    投稿日: 2021.04.23
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    ○ 動かしたいのになぜか身体が動かせない恐怖。 ○ 声を出したいのになぜか声が出せない恐怖。 ○ 誰かが自分の上に乗っているような恐怖。 さて、あなたは、このような体験をしたことはないでしょうか?“金縛り”。そう、そんな恐怖な体験を”金縛り”と呼びます。私はかつてこの体験に悩まされていた時代がありました。当時住んでいたマンション。その隣が墓地だったこともあり、きっとこれは何かある、何かが影響している、まあそれだけの理由ではないですが、家庭環境に変化があったこともあって、そんな何かがあると思ったマンションから引っ越したところ、それまでが嘘のように、そんな”金縛り”がピタリと止まりました。やっぱり…と思い、幸いにもそれ以降一度も体験することなく生きてきた私。そんな中、”金縛り”は、”長時間の昼寝が影響している”、”上向きで寝る人に起きやすい”という”金縛り”の原因を取り上げたテレビ番組を見る機会がありました。その瞬間私の脳裏に蘇った”金縛り”に悩まされた当時の記憶。思い返せば、その症状があったのは土曜か日曜の夜、そして当時の私は週末の昼寝が日課だったという事実。また、現在まで上向きでしか寝付けない私というこれまた見事な一致。えっ、それが理由だったの?、と唖然とした私。詳細な解説を聞いてなるほどと納得した私。てっきり、霊の悪戯と長年思い続けていた私にとって、まさかの種明かしの機会となりました。 『身近で起こるミステリーなんて、およそこのような代物である』 そう、テレビをつけずとも、小説を読まずとも、私たちの周りには思った以上に、”なぜだろう”、”どうしてだろう”と思うことが溢れているように思います。血を見たり、人が殺されたりということでもなければ、そんな疑問をことさら意識することはないのかもしれません。しかし一方で、”なぜだろう”、”どうしてだろう”という思いは心のどこかにいつまでもモヤモヤとした感情を残します。もし、そんなモヤモヤをスッキリさせることができたなら…。この作品は、そんなモヤモヤをスッキリさせてくれる物語。『手を伸ばせば触れることのできるミステリー』をスッキリ、サッパリあなたの前で解決してくれる物語です。 『しばらく前に、スイカジュースなる飲料がはやったことがある』というその飲み物。『スイカジュースと銘打っておきながら無果汁と小さく印刷されていた事実』に違和感を感じるその飲み物。『どこかの大会社の社長令嬢』という友人がいることで『自分でお金を払ったわけでもない』のに、その飲み物を味わい『旨いだのまずいだのと偉そうに論評している、ふとどきな人間』という主人公の入江駒子。そんな駒子は、『生まれて初めて〈ファンレター〉なるものを書』きます。その経緯を振り返る駒子。『書店の新刊本コーナーで』偶然手にした一冊の本。『「ななつのこ」というタイトルの、短編集』というその本の『表紙に惹かれた』駒子。『薄汚れたランニングシャツは少年の痩せた肩からずり落ちかけ、裾も半ズボンにきちんと納っていない』という『麦藁帽子をかぶった少年』の表紙を見て『不思議な絵だった』と感じる駒子。『〈既視感〉という、使い慣れない言葉を舌の上で転がしながら、私は表紙をめく』ると、『「ななつのこ」というタイトルにふさわしく、全部で七つの短編が入っていた』というその本。『舞台はどこかの田舎で』あり『主人公は〈はやて〉という名の少年』。『ところがはやて君は、その名のように勇ましくもなければ、力強くもない』というその少年が『すいか畑の番を命ぜられたところから、話ははじま』ります。『その日のうちに、彼は夜の見張りに立った』ものの『ごろりごろりと転がるすいかのひとつひとつが、人間の生首に見えて』恐怖する少年。そして夜が明け、昼寝をしていると『仕様のない子…やっぱり眠ってしまったん…』 、『一晩中起きていろというのも……子供のことだから』という声が聞こえてきました。少年が番をしていたはずなのに『すいかはやっぱり盗まれていた』という事実。『とにかくこのことは、はやてには内緒だぞ』という父の声を聞いて、無我夢中で山の中に走った少年はそこで『一人の女の人に出会』います。『あやめさん』というその女性。そんな女性は『はやてちゃんは眠ったりはしなかったわ。すいか泥棒は来なかったのよ』と告げます。そして…と展開する「ななつのこ」というその本の内容。そんな本を気に入って衝動買いをした駒子は、作者に『ファンレターを書こう』と思い至ります。『この物語を書いた〈佐伯綾乃〉という人に、直接語りかけてみたい、という強い欲求に駆られ』た駒子。そんな駒子は、自身の身近で起こった出来事について、佐伯綾乃への手紙で触れるようになっていきます。そして、そんな佐伯から届いた返信には…というこの短編。