Reader Store
宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
村山斉/幻冬舎
作品詳細ページへ戻る

総合評価

283件)
3.9
52
115
62
13
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本のおかげで、大学で訳もわからず数式を追って得た知識に対する理解が深まった気がする。色々な切り口で同じ概念に触れることはやはり大事だと感じた。 概念の大枠とそれから得られる仮説とをかなり大きく紹介しているので、そこまで難しいとは感じなかったが、説明を省いているような部分の知識を持っているとより面白く読めたと思う。実際に、研究で使うために勉強したような理論の部分は、最先端をいく科学者が自分の学んだことのある知識を、どのように活用しているのか知ることができ、興味深かった。

    0
    投稿日: 2025.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恐らくこれ以上はそうできないというくらいわかりやすく現代宇宙論の概略が書かれているのだが、それでも4つの力と素粒子の振る舞いからはやはり難しい。ここまで来ると理論的に設定されたいろいろなものと直感によるイメージの世界とが乖離して純理論の世界に近づくからだろう。クォークの色(色じゃない)とかそう理解できないよね。 それでも極大の宇宙の世界と極小の宇宙の世界をウロボロスのようになんとか同じ法則、同じ視野で見通したいという著者の熱意ははっきりわかる文章であり、不正確なイメージではなく何度も読んでそういうもんとして飲み込むほうが多分正しい気がする。素粒子物理学入門としては上位のわかりやすさではある。

    0
    投稿日: 2025.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後半になるほど難しく理解をしないまま読み終わりましたが 、前半の理解できた部分だけでも、宇宙の不思議や途方も無さを味わえて楽しかったです。

    1
    投稿日: 2025.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村山さんの宇宙論はとても分かりやすいので、文系の人でも理解しやすいと思います。 しかし後半の4つの力あたりから難しくなり、理解が追いつかなくなりました。

    4
    投稿日: 2025.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章は口語調で平易、しかしながら内容は…基礎知識のない私にはなかなか難しい1冊となりました。 学が深まったのは間違いなし

    12
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    宇宙は何でできているのか ベストセラーとなっているのもうなずける、平明な文章と解説です。特に、各理論のエッセンスを要約し、難しい説明を省く際の思い切りの良さが光ります。 内容的には、ウロボスの蛇をモチーフとした、極大(宇宙)と極小(素粒子)の世界が実は密接な関係があり、現状で物理学・天文学はその真の姿にどれくらい迫れているのか?を教えてくれます。 また、逆に何がわかっていないのか?わかっていないものにはどんな説があるのかに関しても若干触れています。 惜しむらくは、「生物と無生物のあいだ」の福岡先生のようなドラマティックな発見物語や裏話などはないのでその点は期待なきよう。 一昔前は、面白い科学本は欧米の科学者かサイエンスライターの書いた物という頭がありましたが、最近日本にも平明な文章で楽しく・面白く科学を解説してくれる科学者の方々が増えてきているようで、今後期待したい分野であります。 「事実は小説より奇なり」ですから。 竹蔵

    3
    投稿日: 2025.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    興味本位で図書館から借り読んでみた。 うーん。題名からして、子供でもこうした疑問思うと思うのですが、なかなかの難しい内容。理数系が苦手な方は、読むペースがちまちましそう。 新書はやはり、難しいです。 これなら、子供が持っているこども図鑑を読んだ方がわかりやすかったかな。 最後まで読みたかったのですが、最初と中盤、最後にざっくりと読んだ程度。さすがに、細かく読めませんでした。

    8
    投稿日: 2024.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ざっくり理解をする事が出来たと思うが、物理や数学的な専門的なところに入り込んでくると、中々理解が及ばないので、もどかしさはある。 でも宇宙に対する興味はあるだけに悩ましい。 宇宙の始まりとか、もう自分の頭では想像が及ばない領域なのです。

    0
    投稿日: 2024.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #ヨンデルホン #宇宙は何でできているのか #素粒子物理学で解く宇宙の謎 / #村山斉 #幻冬社新書 #ヨミハジメ #ドクリョウ #ヨミオワリ 2010年刊行。難解な内容を分かりやすく丁寧に書かれていた。過去の研究やノーベル賞受賞の後日談などもあり、面白く読めた。ビッグバンまで遡れば人類皆兄弟。

    0
    投稿日: 2024.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても素晴らしい内容である題名から不足される宇宙の出来事でありますが 本書の内容は副大臣に示す 物理学の話が主になっている とても分かりやすく解説されているので 多くの人におすすめできる内容である 何でできているのか 更生する物質は ソリューシと呼ばれるものである これはとても小さな物質を構成する単位である 宇宙を語ることは所有者に成り立ちよ ら調べることと同じ意味合いにあることを意味している ニュートリノのバンコク 物質 ビッグバン 素粒子量子力学の研究はどのように行われているのかクオークを探し求めるミニ ロンド 実験の世界が語られている 4つの力とは 重力 電磁力 強い力 弱い力不確定性パリティがキーワード仕草 粒子は発見された

    0
    投稿日: 2024.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめのうちは興味深く読んでいたが、途中から難しすぎて気が遠くなりました。これが入門書であれば、私には理科系はやはり無理です

    1
    投稿日: 2024.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近、宇宙や量子力学に興味があり、読みました。私に専門的な知識がないので、一般の人向けの本らしいのでよみましたが、難しいところもあった。

    0
    投稿日: 2023.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビルや街灯、ネオンが煌々と輝く都心では殆ど見る事はできないが、小学生の頃に林間学校で見た夜空を覆う幾多の星は子供時代の私の心を躍らせ今でもドキドキ感をよく覚えている。流れ星がこんなに沢山あるんだという事、これだけ星があればきっと地球以外の星に生命体がいるという期待。宇宙はそもそも何で出来るかなど考えたこともなかった。今ならYouTubeなどの動画でそうした謎を解明する番組も多いが、当時は携帯電話すらもない世界、ただただ空の星に想いを浮かべるほか無かった。今でこそ様々なメディアで取り上げられるから宇宙の始まりも、今なお拡大を続ける状態などをご存知の方も多いだろう。本書はそもそもその宇宙自体が何で出来上がっているか、その謎を追い続ける研究者達の飽くなき探究心を伝えている。筆者はそのひとりの物理学者である。 内容は当然難しいのだが、ノーヘル賞をとった研究成果などの解説と判りやすい例え話が豊富で物理に無知な私でもイメージし易くなっている。 本書を読んでいると、人間の技術力の凄さと、何より知りたいという想いの強さが強烈に伝わってくる。遠いものを見るのも、小さすぎるものを見るのもどちらも技術がなければ見れないのだが、それよりも前に「それはあるはずだ」という強く信じる気持ちがなければ、それに辿り着くのは難しい(もちろん偶然の発見も沢山あるが)。 物理学の世界だけに限らず、何事も理論と実証の繰り返しで事実とされていくのだが、スーパーカミオカンデやヨーロッパの巨大施設CERNに籠っていつ出会えるかわからないものを待ち続けるのは根気以前に強い信念と確信が無ければ心が折れてしまうだろう。 本書を読みながら自分にもここまで情熱を注げる事があるかと、自問自答しながら、恐らくは筆者がにやけ顔で楽しそうに執筆している姿を思い浮かべるのである。

