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パレード
パレード
吉田修一/幻冬舎
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総合評価

750件)
3.7
117
302
225
45
12
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    映画化された作品。 5人の若者がマンションの一室で共同生活を送る。 それぞれの視点で描かれていく。 職業も、年齢もバラバラ。 ふとしたことで一緒に暮らすようになった5人の「平凡な物語」。のはずだった…。最終章を読むまでは…。 お互い干渉せず、適度に親しく毎日を送る。 メンバーの一人、大垣内琴美、通称「琴ちゃん」は「上辺だけの付き合い? 私にはそれくらいが丁度いい」と言う。 それが最終章で衝撃的な事実が明らかになる。しかし、衝撃を受けるのは「読者」だけ。そう、すべて知っていたかのように…。 最終章を読み終えて、しばらくたった後再び読み返せばお気楽学生の良介も、酒癖の悪い未来も、怪しい少年サトルも、面倒見の良い直樹も、そして琴ちゃんの言葉もとても不気味なものに思えてくる…。 読み返したくなる本です。

    0
    投稿日: 2010.03.09
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    第15回山本周五郎賞受賞作。 都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。 amazonで絶賛されていたので期待して読んだ結果、期待しすぎた。 ミステリーに近いものかと思ったら、ただのヒューマンドラマだった。 『ラストにそれぞれの関係のとんでもない事実が明かされる』と思ってたらそうでもない。 最終章では意外な暴露の様なものはあるけれど「あ、そうなの・・?」程度の意外性。 なにより、そこでわかる事実が、話の主軸ではないから尚更「これだけ?」と思ってしまう。 (伊坂幸太郎のようなどんでん返し風な結末を期待してしまった)。 一番印象に残ったのは後味の悪さ。お世辞にも気持ちの良い終わり方とは言えない。 せめてエピローグをつける等をして、多少なりとも後味の悪さは払拭すべきだったように思う。 ただ、最終章に明かされる事実を踏まえた上でもう一度読むと違った発見がありそうだ。 しかしながら、数回読むことを前提とした小説というのはどうかと思うし、 この、後味の悪さを2度も味わいたいとは思わない。 構成としては『A→B→C→D→E』というように5人の視点で順番に進んでいくので、人物の特徴がわかりやすく、飽きが来にくい。 そして、一部を除いて無駄な風景描写が少なかったのも読みやすかった。 風景を簡単にイメージでき、変につっかえたりすることも少なかった。 個人的に最後が好きになれず。 それまでは面白く読めていただけに残念。 余談だけど、新品をamazonで買う際には表紙が違うことに注意(2010年3月8日現在)。 表紙画像が違うよっ☆ どうやら映画化されたようで、表紙が映画仕様に変わっている(出演俳優が写っている)。 道理でamazonの文庫本ランキングの上位にあったのか・・・と本が届いて初めて気づいたマヌケ様。 3月8日 読了

    0
    投稿日: 2010.03.08
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    祝!映画化ということで再読。 結構最近読んだはずなのに、すぐ忘れる。 ただあんまし評価高くなかった記憶が…。 一回目、勧善懲悪好きに私には、その結末は許せなかったんでしょう。 二回目、怖いわーって思いながら、この結末も受け入れて、吉田修一やっぱり面白い!ってなりました。 良一から始まって、それぞれが語り手になっていくけれど、 良一が普通に近く、最後になるともうそばにいたらちょっと怖い。 っていうかアタシ、2人目の琴子からして、友だちになれそうにない。

    0
    投稿日: 2010.03.08
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    妹に借りて読んでみました。まあまあ。 どす暗い感じが好きです。 他の作品でも、淡々と過ごす日常生活のなかで蓄積され、ふとした機会に噴き出すか、ぎりぎりのところで噴出されないかどす黒いモノ。 最近の作家さんのなかではかなり好きな方です。 みんなうすいんだもん。

    0
    投稿日: 2010.03.08
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    先に映画を見た。映画がとても良かったので原作も読んでみた。原作もやはり良い。「もうみんな知ってんじゃないの」ちなみに表紙は映画バージョンのを買った。

    0
    投稿日: 2010.03.07
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    先に書評を読んでいたので、興味は「いつ怖くなるか」の1点に集中。最終章で唐突に「そのこと」は明らかにされたけど、個人的には、怖くないまま読み終えてしまったなあ、というのが最初の感想。「血に逃げた」とAmazonのレビューにあったけど、わたしの感想もそれに近い。 こういった立ち入らない関係性にリアリティはあるとしても、そこが生活の場で、あまりにも大きな陰がちらついていたら、やはり何かしらの行動を起こすのが人間ではないか。「怖いこと」につながる伏線が少なく、力業でねじ伏せたような印象もうけた。 麻痺しているのは自分かな。

    1
    投稿日: 2010.03.03
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    映画を見て買ってきた。 当たり前といえば当たり前やけど、映画と設定が違ってるとこが結構あった。映画で、よくわからんと思ったとこが小説であーそうかと納得できたって感じ。とりあえず良介のお父さんと剣ちゃんが好きすぎた。脇役やけど。主人公の中では未来さんが好きやった。なんか難しいことを考えてよくわからないってなってるとことか。 何回も読みたいと思う。

    0
    投稿日: 2010.03.02
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    映画をみた感想は、わけがわからない。 小説を読み終わり、それもすこしだけ理解できたような気がします。 もう一度映画で、あのともだちごっこを見たい。

    0
    投稿日: 2010.03.02
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    映画を待ちきれず、先に小説を読んでしまった。最後の章を読むまでは、一部屋で暮らす彼らのゆるくて、踏み込まずに上辺だけで付き合ういまいちぱっとしない毎日が描かれている。でも、最後まで読み終えるとぞわぞわっと背筋が寒くなるような、そんな怖さに襲われます。もう一度読み直すと、最初の方のなんてことない毎日の描写すら、がらりと印象が変わってしまいそう。映画を観たら、もう一度読み直そうと思います。

    0
    投稿日: 2010.03.01
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    ******引用******  とはいえ、私はやはり、ここでの暮らしを気に入っている。ここにいるとすごく楽だし、かといって一応、他人と住んでいるわけだから適度な緊張感もあって、なにより、何か状況が変われば、いつでも好きなときに出ていけるというところがいい。たぶん私が『明日ここを出ていく』と告げたって、誰も文句を言わないだろうし、仮に未来の方が出ていったとしても、今なら私は一人でここで残っていられそうな気もする。    (中略) たぶん私たちが暮らしているこの部屋も、そんな場所なのだと思う。嫌なら出て行くしかない。いるなら笑っているしかない。もちろん人間なのだから、誰だって善意も悪意も持ち合わせている。たぶん未来にしろ、直輝くんや良介くんにしろ、ここでは善人の演技をしているのだと思う。まさにこれを「上辺だけの付き合い」と呼ぶのかもしれない。でも私にはこれくらいが丁度いい。 ―― 『パレード』 p.93,94

