【感想】始めよう。瞑想~15分でできるココロとアタマのストレッチ~

宝彩有菜 / 知恵の森文庫
(98件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
14
39
28
5
0
  • 頭が空っぽになることの安心感と幸福感

    瞑想は、禅やヨガなどとも関係の深い、古来から続く心を整える方法のひとつ。とはいえ、どうもスピリチュアルな匂いを感じ取って、苦手に思うひともいるかもしれない。極端な生き方をしている人や洗脳された人だけのものだと考える人もいるかもしれない。

    著者の宝彩は、そうした批判を理解したうえで瞑想を科学として捉え、その方法論と効果を解説している。瞑想の一番のポイントは“何も考えないこと”。いわゆる“空”や“無”の状態になること。そのためにマントラというあまり意味のない言葉の連なりを頭の中で唱え、あえて雑念を呼び出して次々とそれを棚上げして次の雑念へと移行していく。そうして浮かんでくる雑念を棚上げしきった状態が“空”の状態。

    瞑想がもたらしてくれるのは心の平穏ばかりではないようだ。羨ましいこと、不快なこと、嬉しいことに対して無意識に浮かぶ考えや感情を見過ごさず、つぶさに観察する“観照”という技術。あたかも、もうひとりの自分が自分を冷静に見つめるような視点を獲得するその技術は、行き詰まった頭に新しい考えをもたらしてくれるという。

    瞑想は超越的な何かを信じるということではない。自分の思考の流れを意識し、空っぽにするとても真っ当な心を整える“技術”なのだ。
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    投稿日:2013.11.15

  • 瞑想の効果や理論に疑問が残るが

    この本では第一章で瞑想のやり方について、それ以降に補足説明や瞑想の効果について書かれていた。

    また、筆者は瞑想と宗教は別物と考え、科学的根拠を元に話を進めていた。この試みに私はとても興味を持ったが実際の内容はとても科学的根拠に基づいた論理的なものとは言えなかった。

    本書の後半に瞑想の効果について書かれていたが、私には良いことをただ並べているだけで瞑想だけでこれらすべてが得られるとは考えられなかった。

    しかし、瞑想のやり方についてはわかりやすく、これから瞑想をやってみようかなと思わせるものではあったので星3つの評価をつけた。

    <追記>
    星3から星4へ変更した。
    なぜなら現在でもこの本をきっかけに瞑想を続けているからである。

    何かをきっかけに瞑想を始め、少しでも多くの人に良い効果が出て欲しいと思う。
    私は偶然この本がきっかけとなった。
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    投稿日:2015.09.25

ブクログレビュー

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  • うえちゃん

    うえちゃん

    瞑想の説明本だけでなく、心のあり方に付いても書かれていた。

    読んでる丁度その時、悩んで苦しんで堂々巡りしてました。書かれている内容で→反省なら~確かに、思考が変わり、気持ちも楽になれた。
    心理学的にも繋がる本でした。
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    投稿日:2023.12.17

  • luckystar

    luckystar

    2012年頃に初めて読んだ。
    2021年12月、2回目読了。

    瞑想の作法のようなもの。
    読みながら、私はかしこまった瞑想はしないのだったと気づいた。

    投稿日:2021.12.27

  • ともくん

    ともくん

    あまり科学的に解説されている部分がなかった。瞑想中はどんな伝達物質が出て、それがどう効果的なのかと言ったことが知りたかった。

    投稿日:2021.12.08

  • mozukuzu

    mozukuzu

    瞑想について、分かりやすく一通りのことが書いてある。
    簡単に読みやすく書かれているが、なぜ15分なのか、なぜマントラなのか、等、普段あまり説明が無いような所にも言及しており、とても詳しい。
    瞑想には色々流派があるが、流派に関わらず、かなり参考になるのではないかと思う。
    できれば、継続する方法や、上達のコツも知りたいと思った。
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    投稿日:2021.09.30

  • よみよみ読書速報

    よみよみ読書速報

    毎日3分の瞑想で悩みはすっ飛び、熟睡できるようになりました。
    瞑想初心者の方にピッタリ、おすすめのポイントは2つあります。

     ひとつめは、瞑想のやり方がシンプルで分かりやすいことです。図では姿勢が、文章ではこの行動にはどういう意味があるのか書かれているのですんなり理解できます。この手の本でよくある、瞑想の歴史やら効能などだらだら長い前置きがなく、本題に入ってくれるのも好印象。一番知りたいのは瞑想のやり方ですからね。
     とくに面白かったのは「結印」と「唱呪」。結印では両手の親指と人差し指で輪っかを作るのですが、この単純な動作が眠気防止にもなるし、瞑想するスイッチが入ります。いかにも瞑想してるぞって印でカッコいい。修行僧にでもなったような気分になれちゃう。
    唱呪では呼吸に合わせて「オーンナム、スバーハ」と唱える。これを繰り返すことにより、邪念を打ち払いやすくなり、呼吸に全集中しやすくなるとのこと。オーンナム、スバーハって語呂が心地よい。私は瞑想以外でもたまに心の中で唱えちゃいます(実際に声に出したら変人)。唱呪ありなし両方試してたところ、唱呪ありの方が瞑想が邪念を取っ払いやすくなりやりやすかったです。
     
    説座(場所を確保する)→着座(座る)→開始前屈(上体を前に倒す)→瞑目(目を閉じる)→起身(上体を起こす)→結印(印を結ぶ)→通気(胸式呼吸)→深気(腹式呼吸)→整芯(姿勢を整える)→唱呪(瞑想に入る)→実践瞑想(瞑想を進める)→境地瞑想→終了

