
総合評価
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powered by ブクログう~ん、なんだか不思議な本 でも、映画よりも本の方が面白いはず というか、どうしてこの本を映画化したのかと…
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ映画化された作品に興味があり、その前に小説を読もうと手にした作品。 一言でいって、なんともスッキリしない、後味の悪い作品。山あり谷ありのようなストーリー展開は無く、なんともあっけない最後。作者から問題提起を一方的に投げつけられたような作品。 でも現代(もしかしたら、人間世界そのもの)の本質を見事に突いていて、ハッとさせられる作品。この小説の中に存在する5人と同じ経験は無くとも、人間の世界で生きていれば誰しもが抱えるような心の闇が浮かび上がる。こわいぐらいに、自分も…と思ってしまう。。周りに向けている自分が「周り向け」に調整された自分であることとか。。 そして思ったことは、誰もが抱えるのであれば、もう既にそれは闇ではなく、人間という存在を人間たらしめている、一部なのかもしれない。吉田修一のメッセージは、そんな部分をすべてひっくるめて生きることの滑稽さとか、でも生きていくしかない人間の矮小さとか、それが生きるということだという真実、と受け取りました。 この話自体はフィクションだけど、そこに現れる感情はあまりにもリアルでノンフィクションなんだってことかな。。読み終わってぐったり。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ若者5人がルームシェアをしながらお互いがお互いの生活に干渉しないで、それぞれ悩みや秘密を抱えながら生活していく話。 話自体は淡々と若者の日常生活を描いていき、恋愛や人生・仕事の悩みなど普通の若者の心情が描かれているが・・・。 正直ラストの展開で驚いたというわけではないけど、読みながらずっといつ展開が変わるのかとそればっかり気になってしまった。 怖いという意見もあるけど自分としては怖いというよりも、もう少し伏線など残してほしかった。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ淡々としてて普通の話かな、と思うのですが時折、ぐっとくる言葉がちりばめられている。最後まで読んで、ああ全体としてこういうことが表現されているんだな、ってわかる、面白い構成でした。
0投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログレビューを読んで期待値を上げすぎてしまったかも。むしろ、何の先入観もなく読んだ方がこの作品の面白さを味わえたかもしれない。 だから、ここではあえて何も書きませんが、ぜひ再読したい作品ではあります。5人の登場人物全員をなんとなく好きになってしまう、そういう描写はとても好き。
0投稿日: 2011.10.09
powered by ブクログすごく面白いと思います。 何度も読みかえしました? やっ一回じゃ理解しきれなかった。(笑) やっでもこの本きっかけに吉田修一を好きになりました?
0投稿日: 2011.10.07
powered by ブクログなんとも言えないラスト、うん、なんとも言えないこのラスト。よかった! 映画を先に見てしまったのが、損でした!
0投稿日: 2011.09.27
powered by ブクログ関わってる人々の空気感に共感できるけど、誇張されすぎてるとも感じた。ラストのこわさは、作品の語り口とのギャップから来てるんではないだろうか。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログこわいと評されていたので買ってみた。私自身はそんなに怖くなかったです。ラスト自体はそれもあるかもねなので、どちらかというと、このラストの後に怖さが来るのかなって。あの子はこれからどうやって生きて行くのかな?この生温い居心地の良い空間が崩壊したりしないのかなって。学生の頃に読んでいたら衝撃だったのかな
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログ表面だけの付き合いってどうなんだろう? 使い捨てなのか、それとも極力エネルギー抑えてるだけなのか。 そうか、いま話題の節電ってやつか。人間関係だって消費品だもんね。
0投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログ途中までは、すっごい面白かったんです。 キャラクターはみんな魅力的だし、一件ちぐはぐな奇妙な共同生活だけど このメンバーなら面白そうだな、楽しそうだなって思ったんです。 だけど…最後が…。読んだあとすごく怖くなりました。まさかのラスト。 ともあれとてもオススメです。 前読んだ吉田作品よりもずっと面白い!
0投稿日: 2011.09.14
powered by ブクログDVDを見てから原作へ。 でも、なんだろう。なんでこのラスト? これが直木賞ではなく、芥川賞作家だからなんだな。 直木賞だったら、このラストに行くまえに、もっと もっと思わせぶりな伏線を張るはず 芥川賞だから、このラストが「心の闇」を 書き出す文学なんだな 私は文学よりエンターテイメントがすきなので このラストは嫌い。 前半の部分の人物たちがとてもよくかけているので 物語としてはとても面白い。サトルがいじらしい。 一番わかりやすい。
0投稿日: 2011.09.14
powered by ブクログこの5人ほどあからさまではないにしろ、 人と人が一緒にいるということはつまりそういうことなのかもしれないな、 と、最後の展開に素直にゾッとした後、しんみり考えた。 まるで互いに無関心なふりをしつつも支え合っている5人、 という様な甘えた雰囲気の中で、依存や嫉妬や軽蔑が透けて見える。 でもその関係が必要ないわけではなく全員にとって間違いなく救いになっているという危うさ。 誰かにとっての誰か、ではない本当のその人なんてのはハナから存在しない。 人に対する印象、というものほど実際無意味なものはないなぁとしみじみ。人間って愚かだぁ。 とても好みな種類の小説でしたが、読後感のどんより具合はすごかった。
