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孤島の鬼
孤島の鬼
江戸川乱歩/東京創元社
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総合評価

148件)
4.4
79
40
17
2
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不可思議な事件の探偵小説として楽しく読んでいると、いつのまにか恐ろしい物語に足を踏み入れてしまっていた。落ち着いて読み返せば目を逸らしたくなるような内容ではあるが、江戸川乱歩のかく文章にはむしろ目が離せなくなるような魅力があり、若干の苦しさを感じながらも読み続けてしまう。体験談として語られる物語は余分なものが省かれている感じがすごく好みだった。特に死の間際になっても同性からの愛は受け入れられないところと丈五郎が宝によって気が狂い結末を迎えるところが個人的によかった。

    2
    投稿日: 2026.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読むタイプの作品だった 同性愛って異性愛?と比べるとどうしても両思いになれる確率少ないんだろうなぁと言うことをしれた 最後の終わり方凄い好きそんなにすきやったんやな…

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー、冒険、BL要素、好きなもの全部盛りで楽しかった。諸戸さん、一途で必死で可哀想で涙。洞窟で蓑浦を励ますところ『絶望しちゃいけない、最後の1秒まで、絶望しちゃいけない』いい男すぎん?告白シーン多かったけど、愛の伝え方がどこも重くて悲観的で、美しかったな。秀ちゃんの手術をした諸戸の気持ちよ。そりゃ、愈々失望で、絶望で。最後の一文、一生好きだ。

    0
    投稿日: 2025.12.16
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    明智小五郎という、言ってみたら安全牌がいない作品なので面白さの奥行きがすごかった。 また忘れた頃に読みたい作品。

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    幽霊塔から乱歩にはまって、さらに短編集を数編読んでからこの作品に入りました。「芋虫」「陰獣」と似た雰囲気で美しい人間と異形なるものの対比を描く乱歩のおどろおどろしい構図は不気味です。真夜中に読んでると殊さらにそれが際立つ。自分だったら作中の友人とこう向き合うだろうなとかすこし反発するところもありましたが、人間社会のいろんな不条理が混ざってて読み応えがありです。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    面白すぎる!初めて乱歩の少年探偵団シリーズ外に触れた。ゾクゾクする気味悪さと、想像を超えてくる柔らかな発想。これが書かれて約100年と思えぬ読みやすい文。おすすめです!

    0
    投稿日: 2025.02.04
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    中学生の時に「孤島の鬼」の劇をし その時、少年探偵団の役をやったという 話から息子が持っていた「孤島の鬼」を 読ませてもらうことに。 その頃、やった劇の内容とは全く違い 少年探偵団などは一才登場せず!!(笑) 昭和4年から5年に連載されたものとは 思えないほど新鮮!?な面白さ(怖さ)が 満載。時代を感じたのは今では使えない 禁止用語がたくさん何回も出てきたところ かな。

    1
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初代さんの骨の灰を食べるほど初代さんのことが好きな蓑浦さんは何で秀ちゃんの顔を見てから彼女に一目惚れしたのか今になってもわかんないやんwww高校生のときこの本を読んだことがあって、初代さんの魂に導かれて秀ちゃんと出会い、秀ちゃんのことが好きになったことを本で書いた。それはありえないのだろうって当時高校生の私何回も突っ込んでたことを思い出してめっちゃ笑ったwww相変わらず諸戸さんっていうキャラクタが一番好きだw寝ているうちに苦しかったときも最後の息を引き取ったときもずっと蓑浦さんの名前を呼び続けるって切なさを感じでた。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (区切りのいいところで萌をぶちまけます。) まだ途中なのであとで書きあげます。 〜37ページ やだ、乱歩チャン、あんた天才すぎない、、、??諸戸チャンの蓑浦チャンに対する愛情とか執着がもう完璧なのよ。泥酔して2人が蓑浦チャンの部屋行く下りとか。しかも美形攻めって、え、映像化してないの???嘘でしょ、、、 蓑浦チャンはピュアニッシモで可愛すぎるし、好きだけど優しくしたいから無理強いはしない諸戸チャンも推せる。普通の鈍感受けとは違って(もちろんそれもかわいいけど)蓑浦チャンが「もしや彼は私と初代との恋を知って、私に異性を与えないために、私を彼の心の内にいつまでも1人で保っておきたいために、自ら求婚者となって、私たちの恋を妨げよいと企てたのではあるまいか」って気づいちゃうところが素晴らしい。それにしても乱歩チャン、これは良い執着で助かります。本当にありがとうございます。時代を超える萌えパワーってすごい。先が楽しみすぎる。 〜123ページ 2人とも死んじゃった、、、 それにしてもトリックが見当もつかない。ほんとにどうなってるんだろう。壺や鼻のかけた乃木希典の胸像の意味が知りたい。家系図が大事なのは分かる。家系図から題名にある孤島に繋がるとか? ここまでにもめっちゃBLポイントあって幸せ〜〜 読み直す時にまた書こう。 〜最後 読み終わった!とても面白かった、、、

    6
    投稿日: 2024.08.01
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    大好きな江戸川乱歩!私が読んできたたくさんの江戸川乱歩に作品の中でダントツに 良かった。読み始めた頃からは想像できない結末だった。 流石に最後は苦しすぎたかな。特に最後の発言!江戸川乱歩にしては長めだけど読んで損はしないからお勧めです!

    2
    投稿日: 2024.05.02
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    地獄絵だ。闇と死と獣性の生地獄だ。 ------------------------------------------------- これはミステリーだろうか、ホラーだろうか、冒険小説なのだろうか。どれにも当てはまるし、どれでもなく「江戸川乱歩」というジャンルなのかもしれない。 江戸川乱歩の小説は『人間椅子』しか読んだことがなかったが、それと同様に「醜いものなのに(醜いもの故になのかもしれない)惹き込まれていく文体」を感じた。 悪意、復讐、性愛、偏愛、など「毒」がこの小説にはある。厄介なことにこの「毒」はクセになってしまう。読書の日常の思考にじわじわと侵入してしまう。とてつもない余韻を残し、忘れられない爪痕を残す。 諸戸道雄がこんなに魅力的なキャラクターになるとは思わなかった。最後の章のタイトルは「大団円」であったが、切なさを残す終わり方も余韻を増幅させている。 学生時代の最後にこの本を読めて良かった。

    2
    投稿日: 2024.03.31
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     本作品には明智小五郎という絶対的な名探偵は登場しませんが、深山木幸吉・諸戸道雄・北川刑事・(それに蓑浦金之助?)という、凡人の素人より少しだけ探偵の素養のある方々が力を合わせて解決していくという面白さがあります。 少年少女・ネタバレSALONO(ネタバレ注意!)  江戸川乱歩【孤島の鬼】ネタバレ感想会(上)   https://sfklubo.blog.jp/archives/23813740.html  江戸川乱歩【孤島の鬼】ネタバレ感想会(下)   https://sfklubo.blog.jp/archives/23833457.html

    6
    投稿日: 2024.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。一気に読めた。 恋人が殺され、その謎のために三重県の孤島に行き信組を探るという話。 ほとんどの登場人物の外見が気持ち悪いというのはどういう事なんだろう?

