【感想】四月は君の嘘(7)

新川直司 / 月刊少年マガジン
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
22
5
6
0
0
  • 音楽を題材にした漫画についての雑感

    音楽を題材にした漫画が大好きです。といっても音楽に詳しいわけでも絶対音感を備えているわけでもありません。どちらかと言うと音痴です。だからこそ歌を歌える歌手に、楽器を奏でられる奏者に憧れ、ストーリーの中に没入できるのだろうと思います。
    音楽漫画の最大の魅力は、想像力次第で無限大に心を動かす演奏を頭の中で奏でることができるところです。その想像力を最大限に刺激してもらう為、音楽の演奏シーンとそれに至るまでの過程でどこまで読者の心を揺さぶれるかが音楽漫画の心魂です。
    この作品の7巻では、これまでの6巻までの過程を含めて大いに揺さぶられました。
    演奏後、次の過程に備えたシーンに移行しますが、そこでも切なさと甘酸っぱさと、ちらりと見える暗い影...。次の演奏シーンが楽しみです。
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    投稿日:2013.12.01

  • 涙腺崩壊

    1巻から10巻までを通しで3回読んでるにも関わらず
    レビューを書くために読み直した4回目でまた涙がこぼれ落ちた。

    愛するがゆえに、母の影と決別できず
    母を亡くしたその時から時間を止めていた有馬公生が
    遂に自身の時を動かすべく踏み出す。

    何度読んでも涙してしまう決別のページは
    本作品を名作たらしめるシーンだと思う。
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    投稿日:2014.10.28

  • 成長のあと

    コンサートの中で、主人公 公生はまたひとつ成長します。
    ある種の決別、巣立ちにもなるのでしょうか。
    その一方で、夏の終わりを予感させるエピソードがちらつきます。
    パートナー かをりのことを。
    幼馴染みの進路のこと。
    自分の気持ちのことを。

    物語は秋へ。
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    投稿日:2015.07.12

  • 起承転結でいうところの転にあたるのがこの巻だと思います。

    ガラコンサートを経て、公生はひとつ前に進みます。
    今まで公生をつないでいた枷が、ついに解かれる様が描かれています。
    このシーンは何度読んでもいいなあ…。

    公生が前に進む一方で、時間が止まったままの椿。
    本人は自覚していないのですが、彼女の周りから、
    そして読者にすら明白だった公生への想いはどこに行くのか。
    甘酸っぱいというより切ない感じです。

    その裏でちらりちらりと姿を見せていた影が、
    よりはっきりと物語に落ちかかってきます。

    先が気になって仕方がなくなる一冊でした。

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    投稿日:2017.05.24

ブクログレビュー

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  • Kei.Co

    Kei.Co

    このレビューはネタバレを含みます

    公生がステージで渾身の演奏を披露して、母の亡霊と訣別した場面は切なくて涙が出てしまった。やはり、かをりは「愛の悲しみ」が公生と母の思い出の曲と知って選曲した模様。公生のお母さんと病院で知り合ったのか?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.05.27

  • yajion

    yajion

    この巻では、10代の人が必ずぶつかって、20代になってもよく分からないことに対して1つの向き合い方をしっかり描いていて、やっぱこの作者は凄いなあと感じます。

    この漫画の特徴は、単なるスポ根漫画のように、結果が出るまでの努力が描かれるのではなくて、親子関係、ライバル関係、恋愛関係、といったように人間関係が色濃く描かれているところなんだなとやっとわかってきました。7巻では特にその辺が詰め込まれているので、密度が濃いなと感じます。

    公生が親との向き合い方に結論を出したかと思ったら、椿の恋愛で「好きと嫌いじゃないの間には幾万光年の距離がある」なんて言葉を出していて、どういう人生経験をしたらこんな話が出てくるでしょうね。単に私の経験が浅すぎるのかもしれませんが。。

    続きが気になって、ついこの後の巻も連続で読んでしまいました。
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    投稿日:2020.02.24

  • みつりんご

    みつりんご

    巻数を追うごとに、

    作品や、主人公が生き生きとしているのが、感じられました。

    まだ、読んでいない方には、是非オススメしたいですね

    投稿日:2020.01.18

  • うらぐ

    うらぐ

    初読。母は決して、自分の幸せを子どもに押し付けてはならない。公生を縛り付けていた糸なんてものはなく、将来も生きてゆくために拠ることのできるように、母子2人で撚った絆だった。悲しみに慣れておくため、と言ったシーンは込み上げるものがあった。子はいつか親から「旅」立たなければならない。途上の公生は、1つの通過点を通った。はるか遠くから見守る母も、きっと喜んでいることだろう。
    しかし、2人の人間が居たとして、進む方向が一致するとは限らない。進んでいくことは離れていくことでもある。次巻も楽しみ。
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    投稿日:2019.02.21

  • ホン・ヨンドル

    ホン・ヨンドル

    藤和ホール・ガラコンサートに招待された宮園かをりと有馬公生。しかし、ガラコンサート当日かをりは姿を現さなかった。出番を遅らせてもらおうと交渉にいった場で語られた、かをりへの批判。公生は彼女の凄さを示すため、一人で舞台に上がる。怒りにまかせ弾き始められた「愛の悲しみ」。だが音の消えた世界に没入した公生は次第に思い出してゆく。母の好きだった曲を……そして演奏は様変わりを見せる!(Amazon紹介より)続きを読む

    投稿日:2018.05.28

  • naaaaatsuk1

    naaaaatsuk1

    このレビューはネタバレを含みます

    今まで公生が見てきた母親の影から、もう公生の母親=恐怖でしかなかったんだけど、今回の公生の母親に向けた演奏と、紘子さんが思い出す早希、母親が抱えていた不安と愛情が見れて涙が出た。こーゆうところはやっぱり親目線で見ちゃう。有馬公生は音で人を高める事ができる演奏家なのね。小池くんもまた高められたその1人。絵見と武士も。ガラコンに来なかったかをりは入院していた。かをりが母親のように突然いなくなるんじゃないかと不安になる公生。最後は公生への気持ちを自覚する椿。みーんな一方通行の片思いなのかな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.04.01

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