0投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログ面白い。最後に明かされる秘密を知ったとき、この小説世界の構造が見えてくる。現代の人間関係をかなり、象徴的に描けていると思う。それぞれの登場人物の感覚も共感できて、読みやすい。
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログ東京のアパートで共同生活を送る五人の若者の物語。先輩の恋人と付き合っている大学生、俳優と恋愛中の女性、酒好きな雑貨屋勤務の女性、夜の街で自らを売る少年、そして、映画配給会社に勤める頼れる兄貴分。それぞれの視点から若者らしい軽妙な語り口が同棲生活を活き活きと描写しているが、後半からの展開が都会での共同生活の怖さをさりげなく書いている。知っているようで知らない秘密、または知らないようで知ってしまった秘密。 奇妙なバランスの上で、平凡な日常はこれからも続いていくのだろう。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログサクサクテンポ良く読め 数時間で読了。 ふとした事で、5人の共同生活が始まり。 淡々と過ぎてく日々の中 最終章には、えっ? どういう事?って感じで読み返した程。 最後は、「これはこわい」と思ってしまったかな。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ芥川賞受賞作の『パーク・ライフ』を読んで、吉田さんの作品に興味をもったため購入。 他の方もレビューに書いている通り、ラストは予想外でした。油断してたからビックリしたし。 けれど別にショックではなかったかな。 私が小説を読むときに留意していることは、物語(フィクション)中に起こったことを、ありのまま受け取らないということ。本作では確かに最後ある衝撃的事実がどんでん返しで明らかになるけれど、この場合重要なのはその中身じゃあない。 (もちろん自身が女性の立場としては、普通に腑に落ちない所はありますが) ふと思い出したり心配したりするくらいには愛着も親しみもある共同生活者同士の間にある、わずかに視界をぼかす膜のようなうすらざむい空気。 悪意は、あえて見ない。 それは思いやりか? 正直、最終章より第二章の琴ちゃんの『そういう悪意にも、私はもう飽きた』というセリフの方が、さくっと刺さった。 あれが最後のピンクパンサーに繋がるのか、と。 そして、時々チラッと途切れながらも躍り続ける上書きされた陽気なピンクの豹が、パレードというタイトルに。 最近世の中の「嘘」というものについて、つらつら考えたりしていたから余計『パレード』は響いた。 「嘘」は信用とも常識とも生活とも言い換えられるかもしれない。みんなが疑わずに使っている暗黙のルールみたいなもの。例えば、お金。男女。親子。やさしさと親切の違い。「悪気はない」は悪意がない、で、免罪符。 知ってるけど、みんな見ないフリしているもの。 最終章の暴力シーンでは、何故か『flower』(パーク・ライフ)のラストでの回想、嵐の中、墓石に花が散るその情景が浮かんだ。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ五人の関係を羨ましいなぁとおもう。 普通の関係なのかどうなのか友達いないわたしにはわからない。 希薄 この距離感 羨ましいな。 人とどんな付き合いかたをしてるかによって、読後感は違うんじゃないだろうか。 二度目だったので、落ち着いて読めました。 川上弘美の解説もなんか曖昧だけど、人間味があってよかったです。 タイトル、いろんな捉え方があるとおもうけど、まだしっくりくる答えがでない。
0投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログ淡々と語られる5人の物語、すっと終わるかと思えば最後が‥。 人に無関心なのか、繋がりがもちたいのか、ちょっと怖い感じだ。
0投稿日: 2011.08.25
powered by ブクログ五人の若者の共同生活描いた物語。 それぞれの視点から日常が語られて行きます。最後は話の印象をガラッと変えられてしまう結末に。
0投稿日: 2011.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の数ページまでは、軽い読み物だった。 最後の最後に「ええっ」というオチが待っていて、残念ながらそのオチは唐突すぎて、中途半端になってしまった。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ終わり方が怖い。 そうなんだよなーって思いながら読めた。 特に、「やる気のない射的屋のおばさんが多すぎる」っていうくだりの表現が最高。 ごもっともですな。 うーん。でも最後はそうくるかーってね。 なんか読後感がモヤモヤ。
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ五人の若者たちの共同生活を描いた物語。 一緒に住んでいるのに、互いに干渉しないイマドキな感じはリアル。 ラストも衝撃的ではありつつも、そういうこともあるかもしれない、と思わされ、ぞっとする。
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ初・吉田修一。 読みやすくて面白かったんだけど、読み終わってから分からない部分がいくつか… わたしの理解力が足りないのか…
0投稿日: 2011.08.16
powered by ブクログ奇妙な男女5名の共同生活のお話。 一緒に住んではいるけれど、お互い干渉しすぎない関係――― お話は淡々と進んでいったのに、結末は気持ち悪くって読後感が悪い。 あなたが見てる私と別の人が見てる私って全く同じじゃなくって、本当の私を知ってる人なんて誰もいなくって私自身も自分のことなんてわかってない。 ってことが言いたかったのかな。 ラストを知った上で読みたいのはあるけど、なんかもう一度読む気はしないです。 登場人物みんなにベールがかかってる感じで、もやーっとした話。正反対の爽やかな本が読みたくなりました。
0投稿日: 2011.08.12
powered by ブクログおなじ部屋で共同生活をする5人の若者の話。 お互い仲が悪いわけじゃないんだけど、過度に干渉しない。 そういう関係がすごいリアル。 そんな関係がもたらしたラスト。 衝撃的だったなぁ・・・