    0
    投稿日: 2010.03.01
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    何だろう。こういう仲良しごっこな関係に憧れる。 なあなあで。 深入りしなくて。 嫌いなわけじゃない。それくらいのほうが心地がいいから。 何かおもしろかった。

    0
    投稿日: 2010.02.28
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    若者5人のルームシェア生活を題材にした物語です。これは空想でも何でもなくて、ある意味、私たちの物語だと感じました。 本当の自分って何だろう?私は近くにいる人のどれほどのことを知っているのだろう?そんなことを考えてしまいました。裏と表の顔とはいうものの、どれが本当でどれが偽りなのか、時として本人にも分からないことがある。演じてる自分が本当なのか。はたまたその裏に本当の自分がいるのか。考え出すと止まらなくなります。人間って不気味だ。

    0
    投稿日: 2010.02.26
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    ぞっとした。 それぞれ複雑な情況にあってそれでも他人という距離感の中で助け合いながら楽しく生きていく。支えあいなんだ。 そんな小説かと思ってた。ラストまでは。 それが、何だか急に様相が変わりだし、まるで違った印象でラストを迎える。パレードって題が遠いようでとてもしっくりくる。 雨粒が背中に入りゾッとする。まさにそんな感じ。 ここ最近の吉田作品読み漁りの中では一番良かった。ちょっと抜けてた。

    0
    投稿日: 2010.02.23
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    映画はベルリン国際映画祭などに出展。 吉田修一の作品は実は初めて読んだ。 短いセンテンスなのにスッと、そしてしっかり意味のあるものとする点で彼の文章はとても魅力的である。 都内の2LDKで共同生活をする若者。 それぞれが干渉せず干渉されずの生活を微妙な距離感で過ごしている。 それぞれが相手に抱く表面的な印象は自分の中の闇があるからそこ、それとの対比で軽いものとして捉えているわけだが、実際それぞれが同じように闇を抱えている。 結局程度の差というか種類の違いなのかもしれない。 そんな自らが気づいてか気づかずかで過ごしている闇を、ふとした出来事が明るみにさせる。 我々も薄々気がついているのかもしれないが、表立っては表明をしていないだけなのだと気がつかされるのである。

    0
    投稿日: 2010.02.21
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    映画化されるとのことで読んでみた次第。 男娼の子が出てくるということで、なんとなく興味を持ってみたのだけれども。自分の脳が哀しくなるなぁ。じゃなくて。別に男娼だからどうの、という話じゃない。うん。 最後に、日常が怖いなと思い、ページを閉じ、再び最初から読んでみると、最後を知っているのと知らないのとでは印象がまるで違う。他人って怖い。怖い。ひとの心が見えない。やり過ごして生きていくこと、見て見ぬふりをすること、他人とうまく付き合っていくために、1番大切なこと。 映画は観に行く予定ではある。

    0
    投稿日: 2010.02.21
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    本音と建前、グレーゾーンを絆・真実と取るのか。 それとも曖昧な上辺の付き合いと取るのか。 現代人特有ともいえる、 今っぽいコミュニケーションの在り方の中に、 それぞれのナイーブな心の隙間と葛藤について詳細に描いている作品、と思う。

    0
    投稿日: 2010.02.21
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    年のころの同じ5人が共同生活する、ってシチュエーション楽しそう。 ま、絶対に何かしら起こるけどね。 「お前かーい!」

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    投稿日: 2010.02.21
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    最後の最後に大どんでん返し。小出くんのために、と軽い気持ちで購入した私でしたが、引き込まれて約1日で読み終えてしまいました。おもしろかった。でももっとじっくり考えて読みたいので、ただ今2週目です。パレードというタイトルに対しても興味が湧いています。

    0
    投稿日: 2010.02.17
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    桐ちゃんからの課題図書第2弾。とてつもなく面白かったけど、前半9割と最後の1割の印象が違い過ぎて"あれ?"ってなった。怖かった。なんかこう、やり切れない感じ。

    0
    投稿日: 2010.02.17
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    18歳から28歳までの男女、5人の共同生活を、5人それぞれの視点から語る、5章の物語。 友人たちと皆で、泊りがけの旅行に出かけたときのような、現実味のない日々を、現実の制約の中こなしている様な共同生活は、そこで過ごす5人の誰にも共感できて、心許せる気がしてくる。 にもかかわらず、最終章で迎える結末は「この世界をぬけだしたところで、そこは、もう一回り大きなこの世界でしかない」そんななんともいえない、焦燥感に似た余韻を読後に募らせる。 また時期を置いて読み直したい。

    0
    投稿日: 2010.02.17
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    映画化された小説ってつい読みたくなる。 今回もセレクトはそんな理由です。 大学生の平凡なオトコノコ、人気俳優と付き合ってる無職の美人女子、アル中気味の芸術家女子、若い男娼、一見マトモなサラリーマン男子の5人がシェアしている家を主な舞台に、それぞれの視点で1話ずつストーリーが進んでいくっつーね。 うーん。 可もなく不可もなく?w リアリティないなぁってのがまず前に来ちゃって。 ラストも衝撃という割りにそうでもないし。 ふーん。っていうw それだけ、かな。 映画の方が意外とよさそうw

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    投稿日: 2010.02.16
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    吉田修一の2002年山本周五郎受賞作。「パーク・ライフ」で芥川賞を受賞している。 20代男女5人の物語。ともすれば、陳腐な言葉で括られたり、表面的なアイコン=若さ=希薄な人間関係=ネットなどで表現されるこの年代を、新しい視点で書いている。 過度な描写がなく読みやすく、伊坂幸太郎を思わせるような洒落た会話とテンポの良さの中に、彼らの怖さ、彼らに対する親しみ、人間が持つ闇を身近に感じてしまうのは、著者の確固たる実力か。

    0
    投稿日: 2010.02.14
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    「噂」や「殺戮に・・・・」みたいに最後「えっ!」となるやつが読みたくて読んだ本です。 結果的に「おいおいおい・・・・」で終わりました。

