【感想】侮日論 「韓国人」はなぜ日本を憎むのか

呉善花 / 文春新書
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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  • 知らなかった「反日」のルーツ

     日本人であるのに、縄文・弥生・邪馬台国・日本書紀などなどありきたりの流れしか知らない自分。
    日本書紀ですら半分お伽噺?的な受け止め方だったので、韓国の人々の反日のルーツが「神功皇后の朝鮮征伐」「中華思想からの侮蔑観」「儒教的な道徳観」などから端を発し、世界大戦の侵略にまで今に繫がっているという著書の内容は衝撃的でした。
     親の恨みは子の恨み子孫末代まで・・・という永い時間観念、また反日教育を国家が推し進めているのでは友好とは当面名ばかりでしかない、という感想。
    庶民のレベルになれば分かり合える事も出てくるでしょう。
    日本人の感覚、韓国人の感覚は全く違うものだということをふまえ、それは日本人の欧米人に対する感覚と同じと考えてはいけないということも改めて感じました。文化・政治の歴史…歴史のルーツというのは重いものなんですね。
    大変興味深く、勉強になりました。
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    投稿日:2015.10.26

  • なんだか可哀想な国なんですね

     他人を誹謗中傷することによってしか、自分のアイデンティティを確認できない人は、何よりも不幸な人ですよね。あらゆる差別的言動や行為も、これに基づいている気がします。
     個人としての朝鮮の人々も、当然、誰とでも仲良くしたいと思っているはずです。でも、国として、あるいは団体、集団としての日本に対する振る舞いを、常々疑問に思っている人は、この本に一度目を通してみると、少しわかる気がすると思います。
     日本人だって、特にある一定の年齢以上の人は、朝鮮人というだけで差別的思いを抱いている人がいるのも事実です。しかし、嫌いであるとか、自分達より劣っているんだとかいう思い込みとは別の次元で、朝鮮は日本を憎んでいるようです。なにも日帝三十六年が、その発端ではないことが、この本を読むとわかってきます。 国を挙げての「日本憎し」の教育を施さざるを得ないことは、双方にとって有益ではないでしょう。ではどうするか?やはり顔をつきあわせ、互いの目を見て、語り合うしかないのかな?
      ネルソン・マンデラのコトバにこんなものがありましたっけ。「人は憎しみを学べるのなら、愛を教えてもらうこともできるはずだ。なぜなら、人の心にとって愛することは憎むことよりも自然なことだから。」
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    投稿日:2016.09.26

  • 放っておくのが一番いい

    韓国のイメージは、いつまでも日本に対して「謝罪」と「反省」ばかり求めて、既に賠償交渉は終了しているのに、
    さらに、お金をゆすってくる国。お金をゆするという部分だけは、北朝鮮と同じレベルの国。
    感情的になって、日本国旗を燃やしたり、号泣したりする人たちの多い国。
    そのイメージがなぜおこるのかを解説しています。そして、そのイメージも誤ったものではなく、得心してしまう内容。
    時々行ったりしますが、その時には、反日なんて感じない国で、その理由も述べられています。
    結局、放っておくのが一番いいのかな。
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    投稿日:2014.09.07

ブクログレビュー

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  • yoshio2018

    yoshio2018

    何冊か著者の著作を読んできたので、いくつかの章の内容が重複しているので☆をひとつ少なめにした。呉先生の本はどれも理性的で納得できるもので好きである。第五章「植民地化を絶対的な悪とする考えは間違っている」は実際に植民地時代を経験された母堂の話を取り上げており、納得できるものである。苛烈な強制が多ければ全土で大暴動が起きたはずであり、そういった事例が無いのであれば庶民は温和な生活をしていたのだろうと考えるべきだ。ただし、日本が戦争へ急傾斜していく時代からは強制的な制度が増えていったのであろう。続きを読む

    投稿日:2020.12.04

  • マナ

    マナ

    日韓関係が冷え込んでいることから、韓国と日本の歴史について知りたくなり、読みました。
    韓国が日本をどのように考えているか、その背景含め、理解することが出来ました。