基本的に同じ構造を取る各短編に先駆けるこの短編は、身近に起こるミステリーの謎解きをとてもわかりやすく見せていただいた好編でした。 七つの短編から構成されるこの作品は、一方で主人公の入江駒子が『書店の新刊本コーナーで』偶然に見つけた「ななつのこ」という短編集の内容がまさに入れ子になる形で構成されています。小説内小説が登場する作品は他にもありますが、この作品が凄いのは、両方の小説がそれぞれ七つの短編で構成されていて、かつ、その両方のストーリーがそれぞれの短編の中で同時に展開するという、非常に凝った作りがなされていることです。まずは、この作品の各短編のタイトル、および小説内小説の方のタイトルを一覧にまとめてみました。 本作タイトル - 小説内小説タイトル 1編目〈スイカジュースの涙〉- 〈すいかお化け〉 2編目〈モヤイの鼠〉-〈金色の鼠〉 3編目〈一枚の写真〉-〈空の青〉 4編目〈バス・ストップで〉- 〈水色の蝶〉 5編目〈一万二千年後のヴェガ〉- 〈竹やぶやけた〉 6編目〈白いたんぽぽ〉- 〈ななつのこ〉 7編目〈ななつのこ〉-〈明日咲く花〉 というような組み合わせになります。一編目の『すいか』、二編目の『鼠』以外は少なくともタイトルだけではその繋がりを感じることはできません。しかし、実際にはそのそれぞれが絶妙に絡み合い、雰囲気感を共有しながら物語は進んでいきます。どの作品も甲乙付け難いですが、特に上手いなあと感じたのは六編目の〈白いたんぽぽ〉でした。物語では小学校のキャンプのボランティアに駆り出された駒子の体験が描かれていきます。そこで出会った『いかにも儚げな少女』、それが真雪(まゆき)でした。『生命感の希薄な、線の細い子供』という真雪は、花が印刷された教材に色を塗るという課題で、チューリップや水仙だけでなく『タンポポまで、真っ白にしてしま』います。その行為を『あの子、情緒が欠落してる』と困惑する担任教師。一方で小説内小説の短編〈ななつのこ〉では、『その村の紫陽花はほとんどがピンクなのだが、はやての家の花だけはきれいな青』であるという不思議が語られます。そのそれぞれに、真雪がたんぽぽを白くした理由が『佐伯綾乃』からの手紙によって解き明かされ、はやての家の紫陽花が青である理由が『あやめさん』によって解き明かされるという展開を辿ります。ネタバレになるのでその理由は書けませんが、両者とも”科学的知識”によって、読者もなるほど!と納得の種明かしがなされる二つの物語。豆知識をもらった上で、スッキリ解決されるミステリーという形で展開していく七つの短編と小説内小説。入れ子という凝った構成がなされているにも関わらず、とても読みやすい作品だと思いました。 そして、そんな各短編では、上記した六編目同様に、『身近で起こるミステリー』を題材に、駒子が遭遇する身近で起こった謎がそれぞれ解き明かされていきます。私たちはミステリーというと、つい殺人事件が起こる血生臭い世界を想像しがちです。もちろん小説はフィクションですから、色んな場面を舞台に、色んな物語をそこに見ることができるのが魅力です。しかし、私個人としては、あまり血生臭い物語は苦手です。その一方で、なぜだろう、という謎解きを楽しむミステリーというものにはとても興味をそそられます。『なぜ、一美ちゃんは私のアルバムから写真を盗んだのだろう?そしてなぜ、今になって彼女はその写真を返してよこしたのだろう?』、『Tデパートの屋上にあった高さ約三メートル、体長約五メートルの怪獣のおもちゃが、約三十キロメートル離れたM市の保育園園庭に一夜にして移動したのは?』、そして上記したように少年が『すいか畑の番』をしたにもかかわらずスイカが盗まれた、その真犯人と手口とは?など、血生臭い殺人事件とは全く縁遠い、でもそれでいて主人公たちにとってはとても気になる疑問の数々、そういったものを本作品と小説内小説をパラレルに入り組ませながら見事に解き明かしていくこの作品。主人公・駒子が『いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです』と気づかされるそんな身近なミステリーが描かれる物語は、血生臭くないミステリーを探している、そんな読者にピッタリな物語だと思いました。 『きっと必要なパーツはすべて揃っているのです。揃い過ぎていると言ってもよいくらいに。いくつもの些細な”なぜ?”があります』というように、私たちの周りは、思った以上に”なぜ?”に満ち溢れています。一方で、日々忙しい私たちは、そんな”なぜ?”を十分に解決せぬままに時を過ごしてしまい”なぜ?”が”なぜ?”のままに終わってしまっていることも多々あると思います。そんな身近な”なぜ?”に正面から向き合ったこの作品。 なるほど、そういうことか!そうだったんだ!と解き明かされていくそれぞれの結末に、気分スッキリ!後味スッキリ!な気持ちにさせてくれた、優しさに満ち溢れた作品でした。