    1
    投稿日: 2024.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで読んだ小説の中でずば抜けて面白かった。 普通なら途中で飽きてくるのにそれがない。 ただの殺人事件の謎解きかと思いきや、どんどん スケールがでかい話になっていき最終的に 冒険的なことしてた。次何が起こるのかハラハラしたし、 登場人物も個性があって良い。 最期の3行くらいでうわ~!!!!!ってなった。 本当におすすめ。道雄…!(T_T) 主人公が初代さんの遺灰を食べて、復讐を誓ったシーンが 大好きすぎる~~

    0
    投稿日: 2024.01.26
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    おそるべき名作。 密室殺人と衆目殺人を扱う前半の本格推理、事件の背景に迫る中盤の怪奇小説、暗号解読と地下探検の終盤の冒険小説…。ジャンルを軽々と乗り越えて、真相が明らかになり、物語は大団円に。これが乱歩最高傑作といわれるのもうなずける。婚約者・木崎初代への愛に加えて同性愛の雰囲気が作品に重要な彩りを与える。それだけじゃない。終盤で明らかになる●●(差別語)者製造の実態!!何とも、こちらの想定をはるかに乗り越えてくる展開に圧倒された。

    0
    投稿日: 2023.08.14
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    予想以上に面白かった。 ある夫婦の身体的特徴に関する説明のために書いたという小説という設定。 夫の若さに似合わぬ白髪頭と妻の太ももにあるとてつもなく大きな痣の理由が記されています。 物語が進むに連れてあきらかになる真実が面白く、ページを繰る手が止まらなくなりました。 減点ポイントはやや表現がグロい描写があるところでしょうか? それがなければ五つ星だったかなぁ。

    23
    投稿日: 2023.01.24
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    ミステリーかと思ったらえぐみと恋愛模様がメインのサスペンスだった 共通した論理が作中に散らばってて面白いです

    3
    投稿日: 2023.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    道雄は故郷と本当の親に会って、外科病院の院長になってお金持ちになって、愛されて生きるべき人物だったのに死んでしまった ヘテロな主人公とは添い遂げられないのは序盤で分かってはいたが、それでも1番の頼みがいある親友のまま幸せな生涯を遅れたかもしれない 病で死んだらしいが、主人公が結婚してしまって添い遂げられない心の病でやつれて死んだのかもと思うとやるせない

    1
    投稿日: 2023.01.08
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    読み始めたらすぐに引き込まれ、続きが気になってあっという間に読めてしまった。 自身が若いのに白髪である理由と、妻の体に不可解なあざがある理由をいちいち訊かれるのがだるくなった主人公が、読めばわかるように経緯を書いた本という設定である。後半になるにつれ妻のあざの理由が見えてくるが、主人公が白髪になることについては、タイミングは物語の山場だろうという予想にもなっていない予想しか出来なかったため、いつ来るか、何が起きてしまうのかとドキドキさせられっぱなしだった。 江戸川乱歩の作品の特徴である、気持ち悪さやルサンチマンから来るサディズムが健在で面白かった。しかし、ある人物については惚れた相手が悪かったというほかに言葉が見つからない。

    2
    投稿日: 2022.12.11
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    びっくりした。とんでもない濃厚な作品。これが100年前に書かれた文章なのか?いや、100年前でないと書けないのか?回顧録のような形式で、語り手の前フリが効いているため、ワクワクしながら読み進めた。途中ショッキング(というかグロテスク?いや、実際に社会にそういった人は一定数いるのだから差別的な発言は良くないか)な描写があり、若干戸惑いつつも展開が面白くて読み勧めてしまう。BLのはしり、なんて言われているが当時は社会にどう受け入れられたのだろう。あっと思わせるトリックから幅広い多様性をテーマに取り上げつつ、最後は冒険譚という、なんとも素晴らしい小説だった。結末をハッピーエンドと捉えるのは人によるかもしれないが、私は作中で報われた人が多い作品だと思った。

    2
    投稿日: 2022.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一日で一気読みした本。密室状態での恋人の死、依頼した探偵の衆人環視のもとの謎の死、さらにそこから繋がる怪事件の真相を解き明かすべくとある孤島へ向かう主人公と、彼に想いを寄せる諸戸。常識に囚われているとまるで太刀打ちできないトリックが次々と出てくるのも魅力だが、そこからが地獄の本番。一体何を食べたらこんな話が思いつくんだ。。

    1
    投稿日: 2022.08.13
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    初めての江戸川乱歩。 主人公の恋愛から始まり、主人公に好意を寄せる同性愛者の嫉妬、密室殺人、次々と関係者が暗殺されるアメドラ的展開、幽閉された女の手記、奇想天外な思考の黒幕。 これだけ濃い要素をぶち込みながら破綻せずにまとまっていて感心する。 これが1930年の作品か。

    2
    投稿日: 2022.06.02
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    とっても面白かったです。 主人公の取り巻きたちも良かった、お話しも、ストーリーを説明するテンポも良かったです。

    0
    投稿日: 2022.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今のコンプライアンス脳をリセットしなければ生まれない作品だということ。 自分と同じ障害者を量産して障害者をマイノリティーにしようとする世間へのカウンター。 子供の特性を使った密室と衆人環視の連続殺人。 BL二人の暗闇洞窟探検。 ラスト一文も鮮やか。 「道雄は最後の息を引き取るまぎわまで、父の名も、母の名も呼ばず、ただあなた様のお手紙を抱きしめ、あなた様のお名前のみ呼び続け申候」

    2
    投稿日: 2022.02.13
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     1930(昭和5)年作。江戸川乱歩の「通俗」長編小説の代表作の一つ。とのことだが、乱歩で「通俗」以外のファインアート的なものがあったかどうかよく分からない。  娯楽作品に対比する場合のファインアートとは、大体において、大がかりなプロットに依存するのではなく一つ一つの細部、たとえば人物の心情や出来事のミニマルな部分に深く分け入る方向性に主眼がある。対して娯楽・大衆性においては、そうした細部へのこだわりは等閑に付することによって成立する。現代「純」芸術の感性はミクロなところへの眼差しにおいて際立つのであり、その姿勢は、思考の前提の部分を問い返すことにより「立ち止まる」ことを第一歩とする哲学の成立条件と一致している。  さて本作の「通俗」性はどうか。物語はかなり目まぐるしく変転し、作者の嗜好と思われる「奇形性への畏怖的な好み」「同性愛への興味」「殺人や冒険への志向」などの要素が百花繚乱的に連射される。だから読んでいてとても「面白い」のであるが、それぞれの要素への深い探究は等閑視されており、こだわらないからこそ、このような絵巻が可能なのであろう。読者は次々に呈示されるイメージの奔流=ストリームに身を委ねて、先へ先へと連れ出される。読後に呈示された各要素に関して思考を深めるかどうかは読者次第である。  本作では身体上の「奇形」がたくさん登場し、シャム双生児や小人などが溢れだしてくる。まるで映画「フリークス」のような世界だ。しかも、身体上の奇形は精神の奇形に直結するなどと、こんにちの人権の観点では決して許されないような偏見・差別的な叙述も大量に見られる。昭和の初め頃においても、日本文化には人権意識のかけらも無かったようである。  しかしそのような「判断」は、大衆芸術のストリームにおいては後方に置き去りにされるので、読んで楽しめる範囲内と受け取るならばOKということになるだろう。  本作は当時の娯楽小説としてよく出来ており、雑誌連載時の挿絵も本巻に収められているのがある種の雰囲気を醸し出して楽しい。乱歩を読むといつも感じる「作り物くささ」はやはり健在で、現実感のない感じがあからさまである。が、グロテスクさへの執着が咲き乱れる本作は印象的であり、記憶に残るだろう。  デヴィッド・リンチやクローネンバーグ的な感性の世界の炸裂として、芸術的観点から見てもそう悪い(無意味な)ものではない。