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    投稿日: 2010.02.12
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    都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。 とても怖い話。最後の章までは特に怖い要素はなく、むしろ青春小説のような雰囲気でさわやかにテンポ良く進んでいくのですが、読み終わったあとは怖さのあまりしばらく放心状態でした。すべてを知った後は、前半部分のテンポの良さが逆に怖さを発揮します。その上手さに感心させられます。 読み終わってから時間が経てば経つほど怖さが増してくるだろうと思う1冊。

    0
    投稿日: 2010.02.11
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    結構好きです。 解説でこわいこわい言われて興味をひかれて買ったもの。 ネタバレ全開な感想を書きますよ。 内容はまあ、ここ数年異様にはやっているホームシェアものというか、若者の男女数人が一緒に暮らしていますよ、恋愛関係もちらほら匂ったりしなくもないですよ、という感じ。 その家のなかでは誰もが善良なおままごと。 ぱっとしない大学生、良介も外に出ればお世話になっている先輩の彼女を寝取っているし、自称アーティストの未来はレイプへのコンプレックスを隠し、絶世の美女琴美は子供を堕ろし、サトルは男娼と、それぞれ住人には見せない裏の顔を持っている。 一章から四章までではそれぞれの登場人物のモノローグで描かれ、平和な共同生活の様子をていねいに描く。人物描写の雰囲気と、そのなかに時折差し挟まれる「家」への違和感が残る。 そしてその部屋の最初の住人、行輝にも秘密があることが五章で明らかになる、という構成。いや、明らかにならないことが明らかになる、というか。 それぞれの登場人物には闇があって、でも、あの家にいるかぎりそんなことは関係がない。まっとうで善良な人物を誰もが演じている。その不気味さたるや、ということだ。 一枚皮を剥いだらどうでしょうか、ということなのでしょうが、個人的にはわたしは人間関係などそれでいいと思う。 映画化は色々とキャストが意外な感じ。琴美は絶世の美女じゃなかったのかとか、伊原はもうちょいくたびれた感じのおっさんじゃなかったのかとか。 とにかく人間観察眼がずば抜けているので、人間の描写を読むだけでも面白い小説だと思う。

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    投稿日: 2010.02.11
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    都内の2LDKのマンションに暮らす、男女5人の奇妙な共同生活。 いまいち冴えない大学3年生の良介。 若手人気俳優からの電話を待ち続ける琴ちゃん。 お酒に呑まれイラストを描きながら哲学に耽る未来。 「夜の仕事」に勤める新参者のサトル。 マンションの家主である健康オタクの直輝。 それぞれの視点から語られる、マンションでの日常。 そして、それぞれの抱える薄暗い部分。 お互いに干渉し過ぎることなく、優しく怠惰に「共同生活」は流れていく。 珍しく「あとがき」を読んで購入を決めた作品。 この小説の「怖い」部分を味わい切れたのかどうか、少し もやっと感が残った。 何回か読んだら印象が変わるのかな。 未来の「自分」哲学に共鳴。 そして「人の不気味さ」に、不思議と心地よさを感じたりした。 直輝の言葉を借りれば、私も『多分に性格の歪んだ』一人なのだなー。 2010.1.?

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    投稿日: 2010.02.06
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    千歳烏山での5人共同生活の話。自分が買ったのと表紙が違う。 パークライフ以来の吉田修一だったけど、楽しかった。表現がすてきと感じる。なぜかしら。 5人それぞれの観点から各章があらわされていて、『ゆれる』と同じ様な構成。5章もいいし1章もいい。共感している自分に老化に限りなく近しい成長を思った。知っているのかいないのか、影響しあうのか離れているのか、存在しているのかどうなのか。こう考えるとパークライフと大差ないのか? 行定さん映画化するらしく表紙には役者の5人が映っていた。予告編もよい→http://www.parade-movie.com/main.html 日本辺境論と一緒に地元の本屋で買った。誰かに貸してあげよう。

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    投稿日: 2010.02.05
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    今度映画になるみたいですね!! 共同生活をした事がある人にお勧め 読みごたえがあり クライマックスは最高です 吉田さんの表現の書き方がすごく気に入りました 特に未来と直輝を吉田さんが表現するのが 自分を重ね合わさる所があったかな 未来の120分ビデオの所 わかる気がする! 文には書けませんよ 読んで下さいね! 直輝の 言い回しで『俺さぁウォークマンとか電車の中で聴いてる女性を見ると、妙に興奮するよ、外の音をまったく隔離された女性の後ろに立ってさ、その耳の裏から首筋の辺りまでゆっくりと舐めてみたくなるんだよ』って言う所の言葉が好きですね〜 読んでて、直輝が一番好きです人間的で 変態なのですみません 最後は何をしようが何億人と一緒に住もうが 結局、他人には本当の自分が視えていないのかなんて•••  

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    投稿日: 2010.02.03
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    あ、そういえばこれ映画化されるんだよな~って重いながら手に取った本。細かく分かれた章は全部違う人間からの視点で書かれている珍しい本。でも、微妙に時系列はずれているので、「一方その時他の人は~」的な野暮ったさはないので、想像力は必要となってくる内容となっています。 はっきりと何かを訴えるような物語ではないけれど、読み手の心理状態や、時代によって様々な印象を受けそうだな、と思いました。 他人に対して、無関心でもないけれど、関心もない。 そんな、微妙な心理を、内容的にも、章の構成的にもうまく表現している一冊。しかし、映画ではこの仕組みをうまく再現できるのでしょうかね?

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    投稿日: 2010.02.01
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    映画化されるということで読んでみました。 映画の予告ではもっとサスペンスっぽいのかと思いましたが、 人間関係をメインに書かれています。 大人の人間関係ならではの【濃い希薄さ】みたいなものが感じられました。

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    投稿日: 2010.01.28
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    面白かった。最後の章はびっくりした。 解説の川上弘美さんの怖いというのが気になる。 再読したい。

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    投稿日: 2010.01.27
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    10.1.16~10.1.23 映画化されます。藤原竜也、貫地谷しほり、林遣都(しつこいが彼については親戚のおばちゃん的興味なのだ。これからも頑張って欲しいなあ)…それを束ねるのが行定勲監督となれば、原作は、読まなけりゃ。んんー、何回か読まないと、☆は定まらなさそう。とりあえず、直樹=藤原竜也の配役に、一応は納得、とだけ言っておこう。(偉そう)

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    投稿日: 2010.01.25
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    映画化になると聞いて読んでみた。 若者5人はルームシェアをしていて・・・それぞれが日常を語る・・・と爽やかそうなお話かと思いきや・・・ 匿名性のあるネットのような生き方ってこんな感じなのね。 関係が希薄というか・・・自分もこういう部分少しはあるのかもね。 映画化ってことで、それぞれのキャラクターに俳優さんの顔を思い浮かべて読んでました。それがまた良かった!

