
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連作短編集のような1個1個独立しているように見えて最後は全てつながって収束していくようなお話だった 水の時計というファンタジー要素もあり最後まで読まないと真相が分からないので正直分かりやすい話ではないが臓器提供を待つ患者や周りの家族の人生を淡々と描いている 移植とは生死とは人間の尊厳とは 脳死患者本人の意思を優先したくても実際には家族の意思が優先されることが多いのだろう 重たく難解なテーマだが面白かった 中学生の昴に救いがありそうなのに完全には救われず、万引きにしても叱るでもなく相談に乗るでもなく金目のものを置いている事と兄への見舞いという理由から同情され見逃される 葉月を死に追いやったのも仲間のせい 葉月も葉月で未成年のため倫理観、責任問題などから移植手術を拒まれ母を救えず父は死後にのこのこ現れ脳死の娘だけ本人の意思を無視して延命 手が届きそうで届かない現実がもの悲しかった 昴には自暴自棄になった落ち度はあるので被害者とは言いがたいが子供のうちに守られて軌道修正できていればと思ってしまう 最後には2人とも救われていたと思いたい
0投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログ人間の死の定義は、これから先技術が進歩すればするほど曖昧になっていくのでしょうか。 また、最後に観た景色が自分の思いに浸食してくるのは凄く怖いと感じました。 「背負わざるを得ない不遇な環境にある人間と、何ひとつ不自由のない環境で生まれた人間とは、時間の「流れ」が違うのだ。」 「余生というキャンバスに塗るための絵の具代わりにするんだったら、やめた方がいい。」
8投稿日: 2024.06.23
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高村昴 暴走族『ルート・ゼロ』の幹部。 芥圭一郎 元新聞記者の医者。 葉月 脳死状態で閉鎖された南丘聖隷病院にいる。 中谷 昴の二つ年下。原付ばかりよく盗む。 高階稔 ルート・ゼロの幹部。広域指定暴力団の傘下の美緒興産とつながっている。 室井広志 ルート・ゼロの幹部。 室井可奈 室井広志の妹。 堀池 生活安全課の巡査部長。 澤登 医者。四十代半ばぐらい。 須藤貴子 北陽高校バレー部。神社で喧嘩を目撃する。 玲子 貴子の育ての母親。 さなえ 貴子の妹。入院している。 美和子 貴子のクラスメイト。 苅谷 バレー部顧問。一年の保健体育を受け持つ学年主任。軍曹。 仁村 さなえの担当医師。 笠原克也 小さな出版社を辞めた。フリーの編集&ライター。 仲西聡美 三十三歳。文房具を扱う商社の事務職。慢性腎不全。 丘本 斡旋業者。 由比忠彦 腎臓移植斡旋詐欺で刑事告発された「トーワ・コーポレーションを事件発覚直前に退社。高村の上司。 高村誠 笠原とは大学時代の同期。トーワ・コーポレーションに入社。志村病院精神科分室療養所に入院している。 ムロイ 高村誠の隣の部屋に入っている。交通事故を起こした。 森尾哲朗 冠状動脈硬化症。 レン カンボジアの女の子。十一歳。 律子 森尾の妻。 香織 二十五歳。律子の遠縁。 牧村 警察。 境大助 境フラワーショップ主人。堀池とは小学校のときの同級生。 下妻加世子 三十六歳。急性リンパ性白血病。
0投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログ展開が早く面白いんだけど・・・ なんだか入っていけなかった。 仕事とか忙しくてブツキリで読んだから、設定を忘れながら読んでいたのがいけないんだけど。 昴の内面や心境ももやっとした感じ。もうちょっと葛藤とか知りたかったな。 最後もなんだか、うむうーといった感じ。 悪くはないんだか。 ただ、「カンボジアの孤児達を」「余生のキャンバスを塗るための絵の具代わりにするんだったら・・・」というくだりはドキっとする。 こういう人が多いから。 どの世界でも承認欲求のかたまりみたいな人だらけ。
1投稿日: 2022.01.19
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10数年ぶりの再読。 あらすじを見ると暴走族の元リーダーと脳死状態の女の子の交流、、、イロモノのように聞こえる。しかし読んでみると淡々とした文体で、惹き込まれた。 以前読んだ時は代理ミュンヒハウゼン症候群の話が記憶に残っていた。今回読んでみると第4幕の心臓病の元教師の話が、この教師と奥さんの心理描写に共感したせいか、一番心に響いた。 最後が少し安易かなーと思ったが、主人公の辛かったこれまでを考えると、最後くらいご都合主義でもいいじゃない、とも思う。
1投稿日: 2021.11.05
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ハルチカシリーズのほろ苦い話を一冊ぶんにしたような感じ。思っていた以上に読みやすかった。2000年代初頭に執筆された本だから、どことなく石田衣良っぽさもある。カラーギャングとか、暴走族とか、今となってはナニソレ?って文化だけど、読むぶんには好きだなー はづきが主人公にシンパシーを抱いて、同じような境遇の人がいることを支えにしていたことを知り、そんな些細なことだからこそ逆に腑に落ちた。ただ、はづきの事故の原因も実は主人公が若干関わっていて、そのやるせなさが切ない…。はづきは臓器移植ができず母を亡くし、子一人で志望校にも入れず、猛勉強して先生になろうとしていた矢先不慮の事故で死ぬことも生きることもできなくなり、直前に見たカラスと月のせいで臓器移植と月光のもとでだけ話すいびつさを持ち…… 主人公は兄が気を病み、子一人で志望校に入れず、グレにグレまくって喧嘩三昧……こうしてみると同じ不幸の中でもはづきは苦しみのなかにいる。ひたすら使い走らされたツバメはエジプトに行けず亡くなるのか?それとも1000万を手に歩き出すのか?
