【感想】追憶の夜想曲

中山七里 / 講談社文庫
(173件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
71
76
14
1
1
  • またしてもどんでん返し…。すご過ぎる。

    法外な報酬を要求する悪徳だけど辣腕弁護士の御子柴。その御子柴が何故か、既に夫殺しで16年の実刑を言い渡されている主婦の弁護を引き受けます。

    普段の御子柴ならぬ振る舞いに首を捻りながら読んでいくと、最後の最後にまたもやどんでん返しが待ち受けていました。

    でも、誰も救われない結果に何て言うか複雑でしたね…。
    しかし、最初は何も出てきそうにない所から、御子柴は地道に根気よく証拠を集め、ある結論を導きだします。事故犠牲を伴っても、弁護の手を緩めない悪名高き弁護士御子柴。格好良すぎます。

    最新刊、読まないわけにはいかなくなっちゃいました。まんまとハマってしまったなぁ。
    中山七里氏は、寝食を忘れてるほど、面白い本を書きたいと仰っているそうですが、書けてます。一気読みせずにはいられないですもの。
    文句なしの★5です。
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    投稿日:2016.09.14

  • 予想を遥かに超えて…

    大した報酬にならない弁護を今回何故御子柴は受けるのか。
    それは最後の最後までわからない。

    見せ場はやはり法廷シーン。
    次々に明らかになっていく謎はまさに圧巻。

    正直完全にやられました…と言うしかない。
    次巻はどうなっちゃうんだろ…読みたくてたまらなくさせる作品が本作にはあります。
    内容にはあんまり触れられないけど前作の「贖罪の奏鳴曲」から是非読んで欲しい作品です。
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    投稿日:2017.04.16

  • これからどうなるのだろう??

    「贖罪の奏鳴曲」の続編です。
    「贖罪…」を読んでからこの本を読むことをお奨めします。
    自分の犯した罪を受け入れるというのは、こういうことなのかな?と思いました。
    悪徳弁護士 御子柴の信念を見た気がします。
    それにしても、大きな秘密が暴露されてしまったわけですが、これからどうなるのだろう??

    今回の、御子柴の対戦相手の検事は「さよならドビュッシー」の岬先生のお父さんで、岬先生の話題もチョコっと登場…そういうリンクも面白いです。
    続きができるのを期待してしまいます。
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    投稿日:2016.04.16

  • なるほど!こう来たか!

    最後の最後でこうだったんだ!とすべてのパズルがパチッてはまった感じで、ちょっと(いや、かなり)感動。
    このあとはどうなるんだろう!早く次を!どうか次の恩讐の鎮魂曲の電子書籍化をお願いします。

    投稿日:2016.04.18

  • 衝撃の結末

    最後の最後に衝撃の結末が待っているとは!
    思わず「凄い」と呟いてしまいました。恐れ入りました!

    投稿日:2020.12.08

  • 御子柴礼司シリーズ第2作

    『贖罪の奏鳴曲』の続編となる悪辣弁護士・御子柴礼司シリーズの第2作。
    法廷劇としても読みごたえがあったし、事件の真相も予想を超えた部分があったけど、何といっても最後に明らかになる御子柴弁護士と被告人の関係には驚愕した。
    シリーズの続編が読みたくなった。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.18

ブクログレビュー

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  • はなちゃん

    はなちゃん

    中山七里さんの御子柴礼司シリーズ第2弾!
    『追憶の夜想曲(ノクターン)』

    いやぁ〜、今回も安定の面白さで頁を捲る手が止まりません。
    御子柴礼司が今回の事件の弁護をかって出た理由とは?最後の最後に怒涛の種明かしがある。贖罪とは何なのか・・・またしても考えさせられた。

    真犯人は予想が出来ていたものの、その裏に隠された新事実が鬼畜で非道で激しい憤りを感じた。また御子柴がそれに気付いたキッカケというのが、ゴミ箱の中身の生々しい残骸。この設定がもの凄いリアリティ!

