【感想】いつか海に行ったね

久美沙織 / 祥伝社文庫
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
0
7
10
11
1
  • 殺菌のしすぎで免疫が衰えた人類にカビが襲いかかる!

    リアルで将来起こりそうな恐ろしさがありました。
    医学的な説明もとても丁寧で序盤はじっくり進んでいきますが、盛り上がりが頂点に達したと思ったら突然終わってしまうところが残念でした。
    壮大な話な割にコンパクトにまとめられているという印象です。
    ただ、とても読みやすく斬新な内容で面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.29

  • いまはもう、誰もいない海

    バイオハザードの始まりは野鳥の大量死。夏場、マンションではお年寄りが次々と亡くなっていき、人類は小さな小さな存在によって自らが存亡の危機に面していることにようやく気が付いたのだった。
    この作品に、答えは、無い。ありえないだろ、と単純には笑い飛ばせない、いわば警鐘ともいえる作品。続きを読む

    投稿日:2013.10.04

  • 渋い! 本格的SF作品に仕上がっている!!

    渋い! 本格的SF作品に仕上がっている!! でも久美沙織が書くなら+αが欲しかったかな(小中真悟/鹿又綾子/アスペルギルス・フルミネンセ)

    投稿日:2014.04.13

ブクログレビュー

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  • ラビー♪

    ラビー♪

    このレビューはネタバレを含みます

    喫茶店で表紙と帯を見て貰った。
    最初は千博君の物語と思ってたけど・・・・・千博君が産まれる前の話だったんだ。
    本当は、最初読んでみて「面白いかな・・・?」とか思ってたけど、最後まで読んでみた。
    千博君がクラスメイトの子と喧嘩してたからその後の2人も見てみたかったかな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.24

  • tomo

    tomo

    久美沙織さんといえば「丘の家のミッキー」しか知らなかったので、こういう作品があったことにびっくりした。

    日本のいくつかの場所で起きる、いくつかのちょっとおかしなこと。徐々にそれらの意味が繋がっていく

    身近に起こり得る恐怖。コロナ禍を経験している今だからこそ、余計によくわかる。何かよくわからない恐ろしいことが、ひたひたと近付いてくるこの感じ。こわい!

    真紀子の話がつらかったな。こういう境遇になったらこんな心情になるよねと、すんなり納得できてしまった。かわいそうすぎる。

    ひとつひとつのエピソードは長くなく、深追いせずに次へ行く。それでもエピソード同士の繋がりから、登場人物たちの辿った経過が想像できたり末路がわかったりする。そして大体、向かう先は絶望。
    全部で159ページと短い作品だけれど、余韻が濃く残った。


    □私が読んだのは帯なしの本だったけれど、ブクログの画像で見ると帯がついている。「必ず涙する」って書いてあってびっくり。涙腺はまったく刺激されなかったけどなあ。
    帯に節操ない口説き文句つけて手に取らせようとするの、ホントやめて欲しい……
    続きを読む

    投稿日:2022.03.08

  • cidenon

    cidenon

    私が手に取った祥伝社文庫の第7刷では裏表紙にあらすじは記載されておらず、小中千博の夏休みの絵日記が書かれているばかりだ。
    どんな内容なのかジャンルすらも全くわからないまま読み進めたが、それが良かったかもしれない。
    物語自体はそこそこ楽しめた。

    調査・取材がよくなされているようで、起こりうる一つの可能性としての怖さがあった。
    最近アスペルギルスの名前も聞くし。
    この名前をご存じない方で、本書を読むつもりの方は調べないでおくことを勧める。

    しかし、著者がこの物語で伝えたかったことは何だろうか?
    「温暖化ダメ、絶対。」か?
    主張が強すぎるのは問題だが、メッセージ性が何もないと、著者が昨日見た夢の話を聞かされているような気分になる。

    表紙帯にあるような「涙する」ということもありえない。
    感動する類のものではない。
    恐ろしすぎて涙を流すということも……恐らくない。

    群像劇で描かれているため、感情移入しづらいのだ。
    加えて序盤はとても読みにくい。
    私が苦手な形式というのが大きいかもしれないが、登場人物も場面もどんどん入れ替わっていって、追いつかない。
    複数の視点から見ることで徐々に明らかになっていく面白さはあるかもしれないが、研究員の一人称視点の方がわかりやすくまとまるのではないだろうか?
    物語の主軸とは違うベクトルの暗さを持つ真紀子のエピソードなどは必要ない。

    文章はときどき変だ。
    接続詞とか、文と文のつながりがわかりづらい。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.07

  • NO

    NO

    このレビューはネタバレを含みます

    帯の言葉通りにはならず、涙はしない。けれど、昔のサイコホラー映画みたいに作り上げられた文章でした。鳥という着眼点もかなり良くて、昔の映画「鳥」を彷彿とさせる作品です。生物パニックものはあまり読みませんが、「いつか海に行ったね」は読みやすく、文系の自分でも理解しやすいように理系のことは描かれます。期待していた涙ではなく、どこかぞっとするようなところがかえってよかったと思います。この容量で終わってしまうのは勿体無いくらいの題材でした。

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    投稿日:2018.01.11

  • 如月 はるか

    如月 はるか

    短さの割りにはしっかりした文章と展開で大変面白く読めました。
    パンデミック、実際起こるかもしれない未来。
    もし、自分がそんな現実を生きることになったら、どうするだろうか。

    投稿日:2016.07.20

  • きら

    きら

    よくある感じの、人類が、地球が危機に立たされる感じの本だけど、実際にあり得る話だなこれ、ってほんとに感じながら一気に読んだ。
    でも泣かなかったなぁ。

    投稿日:2015.07.27

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