    0
    投稿日: 2023.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素粒子、宇宙の仕組みの研究の来歴を解説した新書 宇宙の始まり、宇宙の果て、物質の最小単位 ウロボロスのように循環する謎 今まで何となく理解していた素粒子というものについて、ちょっとだけ深く知れた ただ、全てを理解できたわけではないので、ちゃんとした理解には程遠い 物質には大きさのスケールがある 自分を基準に大きくしていけば宇宙の果てになるし、小さくしていけば物質の最小構成単位になる 宇宙の果てを知るには、宇宙が発生した残滓を観測すればいい 宇宙の発生時は高エネルギーで物質が安定しない状態だった だとしたら、高エネルギーの状態を作り出せば宇宙発生当時を再現できる 素粒子の種類や力の法則が分かれば宇宙の成り立ちが分かる 成り立ちが分かれば今後どうなるのかも予測できる といった風に最大のものと最小のものへのアプローチは密接している 現在観測されている原子を全て足しても宇宙全体の重さの4% 他は観測できない質量を持つダークマターが23%や存在するであろうエネルギーのダークエネルギーが73% それだけのものがなければ現在の宇宙を構成できないという、観測値からの推論 作中ではヒッグス粒子は推測語られているけど、既に観測済み 物質に重力を与えるのはヒッグス粒子 ヒッグス粒子の影響を受けるものと受けないもの(光子)があるので、それぞれの振る舞いの不可解さが理解できるようになったと 標準理論に必要なレプトン、クォーク、光子、グルーオン、W粒子、Z粒子 そしてヒッグス粒子 宇宙の始まりは全ての粒子が重さを持たずに光速で飛び回っていたが ヒッグス粒子が発生して宇宙空間を満たし、他の素粒子に重力を与える クォークやレプトンはヒッグス粒子から受けた抵抗によって質量を持つようになり 質量が生まれたことで素粒子が集まりやすくなった結果、原子核ができ、原子が生まれたと それぞれの素粒子の発見に至る過程 それまでの研究や観測結果があり、理論があり、またその実証実験という繰り返し やはり、科学の発展は人々の想いがあってこそだなぁと思う

    0
    投稿日: 2023.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙を構成する原子および素粒子を中心に噛み砕いて説明されている。 正直あまり理屈は理解しきれていないが(エネルギーが質量になる、など…)、すべての星を集めても宇宙全体の重さの0.5%、原子で4.4%、それ以外は暗黒物質、暗黒エネルギーなどの原子以外のものであるらしい。標準模型やクォーク、ヒグス粒子など、そういったものの存在を知ることができただけでも学びになった。 この本は2010年のものなので、13年経った今の最新宇宙事情が気になる。

    0
    投稿日: 2023.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今までSFを漁りながらも、ド文系で最低限知識もないまま読んでいたのですが、少しでもわかった方がよいのではないかとチャレンジしました。入門書として最適だったのでは...!暗黒物質とか暗黒エネルギーとか、ちゃんとした物理学上の単語であり、定義なのだということをしっかり理解しました。とてもわかりやすい。 また少し経つと、クォークってなんだっけ?ってなる気がするので読み返したいと思います笑

    0
    投稿日: 2022.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【まとめ】 1 物質(宇宙)は何でできているのか 惑星のサンプルがなくても光を分析すれば、それがどんな物質からできているかを調べることができる。光を精密機械で分光し吸収線スペクトル上に表すと、ある一部分に黒い線が入る。これはその部分だけ原子に光が吸収されてしまうからだ。そのため、光のどの波長が吸収されているかを分析すれば、惑星上に存在する原子の種類がわかる。 スーパーカミオカンデは、すべての星とニュートリノが同じぐらい存在することを突き止めたが、星とニュートリノ、目に見えない原子などを合わせても、宇宙の全エネルギーの4.4%程度にしかならない。残りの96%のうち、23%は暗黒物質であり、暗黒物質の重力が太陽系全体を銀河に引き留めている。73%は暗黒エネルギーだ。暗黒エネルギーは宇宙が膨張しようとも密度が薄まることはない謎の存在であり、これが宇宙をぐいぐいと後押しして膨張を加速させている。 2 宇宙を見る ビッグバンによる宇宙誕生後から38万光年あたりまでは、宇宙の姿を観測できていない。電子や陽子、中性子などさまざまな粒子が高速で飛び交う火の玉の時代であったため、光や電波がまっすぐ飛ぶことができなかったからだ。 そこで、宇宙のスケールを素粒子のスケールまでサイズダウンし、ビックバンをミクロの領域で再現することで「宇宙の誕生」を観察しようと試みている。粒子に高エネルギーを加えて衝突させる衝突型円形加速器(LHC)を使ったプロジェクトだ。 原子は電子とクォークからできているが、原子の陽子や中性子などを構成するクォークには「アップクォーク」と「グウンクォーク」の2種類がある。構造もわかっていて、陽子は「アップ」2つと「ダウン」1つ、中性子は「ダウン」2つと「アップ」1つ。原子はその3つでできているが、宇宙にはニュートリノ(正確には電子ニュートリノ)という素粒子もある。そして、アップ、ダウン、電子二ュートリノ、電子の4つの素粒子のことを、標準模型では「第1世代」と名付けた。 第2世代ではチャームクォーク、ストレンジクォーク、ミューオン(ミュー粒子)とミューニュートリノが見つかる。 次の第3世代ではトップクォークとボトムクォーク、タウオンとタウニュートリノが発見された。この12種類の素粒子はフェルミオン(フェルミ粒子)と呼ばれ、物質はこれら12種類を基本に構成されると考えられている。 3 これからの宇宙研究 ・暗黒物質が原子を引き寄せて星ができあがることがわかった。 ・超ひも理論が、重力を含めた4つの力を1つの理論で統一できる可能性を秘めている。 ・暗黒物質の検出のためにXMASSという検出器を地下深くに建設している。また、暗黒物質の性質を調べるための加速器「国際リニアコライダー」の建設も計画中である。 ・反物質と物質は同じ数だけ存在するはずだが、なぜか10億分の2だけ物質のほうが多い。その10億分の2の差異はどうやって生まれたのかを探るため、ニュートリノが反ニュートリノに変わる現象が無いかを研究している。

    20
    投稿日: 2022.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    専門用語や難しい単語はたくさんあるが、調べながら読むと知識が深まった。岐阜県にあるスーパーカミオカンデ(2027年?からはハイパーカミオカンデ)という場所はかなり興味が湧いた。しかし、調べてみると研究機関の人以外は行けないらしかったので残念。 宇宙の物質の構成の円グラフで暗黒場(ヒグス)というものがあったが説明がなく、調べても分からなかった為そこで読むのを辞めた。暗黒物質についての説明はあったし、それらに関する本もあったため、それらについての知識を深めようと思った。『宇宙の謎 暗黒物質と巨大ブラックホール』という本をいつか読む本としてメモした。

    0
    投稿日: 2022.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    副題にあるように、宇宙空間が何でできているかというより、宇宙に存在する素粒子に関する本。まあ、素粒子を掘っていくと何で宇宙がそもそもあるのかに突き当たるのかもしれないが、まだそこまでは解明されていない。

    0
    投稿日: 2021.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半はなんとなく意味もわかっておもしろかったのですが、後半から難しくてわからないところが多かったです。 入門書でこのレベルなら、宇宙を知るにはまだまだ勉強が足りません^^; 宇宙エネルギーの73%を占めるという、暗黒エネルギーの正体が気になります。

    0
    投稿日: 2021.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本の内容を全て理解できたわけではないが、宇宙の壮大さに思いをはせることで、日常生活における悩みなんてちっぽけだなぁと思える

    1
    投稿日: 2021.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    138億年前に起こった「ビッグバン」(爆発)によって誕生したばかりの宇宙は、素粒子が飛び交う火の玉だったとされている。今も拡大を続けている宇宙だがその成り立ちを知る鍵となるのが、物質を作る最小単位の粒子であるその素粒子だ... ? (汗)。 米国カリフォルニア大学バークレー校教授兼・東京大学カブリIPMU機構長という長~い肩書きの素粒子物理学者である著者が宇宙の謎を解き明かし、「宇宙はどう始まったのか」「宇宙はこれからどうなるのか」という人類の疑問に挑む。「ニュートリノ」「ヒッグス粒子」「クォーク」など、聞いた事のある言葉を辞書で調べながら読み進んでいるうちは良いのだが、中盤以降は加速度的に難しくなって文系男子などは最後まで読む前にギブアップしそうな展開となっているが、実はこれも素粒子のパワーがなせる技なのか?