    1
    投稿日: 2022.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中井英夫絶賛! 江戸川乱歩の大傑作長編小説、『孤島の鬼』を読了しました。間違いなく自分の中で乱歩の評価が大きく変わった作品。乱歩は短編をよく読んでいて、いざ長編を読むようになると、好きだった乱歩が大好きになりました!  400ページ弱というかなりボリューミーな内容で、ダレちゃうかなあと思っていましたがそんなことは実に杞憂で、一度読み始めてしまえば、緊迫した展開に緊張の唸り声をあげ、アッと頓狂な声が漏れてしまう衝撃的な事実の数々! 約三日で読了しました。読めるか不安になった自分を恥じたい・・・・・・。『黒蜥蜴』を読んだときもそうでしたが、乱歩の小説は長ければ長くなるほどダレるどころか鋭さが増していって、文章も巧緻なものになっていく魔術が仕掛けられています(生き延びるの? 死んじゃうの? どうなるの? ずっとそんな感じ)。悍ましくて甘美な妖しい魔術。その魔術がページをめくらせる手を止めさせてくれないんですよねー。ほんとにおもしろい。「通俗小説」とは言うけれど侮るなかれ、乱歩節は顕然なのです。個人的にすごいなあと思ったのは、ミステリーで終わらない、むしろ謎が解き終わってからが本番、冒険小説的な側面も持つといった、飽きさせるところがまるでなく隙のない充実した内容でした。最初の語りから、どうして最後に向かって明らかになる真実が想像できたでしょうか! いちばん好きな場面は、『人外境便り』に始まる、秀ちゃんと吉ちゃん双生児にまつわる文章ですね。やはり中井英夫の小説のテーマにもよくなる人外という単語は、この小説の影響を強く受けていることに始まるのでしょうか。

    0
    投稿日: 2021.10.29
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    「深夜の博覧会」を読んだら、戦前の探偵小説が読みたくなりました。35年ほど前に読んだ「孤島の鬼」を再読。やっぱり、すごい小説でした。 書かれたのは昭和4年。横書き文字が右から左に書かれていた時代です。「説小偵探奇怪」といった言った具合に。 恋人を殺された主人公の青年は復讐のために、私立探偵を雇います。ところが、この探偵も奇怪な方法で殺されてしまいます。恋人は家系図を残していました。この家系図を巡って、青年は恐ろしい運命に巻き込まれてしまいます。 本書の前半は密室殺人事件、衆人環境の中での殺人、後半は世にも奇怪な状況の中での冒険譚です。奇想天外・荒唐無稽のストーリー展開、昭和を舞台にした猟奇色溢れるエログロ世界、たぶん当時では珍しいボーイズラブあたりが読みどころと思います。また、事件の起きる前に出没するせむし男も江戸川乱歩らしくて、雰囲気を盛り上げています。 見たことはありませんが、本書は「江戸川乱歩・恐怖奇怪人形」という現代では許されそうもない題名で1969年に映画化されています。ポスターをご覧になれば、本書の特異性がわかると思います。 皆川博子さんなど、多くの小説家が江戸川乱歩の最高傑作と評価しているサスペンスいっぱいの探偵小説。読んでない人は幸せです。

    1
    投稿日: 2021.05.27
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    こ、怖かった…最後のほうの真っ暗なところでぐるぐる同じところを廻って、水が迫ってきて…のところが、もう。息を詰めて読んでしまってました。 諸戸さんが切ないなぁ。 毎日ちょっとずつ、ゆっくりゆっくり読み進めて、乱歩のおどろおどろしい怪奇ミステリー、存分に堪能しました。

    14
    投稿日: 2021.05.08
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    原点に帰る!(笑) 盟友 横溝正史さんのは、中学の時に良く読んでたけど、こっちは、怪人二十面、少年探偵団とか知ってるものの、ちゃんと読んだのは、これが初めてかも^^; さすがに時代設定は、古い感じやけど、この古いおどろおどろしい雰囲気は良いな。挿絵も怪しく、今では放送禁止用語になってる表現もあるし。 何か、恨みは物凄いけど、他人を巻き込んで、こんな形で晴らすのはあかんやろ!自身の体がどうであれ、他人まで… ミステリー要素だけでなく、ホラーとか、恋愛要素(同性も)あって、なかなか楽しめました。 名作は、時が過ぎても変わる事なくおもしろい。

    28
    投稿日: 2021.05.01
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    これが初めて読んだ乱歩です。 読んだ後、放心して、悲しくて、どうしようも無く、一週間は現実に帰って来れなかった。 同時に小説ってこんなに面白いものか…!と打ちのめされた。 五十音の組み合わせの文字が文章になっただけで、乱歩という人が書くと世界はこんなにも衝撃的に面白いものなのかと驚愕した。 読後のあの喪失感。私が諸戸に恋をしていたのだと思う。

    2
    投稿日: 2020.11.24
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    40年以上ぶりに江戸川乱歩を読んだ。 1930年の小説が、1987年にほぼ完全に復刻・文庫化され、2019年に読めるとはありがたいこと。

    0
    投稿日: 2019.08.29
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    実は江戸川乱歩の本はこれが初めてで、しかもどうやら当たりの作品。 古くさい表現ながらも当時の時代らしさがあり、今もって古くさい作品とは思えない内容だった。 ミステリーにつきものな密閉殺人や完全犯罪の手口もなかなか面白く、かたわというと今でこそ禁止表現だけどこの時代は普通にあった言葉でしかもそういう人間を作り出しているという悍ましさ。 読み終わってみればなんだかあっさりしたもので、後半どうやって締めくくるんだろうと思っていたけど、モーツァルトの曲のようにあっさりとつとなく終わらせる、これが江戸川乱歩の作品だ、といわせんばかりに。 読み応え十分な夏のミステリーにはぜひ江戸川コナン、もとい、江戸川乱歩をどうぞw

