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久坂部羊 / 幻冬舎文庫 (44件のレビュー)
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総合評価:
ナチ_コチ_ショチ
医学の闇は、ここまで深いのかと思うようなストーリー。それでも、第五番(無痛Ⅱ)は前作より面白いと思う。
無痛Ⅱ『第五番』の方が、無痛よりも面白いかもしれない。“疫病の蔓延による医師のステータス向上”と“悪徳医師への見せしめ”の両輪が常に医療の信頼と向上に繋がるという単純明快なロジックは、何ともいえず説得…力がある。それでも、白神=メディカーサのこんなロジックよりも、為頼の人間的な悩みの方が共感が持てる。前作に続いて一貫して主人公だったイバラの最後が気の毒だったが、彼の遺書には涙をそそられる。製薬会社と(大学)病院との癒着は誰でも想像できるような構図だが、まさかWHOまでと考えると、何を信じてよいのやら。続きを読む
投稿日:2016.11.03
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みか
1
テレビドラマは上っ面だけだった
『無痛』の犯人イバラが精神科病院を脱走してからのお話。 すぐに六甲山中で衰弱しているところを発見・保護され、仮釈放され社会復帰した。 同じ時期に、日本では新型カポジ肉腫での死亡例が報告され、大流行が懸…念され始めた。 WHO(世界保健機関)にも強い影響力を持つ秘密結社も登場し、イバラも絡み、再び殺人事件が起きる。 この『第五番』では、 新種のウイルスに対する、患者の命よりも研究を優先する医師の姿勢。 悪徳医師が横行する日本の医療と、医師の地位の失墜。 刑法39条で減刑された者の、再犯の懸念。 またまた、テーマがてんこ盛り。 テレビドラマにもなった『無痛』だけれど、ドラマはなんと上っ面だけだったか!と愕然とした。 日本の医療の問題が主テーマだった。 『無痛』と『無痛第五番』は必ずセットで読むべし。続きを読む
投稿日:2016.05.16
ことく
3
やはり本作を読まないと完結しません!
謎の奇病というのは、怖いですね。 『新型カポジ肉腫』の描写が恐ろしく、ひぇぇぇと震えながら読みました。 まさか発症原因がアレだとは…。読み返してみたらちゃんと伏線が張られていました。私は読み落としてま…したが。 もし気づいた方がいたらすごいと思います。 前作を読まずとも十分楽しめる内容だと思いますが、やはりイバラ君を知ってから本作を読んでいただきたいと思います。イバラ君から高島先生への手紙は切ないです…。 前作、本作ともにイッチャッてる人が数名登場しますが、狂気を孕んだキャラ設定はすごいの一言です。 でもひとこと言わせてもらえるならば、『為頼先生しっかりして!』いつもピンチになっちゃうので、また~?と少し笑ってしまいました。 続きを読む
投稿日:2016.03.24
スミレのジョージ
自然に身を任せるのもいいのかもしれない
医療の発達とともにいろいろな病が後を絶たない現在ですが、 もしや、この小説のようなことが実際にあるんじゃないか?と少々恐ろしく感じてしまいます。 医療は絶対ではない。かえって悪化させてしまうこともある…んだとフィクションではありますが 教えられました。 前作「無痛」の続編ではありますが、前作を読んだ時のような嫌な気持ちになる作品ではありませんでした。 病状の経過等にかなりグロテスクな感じはありますが、不快な気持ちにはなりませんでしたね。 医療は絶対的な存在ではない。医療に頼りすぎるのも考えものだ・・・。続きを読む
投稿日:2016.03.04
ストーリー・セラーの涙
2
「第五番 無痛」
「無痛」はドラマを全部みてから入った。話の展開はドラマの役者さんの顔を重ねて。 でもこの本ではレビューを書けなかった。 ドラマと原作の違いにちょっと戸惑いが・・・ 「第五番 無痛」はイバラ・白神医…師・南サトミの動きに注目しながら読んだ。 とくにイバラの息づかいや鼓動が伝わってきた。 医療現場の内容に触れるお話に心惹かれる自分は楽しんで読みすすめることができた。 人間の心の「怒り・憎しみ」。 それに対応する発動のエネルギー。 誰でも近くにスイッチはある! 続きを読む
投稿日:2016.02.29
kkc
続編ではあるが、前作を読まずに読めるぞ!
前作の無痛を読んでこの本を手に取りましたが、舞台は海外で組織はWHOなどinternationalな組織や世界を影で動かす有名な組織などもちらつかせてグローバルにダイナミックに話が展開されており前作の…暗い空気は薄まっているので、この本から読み始めてみるのも有りと思います。前作を知らずに読んだ人がいれば感想を聞かせてください。続きを読む
投稿日:2016.02.20
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真珠の助
このレビューはネタバレを含みます
無痛の続篇長編小説。 無痛が最後 犯人イバラの逃亡で終わったので、その直後から始まると思いきや数年経ったところからだったので ちょっとビックリ。 逃亡した直後の様子はなしで 刑を終えて出所していたので それもビックリ。 今回は新型ウイルスがメインテーマだが、登場人物は無痛のままで、新たに数名が加わる感じ。 医療の意味を深堀することがテーマにもなっており、犯罪小説しての部分は二の次の様に感じた。
投稿日:2023.08.14
夜ノななし
前作で不穏な終わり方をしていたからドキドキしながら読み始めたら、思ったほど重大な事になってなくてちょっと拍子抜けしてしまった 肉腫の状態や博物館の標本の様子、三岸の作品が、凄くグロテスクに想像できた 新しい人生を歩み始めたイバラとサトミを利用した白神に物凄く腹が立った
投稿日:2023.02.18
本読み
為朝先生、そんな年とってたなんて認識してなかった。固有名詞とその情報は認識がとても苦手なのを再確認 確かに守銭奴ならぬ守健奴かもしれない。ただそれが当たり前の環境で生きてきて、ワクチンとまではいかな…いが予防や早めの発見が何よりと思ってきたから比較しないとわからない。各国がどんなんなのか知らねば でもまあ、インフルのワクチンは打たないけど子宮頸がんワクチンは打つかな続きを読む
投稿日:2022.11.30
よしか
これだけの厚さを、一回も飽きることなく読ませさせる力がすごい。 今回はすごい規模の恐ろしさが描かれていたけど、リアリティある文章に引き込まれて、そういう意味での“おかしさ”は感じず、最後まで読みきれた。けど、最後の終わり方がよくわからなかった…。 コロナが流行っている今読むから、また身近に感じられる部分も多々あって、おもしろく読めた。 イバラが想像以上に成長していて、なのに亡くなってしまったのは悲しかったな…。
投稿日:2022.04.17
nssulib
「オンラインブックトーク紹介図書2021」 ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00540253
投稿日:2022.01.27
jinguh
医療小説っぽくて、医師会とかその内情が描かれていたし、病気に対しての医師の接し方の描画が細かくて面白かった。 タイトルの「第五番」は、疫病の5番目を意味し、ベートーヴェン第五番「運命」を掛けている。 …前作「無痛」と多くのキャラが引き継がれるのでそちらを先に。 ただ前作は、立ち位置があまりはっきりしておらず、無痛症の少年を中心とする人間模様が主だった。続きを読む
投稿日:2021.09.28
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