    79
    投稿日: 2021.04.17
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    素敵な話 主人公が魅力的。 優しさ知性豊か、ユーモアに富む。 周りの人も個性的。 今の状況のなかで読めたことに感謝。

    1
    投稿日: 2021.04.16
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    予想を超えた結末でした。 殺しであれば上質なミステリーと言えるのですが、殺しは出てきません。 ミステリーといってもほのぼのとした、どうして??? なので とても不思議な世界に入っていけます。 論理的に設計されたストーリーです。 (仕事柄、設計ということばをつかってみたかっただけ)

    14
    投稿日: 2021.01.13
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    この作者の文庫新刊をほしい本のリストに入れているのだが、中古本屋にはまだ出て来ないので、代わりに100円の棚にあって★も良かったこの本から買ってみた。 短大生の駒子ちゃんが主人公。 表紙に惹かれて手にした「ななつのこ」という本に惚れ込んだ彼女が、作者の佐伯綾乃にファンレターを書こうと思い立ち、身近に起こった事件を交えて手紙を送ったところ、その事件の”解決編”ともいうべき返事が返ってきて、そこから二人の間のやり取りが始まって…というお話。 7つの短編からなるが、それぞれの中に「ななつのこ」の話が出て来て、そこで謎解きが行われる一方、それと似通った駒子の日常での何となく腑に落ちない出来事についても綾乃による絵解きが届けられる。 何だか変わった作りで、最初の2つの話はちょっとこなれなかったのだが、3つ目の話がなかなか泣かせる話で、この辺りから興が乗ってきた。 4話目で瀬尾さんが登場して、茶目っ気がある5話目に続く。12,000年後のヴェガの話もいいよね。 駒子ちゃんがなんともいい塩梅の子で、思い出し笑いをしたり自分で思いついたことに一人で照れたりするところも、そこはかとなくほのぼのとする。 その一方、真雪ちゃんの抱える生き辛さに気付き寄り添うことが出来る心根を持っていて、まさに作中にあるように『ありふれているようで、本当は滅多に出会うことができない』女の子。 6話目の北原白秋の歌に対する解釈がまた見事で、最後の話で明かされる瀬尾さんの秘密も如何にもと思わせながらもうひと捻りひねりあって読ます。 はやて君の村の生活に加えて、プラネタリウムとかデパートの屋上とかアルバムの写真など、郷愁を誘う背景の色々も佳い雰囲気。

    9
    投稿日: 2020.11.12
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    駒子のいる現実とななつのこが交わるところがぼんやり読んでいると曖昧になってきて、読みづらいところがあったけど、面白かった。推理本というよりは、駒子のふわっとした気性に包まれて、ホワホワした気分で読める本かも。 私もタンポポの色は真雪ちゃんと同じ感覚でした。都会に来ると西洋種が優位になるんですよね。

    3
    投稿日: 2020.11.10
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    この人の他の作品が面白かったから読んでみたが短編集だと思っていたら最後にしっかりとまとめられていたりと、ちょっと不思議な話だと思いました。心が暖かくなったり、ちょっと悲しい気持ちになったりと、楽しく読めました。

    2
    投稿日: 2020.11.04
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    序盤から犬の扱い方に嫌な気持ちになったけど、その後は問題なく読めた。 それぞれの謎解きも(いくつか出てくる)面白かった。この作者の他の本も読んでみたいと思う。

    3
    投稿日: 2020.10.08
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    加納朋子のデビュー作。駒子の周りで起きる不思議な出来事。そこで連想する愛読書「ななつのこ」の物語。作者にその出来事を綴ったら解答が来た!物語の中に物語。単にそれだけでなく、しっかりミステリー仕立てになってるのが素晴らしい。結末はネタバレになるので書かないけど、ハッピーエンド。駒子は今も、愛ちゃん、たまちゃん、ふみさんという良い友だちや瀬尾さん、まゆちゃんたちに囲まれて楽しい日々を送ってるのかな。

    0
    投稿日: 2020.01.22
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    何年も前に読んだことがあったけれど、ちょこちょこと内容を忘れていた。 非常に読みやすく、物語が二重構造になっているところが面白い。 駒子のキャラクターがいい。力が抜けていて。

    4
    投稿日: 2019.08.22
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    まるで童話かのようにパッケージされてるんだけど、描かれているものはシビア。 入れ子構造で飽きない。 人物も魅力的。 さらりと読めて意外に残る。 真雪ちゃんが好きだなー、名前も含めて。

    3
    投稿日: 2019.08.06
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    優しくて温かくて読み返したくなる本です。七つの連作短編が作中作をうまく使って日常の謎に挑んでいます。しかも謎を解くのは文通相手の絵本の作者さん。このつくりがとにかく上手い!と思わされます。一つ一つの話の中に、ドキッとしたりズキンと心にささるような一文が入っているのが印象的でした。最終的にすべてが繋がっていくところにも感動しました。続きが楽しみですが、まずは「ななつのこものがたり」を読もうと思います。

    2
    投稿日: 2019.06.14
  • 連作短篇と言うより連作小話?些細な事こそミステリー!

     日常生活をしていて、あれ?と思うような事ってありますよね。そんな些細な不思議を短篇でつないだ物語でした。連作短篇と言うよりも、連作小話を読んでいるようで、ほっこりすること請け合います。  でもそんな日常を描く中で、時折キラリと光るのは著者の教養の深さです。若山牧水の歌が出てきたり、私はシロバナタンポポなんて、全く知らなかったなぁ。それに、「私の周囲は、皆さん親切な秘密主義者ばかりで、参ります。」という表現には、参りました。こんなふうに、互いの気持ちを慮って暮らしていきたいものですな。  この本を読み終わった後、あなたもきっと「ななつのこ」という絵本を読みたくなりますよ。

    1
    投稿日: 2019.05.01
  • やさしくて、あたたまる。

    ほんの日常の、ささやかなミステリー。でも、とても居心地がいい。表紙の絵もお気に入りです。

    1
    投稿日: 2019.02.23
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    古さを感じさせない/ 主人公の女の子が非常にかわいい/ 現代でも通用するレベル/ セリフまわし、単語のチョイスが抜群/ しかし謎とその解が抜群かと言えばそうでもない/ 

    2
    投稿日: 2018.10.08
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    穏やかで少し不思議な日常の謎を物語にかけてよみ解いていく。 主人公が微笑みながら手紙書いてる様子が目に浮かぶ。

