【感想】黒革の手帖(上)

松本清張 / 新潮社
(103件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
26
37
23
3
1
  • 因果応報。人の恨みは恐ろしい……

    黒革の手帳は、米倉涼子主演でテレビ化されていますので、ストーリーをご存知の方も多いかもしれませんね。
    私は、小説を読んで、テレビの方は観ていません。

    舞台は銀座のクラブですので、切った張ったの世界のようです。
    欲望が渦巻く世界の中で、女性のドロドロとした感情を見せつけられた気がしました。

    決して、踏み入れることはない世界だと思いますが、こういう世界にいる中で、
    人の恨みを買うようなことをすると、取り返しがつかないほどのしっぺ返しがくるんだなーと、実感。

    夜の銀座を生き抜くには、鋭い洞察力が必要なんですね。
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    投稿日:2013.10.15

  • 悪女が悪人達を騙す!ゆする! ……そして。

    黒革の手帳は、何度もドラマ化されており、内容をご存知の方も多いかもしれません。

    しかし、仮にドラマを見て内容を知っていても、松本清張先生の筆致の鋭さ、畳み掛けるような展開に、夢中になることは確実です。特に、最後の怒濤のような落下感・ページをめくるのが怖い絶望感は小説ならではのものです。

    勿論、ドラマを見てないのであれば、尚のこと熱中できるはず。悪が悪を懲らしめ、悪が悪に叛逆する地獄絵図、是非御楽しみください。
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    投稿日:2013.10.17

  • まだ半分しか読んでませんが面白いです。

    黒革の手帖ってドラマで何度もやってるから見たことがあるでしょうけど、私は一度も観たことがなくて
    どうせ黒革の手帖に金銭の汚職リストでも書いてある。汚い汚職小説なんだと思って今まで読んだことが
    ありませんでしたが、今回は電子書籍を購入したので、読んでみようかと思って、おそるおそる読み始めたら
    どんどん引き込まれるように物語の世界に没頭できるので、さすがは松本清張さんだなぁと思って読んでます。
    テレビドラマでは放映できないような内容の部分が色々あって読み応えありますよ。^^
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    投稿日:2015.03.26

ブクログレビュー

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  • そんち

    そんち

    このレビューはネタバレを含みます

    賢いカッコ良い女性。駆け引き上手。男の弱みを握ってそれと引き換えにお金をいただく。
    と思いきや、最後は嵌められてたのか。

    手帳に何が書かれてるのかな?って思いながら読み始め、架空名義の口座か、なるほど。と思った。

    出産前最後の一冊となり、思い出の作品となりました。

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    投稿日:2023.11.08

  • komagoma1

    komagoma1

    このレビューはネタバレを含みます

    面白い。久々に一気読み。
    クライム小説の一種だろうが、元子の野望がどんどん膨らんで、次々に機会がやってくる。都合が良すぎるきらいはあるが、元子の手段を択ばぬやり方が、心地よくなってくる。
    何度も映像作品になっているのも納得。

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    投稿日:2023.10.10

  • ひゃっほう

    ひゃっほう

    ドラマを先に見ているのですんなりと頭に入ってきました。
    ドラマとは時代設定が違うから細かい部分は違うけれど。

    女の強さ、したたかさ、怖さがしっとりと書かれた作品。
    屈辱や孤独を味わった女性がいかに強いかということをしみじみと感じます。

    主人公・元子が“女”という性を使わずにのし上がっていくのは同じ女性としてかっこいいとさえ感じます。

    上巻では、上昇気流に乗っている元子。
    下巻でどう転落していくのかどう機転を利かせるのか、楽しみです。
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    投稿日:2022.11.06

  • ゆきなし

    ゆきなし

    武井咲主演のドラマが良すぎて。でも、令和に合うようにされてたから、原作はどうなのかなと思って読み始めた。元子は悪女って言われるけど、周りのオッサンも似たり寄ったりでしかも気持ち悪いので、個人的には元子を応援してしまいたくなる…笑。ていうか架空預金ってそんな作れるもんなんだ?続きを読む

    投稿日:2022.10.11

  • ホトケ

    ホトケ

    女子行員が横領した金で銀座の高級クラブを経営、更なる金を引き出す為権謀を巡らすサスペンス。
    タイトルの手帖に恐喝のネタが載っている訳だが、恐喝にならぬ様な情報収集、証人の確保、場面設定などは犯罪者でなくとも勉強になる事がある。続きを読む

    投稿日:2022.03.22

  • 50kei

    50kei

    1人の銀行員が危険な賭けの末華やかな銀座の夜に打って出る。そこから物語が始まる。表の華やかさ、裏の魑魅魍魎、因果応報、社会の闇。上下巻で見事に表されている。

    投稿日:2022.02.16

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