1投稿日: 2021.08.11
powered by ブクログ臓器移植をテーマにしたファンタジーミステリー。 脳死と臓器移植をテーマに救われなかった人と救われた人と家族の物語がオムニバスで描かれていて、読み進めるうちに物語のピースが揃っていく作品。 大切な友人に勧められ読了。 臓器提供のテーマは重く、正解不正解は当事者が感じること。 与える自由と与えない自由、 貰う自由と貰わない自由。 この言葉の通りに。
44投稿日: 2021.04.04臓器移植問題とミステリーが見事に融合
初野晴なる小説家の本を初めて読みました。かなり詳細に医学的なことを調べられて書かれたのでしょう。単なるミステリーを超えて、様々な事を教えられました。 まず、冒頭に示されるのが、有名なオスカー・ワイルドの「幸福の王子」。そして始まる本文。暴行場面に現れる謎の老紳士。さぁて何が始まるのか、全く先が見えない。うまい導入部分です。読み進めていくと、だんだん話の筋がわかってきて、摩訶不思議な設定の世界が拡がります。ミステリーですから、あまり詳しくは書けませんけどね。 今でも臓器売買は存在するでしょうし、臓器移植さえ行えば、生を全うできる人も大勢いることでしょう。海外でならば臓器移植が可能となる日本の現実も、おかしいと言えばおかしいですよね。 ただ、生きることも死ぬこともできない少女から臓器を秘密裏に取り出すことが出来ても、その出所が不明な臓器を移植手術するような手立てがあるのだろうかと、その設定は少々疑問ではありました。 また、タイトルですけど、月の光が射すと少女の止まった時計がわずかに狂い出す。少女は「水の時計」を持っている、というところから付けられたようです。でも、タイトルに「月」の文字を入れた方が、もっと審美的になった気がします。 途中、少々中だるみかな?と思ってしまうのは、登場人物の関係を複雑にしすぎたからかもしれません。しかし、横溝正史ミステリー大賞を受賞するだけのことはあります。ちょっとスピルチュアルで、ちょっとオカルトチックでもあり、かなりファンタジー的要素を含んだ、サスペンスミステリーといったところでしょうか。オススメですよ。
0投稿日: 2020.08.03
powered by ブクログ澄んだ物語だ。臓器移植、暴走族、生と死、扱われているパーツはハードなのだが、主人公たちの願いはどれもピュアで、それ故に残酷でもある。 自分を犠牲にして他人を助ける、オスカー・ワイルド「幸福の王子」を下敷きに繰り広げられる本作は、現代の寓話と言える。 オムニバス形式で進みつつ全体としてひとつの大きな物語となる構成で、個々のエピソードは心に染み入るものなのだが、「この伏線回収されてなくない?」や「あれは結局何?」が散見され、ワシは気になってしまった。とはいえミステリ賞の受賞作なので、ワシの読み込みが甘いのかも。
0投稿日: 2019.06.06
powered by ブクログ幸福の王子を下敷きにした、ダークファンタジーミステリ。幸福の王子を臓器移植になぞらえた設定は面白いが、そのせいか内容が重く、どう足掻いても幸福な結末にならない感じがあるので読み進めるのはやや苦しい。臓器を運ぶ密命を受けた主人公が、途中で狂言回しの役割を演じ、中盤が臓器移植を巡る個々の連作短編集のような趣になるのは非常に面白く、類を見ない構成だった。重たい物語だが、皆が皆幸福に過ごせるわけではなく、理不尽さから目を背けずにあますところなく描き切ったあたりは好感が持てる。どこか寓意的な雰囲気や、ビジュアル面も良い。
0投稿日: 2019.05.27
powered by ブクログよくわからなかった。 人に臓器を分け与えながら生きる、 その理由にいまひとつ共感できなかった。 主人公たちの関係性も。。 何か意味ありげな登場人物の設定が最後まで あまり回収されなかったのが残念です。
0投稿日: 2019.04.25
powered by ブクログ脳死の状態で延命治療を受けている少女から依頼を受け、臓器を必要としている人の元へと運ぶ役を請け負った、暴走族の昴。 うーん、何とも言い難い。伝えたいイメージや書きたい雰囲気はなんとなく理解出来るものの、ここぞ!という所にパンチがないと言うか、色々と詰め込みすぎて熱が分散してしまっている印象。 昴は一体どうなりたかったのか。進みたかったのか落ちてしまいたかったのか。 ちょっと惜しい一冊。
0投稿日: 2018.05.19
powered by ブクログハルチカシリーズからこちらへ。 読んでいて同じ作者であることがよくわかる、良くも悪くも癖の強い文章。私は好き。 ただところどころガス欠感があり、書きたいことが書ききれなかったのではないか、と推察。
0投稿日: 2018.03.13意外にも悲しい「ハルチカシリーズ」の原点。
心臓がキューっと握りつぶされるような、そんなせつない物語だった。自分の生を他人に分け与えていくという悲しい儀式の運搬役を任された主人公。その過酷な運命から十代にして髪が白くなってしまった。 正直言ってまだ謎な部分が多く、それを全部説明したいたら作品の質が落ちてしまうかもしれないのだが、すべてを明かしてほしかった。 「ハルチカシリーズ」とは一味違うシリアスな物語に作者の原点を見たような気がした。
0投稿日: 2018.02.26
powered by ブクログ冒頭、「幸福の王子」の引用が示唆するもの。 引き込まれるように文章を追ったけど後半その勢いは失速したかな。でも他の著作が気になる感じではあった。漆黒の王子はいつか読む。
0投稿日: 2017.09.25
powered by ブクログクソ本ウィーク。 警察に引き渡さないことと引き換えに、脳死した少女の臓器を、必要な人に届ける少年。の、周辺の話をアンソロジー形式で綴る。 辛いねえ。何と言っても、世界観が薄っぺらすぎる。 この作家は初めて読むのだけど、大学生くらいなのだろうか?高校、暴走族、仲間。後付け情報としての病院とか警察なんかが出てくるが、後付感しか読み取れず、ペラッペラでございます。 会社であったり、家族であったり、社会なんて言うのがひとつも身になっていないため、臓器移植を希望する側の家族の背景を描くのが主のはずが、せいぜい同居家族の高校生の周辺しか描けないのでは、読者を選んでしまうのは仕方がないだろう。 臓器移植も3件じゃあ…。 後半は運び屋の少年や、その周辺にフォーカスを戻そうとするのだが、少女漫画に出てくるヒーロー(=現実味がない)を描こうとして失敗したような、上っ面の言葉が滑る邦楽ポップスの歌詞のような文章で、作者に独りよがりに終止してしまった。 同じネタでも、伊坂幸太郎ならこう書くね、なんて考えながら書いてみたら、もう少し面白くなるんじゃないんでしょうかね。 HLAだのなんだの、一応調べているところは、こちらも一応評価するけれども、それが話に生かされていない、女性作家(ちがうの?)特有の引き写しだけなので、もうちょっと頑張りましょう。なお、女性作家っぽいといえば、タイトルももう少し具体性を持たせるとか、なんとかならんかったでしょうか。ぼんやりしたタイトルだけでマイナス1。 初見作家に厳しいかもしれんけど、☆は1つ。この本を読んでなにか感じられるのは、せいぜい中学か高校生まで。
0投稿日: 2017.06.08
powered by ブクログ第22回(2002年) 横溝正史ミステリ大賞受賞!医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、言葉を話すことのできる少女、葉月。生きることも死ぬこともできない彼女が望んだのは、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えることだった――。
0投稿日: 2017.01.12摩訶不思議なファンタジックミステリー
