【感想】鞄図書館 1

芳崎せいむ / 東京創元社
(46件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
8
18
11
2
0
  • 本に対する愛情

    設定が面白いですね。
    持ち運ぶ鞄の中に宇宙の真理が詰まっていて
    どんな本でも貸し出せる。
    貸し出し期限は最長1年。
    こんな図書館があったら楽しいでしょうね。
    この作者はどれだけ本を読んで、どれだけ本が
    好きなんだろうと思わせてくれます。
    本に対する愛情が作品からすごく感じられる作品です。
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    投稿日:2017.04.21

  • 鞄図書館に会いたい☆

    どんな本でも入っている不思議な鞄。
    鞄図書館の中に入って本を探したい!!

    投稿日:2013.09.28

  • あなたが読みたいと思う本がこの世になくても、ここにある。

    本は文字や絵が書かれたただの紙束の集まりなのではなく、モノとして存在することで具体的な人や記憶と結びつくのだということを、このマンガは伝えてくれます。

    幻の“鞄図書館”と呼ばれるあらゆる書物が入っている鞄を持つ男。いつもゲーテの引用をしながら愚痴のような会話を続ける鞄と男。そう鞄は喋れるのです。その鞄と男は旅を続けながら、人々に本を貸し出し、返却を受けるために旅を続けます。

    火事で失われるはずだった歴史的遺産の本や遺品として残された本、亡くした息子が読んでいた本など、鞄にはただ闇雲にタイトルが保管されているわけではないのです。たとえ同じタイトルの本があろうとも、ある1冊は特別な1冊として存在します。『金魚屋古書店』の芳崎せいむが描く、本をめぐる苦しくも、あたたかな物語。
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    投稿日:2017.04.19

ブクログレビュー

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  • 海(カイ)

    海(カイ)

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトル買い。紐で縛ってから鞄図書館に入っていくのだが、体を縛って入らないと一生出られないという。どんな本でもあるという鞄。私なら一生鞄図書館の中で過ごすことになってもいいかなと思ってしまうのだが……。鞄図書館から出られない怖さと言うものがあるのだろうか?続きも読んでいこう。

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    投稿日:2019.07.09

  • oriduru1970

    oriduru1970

    鞄、図書館、ゲーテ。この強力なパワーワードに惹かれて買った。

    この作者さんは、ハードボイルドとSFとミステリーが好きなんだろうな。本の趣味があったら、もっと楽しく読めたかも。と思ったけど、扱われている本がSFやミステリーに偏っているのは掲載誌がミステリー専門誌だったからか。
    レイ・ブラッドベリは読みたくなった。前から気になっていた。

    鞄図書館を追いかけている女性は、亡くなった夫の持ち物だった本を泣く泣く返却した女性だよね?彼女のストーリーがこの漫画の軸になるのかな。かわいそうに、すっかり正気を無くして…。

    この後は…
    ① 鞄図書館とニアミスを続けているうちに正気に返って、自分の人生を立て直す。
    ② 鞄図書館に追いついて同行する。
     →今の司書さんが引退して、新司書になる。
     →三人でずっと仲良く旅を続ける。
    ③ 鞄図書館の中に住み着く。
    三番目はホラーだな。展開を考えるのは楽しいけど、読みたいかといわれたら…わざわざ探したり取り寄せてまで読みたいとは思わないかな。絵がうまいとは思うんだけど、登場人物の表情がちょっと硬い気がする。

    世界観がよくわからないけど、鞄ミュージアムとか鞄劇場とかもあるの?お金のやりとりをしている描写はないのに、どうやって放浪生活を続けているんだろう?
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    投稿日:2017.10.02

  • 夢色

    夢色

    このレビューはネタバレを含みます

    【あらすじ】
    あらゆる書物を所蔵するという、幻の〈鞄図書館〉。貸出期間は一年。使い込まれた風合いの小さな姿のその中に、無限の世界を秘めた喋る鞄と、トレンチコートに身を包み、寡黙に仕事に打ち込む司書。そんな二人でつくる〈鞄図書館〉が世界を巡り、出会った人たちと繰り広げる温かな交流。『金魚屋古書店』の芳崎せいむが全ての本好きに贈る、ハートウォーミング・コミック登場!

    【感想】

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.07.31

  • deroderoh

    deroderoh

    鞄がドラエモンの4次元ポケットのように図書館になっており、その図書館には世界中のすべての本(失われた本)がそろっている、そのかばんは主人公の男がもっており、男と鞄は、本を借りたいいろいろな人の人生、その本自体と向き合っていく。

    設定自体が秀逸。
    絵もさわやかで、なかなか読みやすいのだが、ストーリーとしては少し物足りない面を感じた。この設定であれば、もっと泥臭い物語にして、面白くしていけるのではないかと思った。
    主人公と鞄の対立、1話毎の登場人物の葛藤と対象の本の深い重なり合いなど、1話完結にしなくても3話くらいでもう少し深堀をしても良いのでは?と思った。

    作者の本への愛がビンビン伝わってくるだけに、「ゲーテ曰く・・・」とゲーテの引用に物語を締めくくってもらうよりも、紹介する本と、漫画のストーリーの対比をうまくリンクづけると、本の持つ魅力(フィクションの持つ魅力)を浮き彫りにすると、漫画として新しいジャンルになるのでは?と期待をしたい。
    続きを読む

    投稿日:2017.07.22

  • Mira

    Mira

    荻原魚雷さんの『書生の処世』で紹介されていて、Kindleでダウンロードして読んだ(が、こちらのほうがレビューが多いのでこちらで)。
    すごくおもしろかった。ちょっと翻訳物の短編を読んでいるような、日本離れした雰囲気もいい。どれも短くて、ごりごりと迫ってくるようではなく、ほのぼのしたものも、少しこわさを感じさせるものも、余韻を残してほわほわと終わる。そこがいい。続きを読む

    投稿日:2015.08.30

  • 風見鶏

    風見鶏

    鞄図書館と呼ばれる小さな鞄の中には、この世のあらゆる本。つまり、人が今まで育んできた歴史のすべてと世界の真理が詰まっています。
    そんな鞄図書館でもある喋る鞄と、司書てあるおじさんが世界中(異世界までも!)を渡り歩き、人々に一年の期限つきで本を貸与していくお話です。

    短編集なので手軽に読めますが、どの話もあたたかく、時にせつなく、たまにおそろしい人間の感情や欲望が丁寧に描かれていて、本というものへの作者さんの深い愛情が感じられます。
    もう二度と、愛する人と会えなくても。体は、どこにも行くことができなくても。一冊の本さえあれば、わたしたちはその人を感じることができるし、どこへでも行けるのだと感じさせてくれる漫画だと思います。
    わたしがこの図書館に出会うことがあったら、どんな本を借りるだろうかと考えると更に楽しいです。
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    投稿日:2015.08.30

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