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動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3
動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3
坂木司/東京創元社
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総合評価

272件)
4.0
72
110
62
10
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鳥井真一 ひきこもり気味のコンピュータ・プログラマー。外出嫌いで、ときおり精神が不安定になる。 坂木司 外資系の保険会社に勤める。鳥井とは中学生のときに出会う。 木村栄三郎 坂木の契約者。カルチャースクールで木工教室の先生をしている。 高田安次朗 栄三郎の友達。永遠の女好き。動物園でボランティアとして働いている。 松谷明子 雑貨店で店員をしつつ、休みを動物園に でのボランティアにあてている。 谷越淳三郎 中学で鳥井を苛めてた。動物園の出入りする「エース製薬」の営業。 滝本孝二 鳥井・坂木と高校で同じクラス。警察官。 鳥井誠一 鳥井の父親。 小宮弘幸 滝本の後輩。警察官。児童心理学をかじっている。 滝本美月 滝本の妹。 江畑憲満 動物園の広報課勤務。ボランティアをとりまとめている。 ガンちゃん ホームレス。療育手帳を持つ。ミサに通っている。 吉成哲夫 坂木の同僚。 佐久間恭子 すらりと背の高い、知的美人。坂木の同期。海外の本社に行った。 巣田香織 百貨店勤務。美人。男嫌い。 檜山利明 栄三郎の生徒。 中川丈太郎 寺田結美 滝本の友人。バイク乗り。 マリオ ルチャドールの佐藤隆之の息子。 塚田基 視覚障害者。安藤とバイクに乗っているときの交通事故により光を失った。 安藤純 石川助六という芸名の歌舞伎役者。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    ひきこもり探偵シリーズ完結編とのことだが初めて読んだ。ひきこもりだが推理力もある鳥井、その友人であり相棒坂井。事件自体は動物園での猫虐待という軽犯罪だが、関係する人々の悩みまで解いていく様が鮮やかであった。ただ、前作までを読まないと意味が通じないところもあり。実質3.5といったところか。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    引きこもり探偵3作目。鳥井&坂木ふたりの関係について考えることになります。ふたりは仲良く素晴らしい仲間たちとやっていけるだろうという明るいおわりかたでした。

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    まだ掘り下げられそうなネタありそうだったけどおわった。 まぁ、主人公の二人が気持ち悪い…話は悪くないけど

    1
    投稿日: 2024.10.01
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    〈再登録〉シリーズ初長編にして最終巻。今作は完結ということで、坂木と鳥井が抱えていた問題も明らかになり、二人の関係にも変化が訪れます。鳥井の中学時代のエピソードや、些細な悪意が引き起こした悲劇など読んでいて辛くなるところもありましたが、人間の弱さを描きながらも救いも用意されているところがよかった。 謎を解くたびに痛みも喜びも分かち合える仲間を得て、鳥井自身もすこしずつ癒されていったのでしょうか。二人とも共依存関係からゆっくり前進していくのでしょう。

    1
    投稿日: 2024.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    引きこもり探偵シリーズ第三弾。「自分が人の悪意から救うべき者、あるいは救えなかった贖罪として。守っているふりして相手にすがっているのだ」滝本よく言ってくれた。自分に病弱な妹がいるからわかったんだね。「僕を手放しで必要としてくれる人の手をとって。その人に支えられて。そうやって生きてきた。」青空の卵を読んだ時、引きこもりの鳥井だけじゃなく坂木も救えないと思ってたから続きを読むか迷ったのだが、読んでよかった。「外は小雨で、薄暗い。誰かに顔を見られたくない人間が出歩くには、最高の天気だ。そしてノックの音が響いた」

    1
    投稿日: 2024.04.05
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    ひきこもり探偵完結編。 第一弾、第二弾はさくさくっと読みましたが、第三弾の今作は、引き込まれるように読みました。 清々しい終わり方でした。 ただ、どちらかというと自分は松谷さんタイプで…。でもここで凹んでしまってはこの本を読んだ意味がありませんよね!自分を大事に、大切な人を大事に!

    1
    投稿日: 2024.03.25
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    あー、読み終わってしまった。寂しい。 シリーズ1作目は面白くて、すいすい読んだ。2作目はひきこもり探偵シリーズが3部作しかないことを知って、大事に読んだ。そして、3作目は惜しむように読みました。 なんとなく読む気になれなくて、ずっと仕舞っていた本だったけど、このタイミングで読めてよかった。

    2
    投稿日: 2024.02.10
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    動物園を舞台にした ストーリー 出てくる鍋焼きうどんや ポトフが美味しそうでした♡ 最後にレシピが記載されてて 作ってみようと思います♪

    3
    投稿日: 2023.10.22
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    著者さんご自身でも文庫化時に振り返っておられましたが、「青臭い」という印象がありました。読んだ順番のせいかもしれません(坂木さん作品は和菓子のアンから入門しました) 読み終わってから表紙を見るとエモいなぁと思いました。

    0
    投稿日: 2023.06.19
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    シリーズ完結編では鳥井たちそれぞれの傷ついた過去が明らかになる。 人の心の傷に触れるのはやっぱり苦しい。 たとえそれが他者のものだとしても、その痛みが想像できてしまうと泣けてくる。 だからこそ日常の謎を介して自身の問題と向き合い、前に進もうとする彼らを愛おしく思えるのだろう。 坂木と鳥井。 大人になりきれない二人をいつまでも見守っていたかったなあ。

    1
    投稿日: 2023.04.30
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    坂木司と鳥井シリーズの最終巻。 動物園野良猫虐待事件を解決するストーリー。 関係者から話を聞いていく中、 鳥井を学生時代にいじめていた相手に 遭遇してしまう。 たった3巻で終わってしまうのが寂しい、 最後まで楽しい連作だった。

    0
    投稿日: 2023.02.24
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    引きこもり探偵鳥井と坂木の二人が日常の謎を解いていくシリーズ完結作。 動物虐待に関する事件で最初で最後の長編でした。 鳥井が引きこもりになるきっかけのいじめを始めた張本人が登場。とても不穏な流れでざわざわしましたが、坂木や仲間たちと一緒にその原点に向き合ったことで鳥井くんも檻の中から出て巣立っていくことが出来るのでしょう。そして坂木くんも手放すことで得るものがきっとある。 少し寂しくも希望に溢れたラストでしたがサプライズのシークレットトラックが! とても優しくて読みやすい三部作でした。

    2
    投稿日: 2023.02.05
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    シリーズ三部作とは知らずに読んでしまったが充分に楽しめた。単なる謎解きだけでなく人と関わって生きていく中で考えなくてはいけないこと、本当に大切なことは何か、自分はどうあるべきか、登場人物と一緒に感情が揺れ動いた。どんなに大人になっても強く生きるって難しい。美月ちゃんのように人に嫌われることを恐れずに自分をしっかり持ちながら人の意見にもしっかり耳を傾けられる人になりたい。

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    鳥居と坂木の物語はこれにて終了。 籠から出るために、彼らは大きな一歩を踏み出した。大好きなシリーズ!