第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞した初野晴のデビュー作である。さて本作では第一章が語られる前に、序章と言うべきなのか・・・いきなりオスカー・ワイルドの『幸福の王子』という童話の要約が記載されているのだ。それはさらに要約すると次のようになる。 ある町の中に、金箔に覆われ、両目は蒼いサファイア、剣の柄にルビイをあしらった王子の像が立っていました。王子の像は足元で休んでいたツバメに、町の困っている人々に、自分の体の一部分を次々に運んでゆくように懇願します。 ツバメは南の国へ旅立つ日を延ばして、王子の頼みを聞いてあげることにします。そして王子の像が灰色に成り果てるまで、町の人々に少しずつ金箔やサファイアなどを運ぶのでした。 読み始めたときは、一体何の比喩なのだろうかと考えていたのだが、この王子とツバメの童話こそ、本作のメインテーマだったのである。本作では王子の代わりに、葉月という脳死と診断された少女が登場し、ツバメの役は暴走族のアタマである高村昴が演じることになる。 奇妙なことに葉月は、脳死と宣言されていながらも、月明かりの漂う夜に限り、特殊な装置を使って会話することが出来るのだ。そして彼女は高村に、自分の内臓などを移植を必要としている人々に運んでくれと哀願するのである。 それにしても、何とも言えない摩訶不思議な雰囲気と、おどろおどろしさが漂うファンタジックな寓話ミステリーだ。ラストは、童話のツバメと違って、なんとなく光明を見いだせるところに救いを感じた。まさに横溝正史ミステリ大賞に相応しい作品と言えるだろう。
0投稿日: 2016.08.24
powered by ブクログ2005.9読了。 童話「幸福の王子」から始まる物語。 ツバメ役の設定がもう少しどうにかならなかったものか。
0投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログ葉月は事故で脳死となり、臓器提供の意思を伝えられなかった。 ありあまる資産を使って延命措置がとられていたが奇跡が起こり 月明かりの中でだけ、言葉を発せられるようになった。 「幸福の王子」が、自身の体(宝石等)を鳥に運ばせたように 葉月は自らの臓器の提供者選択と運搬役として高村昴を選んだ。 単に臓器移植という話だけではなく、死の定義とか、 どこで一線を引くかという事も、すごく考えさせられました。 ただ、葉月が昴を選んだ理由とか、いくつか不鮮明な部分があって もう少し突っ込んでほしかったと思ってみたり・・・
0投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログ初野さんらしい作品 痛くて辛くて苦しくてたまらないけど、ほんの少しだけ希望がある 初野さんの原点 作家ってデビュー時に辛い話しを作る作家はどんどんとその闇を失っていく 書くことで発表することで丸くなるのだろうか 僕はハルチカシリーズから初野さんを知ったけど遡るほど痛々しい話しが増えていく デビュー作だけあってちょっと読み辛い 主語が少ないのか途中で誰が何をしてるのかわからなくなりやすい 漆黒の王子もそうだったかな もっともっと初野さんには新しい作品を書いて欲しいけどあまり執筆ペースは速くないみたいだ たくさん調べながら書く作品が多いからかもしれない 何も調べなくていいファンタジーみたいな初野さんの作品が読みたい 初野さん自身から何が出てくるのかとても読んでみたい
0投稿日: 2016.03.05
powered by ブクログ〈第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作〉 初野さんは「ハルチカシリーズ」で知ったので,「こういう作品も書くのか」という感じ. いやあこれがデビュー作なんだけれども. 冒頭から感じるおも~い空気. 臓器提供,生と死をテーマにしたミステリ寓話. 葉月との出会いのシーンはなんともファンタジーなんだけど,ティムバートンばりのダークファンタジー. 「死ぬことは辛いと思っていたが,残された方がずっと辛いんだな」 ミステリの結末としては,「すべての真実読者だけが知る事ができる」という. でもすべての結末というか,「あぁこの後,彼彼女らはどんな人生を送るのだろう」と心配して,不安になって,でもどんな物語が続いても見届けたいな,と思って. あと,個人的に「蒼いサファイアの瞳」が好き.
0投稿日: 2015.10.22
powered by ブクログハードなテーマだったけどファンタジック。 読後感は報われ無い感じ。 悪者じゃないんだからハッピーにして欲しかったな
0投稿日: 2015.09.07
powered by ブクログ有名な『幸福の王子』を土台にして書かれた作品。 あらすじに惹かれて読み始めたはいいが…。 読み始めは、なかなか先に進めなかった。 ストーリーのせいではない。文章のせいだ。言葉の選び方が、端的に言うと作為的なように感じられたからだ。 とは言え、中盤から徐々に作品に引き込まれ、言葉の違和感もあまり感じなくなった。ストーリーのもつ力がそれなりに大きかったからだろう。 生とは何か。死とは何か。そういったテーマは私は好きだし、一見メルヘンな設定も、解説にあるような作者の「突き放した筆致」のせいか不思議と違和感を感じさせず、むしろそっとリアリティを添えている。 しかし、読後の率直な感想は、「うーん…」だった。 題材はよかったのに、いまいち消化しきれなかった感が残った。 例えば、主人公・昴がもつバイクテクニックのとってつけたような意味、物語全体がごく短期間で進んでいること、昴と葉月の関係や登場人物の掘り下げの足りなさ(それゆえに、誰にも共感できない)など…。うーん。 けれど、これがミステリ大賞ということは、単に私の読み方がよくないのか? レビュー全文 http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-459.html
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幸福な王子をモチーフとしたメーンストーリー。発想は素晴らしいです、肉付けの短篇も様々な人間性を醸し出す。でも伏線の回収悪さはどうも腑に落ちないです。オープン式なラストに引き出されたのも余韻ではなく、モヤ感だけね...
0投稿日: 2015.06.18
powered by ブクログ暴走族のリーダーを務める高村昴は1000万円と傷害事件のもみ消しと引き換えにある依頼を持ちかけられる。それは脳死と診断された少女の臓器を運ぶバイク便だった。 一章で昴がバイク便の仕事を受けるまで、二章以降は臓器を受け取る側の話が連作調で、最終章で再び昴の話に戻る、という構成です。 臓器を受け取る側の話、それは生と死、それぞれの幸せをめぐる物語になっています。 ずっと入院する妹とそれに付き添いっきりの母を複雑な気持ちで見守る姉、 人工透析という束縛から逃れるため、海外での移植に希望をつなぐ女性、 心臓の病気で余命わずかと宣告され、最後を海外ボランティアで過ごそうとする男性 それぞれの話にミステリ的な謎の解決というのもあるのですが、それ以上にそうした幸せや生と死をめぐるドラマが静謐とした印象の筆勢で描かれていることが印象的でした。 それだけに話の中心となるはずの運び屋昴と脳死した少女葉月の心情が今一つ描かれていなかった点や、昴が所属していた暴走族の問題とストーリーの組み込み方が急に感じた点が、惜しく感じました。 作品の雰囲気や世界観はファンタジックで幻想的なものもありながら、それでも生と死や幸せといった問題に踏み込もうとしていて、印象深いものでした。 第22回横溝正史ミステリ大賞
0投稿日: 2014.12.29
powered by ブクログ事件を起こした暴走族のリーダーの少年の前に。執事のような男が現れて…。現実にはあり得ないストーリーとわかっていながら、厳しい現実に心を揺らす少年や少女の気持ちにとらわれちゃって。ちょっと腑に落ちないところもあるけれど、楽しめたファンタジックなミステリーでした。
