【感想】LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村千秋 / 東洋経済新報社
(675件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
195
250
132
26
7
  • 高齢に至る人生ビジョンを真剣に考えさせられた本です

    長寿化は現実問題なので向き合い、早めに対策を立てる事の必然性が提唱されています。

    平均寿命80代であれば“60歳定年から第2の人生”という人生2ステージで良かったけれど、長寿化が進行してそのうち寿命が100歳になった場合、2ステージの考えは見直した方が良い、という導入から幾例かのプランが紹介されています。

    定年までに充分な資産を蓄えるか、早めに運用に着手しておくか…働くか。ともすると80歳まで労働に従事することが珍しくなくなるかも知れないとは考えてもみませんでした。自分が高齢でも働けるか自信が無く不安でしたが、読み進むうちに“備えあれば憂いなし”だと前向きな気持ちになって行きました。

    定年後にどのような形態の生活を送るかは、自分の努力次第。高齢で好条件の職に有りつけるよう、スキルを備え、人脈も築いておくと良いという論説はとても納得がいきました。何となく自分の人生設計では60歳で就労にピリオドを打っていましたが、100歳まで生きたと仮定したら、それより10年、20年先まで働かざるを得ないなと腹を括り、背筋が伸びてきました。
    肉体的な老いは止められませんが、平穏な老後生活を夢見て、向上心を生涯持ち続ける生き方も素敵だなと思いました。
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    投稿日:2017.03.19

  • 「「人生100年」をどのように生きようか?」を考える

    この本は、まず考えているようで考えられていない
    自分の将来を考えさせてくれる本です。

    私自身、定年後の長い余生をどのように暮らそうか
    なんとなく不安を抱いていました。

    そのなんとなくの不安を具体化し、
    どのようにアクションを取るべきかについて
    考えさせてくれる本になっています。

    まず、この本では、
    従来型の「教育→労働→引退」というような
    前時代的な生き方が困難になってくると
    問題提起をしています。

    その代わりに、新たな生き方(4.0シナリオ,5.0シナリオ)を
    模索する事が重要であると書かれています。

    新たな生き方を推し進めるために重要になるのが、
    「有形の資産」と「無形の資産」を
    どのように構築・増強していくかです。

    この「有形資産。無形資産」の構築するための方法が、
    様々な観点(個人・夫婦・家族・企業・政府)で丁寧に書かれています。

    私の中で印象に残っているのは、
    「これからの余暇時間は、
    レクリエーション(娯楽)ではなく、
    自己のリ・クリエーション(再創造)に
    時間を使うようになるのだ。」
    という一節です。

    この本を通して、
    具体的に「人生100年計画」を
    思い描いて見るのはいかがでしょうか?

    オススメの本です。
    是非、読んでみてください!!
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    投稿日:2017.12.16

  • マルチステージの生き方が求められる時代

    今、20歳の人は100歳以上生きる確率が半分以上になると過去の平均寿命の推移から判断するコーホート平均寿命で予想される。
    このような100年時代を生きる世代は今後どのような人生になることが予想され、それに伴って何を考え、行動していくことが求められるのか。

    この本では1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンの架空の人物を設定し、
    それぞれの年代の人にこの100年時代はどう影響するのか、またどのように歩むことで100年時代を乗り切ることができるのか具体的な例で示されたいる。

    解決策として「教育→仕事→引退」という3ステージの生き方から脱却し、人生の途中で時間を割いて新しいスキルへの投資をするなどのマルチステージの人生を生きる必要が出てくる。
    なぜなら、長寿化により仕事のステージが長期化するが、新しいテクノロジーが登場により教育のステージで身に着けたスキルだけでは対応できなくなるからである。

    この本では他にも長寿化により健康の価値、パートナーとの関係、有形資産と無形資産、企業や政府の対応、などについても議論されている。

    この本の結論としては、企業や政府に任せるのではなく、個人や夫婦、友人グループで今までのやり方を壊し、100年時代に向けて人生戦略を立て、行動することが大切であるとしている。

    私の感想としては、3人のロールモデルの部分の話のみ日本では受け入れにくいものであり、理想的過ぎる話ではないか?と感じたが
    その他はデータを利用した深い議論が行われており、納得しながら読み進めることができ、読後に100年時代のこれからの人生のプランを真剣に考えさせられた。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.26

  • 今社会が変化しているときなのだと実感しました。

    社会は長寿化にシフトしてきているそうです。
    ブルーオーシャン戦略
    無形資産
    自己のブランド化
    など、勉強になります。

    投稿日:2017.08.12

ブクログレビュー

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  • ごん

    ごん

     平均寿命が100年となるこれからは、社会の構造や、ライフスタイルが全く変わっていくということが書かれた本。今までの常識がこれからは通用していかなくなるということを痛感した。これからの時代に必要なのは、明確なアイデンティティと、未来を予測して今の行動を選択できる力。この二つは意識して生きていきたい。続きを読む

    投稿日:2024.04.15

  • saekoen

    saekoen

    そろそろ人生についてちゃんと考えようかなと思って読んだところ、解像度があがり、よりリアルに考えられるようになりました。

    投稿日:2024.04.13

  • suburibilly

    suburibilly

    「100歳まで生きることが普通になりつつある。そのような中、旧来の3ステージの生き方では充実した人生を築くことが困難になる。生き生きとした人生戦略のため、多様なスキル、ネットワークなどの変身資産を積極的に身につけ、活かしていくことが重要だ」
    示唆に富む内容だが、これから高齢期を迎える自分にとってはプレッシャーやな
    続きを読む

    投稿日:2024.04.03

  • かきのすけ

    かきのすけ

    長かったので途中流し読みにしてしまったが、長寿をポジティブにとらえることを促している本だった。元気に自由に生きられる時間が長くなるなら素晴らしいし、もっと学び、挑戦し、世の中に貢献したいと思う。ただ、どうしても自分がそんなに元気に長生きできると思えないというのも本音であり…健康に気をつけないといけないね。続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • くろごま

    くろごま

    大事になるのはいつの時代も「人を見る目」と「コミュニケーション力」だと思う。
    もちろん上記の二つの力を得る為に、細かい能力(知識など)が必要なのは前提だが、大まかには二つになるのかなと思う。

    助け合える味方を得る為の「人を見る目」、敵を作らない為の「コミュニケーション力」。

    どの時代も成功するのは同じ様な人であり、あとは社会制度の整備のタイミングなど運。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.27

  • 木人高秋

    木人高秋

    キャリアを考える上での人生プランを学びたく購入。
    キャリアだけでなく、100年ステージにおける、働き方の多様性、社会の変化や課題、政府の打つべき施策などを学べる。僕のような大学生だけでなく、人生をどう生きるか関心のある層すべてが読むべきだと思います。続きを読む

    投稿日:2024.03.25

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