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原田マハ / 角川文庫 (90件のレビュー)
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総合評価:
KK
4
大空へ
第二次大戦前に,世界一周飛行をしたニッポン号とアメリカの女性飛行士アメリア・イアハートをテーマにしたストーリー。(ちなみに,フィクションになっている。) この当時,まだ「飛ぶ」ということは冒険に近い部…分があった。その上,大陸間を横断するというのは,冒険そのもの。そんな飛行に飛び込んでいった,人々が生き生きと描かれている。 この物語の中,飛行機が魅力的に描かれているのは当然として,やっぱり原田マハと思わせる人の描かれ方が魅力的。続きを読む
投稿日:2015.07.25
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理科好き
3
飛行機で世界一周を成し遂げた裏の物語
第二次世界大戦の直前に毎日新聞の飛行機が世界一周を成し遂げたのを知っていますか? 私自身はまったく知りませんでした。 この物語は,その史実に,世界一周をないし遂げる一歩手前までいった女性パイロットの…物語を絡めたフィクションです。 日米が,そして世界が大戦に向けてぎくしゃくした時代に,『空は一つ』という想いで世界を飛んだパイロットやそれを支援する人々がとてもうまく描かれています。 この作家さんは,キュレータの仕事などされていたこともあり,美術関係の話は詳しいけれど,メカは全然だったはず。でも,文章力はあるし,相当勉強したんだろうなぁというのがよく分かります。続きを読む
投稿日:2015.11.08
ナチ_コチ_ショチ
第二次世界大戦前の史実をベースに、思いっきり作者の想像をふくらませて書かれたファンタジーの始まりです。
飛行機が登場して先進国の間で飛行距離競争をしていた頃の史実をベースにした原田マハ氏のほのぼのとしたファンタジー。それにしてもマハ氏に『ずるい』と言いたい。主人公であるエイミー・イーグルウイングが相当に…魅力的なおてんば娘として書いていると同時に、しっかりと彼女の敵・味方をものすごく分かり易く登場させている。しかも、アインシュタインや山本五十六を登場させるあたりは、小憎らしくもある。世界一周を目前にして消えてしまったエイミーやいかに、対してニッポン号はどうなるのか、下巻へ続きを読む
投稿日:2016.12.19
junjunosaka
楽しめる作品です。今、下巻を読んでいます。
さすが 原田マハ!! アメリア・イアハート(世界初の世界一周に取り組んだアメリカの女性パイロット)についての小説です。興味津々読んでいます。
投稿日:2017.10.25
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ジェダイパパ6986
その名はエイミーイーグルウィン!もう次が気になって気になって…あっと言う間に上巻を読み終えました!さぁ、下巻へ!
投稿日:2024.04.14
なつき
史実と史実を掛け合わせたフィクションで、実在した天才女性パイロットのアメリア・イアハートさんと世界一周を成し遂げた飛行機であるニッポン号とその乗務員がモチーフになっています。 戦争前の難しい時期に国…際親善を目的として飛んだニッポン号にもしも8人目の乗務員がいたら、、 純粋に飛行機を愛するニッポン号のメンバーと平和を願い続けたエイミーが世界一周という偉業に向けて協力し合う姿に胸が熱くなりページをめくる手が止まりませんでした。 世界一周を終えた2年後に太平洋戦争が始まるわけですが、飛行機が戦闘機として利用されニッポン号のメンバーの一人も犠牲になった事になんとも言えない悲しい気持ちになりました。 読みやすくてあっという間に読了。 熱くて爽やかで少し切ない、そんなお話でした。 個人的に好きなシーンはエイミーがニッポン号からトビアスと通信をする場面です。生きているのかどうかはわかなかったエイミーから突然通信が来たときのトビアスの心情を考えると、、 物語終了後のエイミーがどうなったかは描かれていませんがトビアスと再会してて欲しい! エイミーのモデルになったアメリア・イアハートさんは世界一周中に突然行方不明となり大掛かりな捜索をするものの遺体も飛行機の残骸すらも見つからず長年様々な憶測が飛び交っていたそうです。 行方不明後に今回の物語が実際にあったとしたらと考えるとワクワクしますがつい先日彼女が乗っていた飛行機と思われる残骸が海底に沈んでいるのを発見されたそう。これから何年もかけて捜査をするようですが80年以上経った今もこれだけ注目が集まるとはすごいですよね。続きを読む
投稿日:2024.02.28
たこやき
面白かった!原田マハさんの作品は、個人的に合うやつと合わないやつがあるけど、これは合うやつだった。フィクションではあるものの、史実としては本当のことも織り混ざっていて、結構感動してしまった。戦前の日本…に、世界一周を成功させた航空機があったなんて、全く知らなかった…続きを読む
投稿日:2024.01.06
yasuetsu
世界一周を成し遂げる手前で失踪したアメリカの女性パイロットも、日本で初めて世界一周を果たしニッポン号の男性パイロットもモデルがいて、そこにルーズベルト、アインシュタイン、山本五十六など歴史上人物が絡ん…で、まるで実録のような展開。 友情、裏切り、陰謀、情熱、それらが塊となって心を揺さぶる。 下巻、楽しみでしかない。 ところで、天才アインシュタインは、純粋な研究が世界平和を脅かす可能性を、戦争にも巻き込まれる中で実証してしまった人物である。それは、その後の科学倫理にも課題を提示した形になっている。 本人が言ったのかどうかは知らないけれど、「世界は、ひとつではない。だからこそ、大事なのは、共存すること。」と言いつつ、でも本当は「私もずっと、考えていたんだよ。そして誰かに言ってみたかった。世界はひとつなんだ、と。」と思っていた。 アインシュタインの伝記を読んでみて、近からずも遠からずの心境だったのではないかと思う。続きを読む
投稿日:2023.11.19
highriver
伝説の女性飛行士アメリア・イアハートの物語と、1939年(昭和14年)に4大陸・2大洋の世界一周飛行を成し遂げたニッポン号の物語を絶妙に組み合わせ、胸が熱くなるファンタジックなストーリーにした作品。 … アメリアをはじめニッポン号の搭乗メンバーは作品オリジナルの名前で出ているが、ルーズヴェルトや山本五十六など歴史上の人物が登場することによって、当時の世情や空気感がよく伝わってくる。 ちなみに毎日新聞の作中名として出てくる暁星新聞というネーミングは、ニッポン号が世界一周飛行後に「暁星」と名前を変えて活躍し続けた事に由来していると思われる。膨大な資料を元に書かれたが故の粋なネーミングだ。 アメリアとニッポン号。どちらも偉大な足跡を残したが、共通する「one world」の意志は、ウクライナ戦争やイスラエル紛争が起きている今こそ大事にしたい。続きを読む
投稿日:2023.10.24
まるる
前知識なしで読んだので、どう展開するのか、 あっという間に話に引き込まれました。 まるで本物のニッポン号史実そのままの気持ちで 読んでますが、山田もエイミーもフィクションなんですよね、、、、不思議。 …さあ下巻突入!続きを読む
投稿日:2023.08.11
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