    リーガルミステリーの疾走感と緊迫感に溢れた物語の中で、唯一の癒しが被告人である津田亜季子の次女 倫子ちゃんの存在。
    検事と弁護士の3度に亘る公判の見事な心理戦に相反する場面切替が効果的で、緩急自在な中山七里さんワールドに酔いしれる作品だった。
    いやぁお見事!!
    未読の方には、ぜひ刊行順で読むことをオススメしたい。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.15

  • marin2011

    marin2011

    夫殺しの罪で妻の亜希子が逮捕された。証拠は揃っていて自供もしているにも関わらずその事件を無理矢理担当する御子柴礼司。
    誰もが亜希子の犯罪と疑わなかったが、驚きの真相が…というよくある展開ではあるが、法廷での名検事との戦いや、意表を突きひっくり返る場面は痛快だ。そして、痛快だけでなく、真実はこんなにもひどい出来事だったのかと、読む手が止められなかった。
    ただのダークヒーローじゃないぞ。
    次巻、どうなる??
    続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • 薬味

    薬味

    このレビューはネタバレを含みます

    私は事件そのものは大きな驚きはなかったけれど(どんでん返しは健在!)御子柴礼司にとっては転機となる回になった。これを受けて次回作がどう展開するのか楽しみです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.01

  • 衣兎

    衣兎

    うわーめちゃくちゃいい話だった………いや全然感動ものとかではなく何なら事件内容的には胸糞案件ではあるんだけど、それでも読み終わった後のこの救われたような爽やかな感覚はめちゃくちゃいい話だったってことなんでしょう。

    前回の御子柴礼司の話も好きだったんですけど今回は何と言うか、御子柴先生の人間的な感情の部分がより表現されている気がしました。
    あんな態度だから完全にヒールみたいなポジションのキャラクターだしまぁ実際悪徳弁護士なので世間的にはヒールであることに間違いはないんだけど、でも御子柴先生ってちゃんと自分で進むべき道を確固たるものとして持っているし、その道からはブレないんですよね。
    そこがめちゃくちゃカッコいいと思っていて。
    やっぱり自分がちゃんとある人の生き様は見ていてカッコいいですよね……ちなみにダークヒーローものも大好きなのでそりゃあ御子柴先生を嫌いなわけないんだわ。

    どんでん返しもさるものながら大団円で終わらないところも現実感があっていいですよね。
    「みんなの願いは同時には叶わない」っていうのはこの世の真理だ。
    あの女の子がこれからも真っ直ぐ育ってくれることを祈ります。

    続きを読む

    投稿日:2024.03.19

  • 檀

    2024.2.24 読了

    御子柴礼司シリーズ第二弾
    御子柴が弁護を引き継いだ時点で亜季子が誰かをかばっていることは明らかだったし、誰をかばっているのかその動機は何なのかは真相を明かされるまでもなく読んでいくうちに見えてくるのだけれどこの物語の肝はそこではないと思っていて、一作目で描かれていた御子柴の過去がこんな形で繋がってくるのかというところに驚き唸らされました。
    一作目を読んで久しいので最終公判で明かされるまで全く気づきませんでした。
    読み返してみるとそこ絶妙にぼやかされてました(笑)
    「自分以外の弱い者のために闘え。奈落から手を伸ばしている者を救い上げろ」稲見教官の言葉が今も真っ直ぐに御子柴の芯を貫いていることに胸が熱くなりました。
    いろいろ気になったので『贖罪の奏鳴曲』も速攻で読み返しました。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.24

  • Rinco

    Rinco

    御子柴シリーズ第2作。

    御子柴の弁護士としての原動力が描かれていた1作でもある。最後の話の展開がどんどん進み、読んでいて胸糞悪い様な、でも読み進めたい様なそんな感覚で読み進めた。
    率直面白かった!

    投稿日:2024.01.25

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