0投稿日: 2011.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
未読ですが、私の手元にあるのは2010年2月発行の20版で、 表紙は藤原達也・貫地谷しほりなど俳優陣の写真版。 ブクログには掲載されていないので、とりあえず別の表紙のものを登録しました。 読み終わりました。 内容は…つまらない…。 文章は容易ですぐに読み終わりました。 退屈ですが、何を考えているのかわからない、気味の悪い人々の集団生活。 自分たちでは居心地が良いと思っているけど、頭のどこかで誰もが「これは仮の姿」とわかっていながら普通の顔をしてそれを演じて続けている。 私はそんな生活、気味が悪くて嫌だ。
0投稿日: 2011.08.10
powered by ブクログ読むのは二回目。 高校生のとき司書さんにすすめられてよんだ。そのときラストにものすごく驚いたのをいまでも鮮明におぼえてた。 再読したのは、実写化になった映画があまりにも退屈でつまらなかったから。こんなんだったっけ?そんなはずはないと疑いながら再読したのだ。 小説と映画はほとんど同じ。なのに映画がつまらなかったのはなんでだろうか。小説はやはりおもしろかった。先は分かってるのに知りたくてどんどん話を読み進めて行く。 解説の川上弘美さんのことばがまたよかった。わたしもこわいけど、この5人が好きです。
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログ5人それぞれの説明と関係はとてもリアル。無関心ってわけでもなく仲良しでもない関係。事件が起ころうが起こるまいがお互いの関係性は変わらず、そこには絆はない。おもしろかった。
0投稿日: 2011.08.06
powered by ブクログこれといった山場もなく、急に人間って怖いなと思う展開が訪れる。 でも最終章に向けての布石って何かあった? と思ってもう一度読みたくなるところが作者の思うつぼなのか。 絶賛されるほどの魅力は感じない。 「悪人」も映画化発表前に読んだけど、これと言って印象に残らなかった。 相性悪いのかな。
0投稿日: 2011.08.01
powered by ブクログ2LDKに5人…。多分、耐えられない。 仮に3人とかだと、この小説は、浅いものになっただろうと思う。 人間の心の表裏は、夢物語。 他人の心を知ってしまうのは、やはり怖いことなのでしょう。 琴ちゃんのその後が気になるなぁ。
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ5人の奇妙な同居生活の様子が繰り広げられます。5人それぞれの視点から描かれて、同居するまでのいきさつも徐々にわかります。 なんとなく「サトル君、大検受かったらいいな」 「琴ちゃんが赤ちゃんを産んで、みんなで育てたら楽しいんじゃないだろうか」なんて思っていた。 さぁ最後の章はどうなるんだろう?と楽しんで読んでいたら…最後の10ページ位で、脳みそがひっくり返りました… それくらい、驚きました。 これは少し落ち着いてからもう一度読みたい本です。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ結末読んでゾッとする。 ルームシェアする若者たちの青春ストーリー。っぽい。 それぞれの目線で、なんともない日常が描かれている。 こんな生活送りたい、 って思っちゃう。 みんな、わかっているけど敢えて踏み込まない。 素敵なような、哀しいお話。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログできればもう少し早く出会いたかった。 そして、今の年齢で再読してみたかった。 中盤よりうっすらベールがかけられ、最後に突然暗幕が 落とされた感じ。 唐突感は拭えないが、それが狙いなんだろうな。 視点を変えれば、同じ人物も微妙に姿を変える。 自分の知っているAさんは、君が知ってるAさんとは違う、 ということが、やっぱり怖くなってくるんだろうなあ。
0投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログマンションに同居する2人の男と2人の女+1名の話は淡々を人物を描いていく。なんだろう、この小説はと思いつつ、5番目の話に入ると人物の印象に小驚く。人物描写でつないでいくストーリーは小説の醍醐味を感じる。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログこれ結構衝撃だったなあ。 こんなふうに人間を描くことができるんだって感心させられて魅せられた。 映画も借りて見たけど。役者が自分の想像と少し違っただけで楽しめたし、映像の方がわかりさすいとさえ思った。 すごい好きな小説に入る一作
0投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログ若者5人が登場する奇妙なマンション生活。 深入りすぎず、浅すぎず、寂しすぎずの一見心地が良さそうな生活。 登場人物の5人に色々と個性があり なかなか面白いですよ。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログ登場人物の日々の出来事や、なんてことない会話から、何かが読み取れるのではないか、先の意外な展開につながっていくのではないかとあれこれ想像しながら読みました。 たしかに意外な展開はあったものの、それまでのシーンが全て必要だったのかと考えると、どうしても無駄を感じてしまう内容だった。 ただ、最後のシーンの不気味さがすごく鮮明に頭に浮かんで、そこはさすがに気持ちがあがった。再読しようという気はないです。
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログ吉田ワールド!! なんだか、不思議な関係!? こんな感じのドラマがあったなぁ~。 ルームシェアって面白そうだけど・・・少し怖い。 A型ばっかだと、仲悪くなりそうだけど・・・ O型ばっかだと、うるさそうだし・・・ B型ばっかだと、皆 無関心すぎる気がする。 AB型ばっかだと、想像できないけど、何かが始まっちゃいそうな・・・?? 一番まともそうな人が一番やばいって、ありがちな展開だったけど、想像できても怖さがあった。 でも、自分がルームシェアするなら、こういう人達とするのもイイかもと思った!!!
