1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

O・ヘンリー, 芹澤恵 / 光文社古典新訳文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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  • 古き良き時代のアメリカ

    英語の優れた短編小説に送られるO・ヘンリー賞というのがあります。これからもわかりますが、短編の名手と謳われている作家の作品集です。人生の皮肉さ、素晴らしい恋愛、数奇な運命などそれぞれの作品から見えてくるもの、感じるものは違い、各作品が生き生きとしています。

    読者の世代や性別、人生観などによって好きな作品が違ってくるというのが魅力の1つだと思います。私は「千ドル」、「幻の混合酒」、そして好きな作品という人が多い「最後の一葉」が好きです。ぜひ古典文学に興味がある方は読んでみて、自分の好きな作品を見つけてみて下さい。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.12

  • O・ヘンリー短編集

    全てが恋愛話ではないけれど、ストレートな終わり方をしない捻りがある短編集。
    有名な「賢者の贈り物」はクリスマスの美談として最高だけど、今時のカップルだったら最後には大喧嘩になりそう(笑)
    「1ドルの価値」はちょっとコミカルな西部劇。そして「最後の一葉」は、あまりにも老画家が可哀相。続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • O・ヘンリー、初めてまともに読みました。

    名前だけは知っていた作家。
    なんとなくあらすじだけは知っている「最後の一葉」と「賢者の贈り物」。
    まともに読むのはこの短編集が初めてなのですが、「この人の作品、好きだなぁ」と思いました。
    切なかったり、クスッと笑えたり、皮肉が効いてたり素直に泣けたり。
    この一冊で、様々な感情を味わいました。
    総じて「人間が愛おしく思える」、そう思える一冊でした。
    短編なので当然ですが、一つ一つのお話を読むのにそう時間がかかりません。
    私は今後、気に入ったお話を幾度か読み返してしまうだろうなと思います。
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    投稿日:2016.06.04

ブクログレビュー

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  • yoshi2013

    yoshi2013

    味わい深い人間模様を綴る短編集。
    ラストのオチが秀逸で、一辺倒ではなく意外性をはらみ楽しい。お気に入りは、途中まで読んでオチが解りつつも巧みな明かし方で感動を呼ぶ「水車のある教会」、やはり外せない名作「最後の一葉」、罪の重さと良心の天秤に思いを馳せる「甦った改心」、真に思い合う夫婦の皮肉で心温まる「賢者の贈り物」あたりかな。あとがきで作者の小説になりそうな身の上を知り、その経験が多彩な作品を紡ぐ事になることに納得。
    貧乏とお金持ち、恋人、罪人と正直者といった立場をうまく短編に仕上げる作品集、機会があれば再読したい。
    続きを読む

    投稿日:2020.01.13

  • jinma46

    jinma46

    ※購入理由
    2019年の乃木坂文庫 田村真佑カバー
    装丁買いでないと手に取らない本、ジャンルだね。
    今後興味が広がれば‥

    投稿日:2019.07.03

  • herbtea

    herbtea

    「最後の一葉」「賢者の贈り物」等、感涙ものと言われるこれらの作品でも皮肉な結末だと感じるひねくれ者の私ですが、すべての話がこの短いページ数の中ですとんと落とされることには感激します。岩波文庫の傑作選を読んでいるたのでいくつか重なっていたものがあり、同じ話を読むと訳者さんの力というものを見せつけられる思いがしました。岩波も読みやすいですがこちらの方がさらに理解しやすく砕いてある気がします。「献立表の春」などはこちらの訳がとても好きです。でも岩波は言葉選びの美しさを感じましたので甲乙つけがたいですね。今回は一度に読まずに一か月かけてのんびりゆっくり少しずつ楽しみました。「甦った改心」「二十年後」は再読でも好きで、今回初めて出会った中では「サボテン」にやられました。すごく情けないけれど誰もが多かれ少なかれ心当たりがありそうです。/覚え書き…第2回O・ヘンリー誕生日読書会参加http://bookmeter.com/event/event_show.php?id=2493 続きを読む

    投稿日:2019.06.14

  • 生駒ビブリオ倶楽部

    生駒ビブリオ倶楽部

    2016年4月24日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「金」。
    まちライブラリー ブックフェスタ2016in関西参加イベント

    投稿日:2016.06.29

  • massan1992

    massan1992

    このレビューはネタバレを含みます

    「賢者の贈り物」 2016/2/16
     日々の暮らしにも事欠くほどの貧しい家庭の夫婦が、お互いにクリスマスプレゼントをするために自分の一番大事で高価な代物を犠牲に、愛するパートナーへの贈り物を買った。その贈り物はお互いの犠牲によって何の意味も価値もないものになってしまったが、本当にそうなのだろうか。その価値のない贈り物をし合った二人を筆者は、聖書に出てくる3人の東方の賢者に例えるほど、彼らを「賢者」であると言っている。彼は何故彼らを「賢者」であるといったのか。「賢者」とはいったい何なのだろうか。
     物語中に「年100万ドルの収入のものと週20ドルの収入の違いとは何であろうか」という問題提起がある。収入や生活環境でいえば、明らかに前者のほうが豊かな生活であることは誰にでもわかる。しかし、主人公夫婦が貧乏だからといって不幸であるようには思えない。つまり、収入の差による物の豊かさや出来ることの多さは幸不幸にはそれほど影響を及ぼさないということである。
     では、この物語がお互い価値がなくなることなく贈り物をすることができたら、彼らは「賢者」ではないのだろうか。この賢者であると言わしめた要素はおそらく相手を想う「愛」ゆえに自分の大切なものを犠牲にしたことである。そのため、贈り物の価値がなくなってしまったこと自体にはそれほど大きな意味はないのかもしれない。
     二人はお互いのプレゼントがお互いの犠牲によって価値をなくしてしまったがために、お互いの本当にプレゼントしたかったもの、「愛」を与え合うことができたのではないだろうか。それは筆者が聖書に出てくる賢者を引用してきたことと非常に合う。豊かな生活を送る者も愛なくして贈り物はできない。いや、クリスマスだから何かものをあげないといけないという義務感から物を与えられても、「愛」があるとは言いづらいし、感じにくい。心も満たされない。そのようなことを儀礼的にい合う仲の二人だったら、筆者は「賢者」とは決して表現しなかっただろう。筆者が一番言いたかったことは、贈り物の本質は「愛」であり、「愛」があれば、例えその贈り物の価値が無くなってしまっていても、心は十分すぎるほど満ちることができるということかもしれない。彼らは贈り物自体には大きな意味はなく、「愛」を贈ることに成功しているから賢者なのだろう。たとえ収入が少なく、高価な贈り物ができなくても大した問題ではなく、「愛」を贈ることこそ大事だということだろう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.02.19

  • delphinium1970

    delphinium1970

    原作と翻訳、どちらが原因かはわからないが、ややまどろっこしい。

    作品の背景にある文化や風俗を含めて楽しみたい人にはオススメ。

    短編の切れ味を求める人には、長い割にはキレが甘く(結論が予測できるなど)、物足りない。

    個人的に良かったと感じた作品は、水車のある教会、最後の一葉。前者は、やや長いがそれなりに面白い結論だった。後者は、想像(予想、自分の過去の記憶)と違っていて、意外だった。
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    投稿日:2016.01.03

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