【感想】川あかり

葉室麟 / 双葉文庫
(51件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
7
22
17
0
0
  • 急場を何とかしなければならん、サラリーマン、頑張れ!な、お話し。

    何しろ、現場で緊急事態発生なのです。

    偉い人や経験値のある人ではなく、私が任命されてしまいました。

    会社に期待されているあいつでは無く、汚れ仕事を俺が何で・・・・・

    と言う処ですが、機転とちょっとの意地、そして縁で乗り越え、明日をつないでいくお話し。

    清々しい物語でした。
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    投稿日:2015.04.04

  • 落ちこぼれ侍、奮闘記!

    自他ともに認める藩で一番臆病者の伊東七十郎が藩の派閥争いに巻き込まれ、刺客に仕立てられ・・・
    川止めというシュチエーションを使って、人出会いや人情の機微を上手く描いてますね。
    全てにおいて頼りない主人公七十郎を他の登場人物だけじゃなく、
    読み手もいつのまにかほっとけなくなっているはず^^
    そんな七十郎が何も出来ないなりに頑張る姿に感動して力を貰えますね。
    読後は爽やかな気持ちになれるそよ風の様な小説です。
    全ての人にお勧めです!
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    投稿日:2016.08.16

  • 読後感清々しい

    評判通りに楽しめる。渇れた清々しさ、忘れがちな人々、人生のあや取りの様な面白さが良かった。

    投稿日:2015.06.06

  • 読後感の清々しさは葉室麟作品の中でピカイチかも

     昨年(2017年)末、惜しくも他界された葉室麟。私もこれまで数冊読みました。どれもこれも重厚で後を引く作品でありました。彼の数々の受賞作に輝く小説群の中で、この「川あかり」は無冠です。でも、葉室麟の作品の中で、他の方のレビューのとおり、ごれほど清々しい気持ちになる小説はないと思います。
     物語の中で「川明かり」という語句の説明もありますが、最初は作者の造語かと思いました。でも広辞苑にも載っていますので、一般的な言葉なのでしょう。とは言え、日が暮れても、ほのかに白く輝く川の光は、辛い浮き世の一筋の光明なのかもしれません。
     物語のあらすじは、作品紹介でおおよそわかると思いますが、この市井の人々との交流が、主人公を大きく成長させます。サラリーマンなら、伊東七十郎ほどでないにせよ、多かれ少なかれ宮仕えの悲哀を感じない人はいないでしょう。本当に大切な物は何か、普段は忘れがちな何かを思い出させてくれる一冊だと思います。

     「大切にせねばならぬ者のことを何と呼ぶが存じておるか?」
     「わかりませぬ。お教え下さい。」
     「友だ。」

     思わず落涙いたしましたよ。

     最近少々、お疲れ気味のあなた。是非、ご一読を!
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    投稿日:2018.02.03

ブクログレビュー

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  • でんろく

    でんろく

    武士としての矜持、人のとしての生き方を描く葉室作品は、読むことに飽きない。
    世の中でひっそりとそして慎ましく生きていくのも悪いものでは無いと考えさせる。

    投稿日:2024.03.07

  • akahira

    akahira

    泣ける。
    日本人の情にこれでもかって訴える、涙なしでは読めないお話。
    細かく計算された背景とストーリーが素晴らしい。
    ラストも良い感じに終わって、読後感が爽やか。

    是非読んでくださいまし。

    投稿日:2024.02.19

  • yappinkun

    yappinkun

    藩で一番の臆病者と称されている軽格な身分の伊東七十郎が刺客を命ぜられる。
    川止めが解除されるまで、木賃宿で悲しい宿命を追っている一癖も二癖もある連中と相部屋となり、共同生活を送る。武士としてふれあうはずのない人達の悲しい宿命を知り、いつしか七十郎は、大切な友として、この者達を守りたいと決意し、刺客として対峙することになる。
    感動する一冊。誰かの為に思えると、人は強くなれるんですね。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • shiro

    shiro

    情けなく臆病な主人公に最初は頼りなさしか感じなかったけれど、それでも最後の部分は踏ん張れる強さがある。
    普段とここぞと言う時のギャップから、格好いい!と思っちゃった。
    力を貸してくれる人たちもまた理不尽な人生を押し付けられた苦労人なので、これから幸せになって欲しい。続きを読む

    投稿日:2023.05.07

  • muushikamiishika

    muushikamiishika

    理不尽な世の中で辛い目に合わされながら、どうすることもできない「弱者」たちが、それでも手を取り合って踏ん張り、ぎりぎりのところで一矢報いる。「スイミー」のような力強い陽の物語ではないが、じんわりと、それでも生きていこうか、くらいの気にはなっていく。希望のほのかさの加減が、ちょうど良い。続きを読む

    投稿日:2022.09.22

  • ふち

    ふち

    藩内で最も弱く臆病な伊東七十郎が刺客を命じられた。雨で川止めとなり、木賃宿での滞在を余儀なくさせられる。そこで盗賊一味と関わりあっていくのだが、果たして使命を果たせるのか?どんな結末になるのか?あっという間に読破。読後感良好。続きを読む

    投稿日:2022.02.13

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