    0
    投稿日: 2022.12.06
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    シリーズ3作目、完結編。 事件を解決しながら、人と人との関わりや考え方について考え、坂木が鳥井を解放してお互い独り立ちしようとするまで。 「僕の飼育係は僕だけなのだから、きちんと世話をしてやらないといけない」 「手をのばし続けること。誰かと関わり続けること。それが、これこそが生きているということ」 シリーズが進むにつれて色んな年代の人と友達の輪が広がり、皆あたたかく根のところでは素敵な人たちでほっこりした。 鳥井が作る料理の数々の描写には、いつもじゅるりと涎が出そうになった。こんな友人がいたら、そりゃあいつも帰りに寄っちゃうし人も集まるよなぁ。 人は皆自分自身の軸を持って考えたり行動したりしなければいけないけれど、それが全員同じであることはない。それでも他の人との意見の食い違いこそがコミュニケーションの端緒であり、理解しようと手を伸ばすことが生きる醍醐味、というようなこと。 完結したけれど、鳥井のその後が気になる。続編出ないかな〜

    3
    投稿日: 2022.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    むかつく奴が出てきてビックリしちゃった でも二人の根幹に迫る小説だった 鳥井を突き放したのには度肝抜かされたな 成長物語だった 「僕は待ってる」は突き放すのと同時にものすごい愛の言葉だよ はーーーーー、すごいな

    0
    投稿日: 2022.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松谷さんがにぼし突っ込んだシーンよかった。あと電車で鳥井が滝本のため(?)にみんなを黙らせたんだと後から気がついたときの坂木くんの心情描写も。 シリーズ全体通してここのエピソードいいなと思うところいくつかあるし、要所要所で好きだな〜と思う箇所もあるんだけど、ときどきウ〜ンと思うところもあり…という印象。

    0
    投稿日: 2022.04.28
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    青空の卵、子羊の巣と続いたひきこもり探偵シリーズ完結編。この本で印象に残ったフレーズは幼い鳥井が教師に向かって言った「協調性って嫌でも皆と一緒にいることですか」うーん、違うって言いたいんだけど合ってるような気もして協調性って本当に難しいなぁとなんか考え込んでしまった。 しかし、完結編というだけあって鳥井が1人で家から出て坂木の家に来られたことが表す2人の関係性の変化、鳥井の家に沢山の人が集まって談笑している光景で終わることによって、これからもこの物語は続いていくんだなと思える安心感や嬉しさ。 まさに終わりは始まりだ。

    1
    投稿日: 2021.06.28
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    引きこもり探偵シリーズの完結編。この作者の感性好きだわ。人の心の些細な変化を丁寧に描写してる。こんな繊細な感性があったらいじめや、人の心を踏みにじるようなことは起こらないんだろうなぁと思う。平気で人を傷つけるのは視野の狭さ、想像力の欠如によるものか?確かに生まれた時から完成された人間なんていないし、完成なんてされないんだろうけど、人間は成長し続けるもの、どこかのタイミングで人の痛みや違う考えを持つ人間がいるってことを学べたら良いよね。逆に大人になってもそれが分からない人はそういうきっかけ、タイミングがなかったんだろうね…。

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    シリーズ完結編。 今作は動物園での野良猫虐待事件の謎を解く中で、また関わる人々がいて、そして鳥井と坂木の過去の傷が露わになる。 この作品は、傷ついた人が沢山出てくるし、鳥井は傷に水をぶっかけるような物言いだが、それによって汚れが綺麗に洗い流されて、真実が見えて治癒していくようで、本当に優しい気持ちになる。 共依存の二人が新しい世界に踏み出して、周りには仲間がいて、気持ちの良い終わりだった。(シークレットトラック含め)

    3
    投稿日: 2020.12.20
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    動物園のまわりに痛めつけられた猫が多くあらわれる。 この謎を解いてほしいと頼まれた鳥井と坂木。苦手な屋外で不承不承捜査に乗り出す鳥井とその背中を支えながらある決意をかためつつある坂木、彼らをとりまく人々のお話。 鳥井と坂木の物語3部作完結編です。 ここにきてやっと思いついたんですが、「日常の小さな謎」って実は人間関係にとってはわりかし大きなコトなんじゃないかって。 自分で大きな負い目をかかえて、鳥井を最優先にする坂木と、その鋭い観察眼と推理力で物事を見透かしてしまう癖に、自分たちのことは見えていない鳥井。 解決すべき謎に関しては3部作の中で一番好みでないですが、不器用にひろげてきた鳥井を囲む人間の輪が一番好きなカンジなのが、これでした。 鳥井・・・どんな顔してたんだろう。

    3
    投稿日: 2020.11.20
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    この本はもはやミステリーではない。多様性のある社会に身をおくための優しさ教授本になってる。食事の記述もさらに増加。良い小説には良い食事シーンがあるって何かで読んだような。 今回も青くて沁みる台詞が一杯出てきます。118ページ利明君のいいじゃん、意見が違ったっての先。流行やブランド、世間評価という神あたりの179ページ善悪の基準などなど。 でも、人はちょっとは変わるけど、大きくは変わらないというのが私の持論です。ひっくり返るほどの出来事ない限り。だから、私感覚だと谷越はあんなにおとなしく終わらない。

    1
    投稿日: 2020.10.30
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    今まで出てきた人たちが少しずつ関わり合う所がよかったです。なんで鳥籠からでてる表紙なのかなと思うと本を読んでそういうことかと思いました。今回の涙は少し悲しい物だったけれど大切なものだったと思います。感情の繊細な表現が今回は本当によかったなと思いました。

    0
    投稿日: 2020.10.26
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    ひきこもり探偵シリーズ完結編。 今回は今までのようにいろんな事件が描かれるのではなくひとつの本を通しての長編。 シリーズ読み終わってしまって寂しい。 鳥かごを開ける日がついに来た。どうなるかと思ったけどシークレットトラックでその後も知れてよかった。 守っているつもりでその相手にすがっている そんな関係からの脱却 大人になっても、急に強くなることなんてない。1人部屋の中で涙を流すことだってある。 2013年09月20日 23:58

    0
    投稿日: 2020.10.03
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    引きこもり探偵シリーズ3作目 心の柔らかい繊細な部分の表現の仕方がすごく綺麗。 そしてホームレスの方の生活や、動物園の事情など新しいものの見方を知れてとても面白いです。 坂木と鳥井の周りに今まで出会ってきたたくさんの人が集まっているこの3作目が1番好きでした。読んでいて心がホッとする作品で何度も読み返したいです。

    0
    投稿日: 2020.10.01
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    三部作の ラストです。 ひとりで 出れたんですね。 よかった。 この本の 表紙の絵が すべてを 語っていますね。 さて 次は どれを読もうかな。

    3
    投稿日: 2020.08.20
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    とうとう読み終わってしまったー シリーズ1作目は、坂木と鳥井の共依存みたいな関係がどーも受け入れられず。けどなんだかほっこり温かい雰囲気に魅了され。 シリーズラストとは、寂しいじゃないか! 最後にその後の話が書かれてて、なんだかスッキリ。 ご飯や飲み物の描写もなんだか、美味しそうで◎。

    2
    投稿日: 2020.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長編。 今までの、のほほん事件とは売ってかわって、事件が暗い。猫への虐待、犯人とは確定させないものの鳥井を虐めていた谷越、滝本の抱えていた問題。 仔羊の巣で坂木に鳥井の手を離せるかみたいなこと言ってたのは、妹の件もあって、感じるものがあったのかな。 滝本の職場の相談員問題は解決してないな、圧力主義の古い警官問題。 みんな実はいいひと風で終わるのがうーんってなる。