    0
    投稿日: 2010.01.25
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    ところでなんで「パレード」なんだろ? 吉田さんのは初めて読みました。 別のも、どんどん読んでみます。

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    投稿日: 2010.01.19
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    読んだのがちょっと前だったけど 最近読み直したい本 あたりまえと言えば、あたりまえなのだが 世界は人の視点の取り方によって違って見えるし たとえ一つ同じ屋根の下で暮らしていても、全てを共有してる と言うわけではないし、しかし全てを共有していない というわけでもないし、 その微妙なズレが、世界を構成していってるんだなあ~ と、読み進めているうちに あたりまえのようなに書かれた話しによって あたりまえのことに感動してゆく それは、あたりまえすぎて 気がつかない 非日常 この人の作品では、この本が一番好き ぼくたちも、あたりまえの様にこんなことをして 世界の歯車の一つとして 世界を動かし 形成してるんだ さまざまに異化分化されて渾沌とした このせかいで 多面性の世界を素直な世界観で表現されている という部分で 自分のものを考える視点の参考になりそう

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    投稿日: 2010.01.17
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    マンションの一室に同居している4人+途中参加してきた1人の話。 各章ごとに主人公が交代していく構成。 個人個人は絶対に周りに見せない何かを抱え、周りが望むであろう自分の役割をごく自然に演じている。 たまに誰かの秘密を垣間見てしまっても、見なかったことにしてバランスを取って暮らしていく。 各々がどんなものを抱えていても、そこに陽気な音楽がかかっていればパレードは続く。 陽気な音楽に乗っかってどうにか日常は続いていく。 私たちのすぐ身近にある恐ろしい話。 身近にあると言うことが恐ろしい話。

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    投稿日: 2010.01.16
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    5人の若者の奇妙な共同生活を描いた山本周五郎賞受賞の小説。他人と共存するためにそれぞれが、本来の自分とは違う他人から求められる架空の『役割』を演じながら毎日を過ごしていく中で、少しずつ少しずつ歪みが生じてきます…。その過程の描き方が素晴らしい!ずっとなんだか分からない恐怖感は文章の端々に感じるのにそれが何なのかを最後まで読者に気付かせないあたりは作者の並々ならぬ力量を感じます。ネットは勿論、リアルな付き合いであってもみんな本当の自分を出すことができずに嫌われるのが怖くて人に合わせながら虚構の自分を演じてる人も少なくはないと思います。そういう自分を偽った生活をしていると人間はどうなるのか、傷ついた心はどう癒されるべきなのかをあくまで(表面上は)軽いタッチで描いています。読後、誰もがかなりの衝撃を受けますが(ラスト震え上がるほどの衝撃が隠されてます!)恋愛や笑いを絡めて最後の最後まで衝撃の仕掛けを読者に気付かれないように淡々と物語は進むので怖い話の苦手な人でも大丈夫ですよ(笑)。一度読んだ後に本当にそうなのかを確認したくて何度となくまた読み返してしまう、近年まれにみる傑作です。そして今年の春にはついに映画化されます。監督は『GO』『クローズド・ノート』『世界の中心で愛を叫ぶ』の行定勲。そしてキャストは藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、小出恵介、林遣都と若手実力派揃いの豪華な顔ぶれ。今から映画の公開が楽しみです。

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    投稿日: 2010.01.15
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    なんの予備知識もなく読んだんですが、この本は、それが正しい読み方。とにかく、読み終わるのが惜しいぐらい面白かった!ぐいぐい読ませる書き方でどんどん引き込まれちゃう。表紙はこれより、映画版の方が好き! 映画は若干の不安があったんですが、かなり雰囲気も出てて、役者さんも違和感なく、なかなか良い作品になってますよ。BGMがちょっとダメだけど。

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    投稿日: 2010.01.14
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    都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。 《ブックデータベース より》 《2010年1月12日 読了》

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    投稿日: 2010.01.12
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    2LDKのマンションで共同生活を送る5人の男女。家族でもない、昔からの知り合いでもない、共通点がなきに等しい5人。それぞれの語りの全5章からなり、それぞれの人のそれぞれの今。 友達でもない5人の微妙な距離で、お互いの心の中は知らずに、それぞれの生活を送っている。軽い語り口で、読みやすい。が、しかし、それが第5章の最後を読んで、かえって恐ろしくなる。解説を川上弘美が書いており「怖い話」という。まったくもってその通りだ。 この本の前に同じ著者の『悪人』を読んで、なんとも後味の悪いモヤモヤした気持ちになった。この『パレード』もそう。 もやもやもやもや。 それほど、心に深く突き刺さる小説を書く著者。他の本ももっと読みたいけれど、読みたくない。そんなジレンマを感じる。

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    投稿日: 2010.01.12
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    最初は共同生活の様子がユーモアを交え描かれていて楽しく読めました。4章あたりから少し雰囲気が変わり、最後読み終わって、思わずもう一度読み返してしまいました。

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    投稿日: 2010.01.07
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    なんだかんだ言って気になる作家、吉田修一。 解説の川上弘美さんの言うとおり、怖いな…と感じた。 5人の男女がルームシェアしてるんだけど、 それぞれがそれぞれの役割を演じてる。 他人がひとつの家に一緒に住むのなら、 深く入り込まない方がいいというのは普通なのかもしれないけど。 自分は少し戸惑いがあるなぁ。 「話したいことじゃなく、話してもいいことだけを話している」 から成り立つ関係って。 それってやっぱりなんだか寂しい。 5人の視点から順番にお話が進んで行くのは、 飽きないし楽しいなと思った。 ただどうも登場人物に魅力を感じなかった。 でも面白いと思ったってことは、話の展開なのかしら。 やっぱり、ちょっぴり鬱鬱感を表現するのが上手いです。 私の好きな箇所。 「便利なものってたいがい下品なのよねぇ(後長いので省略)」「悔しさという感情を笑い飛ばすこと以外の方法で、乗り越えられる術はないのだろうか?」 「人から真剣に頼られてる時って、頼られてる方は気づかないんじゃないかな。(後長いので省略)」 明るく見えても、心は傷を負っているからね。

