【感想】アコヤツタヱ(1)

佐藤将 / マンガボックス
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
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  • 剣と笑いが入り乱れる

    古代日本の集落間の争いを描く、ちょっと異色なバトル漫画。

    主人公のアコヤは、鉄器作りを行う「上のムラ」に住む少女です。
    農耕に勤しむ「下のムラ」に隠れ、技術進歩を遂げていた「上のムラ」は、その鉄器を使い「下のムラ」を制圧しようと画策していきます。

    本書の見所は、バトルの随所に差し込まれる切れのいいギャグ。物語のテンポは損なわないまま、戦いと笑いの応酬がスピーディーに繰り広げられていきます。

    勢いのある展開だけでなく、政治や外交といった直接的な戦い以外でのバトルも読みどころのひとつ。

    「シンプルに拳を交える漫画にはもう飽きた!」という方に、ぜひおすすめしたい1冊です。
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    投稿日:2014.09.17

  • 古代日本の歴史 その裏舞台で何がおこっていたのか? 

    日本の古代史に興味のある人は、発見や気付きを楽しめるマンガ。設定年代はおそらく古墳~飛鳥時代くらいではないだろうか?青銅から鉄へと金属加工技術が変って行く時代を描いている。舞台は淡海(琵琶湖の近く)と思われ、鉄の加工技術を持つ村と持たない村の争いや政治がテーマになっている。教科書や歴史書の解説とちがって、その時代に生きていた人達の生の生活や文化、政治的かけひきが等身大で描かれている。フィクションが多いのだろうが、いかにも「ありそう」な演出なので読んでいて違和感はあまりない。古代歴史の表面には現れない、ムラや民の暮らし、文化、政治、争いという歴史の裏舞台への興味を喚起されるという点で楽しめた作品。続刊も買うと思います。続きを読む

    投稿日:2014.09.22

ブクログレビュー

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  • mieron

    mieron

    古代日本が舞台。鉄の力を手にした上のムラが、もとはひとつであった下のムラに戦をしかけようとしていた。それに気づいた上のムラのスズナリは娘のアコヤに鉄剣を持たせ、戦が近いことを伝えるために下のムラへと向かわせる。

    第一印象は絵が汚いなーということ。次には文字が多くて読むのがめんどくさいなと思った。
    そこをグッとこらえて読み進むと、出てくるキャラの濃さと、荒っぽい線だからこそ生まれる力強さに気圧される。特に上のムラの長・イキフキと長の息子・カナムロの気味の悪いこと!豊穣のマツリのエロさと、ところどころに出てくるシュールなギャグは笑っていいのか悩んでしまうけれど。

    ただ、悪役や特徴をつけたキャラは良いけど、ごくごく普通の登場人物は見分けがつきにくいのが難点。特に主役のアコヤが女の子に見えないのがね…可愛い子ではいけないんだろうか…

    最初の解説が終わると、中身はサクサクと展開が早い。2巻くらいで終わっても良さそうな内容だと思うのだけど、どうなるかなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.21

  • 杉浦印字

    杉浦印字

    大マジメで理屈に迫る伝奇戦記にすっとぼけた笑い、活写される心情、全部がまとめて作者の世界観で高く結実していて、こんな凄くヘンでワクワクする禍々しいマンガがデジタル雑誌とはいえ大手で出版されるなんて凄いな! 解説に打ち切りとか恐いワードをさらっと出さないで!続きを読む

    投稿日:2014.05.19

  • hajimesatoh

    hajimesatoh

    「嵐の伝説」の佐藤将の新刊!
    古代日本ものって意外と少ないので先が楽しみです。
    1巻は地の文での説明が多いのが気になりましたが、面白かった!まだまだお話の先は読めません。
    たぶん意図してやってるのでしょうが、全体に漂うエロティシズムもポイントでしょうか。アコヤかわいい。続きを読む

    投稿日:2014.05.10

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