    投稿日:2019.08.19

  • 日向夏

    日向夏

     反日少女から帰化した呉善花さんが、その生い立ち、日本での苦労、日韓の考え方の違い、反日教育、儒教による韓国人の特徴などを詳しくわかりやすく説明している。韓国人を理解するための第一級の本であると思う。

    投稿日:2018.08.21

  • K - Shibui

    K - Shibui

    てっきり、韓国の「反日」は、過去の統治時代の名残だと思っていました。
    そうではなく、「伝統」だったんですね。
    遥か昔から、日本を蔑み、侮辱していたんですね。

    毎回、韓国が、騒ぐ度に、「違和感」を感じていましたが、その違和感の根底に流れるものが、
    決して、お隣りの国とは、真の意味での交流が出来ないなと感じさせる、「もどかしさ」「無意味さ」
    だとわかりました。

    呉氏は、凄い人だなと、つくづく思います。
    徹底的に、反日教育を受けて、今、日本国籍を取得し、日本人となっている氏を見ると
    心から応援したくなります。

    逆で考えて見て下さい。自分が、韓国に生まれて、幼い頃から、日本は、どうしようもない国だ、日本人は、最低の民族だと、教育を受けてきて、そして、それが、古くからの伝統、そんな見方を変えることができるでしょうか?相当困難だと思います。

    文体から伝わってくる呉氏の「力強さ」は、呉氏の歩んできた人生そのものだと思います。異文化を理解するのは、ただでさえ難しい。

    ましてや、韓国の人が、日本を理解するのは、尚難しい。呉氏の今までの葛藤が報われることを、願わないでいられないですし、氏の言う通り、韓国と交流するのは、かなり、戦略的に考えた方がいいと思います。

    私は、特に韓国に偏見もないですし、ましてや行ったこともないですが、最近の日韓関係の異常さは、やはり、お隣りの国が、完全に狂っているのではないかと感じています。
    続きを読む

    投稿日:2017.06.06

  • みるきーぶるー

    みるきーぶるー

    この本だけ読むと韓国に対して確実にバイアスがかかります。他の著者の似たテーマについても読むことをお勧めします。

    韓国人の知人や日韓のハーフの友達がいますけど、彼女たちのいつまでも怨むごとく怒り続けるところ、自分の民族は余所と違ってすごいのだと誇るところが嫌いで、傲慢にさえ感じます。でも、ものすごく親切な人たちでもあるのです。(日本人の感覚からすると、我がつよく、そっとしておいてくれる親切さはありませんが……)例えば、私が韓国に行ったときに、仕事帰りで疲れているはずなのに、片道2時間もかかる道を車で送ってくれたことがあります。相手の一面で決めつけるのではなく、たくさんの面を素直に見れるようになりたいです。続きを読む

    投稿日:2015.05.22

  • arafunesan

    arafunesan

    このレビューはネタバレを含みます

    2014/10/24:読了
     面白かった。
     韓国は反日ではなく、歴史的に、小中華思想(中国の属国であるにも関わらず)によって、日本を夷狄(文明化しない野蛮人)と見ている。
     それは、現代、明治時代、江戸時代、さらにさかのぼっても、ず~~と同じ。
     時代時代で、夷狄とみなすネタが違っているだけ。

     豊臣秀吉の朝鮮への派兵、明治時代の征韓論、植民地化、反日教育、竹島問題、慰安婦問題、親日派財産没収法などは、時代時代で、つねに韓国は、日本に対し恨み辛みを言い続け、中国には何も言わない。それは、根本に、小中華思想があるからである。

     というのがこの侮日論の主旨。

     福沢諭吉の脱亜論は、アジアについてのものでなく、中華思想・小中華思想が変わらない中国・韓国に対する「やんなっちゃった、もうどうでもいいや」感のようである。 今の韓国の姿勢を見る限り、それは変わってないんだと思う。
     

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    投稿日:2014.10.25

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