    1
    投稿日: 2019.08.11
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    昔漫画では読んだけれど、原作は初めて。あらすじはほぼ知ってるのに十分面白かった! 恋人を殺され、その死の真相解明を依頼した探偵役も早々に殺され、ようやくたどり着いた実行犯と思われる人物も殺される。その後は、敵の本陣とも言える孤島に乗り込んでの対決。 犯人を捜す推理小説であり、隠された財宝を探す冒険小説であり、グロテスクな恐怖小説のようでもある。プラス恋愛小説の要素もあって、てんこ盛り感がすごい。 でも、途中張られた伏線もきれいに回収され、最後にすべてが繋がっていく様は読んでて気持ちがいい。 今では絶対許されない差別的なワードと、同性の恋愛ががっつり描かれているのにはビックリしたけれど、物語としては面白いし、全編を通してのおどろおどろしい雰囲気は好き。

    1
    投稿日: 2019.05.22
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    正直に言って後味の悪い作品。 ただ、面白いかと問われると、素晴らしく面白く、読みやすい。 昭和初期に書かれたものとは思えないほど読みやすく、入り込みやすい作品であり、だからこそ、後味も悪く胸糞悪いという言葉がしっくりくる。 登場人物全ての人間に対して色々な意味で気分が悪くなるような、そんな気持ちにさせる本だった。 江戸川乱歩の作品はどれも、わかりやすい謎解きと、奇怪さが入っているように思う。 この本も中盤までは謎解きがメインになり、ミステリー小説のように読み進める、終盤になると気味の悪さと恐怖感がリアルに描写されており、読んでいるとこちらまで恐怖にかられるようである。 ただ中盤までの伏線と言おうか、謎であった部分は全て明るみに出るので本来ならばスッキリとした最後であろうが、なんとなく、釈然としない最後である。 そのラストに私は色々と考えを巡らせ楽しめたが、今の時代だと読む人を選ぶのではないかと思う。 そしてこれは時代のせいもあろうが、人間に対して差別的な描写がかなり多いため、ここも胸糞悪いと感じる部分であろう。 読む時代が今ではなければ、私自身が当時を生きている人間だったならば、少し違った感想が持てたのかもしれない。

    1
    投稿日: 2019.05.17
  • 流石は大御所。言うことなしです。

     異形の者への異常な執着、ボーイズラブ、そして、旧家、孤島とくれば、これは日本文学の一分野として確立しているあのジャンルですよね。  昭和4年から1年以上かかって、雑誌に連載された物語とのことです。当時のままの表現が今となっては新鮮です。  話の展開としては、全て事件が終わってから書かれたというスタイルなのですが、なかなか謎を明かしてくれません。もどかしいったら、ありゃしない。連載当時は、次号が出るのがさぞ待ち遠しかったでしょうね。また、この本には、当時の挿絵が付いており、こちらもとても興味深いものがありました。  日本家屋における密室殺人。ここから始まるわけですが、最初でこそ推理小説風ではありますが、次第に乱歩特有の異様な、あのじめっとした世界となります。ラスト近くの洞窟探検は、インディージョーンズも真っ青でありますよ。  間違いなく、著者の代表的長編小説であり、読んでみれば、これが夢野久作や横溝正史に影響を与えたことは、素人の私でも判ります。乱歩ファンは勿論、夢野久作や横溝正史ファンの方も必読というのはウソではありませんでした。

    0
    投稿日: 2019.05.01
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    雰囲気を味わいたい!・・旧作の映画を観て本編物語よりそこに映り込んでいる当時の街並や風俗に思いをはせるといった、そんな読み方で本書にあたった。そして多量の挿絵(連載当時に載った竹中英太郎による画全点)のつまった本書はそんな願望に十分こたえてくれる(おもてなししてくれる)もので愉しく物語世界に浸ることができた。正直乱歩の長篇のほとんどは凡作の山(失敬)でしかなく(比して珠玉の短編作品は今も愛読)本作は比較的評判の良いものではあるけれどその域にとどまる出来かと思う。それでも本文庫は稀有の愉しみ方をくれた。

    0
    投稿日: 2018.05.21
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    初乱歩。孤島の話になったあたりから内容がヘビーに・・。屋敷の中で繰り広げられていたことが現実の世界でもあることなのだと思ったらゾッとする。 終始諸戸さんには幸せになってほしいと思っていたんだけど無理だったか。 洞窟の中ではどうなることかと・・。 挿絵がなかなかおどろおどろしくてそれがまた物語を盛り上げてくれました

    1
    投稿日: 2017.06.16
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    ここ2年ほど乱歩がマイブームである。そこで読みそびていた作品をこの文庫でまとめて読むことにした。無名時代の短編など萌芽は感じさせるものの退屈な作品も多いので覚悟と寛容さが必要。さて、この作品はミステリーとしては秀逸であるが現代的な視点では内容的に問題がありすぎる。映像化も絶対に無理だし。それでも乱歩世界のバックグラウンドを十分堪能できる一編。

    1
    投稿日: 2016.12.20
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    恋人を殺された主人公が復讐を挑む。だが、相手は社会の業が産んだ鬼であった。 おどろおどろしいこの物語を興味深く読めたのは、どこか不思議な色気と気品が漂う文章と、竹中氏の魅惑的な挿絵のおかげだろう。 誰にも関心を持たれず社会から抹殺されている、今の私にも見えていない、そんな存在に気づき目を向ける必要があると感じた。憎悪にまみれた者が歓喜の瞬間に正気を失う皮肉な哀しみが印象に残った。

    1
    投稿日: 2016.11.24
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    初乱歩作品 さすが推理小説の巨匠、すごく面白かった ラスト付近のハラハラドキドキはなかなか 途中途中にあからさまな「ここ伏線!」みたいな文章があるのが独特w 本筋ではないけれど、初代との恋模様の描写がロマンチックで素敵で意外だった!

    1
    投稿日: 2016.11.06
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    うーん、乱歩!って感じ! 何とも言えない薄気味悪さがいい。 終盤は伏線回収で色々なことの辻褄が合っていき、そういうことか!の連続で読んでいて気持ちが良かった。

    1
    投稿日: 2016.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤からは続きが気になって一気に読めた。 嫌いじゃない、一緒にいるのは心地よい、けど一線を超えることには嫌悪感を抱くって諸戸に残酷すぎるしどこのBL小説だ!? ミステリーとホラーとちょっとしたラブストーリーの融合が絶妙で、引き込まれた。世の中には恐ろしいことを考える人もいるもんだなぉ。

    0
    投稿日: 2016.02.19
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    江戸川乱歩最高傑作の誉れ高い「孤島の鬼」。孤島の鬼とは果たして何であるかというのは読んでのお楽しみ。 乱歩は自分に取っての小説的リアリティというものを深く考えている作家であって、本作ではそれがとても顕著にうつる。「孤島の鬼」を通読すれば、その出来事出来事一つに何らかの説明がつけられることはとても興味深い。 乱歩自身の言で、諸戸の同性愛が作品の足を引っ張ったというものがあるようだが、結末を見るに、乱歩さんあなたBL書きたかったんでしょ?と言いたくなってしまう。諸戸のこの倒錯した愛がなければ作品も成り立たないので、読者としてはこの点に疑問はない。 本創元推理文庫版では初出時の挿絵が載っていてその意味で大変貴重。乱歩ファンには必須の一冊と言える。