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先日読み終えた吉田修一さんの「パークライフ」に続けて昨日読了したのが「パレード」でした。あまりにも強烈過ぎて全く寝付けず、この気持ちを表さざるを得ない状態です(^^♪。 ひょんなことから暮らし始める5人。地方出身で気のよい大学生の良介,彼氏からの連絡をただただ待ち続ける女性の琴美,酒豪で売れないイラストを描く絵師の未来,自分の若さを切り売りしている男娼のサトル,そして彼らに頼られる映画配給会社勤務の直輝。 シェアハウスと化す2LDKのマンションでの生活は、一見”平穏無事”のように見える。其々が悩みや隠し事を持ってはいるが、時には助け合い、時にはワザと知らぬ振りをしながら、うまく暮らしていっているように見える。 ところが・・・・ 解説の川上弘美氏は「怖い小説だ。」と言っている。私自身、”ぞっ”として寝付けない程と言うのは先程も書きました。 吉田修一氏の名作「悪人」はパークライフ・flowers・パレード・・・・を経てこのようにして生まれてきたのだなと実感しました。 さて話を元に戻して、僕はこの物語のポイントは一番最初に出てくる言葉のように思います。それは、シェアハウスと化しているマンションの4階のベランダから眼下に旧甲州街道を見下ろす風景について書かれているのですが・・・。 一日何千台と言う車が通っているにもかかわらず、一台として事故を起こす事がない風景。そんな風景ですが、ある日、いきなり事故が起こります。普通に見えるおばさんが追突事故を起こします、しかし、ほんの数分で流れは変わりながらも通常と同じように車が通い始めます。 誰しもが持ち合わせている”狂気”・”欲望”、通常は”愛”・”理性”により押さえられています。つまり車がぶつかりそうになれば、自動的にブレーキを踏む。前の車が速度を上げれば、その流れを妨げないように自分も速度を上げる。現代生活の生き方みたいなものです。 しかし、事故は必ず起こる、でも、それが偶発的な事故であれ、起こるべくして起きる事故であれ、すぐさま何事もなかったかのように痕跡を隠されてしまいます。 人間が持つ”狂気”はまさに、シェアハウスと化しているマンションの4階のベランダから眼下に旧甲州街道を見下ろす風景の車の流れに何時かは起こる”衝突事故”みたいなもので、そればかりではなく、その事故そのものを見て見ぬふりをし、何事も無かったかのように生活するシェアハウスの住人たちの心の中にも、矢張り”狂気”が存在するように描かれているように思いました。しかも痕跡も残さずに・・・・・。 それ故、「怖い小説だ。」と言わせしめているのでしょう。 1回目の読了後の私の感想。この吉田修一さんの”パレード”と言う作品は”ほっと”安心するような青春群像の物語と見せかけて、その実は、人間の持つ”狂気”と、それを見て見ぬ振りをする”狂気”を描いた怖い作品と僕は感じました。
0投稿日: 2011.06.19
powered by ブクログ明るいの反対語は暗い。にぎやかの反対語は沈黙。ふざけるの反対語は真剣。そして、思い遣りの反対語は無視。 ああ、あの傑作映画「パレード」はこれほどまでに原作に忠実だったのか、と驚いた。珍しく映画を先に観てしまっていたので、読んでいても役者さんたちの顔が浮かんできて、純粋な読書体験ができたかどうか怪しいものではある。 とにかく不穏な空気だ。ラストの展開はもちろんだが、ところどころにギクリとさせられる描写が満載で、全編を通して流れている諦念感と共に僕の共感を招き、視点の変化もあって、ぐいぐいと最後まで読み進んでしまった。ただ、後味として残るのは果てしない無機質感ですね。今の自分がどうあれ、すべての場面での自分が自分であって、「ここではないどこか」や「本当の自分」などというものこそが幻想なのです。
0投稿日: 2011.06.14
powered by ブクログ「みんなが知ってるサトルなんて、誰も知らないんだよ。そんな奴、この世には存在しない」 その通りだな、と思ってきたけれど、 結婚式の日、家族や色々なつながりの友人達にかこまれている時ふと、 「今の私は、みんなから見た私が一人として存在しているんだなぁ」と。 そんな風に思いました。
1投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログこんなパレードもあるんだねー、って新しい発見みたいな感覚。目に見えないものが一番コワイ。(ホラーではありません)
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ最初に映画を見てしまったので。ホラーではなく、サスペンスでもないと思うんだけど、身の毛もよだつ怖さでした。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今日読み終わったこの本 かなり面白いです。おすすめ…映画も公開中ですね 吉田修一さんの著書・・・初めて読ませていただきました。 本当に偶然・・・・・電車の待ち時間に手にした本でした。 後で調べたら、山本周五郎賞受賞作品だったこと、今月映画が公開されたこと。 そしてこの映画・・・・ベルリン映画祭の受賞が決まったこと等々。ビックリする作品だったのです。 ルームシェアしている5人の若者をそれぞれの登場人物の視点で書かれていきます。ひとつの出来事が、違う人物の視点で書かれるとまた違った印象を受け、5章にわたって書かれた作品は、登場人物やその居住空間を十分想像させてくれる書き方になっていて本当に楽しめました。そしてこの作品・・・・サスペンス?なんですよね。 最後の最後に背筋が・・・って感じですが、もう一回読み返そうと思わせてくれる作品ですね。
0投稿日: 2011.06.04
powered by ブクログそれぞれの個性が書き分けられていて、想像しながら読みやすい。 壊さないように、無関心で同距離を保って接し続ける不思議さが不自然でなく描写されていた。 それぞれの不安も本心も、全て覆ったまま。 少しずつマイナスに変化する同居生活の中、最後のパートが際立った。
0投稿日: 2011.06.04
powered by ブクログ東京のマンションに暮らす男女四人。本当の自分て誰が知っているのだろうか? みんな、そんなもんさ、と思って読んでいたが、ある事件が起きてちょっと泣けてきた。
0投稿日: 2011.05.28
powered by ブクログ現代だからこそありえるような、それでいてありえないような、絶妙な世界観。 最後まで読んで、確認するためにもう一度読みたくなる。 人の無関心ほど怖いものはない。
0投稿日: 2011.05.26
powered by ブクログ小説を読むのが久々だったので、軽めの作品が良いなぁと選んでみました。 読後、感じたこと。 自分、良いチョイスだったかと。 ささーっと読み終えることができます。 文体もくどくないです。 難しいこと考えたくないけどなんか本読みたい!という気分の日にお勧めの作品です。
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログ映画を先に見てしまったのだが、5人の異なる視点が入り乱れる一つの部屋がまるでインターネット上のチャットルームのような気軽さもあり、匿名性もある。
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログ最後の展開がまったく予想外だった。まさかこんなことになるとは。それまでがあまり入り込めずに読んでいたため、驚きも倍増。
0投稿日: 2011.05.07
