怒り (上)

吉田修一 / 中公文庫
(145件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
26
59
36
2
0
  • 【信じるのに必要なもの】

    タイトルの「怒り」言葉のインパクトにビビッてしまい、なかなか読もうと手に取れませんでした。


    でも、いつかは読みたいと思っていました。いつか読むなら今読もう、そう決断し気合を入れて手に取りました。


    物語は、殺人を起こし逃走中の「山神一也」。同じ時期に素性が解らない男性が、東京、千葉、沖縄に出没。この中に犯人がいるのか?それともいないのか?最後までハラハラする展開。


    3人と仲良くなった周りの人は思い始める。「犯人じゃないよね?」目の前の人を「信じたい」と思いながら「疑う」自分。それぞれの心の葛藤の描写に引き込まれます。


    友人、家族、恋人、同僚、親友。私も相手の何を知って、その人を信じているんだろう。そう思わせる物語。
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    投稿日:2017.09.26

ブクログレビュー

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  • 犯罪者山神を追う推理小説。
    容疑者候補は3家族の中のいずれかに潜んでいる。
    どこの家族に犯人がいるのか、ハラハラドキドキしてしまう。
    しかし、この作品が本当に語りかけいことは別にある。
    自分のパートナーが犯罪者かもしれないと3家族の中で疑念が持ち上がったとき、信じることができるのか、人間の信頼とは何で成り立っているのか考えさせられる。

    SNSからの出会いや、人の深部を知ろうとしないコミュニケーションの上で今の社会は成り立っているが、それに対する疑問を投げかけたのが、本書だと考えられる。

    色々と考えさせられる本書は一気読みできるストーリー展開です。
    是非ご一読ください。
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    投稿日:2018.09.17

  • 映画を観て、どうしても犯人の深い部分の動機が読み取れなくて気になって気になって購入。

    読み応えあったけど、ページを読み進めるのがなんだかとても辛くて嫌だった。。
    この作品と、横道世之介を書いた人が同一人物だなんて考えられない!!

    映画で気になった動機は、もしかしたらもっと読み込まないと本当にはわからないのかもしれない。
    でも読むのにカロリーを使う作品だから、また読むとなると意気込みがいるなぁ。。。
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    投稿日:2018.07.07

  • 話題になっただけあって面白かった。読んでから結構時間が立っているが今でもストーリーを思い出すことがある。

    投稿日:2018.07.03

  • 若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏ー。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。続きを読む

    投稿日:2018.06.25

  • 「信じる」ことの困難さを改めて思う。信じることは、信じる自分そのものを信じねば成り立たないことなのだ。この作品が示すものは、人間の弱さ故の、信じることの無力さ、貴さだろう。
    そして怒りはまた、どこかで信じるものと密接に連動していく。無力さへの怒りもあれば、信じるものゆえの怒りもある。得体の知れない怒りもまた、信と何処かで内的に繋がっているのかもしれない、と思わせる作品だった。続きを読む

    投稿日:2018.04.17

  • 誰が犯人なのか?
    沖縄、房総そして甲府にその影を匂わす男が現れ、話は並行して進んでいく。
    上巻ではまだ判明する決定的な証拠はでてないが、読みやすいし面白い。
    下巻に突入!

    投稿日:2018.03.25

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