    0
    投稿日: 2020.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    するってえと1万メートルを基準にすればべき乗は31で釣り合うことになるわけだな。1メートルを基準にするのはヒトの身長に合わせたもの。あるいはヒトの視力と言ってもいいだろう。1メートルの大きさなら、かなり離れてもよく見える。 https://sessendo.blogspot.com/2020/08/blog-post_17.html

    0
    投稿日: 2020.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★分かりやすい入門編だが、もう一歩欲しい★広大な宇宙と極小の素粒子がウロボロスの蛇のようにつながっているという関係性を分かりやすく説明してくれる。物理の世界では現象を説明するための仮定が次々と生まれ、巨大な実験設備で確認されていく。ダークマターなどそれでおも分かっていないことが多いことが分かり、日本人のノーベル物理学賞受賞者の貢献も何となくイメージがわくように記してくれる。物理のワクワクを伝えるための本で、ケタの違いを比喩で表したりと確かになんとなく伝わってくるのだが、こちらの能力不足で細かい点は全く頭に入ってこない。それはいかんともしがたいのか。

    1
    投稿日: 2020.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙って一体何なんだろう。 マクロの極みを調べるにはミクロの極みを調べれば良い。 この本でも何度も出てくるウロボロスの蛇のイメージはとてもわかりやすい。 人間の身体を小宇宙と称することもあるが、これは比喩というよりは事実なのだろう。 人間の身体の奥深くを調べてたどり着いた素粒子が宇宙の根源を知ることにつながっているのだから。 物理学も数学もど素人なので理解度は低いかもしれないけどとっても面白かった。

    0
    投稿日: 2020.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今の自分の知識では、宇宙には未だ解明できない謎が多いとまでしか頭に入らなかった。 他の本も読んで再読しよう。

    0
    投稿日: 2020.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    半分までなんとなくわかったような。。。 クオークの話になると、イメージがついていかなかった。強い力と弱い力、全ては波で、力をやりとりしている。 増え続けるダークエネルギー、右利きにも実は物理学が関連している(自発的対称性の破れ)、反物質と物質の違い(電荷が逆なだけ)、振動して捉えられないニュートリノ…もう、お腹いっぱいでした。振動して、別のものになってしまう(観測した時にどっちになっているかというか…)なんてもはや、普通に生活して、目に見えるものを見ているだけでは想像もつかない世界…。 知らないことは沢山ある。

    2
    投稿日: 2019.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初のほうと最後のほうはわかりやすかったが、中間部が多少難解であるのは否めない。このような話を誰にでもわかりやすくというのはムリがある、というものだが、興味をもつためのとっかかりとなると思う。 宇宙ができたのが137億年前、望遠鏡で確認できる範囲が130億光年先、それより先が見えないのはまだ宇宙ができたばかりだから・・・というのはすごい。 宇宙が出来る前は何があった?虚無? ・・・こうなると神は存在してるのか?のような考えも浮かんできたり、物思いにふけるのである。

    0
    投稿日: 2019.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    絶妙な説明で読み手を惹き付けます。宇宙について少しばかりわかった気になりその上、非常に探究心を刺激されます

    0
    投稿日: 2019.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素粒子が聞いたことがあったけど、クォークなんて初めて聞いたといレベルで読み始めたが体系的に説明されているのでぼやんとだがつかむことができた。 合わせてより理解するための本として、佐藤勝彦監修の『相対性理論を楽しむ本』と『「量子論」を楽しむ本』(PHP文庫)を読みたい。

    0
    投稿日: 2019.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最新の素粒子物理学を解りやすく解説 初心者向けとして非常によく出来ている。 東大教授だし、売れるのは当たり前か・・・

    0
    投稿日: 2019.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の責任ではないが、後半のクォークの話がやはりどうしても難しい。一般人向けにやさしい言葉で説明できる段階には、まだない分野なのだと思う。

    0
    投稿日: 2019.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     以前、半分ほどのところで挫折。今回その部分の内容が、とてもよく頭に入ってきました。著者の説明がとても上手なのがよくわかりました。ここ一世紀の研究の進歩の面白さは想像を絶します。

    0
    投稿日: 2019.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本かなり売れているみたいですね。 読んでみたら、なるほど確かにこれは面白い。 タイトルからして、暗黒物質(ダークマター)の話かと思ったら、素粒子物理学とかの話なんですね。とてもわかりやすく書かれていて、「ああ、こう言ってくれればわかったのに!」と思う箇所がいくつもあった。 非常に読みやすく、おすすめの一冊。

    0
    投稿日: 2019.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東大教授で素粒子の専門家が、宇宙について書いたもの。「宇宙はどう始まったのか」「宇宙は何でできているか」「宇宙を動かす仕組みとは」「宇宙の運命はどうなるのか」など、入門書的にごくごく簡単にわかりやすく説明している。印象的な箇所を記す。 「宇宙の成分:暗黒エネルギー(73%)、暗黒物質(23%)、原子(4%)」 「ハッブル望遠鏡でも135億光年までしか見えない。宇宙の誕生が137億年前で、最初の2億年は星がまだできていなかったから」 「鉄より重い銅、銀、金、鉛などの元素は、どのように作られたのかわかっていない。星の内部での反応ではできない」 「素粒子の標準模型 クォーク(1、2、3世代):アップ ダウン、チャーム ストレンジ、トップ ボトム レプトン(1、2、3世代):電子ニュートリノ 電子、ミューニュートリノ ミューオン、タウニュートリノ タウオン ボソン:フォトン、グルーオン、Zボソン、Wボソン クォークとレプトンを合わせてフェルミオンという」 「物質は、12種類のフェルミオンでできている」 「物質間で働く4つの力(名称、伝達粒子、力の大きさ) 強い力(核力)、グルーオン、1 電磁気力(+と-)、光子(フォトン)、0.01 弱い力(素粒子間の力、ベータ崩壊)、W、Zボソン、10-5 重力、重力子(グラビトン)空間の歪み、10-40」

    0
    投稿日: 2018.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙のほとんどは暗黒エネルギーで満ちていて、次が暗黒物質。我々のしっている普通の原子とかの物質はすごーくすくない。星の暗黒物質が作ってるのだ! 暗黒すげー!

    0
    投稿日: 2018.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミクロの素粒子の世界とマクロの宇宙がつながっているウロボロスの蛇。素粒子物理学のやさしい解説書。やさしく解説されるほど量子物理学の本質的なわけの分からなさが浮き彫りになる気もするけれど。宇宙の膨張が加速していて、その仕掛け人がダークエネルギーというのは初めて知った気がする。最新の知見に触れる意義あり。

    0
    投稿日: 2018.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【要約】 ・ 【ノート】 ・ザッと目次と一部抜粋読み。量子論と不確定性の箇所。なかなか分かりやすく解説してくれてる感ありだが、やはり「振る舞い」って言われるとピンと来ない。ダークマターもあり。基本は、一番小さい構成単位であるところの「素粒子=クオーク」ってこと。

    0
    投稿日: 2018.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暗黒物質に始まり、クォーク、ボソン、フェルミオン。ヒッグス粒子、パリティ、フレーバーなどなど宇宙に関わる素粒子の話がこんなにかわ…じゃない。こんなに薄い新書に収まるわけがない。というわけその辺の概論をわかったようなわからないような微妙な気持ちにさせられる一冊。まぁ概要の概要みたいなもんだからコレだけで理解しようとするのが間違いなのだろう。ことごとく外しているジョークさえ我慢できれば、興味のきっかけにできるかも。

    0
    投稿日: 2018.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村山先生の2冊目、。 書いてあることは多分おんなじだったような気がする。 サブタイの通り、素粒子についての記述がメインな気がする。 めちゃくめちゃ難しいということはないが、やはり、専門知識を要する。 宇宙って偉大。

