【感想】ベイジン 完結上下巻セット【電子版限定】

真山仁 / 幻冬舎
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
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  • プロとは、そして、原発とは。

    中国での、世界最大の原発建設にまつわるお話が主流です。
    そこに関わる日本人技師と、中国共産党の二人を中心に物語は進んでいきます。

    話自体は、他の方もレビューしている様に、すこし長いかな、とは思いますが、僕個人としては、希望とは自分が努力し奪うものだ、という言葉にすごく惹かれました。
    文化の違いに戸惑いながらも、目的達成の為に邁進する技術者と、どろどろした権力争いに身を置いてきた中国の方。この二人の生き方からは、生き方とは、そしてその中の仕事とは、を、深く考えさせられる話でした。


    東日本大震災を現地で経験している僕にとっては、正直目を背けたい場面もありましたが、でも、これに近い状況だったのかな、と思いながら見てました。
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    投稿日:2016.02.17

  • ちょっと長いですが、中々いけます

    ちょっと話は長いな、という感じはしますが、後半の緊迫感は中々。
    最後が若干微妙ではありますが、確かにああいうところで終わらせるしかないのかというのもあるので気にする程でもないかと。
    しかしこの作品を書いた時期が時期だけに?よくこういった作品を書いたな、というのも感心した。続きを読む

    投稿日:2014.09.14

  • ラストは賛否ありでしょう

    北京オリンピックを控えた、中国での原子力発電所建設をメインに話が進みます。
    実際にこういう事があったんだろうなとも思えて、ラストに向かうドキドキ感は良かったです。
    ただ、ラストは賛否両論あると思いますが、個人的にはあの終わり方以外には無いのかなと思ってます。
    他の方のレビューにある通り、良くこんなストーリーが当時に書けたものだなと思いました。
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    投稿日:2015.09.05

  • 福島第一原原発事故の予言書か?

    当然福島第一原発事故を取材してから書かれた小説と思って読み進めていましたが、原発事故は刊行後だということに、後書きを読んで気付きました。すごい!
    しかし中国という国は理解し難いですね。人と人としては理解しあえたとしても、そう簡単ではない。本当にスケールの大きい小説です。
    ただし、結末がはっきりしないので、消化不良といった印象が残りました。
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    投稿日:2016.08.28

  • 震災前

    前半は読み進めるのがもどかしいくらいに流れていく。
    個人的に中国で働いているので、作者の中国政府のとらえ方に同意と不同意が混ざる。
    しかしながら残り3割くらいから目まぐるしく動き出す。
    ここからは圧巻。私はこの終わり方で仕方ないと思うし、現実に起こった震災後の事もまだまだ先行きが分からないのだから。
    この最後のパートが無ければ平凡な作品だったと思うが、震災前にかかれたということで作者の慧眼に恐れおののいた。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.27

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