    1
    投稿日: 2019.10.27
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    引きこもり探偵シリーズ最終巻。中学生の鳥井君は同年代の中で浮くよなぁ~。しかも「協調」という名の同調圧力に屈しないからいじめられちゃうよなぁ。滝本さんにこんな家庭事情があったとは。家が居心地悪い、て辛いよね。誰も悪くないのに。寺田さんも一緒なら家族との付き合い方に変化が出てうまくいきそう。ついに引きこもり脱出の鳥井君。坂木君の家まで来てすぐ自分の家に連れていくのは彼らしい。これで最後は寂しい。時がたった登場人物たちを読みたいな。

    1
    投稿日: 2018.11.08
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    引きこもり探偵第三弾シリーズ完結巻シリーズ初長編。主人公の一人引きこもりの鳥井は読者には不快に受け取られることが多いと前回のあとがきであったが、私には不快どころか親近感を覚える。なぜなのか、それはあまりにも自分に似通った部分があるからである。心の弱さも他人対する接し方も。だからこの作品が面白かったのであろう。

    1
    投稿日: 2018.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 春の近づくある日、僕・坂木司と鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか――。はたして鳥井は外の世界に飛び立てるのか、感動のシリーズ完結編。鳥井家を彩る数々の家庭料理をご自宅で作れる、簡単レシピ集「鳥井家の食卓」など、文庫版おまけ付き。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.18
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    作中の仲間の輪に入っていたくて最終巻を先延ばしてた。「檻とは考え方の枠」「通じなくてもいい。檻に帰るが手を伸ばし続けること」終章は坂木作品の根底がある。とにかく人が好きでいたい。好かれてみたい。だからどこか檻を固めた人物が毎回出てくる。その描写や捉え方は何処かしら読み手に当てはまってしまい、苦さとともに読むことになる。思えば坂木作品はいつも自分に槍を突きたてる。作中の過剰防衛の檻はまさに私。檻から顔を出したくなる話

    1
    投稿日: 2017.05.21
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    お土産をくれる人がいて嬉しい。お土産をあげる人がいて、もっと嬉しい。とてもステキなフレーズで、キャッチコピーのような優しくもストンと心の隙間に落ちてくるような鋭さを供えた言葉。人が死なないミステリーもいいなあ。坂木司も、この道を突き詰めていけば、オンリーワンの小説家になるんだろうなあ。最初は食べにくかったメニューも、食傷気味の添え物も、今ではすっきりとオススメになっている。敢えて言えば、鳥井が引きこもっていた事実は、このシリーズでは重要なファクターであった。物語の締めとして、鳥井を部屋から引っ張り出すのではなく、やはりその物語の流れの中で必然性をもって引っ張り出して欲しかったなー。ま、どっちでもいいか。

    1
    投稿日: 2017.04.25
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    春の近づくある日、僕・坂木司と鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか――。はたして鳥井は外の世界に飛び立てるのか、感動のシリーズ完結編。鳥井家を彩る数々の家庭料理をご自宅で作れる、簡単レシピ集「鳥井家の食卓」など、文庫版おまけ付き。

    1
    投稿日: 2017.03.30
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    坂木司のデビュー作のシリーズでした! やはりデビュー作のシリーズだけあって少々パンチは少なめかなぁー?とはいえシリーズの三番目から読んでしまったミス! こういうシリーズものはぜひともタイトルにそういうの匂わして欲しいと思うのは私だけでしょうか。 まぁ、読めるには読めましたが、もしかしたら、前作をしっかり読んだほうが楽しめたのかな?と、疑問の残る一冊でした。 とはいえ、暖かいヒューマンストーリー、相変わらずこのかたは得意だなぁ。と、最近のサイコパスストーリー続きの中、ほんのりほっこりしましたとさ。

    1
    投稿日: 2016.11.05
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    終わってしまった… 守るつもりですがっていた… トリイと坂木 周りの友達の関係が崩れちゃう!って思ったけど 元に戻ったんだね 見た目は元どおりでも中身は確実に成長している関係に…よかった

    1
    投稿日: 2016.09.16
  • 不覚にも感動してしまった…。うぅ~オススメです!

    最初はタイトルの面白さだけで興味本位に読み始めた本でしたが、予想外に心揺さぶられました。 多分、この物語の中にみなさん多かれ少なかれ自分自身を投影してしまうのではないでしょうか。 それは過去の自分だったり、現在の自分だったり、そして未来にこうありたいという気持ちを持つんじゃないかな。青臭いとか感傷的とかそういう言葉で一蹴も出来てしまうけど、それをしないで自問自答しながら読むことの何が悪い!と開き直って読むのも悪くないですよ。 私はどちらかというとひきこもり体質で、休みでも家から1歩も出ずにひたすら本を読んだり寝たりして過ごしていますが、坂木くんのようにさりげなく外へ連れ出してくれる友人がいます。 「うぅぅ、出たくない…。」とまるで鳥井くんのように重い腰をあげて居心地の良い我が城から渋々出るのですが、あらためて友人への感謝の気持ちが沸き上がりました。そして、私は1度も坂木くんにはなっていないということもわかりました。情けないことに。 著者はあとがきで鳥井くんと坂木くんの物語は『ひとまず 完』と書いています。うん、これで終わりが一番良い。 シリーズ3巻通して、人間の本質とか核心を柔らかな文章で突かれました。効果絶大でしたね、私には。 胸を張ってオススメできる本です。迷いなく★5で!

    5
    投稿日: 2016.09.13
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    引きこもり探偵シリーズは3部作なので、とりあえず全部読み終える。 うん。苦手(笑) キャラクターの個性が行き過ぎてるから 他の事柄がやっぱり頭に入ってこない。3部作じゃなきゃ読んでない。 ミステリー要素はほとんど、無責任な位おざなり。 1部から濃いキャラクターがただただ増えていくだけだから、 後に出てくるキャラの個性は半減。。。 青空の卵から進歩をしてない分、青空の卵が一番面白かった。。。 ■「ホテルジューシー」:松谷

    1
    投稿日: 2016.09.03
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    春の近づくある日、僕、坂木司と鳥井真一のもとを 二人の老人が訪ねてきた。 僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、 その幼馴染みの高田安次郎さん。 高田さんがボランティアとして働く動物園で、 野良猫の虐待事件が頻発しているという。 ひきこもり探偵シリーズの完結編。

    0
    投稿日: 2016.05.16
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    どう終わるのか?と楽しみにしていました最終巻! よかったです!いろんな人がいろんな傷しょってんだな〜って感動しました。 坂木と鳥井は…仔羊の巣で言った通り「終わりは始まり」でしたね! よかったです!

    1
    投稿日: 2016.04.02
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    青空の卵、仔羊の巣、そして最終巻の動物園の鳥。坂木、鳥井、滝本、小宮、塚田、安藤…その他多数の心優しく魅力的な人たち。1冊読み終える度に、笑顔になれる優しいストーリーばかりでした。面白かった!