powered by ブクログ実際には★3,5〜4,5って感じで、じゃあ4にしとけよって感じだけど映画が面白かったから5。林遣都くん出てたし。 ストーリー好きだけどラストの描写は映画の方が好き。 とりあえず読み直したくなる本。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ■先週の関東出張に持っていった本。和気あいあいとした表紙。シェアハウスみたいなマンション....なんとなくドラマ『ラストフレンズ』みたいな仲間の生活をイメージしていたらまさにそんな感じ。一緒に住んでいる個人個人にスポットを当てながらストーリは進む。 ■で、結論。もう 『怖い』 の一言。こんなに『えっ...』って絶句したのも久しぶり。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログこわい。 結末の想像はついていたのに、それでもこんな結末はなあ。ただそれなのに、こんなにも登場人物たちには好感を持ってる。不思議だ、自分でもよくわからないや。 何よりも、この心持ちを希望と捉えていいのか、絶望と捉えていいものか。 またの機会にもう一度、確かめるようにして読んでみたいと思う。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ2011.04.27 読破。 良介くんにはなぜかしら、ひらがなの「ふ」という文字がよく似合う。 台詞とか言葉のチョイスが好き。 読みやすい。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ最後まで読んでビックリした。えっ、どういうことって思って解説までじっくり読んで、それからもう1度最初から読み直した。解説の方と同じで、結末知ってて・・・知ってるからこそ怖かった。1回目の時、第4章辺りで「あれっていつ回収するんだ?」って思ってたはずなのに5章に入ってページが少なくなってくると登場人物達にかなり感情移入してるものだから「サトルをちゃんとみんなんとこに戻す結末なのかな、どうなのかな」とそっちの心配してたらまんまとやられてしまった。油断してたから本気でビックリした。2回目は当然油断してないけれど、その分いろいろ深読みし過ぎて違うとこで怖くなった。
0投稿日: 2011.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とあるマンションの一室でシェアハウスをする5人の若者をつづった話。大学生の良介、無職で若手人気俳優とつきあっている琴美、イラストを書きながら雑貨店店長の未来、夜のお仕事に立つサトル、映画配給会社につとめる直輝が順々に、出来事を語っていく。 まず最初の良介、いい味を出しているように思う。ここに出てくる人はみんな変わっているが、変わってない人間など本当はいないのでは。 そして最後の大きなどんでん返し。驚いたと言えば驚いた。怖いと言えば怖い。ただ、誰にでもあり得ることなんだと思う。シェアハウスという日本では比較的不思議な関係の中で、どれが本当なのか偽物なのか、という狙いはよくできている。でもシェアハウスだから歪んでいる人が集まっているのかとは言えない。作者もわかっているとは思うが、キャッチが短絡的か。よくできた作品だとは思うが、もうひと押し何かが足りない気がする。
0投稿日: 2011.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度読んでも怖い。 どんどん物語に引き込まれていくが 最後は衝撃のラストを迎える。 エンターテイメント性あふれる小説だと思う。 何か考えながら読むのではなく ただただ引き込まれる。 自分がこの小説の登場人物の中にいるような気がしてくる。 不思議な小説。
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログ都内で共同生活をする若い男女。 その設定だけをみると色恋沙汰がおこりそうだが、そうではない。 少なくとも、そのマンションの室内では。 各章にわかれて、一人一人を中心に物語は展開する。 解説にもあるが、なんとなく怖い小説。 「上っ面だけの関係」というのは否定的な言葉として用いられることが多い。 しかし、上っ面だけの関係は気楽で、楽しい。 それでいてこわい。 登場人物の個性を滲ませた文体のまにまに、その「こわさ」が顔を出す。 楽しい話をしているときに訪れるふとした沈黙のように。 何回も何回も読み返してしまう。そんな本。
0投稿日: 2011.03.29
powered by ブクログさむざむしい どこがパレードなんだか、さいごまでひっかかり はじめての吉田修一 最後の最後でドスンだよ またなにか読んでみたいな。
0投稿日: 2011.03.23
powered by ブクログこの人らしいよね。淡々と話が進行していく。淡泊という言葉がまず浮かぶ。最後の章の話を読みおわって、それぞれの章が静に訴えていたことが輪郭を持つ感じ。 静かな、静かなパワーみたいなモノを感じる。
0投稿日: 2011.03.21
powered by ブクログルームシェアのそれぞれの視点で、 淡々と進む中にドロドロと… あまり感情移入ができず、 暗ーい感じで終わってしまった。
0投稿日: 2011.03.20
powered by ブクログ映画化されると聞いて、ミーハー心をくすぐられ購入。 最後のいわゆるドンデン返しよりも、人間関係の希薄さを責められてる気がした。 良くも悪くも印象に残った。
0投稿日: 2011.03.04
powered by ブクログ初めての吉田修一であった。 それほど長い本ではないのだけど、なぜか読み進めるのに時間がかかる。細かい描写を読もうとするからか。途中まで読んで青春群像ものかと思い、のんびり読んでいたせいかもしれない。 タブンこの小説のキモはラストなのだ。ラスト。ネタバラシはしないけど、正直理解できないエンディング。描きたかったことはなんだろう。抑圧、不条理、家族ごっこ。そんなことではないような気がする。恐怖?いまでも、よくわからない。 最後にふと表紙を見ると俳優たちの顔が並んでた。映画化されているらしい。今度みてみよう。
0投稿日: 2011.03.03
powered by ブクログ2LDKのマンションで共同生活を送る若者を舞台とした物語。 僕も共同生活を経験したことがあるので、 そこに興味を持って、この本を読んでみた。 読み終えてみて、いろいろな方のレビューを読んでみましたが、 そこまで絶賛するもほどのものではないし、怖いとも思わなかった。 各章で、共同生活者の一人ひとりがクローズアップされているのだが、 淡々と描写されており、リズムが薄い。 なので、読み終えた後もそれぞれに対して、何も残らなかった。 共同生活を経験した者から言わせてもらえば、 そこまでドライな関係ではなかったし、感情的になるケースもあった。 そうしたことがなく、心地良さ、を前面に出しているのは 理解できなかったし、共感もできない。 また、オチの部分も中途半端で終わっている感じがするし、 そこからがメインの展開になる気がしてならないのだが・・・
0投稿日: 2011.02.28
powered by ブクログこの本を「読んだら?」とくれた友人に、読後送ったメールをそのまま↓ > 結果として、読んですごく良かった! > 吉田修一好きかも・・・と思ってはいたんだけど。 > 私、パレードの映画の予告は見た事あって > そういう話かと思って読んでたら > 「なんだ、全然違うじゃん、しかもすっげー面白い!」 > と思って、電車降りるのも嫌なくらい集中して読んで > ウチに帰ってもご飯作るのちょっと放棄して読んだんだけど > 最後の章に来て「なんだこれーーーー!」と。 > 「こわいよ~~~~!」と。 > なんでしょう、上手く言えないんだけど、 > そのなんかフツーにみんな病んでる感じっていうか。 > でも日常が絶対的に普通っていうか。 > もちろん直輝の事も怖くて、「直輝、なぜ!?」みたいなのもあり。 > なんか、感情がグワっと高ぶる作品で、 > 読んで良かったです。
0投稿日: 2011.02.27
powered by ブクログ「居心地のいい空間」は、良くも悪くも力を持っている。 それぞれが悩んだりしつつも穏やかでやさしく暮らしている。だけどほのぼのした話の端々に不気味な気配漂っている。一度読み終えた後で、また読んだらもっと怖い思いをしないといけないのかもしれない。読んでみたいけど、ちょっと間を空けたい。 文庫に付いていた帯に「青春群像劇」という単語があったけど青春……?
