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原りょう / 早川書房 (41件のレビュー)
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総合評価:
ペンギンず
沢崎シリーズ第一期完結作。
かつて八百長を疑われた高校球児・魚住。彼は義姉の自殺の真相救命を沢崎に依頼する。しかし調査を進める内に、自殺が疑わしいものとなり…? 探偵・沢崎シリーズの総括編とも言える本作。ミステリーとしてのスケ…ールは前二作よりちょっとおとなしめな印象だが、沢崎節は健在。ファンとしては抑えておきたい一作。 なお、短編集「天使たちの探偵」を読んでおくと、より楽しめます。続きを読む
投稿日:2013.10.11
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shohji
今までの3冊の中で一番面白かった
私立探偵の沢崎シリーズ3冊目。少しずつ沢崎の味がチャンドラーから離れて渋く完成してきた感じ。ミステリ要素も今までの3冊の中で一番面白かった。 400日ぶりに東京に帰ってきた沢崎を待っていたのはホーム…レスの男だった。彼のキャラが前半の面白さを引っ張っていたと言っても過言ではないだろう。 今回は11年前、高校野球賭博に絡んだ八百長疑惑で人生が狂ってしまった29歳の青年が依頼人。今までの作品に比べると長いなと思って読み始めたが、とても丁寧に一つ一つの場面が、登場人物の一人一人が書かれていた。結局、長さは感じなかった。 1作目の佐伯氏や2作目の事件で逃亡した清瀬がほんの少しだけ顔を出したりするのもシリーズならではの楽しさ。それに加え沢崎はなぜ400日も東京を離れていたのか、事件そのものよりも気になって仕方なかった。今回はうまく著者にハメられた感あり。続きを読む
投稿日:2018.04.02
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sekinobu
このレビューはネタバレを含みます
長いこと積読になっていたkindle本。このシリーズ久しぶりに読む(元々この著者は作品が少ないですが。。。)ので、すっかり沢崎のキャラを忘れていましたが、読んでいくうちに段々思い出しました。 さて、ある少女の自殺に関して疑問を持つ弟が、実はいわくつきで、高校野球での八百長疑惑をかけられた元球児。姉の自殺の真相調査を沢崎に依頼して、話が進んでいくのですが。。。正直、途中は「これどうやってまとまるんだろう? 「こいつはどこに絡むの?」とか思いましたが、いやあ、ちゃんとまとまるんですよね~。さすがです(当たり前か。。。)。そこが違ってたのか!!という驚きもありましたが、ラストは見事でした。あと、この著者は描写がうまいなあと感心しました。単独の作品としてもしっかり成り立つので、★5です。
投稿日:2024.05.29
ヤマンタ
渡辺の最後が、すごくあっさりしていて良かった。百合の正体にはえーっ!!てなりつつも、全体的にはぬるぬると解決していって、「仮説が核心に変わっていく」スタイルが斬新、かつ完成されていた。いい後味だ〜
投稿日:2023.12.28
bookmania1105
正統なレイモンド・チャンドラーの後継者と言えると思う。 レイモンド・チャンドラー+ロス・マクドナルドだな。 何とも言えないけど、読み応えが有り、素晴らしい作品だ。 煙草が無性に吸いたくなる。今の時代は…煙草の扱いが厳しいような。続きを読む
投稿日:2023.07.15
2co-dobin
探偵沢崎シリーズで、「私が殺した少女」の次に書かれたものです。 沢崎氏は渡辺探偵事務所の探偵なんですが、所属しているのは彼一人。 なんで「渡辺」?なんですが、主宰者でありパートナーでもあった渡辺は 元…刑事なんですが、おとり捜査の最中に取引のブツと金の双方を持ち逃げして 警察とヤクザの双方から追われている、という身の上。 前作でも、その渡辺氏は絶妙に現れては消えて、深い印象を残していたんですが 今作でついに、彼に関しては決着ついてしまいます。 けっこうなエピソードだと思うのに、全くの傍流扱いで。 そして本流の方も、圧巻というか息をもつかせぬ展開で。 なかなかのアクションシーンが随所にあって、コレ、映画化されないかなって。 沢崎シリーズの第一期完結となる渾身の大作だそうで。 いや、全く。タイトル含めて非の打ちどころのない傑作だと思います。 全く語られないのに、いやだからこそ、香るように、ゆらめくように 沢崎の思いや感情が、行間から沁みだしてくるような気がします。 オススメです。続きを読む
投稿日:2023.07.14
yappinkun
ハードボイルド、私立探偵沢崎シリーズ第三作。 11年前に義姉が自殺した真相を突き止めて欲しいとの依頼を受ける。 原尞氏の著作には、妙なリアリティが存在している。それは、そこかしこに、原尞氏自身が潜んで…おり、ある種の私小説的な迫力があるせいかもしれない。続きを読む
投稿日:2023.05.20
harinezuminami
YM館長の一箱図書館で借用。 タイトルは知っていたが読んだことのなかった本。 探偵沢崎シリーズの第3作。 甲子園賭博の話から、途中で能の宗家の話が出てきて、どうなるのだろうと思った。
投稿日:2023.05.06
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