【感想】怒り (上)

吉田修一 / 中公文庫
(198件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
35
80
50
7
1
  • 【信じるのに必要なもの】

    タイトルの「怒り」言葉のインパクトにビビッてしまい、なかなか読もうと手に取れませんでした。


    でも、いつかは読みたいと思っていました。いつか読むなら今読もう、そう決断し気合を入れて手に取りました。


    物語は、殺人を起こし逃走中の「山神一也」。同じ時期に素性が解らない男性が、東京、千葉、沖縄に出没。この中に犯人がいるのか?それともいないのか?最後までハラハラする展開。


    3人と仲良くなった周りの人は思い始める。「犯人じゃないよね?」目の前の人を「信じたい」と思いながら「疑う」自分。それぞれの心の葛藤の描写に引き込まれます。


    友人、家族、恋人、同僚、親友。私も相手の何を知って、その人を信じているんだろう。そう思わせる物語。
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    投稿日:2017.09.26

ブクログレビュー

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  • saaya

    saaya

    このレビューはネタバレを含みます

    主に4人の登場人物の視点から展開されていて、今後事件にどう関わってくるのか。

    上巻の最後で田代が前に働いていたペンション「サザンロッジ」が検索してもでてこないところで終わっており非常に気になる。

    でも個人的には有馬と山神に特徴の共通点が多く怪しいなあとも思ってる。

    下巻が気になります!

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    投稿日:2024.03.06

  • kono

    kono

    読み応えあり。全体のトーンは暗いけど気になるからどんどん読み進める。直人を表す言葉がぬるっとしててぞわぞわする。

    投稿日:2024.03.01

  • モトネド

    モトネド

    殺人事件の容疑者と思われる三人の男の逃亡先の暮らしに交互に場面転換して切り替わっていく
    誰が犯人なんだろう三人とも犯人の様な何かから逃げている様子
    それぞれが逃げた先で色んな人と関わりを深め、暮らしの転換を迎えようとしているが、どうなっていくのか全然先が読めない
    三者三様の逃亡先での設定が面白いので、下巻ではどの様に終わりに向かって纏められていくのか楽しみ
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    投稿日:2023.09.16

  • 小野不一

    小野不一

    ハードカバーが1111円と廉価で、2年後に文庫化されたところを見ると、たぶん人気作家なのだろう。映画化もされたようだ。amazonレビューの評価も高かったので読んでみたが、1ページ目で挫けた。
    https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2023/08/19/124819続きを読む

    投稿日:2023.08.22

  • あさ

    あさ

    何年も前に映画を観たが、いまだに衝撃がはっきりと残っている作品。ずっと原作を読みたいと思っており、ようやく読めた。
    映像で犯人がわかっていても、疑わしい三人とそれぞれが関係を築いていく過程に胸がギュッとなる。濃く、重いが一気読み。下巻を読んで、そのまま映画を再視聴したい。続きを読む

    投稿日:2023.07.03

  • 一歩一歩

    一歩一歩


    理不尽で残酷でさえある世の中で、
    不確かなものを必死で信じようとする力に、人間の生命の力強さや希望を感じました。
    そんな世の中に自分も生きてると思うと、少しだけ救われたようで、ちょっぴり世界が煌めいて見えた気も

    登場人物の、「相手の何を知ればそいつを信じらるのか」って自問するセリフ、考えさせられました。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.02

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