0投稿日: 2011.02.23
powered by ブクログ都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログルームシェアをしている5人の若者。それぞれに抱えるものがあり、どこか不完全で「お友達ごっこ」をしている様にみえるが…。 ラストの一文でひやりと…。読み返すと別な物語にみえてきそう。
0投稿日: 2011.02.12
powered by ブクログ映画より原作の方が良い。 淡々と流れる日常に風景から、いきなり怖い現実に引きずり込まれる感じがなんとも言えない。
0投稿日: 2011.02.08
powered by ブクログ自由に仲良く暮らす生活も楽しそうだな~と、どうやって共同生活するようになったのかという内容だと思ったらビックリ。 えっ・・・・どういうこと?って思った最後の良い意味での衝撃がより楽しかった♪
0投稿日: 2011.02.05
powered by ブクログなんの予備知識もなく読み始めた。 はじめからずーっと、若者たちの同居ぶりがつづられていて、なんとなくそれだけでおもしろかったのに・・・。 でもラストはどういう終わり方をるすんだろうなとは気になっていた。あまりにも平穏すぎて・・・。 強いてあげるなら、サトルがまっとうな職業に就いてくれればいいのになぁっていうくらいで・・・。でも、なんの伏線もなく(いや、少しはあったみたいなんだけど、そんなの気づかないよ!)あのラストは悲しすぎる。悲しいっていうか、なんか不意をつかれてあっけにとられたって感じ。この著者はこういう分野のものを書く人なの?
1投稿日: 2011.02.03
powered by ブクログ青春小説みたいな感じかな、と読みはじめただけに良い意味で裏切られました。 章ごとに語り手が変わるから、どの人物も内外を見れたのが楽しかった。 でも何より。 人間って怖いです。 何だかまだ、虚無感が抜けません。
0投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シェアハウスっていいな。 やってみたい、やってみたいと思っていながら、まだできてない。 この本読んでて、「あー、いいな。こういう生活」って思った。 けど、最後の最後で、怖っ!ってなったね。 人間関係って怖いこともある。って改めて思った。
0投稿日: 2011.01.31
powered by ブクログいまどき かもしれない。 日常、何気ない生活のなか、 表裏一体の怖さ。 そして、動機がわからない犯罪。 でも、自分にはわからない。 わかりたいとも思わない。 評価の高い作家さんだけど、 私にとって「悪人」に続いて2作目の本、 どちらも自分の肌にはあわなかった かな。
0投稿日: 2011.01.31
powered by ブクログ言いたいことはよくわかる。やりたいことも、伝えたいことも僕のつたない読解力ながら、なんとなくわかる気がする。 けどね、なんか違う気がするんですよね。ラストが・・・。 衝撃のラスト?想定外のラスト?いや・・・個人的には「つまんないラスト」、そんな気分で読み終えちゃいました。けして否定してるわけじゃないんですよ。総体としてはとても面白い作品です。 見方によっちゃ衝撃的なラストだし、驚きのラストだとも思う。けど、僕個人としては、そういう展開を望んでいなかったというだけの話で・・・。 都内の2LDKマンションでルームシェアをしている4人の男女。(男2:女2)そこにもうひとり男が加わって、彼らの関係に徐々に波紋が広がり始め・・・というお話です。 男女でルームシェアしてて、当事者たちの間では色恋がないっていうのはいかにも現代の若者らしいなと思うのですが、そんな風に思う僕は一生女性とルームシェアなんておしゃれなことできないんでしょうな・・・。 上辺の付き合いが上手くて本心はけして見せない。友情と呼ぶにはあまりに薄く、他人と呼ぶには近すぎる。微妙なバランスの上で成り立っている共同生活は、彼らにとっては「丁度いい距離感」。 「干渉されず干渉せず」といった現代的コミュニケーションの慣れの果てがこの物語のすべてだったのではないだろうかと、今になって思うのです。 主演 藤原竜也・香里奈・貫地谷しほり・林遺都・小出恵介で映画化(DVD化)もされているので、活字が苦手な方はそちらで楽しむのもいいかも。 とにかく、なんか今の若い人怖っ!って思う物語です。
0投稿日: 2011.01.28
powered by ブクログ東京は千歳烏山で共同生活をする4人の若者、 そこに謎の少年サトルが転がり込んでくることによって 徐々に小さな波紋が広がり始める。 千歳烏山という個人的に馴染み深い場所設定ということもあり 非常に楽しめて読めた。 こういう生活には昔から憧れるが、やはり難しいものなのだろう。 何でもない、とりとめも無い日常が描かれているが それが一番の恐怖だということに、読み終わった後気付かされる。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログあんまりわかんなかったなぁ。表面上は楽しく快適な共同生活。抱える秘密。ある人のその秘密は異常なほど重くて…。無関心と馴れ合い。都合の良い付き合い。ある種社会の縮図みたいなものを感じた。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ終わり方はあまり好きじゃないかな。でもこの本で吉田修一さんを初めて読んだけど、出てくる人の描き方がすごく好き。他のも読んでみたいし、この作品もまた読み直してみると違う感じがするかも。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ今のコって、こうなのかな?と、 空恐ろしい気持ちで読みました。 こんな関係なら、ないほうが良いように思うけど 誰かと繋がってたいという本能からは、逃れられないのかな?
