【感想】ゼロから始める魔法の書

虎走かける, しずまよしのり / 電撃文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
5
5
0
0
  • 美女と野獣なファンタジー

    主人公が獣人です。
    それもネコ耳とかそんなレベルでなくまるっきり二足歩行する獣です、見た目は。
    この1巻の表紙には出ていませんが2巻の表紙で座られてるのが主人公ですね。
    仲間やヒロインが獣人というのは多々ありますが主人公がとは珍しい。

    物語は魔法/魔術を題材にしたファンタジーで、軽くミステリー的な要素が入ってます。
    序盤に事件が発生して、旅を進めるうちに少しずつ事実が明らかになっていって、最後に犯人というか黒幕的な人物と対決、と。
    あまり戦闘には重点がおかれておらず、どちらかと言えば人との繋がりや説得など頭を使う方で解決を目指します。
    ただ3巻まで読みましたが総じて黒幕が甘いというか、終盤でペラペラ喋り出しちゃうのでクライマックスの盛り上がりがイマイチなところがあります。
    とはいえ文章は丁寧に書かれているので読みやすく、容易に情景に思い浮かべながら読み進められます。
    私は十分に面白いと感じました。

    表紙に出ているヒロインのゼロは保護欲的な意味で可愛いです。
    文中では絶世の美女とされていますがイラストも相まってあまりそういった感じはしません笑
    主人公への懐き方も恋愛というより大きな保護者に甘える感じで微笑ましいです。
    美女と野獣な組み合わせが好きな人にはおすすめです。
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    投稿日:2017.03.08

  • 物語に辻褄合わせが大切なのは分かりますが……

    物語に辻褄合わせが大切なのは分かりますが、展開そっちのけでその解説に腐心しており、結局読者置いてけぼりの自己完結物という体に。
    それでも序盤は期待が持ててました。
    市民から嫌われる魔女、人外として恐れられる傭兵、共に大きな力を持つも寂しさを抱えた二人が出会い、初めは利用し合う為に契約をするのだが…けどここからがどうも。
    この場合だと敵は差別や迫害等、謂わば力を持たない側の悪意だったと思うんですよね。
    そこを避けて単純な悪者を仕立て、後は興味の湧かない理屈をこね回して勝手に終わらせたという感じがどうにも。
    残念です。
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    投稿日:2014.11.12

ブクログレビュー

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  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    一応バトルものなのだがキャラ立てが『狼と香辛料』とかそっちふうでちぐはぐ
    もっと主人公とヒロインが最強最高でなければならないのだが
    そういう組み合わせが個性なのかもしれないが
    先人がしていないのは思いつかなかったからではなく
    したけど失敗して埋もれたからだと思うがどうか
    そのちぐはぐさを除けば全体に良くできてるだけに残念
    内容には関係ないがヒロインが「美女」には見えないけれど
    イラストレーターに描けないとは思えないので
    編集の要望なのだろうか(陸奥でなく島風にしろという)
    続きを読む

    投稿日:2018.10.19

  • imotok

    imotok

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ一巻目になります。
    魔法を発明したゼロという少女が書いた本が何者かによって盗まれてしまいます。
    ゼロが穴蔵から初めて外の世界へ出て、先に本を探しに行った相棒の13番という魔法使いの行方を追う話です。

    魔法が当たり前にある世界感がとても丁寧に描かれていて、面白かったです。
    ゼロの旅の仲間になる人々もとても味があり、その人たちだけでも充分に面白い話がたくさんでてきます。

    本作だけでも奇麗に物語は終わっていますが、とても面白いのでゼロをはじめ他のキャラクター達のお話も読んでみたいと強く思いました。
    是非、次巻が読みたいです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.10.10

  • gaia-kanata

    gaia-kanata

    ある異世界で魔術の世界に静かな革命が起きようとしている。そんな時、魔術師と一人の傭兵がであって……という話。主人公とヒロインの関係性が、主人公とヒロインの個性とうまく重ならないようマッチングしてありました(合ってるのか合ってないのかどっちだ)。厭世家をきどっていて人情味ある主人公がよかった。意表をつく、いい意味で読者の期待を裏切ってくれる箇所が多々あり、また悪役にも共感できる余地がきちんと作られているあたりとても良作になっています。続きを読む

    投稿日:2016.12.10

  • arumun92

    arumun92

    全体的に小奇麗にまとまった作品で、全体的に粗が目立つ作品。
    キャラクターの行動に一貫性を感じないので、どうしても感情移入ができない。
    どうしてこの作品が電撃小説大賞に選ばれたのかと考えさせられた事が、参考にはなった。続きを読む

    投稿日:2015.03.22

  • 浜地(hamachi)

    浜地(hamachi)

     著者のデビュー作。あとがきにも書いてある通り、王道のファンタジーである。

     全体的にややのんびりとした空気は感じるが、魔法や武器を使って戦う場面などはそれなり燃えるし、主要キャラクターがみんな「いいやつ」であり、とても魅力的に描かれている。主人公が獣の姿をした獣人であるのも特徴的で、その身体能力を生かした行動や戦闘も見どころである。

     個人的には可もなく不可もなくといった印象だったが、硬派な文体と王道なファンタジーで、かなり優等生的な安心感のある作品だと言える。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.16

  • よーぐる

    よーぐる

    ストーリー展開そのものは良く言えば王道、悪く言えば平凡だけれど、キャラクターの掛け合いが他の作品と一味違う魅力を出している。次巻が楽しみ。

    投稿日:2014.11.18

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