【感想】天使の眠り

岸田るり子 / 徳間文庫
(58件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
2
12
23
13
2
  • 雰囲気は良いが…

    ちょっと構成が雑な感じが。全体を通して盛り上がりも少なく、登場人物もパッとしない。残念。

    投稿日:2013.12.18

  • 探偵の出ない推理小説?…

    前半から若干、ダラダラとした
    登場人物ごとに心情的な物語を
    「章区切り」で書いある。

    ラストが近づいてきて、
    「あれ?これ推理小説?」と
    不思議な気持ちになりました。
    ストーリーの謎解きの章があるだけ
    で、もちろん金田一少年やホームズ
    は出ません。

    表題からは全然想像できない内容
    でした。
    一二三の献身愛が様々な人たちを
    不幸に巻き込んでいく。
    読み終えれば前半部分は、ほぼ伏線。

    最後にチカラわざで合わせてきたが、
    正直ムリがある感、満載。

    フランスの研究所の成果は一体、
    どうなったんだろう?

    最終章江真はあれで幸せだったんだ
    ろうか?
    うぅ~ん謎が残ったまま(๑¯ω¯๑)

    ※表題はなぜ?天使の眠りなのだろう?
    天使の眠り←は、どこにも関係して
    いないと思うけど。改題加筆修正すると
    もっと良くなりそう。
    (あくまで個人的主観)
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    投稿日:2018.01.20

ブクログレビュー

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  • なつこ

    なつこ

    なかなかの仕掛けだった。
    恋愛を何度繰り返しても本気になれない宗一。
    それには若かりし日に3ヶ月だけ同棲をした恋人一二三の存在があった。
    同僚の結婚式に出席した宗一は、13年前に突如として宗一の前から姿を消した一二三と再会することになる。
    しかし彼女は13年の年月を感じぬほどに、いや…まったくの別人のように若々しく美しかった。
    同姓同名?
    そんな疑問は隣に寄り添う少女によって瞬時に払拭される。緑色の目の少女。それは間違いなく一二三の娘。緑色の瞳、そんな偶然があるはずもない。
    整形?いや別人?では娘は?
    興味深い始まりである。
    有り得なさそうで、ありそうな…。

    そうそう上手く行くことではないけれど、動機は身勝手としか言いようがないけれど、上手くことが進むからこそ面白い!ミステリーとして最後まで楽しめました。

    人はいろんな事情で天使にも鬼にもなる。
    誰かにとって天使であってもその同じ人が誰かにとっては鬼となることは間違いなくある。
    知らぬが仏。
    13年間忘れられずにいた恋人の真実を知ったときの宗一の混乱と虚無感を思うと切ない。

    親心は痛いほど分かるけれど、それでも我が子が背負った運命を親であっても変えることはできない。それよりも、親子としてもっと当たり前の愛情をもって生きて欲しかった。
    自分が我が子を愛するように、誰にだってその人を愛する人たちがいるという想像力を失ってはならない。

    今年の8冊目
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    投稿日:2024.03.26

  • kpumlib

    kpumlib

     下鴨神社糺の森の夏の古書まつりで購入した一冊。図書館メールNews第209号の松田修先生のコラムに出てくる「岸田るり子」の名前を店先で見つけ、手に取った。
     秋沢宗一は(本学がモデルと思われる)N医大の免疫学教室助手。彼は部下の結婚式で13年前の悲恋の相手と同姓同名の名札を見て激しく動揺する。しかし現れた亜木帆一二三を名乗る女性は姿形も仕草も全くの別人だった...。京都を舞台とした物語は宗一と一二三の娘江真の二つの視点で進行する。白人ミックスの江真は看護師
    の母親と暮らしている。留守がちな母親とは気が合わず、かつていじめを受けた中学校ではひたすら目立たないように自分を殺して過ごしている。そんな中、母親に
    変化が起きる。過去の恋を引きずったミステリーとして進む宗一のパートと瑞々しくも痛ましい青春小説としての江真のパート、二つの物語が交わる時、一つの悲し
    い事実が明らかにされる。
     恋愛小説、青春小説、またネタバレになるので詳しくは書けないが医療ミステリーとしても楽しく読んだ。著者岸田るり子氏に関しては松田修先生のコラムに詳しい。
     本書は現在図書館で開催中の企画展示「読後のつぶやき~センセイたちの推し本~」に展示中なので是非手に取って頂きたい。
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    投稿日:2024.02.01

  • keiko

    keiko

    このレビューはネタバレを含みます

    2人の視点で進んでいくストーリーは飽きがこなくて、文章も読みやすい。だから逆に物足りなさは若干。
    母親の最後は理解できない残念な結果に終わるが、最愛の娘を守るにはそうなるのかなぁ。

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    投稿日:2023.10.18

  • ほげ

    ほげ

    してやられました。そんな結末は全然予想していませんでした。そんな驚きとともに、いろんな伏線が回収されて、気持ちいいくらいの裏切りでした。子を想う親の強さを感じました。

    投稿日:2023.09.19

  • MAMIE

    MAMIE

    このレビューはネタバレを含みます

    主人公・秋沢宗一、13年前に恋をしたあきほ一二三、アパートの隣に住む中国人の少女・レイカ、一二三の娘・江真。
    4人の登場人物のそれぞれ行き交う本物の愛の形が切ない。けれど東野圭吾と比べてしまうと文章がだらだらしているように感じてしまってすこし飽きる部分がある。そのせいかこのような感動する話であるものの、読みながら泣くということはなかった。

    結局江真は本当の母である向井さん(一二三)が死んでしまっても母だったということに気づかず、レイカを本当の母だと信じたまま話が終わってしまう。しかも致死性家族性不眠症の治療のために一二三とレイカは資金集めのための殺人をしていたのに、そこまでは描かれていないで想像に任される。
    それでいて宗一は一二三に恋をしていたのに、最終的にはレイカと恋仲になる。そんなに丸くおさまるかな…。

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    投稿日:2021.08.23

  • はまだみお

    はまだみお

    随分前に読みかけていたのを引っ張り出してなんの気無しによみはじめたら、、
    文才というか伏線回収って小説を書く上で必須とは言わないまでもあって然るべきなんだなあ

    小学生くらいの頃こういうミステリーものが好きで、その類の続きが気になって仕方がないという感覚を思い出した

    ここまでとらわれた一二三への想いが、一二三自身との繋がりの中では大した厚さではなかった事実が小説として楽しむには物足りなさを感じるけど、ある意味それってリアルなのかも

    こういう伏線が張ってある物語、よく読んでいた昔ならきっと途中で気づいたのに読み慣れてないと気づかないもんだな〜ちょっとかなし

    あとがきを読んで、岸田るり子さんが人間の記憶にフォーカスしている人、というところが腑に落ちる
    人間の記憶は自分自身こそ1番自信を持てないというか確かなのにどこか不確かというか、、夢と現実とが折り混ざる感覚に似ている
    続きを読む

    投稿日:2021.08.18

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