0投稿日: 2011.01.15
powered by ブクログ映画の予告を観てすごく気になったので原作を読んでみた。 ルームシェアをする男女4人。 歳も違えば、境遇も性格も異なる4人。 4人はもともと知らない同士。友達でもないのになんとなく一緒に暮らしだした。 そこに現れた5人目の同居人。 *********** 確かに不思議な人間関係。 同じ屋根の下に暮らすなんて、ものすごく近い距離感なはずなのに、お互いのことは不干渉で、そこには現代社会の希薄な人間関係が透けて見える・… というような感じを予想していてたんだけど、読後感は、ちょっと違った。 なんというか、確かに、こういうのってひと昔前には考えられない感じなんだろうけど、私はそんなに嫌な感じがしなかったんだよね。 友達でもないのに、一緒に暮らしちゃう、誰かが連れて来た新しい同居人をすんなりと深くこだわらずに受け入れちゃう、そういうのって、他人への無関心というよりも、自分の身の回りでそんなに悪い人間なんていないだろうという無防備さみたいな感じじゃないかなと思った。育ちの良さに似た素朴な優しさみたいなね。 個人的な事情には深入りせず、詮索しない態度っていうのも、他人に対する無関心もあるだろうけど、本人たち、それほど冷淡じゃなくって、そこまで深くコミットする経験をしてきてないから、そうしない方がいいっていう、マナーとしてそうしているような気もする。 なにはともあれ、こういう空気感って、今の若い人に共通の雰囲気なんじゃないかのかもしれない。 だから、あんまり違和感とか不可思議さは感じなかったんだろうな。 それでも、この5人の行く末が気になって一気読みの面白さでした。
0投稿日: 2011.01.12
powered by ブクログ映画が面白かったので、原作を読んでみました。 現代の若者の虚構的な。 同じ方向を向いて行進を続けるパレード。 それでも、パレードの団員はお互いの顔や気持ちを知らずに、今日も明日も同じペースで行進する。 作り上げた居心地のよさだと知りながらも、それ以上踏み込まない。 自分の生活に重ねて、共感してしまった瞬間病みます。笑
0投稿日: 2011.01.09
powered by ブクログふぬけの大学生 良介 恋愛依存症気味の女 琴 自称イラストレーターのおこげ 未来 健康オタクのジョギング野郎 直樹 その4人の部屋に ある日突然現れる 自称「夜のお仕事に勤務」のサトル 2LDKの部屋で繰り広げられる 単なる日常のような非日常 それぞれの視点から 5つの章で構成されているお話 読み終わったあとに よくわからないけれど 沢山の感情が浮んで あぁよかった。のような あぁ・・・そうか。のような 友人3人とルームシェアをしていた事があるので なんとなく わからないでもない部分もあって 其々が其々に勝手に暮らしているような でも その場用の自分であるような 誰も住んでいないような でも みんな住んでいる。 衝撃のラスト!と書いているレビューもあったけれど 私とってはそう衝撃でもなかった気がする。
0投稿日: 2011.01.08
powered by ブクログモラトリアム 大人になりきれない若者の共同生活のお話 おそろしいほど共感してしまいながら 共感してしている自分に絶望してしまう やっぱり私は未熟なんだな~と再確認させられる作品 現代を予期して書いたかのようで 吉田修一さんの先見の明を感じます
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログ読みやすくて読んじゃったけど、個人的にはあまり。。『上辺だけの付き合い』『そこ用の私』に共感する割には、登場人物の思考回路を共感したり推察したりがし辛いから、かも。 テーマと構成は面白いから、一読の価値はアリ。悪人も読んでみる。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログ最終章こわい。 直樹にとって世界とは、みんなで住んでいたあの部屋だったんだろうなぁ。 見てみぬふりしたほうがことはうまく行くことはあると確かに思う。わたしには、ここに住むのは不可能かも(´Д` )
0投稿日: 2010.12.27
powered by ブクログパレードに参加する人々、お互いの内面までは知らないし知ろうとしない、ただ同じ方向に向かって歩いていく、何があっても同じペースで、行進はつづく…。 一気に読めた。面白かった。 あまりにも理解不能な登場人物もなく、登場人物同士のやりとりにも自然と入っていけた。 最初の人物があまりに平凡で普通な学生であり、その雰囲気で読み進めていったため、最後の章で一気に動揺させられた。
0投稿日: 2010.12.22
powered by ブクログおもしろかったし、すぐ読めた。でも何か一つ足りない気もする。何だかわからないけれど。なので★×3にしました。
0投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログすんごく面白かった・・・・・・ でもこわかった・・・・・・・・・・・ サトルくんという存在をどう処理したらいいのかわからない可愛すぎて 直輝さんの役が藤原竜也くんだというのがちょっと引くくらいぴったりだ。 映画版の表紙のを読んだのであの画像で登録したかったなw
0投稿日: 2010.12.19
powered by ブクログ映画化してからずっと読みたかった小説 こわいっていうか 意味わかんない〜 こういう複数人の同居ってなんなのかなー 結局みんな何考えてんのかわかんなくて 何抱えてんのかとか そうそう モラルはないのかとか うーん むずかしい‥ 単純に 面白いおもしろくないって小説じゃなかったなー 映画もみたい
