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パレード
パレード
吉田修一/幻冬舎
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総合評価

750件)
3.7
117
302
225
45
12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉田修一氏、はじめて読みましたがやりますね?。 若者の共同生活を描きながら、なんだかほんわか気分にさせといて、そ?きますか。しかもルームシェア同士の色恋抜きだからねえ。 「上辺だけの付き合いくらいが丁度よい」関係って。 「悪意にあきった」って。 なんかわかる。深く繋がるのって、しんどい。 愛おしいのと怖いは近い言葉なのかなあ。 侮れん作家さんですね。久々に再読するかも。 共感はできてないけど、評価はするかな。

    0
    投稿日: 2010.10.25
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    女優の深津絵里がモントリオール国際映画祭で女優賞を受賞した、映画「悪人」の原作者、吉田修一の作品。 前回レビューを書かせていただいた「レイクサイド」と同様、この「パレード」という作品も映画化をされた作品になっています。 主人公は都内の2LDKの部屋に住む、男女4人の若者達。 大学生の杉本良介、俳優と熱愛中の大垣内琴美、イラストレーター兼雑貨屋の店長の相馬未来、映画配給会社勤務の伊原直輝。 彼らは胸にそれぞれの思いを秘めつつも、つかず離れずの適度に親しい関係を深め、共同生活を続けていく。 しかしそこに自称「夜のお仕事」に勤務する小窪サトルが加わることによって、共同生活に少しずつ変化が生じ始める…というお話。 物語は5章あり、杉本良介、大垣内琴美、相馬未来、小窪サトル、伊原直輝それぞれの視点から物語が進んでいくのですが。 最初は登場人物たちの共同生活やそれ以外のそれぞれの日常の話などを描いた、よくある展開かなと思いきや…後半に見事に驚かされました。 最初はただただ5人の日常が淡々と描かれていくのみで、決して読み込ませるような内容ではなく、それぞれに色々あるんだなぁと思いながら読んでいく程度なのですが…。 とにかく、最後まで展開を読むことが出来なかったです。 この物語に出てくる5人達には共同生活で見せる「共同生活の顔」があり、日常生活で見せる「実際の顔」は他の共同生活者には分からない。 人の知らないところで、色々な壁にぶつかったり、悩んでいることもある。 それを知らないからこそ、共同生活において互いに優しく、親しい関係を築くことが出来ている。 しかし一見お互いが干渉しないようであっても、微妙に繋がっていることに気がつき始めて、最後の顛末に至るわけですが…。 普段描かれている日常があまりにも平和でのんびりしているからこそ、真実を知った時の衝撃や恐怖は大きくて、読んだ後怖くなりました。。 あまり内容には触れられないので、抽象的にはなりますが。 そしてこのような話はこの物語の登場人物達に限らず、現実世界でも充分にありうることで。 絶妙なリアリティを持っていて、読む人に対して日常生活をどのように自分として生きるか、考えさせられました。 読んだ後に気味の悪さと違和感の混じった、なんとも言えない読了感に襲われました。 しかし不思議とまた繰り返し読みたくなる、そんな人を惹きつける何かがある作品だと思います。 とにかくこの後味をひく読了感を、まずは手にとって読んで感じて欲しい作品です。

    0
    投稿日: 2010.10.24
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    最初は能天気に読んでたのに、章が進むにつれて背筋が寒~くなっていくあの感覚;;こうなりたくはないけどわかるっていう後ろめたさに、ココロをぷすっと刺された。面白かった!

    0
    投稿日: 2010.10.23
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    この人の作品は初めて読んだ。 五つの章、夫々違う5人の人物の視点で描いている。 5人はマンションで共同生活している。 男性3人、女性2人である。 小説を読むのに歳は関係ないと言われそうだが、ここには私の歳では理解できない若者の考えや暮らしがある。 小説と言う「虚」の世界なのだから、何も共感できなくてもいいのだけれど、それをを求める私がいる。 理解はできないが、それなりに優しさを持った人たちではある。 余り共鳴できないが、それは読む人の勝手であろう。 映画化されているらしいが、誰が5人を演じたのかそれには とても興味がある。

    0
    投稿日: 2010.10.22
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    5人共同生活するマンション。5人がそれぞれ主人公となり、各章は構成されている。 序盤は、恋愛小説?と思って読んでいたのだが・・・。 5人は仲がいいけれど、干渉はしない。 だからいっしょにいて心地いい。深入りしないから。 どんな事件があっても、見て見ぬふりをして、永遠に続いていきそうなところが怖い。 特に、最後の展開が意外だった。

    0
    投稿日: 2010.10.17
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    なぜそこでそうなるの?と疑問が浮かぶ本。どちらかといえば最後の息子に近いのか。 納得がいかないなりに読み終えると、面白かったはずなのに、微妙な気持ちになる、かなあ。 好きな人は好き、な作品か。どうにも色々飛躍しすぎる感じがある。ような。 村上春樹よりもよりさらに自己観念的なイメージ。けれど純文学にカテゴライズはできないかな。

    0
    投稿日: 2010.10.13
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    この本は、感想とかあらすじとか書きにくいなぁ。。。 おーぅっ。。そういうことか…。…こわっ。…で?! って感じです。 4人の男女がルームシェアしてて、ある日、サトルという少年がその生活に加わる。 サトル自身が掴めなくて謎なのに、 サトルが加わることによって4人の暮らしや人としての輪郭が浮かびあがってくる。 淡々としている。が、ひっかかるものがある。。 テンポよく読みすすめてしまいながらも、気になる。そしたら、案の定。。。 小説としたら面白かった。 でも、こわかったー。

    0
    投稿日: 2010.10.06
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    正直、読み終わった直後に何か感慨のようなものはこれといって残らなかった。少し間をおいて再読したい。そしてDVDがどういう話として展開されたのかが気になる。 映画がかなり忠実に再現されていてよかった。配役もイメージにかなり近い。おすすめ。