    1
    投稿日: 2018.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女子大生駒子は「ななつのこ」を読んで感動し作者にファンレターを出す。作中の「ななつのこ」も魅力的な作品。瀬尾くんの正体が明かされてびっくり。なにか秘密がありそうだとは思ったけど、まさか「ななつのこ」作者だったとは。駒子と真雪の関係、瀬尾の真雪家族へのサポートの仕方がよかった。

    2
    投稿日: 2018.06.14
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    加納朋子氏デビュー作です。ミステリーの枠らしいですが、誰も死なず、殺されない全7話の連作物です。日常の中で主人公が不思議に思う物。そのすべてに、それまではられていた伏線すべてを集めた答えが。ちょっとはっとします。手紙1枚でここまで分かるとは、謎解きはディナーの後での執事みたいだな、と思いながら読みました。

    2
    投稿日: 2018.02.13
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    先輩に薦められてすっかりお気に入りになり、そこから自分を遅咲きの小説読みへと変えた思い出深い作品。その時既に20も半ばを過ぎてた気がする。 劇中本(?)を読んで作者にファンレターを送ったことによって起きた物語を本にまとめた体の本。 駒ちゃんに惚れる。

    2
    投稿日: 2018.02.08
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    短編連作の日常ミステリ。 日常の謎を解く「ななつのこ」というミステリ本のファンである主人公が、自身の日常で起きたちょっとした事件を取り上げてファンレターに書いたところ、ななつのこの作者から返事が来る。 しかも、きちんとその謎の解決編を載せて。 それ以来、手紙を通じて作者とファンの交流が始まるのだけど、ただの謎解きではないほんわかした話です。 ある意味二人の成長のお話でもあります。

    3
    投稿日: 2018.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北村薫氏へのオマージュときいて。 最後のオチをきいて、表紙をみて 女子高生に読ませたいなぁ、と。キュンキュンするのではないだろうか。。。 ただ、ラストの主人公のセリフ、もっと彼女らしくて、でも可愛らしいのがあったのではないかなぁ。。。と思ってしまった。 そこで吹き出して笑ってくれるかなぁ。。。 まぁ、それほど手紙のやり取りで関係性が伝わっていたという事だろうか。 それか、同じ価値観、感性という事で。 二十歳への見解と、天文学の連星の話が面白かった。 比較してしまうと、北村氏の方がより読書好きの女の子を上手く表現しているのでは、と感じてしまった。 これはこれで綺麗にまとまっているので 続きがどのような方向性にいくのか。。。気になる。

    2
    投稿日: 2018.01.15
  • 安楽椅子探偵もの+劇中劇な面白さ

    基本的に安楽椅子探偵ものです。 主人公 駒子が買った「ななつのこ」と言う本の中での主人公少年<はやて>と探偵役である<あやめさん>。謎を含むファンレターを送る<駒子>と、謎解きをし返事を書いてくれる「ななつのこ」作者の<綾乃>。 この二組が入り交じり、交互に話が進みます。 軽快に進むのでそれ程混乱はしませんが、少なくとも一章単位で読み進めないと、一休みは出来ませんね。 出てくる謎も特に殺伐としたものではなく、日常のちょっとした「あれっ?」ちょっと気になるけど、、、的なものです。 しかしそれだけでなく、いつの間にか人と人が絡み合い始め、最後は驚きの結末に。 気楽に楽しめる、ちょっとホッコリもある、いい本でした。

    0
    投稿日: 2017.12.16
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    女性作者に多いリリカルな作品を苦手としている男性読者も多いだろう。 本作はそういう方にこそお薦めしたい、リリカルでありながらちゃんととした構造をもった作品だ。 マンガに例えるなら『 動物のお医者さん 』や『 のだめカンタービレ 』のようなものといえばわかりやすいか。 あらすじはこうだ。 短大生の入江駒子が『ななつのこ』という本と出逢い、人生初のファンレターを書こうと思い立つ。 身の周りで起きた些細でありながらちょっと興味を引く事件を交えて長い手紙を送ったところ、作者から返事が届く。 その返事にかかれていたのは事件の解決編とも言うべき内容だった。 つまり、主人公駒子の体験談とそのファンレターの内容がリリカルな部分で、そこに解決編がつくことでミステリーの体裁をなしているというわけだ。 で、この構造が後々もうひとつ大きな謎を構成していて……というのは読んでのお楽しみ。 身近に起きるちょっと不思議な謎についてのリリカルなタッチの小説というのはジャンルとしてあって、普通そういう作品は謎を解決しないまま、そこから受ける情感を重視する内容になっているのだが、本作はそこに解決編がつく。 そういう解決編は得てして理に落ちがちだが、本作が良いのは、論理的な内容を語りながらもそこから浮き上がる人物の繊細な情感を大切にしている点だ。 短編集だが、同じ主人公による連作になっているので、人物設定を新たに頭に入れる必要がないのも助かる。 他の読者とどの話が好きか話したりしたら面白いだろう。 ちなみに僕は白いたんぽぽの話が好きだ。

    5
    投稿日: 2017.07.27
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    おもしろかったのですが・・・文章が自分に合わない部分があったのと、安楽椅子探偵的なものが最近ちょっとダメみたいで、かなり厳しめな★3つ。 主人公の視点や感じ方とか、ちょっと脇道の描写とか、女性のほうがより自然に受け入れられそうに思えました。

