【感想】スイッチ!

チップ・ハース, ダン・ハース, 千葉敏生 / 単行本
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
14
11
2
0
0
  • 何か変えたい人に

    表紙イラストとタイトルから、軽いノリの自己啓発本かと思いきや、そんなことはない、きっちり心理学実験での裏付けなどまで解説されており、かなりまともで実用的、且つ知識欲も存分に満たしてくれる良書でした。
    仕事をする上でなかなか変化を受け入れてくれない人達をどうやって動かすのか。現状の課題や理念、ビジョンを説明しても動かない。
    ①ブライトスポットに着目する。動いてくれないという問題に着目するのではなくて、うまくいった事例を見つけてそれを広めることに注力する。
    ②大事な一歩の台本を書く。ビジョンを曖昧な状態にしておくのではなくて、具体的で単純な行動目標を明示する。
    ③感情を芽生えさせる。現状の課題をただの数字の羅列ではなく、情に訴える見せ方にする。
    。。。などといったように、実際に自分が直面している状況に当て嵌めてイメージできる、実務レベルでも役に立つ内容です。
    仕事だけでなく、子育て(親の行動)、生活習慣、禁煙など、様々なことに応用がききそうです。
    何かを変えたいと思っている方全てにオススメ!
    続きを読む

    投稿日:2013.11.12

  • 難しく考えない。シンプルで変えることができる!

    難しく考えがちなことでも、シンプルに何?と追及することで、ちょっとした視点の違いで、逆に変えることができるんだなと思わせてくれました。

    投稿日:2014.03.30

ブクログレビュー

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  • トシノリ

    トシノリ

    1 どんな本?
      「変えたくても変えられない人達」に向けて、
    個人、組織、社会を変える実践的なコツが紹介さ
    れている本。理性、感情、環境を象使い、象、道
    筋に例えて、この三つを整えると思うより簡単に
    変化を引き起こせると説いている。

    2 なんで読んだの?
    (1) 意見を言う時の参考したいから。
    (2) 組織的な習慣を変える方法を学びたい。
    (3) 読後自分を変える取り組みが出来る状態にな
      りたい。

    3 構 成
    全3パート11章構成352頁
    変化の三つの意外な事実から始まり、「変化の過
    程にはパターンがあるが、変化を引き起こす人々
    に決まったパターンは無い。」と終わる。
    1パート目は理性に訴えかけるコツを、2パート
    目では感情に訴えかけるコツを、3パート目では
    環 境を整えるコツを紹介する構成。

    4 著者の問題提起
    変化を引き起こすのは無理だと思っていませ
    んか?変化の阻害要因は他人だと思ってません
    か?

    5 命題に至った理由
      著者の取材、研究、考察から。

    6 著者の解
    人間が行動を変えるのは環境が要因であること
    が多い。変化を引き起こすパターンは理性、感情
    、環境の三つのフレームに当てはまる。

    7 重要な語句・文
    (1) ブライトスポット
    全体の中で上手く行ってる少数のパターン。
    (2) 大事な一歩の台本
    具体的な行動の一手目
    (3) 目的地の絵葉書
    具体的なビジョン(感情に訴える。)
    (4) 変化を細かくする。
    自他に要求する変化は細かくして抵抗を極限
    させる。
    (5) アイデンティティに訴える。
    (6) しなやかマインドセット
    (7) 人では無く環境を変える。
    物の配置、A41枚配布、システム
    (8) 環境を変える。
    アクショントリガー、変化を楽にする習慣を
    生み出す。(起立会議、1日2杯のスープ)
    (9) 仲間を集める
    物理的スペースと機会の用意
    (10) 変化を継続する。
    報酬の継続、褒めることの継続

    8 感 想
    読み物として単純に面白かった。
    刺さったのはしなやかマインドセット。失敗を
    想定した計画が必須。変更や阻害要因は絶対に現
    れる。向かうゴールは変わらないと言う意識が必 
    要。
    深く知りたい事は環境の変え方。考え無くても
    行動できる環境が大事。(紙に行動を明記、物の
    配置を変える、仕組みを変える。)目的に沿った
    習慣形成が出来る環境作りが出来たらより良い。
    人に勧めるならブライトスポット。何故か上手
    く行っている部分の原因を分析、普及すれば全体
    を良くする事ができる。
    ビジュアル要素は無し(絵とか図とか)
    タイトルのスイッチの通り「切り替える事」
    を説く本だった。

    9 TODO
    (1) アクショントリガーで習慣を一つ形成する。
    手帳に時間と箇所を記入して毎日一箇所1分
    以上片付ける作業をする。
    (2) 各種目標の具体的な行動の一手目を手帳と
    ビジョンボードに書く。
    (3) 目的地の絵葉書を書く。
    目標達成した状態とメリットと達成した時
    の感情を手帳とビジョンボードに書く。
    (4) 週、月、年の振り返りでブライトスポットを
    分析して書き出す。それを目標に反映する。

    10 問 い
      出来る人と出来ない人の違いは?
    11 答 え
    人間の性能は皆同じ。違うのは環境。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.19

  • Riva

    Riva

    2022/03/18 読了
    #rv読書記録

    再読不可避。行動や習慣の変え方が様々なケーススタディと共に説明されており、そうしたものは変えられるんだと勇気づけられる。
    とはいえこれを実践するにはなかなか一朝一夕では難しいし、そういう意味でも何回も読み返して深く理解していきたい。続きを読む