    0
    投稿日: 2010.10.03
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    クライマックスのあたりは、読みながらぞっくぞくした。 あっという間に読み切ってしまえる、疾走感のある一冊。

    0
    投稿日: 2010.09.29
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    【あらすじ】 5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。でもふさわしい自分を演じればそこは、誰もが入れる天国になる。杉本良介21歳、H大学経済学部3年。大垣内琴美23歳、無職。小窪サトル18歳、「夜のお仕事」に勤務。相馬未来24歳、イラストレーター兼雑貨屋店長。伊原直輝28歳、インディペンデントの映画配給会社勤務。5人の生活がオムニバスで綴られる。 5人の若者それぞれの個性がおもしろかったし、読後も新鮮なドキドキ感を得られた。 順序良く読むべき作品!!

    0
    投稿日: 2010.09.27
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    【でもさぁ、便利なものって、たいがい下品なのよねぇ】 ルームシェアしている4人+1人のそれぞれの視点から記述した小説。それぞれに心理描写が丁寧でリアル。 最後の解説にも書いているとおり、怖いなと感じた。 もう一度読み直してみたい。 あと、こういった別々の視点で記載する話は好き。 なんか映画もみたくなった。

    0
    投稿日: 2010.09.23
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    都内2LDKマンションに共に暮らす登場人物達が、 章ごとにひとりづつ、一人称で語られるストーリー。 同じ家に住む登場人物が各々で綴る日常は面白かった。 背表紙に、徐々に小さな波紋が広がり始め…。という文句があったり、 評判・感想から漠然とドロドロとした人間関係に発展するタイプかと 想像していたが、意外と最後の方まで淡々と進む。 そこからの最後数ページのどんでん返し。 “こわい”という評判が多く、確かに自分もこわいと感じた。 ただ、“こわい”のは上辺だけの付き合いをしていることや演じていること、 自分を隠すこと、同居人についてよく知らないこと、そういうことじゃないと思う。 現在自分も都内に一軒家を借り友人とシェアをしていて、 少なくとも自分は楽しく住んでいる。 でも友人が今までどんな生活をしてきたかなんてほとんど知らないと言っていいし、 今現在どこで何をしているかすらよくわからない。(想像はつくけど) 自分だって友人に全てを話してるわけじゃなし、全て話す人なんていないと思う。 そういう意味では親のことだってほとんど知らないと言えるだろうし。 人が自分を演じるのは社会生活では当然で、自然に振る舞うなんていうのは不可能に近い。 多分ほんとうにこわかったのは“知っていて、知らない振りをする”ことなのかなと、そう思う。 何故パレードなのか。 もう一度読み返してみたい作品。

    0
    投稿日: 2010.09.21
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    印象希薄なイメージが、最後まで読み終わると恐ろしいほどの「こわさ」とともに印象深くなった。二度三度と読めば読むほど、評価の高くなる物語ではないかと。

    0
    投稿日: 2010.09.19
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    都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の、 「上辺だけの付き合い」を凝縮した?お話(笑) 最初はほのぼの(?)としたそれぞれのお話だったのに、 気づくとラストはアレ?みたいな。 結局どういうことかよくわからなかったけど、 それでいいのか? みたいなまま終了。 途中まではサクサク読めて面白かったです。

    0
    投稿日: 2010.09.11
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    登場人物の性格や考え方の違いがわかりやすく書かれていて、自分だったらどの人物に近いな~とか思いながら読めました。

    0
    投稿日: 2010.09.10
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    ネタバレ注意です!!!! ひとつの部屋をシェアして住む若者5人の物語。話は5章から成り、住人5人がそれぞれの視点から状況を語る。 若いときにはこういう生活も楽しいんでしょうが、実際のところ掃除とかゴミ出しなどの役割分担や、洗剤などの生活雑貨の負担はどうしているのかって、ついついおばさんは心配してしまいます・・・・・・ 4人目まではまぁどうでもいい話の連続で、ちょっと退屈を感じていたところで5人目の映画配給会社勤務、まじめな健康オタク伊原直輝の章でドッカンです。 彼の犯罪をほかの4人は察知していたのかと思うとちょっと読み返してみたくもなりますが、それほどの話でもないし時間の無駄なのでやめときます。

    0
    投稿日: 2010.09.04
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    ラストがすごいと聞いていて初めからドキドキしていたけど、あれ?これで終わりか、という感じだった。でもサクサクと楽しく読めた。

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    投稿日: 2010.09.04
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    読み始めはおもしろいなぁという程度。所々に怖さが潜んでいる。読了後は怖さとせつなさが残る。2回、3回と読むと、また感想が変わりそう。

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    投稿日: 2010.09.03
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    どこに罠が張られているか、注意深く読み進める楽しさがあった。それでも、登場人物の誰もが愛すべき存在で、悲しいけれども、優しい人々。近年、稀にみる繰り返し読みたくなる良作。

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    投稿日: 2010.09.01
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    ひなた、に似たような青春小説だろう。ロストジェネレーション的登場人物がおおく、すっきりしないので、一旦読むのやめる。 結局、読み終わった。つまるところ、内向き傾向で発散できないから、最後に爆発するんだよなぁ。

