怒り (上)

吉田修一 / 中公文庫
(149件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
26
62
36
3
0
  • 【信じるのに必要なもの】

    タイトルの「怒り」言葉のインパクトにビビッてしまい、なかなか読もうと手に取れませんでした。


    でも、いつかは読みたいと思っていました。いつか読むなら今読もう、そう決断し気合を入れて手に取りました。


    物語は、殺人を起こし逃走中の「山神一也」。同じ時期に素性が解らない男性が、東京、千葉、沖縄に出没。この中に犯人がいるのか?それともいないのか?最後までハラハラする展開。


    3人と仲良くなった周りの人は思い始める。「犯人じゃないよね?」目の前の人を「信じたい」と思いながら「疑う」自分。それぞれの心の葛藤の描写に引き込まれます。


    友人、家族、恋人、同僚、親友。私も相手の何を知って、その人を信じているんだろう。そう思わせる物語。
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    投稿日:2017.09.26

ブクログレビュー

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  • 上巻、読み終わっただけなのでまだ感想はつけられないけど・・・とりあえず上巻は伏線だけで、出来事と情景が淡々と続くだけで何も解決していない!!もどかしい!!でも同時にたくさんのストーリーが展開されているので、伏線張られまくりなんだろう。ああ早く回収してくれー。続きを読む

    投稿日:2018.11.10

  • 何がきっかけでこの本を知ったのかは覚えてないが、とても面白かったし、最後の方は何度か涙が出そうになった。

    一部ネタバレを含むと思う。

    犯人はストーリーの始めにわかる中で、3組の人達がいる。彼らな周りに最近現れた犯人と似た人物。彼らはその人物を大切に思いながらも信じきれずに、失っていく。という感じのストーリー。自分の身近な人のことをどこまで分かっているのか、その人のことを本当に信じてあげられるのか。

    最後の方は、優馬の相手の直人は実は亡くなっていたり、辰哉はやむを得ない理由から殺人を犯すし、愛子の相手の田代は借金取りから逃げるために愛子のもとを去る。田代が最後に戻ってきたのが救いだが、愛子が幸せになれるのか、辰哉を信じられるか、などの父親の気持ちはよくわかる。

    後半まではどこかでこの3組が出会って、繋がるのかと思っていたので、このストーリー展開が新鮮だったかな。最初はついて行きにくいけど。

    いずれにせよ面白い内容でした。
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    投稿日:2018.10.25

  • 怒りは犯人を追いかけることより3組の暮らしぶりを楽しむものだったと思う。

    人間関係においての信頼について深く考えさせられる作品だった。自分はなにげなく友人と付き合ってきて面倒なことから目をつぶってきたのかもしれないと思ってしまった。人と関わっていくにつれて知られたくないことと知りたいことは必ずあるわけでそれを知らないでおいてもいいかと思える自分は薄情なのかもしれない。

    全体をみて、ぞくっとさせられる部分があった。
    他人がなにを考えているかわかっているつもりでもすべてを理解することはできないし、ほとんど理解することも不可能なのかもしれない。
    面白い作品だった。
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    投稿日:2018.10.10

  • このレビューはネタバレを含みます

    2.5
    殺人事件の逃走犯を巡る3人の男の話。若い夫婦が惨殺され現場には「怒」の血文字、犯人の山神一也は行方不明。1年後に、房総の港町の洋平愛子親子、東京のゲイ優馬、沖縄の波留間島の泉、辰哉のもとに、身元不詳の田代、直人、田中が現れる。3つの話と警察の話が順に展開されていく構成。山神との身体特徴的な類似や身元不詳である点などから、周囲の人間は各々疑心暗鬼になっていく。
    優馬の高校受験の頃、気が散ると八つ当たりして出て行った母親が神社の境内でマフラーを編んでいた話は泣けてくる。優馬の話は、直人と母親の交流も含めて切なくなる感じ。

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    投稿日:2018.10.08

  • 犯罪者山神を追う推理小説。
    容疑者候補は3家族の中のいずれかに潜んでいる。
    どこの家族に犯人がいるのか、ハラハラドキドキしてしまう。
    しかし、この作品が本当に語りかけいことは別にある。
    自分のパートナーが犯罪者かもしれないと3家族の中で疑念が持ち上がったとき、信じることができるのか、人間の信頼とは何で成り立っているのか考えさせられる。

    SNSからの出会いや、人の深部を知ろうとしないコミュニケーションの上で今の社会は成り立っているが、それに対する疑問を投げかけたのが、本書だと考えられる。

    色々と考えさせられる本書は一気読みできるストーリー展開です。
    是非ご一読ください。
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    投稿日:2018.09.17

  • 映画を観て、どうしても犯人の深い部分の動機が読み取れなくて気になって気になって購入。

    読み応えあったけど、ページを読み進めるのがなんだかとても辛くて嫌だった。。
    この作品と、横道世之介を書いた人が同一人物だなんて考えられない!!

    映画で気になった動機は、もしかしたらもっと読み込まないと本当にはわからないのかもしれない。
    でも読むのにカロリーを使う作品だから、また読むとなると意気込みがいるなぁ。。。
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    投稿日:2018.07.07

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