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神林長平 / ハヤカワ文庫JA (19件のレビュー)
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総合評価:
スカイフィッシュ
5
あらゆる過去・未来へと追跡してくる殺戮マシーン
絶対にあきらめず、過去へ・未来へと幾多の時空を超えて主人公を追跡し、殺戮完了を成し遂げる戦車。そんじょそこらの武器では傷さえ与えられない。こんなマシーンに個人的にロックオンされてしまったら、どう逃げ切…るの?主人公が次々と転送されて逃避する地球の幾多の時空間。その都市や生活の多様な描写が素晴らしく、作家さんの想像力の豊かさを感じさせてくれます。そんな多様な世界を貫き、常に主人公をロックオンし続ける殺戮戦車。感情のない主人公が転送と戦闘を繰り返して最後にどうなるのか?いろんな楽しみのある作品でした。続きを読む
投稿日:2015.12.07
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ツクヨミ
3
無感情ゆえの静寂
未来の地球を舞台としたSF作品です。 戦車に追われるなど、アクションシーンも多いのに、まるで無声映画のように静かな印象を受けました。たぶん、宥現が感情の起伏に乏しいせいでしょう。 そんな感情を持たない…青年が、物語の中でどう変わっていくのかが読みどころとなります。切ない部分もありますが、好きな作品です。続きを読む
投稿日:2013.11.23
scireader
2
非常に難解な神林作品
アンブロークン・アローが一番難解かなと思っていたのですが、この作品もそれに劣らず難解ですね。 雪風の主人公、深井零をより徹底させたような感情がないというのが主人公の特徴です。 戦闘機械の思考描写が非常…にすばらしい。続きを読む
投稿日:2013.11.19
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niyopiyo
時間の軸が感情で空間の軸が五感。この方の想像力は本当に途方も無いな。おもしろかった。多分理解してはいないけど、気分としてはわかるような気がするしやっぱりおもしろかった。で、感情のない主人公とそれを殺す…ために追い続ける戦車の姿はやはり命懸けの恋に見えるところが神林作品の素晴らしさですなぁ…などと。(戦闘妖精・雪風の零と雪風の関係に近いソレ。<完璧な涙>は戦闘機械側どころか人間側にも感情がないにも関わらず!)続きを読む
投稿日:2014.10.02
恵賭 -keito-
~た。~た。~た。で終わる文面は この物語が純然たる事実であるような 厳然たるリアリティを抱かせる。 感情を持たない男と 無自覚に死を超越した女、 殺戮を徹底的に追求した戦車。 砂上の楼閣のような…世界で 男は生を求め、 魔姫を求め、 感情を求め、 時間軸と感情軸を絡め込んだ スケールの大きな追いかけっこ。続きを読む
投稿日:2014.09.30
tetumyouban
思考機械を書かせたらこの人の右に出る人はいないだろう。その描写の中でも、この作品の”それ”は飛びぬけている。 その他の部分は、はっきりいって自分には理解不能である。作品世界の構造をつかむことができなか…った。そういうところが、この人の作品の難しいところだと思う。続きを読む
投稿日:2013.11.17
つきと
このレビューはネタバレを含みます
http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-260.html
投稿日:2011.07.20
tumaranai
泣くことは恥ずかしいことだろうか、獰猛さはただ野蛮なのだろうか? 泣くことも獰猛さもない無感情な少年が少女と出会い急転直下の状況に翻弄される作品。 社会性の途絶、個集相互の干渉。感情は関係性から来るの…か?個が先天として持つのか? 目薬の涙と共に無くしたものは大きく、そして目から流れる涙を少年は得られたのだろうか。 完璧な涙を私たちも流せるようにありたい。続きを読む
投稿日:2010.07.02
inarix
「きみのために泣く」 生まれつき喜怒哀楽の感情をもたない少年、宥現。 家族との絆さえ持てない彼は、発砲事件をきっかけにひとり砂漠へと旅立ち、運命の女・魔姫と邂逅する。 だが、突如砂の中から現われた戦…車に似た巨大マシーンが宥現と魔姫の時間を非情にも切り裂いてしまう。それは、全てを破壊する過去からの殺戮者だった……。続きを読む
投稿日:2010.06.12
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