【感想】砂漠

伊坂幸太郎 / 実業之日本社文庫
(285件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
108
101
54
10
0
  • 一瞬で駆け抜けてしまう青春の一ページ

    主人公 北村と名前に「東・西・南・鳥」が付く仲間達の、あっという間に駆け抜けてしまう大学4年間の青春冒険活劇。
    日常の無駄な描写はスパッとカットすることで、大学4年間の濃い出来事部分をあっという間に読ませてしまう。本当に大学生活なんてあっという間だよ、それを小説で表現してしまった感。こんなに面白おかしくはないけれど、大人になってから思い起こす大学生生活ってこのスピード感だなと納得する。
    一人、超能力保持者が出てくるんだけど、、まぁ、扱いとしては、料理に入ってるピリ辛スパイス、なくてもこの小説は書けたはず。それでもこのスパイスは隠し味として入ってて良かったなとそう思える。なので、超常現象でオチがあるとか、非日常的な何かが起きてしまうとか、そんなオカルトやSF系の本では全く無い、その系が嫌いな人でも読めると思う。
    500ページを超える本だけど、本当に面白くてどんどん読み進まずには居られない。一見つまらない学生の日常なだけなのに、、、なぜだろう、この面白さ。
    二度三度とじっくり読みたい本と言うより、一冊を休憩なしに一気に読み切ってしまいたい。時間のあるときにどうぞ。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.22

  • 伊坂版青春友情小説

    仙台の大学に通う5人の男女の友情物語。
    5人が伊坂らしくキャラが立っていて、憎めない存在。
    5人の掛け合いだけで十分面白いけど、大学4年間の騒動を伊坂らしい伏線回収も交え読ませる。
    読者に人気がある作品というのも分かるね。続きを読む

    投稿日:2020.10.25

ブクログレビュー

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  • びび

    びび

    なかなかクセの強い大学生5人組(笑)
    めんどくさいことは省いて、でも言いたいことを北村目線で話しているはずなのに、
    なんてことはまるでないんかい!って(笑)

    でもそのなんてことはまるでないことばかりの学生生活ってやっぱりいい時代
    学生生活はオアシスで、社会は砂漠か〜
    “学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。”

    もっと事件が起きてほしかった、とかそういう意味ではなく、ちょっと物足りなかったかな( ˙-˙ )
    続きを読む

    投稿日:2024.04.05

  • kingあさひ

    kingあさひ

    このレビューはネタバレを含みます

    面白かった!突飛な展開が多いがすごく現実味があった。人物それぞれの筋が通っていて気持ちよく読めた。鳩麦さんの宗教話のくだりが鋭い、自分の言葉にさせて他の人に講釈垂れたい。
    なんてことはない、はずだ。
    俺がこんな大学生活を過ごしているかはよく分からないけど。やっぱり、鳥井は偉い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • フジこ

    フジこ

    このレビューはネタバレを含みます

    麻雀がすごくやりたくなる小説。
    5人のベタベタしすぎず、でも認め合ってる関係性が好きだなぁ。
    南の四年に一度の超能力、
    展開がアツくて飛べ!って一緒に叫んでしまった〜青春だ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • めあり

    めあり

    このレビューはネタバレを含みます

    今の私の現実的な大学生活の日常にはない、大学生活を描いていて、皆がみんな自分らしく生きていて、こんな大学生活もあったのかな。なんて少し寂しくなるようなお話だった。
    卒業式での学長の
    「学生時代を思い出して懐かしがるのはいいけれど、あの頃に戻りたいと思ってはいけないよ。」
    という言葉は、私もこれからの人生前を向いて歩かなければいけない。と核心を付かれた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.25

  • かのん

    かのん

    【2024年50冊目】
    大学生活を送る僕と仲間たちとの青春ストーリー、といえばなんだかキラキラした感じがしそうですが、実際には麻雀に明け暮れたり、合コンの後のボーリングでえらい目にあったりと、いたって、「健全な」学生生活を過ごす登場人物たち。

    途中まではそんな彼らの学生生活を伊坂幸太郎さんの軽快な文体と共に楽しく読んでいましたが、そんな彼らの生活を一変させるような出来事が起き、「健全な」学生生活と言い切ることはできなくなります。

    僕こと北村の淡々とした物言いに、西嶋の突拍子のなさ、クールビューティ東堂に、春の日差しを思わせる南と、カワセミのような髪型の鳥井。付かず離れず、共に大学生活を送る彼らのことを表現しているのが、最後の最後に「幹事」が言った言葉なのかもしれません。

    大学生であればぜひ読んで欲しいですし、大学生からは程遠い年齢になった今でも若人たちの一喜一憂を楽しく読めたなと思える作品でした。

    綺麗にまとめすぎてるかも。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.07

  • N

    N

    とても面白かった。
    何気ない日常も、思い出の中でキラキラ輝いているものだと感じた。
    登場人物みんな個性が立っていて、色々な経験を通して性格や考え方がほんの少し変わっていくことが、素敵だと感じた。
    学生のときに読んでおくとより良いと思う、とおすすめされた理由がわかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.04

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