    0
    投稿日: 2018.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙・素粒子物理学の最先端についてよくわかります。ダークマターは知っていたけど、更に「暗黒エネルギー」という考え方(?)があるとは知らなかった。ただ、本当の初心者には用語が難しいかも。。。

    0
    投稿日: 2018.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトル通りのかなり難しい内容をかなり噛み砕いて説明してくれているのだが、途中からちんぷんかんぷんだった。物理はそんなに苦手ではなかったのだが。高校までで学んだことがいかにまだ世界を理解するスタート地点に過ぎないこと、また、ここ最近解明されたことが多いことはよくわかった。 印税を研究費に寄付しているのは感心した。実験装置は多大な税金が使われているわけで著者のように一般人でも理解できる言葉で説明責任を果たしてほしいと切に願う。

    0
    投稿日: 2018.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    58:これはめっちゃ面白かったです! 宇宙の始まりやこれからなど、素粒子物理学の世界を噛み砕いて、わからないことはわからないと端的に解説してあります。真性文系の方が予備知識なしで挑むには、少々レベルが高いようにも思います。(量子論と相対性理論の入門書をかじっておいてよかった……!)途中、素粒子やクォークの話はかなりややこしいのですが、「左」の話や、反物質の話はとても面白くて、すごく引き込まれました。読んでいると、宇宙の謎が解明される日もそう遠くはないんじゃないかと、そんな気になります。 そして、物理ってファンタジーだなあとまったく関係ないことを思うのでした。購入予定。

    0
    投稿日: 2018.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    多くの理論が予言されてて、後から証明されてる。それを考えると、人は、世の不思議を解き明かしているのではなく、宇宙の一部として、全部分かり知っていて、忘れているから、意識して思い出しているのではないか、と思う。そんなことを考えさせられる内容でした。

    0
    投稿日: 2018.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第3章の後半あたりから俄然難解になってきます。 宇宙は何でできているのか?に対する答は、96%が未だわっていないという悲しい事実です。 人類は宇宙の中心に君臨しているかのような振る舞いを行っていますが、この本を読めば人間の驕りと勘違い以外の何ものでもないことに気づかされるでしょう。 また、宇宙というマクロの世界を知るためには、素粒子というミクロの世界に着目せざるを得ないという理屈が、既に古代ギリシャで「ウロボロスの蛇」=世界の完全性のシンボルとして考えられていたことも驚きました。 はっきり言って扱う題材自体が超難解ですが、なぜか新書大賞1位も獲得していますし、読者レビューでもわかりやすいと回答していた人が多かったのにも驚きです。 宇宙に存在する「私」とは何なのか?というロマン溢れる知的好奇心を刺激される命題だけに、100%わからなくても、少しでもわかりたいと思う願望の強さこそが人類の進歩の源なのかもしれません。

    0
    投稿日: 2018.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙の成り立ち、素粒子との関係性を 実際に研究者たちが辿った真理解明の旅路を辿りながら極力わかりやすく示してくれている。 また、学者たちがどのように仮説を立て立証していったのか。 なぜ宇宙の起源を解明するのに素粒子なのか、なぜ加速器というものが重要なのか。 そういったトピックスひとつひとつが興味深い。

    0
    投稿日: 2018.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    講演を活字化したものと思われ、ライトな語り口ながら内容は本格的でかなり駆け足です。1つの章を1冊の本にしてもいいくらいのボリュームだと思いました。

    0
    投稿日: 2018.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星空を眺めた時、星以外の部分には何があるのだろうか。そこには見えない'何か'がある。近年の研究で分かった事実がたくさん。久々に宇宙系の本にはまったかもしれない。関連本を探し中。

    0
    投稿日: 2018.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても良い本だと思いますが、ある程度の前提知識があったおかげでついていけた部分もあるかもしれません。じっくり読まないとだめです

    0
    投稿日: 2018.04.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一章とあとがきのみ読む。 多分とても分かりやすく、素粒子と宇宙の関係について書いてある本。 もう少し頭冷やしてから、腹を決めて読まないといけない。

    0
    投稿日: 2018.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんて、ロマンあふれる一冊なんでしょう。 高等数学で使用する公式などは出てこないが、聞き慣れない固有名詞も多く、もうさっぱり内容には着いていけなかったが、とにかくロマン溢れてます。 自然科学だけども、もはや哲学ですね。 量子力学、相対性理論、云々は専門家に任せとけば良いんです。 我々、人間は星屑のかけらで出来ている。 こういう節が出てくるので、読んでて面白い。 宇宙の先を観ようとすると、それは過去の古い宇宙を観ることになる。 もう、ロマンです。 宇宙は終わるようです。引き裂かれるようです。あるけどもない状態になるようです。 もう、禅問答ですね。 宇宙って、素敵ですね。

    0
    投稿日: 2017.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自然科学の通史を含めた基礎的な本。また再読したい。仮説→検証→定理→新しい仮説→新しい定理の繰り返しの歴史的発展には ワクワクする 物理学の本を ここまで 読み込めたのは 初めて。自然科学の本を読むと「わかっていること」と 「わかっていないこと」の両方に驚く 物理学の目標は 極小のものから、極大までの世界をすべて支配する基本法則を発見すること。難しいけど 面白い。望遠鏡では見れない宇宙初期の姿を素粒子物理学により見ることができる 宇宙は何でできているのか→12種類のフェルミオン素粒子でできている

    0
    投稿日: 2017.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     難しい専門分野を一般向けにやさしく解説する新書のお手本のような一冊だ。理論の細かい部分は相当に省略されているが、何よりもまずこの分野の面白さ・興味深さが著者のワクワクした様子と共に伝わってくる。  タイトルは宇宙だが内容はほとんどが素粒子論。まず両者が密接に結びついていることを説明した上で、現在判明している(あるいは実証されている)最先端の素粒子を解説している。普通の専門書なら解明されている所だけが書かれているものだが、本書では「まだここが解明されていない」という点が一番魅力的に見える。  こういう本を読んだ高校生がその分野に進んだりしてくれると嬉しい。

    0
    投稿日: 2017.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そうか、この本は「素粒子物理学で解く宇宙の謎」が主題だったのか。 「宇宙は何でできているのか?」が主題の本だと思っていたので、大半が物質について分かったことの説明だったことが残念だったのですが、残念なのは早合点して本書を手に取った自分でした。 ま、それはそれとして、素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本に初めて出会いました。 「ミクロな世界に興味はあるけど何から読んでいいか分からない」って人は、本書を選んでおけば間違いないでしょう。

    0
    投稿日: 2017.02.23
  • 素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本は他にないのでは?

    そうか、この本は「素粒子物理学で解く宇宙の謎」が主題だったのか。 「宇宙が何でできているのか?」が主題の本だと思っていたので、大半が物質について分かったことの説明だったことが残念だったのですが、残念なのは早合点して本書を手に取った自分でした。 ま、それはそれとして、素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本には初めて出会いました。 ミクロな世界に興味はあるけど何から読んでいいか分からないって人は、本書を選んでおけば間違いないでしょう。

    1
    投稿日: 2017.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2010年刊。著者はカリフォルニア大学バークレー校教授。現在、宇宙論につき一般向き著作で著者の右に出る者はいまい。まぁ、昨今なら、宇宙論(ビッグバン、インフレーション仮説、ダークマター、ダークエネルギー、宇宙空間の加速膨張)なら、BS等の良質ドキュメンタリーで、本書程度の内容は、より判り易い形で知りうるだろう。が、素粒子物理学は一筋縄ではいかない。簡明著作が新書で読めるのは非常に有意義であり、本書もその有力な一書。また、素粒子物理学の概要のみならず、その発見・研究史まで言及しているのは特筆すべきか。 なお、本書ではヒッグス粒子未発見とあるところ、その発見報告がなされたのは昨年。ただ、確定的かは未見でもあり、かつ、仮にヒッグス粒子だとしてもその性質や分類など未確認部分は多いらしく、まだまだこれからの分野。加え、個人的には、量子色力学の説明が秀逸に感じた(なお、小林・益川理論のさわりも)。ホント判りやすかった。ちなみに、著者は東京大学数物連携宇宙研究機構初代機構長でもある。

    0
    投稿日: 2017.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東大数物連携宇宙研究機構の機構長による2010年時点での現状報告. ほとんど数式はなく,イメージだけで説明が進む.ライターが書いただけあって,説明は素人向けでわかりやすいけど,まあわかった気になるだけ.それでもありがたいか.