0投稿日: 2014.04.17
powered by ブクログ臓器移植を幸福な王子になぞらえて書かれた物語。 脳死状態の少女と燕役をする事となった少年、それらに関わる人々それぞれの視点で語られていく。 連作短編式になっていて、少年に携わる人や少女側の関係者の思い、そして少女が少年を選んだ理由など謎が解けると共に痛みと切なさも増していく。 章の間に入る少年と少女のやり取りがとても印象深かった。 重いテーマを扱っているけれど、どこか幻想的で切なく優しい物語だった。
0投稿日: 2014.02.08
powered by ブクログファンタジー要素の強いミステリー。筋はおもしろいけど、もっと詰めて描いてくれたらもっと読み応えがあったのに。いろんな点を読者の想像に任せすぎでもったいない。 ページ数に制限あったのかなーという印象。
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ最後は少しモヤっとしたけど。 あれは読者の想像に任せるってことなんだろうな。 自分に向き合いつつ、いろんな人のエピソードがあって。 自分の健康に感謝した。
0投稿日: 2013.12.26
powered by ブクログまさに初野晴の原点という感じ。長らく角川夏の百選にあるので目にはついていたのだけれど、ようやく読了。ハルチカシリーズの作者と同じというのに長らく気付かなかったというオチ。
0投稿日: 2013.12.21
powered by ブクログ内容が「臓器移植」という重たいテーマなのに、物語全体を覆う透明感が相まって独特な雰囲気を醸し出しています。 連作短編集で、それぞれの物語は面白いのですが、ラストは曖昧でかなりの部分を読者に委ねています。そこが個人的に不満でした。 ミステリー要素はあるものの、トリックやこれといった明確な謎がないので、帯の「感動を呼ぶミステリー」という謳い文句には抵抗がありました。
0投稿日: 2013.07.28
powered by ブクログ現代版「幸福の王子」。 原作では、ツバメは金箔の王子像から宝石や金をひっぺがして貧しい人たちに届けましたが、本作では臓器が届けられます。 テーマ的には面白いと思うのですが、あんまり印象に残らなかったのでパンチが弱くて冗長だったのでしょうl。
0投稿日: 2013.07.27
powered by ブクログ面白くない訳ではなかったけど、印象が中途半端。ファンタジーなのか、医療物なのか、青春物なのか。譲られる方の話が中心だからか、髪が白くなる程の主人公の痛みは描かれてない。
1投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログ泣きました。世界観、設定が良いです。脳死とミステリとストーリーを上手く絡めています。後半に行けば行くほど、切なく悲しく、そしてラストは衝撃を受けました。
0投稿日: 2013.06.25
powered by ブクログ童話「幸福の王子」を下地にした臓器移植の医療サスペンスとでも言おうか。一つ一つのエピソードは医療の現場を詳しく描き、悲しいことばかり。自分は一人で生きているんじゃなくて、生かされているんだなと思い至る。しかし、どこにも感情移入は出来ない。 一つ一つにある物語を見て感じて主人公の高村昴の内面はどう変化したのだろうか?
0投稿日: 2013.06.20
powered by ブクログこのミステリアスで美しい世界観が大好きです。 初野晴さんの本なら、ハルチカシリーズのような軽い感じではなく、シリアスでしかし魅力的なこういった話のほうが断然素敵です。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログ初野晴さんの初めての作品。 不思議な設定に惹き込まれました。 深い繋がりの愛に感動しました。 この作風結構好きかも。他の作品も読んでみよう。
0投稿日: 2012.12.18
powered by ブクログ横溝正史ミステリー対象をとった作品。ミステリーといえるのかどうかはわからないが、一気に読んだ。若者よ、たちなおっていい人生をおくってくれ・・とおもわず、おばさんは思ってしまった。
0投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初野晴デビュー作。これで横溝正史ミステリ大賞を受賞したそうだ。面白かった。ちょっとメルヘンチックな感じで書かれているけど、よく考えれば気持ち悪いとも思える。角膜から皮膚から内臓から、葉月の体からはひとつひとつなくなっていくのだ。そして昴はそれを見ていくのだ。自分と同じような境遇。好きになった男にそんな姿を見せるのは葉月だって嫌だったろう。お兄ちゃんがこれからどうなっていくのか、知りたかったな。室井は今どうしているんだろう。って、あれ、死んだんだっけ?何かいろんな話が折り重なってて、虐待といい、臓器売買といい、ガンの告知問題といい、一つ一つ切ないし、面白いんだけど、ごっちゃになっちゃう感じ。細切れで読んだからか。最後、主要参考文献の「新潮45 誘拐少女を生体解剖する驚愕の『臓器ビジネス』」ってのが、非常に気になる。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ初めて読んだ初野晴作品。始まり方は非常に興味深かかったけど、主人公の気持ちより、個々の臓器移植が必要な人々の物語に焦点が移ってしまい、誰に感情移入して読めばいいのか分からなくなったのが残念。読みやすくはないし構成も完璧とは思いませんが、減点方式で評価するべき作品ではないと思いました。むしろ大胆なアイデアで臓器移植における問題意識をうまく物語に昇華してみせた、そこが素晴らしかったと思います。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ童話『幸福の王子』が下敷きになっている。 暴走族の幹部の一人、高村昴と現代では脳死判定を出された少女。しかし、満月の夜には機械を通して彼女は意志を伝えてくる― 泣く。
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログうん、なかなかよかったです。 ちょっとSFやファンタジーの要素が入ってて そして、オスカー・ワイルドの『幸福の王子』をモチーフに ラブストーリーとミステリとハードボイルドを 全部混ぜ合わせたようなテイストです。 ま、悪く言えば、中途半端とも言えるし、 きっとそんな読後感を抱く人もいるでしょう。 でも、個人的には楽しめたのでよしとします。 医学的に脳死と判断されるも、特殊な装置により月明かりの ある時にだけ会話ができる少女。 そんな彼女にあるものの運び屋を頼まれた、暴走族の少年。 このふたりを軸に、連作短編集のように、いろんな人物の 物語が紡がれていきます。 章ごとにイメージやテーマががらりと変わる印象を受けました。 ホントに同じ人の本!?ってかんじ。 ちょっと嫌になるような暴力的な部分があったりもしますが、 全体的には読者に「考える」きっかけを与えるような本。 ただ、起承転結でいうと、結が弱い感じがしてもったいないなと。 もっともっと… あ、これ以上言うのはやめましょうかね。 興味をもたれた方は読んでみてください。 『幸福の王子』をご存知の方にも読んでもらいたいな。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、言葉を話すことのできる少女、葉月。生きることも死ぬこともできない彼女が望んだのは、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えることだった――。(アマゾンより) 臓器を分ける相手を探すという設定は独特だったかな。 なんとなくラノベっぽさもあり?
