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ピーター トライアス, 中原 尚哉 / ハヤカワ文庫SF (28件のレビュー)
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総合評価:
mune_leopard
2
ifの世界観を上手に利用したファンタジー
ifの世界観を上手に利用したオタクワールドです。 本の替わりにゲームを登場させ、 その作者を追うという一線は外さずに 大型ロボットあり、キメラあり、ガンアームありと 下手に人間の心情やらを書かずに…エンターテイメントに徹していればもっとスッキリとした読後感があったと思います。 続きを読む
投稿日:2016.11.16
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K.K
いかにもなB級ハリウッド映画感
本題に入る後半。 立ちはだかる障害を乗り越えつつターゲットに向かって突き進む主人公ら。 彼らそれぞれが持つわだかまりの噴出。はちゃめちゃな大スペクタクルバトル。 そして,冒頭からちくちくと刺していた主…人公にまつわるあれの真実……。 と,その描写・展開は,いかにもなB級ハリウッド映画感が満載であった。続きを読む
投稿日:2016.11.19
hibimori
拷問なんかするもんじゃないなあ……
予想外のエンド。解説の大森さんが絶賛する本はおれと相性イマイチなのを認識しているが,これは快作と言っていい。パトレイバーや機龍警察ではないのでロボ目当てにはしないコト。でも表紙絵のフィギュア欲しいネ。
投稿日:2017.02.16
K.S.
ディストピアものです。
この本の表紙イメージから軍国青年活劇かと思いきや、残虐な大日本帝国が支配する暗黒の世界で、米国の自由や民主主義に憧れる物語、という感じでした。 枢軸側が勝利した世界に自由があるとは思えませんが、それで…も戦前と大戦初期の国民の大半はそれなりに楽しく過ごしていたことでしょう。で、その世界が拡張された世界が舞台なわけですから、今の我々には理解できない全く異なる価値観の世界を舞台としたロボットアクションものだと思って読んだとしても無理はないですよね。続きを読む
投稿日:2017.04.08
nannryou
未来が来るということ
1956年、もはや、戦後ではないと日本での一方的な宣言が成されてもう60年になります。 日本ではフィクションでさえ、あの戦争について書くのはタブーだった時代もあります。今でも書かない方が良いのではと…も感じます。 戦後70年です。 未来は来ます。 USJで描かれている日帝の圧政を笑うことはできません。 アメリカ合衆国は世界の半分を支配しているのですから。 著者が暗示しているように、アメリカ合衆国が勝利した現実の歴史で、非イギリス系の白人は、ある種の生きづらさを感じるのかもしれません。 いい意味でも悪い意味でも、もはや戦後ではないのでしょう。 …何にしても神の祝福がありますように! 最後はマジックリアリズムかなあとも思ったのですが、どうなんでしょうか…。 ベンと昭子の活躍に胸が躍りました。 …介錯って、本当に難しいらしいですよ? 星5つ。続きを読む
投稿日:2018.01.03
とよ
ロボットものではない
ロボットは出てきますがあくまでもストーリーのひとつです。 全体的には第二次世界大戦でドイツと日本が勝利した世界の話です。 最初表紙につられて読み始めましたがロボットの登場はごく一部… でも読み物…としては秀逸だと思いました。 スターウォーズのようなストーリーを期待しているひとにはお勧めしません。ディープな話を楽しんでください。続きを読む
投稿日:2018.01.25
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tikuo
複数巻を並行に読むシリーズ。 六浦賀を捕まえることを決心したベンこと紅功と昭子。しかし、ジョージ・ワシントン団の拷問で腕を失った昭子は、失った腕にレーザーガンを着けることを望む。また、六浦賀の待つサ…ンディエゴには武装アーマーでしかたどり着けないことから、サンタカタリナ島経由で行きたいのだが、そのためには負けると殺されるゲーム大会で優勝するしかなかった…。 つらつらとあらすじは書いているものの、ほとんど忘れていたので、わからないまま読み進めていた。しかもほとんど説明なく会話で進むことから、なかなか状況が把握できない。 ロボットもののドライでクールな作品ではなく、血しぶきどろどろ、『北斗の拳』よろしく無法地帯で人が死にまくる設定なので、読む人を選ぶ作風である。読みやすいが、かなり疲れる。うーむ。まだ2作買ってあるんだよなあ、トライアス。 あとがきに、やはりのディック『高い城の男』の話、日本のアニメなどの影響について書かれていて、ずるいなあ、こんなの好感持つしかないやんという状況だが、漫画的に度の人を中心に読めばいいのかわからないことや、勢いだけで先走って主語が2つある文章など、お世辞にも読みやすい良作とはいい難い部分もある。 ただ、書きたかったことはよく分かる作品ではあったな。続きを読む
投稿日:2023.03.02
ふぅ
アメリカから見た戦時中の日本って、こういう怖さがあったのかと客観視できた気がします。 日本が戦争に勝った世界線で、アメリカが勝利する設定のコンテンツがあるという設定が面白いです。
投稿日:2022.09.15
ahiru
久しぶりに一気読み。すごく面白かった。 どこか本心を常に隠している電卓のプロフェッショナル、ベン。強い愛国心のあまりキレると自制心が効かない特高の昭子。2人の主人公それぞれに背負った秘密がわかったと…きの切なさ。 歴史改変SFなんてジャンルには収めたくない、生き方や国、アイデンティティ、宗教、色んなことを考えさせてくれる小説だった。 何より、日本に対する造詣の深さと、この「イフ」の世界観をここまでリアルに描ける筆力はすごいと思う。続きを読む
投稿日:2021.05.22
あぱっち
ディックの高い城の男の設定を受け継ぎつつ、サイバーパンク的要素をふんだんに盛り込んでいる。ディックなどの古典SFに大いに影響されたであろう、日本のSFの世界観の中でも特にロボ(エヴァやメタルギアなど)…が再帰的に古典SFの中に取り込まれて出来た作品という感じがした。続きを読む
投稿日:2021.01.09
ぽてち
下巻に入ると情報が整理され、物語の方向性が明確になって、かなり読みやすくはなった。でもそれは単調な一本道と同義であり、相変わらず深みはない。外国人の目から見た日本人や日本文化に出会うたび感じる、一種の…気恥ずかしさや違和感がずっとあって、居心地の悪い読書だった。完全なエンタメに振ったほうがよかったのではなかろうか?続きを読む
投稿日:2020.04.29
root3
このレビューはネタバレを含みます
さあ終わった~石村大尉と特高の槻野は所在不明の六浦賀将軍の足跡を追う。将軍は先の大戦で日独が負ける改変歴史世界を舞台とするゲーム「USA」を開発し、アメリカ人抵抗組織に協力しているのだという。石村は片腕にガンアームを装着した槻野とパイロット久地樂のメカに乗り、行く手を阻む的メカを撃破し、抵抗組織の本拠地へ向かう~下巻はほぼ一気読み・できた。だけど、結局どっちの勝ち? 華々しく終わって欲しかったなぁ
投稿日:2020.01.23
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