    1
    投稿日: 2017.01.31
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    20161120 一年以上前に買ってなかなか読み進められず本棚に積まれていたのですが…、読む本がなくなってしまい改めて読み始めると、おもしろい、おもしろい!なんで昔のわたしは読み進められなかったんだ! 最後はニヤニヤしながら読み終えました。

    1
    投稿日: 2016.11.20
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    加納朋子のデビュー作。 ミステリとサスペンスの区別が付いていない読者(つまり僕)にとって、人死にが出ない推理小説ってのは物凄く新鮮だった記憶があります。そう、謎はまさに、そこら中に転がっていたわけですね。着想の良さに脱帽するほかありません。 一つ一つの話もほのぼのしていて好ましいのですが(特にお気に入りは「モヤイの鼠」)、一話毎に主人公の世界が広がっていって、最後にがちっと画が完成する仕掛けは見事。成程、こういうのを連作と言う訳ですか。 ミステリに縁遠い人にこそ、まずは読んでみてほしい一作。じわじわ染みてきますよ、コレ。

    2
    投稿日: 2016.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本の中の本。 読者の行動を追う読者。  「日常の中の小さな謎」をテーマにした『ななつのこ』という本がある。その本の読者、短大生の駒子が、私たちが読んでいるこの本の主人公。『ななつのこ』を読んで、駒子は半ば衝動的にファンレターを送る。その中に、本の感想とは別に彼女自身の身の回りで起きた小さな謎の話を書く。すると、それに対する返事の中で作者が見事に謎を解く。やがて物語は、「読者の謎を次々と解き明かす作者の謎」へと…。  いわゆる「日常の謎」ジャンルに属する傑作の1つにして、加納朋子氏の代表作の1つ。「話の仕組み」の巧みさに唸らされた。

    2
    投稿日: 2016.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み出して最初に思いだしたのは、北村薫氏の「わたし」シリーズだ。ほとんどの作品に、北村氏の作風がどうしてもオーバーラップしてしまう。その違いといえば、やはり主人公が作家の等身大のように思えたことか。時代背景からすると、おそらく作者と私は同世代もしくは同い年かもしれない(笑)。私と似たような境遇の主人公というのも、少しこそばゆい感じがした。最後まで北村氏のイメージがぬぐえなかったかというとそうでもない。一番最後の「ななつのこ」で、ようやく作者らしい感じがでていたように思った。この1作で判断してはいけないな、と思い、もう一度別の作品を読んでみたいと思う。

    2
    投稿日: 2016.09.11
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    『猫丸先輩の空論』で、このタイトルをもじった短編があったことから興味を持った本。 連作短編集。とても優しいけど、優しい人たちばかりがいるわけではない。ミステリーってことを抜きにしても読み物としてとても面白かった。 作中で出てくる『ななつのこ』も読んでみたい。 20歳になる前に読んだら、また違う感じ方したかも。 志村貴子先生が帯書いてあるものを買ったのだけど、志村先生好きな人はこの本好きなんじゃないかな。描かれてる駒子がイメージぴったりだった。 私のバスはまだ来ないようです。

    2
    投稿日: 2016.08.17
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    短編連作 とある本屋でみつけた「ななつのこ」という本の作者に、主人公がファンレターを出したことがきっかけで始まるミニミステリー 日常で見つけた謎を手紙で送れば、見てもいないのにその謎解きが返事で返ってくる。 そんなやり取りをしているうちに…という、全体的に心優しい内容の本

    2
    投稿日: 2016.05.29
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    ≪『世の中って,いろんなことが起きるものだね』≫ なぜ今まで読んでなかったのか…. もう、すばらららららしい. どのお話しも好きだし,タイトルも素敵. 日常に埋もれる不思議,美しい日本語,澄んだ語り口. ほろりと泣かせ負けるものかと奮い立たせる物語たち. 「ななつのこ」の絵本も出ているらしく,こちらも読みたい.

    4
    投稿日: 2016.05.05
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    初朋子。貫井徳郎さんの奥様ということから読み始めた珍しいパターンw でも、良かったですよ^^ ファンレターという形を採っているからか、駒子と綾乃さんとのやり取りが微笑ましく、日常の謎と分類される作品なのに作中作(別のななつのこ)が展開されてたりとちょっと変わってるなぁと。短編集だと思って読んでたら、最後のななつのこですべて一つに繋がったときはちょっとミステリーかなぁと思いました!

    1
    投稿日: 2016.01.05
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    とってもほんわかしたミステリーで期待通りでした。 駒子はおっちょこちょいで朗らかだけれども、子供の頃人に溶け込めなかった経験も有るので、一人ぼっちの子供を放っておけない優しさも持った女の子。 目線がとても面白くて、普通だと見過ごしてしまうような謎が彼女の目線を通すと途端に不思議な光景に変わります。そんな不思議に対して鮮やかに謎解きをしてくれる作者。さて、この作者とはいったい誰なのでしょうか?