    0
    投稿日: 2016.03.10
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    坂木司の動物園の鳥を読みました。 青空の卵シリーズの完結編でした。 引きこもりの鳥井真一は動物園での野良猫の虐待事件の真相解明の依頼を受けて坂木と動物園に出かけます。 そこで、坂木と鳥井は引きこもりになってしまったいじめ事件の張本人と対峙することになります。 いつもながらに冴え渡る鳥井の推理で事件は解決します。 そして、シリーズの中で友となった人たちとの交流によって鳥井を少しずつ傷を癒していくのでした。 全てが解決したわけではないけれど、少しずつ鳥井も坂木も立ち直っていくと信じられる物語でした。

    0
    投稿日: 2016.01.09
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    シリーズ完結編: 鳥井のひきこもりの原因現る! しかも、こういう奴はいる!! 当時の坂木の反撃は見事でした。 このシリーズは鳥井に感情移入して読んでいたんだけど 坂木も傷ついていたんですね。 最後はもう、泣きそうになりました。 なんとも優しい感動で満足です。 これ、読み方で賛否がわかれるだろうなぁ~(^◇^;)

    1
    投稿日: 2016.01.01
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    シリーズ完結。 相変わらずの引きこもりの鳥井だけど、少しずつ関わる人が増えていき、とうとう坂木の元を巣だつ時が来た。 依存していたのは鳥井だけじゃなくて、坂木もいじめの出来事によって、心に傷を負っていたことを自覚した。 鳥井を外に連れていこうと言いつつ、荒療治ができなかったのは、彼自身の優しい性格もあるだろうけど、鳥井が自立してしまうことをイメージできなかったんじゃないかな。 憧れの対象のようになりたくて、なれなくて、対象に屈折した思いを持ってしまったという意味では、谷越も坂木も同じかなとも思う。 まぉ相手に害を与えた時点でもはや同じじゃなくなってるけど。 アドラーの心理学を読んだ後だからかもしれないけど、優劣で自分の価値基準を決めるとどこか歪みを生んでしまうのかな、と思う。 自分がやりたい、好きなことを続けたいと思う事と比較すると、あいつより上になりたい、勝ちたいという思いは、基準が相手の状態に依存するから段々ぶれてしまって、いつの間にか昇れない自分を持ち上げるのではなく、対象を自分の下に落とす事に尽力してしまうんじゃないかな。 まして今はネットやテレビで成功してる人だったり、幸せそうな人を見つけるのは簡単だし。 優劣でなく、自分がどうなりたいか、 勝つ対象ではなく、求める理想の目標として具体的な人をあげる、その人になる!ということではなく、その人のような行動が取れる人間になると意識する事が大事だなと思う。

    0
    投稿日: 2015.12.11
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    完結に向けて、全ての物語が進んできたのがわかる。三冊で一つの物語なのだろう。 これからも坂木と鳥井の周りには、優しく暖かい人々が集まることを予感させる、いい終わりかただった。

    3
    投稿日: 2015.07.28
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    ひきこもり探偵シリーズ第3弾。最終巻。 終わってしまうのは悲しいけど、納得の最終巻。 綺麗に終わっていると思います。 胸がぎゅっとなりほっこりします。 自分は文庫版のシークレットトラック。 鳥井家の食卓レシピ。 全国銘菓お取り寄せリスト。 は面白いとおもいました。 またどこかで2人が見れたらいいな。

    2
    投稿日: 2015.07.26
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    とうとう完結編ということで、巣立ちが見られるとわくわくしながら読んでみると、そう簡単なものではなかったですね。これから少しずつ外に慣れて、いつか外食とか遊びにいったらいいと思います。そして人の無関心さ、ないはずの悪意、そういう部分を読んでいると、自分も思い当たるところが多々あり、私が鳥井くんと話す機会があればきっと目を合わせてもくれないだろうと感じました。自分がいいと思うことが必ずしもひともいいと感じるかどうかはそのひと次第。言動には責任を持たねばならないと強く感じました、気を付けます。

    2
    投稿日: 2015.06.15
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    2015年4月14日読了。 とても良かったけれど、文庫版の特典だという後日談は、蛇足な気が・・・。

    1
    投稿日: 2015.04.24
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    引きこもり探偵シリーズ第3弾。 これでシリーズの終了。 周りに出てきた登場人物が、あれこれと継続して賑やかな引きこもりぶり。 世間一般の言う良いものに引きずられて、価値観を判断せずに、それを周りに強要したり、 良し悪しの判断ができずに何も決めることができないやさしさを振りまいたり、 様々な価値観。 そして主人公2人に訪れる次のステージ。 すがり合う関係から、関わり合うようになれるのか。 作者の優しさが湧き出る作品だった。

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    投稿日: 2015.04.06
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    引きこもり探偵シリーズ一気に読破♪最後は1つの事件をじっくりと。坂木くんもいよいよ自分に向き合う時が来て…皆何かを抱えて、何かが未消化で。でもそれって何歳でもどの時期でも誰しもが抱える事なんだろうな、と思います。ひねくれたまま大人になった人、気づかないまま大人になった人、分かりつつ向き合わない人。それぞれが殻を破って飛び出すとき、それまでの生き方がものを言うんだろうな。もう来ない、お前が来い。その一言がとてもとても重かったです。最後のその後の最後は心穏やかなエピローグ。二人なら大丈夫♪

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    投稿日: 2015.02.23
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    春の近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんが働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか―。鳥井は外の世界に飛び立てるのか。感動のシリーズ完結編、文庫版特別付録付き。 (「BOOK」データベースより) ひきこもり探偵三部作の完結編です。 なんだかんだ言って、結局シリーズ最後まで読んでしまいました。 私は谷越をそう感単には許せないなあ。 一番嫌いなタイプの人間だもの。 心がせまいのかな、私。 それぞれみんなが何かしらの心の傷を抱えながら生きているんだね。 でも、こうして出会ってつながっていけるのって羨ましいなあと思った。 いつでも来ていいよ、なんて場所、私にはないから。 だから自分の家が一番好き(笑)。 ほかに寛げる場所なんてないよー。 みんなあるの? ないのは私だけ? 相手を守っているつもりでも、実は自分がすがっていた。 なんかすごくよくわかる気がする。 自分にそういう経験は多分ないんだけど、なぜかあったような気がする。 事実に目を向けるには痛みが伴うことが多いけど、目をそらさずに真っ直ぐ見つめるのってカッコいいし、そうありたいね。 難しいけど。 塚田くんや安藤さんがでてこなかった、と思っていたら、ちゃんと最後にでてきてくれてうれしかった。 CDやDVDのボーナストラックみたいに、シークレットトラックがついているの。 あとがきのあとに。 それからシリーズにでてきたお料理のレシピや、全国銘菓のお取り寄せ情報なんかも。 最後の1ページまでじっくり読まなきゃね。 あー私も栄三郎さんちのおこたに入ってお茶飲みたい!

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    投稿日: 2015.02.05
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    じさまがたがいい味を出していた。鳥井と坂木。彼らの関係は傍目に見て共依存で不健康。動物園の鳥は今までで一番痛いところをつくストーリーで読んでいて冷静ではいられなかった。「現実を直視せず、自分の責任、人生さえも他人任せにしようとしている」谷越や松谷のような「輩」はいる。いちいち相手にしきれないし、「わかんないだろ。理解不能だろ。だったら考えるな。俺に干渉するな」と声を大にして言えばいいだけだが、できないことのほうが多い。「違うなら違うで、話し合って近寄ればいいだけんのことでさ」そうしていきたいものだ。

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    投稿日: 2015.02.05
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    ひきこもり探偵の3作目で完結 連作短編ではなく長編 動物園の事件はともかく、鳥井と坂木さんの共依存について前向きに解決していきそうでよかった まぁ、世話を焼いてる方は共依存の関係性を認めたくないものですよね 長編にするために、複数の謎や関係性が出てくるけど、結局は短編を小分けにしてつなぎ合わせてるだけな印象 まぁ事件の中にもちらほらと人間関係のヒントが散りばめられているので、唐突な感じではないんだけどね いや、ホントに家族の関係って難しいね 一緒にいるから家族なのか、血が繋がっているから家族なのか 個人的には遺伝的な家族よりも習慣的な家族を重視したいところだけど、それはそれで問題もあるしなぁ~

