【感想】パンツの面目ふんどしの沽券

米原万里 / ちくま文庫
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
8
17
5
0
0
  • 文化人類学ってオモシロいのですね、パンツだし

     よくもまぁパンツひとつでここまで書ける!まさしく文化人類学の原点。~学なんていうと難しく感じてしまうかもしれませんが、本来は日々の生活のハテナ?を考えて>想像して>確かめる って事がこの本に詰まっています。
     米原様は、ちょっとショッキングな状態にもかかわらず、この本を書いたようです(後書き参照)。人に伝える=書くってすごい事だなぁ
    続きを読む

    投稿日:2014.09.28

  • 米原さん渾身のパンツ論

    パンツやふんどしといった下着、トイレ事情について、かなり真面目に論じた本。
    といっても、やはり米原さん。くすっと笑える要素が沢山。
    日本人の精神は、ふんどしに宿っているのですよ。

    投稿日:2015.10.13

ブクログレビュー

"powered by"

  • きりの

    きりの

    このレビューはネタバレを含みます

    目の付け所が面白くて。
    『パンツの面目ふんどしの沽券』…幼少の頃、米原サンは十字架のイエス様の下着はコシマキかフンドシかパンツかとても疑問だったそーです…って、言われてみれば今更ながら気になる。
    旧ソ連時代には、型紙を覚えていてパンツを自作できちゃう人たちがいたとか…。
    (米原サンが最初に裁縫として習ったのは、このパンツ作りだったそーです)
    まぁ…覚えておいて損はないと思うけど、ハードル高いよね^^;

    今でこそ、女性のパンツ(所謂ズボン)姿は当たり前だけと、中世ヨーロッパでは忌まわしい事として、ジャンヌ・ダルクが異端である証拠のひとつとしてあげられていたのは知ってたけど…<今では名誉回復されてるけど
    マリー・アントワネットがパンツ(ズボン)姿で民衆の前に出た事から、殺されそうになったことがあったと引用があったのにはビックリ!
    なんか服装史にも興味が沸いてきたかも。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.10.16

  • ポレポレの森

    ポレポレの森

    本当になぜ,どこからその発想が湧いてくるのか。不思議でならない。イエスキリストのはいてるものは,パンツかふんどしか,はたまたただの布切れか…。こんなことを疑問に思う著者に感心してしまう。子どもたちが,それぞれの意見をそのまま実行してしまうところなんか笑いを堪えるのが必死。パンツかどうか,それだけで1冊の本になるところは流石です。世の中がちょっとざわついてる暗い時代で、気持ちが塞ぎ込みそうになった時に、何度でも読みたくなる1冊。続きを読む

    投稿日:2023.11.15

  • まいこ

    まいこ

    「ルパシカの黄ばんだ下端」なんて、衝撃すぎる。
    ロシア人はトイレットペーパーを使わないの!?かの文豪たちもトイレのあとはもしや…ごにょごにょ。
    しかし収容所でも官吏が囚人と同じ粗末なトイレ(と呼んでいいのか?)で用を足すことになんら抵抗感がないというのは、日本人と大きく異なるね!日本軍は階級で使うトイレが違ったって言うし。アメリカなんかも黒人用トイレを置かない店も多かったはずだし。

    ソ連抑留者問題について無私無欲で研究している男性も素晴らしいな…。著作読んでみたい。

    そして全体を通して引用される本の多いこと多いこと!
    満州から引き揚げて来た女性や、国後島の古釜布生まれの女性など、令和の現在ではもう直接お話を伺うことは不可能であろう年代の市井の人たちの話が出てくるのも興味深い。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.19

  • fastrocktail

    fastrocktail

    この本が出版されたのが2005年6月。米原万理が卵巣がんのために56歳で亡くなったのが2006年5月。がんとの闘病生活を続けながら死の1年前まで書いていた本が「パンツの面目ふんどしの沽券」という米原らしいタイトルのこの本である。嘘つきアーニャの真っ赤な真実、オリガ・モリソヴナの反語法などに比べれば、凝縮度は低いかもしれない。しかし死ぬまでの期間に下着の歴史、民俗をここまで追求することができるなんてと感嘆せざるをえない。続きを読む

    投稿日:2021.04.04

  • kamitako

    kamitako

    お友だちに紹介され、早速読んでみた。なぜここにフォーカスしたのか? 着眼点が秀逸! 面白過ぎてイッキ読みでした。このテーマでここまで掘り下げられるのが素晴らしい。興味・仮説の起こし方がキモだということを突きつけてくれる一冊。続きを読む

    投稿日:2021.02.03

  • やさぐれ猫

    やさぐれ猫

    読了。いまだかつて、これほどまでにパンツとフンドシについて深く考察した本があっただろうか?キリスト磔刑の絵を見て、キリストが身につけているのはパンツだろうか?フンドシだろうかなどと考えたこともなかった
    絵画や壁画、文献などから紐解く下着のルーツ。
    自らの幼少時代ロシア時代の話も入れながら、米原万里氏らしい考察で面白く読める。前半少し難しく感じるかもしれないが、後半に向け作者の下着に対する熱もこもってくる。
    好みは分かれると思うが、米原万里氏らしい本で楽しく読めた。
    続きを読む

    投稿日:2020.05.23

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

セーフサーチ

  • アダルト(性表現・暴力表現)

  • グラビア

  • ボーイズラブジャンル

  • ティーンズラブジャンル

ONにしたコンテンツはトップや検索結果で表示されません

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。