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    投稿日: 2010.08.28
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    同居人は気がついて黙っているわけではない。 実は一人で暮らしているんじゃないかとみんなが思っているということは、それぞれが実際の相手ではなく自分が作り上げた世界とバーチャルの相手しか見ていないということだ。つまりこの部屋は「自分の複製」「他人の顔をした自分」の集合体ということ。 だから、自分が知っていることはバーチャルのみんなが知っているし、実際のみんなは何も知らないのだろう。文字通り疑心暗鬼ということ。ある意味『薮の中』的なお話し。 細切れに読んでいたせいか、全体的にあまりぱっとしない印象。 最後の章は確かに怖かったけど、「リアルさ」とか「ここにいるのにいない感」とか「自分にも起こりうる」とか、あぁそのパターンねという感じ。 何をやろうとしているかが透けて見えてしまったのが残念。 確かにラストの事件にぞくっとしたけど、その前の選挙の投票所である小学校での出来事のほうが、唐突で気持ち悪かった。 映画化表紙のをもらって読んだ。

    0
    投稿日: 2010.08.28
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    この作品は映画化されて、「知ってる!」という方も多いと思います。主人公が複数いて、その中には、男子大学生も登場してきます。 まるで主人公になった目線でスラスラ読める文体にうっかり飲み込まれると、作者・吉田修一氏の反撃を受けてしまいます! 吉田修一さんの作品は、長崎出身という親近感もあって、どれも大好きです♪ が、あえて1冊を選ぶなら、この1冊です! ☆佐賀大学スタッフ☆

    0
    投稿日: 2010.08.20
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    映画の終わり方がすごく嫌な感じで、もやもやして、 原作での描写が気になって読みました(^^) だいぶ映画より分かりやすかった。 なんで嫌な感じがするのかも分かった。 みて見ないふり、上辺だけの付き合いい、今を楽しむためにみんな自分を演じてる それが当たり前になってしまってる怖さに気づかされました 読み終ったあとももぞもぞする 泣いたり怯えたりそんな感情的なものじゃなく 表面化に潜む怖さ。 映画を観る前に読んでみたかったな。

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    投稿日: 2010.08.19
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    一回だけじゃなくて二回三回と読んでくことで深みが増して来る小説だとおもいます。一章一章語り手がかわるのでそこがまたいいです。

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    投稿日: 2010.08.16
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    赤の他人4人の男女が2LDKで同居する話。後の1人増える。 大学生の男の子、無職で芸能人と付き合ってる女、レイプシーンばっかり集めたビデオ持ってる女、映画配給会社のサラリーマン。そこにいつの間にか転がりこんでる若者。 それぞれの話も面白いが、とにかくラストのどんでん返し!!うとうとしながら読んでたけど一発で目が覚めたわ。あまりにも唐突過ぎて。 みんな気づいてたけど、黙ってたんだね。それくらいの距離ってちょうどいいかも。現実的に考えて怖いけど見て見ぬ振りすることも必要だし。 この5人がじゃれ合いながら生活していく様が良い。楽しそう。でも、どれも本当の自分ってやつではないんだろうな。人間ってコワイコワイと思う小説。

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    投稿日: 2010.08.07
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    こんな生活してみたいようで、してみたくない。なぜ知らない女性を襲わなければならないのかが、描かれていないし、同居人がそのことを知らないふりをするのが理解できない。たださらっと読めるので作者の他の作品も読みたくなった。

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    投稿日: 2010.08.01
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    赤の他人のルームシェアの話 お互い自分自身を演じながら暮らしているのだけど 誰も本当の自分なんて分からないなんて思っているのだろうけど 実は一番近くにいる人がよくわかっていたりするものなのだろう 結末まではよく人間が描かれている

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    投稿日: 2010.07.27
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    2001/7/24(~124)25(~309終) 吉田修一氏の映画化された1作です。 古本屋さんにてみっけたので購入しました。 読み始めのときは「あ~・・・こういう小説かぁ」と少し期待落ちしていたのですが、本編読み終わって解説まで読んだときは「ああ、なんかすごいな」と言葉にできない感心をしていました。 正直、「東京湾景」を読んだときは「う~ん・・・なんだかなぁ~」と起承転結の転結を毟り取られてしまったかのような物足りなさがありましたが、今回のパレードはモノローグに近い形式で話が進んでおり、大抵私はこの「モノローグ形式」で本を読んだり映画を見たりすると飽きる傾向があるのですが、今回はそんなこともなく、たぶんそれぞれの登場人物の物語が異質で濃いものであり、関係ないようだが実はそれぞれの登場人物にすごく関係あることが小さくつながっていたりしてとても面白いと思った。 吉田修一氏を好きになりつつある。

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    投稿日: 2010.07.25
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    誰もが主役で 誰も主役じゃないこの世界 この世界から抜け出しても そこは一回り大きな、 やはりこの世界でしかない みんな他人だけど、 だけど なんかあたたかさを感じた。

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    投稿日: 2010.07.24
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    奇妙な共同生活。一緒に生活しているのにもかかわらず、お互いに手の内を見せない登場人物たちが怖い。ぞくぞくした。

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    投稿日: 2010.07.21
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    川上弘美さんが「何度も読みたくなる」って解説に書いてあったけど、ほんとだった(笑) さすがですね吉田さん。好きです。

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    投稿日: 2010.07.18
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    怖い小説です。 とあるアパートに共同生活する4人の男女。 そこに途中一人が加わって・・・。 各人が語り手になるリレー形式の小説です。 ストーリーは何気ない日常が淡々と進んでいくんですが、 そこはかとない不安気なトーンと、こいつがそんなこと思ってたって知りたくないなぁとか、なんだか不気味な小説なんです。 【以下抜粋】 今の世の中、「ありのままで生きる」という風潮が、なんだか美徳になっているが、ありのままなんて、私には「怠惰でだらしない生き物」のイメージしか湧いてこない。

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    投稿日: 2010.07.18
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    面白かったからまた読もう。 図書館じゃなくて、ブックオフで買ったから、またゆっくり読もう。 映画のDVDが出たら、すぐに借りに行こう。 面白かった。