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    投稿日: 2015.01.16
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    引きこもり探偵シリーズ 完結編。そして今回は長編。 鳥井は好きだ。 でも他の登場人物のちょっとした言動になじめなかった。 それがきっとこのシリーズにハマらなかった理由。 (図書館)

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    投稿日: 2014.12.07
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    あぁ、終わってしまう・・・と思いながら、読みました。 私の知らないどこかで、あの人たちが今を生きてるのかも・・・これからも、時々、そんなふうに思い返すようになりそうな物語でした。

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    投稿日: 2014.12.01
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    完結編は短編形式ではなく 長編形式。 語り手・坂木司が現在の性格となった 理由がなんとなく説明されて、 なんとなく納得。 (納得しきれないところもあるけれど) 自身の判断基準を持てなかったり、 世間体や道徳観念にとらわれすぎるといったことは 誰でも少なからず陥りがちなことだと思う。 かといって必要以上の情報が見えてしまう 現代において、周りに流されっぱなしだと いつか個人単位で破綻、もしくは何も残らなさそう。 トリックとか謎解きの部分とは別のところで 考えさせられるミステリ三部作だった。

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    投稿日: 2014.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    引きこもり3部作の最終作 物語をしっかりと畳んで置く姿勢がまずは嬉しい。世の中散らかしっぱなしで放置されたシリーズ物のなんと多いことか。こういう風に畳んでおけば仮に次回作を出すにしても、けじめがついてて良いと思うんだけど。 本作はミステリーとなっているけど、もはや所謂ミステリー部分は完全に付録。むしろ鳥井と坂木、そして滝本らの生い立ちの謎に迫る解決篇が本論。1作目から読んできた読者にはこの展開がたまらなく読ませる 自分を格付けして、その格より他人が上か下かで態度を決める。自分の格をあげるために仕事や学歴や服や趣味やを選ぶ…俺だってそういうとこはたくさんあったし、ひょっとすると今でもあるかも知れない。 自分の格なんて、自身で決められるものではなく、人が勝手に決めるもの。自分でどうしようもないならほっておき、自分の価値観を大切にして納得できるように生きる方が健全だと思う。 一方で最低限のマナーや道徳や公共性は順守しておく必要があるとも思うし、それらを判断するには他人の目を意識せんといかん、そこら折り合いの付け方が難しいんだけど、でもそれが社会生活ってもんなんだろうな。

    3
    投稿日: 2014.10.14
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    読み終えてから、この作品のレビューを書くまでに少し時間を置きました。きちんと思いを鎮めてから書きたかったから。それでも長いレビューにはなると予感していました。さらに、何度も書き直しました。 坂木司三部作の最終話は、それまでの2冊が連作短編集の形式をとっていたのに対して、中長編…といったところでしょうか。一つの謎に向き合う中で、多くの人が自分の心の檻に気づかされ、そこから自分を解放しようと動き始めます。 実際は、こんなふうに徹底的に自分の心を壊しに向かってくる鳥井のような人はいないような気もしますし、壊されてから再生してゆくような強さを持つ人も、さほど多くはないと思ったりしましたが…ここまで書いて梨木香歩の「裏庭」に書いた自分のレビューを思い出しました。破滅と再生はひとつなのだ…と。さらに、もののけ姫のラストシーンも心に浮かびました。破滅や破壊は終末を意味しない…多くの敬愛する表現者たちがそれを教えてくれているのですね。 作品世界とは、かつてはおおよそ作者の精神世界を意味するものだったと思うのですが、森博嗣と出会い、そうして坂木司に出会って、その作品の中に実在するかのような時空の広がり、人と人との繋がりの拡散と継続…そのような意味での作品世界を実感するようになりました。彼らの作品の中には、時空を超えて繋がっているものがあります。登場人物の何人かは、彼らの複数の作品の中に出てくるのです。しかもその時には、ちゃんと時間が経っていたりその逆だったりして、変わらないところもありつつ、最初に登場したときとは成長していたりします。とてもリアルです。 そうして、そのようなキャストとの再会は例外なくうれしいもので、作品世界を自分のものとして心に取り込めてしまうのです。 この作品の中に出てくる松谷明子…彼女が鳥井との対決を乗り越え、心の檻を壊してゆけるのかどうか…それを知りたい人は「ホテル・ジューシー」を読むといいですよ。鳥井との衝突から生まれた互いの認め合い、破壊からのコミュニケーションが、彼女をどう再生させたのか。あなたは、別人のような松谷に目を瞠ることになるでしょう。私は先に「ホテル…」を読んでいたので、他の方のレビューで気づかされ、あらためて読み直して少し驚きました。 さて。 坂木司三部作は、私なら十代の少年少女に勧めたいです。必ずすべてを読み通すことを大前提に。そうして、まだ読んでいないすべての人に、幾つになってからでも遅くないから、読んで欲しいですね。もちろん、最後まで。人が生きるために、本当になくてはならないものを示してくれている…そんな思いを持ったから。 自分だけの価値観。借り物でない、自分の内側にあるもの。 いじめや、仮面をかぶった人たちが過ごす虚構の人生に、鳥井は辛辣です。でも、その分析は凄い。つまりは坂木氏が凄い。人の心の弱さをこんなふうに書いてしまえる作家さん、初めてでした。 最後に。 守っているつもりで守られていた。そのことをやっと認めることのできた作品中の坂木司は、鳥井の部屋を訪れるのを突然やめることを宣言しますよね。 あれはエゴ。本当に自分のためだけの行動です。 鳥井は坂木を通じて多くの人との縁が生まれ、「世界には、俺を傷つけようなどとは思っていない連中がいる」ことに、ちゃんと気づき始めています。少しずつ、彼も心の檻を解体してゆくことができるでしょう。坂木の力を借りながら。 だから、かえって坂木の行動は鳥井には逆効果でしかないんですよね。そこだけを見て、それだけを思えば。 でも私は、鳥井たちから人の行動の意味をちゃんと考え、正しく理解することを学びました。 坂木自身には必要なことでした。坂木自身の心の檻を壊す時が…滝本の指摘や今回の事件を経て訪れたのです。坂木はそれをちゃんと受け止めたのです。 そのことで鳥井を裏切り、鳥井を傷つけ、鳥井を失っても構わないなんて、彼は思っていません。坂木にはわかっていたはずです。一時的にパニックに陥ることがあっても、鳥井は考える。そうして坂木の行動の意味を理解する。彼にはそれができる、と。 破壊と再生…それを坂木は三部作の中で自らに課すことができるまでに成長を遂げたのですね。 巻末のレシピもシークレットトラックも、うれしい仕掛けでした。 坂木三部作は、今年のベスト。本当に素敵な作家さんに出逢えました。

    0
    投稿日: 2014.08.28
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    殺人の起こらないミステリ。 起こらないけれど、犯罪者心理は同じ。 被害者の心理、加害者の中にある、被害者意識、社会に対する恐れ…人と人の関係に摩擦を起こす様々な原因を、丹念に解き明かしていく。 登場人物の心の揺れを通して、それが理屈ではなく、気持ちで理解できる。 版を重ねている理由が分かる気がする。 巻末のレシピ集、『鳥井家の食卓』は、ぜひ作ってみたいです。 鳥井、嫁に欲しい。

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    シリーズ最終巻。 動物園で起こった野良猫への虐待を調べることになった、鳥井と坂木。 残酷な内容ではありましたが、結末には納得できたかなと思います。互いに共依存のような関係にあった鳥井と坂木も一歩前進できた感じですし、滝本の過去にも触れる内容があり、この物語に関わった人たちが、この3部作を通して、自分を見つめ直して、一歩踏み出したような感じがしました。