0投稿日: 2012.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
脳死状態であるにも関わらず、月の光を浴びている間は機械を通して会話が出来る少女と暴走族の高村昴が主人公。死ぬタイミングを決めるの誰か、脳死は死なのか、そんなことを考えさせられる。幸福の王子の現代版なだけに終わり方は悲しい結末だと思う。
0投稿日: 2011.11.15
powered by ブクログ元暴走族の少年が、脳死状態の少女の臓器を彼女の願いによって移植を待つ人に非合法に届ける話。 少年が魅力的に描かれているものの、、移植する対象者の選択理由がよくわからないことと、終わり方が不完全燃焼であることから星3つ。
0投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログん!?ミステリー?より、ファンタジーっぽかった。臓器移植という重いテーマなのに、意外とあっさりしていたので、もう少しボリュームが欲しかった。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ童話『幸福の王子』をモチーフにしたファンタジックミステリー…面白そう!と思い、手に取ってみた。 臓器移植・生と死―内容は重たい筈なのに、透明感のある描写で重た過ぎず、ただすごく切なく感じた。 オムニバス形式には多少戸惑うかもしれないけれど、一本の筋が入っていて、読んでいく内に引き込まれていく。面白かった。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ童話、幸福の王子ーサファイアの瞳、ルビーの剣宝飾、鉛の心臓を世の中の不幸な人へツバメに届けさせる話ーをオマージュ 月明かりの下でのみ意思を伝えることができる脳死状態の少女が、自分の境遇を越えられずにもがく少年をツバメにして、自分の臓器を移殖を望む人々へ与え、その幸福を対価として伝聞し… 悲壮な柱の割には温かいタッチで話が進行 少女と少年の過去の接点や、少年の周囲の悪意など、ミステリィの味付けも絶妙で、臓器移殖という重いテーマをあっさり ファンタジーの世界観と現実的な世界の融合も自然だし、作品としての完成度が高い!ような気がする。 デビュー作でこんな作品出しちゃったら大変だ〜
0投稿日: 2011.05.07
powered by ブクログオスカー・ワイルド作 「幸福の王子」の現代版。 満月の夜だけ会話ができる脳死患者が 主人公、昴に臓器を託した、その理由とは…
0投稿日: 2011.04.28
powered by ブクログ脳死と判定されていながら、月夜だけ話が出来る葉月は、暴走族元幹部の高村昴に、自分の臓器を、必要としている人達のもとへ運んでもらう事を頼む。 昴は自分を追う暴走族から身を隠しながら、彼女の望みを叶えてあげる事が出来るのか…と言うストーリーで、童話「幸福の王子」がモチーフになっています。 悲しく孤独な物語で、葉月の登場場面はとても印象的。 葉月の身の上や、臓器提供を望む理由はとても切ないです。 ラストも余韻を感じさせるものでした。 文章が背伸びし過ぎで、ちょっと難解だったかな。 うまくぼやかすつもりが、単にあやふやにしかなっていなかったり…読みづらくて内容が伝わりにくかった。
0投稿日: 2011.03.29
powered by ブクログ面白い....んだけど、まとまり過ぎてるつーか、凝りすぎてるつーか、読後感がよくなかった。「あっそうなのね、やっぱり」という印象が先にたって、内容が霞んでもーた。
0投稿日: 2011.03.24
powered by ブクログ第22回横溝正史ミステリ大賞。 暴走族のリーダー格・高村昴が主人公。脳死の少女の臓器を、それを必要としている人のもとへ運ぶはめになる。 臓器の行き先ごとにストーリーがあり、面白い。女子高生・貴子の元には角膜、OL・聡美の元には腎臓、高校時代の恩師には心臓を…。その背景には、幼児虐待や医療問題など社会的な面もありつつ、それに、暴走族のライバルとのバトル、それを追う刑事の執念、さらに脳死の少女の話と、昴自身の過去の話が絡み合って、後半は盛りだくさん。
0投稿日: 2011.02.18
powered by ブクログオスカーワイルドの『幸福な王子』を根底に据えた、ファンタジーでミスティックな小説。 「水の時計」は、この話の全体的なキーワードになっています。最後まで読まないとわからない、真意をじっくりと感じて欲しいです。 感じたのは、プロローグがちょっと長くてまだるっこしいこと。もうすこしすっきりとして欲しかった気がしますが、その波に乗れればするすると読み解けます。 概要を話すとネタバレにつながってしまうので、ぜひその手にとって、読んでみてください。
0投稿日: 2011.01.27
powered by ブクログ以前に読んだ「1/2の騎士」の作者のデビュー作。 ある奇跡と財産から、脳死状態であるにもかかわらず意思の疎通が図ることができる少女。彼女の願いをうけ、少年は彼女の臓器を提供できる患者の元へ届ける。 「幸福の王子」のオマージュですね。それぞれの章がそういう構成に。そして最終的に彼女の正体というか少年との関係とかが明らかに・・・という。 やっぱデビュー作だけあっていろんなところが粗削りというか読みづらいところはあるものの、細かい伏線なんかも作用してなかなかにおもしろい。 しかしこれを読んでから1/2の騎士を思い出すと・・・文章力がえらく上達しているなあ・・・と。話の作りとかいろんなところが格段に読みやすくなってる。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログ幸福な王子をモチーフにし、臓器提供をテーマにした作品。 臓器提供に関する現状と問題について知識が足りず、安易に語る事なづ出来ないですが、ファンタジックな設定ながら重たい展開で進みます。 原作で天使によって尊いものとして天国へ行く王子の心臓とつばめのように二人に救いがあることを求めてやみません。
0投稿日: 2011.01.10
powered by ブクログ現代版「幸福の王子」? 幸福の王子って、今改めて読み返すと、思ってた以上にやるせない切ない話だったんだなぁって思いました。
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログ眠れる少女の臓器を必要とする人へと届ける運び屋となった少年。 人としてのカタチを削られていく少女と、人としてのココロを削られていく少年の関係が美しくもおぞましい現代版“幸福の王子”。 臓器移植と脳死をテーマにしたダーク・ファンタジー。
0投稿日: 2010.11.01
powered by ブクログ物語に雰囲気がある本。臓器提供を希望する少女と、その臓器を運ぶ少年が物語の中心。よくあるしんみりした風ではなく、この本のカバーのように深く重く引き込まれるような雰囲気だった。
0投稿日: 2010.10.27
powered by ブクログ不思議なお話です。 最初はよくわからない、意味のわからないもやもやした感じから始まり、最後につながる感じです。 最後にお話がつながったときには涙があふれます・・・は言いすぎかもしれないけど、でも感動できる話です。
0投稿日: 2010.06.21