0投稿日: 2010.12.17
powered by ブクログ最後が怖いと色々なところで聞いていたので、どうなるのかと思ったけど、そういう怖さですか?!って感じだった。読んですぐは驚きが強いけど、じわじわ怖さが湧き上がって来た。。。
0投稿日: 2010.12.14
powered by ブクログ1回しか読んでないけど、解説でもこわいと言ってる通り、ラストは本当にこわかった。2回、3回読むとまた感じ方が違うんだろうな。
0投稿日: 2010.12.13
powered by ブクログ映画化されていたので、気になって読んでみた。 これぞミステリーという感じ。 前半は平和主義者が集まったなにげないルームシェア生活が描かれているが、通り魔殺人犯が明らかになるにつれ、犯人はもとより、犯人を知っていたにも関わらず日々の生活を淡々と過ごしている登場人物たちに「怖さ」を感じた。 淡々とした語りとは反する残虐さになぜかひきこまれた。
0投稿日: 2010.12.11
powered by ブクログ書店に常に平積みされていたのだが、登場人物が若者ばかりなのでずっと敬遠していたのだが、映画よりは先に読みたいという気持ちと知人の薦めにより読んでみた。 都内の2LDKのマンションに暮らす男女4人の若者たちの話。後に男娼をするサトルが加わるのだが、主要人物は以下の通り。 ●杉本良介(21歳) ○H大学経済学部3年。 現在、下北沢のメキシコ料理店でバイト中。 ●大垣内琴美(23歳) ○無職 現在、若手人気俳優「丸山友彦」と熱愛中。 ●相馬未来(24歳) ○イラストレーター券雑貨屋店長 現在、人生を見つめて深酒中。 ●小窪サトル(18歳) ○自称「夜のお仕事」に勤務 現在、無駄な若さを切り売り中。 ●伊原直輝(28歳) インディペンデントの映画配給会社勤務 現在、第54回カンヌ映画祭パルムドールの行方を予想中。 物語は1人1人の視点で各章が分かれており、それぞれの言葉で語られて行く。一見平凡に、しかし異様なほどに淡々と進む物語の中でそれぞれの人物像が見えてくるのであるが、その細部1つ1つは非常に現実的で平凡であったりする。そこに天気の良い昼下がりのような穏やかさを感じさせながらも、何だか気持ち悪いという感覚を植えつけられる。 日常の生活の中に潜む何か、それは人それぞれに違うものなのかもしれないが、その潜む目に見えないものがじんわりと伝わってくるような作品。
0投稿日: 2010.12.02
powered by ブクログ解説で、川上弘美はこの小説のことを「こわい」と言った。 私も確かに読んだ直後は「こわい」と思ったけれど、4回読んでもまだ「こわい」と感じる彼女よりは、「こわい」と思っていないと思う。 なぜなら、この小説に書かれていることは、形は違っても私たちの日常となんら変わりはないと思うのだ。
0投稿日: 2010.11.25
powered by ブクログ久しぶりにもう一回読みなおそうと思った作品。 なぜなら、なんてない若衆の群像劇だと思い ダラダラサクサクと読んでいたものだから ラストのどんでん返しに、一瞬わけがわからなくなって とりあえず、もいっかい読もう。。。と。 あまりにも唐突だったから その衝撃たるや、あとからじわじわくるような衝撃でした。 え?は?なんで?何やってんの?みたいな感じで。 頭がこんがらがるってこういうことかな~。 一章を一人の目線で一人ずつ描写してて ゆっくり話が進んでて、 いろんな悩みや影をもつ人たちのお話かな~って。 それでいて、そんなにどひゃっていう展開もなかったから このままふんわり終わるのかと思いきやって感じです。 ためしに読んでみる価値はありです。 面白いっていやあ面白いかな。 その衝撃度において。 でも消化不良感は残ります。 そのあとどうすんの?みたいな。
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログDVDで見てから、原作を読んでみたいと思ったので読んでみた。 確かに原作を読んでみると、DVDの方の演出で、ちょっとあれは…。というのがあった。1人1人が詳しく日常がかかれているので、ラストの展開にびっくりするかもしれない。けれど、あまりそのことにふれていない気がするので、ちょっと唐突かもなぁと思ってしまった。そしてやっぱり、ラストでちょっともやっとした。 もう一度読み返してみるとまた違うのかもしれない。
0投稿日: 2010.11.21
powered by ブクログ最初は、帯に書いてあったとおり、さわやかな「青春群像劇」なのかと思いきや、 最終章でおもいっきり裏切られた。 登場人物のいう「チャットのような共同生活」、あこがれるようで、実際あったら恐ろしいのかも・・・
0投稿日: 2010.11.21
powered by ブクログ一気読み。怖かった。最後の一文を読んで、最初からストーリーを思い返すと余計に怖かった。「何も知らない?全て知ってる上での知らない振り?そんな事はどうだって良い。『ワイワイ楽しく暮らしてる感じ』がちょうど良い。」…それが怖いんだよ!!
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログH,22,10,28 5人の主人公がそれぞれ語り手で、 相手に対する気持ちを言葉に出させず心の囁きにで済ませるところが、 この本の特徴であり、主人公達が5人で アパートに暮らせる理由なんではないか。
0投稿日: 2010.10.29