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    投稿日: 2010.01.06
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    【あらすじ】 都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。 【感想】 これで吉田さんにハマりました。だいぶ前に読んだので、細部の記憶は不確かです。見つけたら読み直そうかな…

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    投稿日: 2010.01.06
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    これも、、、最近流行りの「最後、驚愕のラスト!」的な本かもしれません。すくなくとも私は全然、伏線に気付きませんでした。ひええ・・人って怖いなあ・・っていうのが一番の印象。あと、周りの人たちもそれを知ってて・・てのが、怖いなあ、と思いました。

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    投稿日: 2010.01.06
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    何かものすごい事件が起きるわけではないのに先へ先へと読まされる構成力は秀逸。 このどうしようもない人々の物語にどうやっておちがつくんだろうというのが気になって読まずにはいられなかった。てっきり落とし所はあの子がらみだと思っていたら違ったし。言いたいことはよくわかるが何かあんまりだ…。。。結局それでふりだしにもどる、という怖さ。無限ループ。うわまた何も変わってない。みんな病んでる。いや普通なのか?やっぱり病んでるのか? 出版社/著者からの内容紹介 都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。

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    投稿日: 2010.01.02
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    おもしろかった。 同居してる20代の若者4人の生活を、4人の視点から。 同じ空間に居ても、人って思うこと・考えてることって全く完全に違うんだよなあ。 ラストはちょっと衝撃。「あぁ?あらそう…。えぇぇ」って思ったくらいだけど。

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    投稿日: 2009.12.27
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    もっと爽やかなやつかと思ったら、結構ぐえってなりました(笑) キャラがたってる人ばっかりの小説は好きだな~。 旧べてらん4人に薫太が入ってきた!って感じのあれでした。その意味でもリアル。

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    投稿日: 2009.12.21
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    ~内容(「BOOK」データベースより)~ 都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ ゆるい話だと油断していたのもあって、ラストに愕然とした。 これって伏線なのかなぁぐらいには引っかかっていたけれど、一番まともだと思っていた人にそれが繋がった時は本当に衝撃的だった。 こんなラストを突きつけられると、家族や親友ですら、実はほんの表面しか自分は知らないんじゃないかと不安になる・・・。

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    投稿日: 2009.12.14
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    彼のおうちにたくさん本があるので、その中から【パレード】を読ませてもらいました。 都内のあるマンションにシェアする若者達の話。 終盤まで全然ふつーの作品なんだけれど、 最後が衝撃的で、怖かったw なんてゆーか。 うわー。こんな結末なの? って女性のアタシには背筋ぞくぞく。 歪んだ人格をリアルに描写してる。 あまり好きな部類ではなかったです。 独特ですね。吉田氏。

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    投稿日: 2009.12.11
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    都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。 不思議な感覚ですかね。 見知らぬ男女が同じ屋根の下で暮らす。。。。 そのそれぞれにそれぞれの物語があるというのが、また、面白さでしょうね♪ 身近な感覚がまたいいですね!

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    投稿日: 2009.12.08
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    <あらすじ>  とくに幸せでも不幸でもなく、いまだ人生を模索中―。 都内の2LDKマンションに暮らす男女4人の若者達。 「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。 それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、"本当の自分"を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め・・・。 発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。 <感想> 「パーク・ライフ」もそうだったが、吉田修一は都会に住む20~30代の社会の一員として機能しているのに、自我の中心が壊れている若者を"ふわ~ん"とした空気感で描く作家である。今回のシチュエーションも2LDKをシェアする男女4人。彼の小説は非常に「現代的」である。社会的に地位もある。でもパーソナルな自分はひとりで抱えきれない孤独を持ち、 果てしなく壊れていると言う。怖いと思うけどあり得ると思う。そう、彼の作品は「あり得る」と思えたらハマれるかも知れない

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    投稿日: 2009.12.07
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    バランスのとり方、上手い。 ぼんやり感を、実直に書きすぎると退屈だし意識しすぎるとテーマが消える。 最後の息子では、がっちりした骨組み(構成)を隠すための語り。 パレードでは、生ぬるさで不完全に覆ってその下にあるものをより際立たせる仕組みが働いている。 そして、小説終わりの川上弘美さんの解説が秀逸です。 筆に熱がこもって心から盛り上げている気がする。 下手な文章の人がこれをやると、全てを台無しにしてしまいます。 ただ小説のテーマとラストがつり合っていないような・・・。 読み違えたかなーと思っていたら、花村萬月も同じような印象をもったらしい。 ま、いいか、もう一回よんだときに答えがでるでしょう。

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    投稿日: 2009.11.21
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    “優しくて怠惰な僕らの日々”、確かに。読み始めは、ゆったりとした彼らの日常だけど、1章・2章・3章と読み進めるうちに、何かが忍び寄ってくるような冷たい空気が流れてくる。 “思わぬ結末”は少し予測できたけど、「お、これで終わるか!」と思うラスト。そして、やってくるこわさと不気味さ。 人は誰しもこの空間用の私を演じているだとか、上辺の付き合いがちょうどいいだとか、近すぎず遠すぎずの距離が心地いいだとか。自分の中に共感できる部分もあれば、全く縁遠くてフィクションにしか感じられない部分もあって、それが混在したときに、こわいと感じる。不気味。最後の最後で一気に不気味さが増す。もう一度読もう、読みたくなる。

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    投稿日: 2009.11.21
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    全部で5章のストーリーを5人の人間が1人1章ずつ紡いでいく構成。 それぞれ登場人物はキャラクターが立っていて個性的だし、5人の関係性も親密なようで希薄に見えたりと面白い。話も最後まで読ませるように出来ている。

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    投稿日: 2009.11.08
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    薄気味悪い小説でした。 4人+途中参加1人でルームシェアして暮らす若者達を時間を進めながら、それぞれの視点から描かれます。能天気な大学生に始まり、徐々に怪しさを増しながらも基本的には淡々と進むのですが最後に大きな転換が待っていました。 重大な事をしたと思った割に周囲の反応が薄いと、オレって何なんだろうと虚しくなる時はありますね。 共同生活では役割(権利・義務)が自ずと生じます。それを彼らがしたように、建前でこなすのは確かに現実的です。 が、(読者には)最終章に提示される疑惑にも無関心を装える程の性根を彼らが持っていたようには思えません。本音と建前なんて言っても根は一個人で全くの別人には成りえないので。どこかに本当の自分がいるなんて虚構だ、としながらも本音と建前は別人とする欺瞞を感じます。 薄気味悪いのは、最終章のような行動と蓄積されている鬱憤の重さが釣り合わないからです。現実味は薄いけれど不自然と断定も出来ない気持ち悪さです。