powered by ブクログ『 「今朝のあなたの言い値、憶えていますか?」 芥の靴音が等間隔に鳴り、おれと対峙した。右手をつかまれた。手のひらに重なった紙幣が載せられる。皺だらけの福沢諭吉と目が合った。どうやら今朝もらったものを、車の中に忘れてきたらしい。 「一千万円。……残りのぶんは取引をしませんか?」 』 オスカー・ワイルド作「幸福の王子」になぞられるように描かれた、残酷で悲しくて美しい寓話ミステリ。 脳死と診断されながらも、月光の輝く時だけ奇妙に話すことのできる少女はづき。 暴走族「ルート・ゼロ」の元幹部にして孤独の少年すばる。 ある事件をきっかけに二人は知り合うことになる。 そして契約後――はづきの角膜、鼓膜、皮膚、骨、腎臓、肝臓、心臓を必要とする人達へ内密に極秘に迅速に運び続けるすばる――過去が折り重なって、もつぼれた糸は緩やかに解れていく。 暴走族ルート・ゼロとの因縁、医学的には死んでいるのに“生きている”、それなのに切り刻まれていくはづき、兄、恋人、恩師――すばるの心はどんどん疲弊していく。 オムニバス形式で進んでいく中、すばるの疲れが目に見えて、まさに実感できたのが痛々しくもあり、織り成す命の旋律は哀しくて妖しいくらいに美しかった。 『 「――ぶじ、もどって、きて、くれた、よう、だ、な――」 「……ああ。ひとつ問題があるとすれば、まだお前の声が聞けることくらいか」 』 そのやり取りに、行き場のない燻った悲しさが込み上げた。 二人が夜にどんな会話をしているの、本当に極僅かにしか描かれていないのが、その少なさが逆に悲しさを倍増させた。 感想もなにも浮かばないほどすとんと胸に落ちて、呆然と「終わってしまった」という思いが溢れた。 エジプトへ旅立てなかったツバメとは違い、すばるは生きていくのだろう。というか生きていて欲しい。 最後は「幸福の王子」になぞられなくても良いと思いました。 うまく伝えることは出来ないけれど、綺麗で残酷な話でした。
0投稿日: 2010.06.06
powered by ブクログ第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞した作品です。 大学時代、友達が貸してくれて読ませてもらいました。 童話「幸福の王子」をモチーフにした、まさに現代の童話。 そう言うと聞こえがよく、ファンタジックな雰囲気に感じ、作品自体も透明感あるのですが…やっぱり臓器移植が主となる話なので、テーマとしては重たい。 臓器提供に当たり、一つ一つの物語があって、短編を集めた長編のような感じ。 生きるということ、死というもの、幸せ、家族、人間関係…色々考えさせられる本だと思います。 私は好きです、この本。
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ初・初野晴 臓器移植をテーマにしたファンタジー。 全体的に悲しくやるせなく、読み終わった後 「はぁ・・・」という気分になる物語。 いい話ではあるんだけど。 よくあるSFみたいに、人工臓器が開発されて、 それを移植できるようになればいいのに、と思う。
0投稿日: 2010.04.23
powered by ブクログ不思議な話。 ミステリー、というと、殺人事件が起こって探偵役が謎を解いて犯人を捕まえる、って思っていたのだけれど、これはそういうのとは違いますね。 少しファンタジーっぽいです。でも、出てくる話は現実的です。 月夜の晩にのみ目覚める脳死の少女。警察に捕まらない暴走族。 ある童話(?)を話の元に、5つの話で構成されています。 表紙がとてもキレイだったので買ったんですが、話もすごく面白かったです。
0投稿日: 2010.04.13
powered by ブクログ■0864. <読破期間> H20/8/4~H20/8/18 <本の内容> 医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、 特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。 生きることも死ぬこともできない、残酷すぎる運命に囚われた彼女が望んだのは、 自らの臓器を、移植を必要としている人々に分け与えることだった—。
0投稿日: 2010.04.08
powered by ブクログ奇抜な設定。ファンタジックなその設定を受け入れられるか、受け入れられないか。そこで評価がわかれそう。 (2008年8月読了)
0投稿日: 2010.02.28
powered by ブクログ医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。生きることも死ぬこともできない、残酷すぎる運命に囚われた彼女が望んだのは、自らの臓器を、移植を必要としている人々に分け与えることだった―。透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。第二十二回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 《ブックデータベース より》 《2010年2月18日 読了》
0投稿日: 2010.02.18
powered by ブクログ角川文庫のフェアで見つけてつい、裏のあらすじと表紙の雰囲気が良かったので買ってしまった一冊です。 テーマは「臓器移植」 脳死判定されてしまった少女が、主人公の少年を通して自分の体を、人に提供していくお話。 すごいきつそうなテーマですが、話は寓話を織り交ぜているので、思ったより重たすぎず 読みやすいです! 「命」とは何か、を深く考えさせられました。 脳死判定したら、臓器提供していいのか。 生きている命はどうなるのか。 いま、日本に臓器の提供を待っている人はたくさんいる。 その人たちのためにも臓器移植を認めるべきだと思う。 けど、臓器提供をすべて認めたら、クローン人間から臓器を貰えば良いということになる。 クローン人間だって生きている。その人の人権は。。。? とか。 読み進めていくうちに、自分の意見が安易だったなーと思いました。 深いねー。 こう、考えがどんどん広がっていくので本を読むのは面白いです。
0投稿日: 2010.02.16
powered by ブクログ漆黒の王子がおもしろかったので手に取ってみた。 面白かったが、漆黒の王子ほどではなく。 ちょっと不気味だったけどちょっと感動もした
0投稿日: 2010.02.05
powered by ブクログ「幸福な王子」がモチーフ。そんなところも興味がそそられました。 臓器移植についての問題提起も含みつつ、ミステリーとしても上出来。主人公が本当は勉強もできる孤児の暴走族というのがさもありなんという感じがしたし、ところどころ「デビュー作」っぽい青さがあるけど、面白かった。 ラストは、キレイに冒頭とリンクし、ひとつの美しい物語に仕上がっています。あまりに美しくまとまってしまったせいで、なんとなくこぢんまりとしてしまった気もするんですが。
0投稿日: 2010.02.04
powered by ブクログ満月の夜にだけアンプを通して会話することが出来る、脳死状態の少女の依頼を受けて彼女の臓器を様々な人に届ける運び屋をやる元暴走族幹部の少年を中心に、良心や理不尽な社会に対する人間の心の葛藤を描いた作品。登場するキャラクターが非常に純粋というか人生の負の領域に踏み込んだ段階の人ばかりで、結構泣かされた。逆にそういうキャラクタしか出てこないせいかどこか現実感が希薄で、物語が心に残るかといわれえると微妙。ヒロイズム的な主人公の振る舞いが少し受け入れがたい。
0投稿日: 2010.01.23
powered by ブクログなんだかどんどん引き込まれていくような文章で読みやすかったです。 葉月の思いが切なかったです。 っていうかこの作者、静岡県の出身なんだよね。 暇つぶしに買った本だから。 適当に選びました。(笑)
0投稿日: 2010.01.02
powered by ブクログデビュー作でありながら、オスカー・ワイルド作『幸福の王子』の大筋と「病」にまつわる苦悩や問題が上手く絡みあっているところがよかった。
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ幸福の王子もつばめも誰にも感謝されなくても、幸せだった。 哀しみと幸福はいつも一緒にいるのかもしれない。 不思議な味わいのミステリーです。
0投稿日: 2009.10.29
powered by ブクログ「ファンタジックな寓話ミステリ」との事だけど 決してファンタジーではない オスカー・ワイルドの幸福の王子に準えたお話 せつない疾走感というか退廃的というか デビュー作だから?ちょっと「かっこつけ」な1冊 文庫で378Pのやや重量級。でもあっと言う間に読めました