    投稿日:2022.03.18

  • aya00226

    aya00226

    このレビューはネタバレを含みます

    人間の問題ではなく環境の問題であることが多い=環境を変えれば人を変えなくてもうまくいく。

    感情は象、理性は象使い。
    セルフコントロールは消耗資源。筋肉と同じ。怠けているのではなく、疲れ切っているだけ。
    象使いだけでは、方向は決定できない。象にも訴える必要がある。象は、戸惑っているだけ。

    象使いに方向を教え、象にやる気を起こさせ、道筋を定める、ことが行動を変える方法。

    象使いに方向を教える
    象使いは考えられるが、空回りする=分析麻痺。
    うまくいかない原因を考えるのではなく、うまく行っている方法に着目する=解決志向。何が旨く行っていて、それを広めるにはどうすればいいか。ブライトスポットを探す。
    大きな問題は、小さな解決策で解決できる。
    選択肢が増えると意思決定がマヒしてしまう。選択の自由は解放ではなく萎縮をもたらす。
    曖昧さは、象使いを疲れさせる=理性がふらつく。それを防ぐために、大事な一歩、考え方の元、を決めておく。
    魅力的な目的地を示す。と同時に途中のチェックポイントも作る。目的地の絵葉書には中間地点があるべき。
    行動を設定したらチェックする。
    象使いの強みは先見性、弱みは疲れと機能しないこと、あいまいなことや選択肢の多さでマヒすること。

    象にやる気にさせる
    感情に訴える。象使いが知っていても象は行動できないことがある。ポジティブな感情。
    目的に向かって進んでいる、と思い込ませるとその行動を促進させる。あらかじめスタンプを押したカードを渡す。普段の生活が体にいいと思うと、体にいい行動を誘発しやすい。
    ハードルを上げるのではなく、ハードルを下げ、変化を細かくする
    5分間だけやる=続けるより始めることが困難。
    ダイエットですぐに体重が落ちたら続ける気になる。
    小さな成功は意欲になる。
    小さな変化の連続が大きな変化になる。
    ステッカーを貼ってから看板の設置を依頼する=フットインザドア。
    コチコチマインドセットよりしなやかマインドセット=結果より努力、達成より過程、能力の証明より成長。

    道筋を定める
    基本的な帰属の誤り=状況より人間性の問題だと勘違いすること。人間の問題ではなく環境の問題。性格の問題ではなく環境の問題。
    習慣を生み出す=何かをトリガーにする。トリガーを宣言する。リーダーにとっては、どのような習慣を生み出すかが大事。
    集団圧力のパワー=他人の行動に左右される。「87%のお客様がタオルを再利用されています」

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    投稿日:2022.02.17

  • tchov

    tchov

    「どうせ変わらない」と思ったことは誰にでもあるだろう。「どうせ社会は変わらない」のような壮大な諦めではない。ダイエットや禁酒、運動といった自分のことですら何度も失敗した経験のある人がほとんどだろう。『スイッチ!』は自分と周りを変えるための知見を紹介する一冊である。

    表紙に描かれている象を見ればピンと来る人もいるかもしれないが、この象は本能(システム1)と理性(システム2)についてのジョナサン・ハイトの比喩に由来している。心理学の再現性危機が叫ばれる昨今であるが、二重過程理論自体は否定されるべきものではないだろう。

    本書の主張は以下の二つに集約される。

    象使い=理性は消耗する。象=本能に訴えかけなければ、人も自分も変わらない

    象=本能には単純で、明確で、具体的なメッセージを送らねばならない

    他の記述に関してはどこかで聞いたことのあるようなものも多いが、本書の面白いところは比喩にある。「システム1」と「システム2」では無味乾燥だが、「象」と「象使い」だと力の差は分かりやすい。同じような形で、ドゥエックの固定的知能観、拡張的知能観は「こちこちマインドセット」「しなやかマインドセット」と表現される。こういった記述は象に訴えかけるもので、分かりやすさを優先した一般書ならではといった感じだ。
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    投稿日:2021.11.03

  • こっとん

    こっとん

    このレビューはネタバレを含みます

    影響力の武器、will powerと並ぶ良書。

    一番好きなエピソードの一例(ネタバレ注意)


    ------------------------------------------------




    Aさんは部屋に入ってきて、いたって普通の天気予報を読み上げる。
    そして完全に初対面のBさんがAさんのIQを予想するように言われる。
    そんな馬鹿げた話があるか、と思うだろう。
    予想できないよ!!全く知らない人なのに!!!




    しかし、Aさんが自分で下す自己評価と赤の他人のBさんが下すAさんの評価を比べるとBさんによる評価の方が約66%も正確であることが判明。

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    投稿日:2021.01.30

  • 3

    3

    この手の本は同じような事例の繰返しに飽きが来ることが多いが、この本は事例の多さが"スイッチ"を入れる助けと比例し、またひとつひとつの話をが面白い。
    それでも遅読の自分には少し情報量の多さに辛さを感じてしまった。。それはもっと深くこの本から学びたい、再読したい、のに時間がかかるから。



    ①象使い(理性)に方向を教える
    ・ブライトスポットをみつける
    成功している人、うまくいった時や状況を真似る参考にする
    ・大事な一歩の台本を書く
    具体的で明確で今からできる簡単な取り組みやルール

    ②象(感情)にやる気を与える
    ・感情を芽生えさせる
    メリットやうまくいった時を意識する
    ・変化を細かくする
    細分化、今できる小さな細切れゴール設定

    ③道筋(環境)を定める
    ・環境を変える
    手の届かないところに携帯を置く
    あらかじめ用意しておく
    模様替え
    引越し(36%が成功に関係)
    ・習慣を築く
    アクショントリガーの利用
    ・仲間を集める
    共通の目標を持つ人に会う繋がるなど


    続きを読む

    投稿日:2020.11.18

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