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    投稿日: 2009.11.07
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    “優しくて怠惰な生活”を描くお話だと思っていた。第四章までのそれぞれの登場人物の過去のお話が切なくて温かくて素敵だった。 それだけで十分だった。 こわい。解説の意味が分かった。こわい。 たまたまこれが5章だっただけで、どの章でもあり得るんやろうな。

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    投稿日: 2009.10.27
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    都内のマンションの一室に暮らす男女五人の若者達の日常を綴った物語。 5人が順番に一章づつ語っていく感じで進んでいくのはなかなかおもしろい。 それぞれ個性あふれていて、みんなで一緒に暮らすのも楽しそう。 でも狭い部屋で集団生活するには、すべてをさらけ出さず ある程度の距離で接することがうまくいくコツなのかしら。 今時の若者らしい空気があって、 そいつが外で自分達のあずかり知らぬ場所でなにをしようが、 自分たちの空間が守られるならそれでいいみたいな印象を受けた。 それはそれでいいんだけど、なんかドライだなと思ったり。 他人と一緒に住むにはそれぐらいが丁度いいのかな。

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    投稿日: 2009.10.23
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    人と接していると、「この人は本当は何を考えてるんだろう」とふと思ってしまう。一緒に笑ってても、本当に楽しいんだろうか。などなど。 そんなことって、なかなか言葉にする機会がないから、ぼんやりとした意識だったけど、この本を読んで、「あ、そうそう。そんなふうに考える」とぴったり来た本でした。 生きてるうちに、何回か読み返したい本。 ・・・しかし、職場の人に貸したら、長らく返却されず。。早く返してくれないかなぁ。

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    投稿日: 2009.10.19
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    「悪人」以来の久し振りの吉田修一です。2作目です。 なんちゅう本なんだ。。。 この本を面白いと言ってはいけないような気がする。 始めはね、良かったんです。 ああ、よくあるルームシェアの共同生活のお話なんだなと。 人間関係があって、事件なんぞ起きて、 出て行くだの新しい人が来るだの、故郷の話だのと そんな事が展開されていくのだなと。 目次を見ると、5人の名前があるから、 5人の視点から書かれているのだなと。 「悪人」の時も様々な人の視点で書いてあったから、 ああ、こういう手法で書く人なのだなと。 そんなことを思いながら読んでたのですよ。 楽しく読んでました。 少なくとも2人目までは。 それが、3人目、4人目と顔をしかめる内容になり。。。 あんまり、好きじゃねぇなぁ、この内容はと思いつつ、 話を進めていくと。 5人目ですよ。 ラストですよ。 衝撃の内容だったんです。 ・・・唖然としました。 こんな内容にする必要があったのかと。 なぜ、こんな読み手を裏切る内容にしたのかと。 不思議で仕方なかった。 何してくれとんねん。 途中、思った。 ああ、共同生活での姿とそれ以外の姿、本当の姿があって、 それを表現したいのだろうなと。 表と裏とあるのだよと。 共同生活してるけど、お互いいい距離を保っているし、 知ってるところ、知らないところがあって、 ほんと、理想の距離感なんだろうなと。 そして、その表の距離感と 各々の裏の姿を対比して表現したかったのかなと。 そんな感じを途中から抱いていました。 結局、距離感の大切さとそれに固執する姿。 みちゃいけない部分はみちゃいいけないとする姿。 これを描き、裏を描き。 作者は何を訴えたかったのだろうか。 個人的にですが、上辺だけの関係って心地よいのか? と感じます。 僕はそこに疑問をもつ、そういうタイプの人間です。 僕にも同居人がいます。 プライバシーは一応保たれてます。 でも、守る気はお互いさらさらなく、 干渉するところはトコトン干渉します。 そして、驚くほど上手くいってます。 怪しいうわさがたつのではないかと危惧するほどです。 作者はこの共同生活をチャットルームに例えてます。 それって、いい面もあるけど。 本質的にはそれで生きていくのってどうなの 問題ないの大丈夫なのなにか欠けてない ってのを問いかけてるのだと、勝手に感じました。 やっぱりね、都会の隣人との関係がないのと同様で、 それでも生きていけるけど、 色々なものを失っている気がするんですよ。 ましてや、共同生活をしている人でしょ? もっとKYにズケズケと依存していかないといけないのではと思います。 ずいぶん古い話になりますが、 ドラマ「一つ屋根の下」で、小梅がレイプされたとき、 ちぃー兄ちゃん他が「そっとしておくのが一番なんだよ」と言い、 あんちゃんだけが向き合って、裁判を起こそうとしていた。 なんかふと、このドラマの話を思い出しました。 解説で川上弘美がこの本を こわい小説 と書いてます。 確かにそうでした。 2回目読んだ時、見えてこなかったものが見えてきました。 全然違った風景でした。 少し時間を置いてまた読んでみたいと思います。 面白いとはいいたくないけど、良い本には間違いありません。 ★★★★(8点)

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    投稿日: 2009.10.13
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    すらすらと何の予想もせずに読み進めていたら最後に穴に落ちました。 読んでいて、嫌だ知りたくない、何で言うの? という気持ちに。 琴ちゃんに相談されたとき、直輝もこんな気持ちだったのかな。 知らなければ、上っ面な関係だったら、良くも悪くもない日常が続く。 交わっているようで交わっていない人間関係。 懺悔も説明も聞いてもらえないということは本人にとってすごく辛いことなんだろうな。

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    投稿日: 2009.10.06
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    なんだか青春小説みたな始まりだったけどラストはさすが吉田修一氏・・・ びっくらして「うっそ〜ん」って声出ちゃう(^_^;) 要領よく生き抜く技ばかり身につけてしまった自分には 本音と建前の間をグラグラしながら生きてる彼らを非難する事はできないなあ・・。

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    投稿日: 2009.10.05
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    青春小説だと思って快調に読んでいたら、最後にやられた!まだよく消化しきれていないので、再読しなければ。「よござんすか?よござんすね?」のくだりが妙におかしかった。

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    投稿日: 2009.09.30
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    レビューは→http://ameblo.jp/sean-north/entry-10436454750.html

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    投稿日: 2009.09.15
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    1〜4章が軽すぎたから 5章の展開っぷりについていけず 全然怖くも面白くもなかった・・・ 個人的に未来がすきかな。 でも映画はきっと面白いだろうなー 藤原竜也は誰の役なんだろう? 何せ全体的に印象が薄い。

