【感想】ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月

櫛木理宇, ヤマウチシズ / 角川ホラー文庫
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
5
6
7
0
0
  • いろんな意味で泣きそうになった

    シリーズ第9弾。長編だった前巻からいつもの連作短編形式に戻り、春休みから話が始まります。
    今回は新キャラが登場したり、オカ研メンバーとしての森司の成長がうかがえたりと、なにかと見所満載の巻になっています。個人的にもいつも以上に楽しんで読んだのですが、中には思わず泣きそうになる話もありました。
    まず、第2話「金の帯 銀の帯」は怖さのあまり泣きそうに……。私も含め、市松人形が苦手な人にはちょっとキビシイ話かも。
    そして、怖さとは違う意味でウルっときたのが、第3話「月のもとにて」です。これは新キャラ登場の話でもあるのですが、話を構成するなにもかもが心に響きまくりました。これまでのシリーズ9冊通して、いちばん好きな話かも。
    ラストにキュンとする第1話「意気地なしの死神」、深く考えさせられる第4話「籠の中の鳥は」も、それぞれ違った魅力があってよかったです。
    前巻で藍は大学を卒業してしまいましたが、今後もちょこちょこ登場してくれるようで一安心。仕事に差し障りがないのか、ちょっと心配ですが……。
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    投稿日:2016.04.22

  • 3度目の春は新しい風をはこぶ

    森司とこよみが3年生になり、藍が卒業してオカ研もだいぶ変わりました。藍のお別れ会は前巻の旅行で終わりなの!?ってびっくりしたけど、恒例のお花見会にはしっかり藍も出席してたりします。卒業したけど、ちょこちょこ登場します(笑)。

    この巻は、いつもどおり(?)のオムニバス式に戻っています。果那から森司へのラインは、エピローグを読んでから読み返すとにやにやできるかも?ひとつひとつの話は重めで、オカルト要素はかなり強く感じました。日本人形に罪はないんですけど、怖い!

    この巻から新入部員が登場します。冴えないなあ・・とがっかりせず、さいごまで読んでみてください!良いメンバーになりそうな予感に変わるはずです。森司とこよみの恋愛模様は進展なしかと思いきや・・?こんなに次の巻への引きを含んだ終わり方するのはじめてじゃないですか?

    読み終わったそばから最新刊が待ち遠しいです。
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    投稿日:2016.05.31

ブクログレビュー

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  • ポム

    ポム

    シリーズ第9弾。
    4話からなる短編集。

    オカルト研究会に新たなメンバーが?!
    その男子学生の過去や霊に対する想いなどが、しっとりとそして恐ろしくでもあり悲しくもあるそんな仕上がりとなっております。

    それにしても・・・どうして主人公の森司はアルバイトしないのかが謎。
    ちょこっと引っ越しのアルバイトした部分があるので働いちゃいけないってわけでもなさそうだし・・・。
    泉水より森司の方が良い部分が全然見つからないのがこの先どう変わるのかも楽しみの一つ。
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    投稿日:2022.09.27

  • 豆腐@読書垢

    豆腐@読書垢

    #読了

    うわぁぁあ!動いたー!!二人の関係性絶対変わるヤツー!!次読みたいのに買ってないのつらいw
    オカルトの方は安定の怖すぎない怖さでした!
    人形ネタはあたしも苦手…笑

    投稿日:2022.09.01

  • 出雲一寸

    出雲一寸

    読書録「ホーンテッド・キャンパス春でおぼ
    ろで桜月」3

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p237より引用
    “「……なんでこの一角だけ、こんなきれい
    な女がようさん集まってくるんですか。しか
    もなんでおれに気さくに話しかけてくるんで
    すか。これは高い絵とか買わされる流れです
    か。それとも保険の勧誘か、宗教か」”

    目次より抜粋引用
    “意気地なしの死神
     金の帯 銀の帯
     月のもとにて
     籠の中の鳥は”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第九弾。
     暦とは違って冬の気配がまだまだ残る雪大
    周辺、日の長さだけが春めいている夕方に、
    SNSのオフ会に臨む女子学生がいた…。

     上記の引用は、オカルト研究会の花見に参
    加した新入部員の台詞。
    まあ現実ならば、これらの例えか詐欺を疑う
    のが妥当でしょうね。自分のことを普段から
    しっかりと鏡で確認しておいて、身に釣り合
    う誘いかどうか吟味して臨みたいものです。
     副部長も卒業し、新入部員勧誘エピソード
    が描かれています。色々となんやかんやあっ
    てなんとか増えた部員は、なかなかにキャラ
    の濃いメンバーです。
     主人公とその想い人の仲が、いよいよ一歩
    前に進むのか?ラブコメとしても続きが気にな
    る巻です。

    ーーーーー
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    投稿日:2021.12.27

  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    新入部員の鈴木はイイヤツだな
    こよみとの距離は近づいている
    (主人公は鈍感力を発揮中)
    ホラーは相変わらず怖い
    京極堂妖怪モノと同じで最初は
    ミスディレクション、次に本命

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.12.04

  • 三先代

    三先代

    オカルト研究会についに新入生が!

    今回は前巻に比べホラー要素は前半に集中して後半は浅めな印象。
    しかしそりゃあオカルト研究会なんてサークルに灘のような美少女がいれば彼女目当てで男が寄ってくるのもそれは仕方のない事ではなかろうか?
    もっとも部長が卒業するまではしばらく相談は続くだろうからホラーに耐えうる強靭な精神が必要なので、灘目当てで続けるには荷が勝ちすぎるか。

    兎にも角にも、もう早うくっつけ君たちと言いたくなる森司と灘だがついに進展が!
    ここらへんの恋模様が有るからこそホラー小説でも軽く読める所だと感じる。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.02

  • 永杜

    永杜

    先輩が去り、新入生候補が4人来た。

    異性目当てにサークルへ、というのはよくありますが
    ここまで言い放っている自分達は? と突っ込みたい。
    他の人に突っ込まれていますが、思いますよね…(笑)

    紅一点になってしまった片思いの相手と
    4人中3人も、彼女が目当てという状況。
    しかも彼らを連れて、の活動ですが、これはまた
    好きな人でも、実物は遠慮したい、という人形もの。
    最終的にはあれですが、よくも目当てのためとはいえ
    ここまで頑張りました、という候補達。
    その点に関しては、拍手したいものがあります。

    そんな話の前の、普通(?)の話が一本。
    こうして正体が分かると、大変ほっとします。
    その手前の本物に関しては…まぁよし、という事で。
    ただと無料ほど高いものはない、が地で行ける3話目。
    この後、友人様は父親に怒られなかったのか。
    まぁでも怒られても、自業自得かもしれません。
    何せ、生贄にしようとしてたぐらいですし。

    4話目は、不思議な話でした。
    まさかの落ち…というか、訴え?
    途中まで完璧だったのに、何故最後だけ
    想像できなかったのか。
    まさか一緒になる、と思わないわけが…。
    時代が時代なのに。
    話の真相よりも、そちらの方が気になりました。

    そんな怖い状況の最後!
    おお、やっと主人公一歩踏み出した!w と
    拍手を送りたいような気分でした。
    後は…後はもうちょっと、自信持ちましょう??
    続きを読む

    投稿日:2019.07.17

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