1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

O・ヘンリー, 芹澤恵 / 光文社古典新訳文庫
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
5
6
7
1
0
  • 古き良き時代のアメリカ

    英語の優れた短編小説に送られるO・ヘンリー賞というのがあります。これからもわかりますが、短編の名手と謳われている作家の作品集です。人生の皮肉さ、素晴らしい恋愛、数奇な運命などそれぞれの作品から見えてくるもの、感じるものは違い、各作品が生き生きとしています。

    読者の世代や性別、人生観などによって好きな作品が違ってくるというのが魅力の1つだと思います。私は「千ドル」、「幻の混合酒」、そして好きな作品という人が多い「最後の一葉」が好きです。ぜひ古典文学に興味がある方は読んでみて、自分の好きな作品を見つけてみて下さい。
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    投稿日:2013.10.12

  • O・ヘンリー短編集

    全てが恋愛話ではないけれど、ストレートな終わり方をしない捻りがある短編集。
    有名な「賢者の贈り物」はクリスマスの美談として最高だけど、今時のカップルだったら最後には大喧嘩になりそう(笑)
    「1ドルの価値」はちょっとコミカルな西部劇。そして「最後の一葉」は、あまりにも老画家が可哀相。続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • O・ヘンリー、初めてまともに読みました。

    名前だけは知っていた作家。
    なんとなくあらすじだけは知っている「最後の一葉」と「賢者の贈り物」。
    まともに読むのはこの短編集が初めてなのですが、「この人の作品、好きだなぁ」と思いました。
    切なかったり、クスッと笑えたり、皮肉が効いてたり素直に泣けたり。
    この一冊で、様々な感情を味わいました。
    総じて「人間が愛おしく思える」、そう思える一冊でした。
    短編なので当然ですが、一つ一つのお話を読むのにそう時間がかかりません。
    私は今後、気に入ったお話を幾度か読み返してしまうだろうなと思います。
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    投稿日:2016.06.04

ブクログレビュー

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  • jinma46

    jinma46

    ※購入理由
    2019年の乃木坂文庫 田村真佑カバー
    装丁買いでないと手に取らない本、ジャンルだね。
    今後興味が広がれば‥

    投稿日:2019.07.03

  • 生駒ビブリオ倶楽部

    生駒ビブリオ倶楽部

    2016年4月24日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「金」。
    まちライブラリー ブックフェスタ2016in関西参加イベント

    投稿日:2016.06.29

  • massan1992

    massan1992

    このレビューはネタバレを含みます

    「賢者の贈り物」 2016/2/16
     日々の暮らしにも事欠くほどの貧しい家庭の夫婦が、お互いにクリスマスプレゼントをするために自分の一番大事で高価な代物を犠牲に、愛するパートナーへの贈り物を買った。その贈り物はお互いの犠牲によって何の意味も価値もないものになってしまったが、本当にそうなのだろうか。その価値のない贈り物をし合った二人を筆者は、聖書に出てくる3人の東方の賢者に例えるほど、彼らを「賢者」であると言っている。彼は何故彼らを「賢者」であるといったのか。「賢者」とはいったい何なのだろうか。
     物語中に「年100万ドルの収入のものと週20ドルの収入の違いとは何であろうか」という問題提起がある。収入や生活環境でいえば、明らかに前者のほうが豊かな生活であることは誰にでもわかる。しかし、主人公夫婦が貧乏だからといって不幸であるようには思えない。つまり、収入の差による物の豊かさや出来ることの多さは幸不幸にはそれほど影響を及ぼさないということである。
     では、この物語がお互い価値がなくなることなく贈り物をすることができたら、彼らは「賢者」ではないのだろうか。この賢者であると言わしめた要素はおそらく相手を想う「愛」ゆえに自分の大切なものを犠牲にしたことである。そのため、贈り物の価値がなくなってしまったこと自体にはそれほど大きな意味はないのかもしれない。
     二人はお互いのプレゼントがお互いの犠牲によって価値をなくしてしまったがために、お互いの本当にプレゼントしたかったもの、「愛」を与え合うことができたのではないだろうか。それは筆者が聖書に出てくる賢者を引用してきたことと非常に合う。豊かな生活を送る者も愛なくして贈り物はできない。いや、クリスマスだから何かものをあげないといけないという義務感から物を与えられても、「愛」があるとは言いづらいし、感じにくい。心も満たされない。そのようなことを儀礼的にい合う仲の二人だったら、筆者は「賢者」とは決して表現しなかっただろう。筆者が一番言いたかったことは、贈り物の本質は「愛」であり、「愛」があれば、例えその贈り物の価値が無くなってしまっていても、心は十分すぎるほど満ちることができるということかもしれない。彼らは贈り物自体には大きな意味はなく、「愛」を贈ることに成功しているから賢者なのだろう。たとえ収入が少なく、高価な贈り物ができなくても大した問題ではなく、「愛」を贈ることこそ大事だということだろう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.02.19

  • delphinium1970

    delphinium1970

    原作と翻訳、どちらが原因かはわからないが、ややまどろっこしい。

    作品の背景にある文化や風俗を含めて楽しみたい人にはオススメ。

    短編の切れ味を求める人には、長い割にはキレが甘く(結論が予測できるなど)、物足りない。

    個人的に良かったと感じた作品は、水車のある教会、最後の一葉。前者は、やや長いがそれなりに面白い結論だった。後者は、想像(予想、自分の過去の記憶)と違っていて、意外だった。
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    投稿日:2016.01.03

  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    なんと言うかラストがすごく光っています。
    もっと早くに出会えていたらな、と思いました。

    表題作の2つはどちらもお勧めです。
    特に後者は確かに結末こそ
    アレなものとなっていますが
    その奥底には考えさせられるものがあります。

    著者は浪費と過度の飲酒により命を
    落とすこととなりました。
    やはり冤罪となった災難が
    そうなる要素を作ってしまったのでしょうか。

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    投稿日:2015.07.22

  • とし長

    とし長

     23編収録の短編集。

     これは日本人男性作家じゃ書けなかった作品だな、とそれぞれの短編を読んでいて思いました。アメリカの様々な姿を舞台にしている、というのもその一因ではありますが、一番の理由は話の内容です。短編という制約があるからかもしれないですが、一切の迷いや、ややこしい表現もなく、ストレートにハッピーでロマンティックなエンディングを用意、男女の愛の成就を描く点です。

     イメージですが日本の恋愛ものは、一直線に愛の成就を描くのではなく、良くも悪くもうじうじした男女が右往左往し、言外にメッセージを込めつつ恋愛を成立させる、というイメージがあります。O・ヘンリーの作品たちはいい意味で非常に分かりやすく恋愛に向かっていきます。それがロマンティックさの理由のように思います。

     そうしたロマンティックさのイメージと裏腹なシニカルな短編も何編か選出しているあたりも、この短編集の良さだと思います。作品集の最後に近づくにつれ「また幸せな結末だろうな」と油断しながら読んでいて見事に転ばされたことが何度かありました(笑)

     しかし、それを最後の『賢者の贈り物』でチャラにするどころか、見事にロマンティックさを取り戻します。これは作品の並び順も結構計算されているのかな、と考えてしまいますね。

     このロマンティックさは、有川浩さんファンの方が読んだら案外はまるんじゃないでしょうか? 一編一編のページ数も少なめでとっつきやすいと思うので、いろんな女性層に読んでもらってときめいてほしいな、と思いました。
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    投稿日:2014.03.19

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