    1
    投稿日: 2015.09.21
  • こんな女性好きかも

    ”興奮して一気読み!”なんて事は全く無くて、むしろダラダラと一章ずつ読み進んでいきました。 女子大生の日常ってこんな感じなのかなぁなどと思いながら時に微笑み時にジンとしながら優しい言葉に包まれていく感じの本です。いくつになっても好奇心は”楽しい一日”に出会わせてくれると感じさせてもらえます。

    0
    投稿日: 2015.07.31
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    最近、この作家さんの本を続けて読んでいるのだがなかなかいい。日常ミステリーといった感じで読むほどにほんわかしてくる内容です。この作品連作ですが、最後にあっ、というオチにつながってました。

    1
    投稿日: 2015.07.22
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    作者は非常に柔らかい文章で描く。 強烈なインパクトを与える作品ではない。号泣するような作品でもない。 それでいて心の奥底を温めてくれる。そんな優しさが伝わってくる。 一番好きな小説にはならないけれど、引越す時に10冊だけ選べ、と言われた時に入ってくるような作品だと思う。

    1
    投稿日: 2015.06.23
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    加納朋子のデビュー作。連作といってよいのだと思います。 何も前提知識がない方が作品を楽しめると思います。 本の中でも「ななつのこ」という本が登場し、あらすじが語られていく。それがこの本を読んでいく鍵となって提供される。そんな贅沢な構成になっています。

    1
    投稿日: 2015.04.15
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    初作家さん。これがデビュー作とは。 文章がとても柔らかく読みやすい。謎自体は予想のつくものだけどそこがまたほんわりとしていて良い。駒子のぼんやりとしながらも的確なツッコミが可笑しくよい味わいになっている。気持ちが優しく懐かしくなれる日常ミステリーだった。

    1
    投稿日: 2015.03.27
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    加納朋子のデビュー作。 女子大生である駒子は作中作の『ななつのこ』という物語を読んで、ファンレターを書くことにする。身の回りで起こった少し不思議な出来事を書き添えて。 小説家から返事が届くのですが、そこには不思議な出来事の小説家なりの解答が記されていた。 小さな不思議が解かれていく度に、少しずつ優しい気持ちになれる気がする。

    2
    投稿日: 2015.03.17
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    再読。以前レビューを書いてなかったので、 改めて書く。 加納氏の「スペース」を読み終わったら、 無性にシリーズを「遡りたく」なって(^ ^ 再読してみて...いや、覚えてないもんですな(^ ^; とても新鮮に楽しめました(^ ^; いや、むしろ「その先」を知っているだけに、 最初期の本作では「あの人はこう登場してるのか」 みたいな違った読み方が出来てグッド(^ ^ 再読してみて分かったのは、この人はかなり 「先を見越して」設定を考えていたな、ということ。 あの人もこの人も、キャラが立っていて 「なるほど将来こうなる訳だ」という 「片鱗」「萌芽」が見て取れる。 いや...そうかな、とは思っていたのですが、 だとするとなおさらこの人はただ者ではない(^ ^; 思わず続けて二作目「魔法飛行」も読み直し始めた(^ ^; 2014.12.17

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    投稿日: 2014.12.17
  • おすすめありがとうございます

    購入履歴よりおすすめされた本です 図書館や本屋だけでは出会えなかった一冊 物語の中で物語が繋がってくる変った感じで面白かった

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    投稿日: 2014.12.11
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    敬愛する北村薫に送るために書かれたというだけあって、まるで北村薫の小説を読んでいるようでした。表面的に似ているというだけでなく、登場人物の心情描写や、もちろん「日常の謎」のミステリー部分も、まるで北村薫ワールドです。

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    投稿日: 2014.11.16
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    戸川安宣氏のブログで紹介されてるのを見てチョイスした一冊。 北村薫の円紫さんシリーズの影響を強く感じる内容でした。キャラクターの掛け合いや、情景描写、推理の流れなど、もうこれは北村作品なんじゃなかろうかと錯覚します。そのせいか円紫さんシリーズ同様にぐいぐいと引き込まれて一息で読んでしまえる感じでした。 個人的な好みで言えば、もう少し悪意を感じる事件が欲しいところです。心が汚いせいか、こういう純粋で優しい物語にちょっと引いてしまう自分がいたりします(苦笑)

    1
    投稿日: 2014.11.01
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    2014年8月27日読了。女子大生・駒子が文通でつづる小さな日常の「謎」と、小説『ななつのこ』の作者・綾乃による推理と、心の交流と。作中作『ななつのこ』の中で解かれる謎に関連した駒子の周囲の謎を解決する作家綾乃は誰か?という謎が最後に解かれる、という実は非常に凝ったゴリゴリのメタミステリながら、読んでいてそうとは感じさせない、儚くてかけがえのない青春小説のような感覚がすさんだ(?)自分には非常に新鮮に響いた。盲点を突いたトリックや読者をヒヤリとさせるようなサスペンス要素はないけれど、大変楽しく読んだ。

    1
    投稿日: 2014.08.27
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    途中から展開が読めるが、やはり作風故か、面白く感じる。 つーか、ここ最近出会ったこともないくらい、文章が優しい。易しいじゃなくて、優しい。

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    投稿日: 2014.08.06
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    日常のすぐそばでなにげなく起こるソフトなミステリ短編連作。 全編に渡って優しさや暖かさが伝わってくる。 文章が素朴というか誠実というか・・・なかなか良かった。 本書の『白いタンポポ』は、既読の『金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前に 2 昼下がりに読みたい10の話』にも収録されていた。 タイトルを見た瞬間にどこかで見たなと思ったよやっぱり。 ちなみにそのときのレビューで『白いタンポポ』をベストストーリーに挙げていた。 あらためて読んでもやっぱりよかった。 ★4つ評価だけど、けっこうおすすめだと思う。