    0
    投稿日: 2017.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    比喩にも数式にも頼らずに、たまに耳にする素粒子やノーベル賞受賞の研究に出てくる言葉がなんとなくわかる。途中から難しくなるけど、それでもなんとなく読み続けて!なんとなくわかるのがすごい。

    0
    投稿日: 2016.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    分からないことが面白い。 難しいことをわかりやすく。 ノーベル賞受賞理由がわかる 分かったつもりになれる幸せ

    0
    投稿日: 2016.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アインシュタインは重力と電磁力の統一をはかろうとした?それができずに後悔していた?   宇宙の法則、標準型はなにか?

    0
    投稿日: 2016.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素粒子は物質の「素」となる粒子。 宇宙も物質であり、物理学では素粒子の世界から宇宙の正体を考えている。 現在は素粒子の標準模型という、クォークやニュートリノ、ボソン等を並べて分類したものが最先端。 物理学では、ある粒子の存在が予言され、その予言を確かめるように実験が行われている? その繰り返しの中でノーベル賞が与えられている。予言者、先に発見した者…。競争が行われている。 ヒグス粒子はまだ発見されていないが、弱い力を運ぶウィークボソンが当たるもの。それで遠くまで力が伝わらない。 暗黒物質や暗黒エネルギーなど、まだ解明できていない。

    0
    投稿日: 2015.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近年の宇宙物理・素粒子理論の発展をたどったもの。「ノーベル賞」という言葉が何度でてきただろう。 目新しい情報はなかったが、電子が「とびとびの値」になることについて、はじめてイメージで納得できたかも。

    0
    投稿日: 2015.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ボゾンとフェルミオンの性質の違いを明確にしてもらえたのが収穫だった。この辺の話は何度読んでもなかなか理解できなかったので、知識が一歩進んだ。他の本でも改めてたしかめてみたい。 本の内容は出版されてからまだ5年程度しか経っていないにも関わらず既に古くなっているものもあり、逆に物理学の進歩の速さに驚いた。 先日、多田将氏の「すごい実験」で読んだ実験のことにも触れられており宇宙を真理を調べる大変さがわかったがこれからも頑張って欲しいと思う。IPMUのこれからにも注目して行きたい。

    0
    投稿日: 2015.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一言で言うと難しい ガリレオの言葉:宇宙という書物は数字の言葉で書かれている 宇宙に存在するニュートリノをすべて集めると、宇宙にあるすべての星とほぼ同じ質量になるすべての星を集めても宇宙全体の重さの0.5% 私たちの身体は超新星爆発の星くずでできている 太陽から飛んできたニュートリノは、そこで核融合反応が起きていることーつまり質量がエネルギーに変換されていることーを明確に物語っています

    0
    投稿日: 2015.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    科学についての知識はほぼ0だったのですが、なかなか楽しく読めました。ちょっと専門的すぎて理解できないところもあったのですが、ミクロの世界や壮大な宇宙まで、普段は考えが及ばない世界について少しでも知れたのは良かったと思います。

    0
    投稿日: 2015.05.23
  • 「宇宙の起源を知ろうと思ったら、素粒子のことを理解しなければいけません」

    膨張を続ける宇宙も時間を逆行してその起源をたどれば、物質をこれ以上分解できない最小単位に行き着く。つまり広大な宇宙を知るには素粒子を理解することになる。この両極端なものの結びつきを著者は「ウロボロスの蛇」にたとえる。 大学で力学、電磁気学を少しかじったが、素粒子物理学の前提にあるのは常識を超えた数々の概念だ。たとえると、太陽は自分の頭上を東から西へと移動しているように見えるが(天動説)、実は自分が動いているのだよ(地動説)、と告げられたようなイメージだ。本書は入門書ということでそれを平易に解説している。途中で素粒子の名前が多数出てきて混乱したが、どのようにして宇宙が解明されているかを知るにはうってつけだ。

    1
    投稿日: 2015.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく分かりやすい本です。 なんでノーベル物理学賞を3人も受賞したのかが分かりました。 物質は素粒子からできている。すごーく小さい単位で。 宇宙は一体どこまでかがいつか分かるといいのだが。

    0
    投稿日: 2015.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    実に面白かった。 宇宙の起源、生命の起源、ひいては自身の存在意義について深く思いをはせることができた。研究内容のほとんどが素粒子で、ごくごく小さい物が対象なのに、スケールがものすごく大きい話で、個々人の悩みなんてすぐに吹っ飛ぶ、まさにぶっ飛んだ内容だった。 とは言え、本書は入門書であるものの、さらっと流せるほど簡単なものではなかった。それでも、難解なところを飛ばしてもたっぷりお釣りがくるぐらい面白かった。きっと、著者のユーモアも何役も買っているのだろう。

    0
    投稿日: 2015.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本は分かりやすく書かれています。中盤やや専門的な解説が続きますが、そこは辛抱して読み進めました。 とても、楽しかったのは、宇宙で遠くを見るのは、昔の光を見ることと同じという事です。私たちが見ている月は1.3秒前の月であり、太陽は8.3分前の太陽です。お隣のアンドロメダ銀河は230万年前の姿です。 とても不思議な感じがしますが、これが真実であり、そういう事も科学の進歩によって解明されてきているます。これからの未来の発見が益々楽しみになりました。

    0
    投稿日: 2015.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    宇宙に暮らす僕らだけれども、宇宙が何でできているのかなんて全く知ってやいない。 宇宙はいつ、なにで出来たんだろう? 宇宙になにが起こって、宇宙はどうなっていくのだろう? 物理学、素粒子物理学の初歩の初歩がわからない僕にも懇切丁寧に噛み砕いてわかりやすく順を追って説明してくれる指南書です。 宇宙の成り立ちやそれを読み解いてきた人達の歴史を 徐々に詳しく語ってくれています。 数学も理科も好きじゃない!苦手だ!という方も 一読の価値ありです。 宇宙という書物は数学の言葉で書かれている E=MC2 (エネルギ=質量×光速の二乗) すべての星が宇宙の中でどれくらいの割合を占めているか? 最近の観測結果でわかった事実は私たちの常識を根こそぎひっくり返しました。私たちの目に見える星すべてを合わせても宇宙の全エネルギーの0.5%にしかなりません。ニュートリノを加えてもたった1%です。 星やガス、宇宙にあるすべての原子をかき集めても全エネルギーの4,4%程度です。 原子以外のものが宇宙の約96%であることが2003年にわかったのです。 地球の自転速度は秒速30キロメートル、時速10万8000mです。 宇宙は摂氏-270であるが昔からそうだったのではありません。ビデオで逆回転させて歴史をさかのぼれば、宇宙はどんどん収縮していきます。それが極限まで小さくなった瞬間が「ビックバン」にほかなりません。そのときの宇宙はものすごく熱かったはずです。それは銀河が遠ざかっているという事実から「ビックバン」が類推されたのです。 宇宙で「遠くを見る」という行為は「昔の光をみる」ということと同じです。私たちが見ている月は1.3秒前の月であり、そこにある太陽は8.3分前の太陽です。 最新の研究結果によれば、宇宙の誕生はいまから137億年前と考えられています。そして、誕生して2億年間の宇宙は、まだ星ができていない時代でした。そこにあったのはバラバラの原子と暗黒物質だけ。したがって、そこには「光」というものがない。言うまでもないことで「見る」とは「光をキャッチする」ということです。いくら性能のいい望遠鏡でも光を発していない宇宙から情報を得ることはできないのです。 ”電子の波をぶつけて極小の世界を観測する” 小さい物質を見るには、顕微鏡の解像度を上げるしかありません。そして解像度を上げるには、できるかぎり「波長」の短いものを使う必要があります。 その仕組みは、FMラジオとAMラジオの違いを例にとるとわかりやすいです。 FMは90メガヘルツで波長の長さは約3m、AMは1000キロヘルツで波長が約300M、この電波が幅10mの建物に出会うとどうなるか。波長3mのFm電波は建物より短いのでそこに衝突します。しかし、AM電波は建物より波長が長いのでそれを回り込んで向こう側に通り抜けます。別の言い方をするとFM電波はそれに「気づき」AM電波はそれに「気づかない」といえます。障害物に気づいたFM電波はそれを「見た」と言えます。望遠鏡や顕微鏡を使って何かを観察するとは何らかの「波」を対象にぶつけて「見る」ことにほかなりません。そして、その解像度はその波の波長で決まります。 原子を見るにはそれにぶつかるほど短い波長が必要です。可視光線の波長ではそこまで小さいものを見ることはできません。そこで電子顕微鏡の出番です。光の波が気づかずに回り込んでしまう小さなものでも電子の波ならそれに気づいて「見る」ことができるのです。