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    投稿日: 2014.07.26
  • 期待し過ぎたかもしれない…。

    ひきこもりシリーズ第三弾。完結篇。或る日、動物園で野良猫の虐待事件が頻発しているらしいと相談を受けた坂木と鳥井は、事件を解決に導くべく行動を開始するのだけど…。少しずつ、少しずつ世界を広げていた鳥井が、文字通り羽ばたいて行けるのか…。実はこのシリーズ、面白く読めるのだけど、所々で引っ掛かりを感じていて。結局最後まで坂木が好きになれなかったのが残念。そしてラストのシークレットトラック。これは蛇足だったかなぁ…折角やや強引にも綺麗に纏まっていたラストが半端になってしまった感。

    2
    投稿日: 2014.07.25
  • 動物園の檻

    『はあ~、ええお湯やなあ』っていうお風呂の温度が42度。熱すぎたり、ちょっとぬるいかなって感じる。でも42度のお湯を飲んだ事がないので、熱くはないだろうけどどれくらいなのかが分からない。ややっこしい例えですみません。この本を読んでふっと出てきたのです。今までは男性と女性などあるいは大人と子供などという表面上のくくりで物事を見てしまっていたかなと。 登場人物たちの、私が知る初めての感性や、私の想像もつかなかった感情におどろき引き込まれました。付いて行くのがやっとでしたが『ほっ』と完結良かったです。 動物園の檻の話が出てきます。私など檻の意味など考えることすら及びもしない。でもここでは本当に心に収まる檻の存在意味がありました。是非シリーズ読んで感じてください。

    1
    投稿日: 2014.07.03
  • ひきこもり探偵シリーズ 完結編

    いじめが原因でひきこもりになった鳥井。その鳥井を見守り続けている坂木。このひきこもりの鳥井がなかなかのキレもので、数々の難題を解き明かしていくというストーリーです。その難題を持ち込んでくるのが坂木で、何か問題を解決するたびに友人が増えていき、鳥井も坂木も少しずつ成長していくのがとても微笑ましく好感が持てます。このシリーズもついに完結編。 今回は鳥井のひきこもりの原因となった人物との再会です。望んでいない再会でしたが、その再会がきっかけで鳥井、坂木にこれまでにない大きな転機が訪れます。第一弾ではちょっと鬱陶しく思った鳥井・坂木のコンビですが、最後はもう少し見ていたいと思いました。心情の表現が繊細で、文体も読みやすく、感情移入しやすい作品でした。 何年か後に、さらに成長した鳥井と坂木のコンビを見てみたいです。

    3
    投稿日: 2014.06.22
  • あ~、完結するの?ほんとにするの??

    もう3巻まで行ってしまうと、もう「見守っている感」が満載です。 鳥井、坂木の二人の過去の話も知ってしまえばあたりまえでしょうか。 バイプレイヤーのバックグラウンドも気になってしょうがありませんね。 完結してほしいやら、ずっと二人を見ていたいやらで、ついついページめくりが忙しくなりますが、 ラスト30ページはじっくり二人の世界観を味わいましょう。

    1
    投稿日: 2014.06.09
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    谷越が嫌な奴だなと思いつつ、自分もそう思われるような事をしてないか自分の言動について考えさせられました。人付き合いって本当に難しい…。 ミステリとしては物足りなかったり、最後が唐突すぎたりとちょっと不完全燃焼な感じがしたかな。

    0
    投稿日: 2014.05.12
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    ひきこもり探偵シリーズの完結編。 青空の卵→仔羊の巣→動物園の鳥 と、タイトルが気になっていたけれど読了してその意味がわかった気がします。 人と人との関係の在り方や、関わり方について深く考えることができてよかったです。 デビュー作だし、きっと読者に伝えたいことが本当にいっぱいあったんだろうな、って感じました。何年か後の二人にまた会ってみたいです。 いろんな方のレビューを読むと賛否両論ですが、それもまた、面白いですね。

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    投稿日: 2014.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最終章ということでどのような話が来るのか楽しみにしてましたが、一見して薄くて心配に。 結局二人がどう変わったのか、いまいちわからないですし、書きたいテーマはいっぱいなのに話は薄く消化不良感がありました。

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    投稿日: 2014.04.16
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    一つの事件を一冊で追ってるので今までのより集中力が必要だった このこ苦手だなぁって思ってた子も最後は好きになれたし相変わらずキャラクター造形がうまい そしてうわあああああああレシピいいいいいいいいいい!!!!!!!!歓喜です!!!!!!!! 一歩進めた二人にホッと胸をなでおろしながら、これからもニコイチの二人で居て欲しい

    0
    投稿日: 2014.04.15
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    にくいですね~。 鳥井と坂木の関係までもそこからもっていくか~ってちょいと思いつつ、そしてちょっと衝撃だった・・・。 動物園、いろんな目線で見てみるのもたのしいのかも・・・ ラストはほっとしました。

    2
    投稿日: 2014.02.17
  • がんばれ鳥井

    ひきこもり探偵三部作、完結です。 前作までの2冊は短編集のように、いくつかの事件ですが、 この巻は長編になっています。 事件の解決とともに、鳥井や坂木の過去の出来事もあきらかに。 いつまでもこのままの状態はよくないと、鳥井を外の世界へ・・ と思う坂木の葛藤、二人の関係はどうなるんだろう? と、心配しながら最後は読みました。 この二人をもっと見ていたいという気持ちはありますが、 こうやってきちんと完結されてよかったです。

    2
    投稿日: 2014.02.02
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    ついに完結!ひきこもり探偵第3弾。 ラストは終わりじゃなくて、ここからまた新しいスタートのような、春の陽だまりのようなラストでほんわかした。 決意した坂木のひと言に思わず叫んでしまった! 永遠じゃなくて絶対かぁ。いいねぇ、そういう存在。

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    投稿日: 2014.01.05
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    ひきこもり探偵シリーズ完結編。坂木と鳥井の中学時代の同級生が登場する。二人の最大のピンチ!!とひやひやするものの、意外にも鳥井は落ち着いていた。けつまつはいかに。

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    投稿日: 2013.11.13
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    キャラクターがくどいというか浮世離れしているので、好みが分かれそうな気がする。坂木さんの作品は、ほのぼのとしていて割と好きなのだが、リアルさに欠けるのがやや難点。善人と悪人がはっきりしていたり、予定調和な感じだからかな?まぁ安心して読めるという点もあるが。ファンタジーのような感じで楽しむのがいいかも。料理の描写は毎回おいしそうだな~と思う。

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    投稿日: 2013.11.02
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    僕の飼育係は僕だけなのだから、きちんと世話をしてやらなければならない。 そのとおりであるなあ、と思った。 たぶん対象が思春期向けなのだ。中学生くらいの時に読んだら苛めの話とかすごく共感して心揺さぶられることもあったかもしれない。そういうのを学習する時期だからな。 三部作とは知らず最初と最後だけ読んでしまったが全く問題ない。 頭を使わず、感情を使いたくないが文字を読みたい時におすすめ。

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    投稿日: 2013.10.10
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    大好きなシリーズだったので完結編は感慨深い…。シークレットトラックと鳥井家の食卓は嬉しいサービスでした。