0投稿日: 2009.10.26
powered by ブクログ与える自由と、もらう自由 神が与えた残酷な奇跡で生き永らえた少女 痛みではなく、苦しみから解放されるために、とった行動とは。 リアルな話なのに、おとぎ話のような、ふうわりとした物語。 自分的に、新しい触感。 おもしろい。
0投稿日: 2009.10.06
powered by ブクログ医学的に脳死と判定されながら、月明かりの夜に限り、話すことのできる少女が、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えようとする。その臓器配達を託したのは警察から追われる暴走族の幹部だった。 臓器移植という重い問題があって、角膜、腎臓、心臓と、移植相手のお話がオムニバス風にあって、少女と暴走族幹部の接点は何だったのか?が最後のあたりで明らかになるんですが、、、なんとも切ない。 ただ斜め読みしているせいか、水の時計というタイトルには今ひとつピンと来るものがなかった。 (2009/10/2)
0投稿日: 2009.10.04
powered by ブクログ個人的には主人公である暴走族の幹部『高村昴』にとんでもない魅力を感じます。 臓器を提供する側とされる側、そしてその周りを取り囲む人物の姿も描かれており色んな考え方や行動が伺えます。 個人的には昴の周りの人物(葉月や芥、加奈や兄)の描写をもっと掘り下げてほしく思いました。 面白い小説でしたが我侭を言ってしまうとこの一冊だけでは少し物足りなかったです。もっとボリュームが欲しかったなぁ。
0投稿日: 2009.09.25
powered by ブクログ脳死でありながら、満月の夜に限り奇跡的に喋る事の出来る少女、葉月。 生きながらにして死んでいる彼女の望みは、自らの臓器を人々に提供する事だった。 童話「幸福の王子」をベースに語られる、寓話ミステリ。 第二十二回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 透明感のある筆致。 透き通っていた。少女・葉月の存在も、「水の時計」の存在も。 それ故に、まさに指の間を流れ落ちる水のように、あっと言う間に読了してしまいました。 ラストの葉月のシーンでは鳥肌が。 自らの装飾品を貧しい民たちに分け与えた「幸福の王子」の様に、自らの臓器を難病に苦しむ人たちに与える葉月。 そして、王子の宝石や金箔を運ぶツバメの様に、葉月の臓器を運ぶ高村昴。 両親がいないことで社会的に追い詰められながらも、その苦しみを一人で背負い込む昴の健気さ、その姿に息が詰まり。 日本の臓器移植という現実問題に触れながらも、幻想的な雰囲気の中で進められていく物語。 健康は幸、不健康は不幸 そうではないことを改めて思い知った。 先の展開が何となく読め、いまいち深くくるものは少なかったですが、この雰囲気につかれたことで自分は満足。様々なメッセージ性もあり、著者の別作品も読んでみたくなる一作でした。
0投稿日: 2009.09.03
powered by ブクログ幸せな王子、という明確なテーマがあったので、結論が見えてしまうのでは? なんて思っていたけど読みはじめたら面白くて一気ヨミ。 しかも、エピソードの重ねかたも人物の書き方も素晴らしい。 この作者さん、注目!
0投稿日: 2009.08.09
powered by ブクログよく分からない。読んでいていやな気持ちになることがあった。読み終わったら捨てるだろう、と思った。 が、読み終わってみたら、捨てることはないと思った。もう1回読むと、嫌悪感なく読めるだろうか? 負の要素を詰め込みすぎ。書きたいのは、臓器移植の問題なのか、やるせない現実なのか? なぜ臓器移植のストーリーに、暴力のストーリーを絡ませるのか? 葉月に語らせたいものは何なのか? とにかくよく分からない。 もう一度読むことがあるだろうか?
1投稿日: 2009.08.07
powered by ブクログあらすじ: 医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、言葉を話すことのできる少女、葉月。生きることも死ぬこともできない彼女が望んだのは、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えることだった――。 かんそう: 不思議な話。 ミステリーらしいけど、ミステリーって感じはしなかった。 ファンタジーっぽさと生々しさがあったよーな気がする。 描写が怖くて、読み飛ばしたとこもある。 殴るとか、蹴るとか・・・痛いのは嫌です。 6つの小節に分かれてて、 それぞれの始まりに、 見開き1ページである 葉月と昴の会話がなんか好き。 割とおすすめな作品。
0投稿日: 2009.08.03
powered by ブクログデリケートな問題、臓器移植。 その立場に立たされていないので、痛みとかはわからない。 だからこそ、この本を読もうと思った。 脳死になってしまった少女。 少女の代わりにレシピエントを見極めて、少女の臓器を運ぶ少年。 さまざまな事情を抱え、ドナーを待つレシピエントたち。 医療従事者になろうとしている自分の無知が、恥ずかしいと思った。 何も、わかっていなかったのだと思い知らされた。 何ができるだろうか、考えるようになった。 何もできない。 できないけれど、自分にできることは何なのか。 同時に、自分がドナー、あるいはレシピエントの立場になったとき、どうすべきかを考える。 あたえるじゆうと あたえないじゆう もらうじゆうと もらわないじゆう 生きる覚悟と 死ぬ覚悟 今の私には、重い言葉だ
0投稿日: 2009.07.31
powered by ブクログ「脳死はヒトの死」葉月は死んだまま生き続ける少女。そう、脳は完全に死んでいるのに心臓は動き続けている、つまり脳死状態である。そして月の夜にだけ機械を通して言葉を発することができる…死ぬことか生きることか、自分で選ぶことさえできない彼女が選んだ道は自分の臓器を誰かに分け与えること。その臓器を秘密裏に運ぶ役目を負うのは、生きたまま死に値するほどの苦しみを背負った少年 昴。臓器移植。とても重いテーマである。与える方も、与えられる方も、「死」を挟んで深い悲しみと苦しさと喜びを同時に味わう。生きること、生き続けること、死ぬこと、死に続けること、その本当の意味を誰が知っていると言うのだろうか。透明な光と水。心の奥底に深く深く沁みる小説である。
0投稿日: 2009.07.26
powered by ブクログ題材も話も面白いのに、無理やり1冊に詰め込んだ感がして凄く勿体無い。もう少し一つひとつをしっかり書いてくれると読後もすっきりして文句なしの★5つだったと思う。
0投稿日: 2009.07.22
powered by ブクログ暴走集団のリーダーである少年、高村昴は執事のような男に導かれ、廃墟同然の病院に足を踏み入れた。その病室では体中を管で繋がれた脳死状態の少女が彼を待っていた。「わたしのぞうきを、ひつようとしているひとたちに、わけあたえてほしい…」。奇跡的に喋る手段を得た少女の願いが告げられたのだった…。うぉーーーーーーっ。なんて、なんて辛いんだ、この本は。痛々しい。ミステリもファンタジーもどちらも好きだけど、ファンタジックなミステリはアンフェアな気がして、どちらかといえば苦手なはずなのに、いつの間にか引き込まれてしまった。辛い、切ない、痛い、でも読み始めたら読まずにはいられないファンタジックミステリ。冒頭の「幸福な王子」(オスカー・ワイルド)が物語を象徴している。各章のタイトルも物語をなぞったように当てはまる。各章のはじめに表される、少年と機械を通した少女との会話は、読了後にもういちど彼女の身になって読み返すと、より深い哀しみを感じることになる。(特に、第4幕の前の会話「ときどき、わたしが、おんな、で、あった、ことを、おもい、だす…」の部分)少女葉月がなぜ昴を運び屋に選んだのか。その理由は、生きることも死ぬこともできない彼女にとっては切なる希望。なんて数奇なめぐりあわせ…。これが感傷的にならずに読めるものか!全体的に危うさが漂うのは作者の意図するものか、それともこれがデビュー作だからなのか、素人の自分には判断できないが、この作品に限っていえば、この危うさがいい味付けになっている気がする。作中何度も語られる「生と死」の定義。答えのでない臓器移植、臓器提供をめぐる問題。家族の愛情とは。作者のさまざまな問いかけも、心に波紋を残した。