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    投稿日: 2010.07.14
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    面白かった。 ラストはすごく怖かったけど、すごく好きな作品。 人間ってこうだよなぁ、と妙に納得してしまう。 内容もいいけど、人物の描き方が良かった。 続きが気になってあっという間に読み終わった感じ。

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    投稿日: 2010.07.13
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    映画化の話を聞いて購入してみた 同じ空間にいながらもこうもお互いしらないものかと 秘密を誰もが持っているんだなぁ ラストは怖い 予想外だった

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    投稿日: 2010.07.11
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    2010/7/10読了。 「だから、みんなが知ってるサトルなんて、誰も知らないんだよ。そんな奴、この世には存在しないの」

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    投稿日: 2010.07.10
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    わたしはすごく好きです。ひとりひとりの主観が順番に語られ、時間はそのまま進みます。 同居してる4人の男女。そこにもうひとり男のコ サトルが加わります。 誰かを完全に知ることなんてできない。 自分があの人を知っているって思うことは、他のだれも知らない。 自分の中にその人像を勝手につくる。 ルームメイトもチャットみたいなもので、表面上だけの付き合いなのかもしれない。 そんな事を生活しながら考えている。

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    投稿日: 2010.07.07
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    とても面白く読んだけど 何となく変な怖さが残った作品。 人の奥に潜む狂気な部分を知ってでも 知らんぷりして過ごせるのか… 都会の若者ってそうなの?まさかね~。 無関心と言い切れない関係。 一つ部屋に住むメンバーそれぞれのキャラは わかりやすくて良かった。 面白かったけど共感は出来なかったですね。

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    投稿日: 2010.07.06
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    残念ながらぐっとくるポイントが違ったので、肝心なところで共感できず終了。 でもあっという間に読んでしまったし、続きが気になって食事中にも読んだくらいなので、つまらなくはないです。

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    投稿日: 2010.07.01
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    映画の予告を見て、気になって読んでみたんですが…。 うーん、という感じ。期待値が高すぎたかな。

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    投稿日: 2010.06.28
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    まさか!なラストにショックを受けました。 平和に暮らせれば、それだけでいいのかっ!とも思いました。 けど、それが現代なのかな。

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    投稿日: 2010.06.28
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    藤原竜也すきなので(天才肌ってすきだ。手が届かないかんじが)映画観にいってもよかったんだけど、とりあえず原作を。原作読んだけど、藤原くんのイメージでは全然読めなかったんですけど。 好感、というほど積極的でもないが、共感はもてる。そんな生活ぶり。究極の気安さ、“見て見ぬふり”。けれどこう客観的に見ると、やはり恐ろしい世界かもしれない。こんな奇妙な共同生活が破綻しないのは、もうすでに破綻した人たちの集まりだからなのかもしれない。 川上弘美の解説がまた雰囲気あって、いい。

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    投稿日: 2010.06.24
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    2002年山本五郎賞受賞作。著者はパーク・ライフで芥川賞を受賞した吉田修一。 5人の人物が都内の2LDKのマンションを中心に織りなす日常生活を描いた物語。 その5人の登場人物というのが 21歳♂ H大学経済学部3年 23歳♀ 無職 24歳♀ イラストレーター兼雑貨屋店長 18歳♂ 自称「夜のお仕事」に勤務 28歳♂ インディペンデントの映画配給会社勤務 というなんだかバラバラでどこに繋がりがあるのかがよくわからない経歴。 5章で書かれているが、各章がそれぞれ上記の人物の視点で描かれていて、一つの事に対してそれぞれ違った考え方をしているのがわかり面白い。 そして最後にはびっくりする結末が!! 人間っていうのはお互いのことを知っているようで実は何も知らない。

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    投稿日: 2010.06.23
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    吉田修一さんらしい作品だった。解説に川上弘美さんが書いていたが、こわい小説だし、何度も読むと都度違う発見がある気がする

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    投稿日: 2010.06.22
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    最後ちょいグロ。 都会での奇妙な男女の同棲生活。『上辺だけの付き合い』を描いた作品じゃなくて、『理解した上で見守っている』って話じゃないのかと思う。すべてを話すことが深い付き合いなのかというと違うと思う。

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    投稿日: 2010.06.20
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    映画がやってたころに買ってたのをようやく。 東京湾景以来の吉田修一。 住人の視点から話は進んでて、みんな普通そうでどっかがずれてる感じ。 でも、琴美ちゃんになんだか共感してしまった 笑 最後でゾクっとなった!

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    投稿日: 2010.06.19
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    依存しあうわけでもなく、かと言って無関心でもない同居する5人の話 この作者は語り口と切り取り方が心地良いな~と思っていたら 最終章でまさかのエグい展開にビックリして すぐに再読をしてみると 何気ない会話が「あ~そういう事・・・」と2度楽しめた 人の関係が遠からず近くない距離感なだけに 結末を知ってちょっぴりぞっとした 吉田修一3冊目だが、その中では一番面白かった

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    投稿日: 2010.06.19
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    東京で繰り広げられる男女5人の共同生活。 最初はほのぼのとした感じだったのが 徐々に異常性が垣間見られるように。 最後のなんとも言えない結末も良かった。 吉田修一の文章は読みやすく引き込まれる。

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    投稿日: 2010.06.18
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    ルームシェアしている5人、しかし1人1人で生きている5人のお話。 これはあまりあらすじを読まず、先入観を持たないで本編を読んでもらいたいです。 吉田修一の文章は軽く淡々としていて、でもトゲがあるというか、心に残るフレーズが節々に入り込んでいる。 読みやすくて好きです。

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    投稿日: 2010.06.15
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    この作品の評価自体は人それぞれだと思うが、これを読み終わった後の感覚は是非体験してほしい。 一度この感覚にハマると何度も読んでしまう。