    1
    投稿日: 2014.08.01
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    鮎川哲也賞受賞作、、ということで、一応ミステリーに入れている。謎解きもあるからそれでいいのだと思うが、ミステリーだと括らずに読んだほうが作品を楽しめると思う。 私は最後にまとめて推理の得意な人が謎をさらさらと解いてしまうという形の話があまり好きではない。少し前にはやったあるお話がずっとその形で、さっさと読むのを止めてしまったくらいに好きじゃない。 この本も、実は一見そういう形で1話づつなぞが解決されていくのだけど、本当の話はそういった一話ごとの謎解きではなくて、話のそこここに織り込まれた、小さな謎が集まった世界をあなたならどう感じていくの?というメッセージなんじゃないかと思う。 話自体、郷愁を交えたさらりと甘いラブストーリーととらえる人もいるだろうし、軽い謎解き話と読み進める人もいるだろうし、それぞれでいいと思う。 ただ、「いいな」と思える話はたいていカテゴリなんか、関係なくなるのは確かです。

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    投稿日: 2014.07.08
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    加納朋子氏のデビュー作。この作品から「駒子シリーズ」がスタートします。やっと読めました。 主人公の駒子が、佐伯綾乃『ななつのこ』に触れ、ファンレターを送ることから始まる。駒子はその『ななつのこ』を読み、ふと思い出したちっちゃな事件報告を綾乃さんへ、ファンレターという形で送る。そうするとその返信で、駒子の謎がサラッと溶かれてしまう。 駒子は短大生だけど、その学生生活の描写がとても生き生きしてる。プロフィールみたら著者も短大卒。絶対経験が活きてるんだと思った。その分、何がどうとは言えないけど、学生像のギャップも感じた。 短編短編が繋がり、一つの話としてオチがつく。やっぱりお見事。というかコレが初めてなんだよね、著者。凄い。

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    投稿日: 2014.06.11
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    0608 p180 鼻までクリームでべとべとにしてしまった男の子の顔を、ティッシュで拭いてやる母親。なんだか一番素直な幸せの姿が、そこにある。

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    投稿日: 2014.06.04
  • ちょっと退屈

    わたしにとってはちょっと冗長で退屈だった。上品で癖がないともいえるが、ストーリーにしても、キャラクターにしても、文章にしても、すべてがまあまあ。悪くはない。でも何回も繰り返し読むことはないと思う。

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    投稿日: 2014.05.13
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    人の死なないミステリー。どこか郷愁を誘う小説。オチがわかってしまうことが多くて、そこは少し残念ではあった。 他人と違うことを優しく肯定してくれる。

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    投稿日: 2014.03.18
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    内容紹介 【第3回鮎川哲也賞受賞作】 短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。

    0
    投稿日: 2014.03.10
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    あれ?本棚に入ってた。 大崎梢さんの『平台がおまちかね』より 蒼林堂古書店へようこそでも紹介されてた

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    投稿日: 2014.02.14
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    主人公が読んだ「ななつのこ」という童話を語りながら現代にも同じような事件が起き、その作者である綾乃さんに手紙を書き、綾乃さんが推理し謎解きをする連作集。 ただ、表題作の「ななつのこ」の後半ですべての物語がリンクしていたことを著す。 今ではあまり珍しくない人の死なないミステリーで、ほのぼのしながらすっきりした読後感は結構いいと思う。

    1
    投稿日: 2014.02.13
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    ちょっとトボけた女子大生、駒子さん。 本屋で一目惚れした童話集「ななつのこ」の作者、佐伯綾乃さんにファンレターを出したことから、文通が始まる。 駒子さんの周囲に起きた、日常の小さなミステリが佐伯綾乃さんの返信で鮮やかに解かれる。 読み始めは、はやてくんのお話と駒子さんの日常とが微妙に被っているものの、なんでこんな、別々のお話でどっちもゆっくり読みたいわーって気分だった。 それが読み進めるうちに、はやてくんの日常と駒子さんの日常が違和感なくつながっていく。 自分と共通点が多く、他人と思えない駒子さんの日常に、時間を無駄遣いした贅沢な学生時代を思い出す。 未来を思って不安だったこと、友達の逞しさが羨ましかったこと。 はやてくんの怒り、切なさ、喜び。 駒子さんが白いたんぽぽを描いた真雪ちゃんにそっと寄り添って心を通わせたように、駒子さんとはやてくんに何時の間にか心を添わせている。 いろいろなことが最後にピタリとはまって、あったかくてニヤニヤするラスト。 「いつから、与えられたものに納得し、状況に納得し、色々なことすべてに納得してしまうようになってしまったのでしょうか?」 いつもの穏やかな生活にもこんなにミステリが潜んでいるのにね。 なんだか今までがもったいなくなってきちゃった。 「結局、世の中なんて、うまくいくか、いかないかのどっちかよ。まあ統計学的にみて、五十パーセントはうまくいくわけですよね。四捨五入しちゃえば、十割だわ」

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    投稿日: 2013.12.25
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    これ好き! 北村薫の円紫さんと私シリーズを読んだときのような感覚。こちらの方が一般受けするかな? やさしい、あったかい話。

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    投稿日: 2013.12.16
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    最近お気に入りの加納朋子さんのデビュー作。 これはなかなか、おもしろい仕立てですね! そして、ラストがよい♪

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    投稿日: 2013.11.03
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    加納朋子さんのデビュー作。 ライトミステリーですが後半で一気にひきつけられ、ラストはちょっと良いなぁ~!!