    0
    投稿日: 2015.11.20
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    もう何年も前からお勧めされ積読していたところに別の人からも勧められ、さすがに本を開いた。 読んでみると、評判どおり「超面白い!」。 恋人の死、不可能な殺人事件、異形の者、暗号に隠された秘密、危険を伴う冒険、狂気…… めくるめく展開と怪しげな秘密の開示に、旅行中だったが止めることができず、一気に読んでしまった。 以下ブログに: http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2015/07/blog-post_15.html:

    0
    投稿日: 2015.07.15
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    推理小説であり、冒険小説であり、恋愛小説であり、耽美小説でもある。 これで耽美に目覚めたのはきっと私だけではないと思いたい。

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    投稿日: 2015.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレも知っているので期待していなかったのだが、読み出すととまらないおもしろさがある。昔なつかしい挿絵もいい味出してる。 しかし、これ少年向けの読み物なのだろうか。どう考えても刺激強すぎます(笑) 挿絵が途中から作風が変わるが、土壇場(洞窟でのいざこざ)のときだけ、もとのホラー画調に戻ってて笑ってしまった。 よくできてはいるが二度読みしたくはない。 BL好きな人向けだと思う。あの時代によくこんなもの発表したものだ。

    1
    投稿日: 2014.09.16
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    読み終わった後は、純粋で切ない恋愛小説を読んだ気分になりました。 その理由は読んでみればなんとなくわかると思います。 内容は、推理ものというよりは冒険ものと言った方が近いように感じます。 私は読んでいておどろおどろしいとは感じませんでしたが、人によっては苦手な描写があるかもしれません。 万人に勧めることは出来ないし、映像化もまず不可能な作品です。 けれど、魅力的な登場人物に心奪われたらもうこの作品を好きになっているでしょう。

    0
    投稿日: 2014.09.16
  • 乱歩の世界

    序盤はそうでもありませんが、段々と乱歩の世界になっていきます。中盤は夢野久作、芥川龍之介、終盤は主人公が島内を謎解き、冒険する様は横溝正史のよう。横溝氏より乱歩のほうが世代は前ですね。ミステリーとしては物足りないかもしれませんが、サスペンス、伝奇小説としては面白いです。

    1
    投稿日: 2014.07.08
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    映画のXファイル、子どものとき好きだったなー。未知との遭遇に、二人のアクション、謎解き、そんな要素が子供心をくすぐった。この孤島の鬼を読んだとき、真っ先にこの映画を思い出した。片輪者(今で言う身体障害者?)を中軸に置くことで、読んでいるこちらの背徳心を煽る。ただ、この背徳心は好奇心と表裏一体で、江戸川乱歩はきっとそのことを誰よりもよく知っていたのだろう。六堂の辻(海底トンネル?)でのてんやわんやはインディージョーンズさながら。映画を見ているような躍動感と臨場感もこの本の醍醐味だ。

    0
    投稿日: 2014.07.01
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    くそ面白い。 面白すぎる。 その昔、明智小五郎シリーズにハマった世代なら 絶対夢中になる。 しっかしこの話は今だと絶対ありえない。 登場人物がフリークスだし、 差別用語のオンパレードだもんね。 ああ懐かしき、よき時代。 #少年探偵団大人買いしよっかなー.....

    1
    投稿日: 2014.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大正末期の大冒険活劇。SK商会で働く箕浦金之助は、会社で知り合った木崎初代と恋に落ちる。 初代の出生はわからなかったが、育ての親に大阪で拾われた際に、系図帳を大切に持っていたという。 金之助は初代と結婚するつもりだったが、昔金之助に同性の恋心を抱いていた医学研究者の諸戸道雄が初代に結婚を迫るようになる。 道雄の求婚は執拗だったが、金之助と初代の心は決まっていた。 そんなある日、金之助とデートをした後、初代は自宅で無残にも殺されてしまう。 道雄を疑った金之助は、友人で探偵仕事を請け負っている深山木幸吉に事件の解決を依頼するが、深山木もまた、殺されてしまう。 ここまでがほんの序盤。なんというか、現代ではこういう設定では絶対に書けない。

    0
    投稿日: 2014.05.10
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    小学生の頃夢中になって読んだ江戸川乱歩の作品。40年ぶりに読み直してみた。 今も当時と変わらず、手に汗握る内容に、ハラハラドキドキ。 名作は時を超えて読み継がれる。 14/03/01-14

    0
    投稿日: 2014.05.06
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    乱歩の代表作という事なので読んでみた。が、期待してたほどではなかった。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou16601.html

    0
    投稿日: 2014.04.10
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    奇形、人身売買、同性愛・・・という禁忌にそそられる好奇心を突いた作品。 好奇心の赴くまま読み進め、そのまま読了。

    0
    投稿日: 2014.03.12
  • 乱歩が好きなら必読の作品

    江戸川乱歩の作品でランク付けをするなら1位は、この作品しかない。 知名度や読みやすさでは、「屋根裏の散歩者」「人間椅子」の方が入りやすいので、入門用としては初期の有名な短編群をお薦めするし、初期短編をひと通り読んだ後は中編の代表作「陰獣」をお薦めしたい。 ただし、それらと比較しても、作品を素直に楽しめて、乱歩らしさをほどよく楽しめるのは「孤島の鬼」だろう。 もちろん、90年近く前の作品なので、文章表現や話のテンポに難はあるし、古典的作品の宿命である「どこかで似たような作品や場面を見たことがある」という既視感はあるかもしれない。トリック自体に稚拙さを感じるかもしれない。それでも、作品に漂うインモラルな空気を是非感じて最後まで楽しんでほしい。乱歩に興味を持った方には是非お薦めの作品。

    6
    投稿日: 2014.01.09
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    気になっていた作品で、ようやく読了。乱歩の、有名な一気読み小説。 結果は、◎です。 たしかに、展開が気になって一気読みしてしまうが、何せ昔のミステリーホラーなので、ありえなさ感は満開。 宝探しゲームと殺人事件とオカルトチックなホラー要素がミックスされていて、(幼い頃、乱歩は読んだことがあるけど)あらためて、独特な雰囲気を醸し出していた。 結局、犯人は丈五郎で、諸戸の父親ではなかったところは、あれれ?感と無理矢理感があったけど、気持ち悪いと思いつつも、インディージョーンズ的なサバイバルゲームの結末が気になり、話の展開は早くて面白かった。 くる病という病気(骨格異常)が不具者の一種として本当にあったのが、ヘェ〜だった。

    0
    投稿日: 2013.12.28
  • 人間の持っている、愛と憎悪

    恋人が殺された。それも、密室殺人。一体どうやって…? そこから、謎解きが始まるのですが、乱歩作品、単なるミステリーじゃありません。 主人公の頼りなさ(男というものをちゃんと表している。)、登場人物の歪んだ愛情、憎悪。だんだんとわかってくる人間関係。 人間の本当のところを表している作品だからこそ、ぞっとするし、魅力的なんだろうと思います。 後半は、頭の中に映像が出てきて、単純に『どうなっちゃうの??』とドキドキしながら読めます。