    0
    投稿日: 2015.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難しい問題を平易な言葉でユーモアを交えながら書いてあるので、僕みたいな文系人間でも分かった気になれました。 宇宙の話のスケールのでかさを感じると、日常の悩みがたいしたことないように感じられていいです。

    0
    投稿日: 2014.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文字としては読めるのだが、イメージが全くできなかった。追いつけたのは70ページくらいまで。 自分の能力が残念。

    0
    投稿日: 2014.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    頭の体操がてら読んでみたけど、ちんぷんかんぷんでした(笑) 直球でいうと、この表題「宇宙は何でできているのか」については本書ではその回答を導き出せていないと思います。だって作者も暗黒物質とか暗黒エネルギーとかというものでできているらしいというところで終わっているのだもの。 さて、内容はというと、ほとんど理解できなかったのでコメントできません(笑) 前半は大学で習ったような内容だったので、何とかついていけました。 原子核、陽子、中性子、電子、量子力学、電子は波、ラザフォード実験(自分は大学の専攻がラザフォード散乱をベースとした物性の研究だった)といったところ。 そこから、4つの力「重力、電磁気力、強い力、弱い力」ときて、だんだんぽかんと来たところで、湯川理論、ヒグス粒子、暗黒物質、暗黒エネルギーとくるわけですが、4つの力あたりから崩壊してしまいました(笑)。 すごく、わかりやすく書いているんだろうなって思うのですが、理解するにはほど遠く、へーってな感じで終わってしまいました。なので、残念ながら、頭に残らない。ただ、作者も含めて歴代の日本人物理学者はすごいっていうのだけは印象に残りました(^o^) 宇宙と素粒子の話でしたが、たまにはこういった知的冒険にチャレンジするのもよいかと思います(笑)

    0
    投稿日: 2014.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夜空の星も一段と輝く冬になりました。 冬は星座観察に絶好のシーズンだとか。 北斗七星、オリオン座、ウメ星(梅干し)、ニ星(煮干し)、オットセイ ダ星(惰性)、ヤク座、ギョウ座、銀座、明治座、便座、ガク星、綺羅星? 星の名前はホント、星の数ほどあります。 名前のない星を発見したら、あなたは新聞に載ります。 そんな星の大好きの方に、すばらしい本を紹介しましょう。 「宇宙は何でできているのか」(村山 斉 幻冬舎新書)です。 今、新書版のベストセラーになっているので、 すでに読まれた方もたくさんおられるかもしれません。 この本はおもしろいですよ! 兎に角、大変読みやすい、わかりやすい(わかった気にさせてくれる)。 しかし科学的な内容は超高度です。 最先端の科学者達が今、何を考え、何を目標に研究しているのか、 垣間見ることができます。 私はこうした本が大好きでこれまで何冊か読んできましたけど、 むずかしい数式や図が多く、ほとんど途中で匙を投げだしてきました。 R・P・ファインマン博士の本と同じように、 おそらく講演会の口述記録ではないでしょうか? でも、こちらの方がもっとわかりやすい、それにレトリックが巧みだ 「本当にわきまえたプロほどやさしく語ることが出来る」 のではないでしょうか? さて、地球は時速10万8,000㎞で太陽の周りを回っている。 さらに、太陽系そのものは何と!時速約80万㎞で動いている。 想像できます? 新幹線より早いですよ、宇宙ロケットよりも断然早い! 鉄腕アトムと比べたら、さて、どうでしょうか?? その『太陽系も天の川銀河全体の重力に引っ張られています。 銀河系から離れてさまようことはないので、どうぞご安心を (ただし天の川銀河系自体が隣のアンドロメダ銀河と 45億年後に衝突する予定なので、 それまでに脱出計画を立てなければいけません)  《中略》 ところが、不思議なことがわかりました。 天の川銀河全体の星やブラックホールなどをすべて集めても、 太陽系を引き留めておけるほどの重力にならないのです。 《中略》 しかし現実に、私たちは天の川銀河の一員としてそこに留まっています。 では、何の重力が太陽系をここに引き留めているのか。 それが、暗黒物質です。』 さて、その暗黒物質ですが、 実はその物質は宇宙全体の重さ(=エネルギー)の23%を占めるそうです。 しかし、この暗黒物質のことはまだよくわからないのだそうです。 でも存在することは間違いないのだそうです。 それでは、太陽系の星や銀河など全宇宙の星の重さを 全部合計するとどうなるか? なんとわずか0.5%にしかならないそうです。 では、残りはどうなっているのか? それが、この表です。 R0012601_edited-1_convert_20101216225108.jpg (申し訳ございません、無断で使用させていただきました) 「暗黒エネルギー」なる名前も聞いたことない物質が 実に73%も占めているそうです。 でも、でも、この「暗黒エネルギー」も どのような物なのかわからないそうです。 現代科学では『正体不明でも、 それが「ある」ことはわかっています』のだそうです。 星を否、雲をつかむ様な話でしょ? 自然科学ではこうした例は多いそうです。例えば… 湯川博士がいろいろ計算し、理論的に考えれば考えるほど、 どうしても、原子核の中に「中間子」というものがなくてはならない。 それがなくして原子核は成り立たないという説を立てたそうです。 そして後日、他の研究者の実験観察等によって、湯川博士の説通り、 「中間子」があることが確認され、 ノーベル賞を受けることができたのだそうです。 ここで、ちょっと話の次元が変わりますが、 家内が居間の匂いを感知し、 「あなたはこの部屋でたばこを吸ったでしょう!」との説をたて、 やがて床に落ちている灰を発見し、彼女の説の正しいさが 確認されたという例と少し似ていますか? ここで、この本にある面白いエピソードを一つ紹介しましょう。 著者の村山博士はカリフォルニア大学バークレー校の教授です。 その「バークレー校」には 何と!ノーベル賞受賞者専用の駐車場があるんですって! では、この大学にはノーベル賞受賞者が何人いるのでしょう? ネットで調べました。 同校には過去41人(~2009年)ものノーベル賞受賞者がいます。 (勿論、御存命の方は少し減るでしょうけども) 因みに、マサチューセッツ工科大学(MIT)は63人(~2006年)。 この大学にも専用駐車場があるかもしれませんね。 さて、日本にこんな大学があるのでしょうか? 先日、NHK・BS放送でノーベル賞受賞者・小柴昌俊博士が 高校生相手の授業の中で、 生徒の「ニュートリノの研究は何の役にたつのですか?」 という質問にたいして、「何のためにという事より、 どうしてそうなるのか知りたいと思うこと、 これが大切なのだ。基礎科学はそのためにある。」 と語っておられます。 本当にそうですね。 さて、私も宇宙船「探究号」に乗って、 まだ半分読み残しているこの本を辿りながら、 わくわくするような未知の世界にわけいってみたいと思います。

