【感想】池上彰の宗教がわかれば世界が見える

池上彰 / 文春新書
(269件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
43
94
79
11
1
  • 知っているようで、実はよく知らない宗教の話

    読む前はイスラムの話に興味を持っていましたが、アメリカのキリスト教徒の思想が、実はイスラムよりも濃厚な「原理的」な思想だったとか、輪廻転生は熱帯の生命力から生まれた思想であるとか、池上さんの切り口は新鮮。
    日本人の静かでしなやかな宗教観も本書で再認識しました。コーランに出てくる「天国」の描写が、現実の日本の風景と重なるなんて!だから自然災害が多く過酷なこの国に、人々は住み続けたのだろうな。
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    投稿日:2014.08.25

  • 宗教毎の思想の違いを池上さんらしく解説

    この本は、対話形式で各界(仏教、キリスト教、神道、イスラム教)の有識者とのQ&A形式で進んでいきます。

    この本のいいところは、

    1.テレビと同じように池上さんが
    言葉を噛み砕いて説明してくれるところ

    2.同じ表現(例えば、キリスト教やイスラム教、
    ユダヤ教は一神教など)を繰り返し
    説明してくれるところ

    3.同じ質問を各界の方に質問しているので
    違いが理解できる

    ところです。

    導入として読むのにとてもよい本です。

    かといって平易に意訳し過ぎていないので、
    哲学的な言い回しもしっかりと
    残っています。

    ですので、じっくりと噛み締められる
    宗教的な考えさせる言葉も楽しめました


    ぜひ、おすすめです
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    投稿日:2017.04.05

ブクログレビュー

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  • わ

    日本ほど宗教が自然に根付いている国は珍しい。日本は無宗教というが、この場合の無は、仏教における無である。日本人に宗教は根付いていて、それを意識しないだけ。目から鱗が落ちた。養老氏の独自の境地から語られる物事の考え方、捉え方、感覚にはいつも驚かされる。続きを読む

    投稿日:2024.03.06

  • ginkan2

    ginkan2

    各章の中で特に勉強になったのが、神道とイスラム教。特に神道は「目から鱗」(この言が新訳聖書から、というのも初めて知りました。)。神道の柔軟さ、イスラム教の分かりやすさ。また、各章のまとめが非常に良くて、さすが池上さん。最後の養老先生との対談も秀逸。良い本に出会いました。続きを読む

    投稿日:2023.09.30

  • 本の虫

    本の虫


    池上さん自身には賛否両論あるかとは思いますが、初心者向けの宗教解説はピカイチでしょう。
    定期的に宗教の話を忘れ、立ち返る際に読み直しています。

    投稿日:2023.09.27

  • にゃごさん

    にゃごさん

    四大宗教について、生と死の捉え方について、様々なインタビューから自身の考察を交えたジャーナリストらしい著書でした。
    『死んだらおしめえよ』まさにこれ。
    上手く言い表せないのが宗教で、自身も崇拝するものは何も無い。考え方の一つとして、また救いを求めようとした際に寄り添ってくれるものが教えなのだろう。続きを読む

    投稿日:2023.06.28

  • seiyan36

    seiyan36

    著者の作品、ブクログ登録は3冊目になります。

    著者、池上彰さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    ---引用開始

    池上 彰(いけがみ あきら、1950年8月9日 - )は、日本の教授、ジャーナリストである。

    かつてはNHKで、社会部記者やニュースキャスターを歴任。記者主幹だった2005年で退職したことを機にフリーランスのジャーナリストとして各種メディアで活動している。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    人はなぜ宗教を求めるのか?日本人は「無宗教」なのか?スピリチュアルブームの正体は?仏教、キリスト教、イスラム教の3大宗教から、神道、ユダヤ教まで、7人の賢人と池上さんが読み解いた。世界を正しく理解するために必要なエッセンスがこの一冊に。

    ---引用終了
    続きを読む

    投稿日:2023.01.20

  • テクノグリーン

    テクノグリーン

    池上彰著『池上彰の宗教がわかれば世界が見える(文春新書)』(文藝春秋)
    2011.7発行

    2017.12.19読了
     日本ほど宗教が日常生活に根付いた国家は珍しい。日本人の多くは自分を無宗教だと考えているが、実は場の宗教性を感じる力がある。神社でもお寺でも教会でもモスクでも、日本人はその場の宗教性を感じて、静謐な気持ちになることができる。一方で宗教に対する節操のなさを指摘されるけれども、なるほどそういう見方もあるのかと思った。信教は意識的でなくとも別に構わないのかもしれない。人知を超えた存在を自然と感じ取ることができる日本人の感性を大事にしたいと思った。

    URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000011232960
    続きを読む

    投稿日:2023.01.10

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