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    投稿日: 2013.10.02
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    一口に愛といっても、恋人同士の愛もあれば、友達同士の友情だって愛だし、親子同士、兄弟同士、仕事仲間、ラジオパーソナリティー同士の愛だってあるでしょう。いろんな愛があるんだなあって、そう思いながらこのシリーズにBLタグを付けました。シリーズを知るきっかけが藤たまきさんだった時点で不可抗力だよ~。その後の鳥井と坂木の様子が見たいような、怖いような

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    投稿日: 2013.09.30
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    引きこもり探偵シリーズ完結作。このシリーズは苦手だと思ってたんだけど…とっても良かった。鳥井を引きこもりにした元凶が登場し、坂木と鳥井の関係に変化が表れる。坂木に別れを告げられた鳥井がたまらなく愛しくて、一人で坂木の家にやってきた鳥井がまた愛しくて。心にグサグサ刺さる言葉がたくさん出てきた。誰しも谷越の様なところや松谷さんみたいな部分ってあると思うから。滝本の過去も判明しお腹いっぱい!やっとこの共依存世界に馴染んできたのにこれで終わりなんて悲しすぎ。坂木と鳥井にまたいつか会えますように。2011/303

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    投稿日: 2013.09.28
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    引きこもり探偵最終章。 巣にある卵は成長しやがて飛び立つ。 一連の作品にかかわった、色々な人の手を借り、繋がって、次の世界を紡ぎだす。そんなイメージかな。 自身の狡さや疾しさを認めたくないがために、色々な言い訳を思い描き“良い人”であろうとする。 それは誰にでもいえることだし、その殻から抜け出すのは容易ではないけど…。 友のためにと言いつつ、自分の為の行動だったと気付く坂木。 巣だった二人の次の成長を又どこかで見てみたい。 内容としては…。 偽善者臭のする松谷さんがとても苦手…。 私は動物好きの良い娘ですぅ。 みんなに優しいんですぅ。 嫌いな人なんていません。 なんでみなさんそんな風に感じるんですかぁ。 私にはわかりません~。 ってな感じの子…。いるなと。。。(笑) 美月ちゃんの一言にスカッとする。

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    投稿日: 2013.09.28
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    2013.9.25読了 引きこもり探偵3部作完結。 登場人物が魅力的なお話でした。 最後、鳥井と坂木がちゃんとまた会えてよかった。

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    投稿日: 2013.09.25
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    ひきこもり探偵シリーズの完結編。 坂木を窓口にして、少しずつ世間との接点を広げていく鳥井。 でも実は坂木自身も、深く傷ついた心を持つ一人であり、鳥井に助けられていたと気づく…というか、そこから飛び立たなければならないと決断。 人は持ちつ持たれつで、生きているものなんだよね…と思う。

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    投稿日: 2013.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ完結編。最初の一歩が大きな一歩。何かを決断することは清々しい事だな、と思いました。大人になれば出来なくなることだからでしょうか、、、。

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    投稿日: 2013.08.24
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    ひきこもり探偵、完結編。 長い小説があまり好きではないので、その分自分とは距離のある作品やったけど、それを差し引いても、よかったな、と思える作品でした。 主人公の鳥居はすごく不器用で、時間はかかるもののひととつながることに挑戦していく。そしてそれを見守る坂木のやさしさ。 二人のかかわりあいの中であらわになっていく葛藤とかやさしさが、印象的でした。 すごくうまく人間が描かれた作品だと思います。 貸していただいた友人に感謝。

    2
    投稿日: 2013.08.21
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    再読してみると、この三部作の中でこの作品が一番傑作だと思う。 自分と向き合うこと。 それを、各個人が一生懸命やっている。その事に感動する。

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    投稿日: 2013.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある人物の登場で、野良猫虐待事件の謎解きをするのは鳥井にとって耐えがたいのではないかと坂木は心配しますが、予想に反して鳥井は終始毅然とした態度で対処していきます。鳥井にとって、受け入れがたいと思われた過去、それは坂木にとっても人生を変えた出来事でした。 この第3弾、『動物園の鳥』 からの登場人物、過去2巻から引き続いての登場人物、鳥井と坂木のまわりには、それらの人々が集まり、自称ひきこもりの鳥井の友人も着実に増えていきます。 坂木と鳥井の強い友情は相変わらずですが、最終局面で新たなステージへと向かいます。 自分が背負う傷を、ある者は心の鎧で、ある者は自分と違う誰かを守ることで、自分を支えようとする……。それをさらけ出すことによって、人は本当の意味で強くなる。そう思わせてくれるお話でした。

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    投稿日: 2013.08.02
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    ついに坂木が思い切る。この二人はこれからも一緒に生きて行くんだろうけど、新しい鳥井との関係はきっと今までと違ったものになっていくのだろう。 鳥井のキャラから好き嫌いが分かれそうですが、私的にはあの傷つきやすい危うい鳥井と、見えないところに傷を持っている坂木のどちらも結構好きでした。これで完結のようですが、後日談でいいからどこかでまた会えるといいなあ。

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    投稿日: 2013.06.29
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    巻末に、レシピがついてる!!   なんか得した気分。 引きこもり探偵の部分もいいですが、おいしそうな小説でもあるのです。どいつもこいつも、手間がかかりすぎて、主婦には敷居が高い、ので、読んで楽しむ。

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    投稿日: 2013.05.20
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    平凡なサラリーマンの坂木と彼の友人である、引きこもりだけど頭のキレる鳥井による探偵物語。本作では動物園で発生した事件とそれに関わる人々をはじめ、最終巻だけに坂木と鳥井の関係にも踏み込む。 それにしても、、、適当に借りたら3冊作の3冊目だった、切ない。

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    投稿日: 2013.05.14
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    「和菓子のアン」が面白かったので坂木さん開拓中。 引きこもり探偵 鳥井と彼の友人 坂木。彼らのもとに持ち込まれたのは、動物園でボランティアとして働く老人からの相談だった… 動物園で次々保護される虐待された猫たちと、やや過剰な博愛主義の可愛い子ちゃん。虐待の犯人を追いつつ、鳥井と坂木の過去にもスポットが当てられる。 引きこもり探偵シリーズ完結編、らしい。前二作は読めていないけれど、それでも無理なく読み進められる。 それぞれの価値観という檻を越えて悠々と飛び回る鳥のような鳥井が格好良い。

    8
    投稿日: 2013.04.01
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    ついに完結してしまった! どの作品も一気読み。仕事で疲れた頭にはちょうどよく、ほっとする作品でした。 謎解き自体は普通だけど、このシリーズの醍醐味って人間どうしのあったかさを信じたくさせるとこだと思う。 社会人になると、昔みたく単純にすぐ友達になれないって感じてた。全然興味ない話題や悪口大会にも付き合わなきゃいけない、めんどくさいものと捉えてるところもあった。 でもそうじゃなくて。 私がハダカで向かうと、相手も応えてくれる。そう感じることがたびたびあった。 年代を越えて、そういう関係を築いてる彼らは、私にとってちょっと憧れの存在。 うん、青くさいけど出会えて良かったです!