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    投稿日: 2010.06.14
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    映画化されたとのことで、表紙が俳優さんたちで、ジャケット買いをしました。まぁ、内容は面白い。貫地谷さんが琴ちゃんというのが、若干残念ですが。 しかし、ゲイがこういう小説に入った場合、書き方って同じようにされるんですよね。頑張って演じているような雰囲気というか。 私はそれが大嫌い。 確かに、みんな何枚も皮をかぶって生活しているけど、そんなにいろいろと考えてもいないし、割と楽観視している。でも、こういう場合、割と悲観的に捕えられたり、すごい有能に仕立て上げられたりする。 小説家の妄想だろうけど、巻き込まないでほしい、ってのが正直なところ。 たぶん、そう思うのは私だけではないはず。と思っている。

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    投稿日: 2010.06.10
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    普通に夜道を歩いていたら、後ろからいきなり”ガツン”とやられた感じ。 とにかく急に襲ってきた。 皆は本当に気付いていたのか? やはりもう一度読み直す必要がありそう。

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    投稿日: 2010.06.08
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    ルームシェアする男女のお話。 仲良し=ルームシェアじゃないのね・・・。 上辺の付き合い。それが丁度良いのかもしれない。 簡単に言うと、他人の事なんてどうでも良いんだよ。 人間関係の勉強になった。 '10.05.23読書完了

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    投稿日: 2010.06.05
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    「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。 それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く5人の共同生活。 悪いことだとは思わない。 現に僕は非常に共感してしまった。 物語でも触れているが、「本当の自分」って何?って時々思うことがある。 誰だって、あの人にはこういうキャラの私、この人にはこういうキャラの私、ってな風に接していると思う。 でもそれは「偽っている」とはまた違くて、全部が全部「本当の自分」ではないのか。 よく人が「本当の自分」と思っているのは、単に「自分自身が一番好きな自分」ではないだろうか。 そんなテーマを持ったこの小説は、5人のそれぞれの視点の、それぞれの日常を追う形になっている。 これが非常に読みやすい。 悩みを持ちながらも、平凡な日常生活を追ったストーリーなのだが、 前述のテーマ性も相まって上手く面白く作られている。 それに日常描写がリアリティかつ、非常にきれいに描かれていると思った。 が、それもラストまで。 正直言ってラストのラストまで、こんなジャンルの小説だとは思わなかった。 こっわ… 衝撃があまりにもでかすぎて一日のうちに二回読み終えてしまった。 あぁ…やられたわ…。

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    投稿日: 2010.06.03
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    なんとも恐ろしい、とってもこわい話だった。 読み終わってすぐもう一回読みたくなったよ。 終わり方も見事だし、なんていうかもちろんミステリ的な伏線ではないんだけど一度読み終わってから再度読むとところどころほんと怖い。

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    投稿日: 2010.06.03
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    文中に固有名詞(特定のテレビ番組名や人物)が多すぎて気が散る。カンに障る。 サトルの登場の重要性が見えなかった。 あとがきの川上弘美さんの登場に驚き。

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    投稿日: 2010.06.02
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    読み終わった後、「だから何?」「何がそんなにこわいの?」と思った人は、ちょっと危ないかも。 でもそんな人いないか。

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    投稿日: 2010.05.31
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    淡々とした話(しかもちょっと暖かい感じ)だからこそ、読後感の悪寒が増す。話題作なので、うっすらと見当はついていましたが、あんまりにも唐突でしばらくついていけませんでした。 もう一度読み直してみたらまた違った感覚で楽しめそう。

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    投稿日: 2010.05.28
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    レビューを見て、怖い、って書いてあったので読むか悩んで読んだ本。笑 それぞれの視点で話が進んでいく。 なんだろう、うわべだけで生きてると思い込んでるけどそうでもないっていう怖さ?? 解説で怖いってすごく言ってるんだけどわかんなかったな…まだまだ読解力がないのかなぁ。 そういう意味でまた時間が経ってから読み直そうと思う。 2010.5.25

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    投稿日: 2010.05.26
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    おもしろかった!私の好きなテイスト。 話したいことと、話してもいいこと、その違い、すごく納得。 映画みたくなる!

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    投稿日: 2010.05.25
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    すいすい読める=物語が軽い ってことなのかな? 読後、心に残らないというか。 名作(?)『なんとなく、クリスタル』に何かしら通じるものを感じたわ。

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    投稿日: 2010.05.24
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    社会的にはあり得ないんだけど全ての登場人物の心情には部分的に共感できるのだ。 誰もが抱えているんだと思うと、情けないながらも少しほっとする。 怖い話なのに。。

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    投稿日: 2010.05.15
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    自分も含めた他人に抱くイメージと他人から見られる自分について考えさせられる本。文章化できるのはここまで、感覚的に好き。

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    投稿日: 2010.05.14
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    最後の解説にもあったが、この小説は本当に怖かった。誰もが心に闇を抱えて生きている。人の心の裏側を見せつけられているようでゾッとした。

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    投稿日: 2010.05.12
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    誰の中にも潜んでいそうな、本当にありそうな普通のようで普通じゃない話。 人って確かにそういうとこあるよなぁと思う。 人って何考えてるかわからないし、誰も本当その人の本心までは深くは知らない。 それでも仲良くやっていける。 解説の川上弘美さんの書いているように確かに「こわい」小説だ。こわくて面白かった。

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    投稿日: 2010.05.12
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    ダラダラ読んでしまうとダメかもしれない。それは最後まであまり展開がないから(^_^;)でも一気に読めれば面白いかと。それぞれキャラクターはすごいたってるし。2回目とか、読みなおすとさらに面白い作品かと思う。

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    投稿日: 2010.05.11
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    <都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。 >とにかく登場人物たちが本当に生き生きとしているところが魅力。それぞれが自分の知り合いのような感覚になる。エンディングに関しては賛否両論らしい(?)が、私は読んだ後に、作品に浸れるので良いと思った。