    1
    投稿日: 2013.12.27
  • 完全に歪んでしまった殺人「鬼」

     恋人を殺され、殺めた人物に対し罪を償わせる決心をする、主人公。そして素人探偵である深山木に調査を頼むが、彼もその餌食となってしまう。それもありえない殺害方法によってである。いったいどうやって?背後には何が・・・?  前半は上記の謎解きをしていくミステリーですが、後半は犯人の住む孤島へと乗り込み・・・という感じで、頭も使っていきますがどちらかと言えば、体を張る行動主体の物語になっています。様々なミステリーを読んでいるので、いろいろな犯罪の動機を読みましたが、この小説の犯人の動機は異常なほど歪んでいます。「鬼」と書かれているのも納得です。昔の小説なので難しい表現や漢字などが出ると思いましたが、そんなことは無く読みやすかったです。ただし差別的な表現がありますので、嫌な思いをする方もいるかもしれません。

    1
    投稿日: 2013.11.17
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    この夏、某大型書店@新宿のBLコーナーにドド~ンと柱一面に展示されていて、何事?とww。確かに同性愛者が登場して、主人公と共に謎解き&冒険するのですけど、同性愛者の悲哀と影が物語の特殊性に色をつけていますが、あまり本筋にその設定は大きく影響ないんじゃないかと。現代だったら突っ込みどころ満載(笑)あの時代背景があってこそのミステリー・ホラー・冒険小説、堪能しました。

    1
    投稿日: 2013.10.01
  • 悲しい鬼の末路

    前半は謎解きがメインのミステリー、後半は犯人の居城に乗り込む冒険譚。表題の“鬼”になった犯人の生い立ちは悲しいけれど、多くの人間を不幸の底に陥れた悪事の数々に同情の余地はない。最後は一応の大団円を迎えるが、彼によって運命を狂わされた人の命は戻ってこないのだし。 なんとなく腑に落ちないのは、主人公の蓑浦が周りの人間に頼ってばかりの情けない男であること。何故か女からも男からもモテる蓑浦は、それを自覚しながら多くの人間を巻き込んでいくのだ。彼こそが鬼なのかもしれない。

    4
    投稿日: 2013.09.26
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    中学生の頃に読んだことがあるが再読。 実に乱歩らしい怪奇というか怪異な世界観に引き込まれる。 でもこれ、今で言うBL本と言えなくもないよな。

    0
    投稿日: 2013.09.14
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    今月の13冊目。今年の58冊目。 江戸川乱歩を読むのはいつぶりだか忘れたが、それくらい読んでなかった。そしてこの作品は読んでいなかったので、まあ、読んでみようと思い、手に取りました。ホラー感はすごいですね。まさに『孤島の鬼』に違わぬ内容でした。が、最初の方の殺人事件は個人的にはちょっと納得がいかない感じもする。まあ、書かれた時代も考慮しないといけないので、なんとも言えませんがね。ただ、幻想怪奇という点では本当にすごいと思います。

    0
    投稿日: 2013.04.30
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    婚約者がいるヘテロな主人公にホモが言い寄ってくる、という冒頭からビックリする展開。 もちろん断った主人公だが、そのホモは主人公の婚約者にある日突然求婚。 さらにその婚約者が何者かに殺されてしまう。当然ホモを疑うがそのホモは「僕は潔白。犯人を捜してみせる」。 …ハラハラしてページを繰る指が止まらず最後まで一気に読み終えてしまった。先が気になってグイグイ読ませるという点において乱歩は圧倒的筆力を持っていると思うが、この孤島の鬼はその極致。涙が溢れそうな、とても耽美な終わり方をする所も好き。 ただしグロというか、倫理的にどうかと思われるシーンが多々あるのでそういうのが苦手な方にはオススメ出来ない。

    0
    投稿日: 2013.04.11
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    読んだ全集には「木馬は廻る」「陰獣」「芋虫」「孤島の鬼」「蜘蛛男」が掲載。 時期的には「木馬が廻る」がぎりぎり大正期なのも納得。時代を経た創作の変化もよく見てとれる。 「芋虫」は昔からすきで、何回読んでもそのすごさを思い知らされるけど、同時期の「陰獣」もおもしろかった! また「孤島の鬼」「蜘蛛男」といった大衆向けといわれる作品もこれはこれでとてもおもしろい。すらすら読めちゃう。 共通して気になるのは、自分の書く行為に言及する書き手の存在。 犯人の変態的嗜好、変態的芸術観にどこか共鳴する可能性を残しているような気がする。 犯人が犯人としてありながら、完全には否定されていなくて、こういった感覚を誰もがもっているといわんばかりの作品たち。それがこわい。 探偵小説・推理小説の枠には収まりきらないけど、それらのおもしろさはしっかり持っている。こういったおもしろさは文学ならではと思う。

    0
    投稿日: 2013.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い! 一番始めの予想とは、違う方向へ行き、途中で犯人は分かってしまうんだけれども、犯人と探し物の争奪戦&殺されるんじゃないか、死んでしまうんじゃないかと思わせる、ドキドキ感。 でも、鬼畜になってしまった鬼の人生を振り返ると、なぜ鬼畜になったのか分かるが、やっぱりあり得ないほどの鬼畜である。 そしてその息子(?)が同性愛者になってしまい、主人公に好意を持っている狭間。 主人公の恋。 楽しかった!

    0
    投稿日: 2013.02.17
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    連載当時の挿絵がついてる創元推理文庫版で再読。 この不気味さ、妖しさ、禍々しさ、最高です。分かっていたけど読み終わった後の虚無感がはんぱない。しばらくぼーっとしてしまいました。緑の切断手術をした諸戸さんの心中はどんなものだっただろう。最後の一文がまた泣ける、でもこの切なさがあってこそこの物語はこんなにも心に残るんだろうな。丈五郎でもなく、諸戸でもなく、本当の鬼は箕浦自身だと思う。

    1
    投稿日: 2013.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、乱歩ってこんなかんじなんだっけ? 佝僂とか片端者とか放送禁止の嵐。しかも犯人が・・・ある意味凄い!

    0
    投稿日: 2013.01.21
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    冒険≧ミステリ≧怪奇≒恋愛 という感じの小説でなかなか面白かった。 最後あっさり終わって驚いたが、大団円というような終わりだった。道雄はまぁ気の毒だった。

    0
    投稿日: 2012.12.26
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    江戸川乱歩がラブコメかいたらこうなったみたいなイメージだよねぇ、ってママンと話したよ。 この人の書く話はというか文が異質なのかな? 普通の人が書いたらちょっちまぬけに見えるかも。 でもこの人が書くからいい味出てる。

    0
    投稿日: 2012.10.23
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    怪奇小説といえば乱歩! 無理のない文章というべきか、すらすら読めてしまう。 何かが始まろうとしている謎めいた入り方がまた冒険的で ワクワク感がたまらない。 後半のシリアスな展開はおぞましいとも怖いともそれでいて切なく 献身的な愛も異様ともいえる不気味な展開もはらはらドキドキでした。 江戸川乱歩最高!!

