【感想】強欲な羊

美輪和音 / 東京創元社
(62件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
6
29
16
1
1
  • 女って怖い・・・

    全5話の短篇集。羊というキーワードで繋がるそれぞれの話は独立したモノだと思っていましたが、最終話で全てが繋がる仕掛けになっており連作だったことがわかります。なので短篇集だからといって最終話から読まない方がよいでしょう。

    本作の登場人物は主人公を含めた女性のほぼ全員が曲者揃い。しかもすべて恋愛絡みで暗い情念を燃やしエグイ事を行ってしまうので読んでるこちらも決して気持ち良くはないのですが、二転三転する構成や話の流れが上手く結末が知りたくてグイグイ読ませます。最後がスッキリしないものが多いので「イヤミス」にカテゴライズされているようですが、私的にはホラー風味のミステリーがしっくり来ました。

    しかし、この本読むと女性って怖いなと思ってしまう・・・・。
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    投稿日:2015.09.09

  • 軽く読めるサスペンス寄りミステリー

    登場人物少なめの、シンプルで読みやすい短編小説だった。ジャンルとしてはミステリーに分類できると思うが、サスペンス寄りで推理的な要素は少なく、最終話はホラー寄り。
    シンプルで読みやすい文章なため、先の展開がある程度わかってしまうが、各話落ちは一捻りあるので、予想通り過ぎてがっかりという事はない。

    軽く読める良作だと思う。
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    投稿日:2015.09.17

ブクログレビュー

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  • Chacha

    Chacha

    やはり表題の『強欲の羊』が面白かった。
    どんな話なのかわかってなかったので
    初めは普段あまり読まない語り口調の進行に戸惑ったんだけど
    読むにつれ麻耶子も沙耶子も狼に見えてきて…
    これは面白い。となりました。
     
    『ストックホルムの羊』は
    なんとなくオチが見えたんだけど
    それでも面白く、、
     
    どれも人間の、女の嫌なところが上手く表現されていて
    女だからこそ面白かったのかもしれない。
     
    無理に連作にしなくても良かったのでは…?
    と少し思ったりもしたけど…
    さて暗黒の羊を読みますかね◎
    続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • ピザまん

    ピザまん

    このレビューはネタバレを含みます

    5篇の短編集。
    どの話もドロドロと嫌な後味を残すがやめられない。読みながら女達の印象は二転三転する。誰が羊で誰が狼なのか。いや、羊のまま羊を食べてしまったような、、、。
    特に胸悪だったのが「ストックホルムの羊」塔に幽閉されている王子と4人の側女の閉ざされた生活は、、、。
    それと「背徳の羊」ラストの犯人に驚くが、三人目の子にまた、驚いた。あぁやっぱりそういうことなんだ。

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    投稿日:2024.02.04

  • るるる

    るるる

    このレビューはネタバレを含みます

    イヤミスでもありホラーでもある短編集。どの話もその世界観に入り込め読み応えがある。ラストの短編は直球のホラー展開に少し驚いたが今までの話の怖さが強調されて良かった。

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    投稿日:2023.10.18

  • Rita

    Rita

    羊をモチーフとした短編集。どの話も羊、女が怖すぎる。どの話も最後にゾワっとするのに、それが癖になる。うわぁ、と思いながら読みつつ、ラストには思わず唸った。どいつが羊の皮を被った狼や、と全方位に疑いを掛けながら読むのも楽しい。続きを読む

    投稿日:2023.07.30

  • かりんとう

    かりんとう

    このレビューはネタバレを含みます

    強欲な羊
    女性の語りで始まる。
    姉妹の性格、彼女の見たもの、感じたこと、好きな男性について語る。
    本当に欲の強い者は誰か。疑いながら読む。

    聞いている人が誰か分かったときに、また彼女の計画性、怖さが出てくる。


    背徳の羊
    女の行動、計画の怖さ。
    篠田が、妻を信じられなくなって疑心暗鬼になる姿。信頼していた人たちの裏切り。

    眠れぬ夜の羊
    自分は幼馴染みを殺したのかーから始まる。
    縞模様の服を着た女性が見えるという女の子、自分の背後にいるという。
    幼馴染みが最後に着ていた服だというが、文章のなかに遊具がシマウマだったとはあるが、どんな服を着ていた等、出てこない。
    結婚に反対されて、喧嘩をしたという母親がいっこうに出てこないので、幼馴染みではなく母親だなとわかったけれど面白かった。

    ストックホルムの羊
    タイトル通の話。

    生け贄の羊
    今までの登場人物何人か出てきて、三人の会話から彼女たちが誰なのか、この先どうなるのか、ドキドキしながら読んだ。

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    投稿日:2023.07.01

  • kubokubotter

    kubokubotter

    最初から最後までミステリーというか気味の悪いサスペンス。
    それぞれ伏線が多く、二転三転しまくるが短篇なので胸焼け感あり。

    投稿日:2023.02.03

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