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    投稿日: 2009.08.25
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    2009/8/11リブロで購入 2009/8/15読了 第三回課題図書です。 男女四人が同じマンションで共同生活をする。この小説はいわゆるメリー・ゴー・ラウンド方式で書かれていて、一章ごとに主人公が変わるようになっている。それぞれの登場人物からの視線で、物語を読むことができる。 時々、Dragon Ashなどという、年を取った方にはわからないであろう、具体的なTV番組の名前や、歌手の名前が出てくることが気になった。しかし、それゆえに場面がわかりやすく、すらすら読める物語であった。性的表現も多少あります。 裏表紙の解説にも記述されているとおり、男娼であるサトルがキーとなる人物か。 伊原直輝が最後、女性を殺したのは集団生活で心の底に不快な沈殿物がたまっていたからに違いない。人間は、表面では明るくふるまっている時でも、心の正直さにはかなわぬところがある。また、伊原が登場人物の中で一番年上であるということにも着目するべきだろう。人間は年をとるにつれ、様々な経験をし、人生という舞台で、あらゆる感情を演じる。年を取った人は若い人のように柔軟に考えることはできない。 あなたが集団生活をする場面になったとき、何を感じ取るだろうか。 杉本良介 21歳・H大学経済学部3年 長崎出身のお気楽大学生 大垣内琴美 23歳・無職 若手人気俳優の丸山友彦と熱愛中。妊娠騒ぎを起こす。 相馬未来 24歳・イラストレーター兼雑貨屋店長 本当の自分を出す事に疑問を感じる。 小窪サトル 自称18歳・男娼 途中から共同生活に加わった。 伊原直輝 28歳・独立系映画配給会社勤務 

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    投稿日: 2009.08.11
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    すごく読みやすくて、でも読み終わった後ジワジワと考えさせられた。 少なからず自分も登場人物の誰かに似た要素を持っていて、他人に黙視されているのではないか。 その究極の形が最後の章。 また読み返したいです。

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    投稿日: 2009.07.15
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    解説で川上弘美も言っているが こわい。 なんとなくぬるい感じのする擬似家族小説。 5章でいきなりぞっとする。

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    投稿日: 2009.06.18
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    びっくりするぐらいに面白かった 好きな作家のおすすめ本は?といわれると、 私はまず一番はじめに名前を挙げる本です

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    投稿日: 2009.06.15
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    1つの部屋に同居する人たちの連作短編集。 途中まではのほほんとした感じでしたが、最後の章で「えっっ!!!???」 不意打ちでした。

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    投稿日: 2009.06.14
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    5人の登場人物のそれぞれを描いた5つの短編から成る連作短編集。 最後まで読んだあとに川上弘美の解説を読み、共感してしまった。 4つ目までパラパラと読む。しかし5つ目ではたと立ち止まってしまう。 怖さを感じるのだ。 この人はパソコンのチャットの存在について考え抜いた結果、こういう結果にたどりついてしまったのかもしれない。 もう一度読み返したい作品。

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    投稿日: 2009.05.12
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    いつの時代も現実は厳しい! でも相応しい自分を演じれば、そこは誰もが入れる天国になる。 先の見えない五人の微妙な2LDK共同生活。 素顔のままでは生きにくい。 他人と「うまくやる」ために、笑顔も涙も、すべて偽りの自分だった・・・。 人々が必死で堪える鳴咽を描き切った、青春小説の傑作!

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    投稿日: 2009.04.17
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    ついついTSUTAYAで文庫本買っちゃうんだよな〜 あそこはpopがうまい!! 感想は・・・・微妙でした・・・ さいご、えーーーー!!ってなっちゃったけど。

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    投稿日: 2009.04.13
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    大リスペクト作家、吉田修一氏の作品の中でも、特に好きな本作。様々な人間同士のやり取りを、それぞれの視点から語り1つの物語が形成されている。クライマックスは鳥肌もの。

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    投稿日: 2009.04.11
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    2LDKのマンションに同居する5人の若い男女の物語。5章に分かれ、一人一人の視点で描かれている。同じ家で一緒に生活をし、居心地よく感じながらも、本当の自分をどこか偽ってみんな暮らしている。一人一人がそれぞれの役を演じているように。 この感覚、ある。と思った。会社にいるときの自分、中学の友達といる自分、大学の友達といる自分。それぞれそこからはみ出ないよう演じ分けているのかもしれない。 何度も読み深めたい話だった。

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    投稿日: 2009.03.07
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    「こわい」と何度も最後の解説に書かれていたが、こわくはなかった。 これを舞台でやったら、こわいと思う。現実とリンクし過ぎていて。

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    投稿日: 2009.03.07
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    それぞれの視点から見た人間て言うのが全然違って面白かった。 浅くしか読んでないからか 良くもなく悪くもなく

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    投稿日: 2008.12.26
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    …「言ってたよ。『こっちだって、密入国した外国人みたいに、管理会社に内緒で集団生活してんだから、どっちもどっちだ』って」…

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    投稿日: 2008.12.11
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    またまた好きな吉田修一さんの作品です 僕の好きな「日常的」なお話・・・・ 5人で暮らすマンションが舞台 一人ひとりの視点から構成される5つの話。4章まではさくさく読めるのですが。。。最後の章でやられます。思い知らされてしまいます。 東京で生活をする全ての人へ。

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    投稿日: 2008.12.06
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    この本で吉田修一という人物にぐっと掴まれた気がする。たんたんとした若者達の日常を描いていると思ったら大間違いで最後にあっと驚く展開が待っている。

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    投稿日: 2008.11.18
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    その関係は決して深くない。 その関係は決して浅くない。 マンションで共に暮らす5人。 この関係は壊したくない、壊れない、壊させない。 静かに、とても静かに。 あなたは守りぬけますか?

