【感想】漫画 君たちはどう生きるか

吉野源三郎, 羽賀翔一 / マガジンハウス
(698件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
191
235
184
32
10
  • 少年の葛藤に学ぶ

    1937年に新潮社から出版されて以来、多くの人に読み継がれてきたという本書。既に岩波版を読んでいたものの、「マンガ」の表紙は新鮮で再び手にしました。
    主人公の少年は学校生活を通じて直面するいじめ・格差といった問題を前に、悩みます。その悩みを叔父が真摯に受け止め、2人で答えを探す。物語りはこの形式で進みます。
    少年がある時ふと思い至った「人間は分子」のエピソードから、叔父は敬意を込め少年にコペルニクスの「コペル君」というあだ名をつけました。
    答えを導く役目の叔父自身もそうであったように、真っ直ぐに生きようとしてもがく少年の思考から、大人も学ぶことが多い本だと思います。
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    投稿日:2017.10.21

  • 今も変わらない「人として大切なこと」を学べる本

    中学一年生のコペル君こと本田潤一君の人間として学び成長していく様を描いた小説になります。

    コペル君には、お父さんがいません。ただ、お父さんの代わりに優しく色々と相談に乗ってくれる伯父さんがいます

    叔父さんは、コペルの話を聞いて、「人として大切なこと。考えて欲しいこと」をノートに記していきます。

    そのやり取りを通して、「人としてどう生きるか?」を学ぶ事ができる本になってます。

    ・人は、一人では生きていけない
    ・無償の愛で成り立つ人間関係の素晴らしさ
    ・過ちを認める勇気

    道徳教育の教科書としてとても素晴らしい本になっています。

    大人にとっても、改めて「優しい気持ち」を思い出せる素敵な本です。

    「子供に読ませたい本」の理由もわかります。
    是非オススメです。
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    投稿日:2018.04.30

  • 学生に読んでほしい本

    劇中のおじさんが主人公のコペル君に対して語りかける言葉に対して時に共感し、時に考えさせられます。どう生きるか!という質問に対する答えを考え、そのためにどう行動すればよいのかを考えるための指針をある程度は示していると思いました。
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    投稿日:2018.02.04

  • ストーリーもすばらしい!心に響く

    飽きさせないようにマンガでテンポよく進んでいくのでとても読みやすく、肝心なところはちゃんと文章になっているので、読後も強く心に残る、なかなか素晴らしい構成。さまざまな見方考え方もちゃんと書かれていて、単純な内容にとどまっておらず、すばらしい。一読する価値あり。続きを読む

    投稿日:2018.04.14

  • 導き

    時代・年齢に関わらず読んだ人 みんなの心の中に響く作品。一人でも多くの方々に手に取って欲しい蔵書だと思います。

    投稿日:2020.07.22

ブクログレビュー

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  • mzhkmt

    mzhkmt

    池上さんの人生を決めた本。人格者たるものを生みだす、そんな著だなぁ。こんな漫画を読んで生きること、友達の事、家族のこと考えられる子供はいいなぁ。子供皆が読んだら、素敵な世の中になるなあ、って大人が子供任せに言うんでなく、大人もじっくり読む本だ。
    貧乏で引け目を感じる必要ない、むしろぺこぺこする人間は軽蔑に値する、と言うのは厳しい言い方だけど、貧乏な人を蔑んだり自分が上と振舞う事を戒めるのメッセージが良い。
    自分の人生、自分でとことん考えて決める。過ちを犯したら素直に認め謝る。他人も許すし自分も許す、これができれば世の中から諍いがなくなるのに。
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    投稿日:2024.04.26

  • かけだし医師yoshi

    かけだし医師yoshi

    このレビューはネタバレを含みます

    1章 変な経験

    ビルから、自分含め人間が分子のように見えた。これは天動説のように自分中心でなく、地動説のように広い世間を中心にした考えの元となる。それができている人は大人でも少ない。


    2、3章 勇ましき友

    芸術が素人に分からないように、人生についてもまた経験してみないとわからない。だから自分が感じたことや感動したことから出発するのがいい。


    4章 ニュートンの林檎と牛乳

    コペル君は牛乳から生産関係を思いついたが、これはすでに広く知られていることだった。このように、1人の人生では発見は限界はあるが、先人が集積してくれたものが学問である。このことから学問の重要性がわかる。


    5章 貧しき友

    貧しいとどうしても惨めな思いをすることも多いが、誇りを持って生きるべきだ。生産者は消費者より偉いのだ。そういう人のしている仕事は世の中になくてはならないものだ。また貧しくないものは、自由に勉強など力を伸ばしていけるのだから、生かさない手はない。


    6章 ナポレオンと4人の少年

    ナポレオンが英雄である理由として、行動力が挙げられるが、それ以上に大きな歴史の流れの中で封建制度の打ち倒しや学問の奨励といった爪痕を残して、自分の非凡さを人のために使ったことが挙げられる。


    7、8章 雪の中の出来事

    自分が王でないことを嘆くのは国王のみであるように、もともと持っているはずのものがない時に人は辛さを感じる。だから、人が惨めさを感じるのは、本来惨めでない存在のはずだからだ。このような辛さの中で最も大きいのは自分の過ちを認める時だ。しかし、そう思うということは正しく行動する能力があるからだ。自分で決定し、立ち直るべきだ。

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    投稿日:2024.04.23

  • ゆうじ

    ゆうじ

    このレビューはネタバレを含みます

    いいことが沢山書いてあって普段同じ内容の本を2回読むことは滅多にないけれど立て続けに2回読んでしまった。
    自分の汚い心に刺さる内容が多かったと感じた。
    いろいろな発見ができるコペル君は天才だと思った。
    自分を中心として物事を見ることがほとんどなので、全体像から入ると気づくことがあって面白いのかなと思った。
    自分の体験を誤魔化すことなく考察するのは大事だけど難しそうだと思った。自分が感動したことや体験したことを忘れないようにしたい。
    あたりまえのことを深く考えてみることで新しい気づきがある。
    変えられないことを何度も考えてしまってやるべきことが何もできないことがあるので意識的に変えられないことは考えないようにしていきたい。
    自分勝手な欲望や虚栄心を抱くことで苦しんだことが何度もある。恐らく自分中心であったり視野が狭かったりが原因だと思う。治せるものなのかわからないけれどこういう欲望や虚栄心から解放されたい。

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    投稿日:2024.04.20

  • めめ

    めめ

    漫画と小説を合わせ読みやすく、この年になっても気付かなかった事に改めて気付かされた一冊です。
    当たり前の事が当たり前に出来ず背中を押してくれます。

    投稿日:2024.04.10

  • peanutsbutter

    peanutsbutter

    失敗した時、誤ったことをした時、そこからどう動くのか。母親の寄り添い方も素敵だと思いました。

    「僕たちは自分で自分を決定する力を持っている」

    普遍的な内容で読みやすかったです。

    投稿日:2024.04.08

  • ヒグラシ

    ヒグラシ

    一冊の本とは思えないほどパンチラインが多すぎる。パンチラインのみで形成された本。足から根っこを生やすみたいに僕は地面を踏みしめた。表現として何も突飛なことはしてない。なのにこれほどまでに迫ってきて、そして頼もしい言葉があるのかな。素晴らしかった続きを読む

    投稿日:2024.04.08

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