    0
    投稿日: 2012.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    出だしの白髪~のくだりも好きだが、なにより最後の一文に胸が締め付けられた。話の中では恐ろしい印象もうけた諸戸、けれどその根底にあったのは純粋ともいえる蓑浦への思い。果たして本当に恐ろしいのは諸戸だったのか、それとも蓑浦か…。

    0
    投稿日: 2012.05.31
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    乱歩氏の長編は初めてだったけど、とても愉しめた。 この小説は現代では書けないと思うが、包み隠さない感じがとてもいい。 今こそ読みたいとすら思う。 探偵小説であり、伝奇小説のようでもあり、冒険小説のようでもあり、もしかしたら恋愛小説かもしれないという、盛り沢山な内容が一つの世界観に納まるというなんともお得(笑)な小説。

    0
    投稿日: 2012.05.23
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    現在においてはより残酷なストーリーが平気で描かれており、インパクトという点では高くないが、物語全体に漂う不気味な感じは何とも言えず。時代を超えてその不気味さは感じられる。 推理小説というよりは冒険小説と呼ぶにふさわしい気もする。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普段読む推理小説を読む気分で読んだら全然違う雰囲気で驚いた。 殺人事件自体の推理は半分にも満たず、残りはおどろおどろしい陰謀を解く復讐と冒険、そして愛が絡み合った仄暗い物語。 美青年、諸戸の同性愛感情が良い味を出してて、まったくそういう描写はないのに彼が蓑浦に接する描写を見るとどこかいかがわしいような、そわそわしてしまった。 蓑浦が恋人を失って弱って諸戸に容疑をかけ、それを否定しつつ接近する場面。無意識に愛してくれている人に甘えの態度を示してしまう蓑浦。 2人で推理を進めているときも、一緒にいるとどちらかが異性のように感じて甘い空気になると認めていたり。 揺れてる、揺れてる!と読者に思わせつつ、けれど、そこまで受け入れているのに、根本的な諸戸の愛には拒否反応を示す。なんとももどかしい。 最後、諸戸の没するときに蓑浦の名前を呼んでいたというのがとても印象に残った。

    1
    投稿日: 2012.05.17
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    深夜に空腹で読んだら意識が遠のいた。いかにも江戸川乱歩、な禍々しさ、嫌いじゃない。今の時代じゃ書けないよな…

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    投稿日: 2012.04.29
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    乱歩の長編は初めて。 密室殺人から始まる謎解きや、同性愛,復讐,宝探し...いろんな要素が詰まっていて、終始刺激的だった。 差別用語を気にしなければ、楽しめると思う。

    0
    投稿日: 2012.04.18
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    普段露出しない肌の部分(腹とか背中とか)に蛞蝓を乗せると、洞窟内の蓑浦の雰囲気が味わえる。と思ったりして。やんないけどさ。 絶対に受け入れる事ができない愛はキモチワルイだけ。受け入れてもらえない愛を無理強いするのも間違っている。でも蓑浦と諸戸の心情を両方切なく感じた。ここら辺が乱歩の文才だと思う。

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    投稿日: 2012.04.06
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    異様な殺人事件について綴られる序盤は、 犯人がまったく見えない感覚が気味悪く、 初読時は、夜中に何度も背後を振り返ってビクビクしてしまった。 が、手がかりを掴んで孤島へ乗り込んでからは、 荒唐無稽さに笑いが込み上げてくるという、 よく言えば「一冊で二度お得」みたいな、変な長編。 やっぱり乱歩は短編の方が達者だよなぁ、とつくづく思う。 いや、これはこれで好きですけどね。

    0
    投稿日: 2012.03.04
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    何度目の再読か。奇形に変質狂の島の主、パノラマ島に洞穴幽閉、探偵と、乱歩の魅力をぎゅっと集めた代表作。乱歩で1冊といわれればこれですね。春陽文庫の上下2段組 と、あと1冊、創元の探偵小説全集の「乱歩」にも入っていたかな。ということで、少なくとも3冊目の購入。連載当時の挿絵や表紙の資料付で資料価値が高い。

    0
    投稿日: 2012.02.09
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    密室状態での恋人の死。その調査を依頼した探偵まで殺された蓑浦は、親友諸戸とともに事件の真相を追って孤島へ向かうことになる。そこで待っていたのは想像を絶する世界だった。 乱歩らしいおどろおどろさです。終始ハラハラしっぱなしでした。緑ちゃんの健気さがいいです。

    0
    投稿日: 2012.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじだけだとふうん、という感じだったから積み本していたのだけど、思い立って読んだらトリックなんて興味のない私のツボをつくような異質な、異様な、気味の悪い…。 流石の乱歩ワールドが長編で読める幸せ。 今では差別用語となっているような言葉が沢山出てくる。 復讐のための狂った人体改造により生み出された人達や、洞窟のパートは非常に心揺さぶられた。 友人が主人公に強く同性愛を抱いていて、同性愛が描かれることにも私は驚いたのだが、それにも理由があったりと、色々な伏線が回収されていくときのカタルシスは何ものにも代えがたい。 追記 まあなんというか、そういう知識をある程度つけてから読んでみるとどう見ても魔性のノンケとたぶらかされるホモの構図で、本当に例の洞窟シーンが悲しくて… 諸戸道雄…… あんまりだ箕浦~と私も思うのであった…。

    0
    投稿日: 2012.01.02
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    当時のミステリーの潮流は分かりませんが、「探偵小説作家・江戸川乱歩」の作品でなければ、ミステリーにカテゴライズするのもギリギリかなと思わせるほど、謎解きを主眼としていません。ミステリーの定義にもよると思うけど、私の定義は狭いのです(笑)。 とにかく、差別発言、同性愛、ナルシシズム、奇形、近親相姦などのアングラなテーマをふんだんに詰め込んだ異色の推理小説。犯人指摘は前半でサラッと済ませて、後半は宝探しや犯人捕縛に重点を置いた冒険譚です。 でも、私もフーダニット至上主義なんですが、これは面白くて一気に読めたのですよね…ちょっと少年探偵団にハマっていた頃の高揚感を思い出しました。 そういや、ページを捲るのが止められない!夜中に親に隠れてでも読む!ていう読書の楽しさを始めて味わわせてくれたのが江戸川乱歩だったなあ。 密室状態で恋人が何者かに殺害され、現場からは家系図とチョコレートの缶が盗まれるという不可解な事件が発生した。調査を依頼した友人の素人探偵まで殺された蓑浦は、自身に奇妙な執着を見せる親友・諸戸とともに事件の真相を追って彼の実家がある孤島へ向かう。しかし、そこで2人を待っていたのは恐ろしい真実だった。

    3
    投稿日: 2011.10.14
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    面白いです。面白いですが、奇形・同性愛・差別用語連発と、見る人を選ぶ小説である事も確かです。話の世界に引き込まれる文章の力強さや作品全体の不気味で陰欝な雰囲気は流石の一言。BL…と一言で片付けてしまうのもなんですが、そういった切ない恋愛の話も(無論メインではないですが)楽しめます。人間の持つ闇や異常者の起こす事件等のドス黒いダークな話が好きな人にはオススメです。個人的には差別発言があまりにも気になったため★三つで。

