【感想】俳優・亀岡拓次

戌井昭人 / 文春文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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9
3
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  • ただただニヤニヤしながら読んでしまう他人の日記(読んだことはない)

     これといって何がどうこうという内容ではないのですが、今日あった面白いことを綴った「人の日記」をみて笑っている感じ。 たしかに面白いです。
     内容は本文を読んで欲しいのですが、こんな感じでしょうか・・・。【ハンカチを拾ったら、話すこともできない大好きな彼女のものだった。意を決して届けたらとても感謝されてうれしい気持ちになった。いいことはするものだと自分を褒めたが、それ以来彼女と話していない。おしまい。】
    ・・・^^;  
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    投稿日:2016.05.25

  • 何処にでもいそうでナカナカいない

    ヤスケンさん主演で映画化されましたが、正に彼の為に書かれた様な話。主人公の亀岡拓次は映画では端役、役柄も殺人鬼やヤクザなどの無頼漢から主人公の叔父や夫などの味わい深い役までどんな役でもこなすバイプレイヤー。映画の撮影に呼ばれれば東北の山村からモロッコの砂漠まで何処にでも参上する映画バカで撮影の合間に地元の呑み屋で酒を飲むのが好きなノミスケでやたらと惚れっぽい。この情けなくもおかしな中年男が何故か国内外の映画監督にはモテまくる。ただしハリウッドやヨーロッパの有名監督に呼ばれても出演シーンはワンカットのみのヤラレ役なのがおかしい。その為、年中映画の撮影現場に出かけて行くのだがその先々で出会う人達との小さな交流。何でもない日常を描いてるのに何故かホッコリさせられる不思議な小説だ。続きを読む

    投稿日:2016.02.06

ブクログレビュー

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  • マンガタリ編集部

    マンガタリ編集部

    映画を観て気になって、原作を。
    亀岡拓次ののったりした生活と俳優稼業、
    でも何か持ってる感と、周りの人たちとのふれあい。
    そういったものがゆるやかに伝わってきて、
    個人的には原作の方が好きでしたね〜。
    で、やはり身につまされるところの多い作品でした(^^;。
    続編も早く文庫化されないかな〜。
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    投稿日:2019.05.31

  • dai-4

    dai-4

    映画化されたからではなく、トヨザキ社長の書評本見て読みたくなったから。すごくサラサラッと読めて、その割に笑いどころはちょいちょいあって、かつ人物像もしっかり立ってるから印象にも残りやすい。物語を読む楽しさを手軽に味わうには打ってつけの一作。映画もちょっと観てみたくなりました。続きを読む

    投稿日:2018.03.15

  • naoponhon

    naoponhon

    亀岡さん緩いー。
    なんだかなーみたいな出来事がたくさん
    起こるんだけど この人なら大丈夫。
    ってなる。
    オムツうけた。 むふふ

    投稿日:2017.08.24

  • うさこま

    うさこま

    大好きな安田顕さん主演映画の原作ということで手に取りました。
    主人公である亀岡拓次が、ものすごく顕さんっぽい。
    いちいち表情や仕草が思い浮かんで、ニヤニヤしっぱなしでした。
    何か大きな事件が起きるわけではなく、まるで亀岡拓次の日記のよう。
    でも、その淡々とした雰囲気が心地よくて、もっと色々読みたい気持ちにもなった。
    なんてったって、亀岡がいい。
    何度もお酒で失敗してしまうような、ちょっとだらしない亀岡…若くてカッコいい男の子も良いけど、こーいう少し情けない男の人にもキュンとくる年齢になったんだな、私(笑)
    続きを読む

    投稿日:2017.06.06

  • アルファ

    アルファ

    職業俳優・亀岡拓次。主演、というような超有名人、ではないものの独特のルックスから「どこかで見たことある」と会う人会う人に言われるくらいには顔を覚えられている。撮影が終わると酒を飲みに街の呑み屋に繰り出したりもする。
    そんな、亀岡が撮影のために訪れた様々な街でのちょっとした出来事の連作短編集。

    登場人物同士の会話1つ1つが、自然で、且つその中に妙な面白み(オムツ、とか猫ゾンビ、とか妙な単語が混ざることで生まれる面白み)も有り、結果的に「ほっこりしながらもインパクトがある」面白い独特の空気が出来ている。
    作者、「ちょっとしたユーモラスなおじさん」の描き方を心得ている人だ。
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    投稿日:2016.11.27

  • kinya3898

    kinya3898

    亀岡拓次、37歳。職業俳優。独身、恋人なし。173㎝、筋肉質、色黒。天然パーマの頭部は少し薄い。いつも眠たそうな目で飄々とした感じ。いざバイオレンスシーンではその目が狂気に変わる。役どころは下着泥棒に強盗に農夫やホームレス…といった特異な役回りが多い。そもそも大きな役を射止める野望すらなし。あくまでも脇役に居心地の良さを求める。世間的には「ああ、どこかで見たことある顔」といった認知度しかなく、名前を知ってるのは余程のファン。仕事ぶりは全く堅苦しさはなく理屈はこねず、決められたスケジュールに従って単身現場に赴き、監督の指示通りにカメラの前に身をさらす。そう、亀岡拓次は憑依型ではない俯瞰型俳優。数ページ読むうちにたちまちにして俳優・亀岡拓次に魅力されること必至。日常と現場の交錯がドキュメントタッチで描かれる小説集。続きを読む

    投稿日:2016.09.13

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