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    投稿日: 2010.05.08
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    読み終わったあと、また読み返したら楽しそうだな〜 と、思いました☆ 最後の章は結構衝撃だったなぁ… 一気に読んでしまった! 映画も観てみたい♪

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    投稿日: 2010.05.07
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    都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。 「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」 それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも“本当の自分”を 装うことで優しく怠惰に続く共同生活。 そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が 広がり始め…。 この本の良さは、おそらく2回、3回と読みなおすことで そのラストの衝撃度と現代社会の希薄な人間関係の怖さを 教えてくれる。 1回目に読むと、ちょっと特殊な人間が集まってはいるが 誰もが普通の現代人に思えてくる。 特に大学生の杉本良介なんか、どこにでもいるような大学生だが 読み終えた後、「えっ!?」ってもう一度読み直したくなります。 このルームシェアにいる住人全員が 「不気味」に思えてくるはずです。 そして、2回目を読み終えたら きっとそれは「怖い」に変わっているはずです。 誰もが他人との共同生活の中で演じている自分。 それがリアルに表現されていて そこから生まれる虚無感や不気味さは現代では どこにでもありそうで 何とも言えない読後感を味わいました。

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    投稿日: 2010.05.05
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    ルームシェアする五人の視点から自身の話は各々の視点から出来事が語られていく。ありのままの自分で人の前にでることなんて決してできない。未来の言うように自分を演じて生きていくのであると思う。サトルの視点が一番それぞれの人間をよく観察できている。やはりそれは彼のこれまでの生活が少なからず影響しているのであろう。この作品は社会にいる人々のほんの一部の闇を描いた作品であり、リアルであるように思えた。確かに人それぞれ演じているかもしれないが、やはり周りにいれば少しずつ本当の自分に気づく。気付いていないようで気付いている。オレも読んでいてそんな気がします。

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    投稿日: 2010.05.05
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    解説にもあるんですが、なんか怖い話なんです。 この本で初めて本を再読しました。 また時間がたったら読みたいと思ってしまいます。

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    投稿日: 2010.05.02
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    共同生活している4人と、途中から現れたサトル。各々が、自身のことや他のメンバーを語りながら、章を成しています。 お互いとても仲が良いのですが、どこかに線引きがされていて微妙な距離感です。 月9のドラマ……。最初、そんな感じで「若いな~」なんて思いつつ読んでいたら、最終章で足元を掬われました。 「えっ で…、どうする?」 ものすごい動揺を抱えたまま、落とし所がなく不安になります。 川上弘美が、あとがきにも書いていますが、確かに「こわい」。

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    投稿日: 2010.05.02
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    これはとにかくすごい。 でも、どこを語ってもネタバレになってしまう・・・。 すごく好みの作品です。 『共同生活』とか『役割分担』のキーワードで、 恩田陸の「ネバーランド」を思い出した。 あれに出てくる少年達程瑞々しくも、刹那的でもないけれど。 上辺だけで、それでもどこかで繋がって、それぞれの生活を生きてる。   それぞれのキャラクターが楽しくて、 特に良介が面白すぎる。 「最後の息子」の『僕』くらいへタレでユーモラスで優しい。 吉田氏の書くこういうオトコノコ好きだなー。 あと、「最後の息子」のあの人も登場したり。 ついつい嬉しくなってしまいました。

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    投稿日: 2010.05.01
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    映画の補完にはもってこいだった。 映画が新鮮に観れたからいいけど、原作もオチ知らないまま読んでみたかったなー

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    投稿日: 2010.04.30
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    ルームシェアをする若者の話なのに、 実はえぐいホラー。 個性的な若者たちはいきいきと描かれて、こんな人とだったらルームシェアおもしろそうだなんて思うかもしれな

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    投稿日: 2010.04.29
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    あるマンションでルームシェアする男女5人のそれぞれの立場から語られる話。 最初は退屈というか、なんてことない話だと思っていたのが、途中から段々不穏な雰囲気が。え?ここで終わり?という終わり方をしますが、そのあとを見たくないような気もします。 人の内面描写が充実していて、後半3人の章ではその行いというより考え方に恐怖すら感じます。 各章で主人公が変わり、全体的にもそんなに長くないのでさくっと読める作品。映画化されるということで、面白そうだったため読んだのですが、「パレード」という作品名から想像していたのとはまるっきり違う話。

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    投稿日: 2010.04.25
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    今朝ね、たまたまね、TVでルームシェア・ハウスシェアがすごい人気というニュースを見ました。 なんでも、会社の保養施設なんかが利用者数激減していて、 そういう施設を改装してシェアハウスにしてみたら、すぐに満室になってすごい人気みたい。 ルームシェアって、外国みたいな印象。 絶対日常暮していたら出会わないような人との出会いや交流が魅力的だとか。 この本、まさにマンションの一室をシェアする若者のお話。 ちょうどいいタイミングでした。 良介は大学生。癒し系のキャラで登場。 琴美は有名俳優と交際し、会社も辞めて、彼からの電話を待ち続ける日々。 毎日部屋のリビングのTVの前で陣取って見たくもないドラマを見続けてる。 未来はショップ店員。 外国に行って、買い付けしたり、デザイナーとして家で絵を描いたり。すさまじい酒癖の悪さが特徴。 直輝は映画配給会社の社員。 印象としては一番影が薄くて困ったときに頼りになる兄貴的存在で、まともなイメージなんだけど・・・ サトルは未来が酔っ払って公園から連れてきた男娼。 嫌なやつではないのでなんとなく受け入れられているが最初は泥棒扱いされていた。 そんな男女がルームシェア生活を送り、それぞれの視点から見た生活のストーリー仕立て。 それぞれがみんなこう思う。 明日ここを出て行っても、誰も止めないだろうし、あ・そう、って言われるだけなんだろうなー、 こういう関係ってうわべだけの関係っていうやつでラクなんだけど、 お腹の中でなにを感じているかなんて知らないし、 ある程度お互い見てみぬふりをしてるとこもあるわけで、 礼儀だったりもする。そんな関係。 お互い干渉しない、ドライな関係でい続けようとする一方で、 実はすっごくお互いを観察していて、毎日の体調や機嫌の悪さなんかも分かるくらい、 実はお互い思いやりをもって生活していたりすることがところどころに表れていて。 そして結末。 あとがきで川上弘美さんが 何度読み返しても、とってもこわい小説だった、と述べているけれど、 ほんと そう 思ったし、私も読み返してしまっているところ。 生き生きと登場人物が描写されていて、若い頃だったら楽しいんだろうなーって思いながら読んで。 で。今朝のTVで現実にも流行っているというのを見て、現実と小説がシンクロした変な感じ。 現実的なことを言って水をさすようで悪いけど、 男だったら全然いいのだけど、女子は気をつけてくださいね。 大切なものを見失ってはいけないので。 映画化も決まっているようですね。 楽しみな原作でした。

