【感想】機動戦士ガンダム THE ORIGIN(11)

安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
7
3
1
0
0
  • 復讐への土台作り!ガルマを思い通りにコントロールするシャアの手腕。

    士官学校時代のシャアとガルマ。
    ザビ家の男として優秀な成績を修めようとするガルマですが、
    学問、スポーツ、銃撃演習、模擬戦など何をやってもシャアに勝てません。
    それでも、自身を鼓舞する姿はけなげです。

    そんなガルマの心情を知ってか復讐の炎を隠し友として接するシャア。
    シャアのガルマに対する会話はどれもガルマの心の中を見透かしたり、逆なでしたりするものばかり。
    おそらく、シャアは多くの会話を通してガルマを操る話術を創り上げていったんでしょう。いつか実行する復讐のために。
    その最たるものがガルマを持ち上げ、たきつけた連邦軍兵営の攻撃です。

    シャアとガルマは別々の部隊で行動を起こし、心の中でガルマにこう言います“挫けるなよ、坊ちゃん。”。
    これで決定ですね。シャアにはガルマと友情を育む気がないこと、そしてガルマを下に見ていること。
    ちなみに、映画ではシャアの正体をキャスバルと知った寮生が戦いの際にシャアの工作により殺される場面があります。
    シャアにとって復讐の阻害になるものは全て排除の対象なんでしょう。

    戦いが終わり、ドズルはこんな事をしでかしたガルマを殴るかと思いきや、
    抱きしめて大泣きする始末・・・。これには周りの兵たちもドン引き。
    そして最後はドズルがゼナにプロポーズしますが、
    なぜあの展開からプロポーズを受けたのかが不思議です。

    それくらい不思議ちゃんだからドズルと一緒になれたのかも・・・。
    凡人には分からない世界かもしれない・・・。
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    投稿日:2016.09.03

  • いろいろな始まり

    シャアとガルマ、モビルスーツ、ギレンの陰謀、一年戦争、アニメには、描かれていなかった、いろいろな始まりが描かれています。
    ガンダムファン必読です。
    どんどんはまります。
    すぐ12巻も読みたいです。

    投稿日:2015.07.25

  • シャアの士官学校時代は、神生徒

    ちょっとシャアの神生徒ぶりが際立ちすぎな巻。学問、戦術、サバイブ、スポーツと何をやっても神成績のシャア。全部、ザビ家の息子ガルマを越えてしまってちょっと大丈夫か?宇宙世紀年表上は、モビルスーツが初めて開発され、1年戦争の突入前夜という極めて重要な背景が語られる必読の書。続きを読む

    投稿日:2015.08.05

ブクログレビュー

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  • じゅう

    じゅう

    続きが読みたくなり『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 11巻~15巻』の五冊を古本屋で一気に購入。

    息子と一緒に読みました。

    -----story-------------
    ≪11巻≫
    「シャア」、ついにジオンヘ『開戦編』突入!
    まんまとジオン士官学校に入学した「シャア」は、奇妙にもジオンの御曹司「ガルマ・ザビ」と友好を深める。
    連邦からの独立への機運が高まる中、一計を案じた「シャア」。
    後に世界を揺るがすことになる、その驚くべき中身とは!!

    ≪12巻≫
    「ギレン・ザビ」総帥 ついに宣戦布告!
    宇宙世紀0078、ジオンと連邦政府間の緊張が高まる中、月面では史上初のMS同士による戦闘が始まる。
    敗北を喫した連邦軍は「RX‐78ガンダム」の開発計画を発表し、運命の宇宙世紀0079をむかえる……。

    ≪13巻≫
    1年戦争勃発『ルウム編・前編』を収録
    テレビシリーズでは描かれなかった、1年戦争開始1ヶ月に起きた人類史上最大の惨劇を描く、コミックオリジナルストーリーが展開!