    1
    投稿日: 2014.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あのとてつもなく難しそうな素粒子の世界が(おそらくは初歩中の初歩なんだろうけど)分かった気分になれました。それってきっとすごいことなんだと思う。

    0
    投稿日: 2014.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    村山先生の本は2冊目です。 最初に読んだ「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」と内容はほぼかぶるものの、こちらの方が深く突っ込んだ内容です。 2010年の本のためこないだノーベル賞で話題になったヒッグス粒子は未発見の段階です。でも話には標準理論やその予言・発見についてしっかり説明されているため、ヒッグス粒子にや素粒子物理学に関しても知ることができます。 とはいえ、やはり私は、宇宙のロマンを求めてしまいます。 かぎりなく大きい宇宙と、物質の最小単位である素粒子が、なぜ結びつくのか…それはシッポを自分で噛んでいるウロボロスのへびのようである。と村山先生はいいます。 どんなに遠くの宇宙を眺めても、どうしても見えない限界がある。ならば、宇宙の原点に立ち返って素粒子を研究すれば宇宙の成り立ちがわかるのだ、というところは、もうロマンを感じずにはいられません。 また、この本を読んでいると、日本人研究者の名前がたくさん出てきます。 よく考えれば、日本人のノーベル物理学賞受賞者って、湯川先生の中間子理論からずっと素粒子物理学に関係する人たちなんだなって思います。 宇宙の構造を解き明かそうとしている研究のなかに、日本人の名前がたくさん出てくるのはうれしいものです。 話のわかりやすさでいえば、「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」の方がわかりやすく読みやすいですが、こちらの方が深く最新の宇宙物理学について深く知ることができます。

    0
    投稿日: 2014.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    判りやすい。読んでてそれはわかるのだけど、基本的な知識に乏しい自分、文系な自分には途中から「??」の連発。自分の素養のなさが残念でならない。それでもわかったことは、人間は宇宙の中でまだ4.4%しか理解できていないということ、73%は得体のしれない暗黒エネルギーであるということ、宇宙の誕生は今から137億光年らしいということ。「電子」や「粒子」、とどめに「クオーク」が出てきたらもう駄目だった・・・

    0
    投稿日: 2014.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    広大な宇宙と超微細な素粒子が密接な関係にあることを丁寧に説明しており、ある程度理解できた.素粒子の運動を表す量子力学の説明はこれまで読んだ中ではピカイチだ.素粒子の予測と発見に多くの日本人が絡んでいることも改めて確認できた.宇宙が暗黒エネルギーと暗黒物質でそれぞれ73,23%で占められている由.これがよく分かっていないというのも面白いことだ.難しい事項を分かりやすく説明することは重要で、著者はそれをある程度やり遂げたのではないだろうか.

    0
    投稿日: 2014.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わかりやすく書かれていたが、ある程度の基礎知識は必要かと思う。 それでも興味をそそる内容とはなっているので、面白いことは間違いない。 理系の私は高校の時に覚えた公式なとが出て来て、意味を始めて知るものも多く、それだけでも楽しくよむことかはできた。 ただ、完全には理解できなかった。 もう一度チャレンジしたい。

    0
    投稿日: 2014.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素粒子物理学というとっつきにくく、普段関わることがなくて難しいと考えがちな分野について、平易な例を用いて非常にわかりやすく説明されている。まさに、入門用としてうってつけ。

    0
    投稿日: 2014.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新書大賞2011で大賞を受賞した作品。私は昔から一貫して文系であるが、読んでみるとなるほどたしかにおもしろく、智的好奇心を非常に刺戟させられた。それと同時に、戸惑った部分も多くあって、それはなぜかといえば、読むまえはタイトルのように「THE 宇宙」という内容を期待していたのだが、じっさいは副題にある素粒子物理学の話が延延と続いたからである。むろん、読み終えたいまとなってはその理由もよくわかるし、だからといってけっして評価を下げるつもりはないのだが、期待していた内容と違っているという意味では、おもしろいといえども最高評価までは与えられないと思った。そもそも、わかりやすいとはいっても限界があって、とくに物理なんて高校時代いちばん苦手にしていた教科だから、理解できない部分もすくなくなく、そこもまたマイナス・ポイントに繫がってしまう。ただ、全体的には良書だと思うし、いわゆる学術的な堅苦しい感じの文章はいっさい登場しないので、気軽にさっと読めてしまうのもよい。また、昨年話題になった「ヒッグス粒子」にかんする記述もあって、科学はまさに日進月歩の分野なのであるなあという思いもして、そのあたりもワクワク感を誘う。理系の内容だからといって毛嫌いせず、これからも新書などを通して吸収していきたいと思った。

    0
    投稿日: 2014.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者はこの分野のエキスパート。 宇宙の話の後に、素粒子の説明をし、統一理論の導入を行っていく。 全5章からなるが、第3章の後半と第4章は意味不明である。 その部分はおそらく素人に分かってもらう気がないのだろう。。。 しかし残りの説明はとても丁寧で、特に予備知識がなくてもすんなりと理解できる内容になっており、宇宙論と素粒子論へのワクワク感を生み出してくれる。

    0
    投稿日: 2014.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    式は一切使わずに書かれた素粒子物理学(宇宙論、と言った方が適切かも知れません)の入門書。 素粒子物理学自体は難解な分野だと思うんですが、現在分かってきたところから分かっていないところまでを一通り噛み砕いて説明してくれているので、誰でもすっと読める本に仕上がっています。

    0
    投稿日: 2014.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙や素粒子に関する本は、過去に何冊かチャレンジしてきましたが、よく分からず。理解しやすいと評判の本書を頼ったが、私の頭では理解が及びません。 しかし、もうひとつの目的は果たせました。イマジネーションを働かせる、燃料の補給。 「ヒグス粒子の予想される量は、宇宙全エネルギーの10×62乗%」 「陽子の寿命は少なくとも10年×34乗。宇宙の年齢は10年の10乗のオーダーでしかない」 「反物質のエネルギーは、0.25gで原爆並み」 詩心を、くすぐられます。こういうベラボー(なんだけど化学的根拠がある)な常識の曲がり角に遭遇すると、単純にうれしくなる。

    0
    投稿日: 2014.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素粒子物理学の研究データを紹介し、最新の宇宙研究を解説している。難解な研究テーマだが、科学教室や講演などの活動を通じて一般の人向けにも頻繁に解説しているためか、本書の内容も非常に分かりやすい。取っ付き難い素粒子研究の成果や意義がよく理解できた。

    0
    投稿日: 2014.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    入門書、だけどお腹いっぱい。学生時代いったことある場所がいくつか出て来てその辺も懐かしく読めたけど、やっぱり理論物理は難しいねぇ。

    0
    投稿日: 2013.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物理学の最前線をコンパクトに興味深く紹介されている。少し概観的に書かれているため、じゃっかん説明不足のきらいがあると思うのは、読み手の理解力の問題か。ともあれこういう専門的な本がベストセラーになるとは、国民の知的レベルが高いということだろうか。