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    投稿日: 2013.10.14
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    今まで何故かタイミングが悪く読み過ごしていた作家の一人 加納朋子さん。 ようやく読みました。 やはりデビュー作から読もうと思って! 面白かった。 設定もおもしろいし登場人物の個性もはっきりしていて 魅力的だ。これがデビュー作なのか!  主人公、駒子が気に入っている童話集「ななつのこ」には 七つのお話が収録されている。 自分の身近に起こったちょっとした謎を相談するかたちで 駒子は作者の佐伯綾乃に手紙を出す。 そうして始まった二人の文通。 今なら、メールなのかもしれないけれど 手紙っていうのがまた、いいよね。 日常ミステリー系なので殺人が起こるわけでもなく 事件にインパクトはないけれどちょっとした悪意みたいな ものは放り込まれていたりして、ドキリっとすることもある。 ただ、全体的には微笑ましく進んでいく感じです。 「スイカジュースの涙」「モヤイの鼠」「一枚の写真」 「バス・ストップで」「一万二千年後のヴェガ」 「白いタンポポ」「ななつのこ」 駒子シリーズはこれ以外にもあるようなので 続けて読んでいきたい。

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    投稿日: 2013.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本の著者と読者の文通形式での謎解きのお話し。 日常に潜む謎が 童話と合わさって 読んでいると、暖かい気持ちになります

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    投稿日: 2013.10.05
  • 日常系ミステリー

    初めて日常系ミステリー読んだのが加納朋子のこの作品 それまでは 人が死んでこそミステリー! と客観的に見ればすさんだ小説趣味でしたがある人の勧めで読んでみたのがきっかけです。 こんなミステリーもあるのかとまさに目からうろこ とてやさしくてやわらかくて暖かいミステリー小説です。 なごみたければこの作品をおすすめします。

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    投稿日: 2013.10.04
  • ほっこりする☆

    ファンレターが書きたくなりました♪

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    投稿日: 2013.09.27
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    何年振りでかの再読。 加納さんの世界は、本当に温かい。 かわいらしくて、ほんわかしていて、素敵。 駒子ちゃん、か~わい~のだ。 駒子ちゃんが、『ななつのこ』という作品の作者に書いた ファンレター。 その手紙に思いがけず届いた返事。 しかも、駒子の綴った小さな不思議への謎解きつきで。 そのやりとりが、優しくて温かい。

    1
    投稿日: 2013.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい登録者が多い。何かの本に載ってて読んだもの。加納朋子のデビュー作。一時加納朋子読んでたのに、今まで読んでなかった。第3回鮎川哲也賞受賞作だそうだ。連作短編集。日常系ミステリで1話の中に、『ななつのこ』という童話のような、同じような日常系ミステリが組み込まれている設定。最後の章ですべての種明かし?がされるのだが、非常にほんわかした話で好きだ。でも若竹七海のような、北村薫のような。新鮮味はないというか。この主人公の駒子がどうも、北村薫の空飛ぶ馬の主人公とかぶるんだよな。後半から出てくる瀬尾さん、タイプだわ。こんな素敵な出会い、してみたいものだ。しかし、絵がなかったからこっちの文庫版を登録したけど、ハードカバーのこの表紙、この絵はちょっと気味が悪くてお話と全然合ってないと思う。

    1
    投稿日: 2013.07.26
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    初めて書いた小説でこれってすごいと思う 連続短編と言う発想、そして日常のほんのちょっとした謎 個々の話しも面白いけど、最後には全部の話しを通じて解決編があるのがまたすごい これより後の作品に比べると日常の謎の質がちょっと低い なんだか強引なところがあったり、必然性がなかったり でもこの小説はファンタジー的な要素を含む事を前提に読めば問題ない

    3
    投稿日: 2013.07.26
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    途中まではファンタジー的な要素も兼ね備えたコージーミステリーとして純粋なきらめきはあるものの、評判ほど良いとは思えないと感じながら読んでいました。 そんな印象が変わりだしたのが、真雪が登場する第6話から。そして最終話では更に彼女の存在感が増してゆく。 佐伯綾乃さんからの手紙の真実は途中で想像できてしまったものの、それがどのように明らかとなるか、またどういう形で真実を料理するのかを楽しみにしていたところ、期待以上の結末で読後感が非常に良い作品でした。

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    投稿日: 2013.07.09
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    手作りの和菓子のような繊細な甘さと優しさと後味の良いお話でした。 文句なし! といいいたいところですが…ただ一つ。 書かれた年代故仕方ないことかもしれませんが「自閉症」の誤用だけが引っかかりましたね。 それ以外は本当に読んでよかったです。

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    投稿日: 2013.06.22
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    表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこんほれ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。わが町のトピック<スイカジュース事件>をそこはかとなく綴ったところ、意外にも作家本人から返事が。しかも、例の事件に客観的な光を当て、ものの見事に実像を浮かび上がらせる内容だった。 こうして始まった手紙の往復が、駒子の賑わしい毎日に新たな彩りを添えていく。 日常ミステリの連作短編集。駒子の日常の中のささやかな謎が、『ななつのこ』に収録されているそれぞれの話を絡めながらつづられ、それに作家からの返事が帰ってきて真相がわかるという形式の七編。 全体的に穏やかで、優しく、ゆるやかな物語。 謎自体は本当にささやかで、真相もあっさりしている。 あんまり気張らず、のんびり読みたいときに良い。

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    投稿日: 2013.06.12