    0
    投稿日: 2013.03.30
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     引きこもり探偵の完結編。  中学時代のいじめの張本人が出てきたり、滝本の妹・美月が登場。  鳥井はいじめの相手との再会に過剰に反応した坂木が肩透かしを食らうくらいあっさりとしていた。お父さんと対峙した時のようになると思った私もビックリ。鳥井は中学時代をもう克服してたんだなあ。それは、絶対的に信頼できる坂木がずっとそばにいたから。  前作に登場した利明の言葉、 「違って当たり前なんだな・・・」当たり前のそんなことがなかなか受け入れられない世の中。世間体至上主義で、人を判断する世の中。そんなことを感じた、思っていた以上に深い話だった。でも、鳥井と坂木は様々な年齢も性別も関係ない、仲間を作っていき、それぞれの価値観を交感し合うところに今の時代をうまく生きていくヒントがある気がする。

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    投稿日: 2013.03.21
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    「切れない糸」が面白かったので、このシリーズを読んでみた・・・人と人との絆が食卓を中心に広がって行く様はほっとするが、坂木と鳥井の関係がどうにも不自然に思えて仕方ない。まあ「そんな人」と設定してしまえばいいのだろうけれど、同じ年齢の男性にあそこまで保護欲が出る男性ってのは、どうにもリアルな存在として捉え辛い。(うがった見方をすれば、BLスキーを狙ったあざとさに思えるというか、あるいは作者がBLスキーなのか。まあ、私の偏見かと思うのですが)  ラストにシリーズのお取り寄せやレシピが乗っていたのは嬉しかったナ。  あと、追加するなら鳥井が目上の人(あるいは初対面の人)を呼び捨てにしたり丁寧語使わず話すところは好きになれなかった。欧米と比較してどうこう言ってたけど、ここ日本だし。せめて敬称つけろよ、って。(私は◯◯ちゃんのママ、とか◯◯さんの奥さんとか呼ばれるの、嫌じゃないよ。そういった場面では、そういった存在としてその場にいるのだから。職場ではちゃんと私個人の名称で読んでもらってるしね。)

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    投稿日: 2013.03.15
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    シリーズ終了。 登場人物が、皆、心に傷を負っているけど心の優しい人なので読んでいて穏やかな気持ちになる一冊。

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    投稿日: 2013.03.10
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    生き方を指摘されたような気がします。今の自分は成りたい自分だったのか。周りの目、世間体を気にしすぎてはいないか。人に嫌われるのが怖くて、八方美人で主体性がない。松谷さんほど極端ではないが、自分のことを指摘されたようで、心に刺さりました。 「好きな人に好かれるための努力はするけど、そうじゃない人から嫌われるのはちっとも気にしない」 美月ちゃんの言葉ですが、少し楽になった気がします。無理をしなくていいんだと。 三部作でいろいろな気付きを与えてもらいました。本作で完結してしまうのが、本当に残念です。

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    投稿日: 2013.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    引きこもり探偵、最終章。 正直、主人公があまり好きでなかったけど、 最後の最後で、頑張ってたので良かったと思う。 謎解きの解決自体は微妙にすっきりしなかったけど、 まぁ、そういうものなのだろうな、と。 これからの二人の関係が良いものでありますように。

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    投稿日: 2013.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひきこもり探偵シリーズ第三弾。最終巻にして、1巻まるまる一つの事件。 この巻では、自分とは違う考えがあること、それを受け入れることの大切さが端々で語られていて、それが胸に刺さった。 だって私は、想像力にかけるって、何度も言われてきたし、そんなことを働き出してから気づいて、今まで迷惑をかけてきた人たちにとても申し訳なく思っているから。 「ある種の人々は、自分の世界観を決して曲げようとはしない。…(中略)…きっと、そういう人たちはいつかの僕のように想像力が足りないのだと思う。なぜ相手の人はそういう状態なのか、どうしてそうなったのか、これからどうしたいのかという事に一歩踏み込んでみれば、おのずとそういう言葉は出てこなくなるだろう。」とは、坂木くんの独白。 「全部の人に好かれようなんて、どだい無理な話よ。…(中略)…だから私、好きな人に好かれるための努力はするけど、そうじゃない人から嫌われるのはちっとも気にしない。ただ、相手の言うことに耳は傾けるようにしてる。もしかしたら、相手が言ってることが合ってるかもしれないし。」とは、滝本の妹、美月の言葉。この生き方、考え方、これを目指そうと思う。 坂木と鳥井の依存関係は、坂木が鳥井が自分の家に来るまで鳥井の家に行かない、と宣言し、鳥井は怒り、戸惑いながらも頑張って坂木の家に行く、というところで、少しゆるやかに改善したのかな。 ちょっときれいにすっぱりとは終わらなかった本シリーズですが、 「それでも僕らはテーブルを囲んでいる。暖かな湯気を共有する人たちがいる。」

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    投稿日: 2013.02.16
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    読み終わってしまったのが悲しい。 エピローグを読んで悲しくなって、シークレットトラックがあるのを見つけて喜んで、それも読み終えてまた悲しくなってしまった。 もっともっとこのシリーズを読んでいたい。 まだまだ坂木さんと鳥井さんと、滝本さんと巣田さんと栄三郎さんと…、みんなの話を読んでいたい。 本当に悲しいけど、嬉しい気持ちもある。 鳥井さんが坂木さんを迎えに来てくれたことがとても嬉しい。 大好きな人に会いに行く幸せ、大好きな人が会いに来てくれる幸せ、その両方で心が満たされている。 大好きです。 この物語が。 大好きです。 家族が。友達が。先輩が。後輩が。 私に笑顔を向けてくれる人達が。 一緒に同じ時間を生きている人達が。 大好きです。 私を生かしてくれている全てが。 みんなに「ありがとう」と伝えたい。

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    投稿日: 2013.02.05
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    引きこもり探偵シリーズの完結編です。 表紙の絵の通り、鳥井が引きこもりから抜けだすかもという展開で終わっています。 坂木にとっては自分を支えている柱を突き放す苦しい決断でしたが、そのおかげで今後新しい二人の関係を築いていけるのでは・・・。もとより、この二人の関係は切っても切れない深いものになっているわけだから、心配はしませんけどね。 忘れてはいけない今回の事件。いつもに増して抉ってきました。世間体を気にするの誰しもが心の何処かに持っているもの、特に日本人には多いのでは。鳥井の言葉が私の心も突いてきて、ちょっと苦しくなりました。

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    投稿日: 2013.02.04
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    ■僕らは、大人になる。 春の近づくある日、僕・坂木司と鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか――。はたして鳥井は外の世界に飛び立てるのか、感動のシリーズ完結編。鳥井家を彩る数々の家庭料理をご自宅で作れる、簡単レシピ集「鳥井家の食卓」など、文庫版おまけ付き。

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    投稿日: 2012.12.02
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    正直に云うと、私はこのシリーズが苦手である。それを踏まえた上での感想。 最終巻だからか、今回は短編ではなく長編、頼まれて事件を調べていると鳥井が引きこもるきっかけとなったクラスメイトが出て来て、という流れだ。 しかし坂木が心配するほど鳥井は大変なことにならず、私からすると、これは坂木が鳥井から離れるための話なのではないかと思えて来た。 坂木は鳥井にとって唯一の神で、その存在を得ることで自分の存在を認めているように思える。自分という存在が嫌われないためには、鳥井という存在が必須だから鳥井と居なければならない、と。 確かに物語を通して鳥井の世界は広がったが、手放したのはあくまで坂木の準備ができたからであって、鳥井が万全の準備をできたかと云えばそうではない。2巻で鳥井を手放す覚悟をした坂木だが、結局その時も鳥井の対象は坂木にしかなく、3巻でもこれと云った変化が私には見受けられなかった。 鳥井が謎解きをする場面は、他人の内面にまで急に割り込む形になり、少々不自然さが目立つ。それだけ中に入って置きながら、やはり引きこもりであることは変わらない。「病気の話」を解決したのは、坂木だけなのではないだろうか。

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    投稿日: 2012.11.11