【感想】つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

河野裕 / 角川文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
8
9
1
0
  • ストーリーテラーの紡ぐ物語

    シリーズ第三弾。元編集者で現探偵&カフェオーナー佐々波蓮司と、小説家・雨坂続の二人への今回の依頼は「1枚の絵を探してほしい」というもの。依頼人は作家の里見青。本当はスランプに陥っている作品についてのアドバイスを貰いたい…というのが真の依頼だったのですが、屋敷には幽霊が現れて…。
    ユキの見た不思議な夢から始まる今作。ノゾミちゃんが地縛霊からユキに憑いて行動範囲が広がり、ストーリーに大きく関わってくるようになったり、カラスという書評家が登場したりと、また少し、シリーズ通してのストーリーが進みました。
    「紫色の指先」のストーリー、雨坂には少しずつ見えてきているのでしょうか。次作も楽しみです。
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    投稿日:2014.05.01

  • 「物語」を熱く語る男たち

    幽霊×探偵シリーズ(?)の第3弾です。今回の依頼はとある絵画の捜索ということで、佐々波&雨坂はその絵があるという洋館に向かいます。
    本シリーズでは巻を重ねるごとに重要な登場人物が増えていっています。1つ1つ依頼(1冊完結の物語)をこなすうちに、佐々波たち自身の物語(シリーズ通しての物語)も進んでいきます。今回でかなり役者が出そろった感じもしますが、まだまだ謎は多いですね。
    今回は依頼人が小説家ということもあってか、佐々波&雨坂の舌がいつも以上に回っている気がしました。小説家を目指す人にもぜひ読んでほしいシリーズです。
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    投稿日:2014.05.18

ブクログレビュー

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  • ちこ(´・ω・)

    ちこ(´・ω・)

    「些細で事務的な依頼」
    探して欲しいものは。
    偏見で探す場所が偏ってしまう可能性は少なからずあるだろうが、そこまでして見つけたいのは何故なのか。

    「ゴーストフィクション」
    作品と関係あるのか。
    探し物をするだけでも大変だというのに、情報には嘘が紛れているなんて言われたらお手上げ状態だろうな。

    「言葉の成り立ち」
    物語の間違った部分。
    皆がストーリーに忠実に言葉を選んでいたとはいえ、記憶を改竄できるほどの幻を作るなんて凄すぎないか。
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    投稿日:2024.01.05

  • mo12ino

    mo12ino

    謎解き要素が弱い
    起伏が無いように感じた
    編集者佐々波であることが印象付けられた
    作者への質問、主人公は誰?
    あぁ、雨坂の活躍は少なかったね

    投稿日:2021.06.18

  • ゆふぃ

    ゆふぃ

    ユキちゃんが突然ど真ん中に巻き込まれる。今回の事件は、というか幽霊は、なかなか派手でした。幽霊ものなのにホラー感は全然ないけど。メインの謎の方も、結構テンポ良く真相に近づいていってて好印象

    投稿日:2021.05.27

  • そねこ

    そねこ

    巻を重ねるごとにミステリ度が上がって行っているような気がする。紫の指に関してもだんだんと真相に近づいている感じ。ノゾミが海辺から離れたのは、もしかするとこの長い物語の結末のキーマン的存在だから?などと深読みしてみたり。解釈の仕方は色々あるだろうし、結末がどうなるかは作者にしか分かり得ないこと。なので、この物語の結末まで一読者としてついて行きたい。続きを読む

    投稿日:2021.05.09

  • goya626

    goya626

    小説家の里見青から絵を探してくれと頼まれ、元編集者の佐々波蓮司は作家の雨坂続ととある洋館に向かう。大学生の小暮井ユキと彼女に取りついた幽霊の雨坂ノゾミも一緒に。
    洋館では次々に不思議なことが起こる。ただの幽霊騒動かと思われるが、これが里見青の過去の真実を探し出すこととなり、小説を書くということ、プロット、構造の意味をも探し出す物語となっていく。
    なかなか上手く仕組まれた小説であり、結構謎をかんがえることに惹きつけられた。影、カラス、赤・青・黄の色などの言葉が深層心理っぽく意味ありげである。それに、どうもまだ謎は完全に解決されていないようだ。雨坂ノゾミも謎である。さて、どうなっていくのか。
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    投稿日:2020.03.25

  • herbtea

    herbtea

    探偵舎への今回の依頼は一枚の絵を見つけること。相変わらずの彼らの距離感がとても好きです。今回は伏線がしっかりとしていて幽霊の正体やしたいことなどがわかった!と思ったのですが実際はもうあと一ひねりあり楽しませてもらいました。本筋の物語に関しても過去はかなり明らかになり、少女に関しても大きな転機が訪れ…と一気に物語が動いた気がしましたが読み終わってみるとそれほど大きな進展ではなかったのかな?でも彼の中ではストーリーが定まりつつあるようです。どんなハッピーエンドを迎えるのか楽しみに続きを待ちます。続きを読む

    投稿日:2019.06.14

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