    0
    投稿日: 2011.05.25
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    やっぱ乱歩はすごい! 私を世界一わくわくドキドキさせてくれる作家だと思う。 すごく面白くて一気に読んでしまった。 文句なしの星5つ。

    0
    投稿日: 2011.04.13
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    乱歩が、少年探偵団シリーズを書く前の最後の作品。 乱歩の転換期の作品のような気がします 結合双生児のエピソードではなぜか心がくうーと苦しくなりました タイトル通り、「孤島の鬼」が仕掛けた大きな悲しみの連鎖を食い止める主人公が光っている作品です

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    投稿日: 2011.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エログロという評判だったが、語り口を読んでいるとそうでもなかった。ここからって処では「ここでは憚られる」「書けない」乱歩は実はオクテなのではないかと思ったが、現代が乱歩の時代よりも破廉恥で憚られる時代なのかも。 「孤島の鬼」は同性愛、孤島、異形とてんこもりだが怪奇小説に初めて接するドキドキで当時に読んでみたかった。 今読むと諸戸道雄の哀しき片思い、美青年蓑浦の諸戸に対する悪女ぶりの物語。 「猟奇の果」は前半はかなり淫猥だったのに明智くんが出てきたら少年活劇になってしまった。「武器というのは、ピストルのことを意味するのだ」カワイイな乱歩。

    0
    投稿日: 2011.02.12
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    読者を緊張からなかなか解放させてくれない大好きなミステリーでした。 話の随所に組み込んである複線がここで出てくるのか!と、 唸りたく部分が各所に出てきます。 現代では使われなくなった言葉も 生き生きとストーリーに活力を与え、登場人物の気持ちが伝わってきます。 乱歩の他の著書も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2010.12.20
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    恋人初代を殺され友人であり素人探偵である深木山とともに調査に当たる主人公。 しかし探偵深木山が殺害され、新たな協力者・諸戸道雄とともに捜査をするうちに、初代、深木山殺害の実行犯を捕らえるも殺害される。そして二人は諸戸の父の住む島へ。 島での冒険。シャム双子、かたわ者の群、支配者である丈五郎。そして初代の一族樋口家の財宝。

    0
    投稿日: 2010.12.07
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    内容は 自分の婚約者が殺されて 犯人探しをしているうちにとある孤島に辿り着く。 その孤島は、フリークス製造をしていた。 という話の筋プラス、男が男に恋する切なさも。 フリークス製造の話は他にも色々あったけど これは、せむし男が世を恨んでのフリークス製造で 正常な人間からフリークスを作るってのもの。 フリークスが自分の形が正常だと思っている場面などは なんだかやっぱりポーを思い起こさせるし…… んーーその点(フリークス部分)は、あんまりかな。 それよりも、乱歩らしくてイイ!と思った点は 最後の一文なのである

    0
    投稿日: 2010.11.13
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    主人公は普通に結婚しますけども。 これはもう、乱歩の書いた悲恋系BL小説として読みました。 乱歩になんてこと言ってるんだ、と思った未読の貴方、一回読んでみてください。 諸戸視点で小説を展開し直すと、そうにしか見えなくなりますから。 諸戸があまりにも一途で、というと聞こえがいいですが、あの人、一歩間違ったらストーカーですよ。 主人公の箕浦も諸戸を突き放すのか、ホイホイ誘いに乗るのか、どっちかにしなさい! と言いたくなる態度。 しかし最後が悲しく寂しいのに美しい。

    3
    投稿日: 2010.09.27
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    受験終わりに鬼の勢いで読んだ。諸戸が衝撃であった。立場が二転三転して、戸惑わせる。怪奇現象と耽美である。

    1
    投稿日: 2010.08.02
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    初めて江戸川乱歩作品を読みました。 これ、本当に面白いです。 文章や挿絵が少々時代を感じさせますが、それもまた奇怪千万な内容を引き立てます。 内容は、恐ろしさのあまり髪が白髪に変ってしまうという体験をした蓑浦という青年が、その体験した出来事を語っていきます。 語り手である蓑浦氏の婚約者が謎の死に方をします。その謎解きに知り合いの探偵を雇いますが、その探偵も謎の死を遂げます。蓑浦青年の友人で、諸戸道雄という人物が登場しますが、彼は同性である蓑浦青年に想いを寄せています。その諸戸道雄氏が、この謎の二つの死に関わっているのです。 この作品は奇怪事件の小説ですが、読み終わると諸戸道雄氏の切ない気持ちばかりが余韻として残ってしまいました。

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    投稿日: 2010.07.13
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    ホモが嫌いな女子はいませんとは昨今の至言でありますが、諸戸が気持ち悪くてドン引きしました。 なのに切なくて泣かされる。 事件の真相がどうだったかいまいち覚えていないのに、諸戸のことだけ忘れられない。 推理小説ってことですが、意外と冒険小説としても読めるのでは。

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    投稿日: 2010.07.13
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    謎がひとつ解けてそれで終わりではない。どんどん深みにはまっていく。そんな推理小説だった。恐ろしくて、おぞましくて、面白い。乱歩がこんなにも読みやすいとは思わなかった。 そして道雄の最期がなんとも切ない。こんなに一途だと、逆に蓑浦のほうが惚れっぽく軽薄に見えてしまう。

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    投稿日: 2010.06.27
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    読み始めてすぐにこの本の纏う雰囲気に引き込まれました。 ただ単純に面白かった・・・! ラストシーンは、人間の執着というものの恐ろしさとか、それゆえの一途さによる哀切とかが凝縮してるように思えて、何だか複雑な読後感でした。

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    投稿日: 2010.05.27
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    一気に読んだ…あらゆる意味で凄いそれと 台詞が一々美しい「さあ、お客さんだ。美しいお客さまがいらっしゃった。君たちまた遊ぼうね」

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    投稿日: 2010.04.11
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    妖しく聡明でアンニュイな美青年(なんたるチートスペックv)、血塗られた惨劇、散りばめられた禁忌の数々、思いがけない冒険・・・絢爛で淫靡な万華鏡のような世界にクラクラします。 主人公(♂)と、主人公に思いを寄せる美青年とのビミョーな関わりの描写が、ドキドキするほど匂やかで艶っぽいので、江戸川乱歩御大には、そちらの趣味があったに違いないと勝手に信じ込んでいたほどなのですが・・・事実はどうなんでしょうw

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    投稿日: 2010.04.03
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    私の江戸川乱歩一番のお気に入りはコレ お話自体だけでなく、ナニよりも題名にクラリ シンプルなのに衝撃的 秀逸すぎる 一度は手にとってみて絶対に損はしない そんな一冊

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    投稿日: 2010.03.03
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    「女性は皆あなたの味方」 ―という紹介で読んでみたけれど、納得! あまりにも、諸戸道雄が報われなさ過ぎる。 顔が少し綺麗だけど、惚れっぽいアホっ子主人公に振り回されて、それでも・・・なところを応援する!

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    投稿日: 2010.02.20
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    乱歩の中で一番お気に入り。推理小説であり怪奇小説でもあり冒険小説でもあり、今で言うBL小説の要素をも含む、凄い作品です。面白くて何度も読んでしまいます。

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    投稿日: 2010.01.26