     ふたつめは、気軽に始められてすぐに効果が得られることです。タイトルには15分とありますが、3分くらいの瞑想でも効果を実感できます。寝る前に心配事や悩みを考えて、眠れなくなる夜が多かった私。1週間毎日寝る前に瞑想を3分したら、以前より寝付きがよくなり熟睡できるようになりました。寝る前に考えていた考え事は瞑想を終えると頭の中からすっ飛んでいたのです。

     正直まだまだ瞑想見習いなので、境地に達するのはとうてい先だと思います。しかしながら、たった3分の瞑想、それも1週間で効果が実感できているのは事実なので、これからも続けていきます。いずれは15分の瞑想を習慣化し、15分瞑想もラクラクできるようになったら境地瞑想とやらを味わってみたいものです。
     身一つで思い立った時に出来るのが瞑想の魅力です。みなさんも、1日の終わりや始まりに、瞑想を取り入れてみるのはいかがでしょうか。きっと数分の瞑想でも効果があることに驚くはずでしょう。
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    投稿日:2021.09.03

  • bookhig

    bookhig

     瞑想で「心とアタマのリフレッシュ」ができる。たった15分の瞑想で「ウツ、イライラ、仕事のストレス、集中力の低下」が解消できると本書は紹介している。著者は「本書は、瞑想をするための手引き」として書いた。また、「瞑想すれば明るく健康になれる。瞑想をすれば幸福に豊かになれる」と語っている。

     人間の脳は昔(3千年前)から変化していない。時代が変わり、自分の「脳」の使いかたを知るべきときが来ている。「瞑想」は科学的に脳をコントロールし、良い効果があると証明されている方法。
     わずか15分で効果があり、3分でもそれなりに効果がある。これを科学的と共に紹介していく。

    なにも考えないことが、重要ポイント
     なにも考えない状態になること。考えが勝手に走っているのを停止させられるようになること。これが瞑想の最大の効果。
     「私」という意識と「思考」は別もの。思考は勝手に走りまわる。瞑想をすることで、意識的に思考を「一時停止」させ、頭を休ませるられるようになる。

    瞑想はまず「観照」ができるようになること
     「観照」とは自分の思考をただ観察している状態のこと。
     人の頭は「自動操縦」になっており、普段これに気づいていない。この「自動操縦」になっていることがそもそも良くない。なので瞑想により、この「自動操縦」であることに気づき、「自分の思考」を意識的に観ている状態を目指す。
     普段の生活で頭は勝手に「良い」「悪い」を判断してしまっている。しかし、ものごとの「良い」「悪い」に絶対的なものは存在しない。その判断基準を「自分が勝手につくり出している」だけ。時代や場所や育ちが違えば判断自体が違っている。瞑想をすることで「自分の意思」と「勝手につくり出している思考」を分けて考えることができる。
     「頭」のつくり出した思考は「本当の自分ではない」。「観照」ができるとこれに気づくことできる。

    瞑想中の頭の中
     瞑想中の頭は、レム睡眠と同じ状態になっている。レム睡眠は頭が溜ったデータを整理整頓する作業をしている。頭の作業につかう机上に積まれた雑念をキレイに片付けるので、スッキリできる。
     効果として、悩みが減る、ストレスに強くなる、イライラしなくなる、熟睡できる、人に優しくなれる、などがある。

    「智恵の完成」を目指す
     「智恵の完成」とは「欲」を克服し、本当の人間の幸せを得ること。「智恵の完成」を得るには「愛の方向」に進む必要がある。
     「欲の方向」とは「得る、保つ、比べる、もっと」といった思考パターンのこと。これとは逆に「愛の方向」とは「与える、放つ、認める、足る」の思考パターンのこと。
     「欲」は自分の「頭」が勝手につくり出したもの。方向転換し、自ら「満足サイン」をつくれば「頭」は満足する。幸せを感じるようになる。

    日常の「観照」エクササイズ

    1. 悪い気分、それはラッキーだと思う練習
    悪い気分になったら「欲のプラカード」を発見するチャンス!「自分にどんな未充足の欲があるんだろう」と考える。悪い気分には必ず「欲」がある。その欲を認識できるようになると良い。

    2. 批判の心をチェックする練習
    「批判」が起きる原因は、自分の基準と人の基準が異なるから。「自分の基準は正しい」ではなく、その人の基準と「ズレている」だけ。批判が起動したら、「これは批判だ」と自分の思考を観察する。

    3. 人生を素晴らしくする練習と準備
    1.悪い感情に気づいたら「人生は素晴らしい」と言ってみる
     頭は幸せになるために「問題を発見しそれを解決」しようとする。問題を発掘し続け、深刻化していく。そこでなにか心配になったら「でも、人生は素晴らしい」と言葉を差し込む。すると、人生という大きな視点でものごとがみれるようになり、悩みが小さくなる。
    2.検討不足であることの責任を頭に問わない、不問にする
     不幸感の多くは検討しすぎが原因。そこで、検討し尽していない感覚があってもそれで「良し」と思うこと。特に、未来・過去について検討し過ぎないようにする。

     自分は1年ほど瞑想を習慣にしている。毎日、朝、昼、晩に10~20分ほど瞑想をしている。きっかけは「7つの習慣」などの書籍に瞑想をすると良いと書かれていたから。瞑想のやり方はネットで調べた「ヴィパッサナー瞑想」をやっている。本書の解説にある効果は「確かにあるな」と納得できた。瞑想を習慣にして一番感じている効果は「自分の意思と思考を分けられるようになった」こと。これにより「クヨクヨ悩む」や「他事に思考が捉われ集中できない」といったことが改善できた。とにかく「自分の思考に気づくこと」が重要だと思う。瞑想はオススメなのでぜひやってみて欲しいと思う。
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    投稿日:2021.04.27

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