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    投稿日: 2010.04.21
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    ゾッとする小説。 能天気な男子大学生、酒飲みの女イラストレーター、人気俳優と恋愛中の美女、映画配給会社で働く健康マニアの男、未成年の男娼の5人がルームシェアしているマンションの一室が舞台。 一見、彼らの生活のうち8割を占めるなんてことない日常と2割のちょっとした事件に5人の心の機微を絡めたコメディーかと思いきや。 ラスト数ページで明らかになる「ある事件」の真相によって、全て持っていかれてしまう。 ラスト数ページを読むことで、読み始めてから漠然と抱いていた「不安」が、恐怖へと一変する。 初めて「二度読み」を面白いと感じた小説でもある。むしろ二度読み、三度読みをおすすめしたい。結論を知ってから出会うことの出来る5人の新たな一面を楽しんでほしい。

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    投稿日: 2010.04.20
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    最後は怖かった。仮面をつけての生活、それが社会と言われればそうかもしれない。3人集まればそれは社会になるし、その社会には無意識にルールが生まれている。それを演じなければその社会にはいられないのはわかります。パレードというタイトルの意味を考えたが、俺の答え以外にもいろんな意味があるのだろうか?なんかもっと深い仕掛けがありそうな小説。

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    投稿日: 2010.04.19
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    可もなく不可もなく、ひとつひとつが別の心理状況やストーリーのようで、でも一応つながっているという構成になっている。映画ではどんな風になるんだろう(おもしろく仕上げることが出来るのだろうか)という疑問はあるが、最後は予想もしていなかった結末だった。そんな感じ。

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    投稿日: 2010.04.16
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    ところどころおぉって思うような表現が出てきますが、ストーリーとしては「?」。なんとなく、淡白というか、盛り上がりにかけました。

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    投稿日: 2010.04.14
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    今の現代を上手く描けていると思う。ラストの衝撃も魅力の一つだと思うけど、そこへ至るまでの空気感がとても良い。すっぽりと世界にハマれる。

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    投稿日: 2010.04.13
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    面白かったなー。構成が抜群にうまい。 吉田修一らしい細やかな感性で描かれた人間模様を気持ちよく読んでいると だんだんと不気味なものが見えてくる。 見えてくると、それが実は最初から仕組まれている事に気づく。 最初から一貫してそれを描いたいたのかー。と自分の迂闊さに気づかされました。 章ごとに主人公が変わって、それぞれの視点から 一風変わった4人+1人の共同生活が描かれるのだけれども、 彼らそれぞれにとって最も重要な出来事は、当人が主人公の時には語られない。 そこがまさに狙いなんだと思う。 個人的に重要な出来事が他人から見るとどう見えるのか。 これって突き詰めると恐ろしい。そしてその最たるものが結末にやってくる。 この結末を推理することは難しいけど、 でも1人だけ前進していない人物がいて、 その場に立ち尽くして動けないでいるその人を思うと この結末の先にもっと恐ろしい風景を見てしまう。 なんて気持ちにさせやがるんだ。

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    投稿日: 2010.04.08
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    よかった。 現代社会のなんともいえないスタンスが、4人+1人の登場人物とアパートの一室の中でよく表現されていたように思う。 ただ映画化は難しかったんじゃないかな。 言葉や文字で表されず流される登場人物の思いや考えが多すぎる気がする。

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    投稿日: 2010.04.07
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    読み終わったらすぐ読み直したくなる… 最後の最後までは淡々とススム話。 そのネタが現れるまでは「どうやって終わるんだろう…」って思ってたくらいに単調。 でもすべてがわかったらもう一度読み直してみたくなる! コワいなあー。。。。若者の怖さ?現代の希薄さ???10.04読了。

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    投稿日: 2010.04.05
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    5人の共同生活の話。みんなどこかおかしいです。でも一緒に暮らしてるのに、必要以上に干渉しない関係が羨ましくもあります。

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    投稿日: 2010.04.04
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    おお……読み返したい。 という感想でした。 解説読むともっと読み返したくなる。 読んでる間に映画版のキャストが頭をちらついて… キャスト結構有ってるかもしれない、と思った。観たいなぁ

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    投稿日: 2010.04.04
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    ルームシェアしてる5人の若者の話。物語は、各章ごと、各登場人物の視点に預けて進められていく。5人でルームシェアしたことはないけど、友達じゃない子とのルームシェアってこんなもんだったよな~、干渉しないけど、完全無視でもない。変な距離感。 それぞれのキャラクターの少し変なところは読んでて面白いし引き込まれる。「とりあえず、金沢の公務員の息子は確保しました。」で一気にくる! だけど、前も吉田さんの作品読んで思ったけど、ストーリーは面白いけど、何か足りない、何かインパクトに欠ける。終わりは逃げてる・・?感じ? レビューに最後が怖い、との意見が多々ある。だけど、”知っている”ってのはあの行為ではなく、彼の性格のことなんじゃないかと思った。あの行為だとしたら。。ルームシェアの変な距離感を経験したことある自分はなんとなく同居人の反応に同意できる。