0投稿日: 2009.03.26
powered by ブクログ幸福の王子をモチーフにしたおはなし。中途半端な感じはぬぐえなかったけど、おもしろかった。もっと読みたいっておもう。お兄ちゃんとのこととか。
0投稿日: 2009.02.18
powered by ブクログ第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 脳死・臓器移植と言う重たい題材を扱いながらも、童話「幸福の王子」をモチーフにしているので、どこかホロリとさせられるファンタジック・ミステリー。 主人公が暴走族のリーダー格なのに、どこか人間臭くて、悪ぶっている態度を取っていても、優しさは文章の隙間から漂ってきて、久々にホロリとさせられた。 この作品がデビュー作。これからが楽しみ♪
0投稿日: 2009.02.05
powered by ブクログオスカーワイルドの幸せの王子を読んだとき、この王子の像がかわいそうに思いました。 でも、与えるのが宝石や金箔でなく、人間の臓器だったら、置き換えるたとき、臓器移植の難しさを改めて考えさせられました。
0投稿日: 2009.01.29
powered by ブクログ昴みたいな男はひどく魅力的だなぁ、と思う。心に深い傷を負った人間は脆くて儚くて優しい。 医学的に脳死と診断されているのに話が出来る設定には驚いたが、移植については深く考えさせられる。
0投稿日: 2008.12.10
powered by ブクログ「幸福の王子」をモチーフにした、簡単に言うと少年が脳死状態になっているけれど意識がある少女に頼まれて臓器を運んでいく話。臓器移植。 しかし臓器を与える人を選ぶ基準が私にはよく分からなかった。不幸な境遇な人って数え切れないほどいると思うんだ…。 先生は分かりやすかったけど(実際には断ったわけですが)。 これはミステリーなの…かな…?どちらかというとファンタジーっぽい。幸福の王子がモチーフにされているあたりが面白いなぁとは思いました。 08'10'24
0投稿日: 2008.11.15
powered by ブクログこういう、悪くはないけど、特別よくもない本が、ある意味では一番ダメだ。横溝正史ミステリ大賞に応募された作品なので仕方がないのだけど、ミステリにすべきではなかったと思う。伏線の張り方、拾い方がぎこちなく感じる。まるで、書いている途中で当初のプロットよりいい話が思い浮かんで、結末を書き換えてしまったかのような、唐突な感じを受けた。 個人的には、それぞれ主人公を変えていくのではなく、臓器を運ぶ昴を軸において、その心情を丁寧に描いてほしかった。臓器移植が簡単に受けられない現実、脳死という奇妙な死の形態は強調されているが、脳死患者を見守る人々の苦悩は、最後に大急ぎで詰め込んだ感じだった。深く考えさせてくれるところまで、ちょっと持っていってくれなかったのが残念。 でも、この小説の冒頭がすごくいいんだよな。いきなり出てくる芥。映像的なイメージの使い方はとても上手い作家さんだと思う。あとは目に見えないものをどれだけ書けるようになるか、だと思う。
0投稿日: 2008.10.09
powered by ブクログオスカー・ワイルド「幸福の王子」の現代版寓話。テーマは臓器移植。 主人公や臓器移植にかかわる人たちの境遇など、いろいろ考えさせられることもあったし、切なかった。「幸福の王子」のようなラストに向かっていくんだろうか・・・?と思いながらも読んでいたけど・・・。何だか最後は、希望が見えたような気が。それぞれの話を読み進めていくにつれ、だんだんと主人公と臓器を与えてほしいと依頼した少女の関係が謎解きみたいにわかってきて、そこが臓器移植だけに終わらなくてまた違う読む楽しみがあった。この著者の本は他にもあるようなので、機会があったら読んでみたい。
0投稿日: 2008.09.16
powered by ブクログ表紙買いした本。 中身も良かったです。現代医療の倫理とか、感情とか、そういうものに近づいてると思います。
0投稿日: 2008.09.12
powered by ブクログ幸福の王子をモチーフにした現代の臓器移植の話。 個々の話は移植を切望する人たちのギリギリな生活がリアルですが、全体を通しての王子=少女とツバメ=少年の話が幻想ちっくかつえっらい可哀想で切ない。リアルなのに幻想小説みたいな仕上がりになってます。
0投稿日: 2008.08.31
powered by ブクログ角川文庫の100冊に入ってたので、読んでみました。 「幸福の王子」と臓器移植との組み合わせが、面白かった。 本の内容とはあまり関係ないのですが、 小さい頃、私は「幸福の王子」を怖い話だと思っていました。 まず、銅像に意識があるというのが怖かったし、 自分の身体を少しずつ人に分け与えるっていう発想も怖かったし、 ツバメが死んでしまうのも怖かったです。 まあ、よく考えれば「自分の体を〜」ってのは、 アンパンマンも一緒なんですけどね。 (でもアンパンマンは、また作ってもらえるから違うかな) しかし、ツバメは災難ですよね。 偶々、銅像のとこで休憩したばっかりに王子に目をつけられちゃって、 寒いところで死ぬ羽目になっちゃって。 今でも、この話は好きになれないし、 いい話だとも思えないです。 2008.08.23 初読
0投稿日: 2008.08.24
powered by ブクログ出会えて良かった一冊。 オスカーワイルドの幸福の王子をモチーフしたお話。 オスカーワイルドのあの優しくて悲しくて切ない世界観を損なうことなく、現代風にアレンジされています。 各章の初めの文章が好きで好きで、そこばかり何度も何度も読み直してしまいました。 葉月の台詞はすべてが、こころに響きました。
0投稿日: 2008.08.10
powered by ブクログ脳死した少女の願いに従い暴走族の少年が彼女の臓器を運ぶ。 現代版「幸福の王子」。設定に無理があり過ぎだと思う。
0投稿日: 2008.07.23
powered by ブクログ第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 暴走族「ルート・ゼロ」のトップ3の一人だった高村昴は、あやうく警察につかまりそうになるところを、芥と呼ばれる謎の老人によって事前にその危険を回避した。その代償として、妙な仕事を依頼される。脳死状態でありながら、月明かりの夜にだけ会話を交わすことができる葉月という少女。その彼女の願いに従い、彼女の臓器を移植を必要とする人々の元に極秘に運んでほしいというのだ。 脳死、そして臓器移植という重いテーマでありながら、「幸福の王子」をモチーフに、この綺麗な装丁のようなノスタルジックな世界で描いた作品。目、腎臓、心臓、それぞれを必要とする人々のそれぞれのショートストーリーを間に挟み、その人々に対して昴が臓器を運ぶことで話が繋がっている。葉月はなぜ、人々に自らの臓器を分け与えることをそこまで望むのか。なぜ昴がそれを運ぶことになったのか。この作品の中にあった、”与える自由、与えられる自由”についても考えさせられる。昴が心臓を分け与えたかった先生とのエピソードがかなり泣けた。
0投稿日: 2008.02.24
powered by ブクログ「透明」。。。 この本を表すには、この言葉ー 透明過ぎてつかみどころがない、というのもまた事実。 死ぬことも生きることも出来ない少女が望んだことも、 少年に課せられた義務も、 透明なのに残酷。。。
0投稿日: 2007.12.17
