【感想】1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

O・ヘンリー, 芹澤恵 / 光文社古典新訳文庫
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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9
8
1
0
  • 古き良き時代のアメリカ

    英語の優れた短編小説に送られるO・ヘンリー賞というのがあります。これからもわかりますが、短編の名手と謳われている作家の作品集です。人生の皮肉さ、素晴らしい恋愛、数奇な運命などそれぞれの作品から見えてくるもの、感じるものは違い、各作品が生き生きとしています。

    読者の世代や性別、人生観などによって好きな作品が違ってくるというのが魅力の1つだと思います。私は「千ドル」、「幻の混合酒」、そして好きな作品という人が多い「最後の一葉」が好きです。ぜひ古典文学に興味がある方は読んでみて、自分の好きな作品を見つけてみて下さい。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.12

  • O・ヘンリー短編集

    全てが恋愛話ではないけれど、ストレートな終わり方をしない捻りがある短編集。
    有名な「賢者の贈り物」はクリスマスの美談として最高だけど、今時のカップルだったら最後には大喧嘩になりそう(笑)
    「1ドルの価値」はちょっとコミカルな西部劇。そして「最後の一葉」は、あまりにも老画家が可哀相。続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • O・ヘンリー、初めてまともに読みました。

    名前だけは知っていた作家。
    なんとなくあらすじだけは知っている「最後の一葉」と「賢者の贈り物」。
    まともに読むのはこの短編集が初めてなのですが、「この人の作品、好きだなぁ」と思いました。
    切なかったり、クスッと笑えたり、皮肉が効いてたり素直に泣けたり。
    この一冊で、様々な感情を味わいました。
    総じて「人間が愛おしく思える」、そう思える一冊でした。
    短編なので当然ですが、一つ一つのお話を読むのにそう時間がかかりません。
    私は今後、気に入ったお話を幾度か読み返してしまうだろうなと思います。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.04

ブクログレビュー

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  • yuyuchi84

    yuyuchi84

    「最後の一葉」「賢者の贈り物」がパロディ化されるくらいあまりにも有名だが、もっと多彩な面のある作家。笑いもウェットドライ両方。詩情もある。サキ程毒はないけど、棘はあるかな。

    投稿日:2023.11.13

  • さやまる

    さやまる

    現代の感覚ではベタすぎと思うのもあるが、よく考えたらいくつかはそもそもどこかですでに読んでたかも。
    日本人にとってはショートショートといえば星新一たが、あちらの研ぎ澄まされた理系チックな雰囲気と比べると、読者への呼びかけなどいちいち詩的なのが印象的。続きを読む

    投稿日:2023.10.09

  • uettee

    uettee

    o・ヘンリーという作家を初めて知った。古典の本を読むのも初めてかもしれない。短編とは言っても、わかりやすいオチはない。なんとも表現しずらいが、一世紀前に書かれたものだから、のんびりとした平和という感じだろうか。アメリカの昔の白黒映画のような世界だ。記憶に残るというよりは、なぜか、オチのわかりづらい短い小説に、黙々と付き合うという感じだろうか。あとがきには、o・ヘンリーの足取りが書かれていて、銀行に勤めるが、横領の罪に問われ、服役中に、その名を知られるようになり、最後は酒浸りになり、早くして亡くなってそうである。名作といわれるものも多いらしいが、また機会があればどこかで、その功績を知ることになるかもしれない。続きを読む

    投稿日:2023.05.09

  • しろぴ

    しろぴ

    道徳の授業で使われた話の原作だったり、英語の教科書に載っていた話であったり、思い出しました
    結末にはオチがあり、起承転結がはっきりしている
    装飾的な表現が多いけれど翻訳の質が高くて読みやすかった
    久しぶりに米文学に触れたなぁ
    最後の解説が大変詳しくて著者の生涯が分かり、各話の理解が進んだ
    続きを読む

    投稿日:2022.11.26

  • ペンギン

    ペンギン

    一編一編に引き込まれ、結末が気になってしまう作品ばかりでした。

    どの作品も風景描写や登場人物の感情を巧みに表現していて、日常の些細なことでも文章にするとこんなに面白くなるのかと思いました。

    個人的には「水車のある教会」のラストが印象に残っていて、思わず泣いてしまいました。続きを読む

    投稿日:2021.10.27

  • kei1122

    kei1122

    このレビューはネタバレを含みます

    短篇23編。O・ヘンリーはやっぱりいい。「最後の一葉」「賢者の贈り物」ばかりが有名だけど他の作品も知られてほしい。

    「献立表の春」…可愛くて甘酸っぱいラブロマンス
    。可愛いの一言に尽きる。いつ読んでもほんわかする。

    「甦った改心」…個人的NO.1。金庫破りの恋。

    「十月と六月」…印象的な文章が多かった。

    「警官と賛美歌」…刑務所のほうがマシというのは今も昔もあまり変わらない。

    「ミス・マーサのパン」…女性のささやかな思い込みがもたらす悲しい結末。タイトルとしては「魔女のパン」のほうが好き。

    全タイトル
    多忙な株式仲買人のロマンス
    献立表の春
    犠牲打
    赤い族長(レッド・チーフ)の身代金
    千ドル
    伯爵と婚礼の客
    しみったれな恋人
    1ドルの価値
    臆病な幽霊
    甦った改心
    十月と六月
    幻の混合酒(ブレンド)
    楽園の短期滞在客
    サボテン
    意中の人

    心と手
    水車のある教会
    ミス・マーサのパン
    二十年後
    最後の一葉
    警官と賛美歌
    賢者の贈り物

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    投稿日:2021.09.23

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