    ≪14巻≫
    ルウム編完結!「レビル」奪還の真相が明らかに!
    コロニー落しを遂行したジオンは次なる攻撃目標をルウムに移す。
    ジオン軍のモビルスーツ部隊に強襲をかけられた連邦軍「レビル」将軍は黒い三連星に捕獲されてしまう。
    さらに連邦戦艦を次々と撃墜する赤い機体が・・・

    ≪15巻≫
    舞台は再び地球に、オデッサ編突入
    連邦軍大反抗戦「オデッサ作戦」を描く、女スパイ「ミハル」登場のエピソードを含む、新章『オデッサ編・前編』収録。
    -----------------------

    11巻から14巻は、9巻からの続きで1年戦争開始前から開始直後までの、アニメでは描かれていなかった物語が展開します。

    アニメ版が始まる以前に、こんな物語があったんですね。

    1年戦争開始前の「シャア」と「ガルマ・ザビ」の出会いから、1年戦争が始まるきっかけとなったエピソード、そして1年戦争開始直後の虐殺、コロニー落とし等のルウム戦役での「シャア」の活躍、、、

    面白く読めました。

    「シャア」の仮面って士官学校で元ルームメイトだった「ムラタ」が作ってくれたということがわかったり、

    後にドムに搭乗して出てくる黒い三連星がザクで活躍していたり(しかも、ザクのカラーリングが紫のドムカラー… )、

    「デギン・ソド・ザビ」が実は戦争に反対していたことがわかったり(好戦的な性格だと思い込んでいました… )、

    それから、後々に出てくる「ララァ」と「シャア」の出会いが紹介されていたりと、

    ガンダムファンにとっては必見の内容になっていますね。


    そして15巻からは、アニメの1年戦争に物語が戻ります。(ようやく… )

    女スパイ「ミハル」と「カイ」の恋物語は、「ミハル」の戦死で哀しく幕を閉じます… 泣ける一冊でした。


    それにしても『機動戦士ガンダム』って、奥が深いですよわ。

    またまた、次が読みたくなりました。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.18

  • domarin

    domarin

    シャア・セイラ編からそのまま開戦編へ。
    シャアとガルマの出会いの場所である士官学校を中心に、連邦とジオンの関係悪化を描いていく。この辺りのもともとの設定がいまいち頭にないのだが、この描き方ではシャアが戦争を引き起こしたのも同然だ。そう描くのが良いのか悪いのか、ORIGINとしてはどうシャアの内面を描こうとしているのかが分からないと判断できないか。
    シャアとガルマの関係性の描き方はTVシリーズで描かれたあの関係になりそうな非常に納得のいくものだった。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.30

  • まさやん

    まさやん

    シャアが後に赤い彗星と言われる片鱗を見せていた。さらにザビ家の人間模様も描かれていて、興味深い内容でした。。

    投稿日:2015.10.26

  • しろかぎ

    しろかぎ

    もう!死んじゃってから過去編で出ずっぱりおってからに!ガルマめ!ほんとずっとお坊ちゃんなんだよなあ…はあ…。好きだ!

    投稿日:2015.07.18

  • あのヤロー

    あのヤロー

    このレビューはネタバレを含みます

    シャアに成り代わったキャスバルは宇宙軍士官学養成学校にて出会い友人となったガルマと小天体の衝突以来連邦に対して強い不信感を抱いている教導隊員たちを煽動し連邦軍兵営に奇襲を仕掛ける。ついついガルマばかりに目がいってしまうが、アニメ本編では目立つ動きの少なかったデギンの人柄が窺えて新鮮。シャアとのやり取りで出てくる「キミの宮殿だ」や「このフックが変だ!」も良いが「老いてから子なぞつくるものではない」というデギンの台詞が一番沁みる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.10.01

  • きな粉もち

    きな粉もち

    うっわぁ、腹黒い。その上、なんて狡猾なんだ、シャア。

    対してガルマはボンだなぁ、今も昔も。
    シャアに踊らされてるのに気がつかないんだから。

    こうして改めて本史(本編?)の裏側の物語が描かれると、お話に厚みが出るなぁ、と。続きを読む

    投稿日:2011.05.07

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