    0
    投稿日: 2013.11.21
  • 何もないところから、何かが生まれるメカニズム

    ビッグバンが起こり、宇宙が誕生。微生物が生まれ、恐竜の時代を経て、類人猿、そして人類へという進化の過程はいろいろなところで聞いてきた。けれど、そもそもビッグバンが起きて我々のもととなる“物質”ができるというのはどういうことなのか、についてはどうもよくわからなかった。 村山先生がこの本で教えてくれた素粒子物理学を読むと、どうやらその秘密は、素粒子=ニュートリノとヒッグス粒子にあるらしい。物質が生まれた時、同じ量の反物質が生まれたと考えられており、物質は反物質が出会うと1対1で消滅してしまう。同じ量のふたつがあるのだとしたら、宇宙の全ては無になっているはず。でも実際は物質が存在している。物質が存在するためにわずかにバランスを崩す役割を担っているのがニュートリノなのだそうだ。わずか数%のズレで生まれる物質は、宇宙に充満するヒッグス粒子によって原子になり、質量を持ち始めたという。 2013年、“欧州原子核研究機構(CERN)によって存在が確認された素粒子(ヒッグス粒子)に基づく、質量の起源を説明するメカニズムの理論的発見”によって、ヒッグス粒子の名前の元でもあるピーター・ヒッグスがノーベル物理学賞を受賞。 まだまだ宇宙のほとんどを占めるとされている暗黒物質はほぼ内も解明されていない状態ではあるけれど、真空状態で、無であるとされた宇宙に、我々が存在するきっかけは徐々にわかりつつある。

    3
    投稿日: 2013.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今年のノーベル賞ウィークのKindleセールスにて購入。 電子、ニュートリノなどの素粒子を知ることは、宇宙の成り立ちを知ることだ。という、改めての事実と、この10年で宇宙はこんなにも分かって、こんなにもわからなくなったという、最先端の現実がわかる、興奮の一冊でありました。 本書で静かに着目したいのは、歴代日本人ノーベル物理学賞受賞者の名が、すべて入っているところ。 こうした理論と実証の繰り返しで、いろんな謎がわかってきたのは、サイモン・シンの「フェルマーの定理」中の言葉を借りれば、「虹をかけて、虹から星を掴む」ような連続であるから、やはり面白いんですね。しかも世界最大の頭脳が取り組んでるわけなんだから。 本書の印税は、IPMU(東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構)に寄贈される。

    0
    投稿日: 2013.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大きすぎて見えない世界、小さすぎて見えない世界があり、それらはウロボロスの蛇のように繋がっている。素粒子を調べることは、宇宙を調べることだった。「まだまだ人には全く分からない世界がたくさんある」ことを知ると同時に、「こんな所まで学問は発展していたのか」とも驚愕する。 後半から難しくてさっぱり分からなくなったが、興奮だけは味わえた。

    0
    投稿日: 2013.10.14
  • 素粒子物理学の骨格をさらりと教えてくれる良書

    素粒子物理学の概要を素人に優しく教えてくれる良書です. ただ,カバーする範囲が広範で深いので数式なしの日本語と挿絵だけで理解するのはちょっと難しいかなと思いました. 村山先生の説明はわかりやすいので他の本も読んでみたいと思います.

    2
    投稿日: 2013.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    理科が大の苦手だった私が手を出すべき本ではありませんでした。 宇宙には興味があるので読んでみたのですが、大半は物理学の話。 「ここまで読んだ読者ならもうおわかりでしょう」的な表現が結構出てくるがさっぱりわからない。宇宙にはまだまだわからない物質がたくさんあるということだけがわかった。 きっと理系的頭脳を持っている人が読めば興味深く読めたのだと思います。本としてはわかりやすく書こうという姿勢が伝わってくる良本です。

    1
    投稿日: 2013.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素粒子物理学で解く宇宙の謎 ― http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=300556 , http://www.ipmu.jp/ja , http://ipmu.exblog.jp/

    0
    投稿日: 2013.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最新の宇宙論について、優しく書かれていて、面白かった。そして、厳格と思っていた物理学者も強引なつじつま合わせをすることがわかり、よかった。 また、今まで、フェルミ、ボゾンなどが、よく理解できなかったが、どのような位置かよくわかった。もちろん、話だけですが、 また、弱い力が何かもわかりました。

    0
    投稿日: 2013.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いま、物理が熱い! Higgs 粒子発見のニュースでなぜその質量が統計的に確定できたことがあんなに強調されていたのかがようやく腑に落ちた。 次から次へと軽快な筆致で、正確さを犠牲にしても存分に面白い現代物理学の潮流が展開されていく。最初から最後まで一気に通読すると楽しい本。もし途中で引っかかる部分があれば、興味が湧いたならググればよいし、そんなでもなければあまり気にしないで「そんなものか」でどんどん進んでしまうことをぜひ勧める。でないと、進むにつれて増していく熱さと面白さを見逃してしまう。 あと余談が多い(笑)。 これが内田樹の言う「わからないことからはじまる、いい入門書」なのかなー。

    0
    投稿日: 2013.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    数式は有名なアインシュタインのe=mc² が登場するだけ。この世界は21世紀に入った頃から革命的な発見、宇宙論の変化が続いているという・・・。当方にとっては想像を絶する世界です。宇宙の1027乗から素粒子の10-35のマイナス乗という極大から極小の世界がウロボロスの蛇が尻尾を飲み込むように一つに繋がるという著者の説明は面白いですし、確かに素粒子の世界から宇宙の始まりが分かってくることが現実に起こっていることなんですね。全ての星を集めても宇宙全体の重さの0.5%に過ぎず、星間のニュ-トリノを含めてもたった1%、暗黒物質がその数倍に及び、しかも宇宙全体のエネルギーの73%が暗黒エネルギーであり、暗黒物質でさえ、23%に過ぎないということが判明してきているというのは、一体どう理解して良いのでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【読み易さ】  やや易しい 【気付き】  ★★★★★ 【ハマり】  ★★★★★ 【共感度】  ★★★・・ 宇宙の成り立ちを素粒子物理学からから読み解く。 蛇の頭(宇宙の始まり)と蛇の尻尾(素粒子)はつながっている。 原子は原子核と電子で構成されていて、 原子核は陽子と中性子で構成されていて、 陽子、中性子は3つのクォークから構成されていて、 クォークは振動しているヒモなのかもしれなくて。。 電子、陽子には反対の性質を持つ反電子、反陽子が存在していて、 その反対の性質を持つ素粒子が反物質を作って、云々カンヌン…。 科学と空想科学の境界線が無くなりつつあるのを感じた。 太陽は毎秒50億㎏の質量をエネルギーに変えている。 カミオカンデ等の観測装置で粒子を観測しつつ、 加速器で粒子の生成も行う。 ひも理論については簡単なさわりだけの説明だったけれど、 素粒子物理学の現代までの歴史を なんとなく理解する事ができて、とても興味深い一冊だった。 宇宙を膨張させていると考えられている暗黒エネルギーは、 宇宙に無数に存在する別の世界線との質量差分である、 という夢をみました。

    1
    投稿日: 2013.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文字通り、20世紀の相対性理論や不確定性原理を元とした、素粒子物理学について解説した一冊。 内容は非常に勉強になるものの、日進月歩の学問であることもあり、現在では不明な部分も多いのは当然としても、難しく感じた。

    0
    投稿日: 2013.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤まで調子よく読んでいたのだが、途中で別の本を読んでブランクを作ってしまったら、後半があまりよく理解できなかった。一気に読んでおけばよかった。 とはいえ、「素粒子物理学」という、文系人間が逃げ出したくなるテーマを、相当噛み砕いて、分かりやすく伝えようとしてくれているのが伝わってくる良書だと思う。 「ウロボロスの蛇」「標準模型」「10億分の2」といった言葉を忘れないうちに、再読してみたい一冊。

    0
    投稿日: 2013.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さまざまな現象をわかりやすく解説しているので、素粒子・ニュートリノって何?というレベルからもなんとか話についていけたが、後半はちょっと理解が難しいが、なんとなくそうゆうものがあって、まだまだ分かっていないところが面白いところという点だけは理解できた。 宇宙って不思議でおもしろいな。

    0
    投稿日: 2013.06.23