【感想】西の善き魔女3 薔薇の名前

荻原規子 / 角川文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
9
4
1
0
  • なぜか忍びの術に長けている

     3巻は宮廷が舞台。相変わらず立場をよくわかっていないように見える主人公ですが、魑魅魍魎の跋扈する宮廷でもたくましく過ごしています。
     やはりこのシリーズは女の子向けなのでしょうか。どうしても比較してしまう「守り人シリーズ」のバルサ達とは住む世界が違うみたい。このような本を読みなれていない者としては、主人公が恋愛感情でもやもやしているシーンなどは新鮮に映ります。
     それにしても、みんな抜け出したり忍び込んだりするのが上手すぎる。
     巻末の短編も面白かった。本作の禁忌に触れるという部分は、特に重大な禁忌らしいですが、どう見ても童話ではありません。作者の趣味が垣間見えた気がします。
     それでも、相変わらず楽しいですし、主人公が向かう次巻の世界も楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.06

  • フェイリエルがだんだんと主人公らしくなってきた。

    いよいよ女王の後継者争いが本格化し、物語が大きく動き始めます。そしてルーン、フェイリエル、ユーシスと登場人物たちが重要な決断をし、物語の大きな転換点を向かえます。

    当の女王候補であるアデイルは...この娘はいまいち掴めません。

    それにしてもこの作品、設定的には正統派ファンタジー小説というべきなのですが、世界観が微妙に奇妙で楽しいです。

    今巻では「童話」が異端とされる理由の一端が明らかになるのですが、そもそもこの「童話」の存在自体が異質で違和感を感じさせる要因になっており、「楽園の言葉」に代表されるどこか浮世離れした宮廷内の作法がそれに拍車をかけています。

    この「童話」は物語の最重要なポイントとなると思われますが、現時点で今後どのように絡んでくるのか全く想像がつきません。

    今巻は巻末に短編が一話収録されています。仮面舞踏会を舞台にしたユーシスとレアンドラの出会いのお話です。
    ただ...、私がイメージする仮面舞踏会はこれじゃない...。
    そしてあの格好について「皮をむいたウサギ」とは斬新な表現でした。
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    投稿日:2014.05.23

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  • バブちゃん

    バブちゃん

    守るという強い気持ち、繋がりが途切れ、恋を自覚し、愛に変わる…今回も良かった。
    B・Bってなに?!?!ブルースブラザーズ????!???というか、レイバン??!!?、?となりながら読んだオマケ短編、バニーガールコスを中村明日美子先生作画で見たすぎる…って毎回言ってる…続きを読む

    投稿日:2024.05.25

  • ゆいちゃん

    ゆいちゃん

    このレビューはネタバレを含みます

    あああああルーンが!
    わたしの癒しのルーンが出奔してしまった

    フィリエルの王宮デビューの回。
    ユーシス、アデイル、ルーンと、表面上はとても仲が良いのに、奥底ではどんどんこんがらかっていっている気がする4人。
    女王になる覚悟で生きるアデイルが一番切ないかも。

    超両思いなのにうまくいかないルーンとフィリエル、切なくて泣けてくる。
    フィリエルのそばから、これ以上だれもいなくならないで

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.30

  • Rita

    Rita

    フィリエルが王宮ハイラグリオンに行く話。王宮にフィリエルやルーンが馴染めるんかな、と思ってたら怒涛の展開の速さにびっくり。まさかそんな展開になるなんてとハラハラが止まらない。フィリエルの行動力はほんと応援したくなる。続きを読む

    投稿日:2023.08.06

  • り

    シリーズ3作目。
    女学校を退学になったフィリエルが、王宮で暮らし始める。あまりにも色々な思惑が渦巻く場所なだけに、このお話は大人向けでは無いか…とすら思う。(図書館のティーンズコーナーにあったけど)
    華やかで傍目には羨ましすぎる暮らしだけど、それを軽々と捨て去ろうとするフィリエルにはハラハラする。次巻でどうなるのか。

    本作には特別短編として、フィリエルがまだセラフィールドで暮らしていた時の物語が収録されている。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.20

  • gaaco

    gaaco

    角川文庫版で読んだり、中公文庫版で読んだりしている。
    もしかすると、少し内容が違っているのかもしれない。

    フィリエルが、アデイルとともに(そしてマリエも)王宮に入る。
    そこは権謀術数の渦巻く世界。
    女王候補として、レアンドラとの姉妹対決が始まる。

    フィリエルの両親、ディー博士とエディリーン王女の駆け落ちと、父の異端とされる研究の謎につながるリイズ公爵は、あっけなく暗殺される。
    ラスボス的な存在のようだったのに?
    案外生きていたりするのかなあ、とも思う。
    かなり周到にプロットができているようだから。

    急に蒸し暑くなって、早くも夏バテ気味。
    ちょっとこういう話はめんどくさくなってきた。
    作者さんにはちょっと申し訳ないけど。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.22

  • yuuyom

    yuuyom

    いよいよ陰謀渦巻く王宮へ。にも関わらずフィリエルのマイペースは変わらない。この後、物語がどちらに進むのか、目が離せない。おまけの短編は、ユーシス達が学生時代の話。仮装舞踏会で作者が目一杯遊んでいるのが楽しかった。続きを読む

    投稿日:2019.06.10

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