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    投稿日: 2008.09.06
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    読了後、何か見てはいけないようなものを見てしまったような感覚に襲われました。 人間の闇のようなものを、さりげなくもくっきりと浮かび上がらせる良作。

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    投稿日: 2008.08.07
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    青春なんだろうか。5人の若者の視点で物語は進んでいく。最後でドンッときますね。絶対もう一度読み返す事になるだろうな。

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    投稿日: 2008.07.30
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    ラストのまさかの展開にビビってしまった。 もう一度読んだら、登場人物たちの違った見方ができて、面白そう。

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    投稿日: 2008.06.06
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    面白いと思って読んでいたけど…最後は怖かった。でも、全部読んだあと、物語の中に潜めている伏線を探るためにもう一回読んだ作品。

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    投稿日: 2008.05.10
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    これもいいね。吉田修一はやっぱりすごく好き。 彼が書く登場人物はどんなやつでも、最終的に好きになってる。。 男女4人のルームシェアに男娼をしている少年が加わることで、物語が進んできます。。 一つ一つの描写がすごく心地いい。 各章でルームメイト一人ずつが主人公として登場し、最後につながるというパターン。。 でも、ラストのオチも読めるんだけど、そこでおとすかぁ〜ってかわされる。みたいな、、とにかく俺はすごく好き。 『熱帯魚』『最後の息子』とならんでヒットです。

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    投稿日: 2008.04.27
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    まるで漫画や映画を見ているかのようにサラッと読めてしまう。 全員が個人の世界と2LDKの共同生活を分けているように思えるけれど、依存しあって生きているギャップが見え隠れして面白い。 最初から何か伏線を張っているような気がしたけれど、最後の最後で「あぁこれだったのかぁ」と驚き。

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    投稿日: 2008.03.05
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    共同生活ってなんか憧れるんだ。ちょっと秘密基地っぽい響き。みんなで飯作ったり洗濯したりそんなの想像してみたけど。ちょっと楽しそう。でもこの本読んで一番感じたのってよく事件とか起こるとまさか。あの人がとか。ほとんど近所の人のコメントあてにならなかったりする。いい人と思われている人の方が意外と悪いことしたりする。というようなこと。たまに根っからのワルっているけどそれはあまりドラマチックじゃない。すごくいい人っていうのも味気ない。いい人なんだか悪い人なんだかわからない人がいちばん秘密基地に似合う。演じることになりきれないでいる彼らのことがちょっとうらやましかったり。本心を隠すことがいい関係を築く秘訣なのかどうか。一度ぶっ壊してみて立て直すのも悪くない。絆はウンと深まる。とか。

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    投稿日: 2008.02.13
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    2LDKのマンションで共同生活をする男女4人。そこに男娼のサトルが加わってから何かが変わり始めて・・? 上辺だけの付き合いで良いバランスを保っていた共同生活。これを章を追うごとに主人公を変えていくことで各個人の視点が明らかになっていく構成。 何が“本当の”自分なのか?みんなどこまで何を見ているの? 少なくとも、もう1回は読み返さねばならない小説。

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    投稿日: 2008.02.07
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    姫野カオルコのA・B・AB・Oみたいなのを思い出した でもやっぱりどうでもいいかんじがした ドラマで共感するところにあるとおもう(メモ)4人か5人の共同生活

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    投稿日: 2008.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんともまあ………、後味の悪い…………。 確かに、おもしろいはおもしろいです。 マンションで同居生活を送る5人の男女がいて、1人ずつが語り手になって1章1章続いていくのですが、どんどん読んでいくと、実はこの人はこんな風に考えてたんだ…とか、各個人の本音が見えてきてとても怖い。 それにしても後味悪かったぁ〜。 あと、これは私個人の問題だけど、実在するドラマ名や雑誌名がやたらと出てくるのも気になった。 効果的にちょこっと出てくるのならまだいいけど、ちょっと出し過ぎじゃないの〜? と思った。

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    投稿日: 2008.01.11
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    僭越なことを言わさせてもらうと、惜しいの一言。2LDKに住む若い5人の話。展開や書き綴りはおもしろく、どのような結末になるのかと期待膨らんだ。だけど、読後感は何も残らなかった。結末は確かにどんでん返しだが、なんとも惜しいと思ってしまうのはオレだけだろうか。小説の中にも色んな引っかけ要素があり、これは何かあるのか?と期待してよんでいくも、繋がらない部分も多くあり。おもしろい小説であることは確かだけど、残るものが少なくて残念。お勧めはしますけどね。

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    投稿日: 2007.11.15
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    2LDKのマンションの一室で共同生活を送る4人の登場人物。年齢も職業もバラバラな4人が一章づつ見事に書き分けられています。微妙なバランスで続く共同生活が、サトルの登場で壊れていって・・・ 読み終えてみると、4人の登場人物それぞれが、同じ一人の人間のさまざまな「顔と内面の闇」を描いているようで、ものすごく怖くて気味の悪い(?)小説です。(解説でも、川上弘美さんも言ってますが) 僕は、すごく好きだけど、すごく怖いし、また読みたいけど、読みたくないなぁ

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    投稿日: 2007.11.10
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    早く次のページをめくりたくなるような作りになっていないのが、残念だ。 読後感もこれといってすばらしいわけではない。 ただ、 良介が父親のことを思い出して涙を流すところが最高だ。

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    投稿日: 2007.11.10
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    装丁が綺麗だったので内容も知らず購入。 最後が衝撃。 5人の中で誰が一番人気なのか気になった。

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    投稿日: 2007.10.28
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    最後の大どんでん返し。 「どんでん」なんて明るい響きのものではなくて実際は震撼するような怖さを秘めています。 何回読んでみてもやっぱり最後は怖い。

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    投稿日: 2007.10.21
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    青春なんだろうか。5人の若者の視点で物語は進んでいく。最後でドンッときますね。絶対もう一度読み返す事になるだろうな。

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    投稿日: 2007.10.16
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    9/30読了 2LDKのマンションをルームシェアする5人が、それぞれの視点から物事を語る。 ラストが魅力的でもう一度読み返してみると2度楽しめる。 第15回山本周五郎賞

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    投稿日: 2007.10.07
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    ひらがなに例えると、「ぬ」。 生活に便利なものほど、格好悪い。 きっと彼らは埼玉県の出身と見た。 など、ディティールの表現がぐっと来る。 切なく、面白く、衝撃も用意された名作。 なぜ、映画化されないのか。

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    投稿日: 2007.10.05
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    ある日見知らぬ男女4人が共同生活を送り、そこでチラチラ見える変な影、みたいのは、実際に感じだら面白いだろうな〜と。 買うまでの本ではない。

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    投稿日: 2007.07.28
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    6月26日読了。4+1人の奇妙な共同生活、の話のはずがこの展開は!!読んでいてうすら寒さを覚えた。私にとって非常に好きなタイプの小説なのだけれど、読み終わって「ラストの、これがやりたいがためにページ数を費やしてきたのか?」という、何か騙されたような気分を覚えてしまう。まあ解説の川上弘美は4回読んだというから、私も虚心坦懐にしてもう何回か読んでみるか。いずれにせよ、読む価値のある面白い小説であることは、確か。

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    投稿日: 2007.06.27