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    投稿日: 2010.03.31
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    予想通りの結末。上京してすぐの共同生活時に感じてた孤独や焦燥、気候も相まってハッキリ思い出されて。あー。すごく誰かと語りたい!できれば地方出身者。渋谷でルームシェア中の友人にも聞きたいところ。夜とか冬という印象が物凄く強い。

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    投稿日: 2010.03.29
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    映画化されて見たいけど近くでやってないから先に読んだ感じ。もう少しミステリーっぽいのを想像していた。

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    投稿日: 2010.03.28
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    本書は登場人物5人によるオムニバス形式で語られる物語である。 それぞれの人物はものすごく普通な、「何の変哲もない」人々だが、 吉田修一はそれぞれを味のある、立体的な人間として描く。 そしてwebのチャットのような、とも形容される彼らの同居生活。 これはもうひとつの社会なのだ。 けれども、この中にはみんないるようで誰もいない。 部屋の世界を守る人間だけが入室出来ているのだ。不文律を守り、小社会の崩壊を招かない、そういう人間だけが。 第五章は秀逸。 まったく気づかない。 何気ない日常はとても正常で、美しく、完成したものだけれど、その中に狂気は潜んでいる。 いや、潜んでいる、じゃなくて確かに、そこに在る。 この小説に描かれていることは、きっと誰しもが一度は持つ感情なのだろうと思う。 人が二人いれば関係が生まれ、三人以上集まれば社会が形成される。 その社会にいるのは本当の自分ではない。「その社会」に適合する自分なのだ。 その一方で、本来の自分は一枚膜を隔てたところで「その社会」に存在する自分を遠目に見る。他の人達を遠くの存在として見る。 その場、その場でノリよく生きていく、というのが最近の若者の生き方ならば、本当の自分は、場によって仮面を取り替えるようにして生きているのではないか?それならば本当の自分とはどういうやつだ? 本当の自分は、「その社会」にはない。 その場その場で生きているやつらに、本当の自分を見せることのできる友達はいない。 友達じゃなくて、それはただのツレというやつだろう。 でも結局、そんなんでは人は寂しさを感じるもんだろう。 腹くくって、何も考えずに自分をさらしちまった方が楽だし、得るものも大きい。 なんつって。

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    投稿日: 2010.03.27
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    うーん、なんだろ。ほんとは星3つって感じだけど、 総合的評価で4つ。 割と好みの文体だけど、メッセージ性がぱっとせず。 でも、色んな読み方ができるし、ビジュアル化されたら それはそれで観てみたいので。 ここでのテーマは特に改めて驚くほどのことではなく。 殺人ってのは大げさだけど、多かれ少なかれみんな、 みんなそれぞれの顔を持って生きてます、絶対。 それを暴かれるのなんて、こんな風にメディアに露出したり 犯罪起こして刑事に捜査されるときくらいだろ。

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    投稿日: 2010.03.24
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    うーん・・。だから何だっ、ていうか読み終わった後にすぐに忘れてしまうというか。確かに映画化はしやすいでしょう。エンタメ性はあると思う。

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    投稿日: 2010.03.24
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    へーって感じで読んでたら最後にゾっとする。 読み終わったのが夜だったから、なんだか怖くなったw 映画がかなり見たい!! でもあんまやってる映画館少ない?のかな。

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    投稿日: 2010.03.23
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    吉田修一の作品の中で一番のお気に入り作品。 なんとなくわかっていて、なんとなく見て見ないふりをして、 そんな現代社会に生きていることを改めて気付く。 そして、衝撃の結末。 映画化されて心配だったが、かなり忠実に表現されている。 人には打ち明けられない本質をさりげなく、でも大胆に突く作品。

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    投稿日: 2010.03.20
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    基本的に読んだらそれで終わりなのだが、 読み終わった瞬間に「今から読みなおそうか」と思った。珍しく。 ゆったりしているようで実は全くしていない、 一人一人が抱えた病みがあるからこその歪な関係、 でもトータルで見ると整っている、不思議な世界。 「現代」を感じる一作だった。

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    投稿日: 2010.03.20
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    映画「パレード」を観た後に読んだ。 映画の方が衝撃が大きかったかな。 静かにこわい作品だと思う。 でもこういうの結構好きです。

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    投稿日: 2010.03.16
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    意外と読みやすかった! 最後は…意外や意外。 なんかもっと東野圭吾っぽいかと思ってた。 映画みたいなー

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    投稿日: 2010.03.13
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    映画化作品。 5人でルームシェアしている人たちの日常を綴った話。 5人それぞれの視点で描かれており、章ごとに視点が切り替わる。 人間の内面的な怖さが描かれていると思う。 ホラー系の作品の様に瞬間的にびくっとくる怖さではないが、 じわじわと感じてくるような怖さがある作品。 一度読み終わって、もう一度頭から読み返すと怖さがより増すと思われる。 読む人を選ぶ作品、店頭で手にとってみて面白そうだと思ったら是非。

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    投稿日: 2010.03.13
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    映画を観てから読むか、読んでから映画を観に行くか迷ったけど、結局映画を先に観ました。 映画版で「?」と思った部分を補填するために読みます。 読了。 う〜ん。期待し過ぎちゃったのかな…。 映画で大筋を知っちゃっていたからかも。 個人的に映画版の林くんは「サトル」にイメージピッタリでした。

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    投稿日: 2010.03.13