【感想】バカの壁

養老孟司 / 新潮社
(810件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
100
213
296
84
35
  • 10年立っても色あせない、養老先生のエッセイ

    養老孟司先生は、医学的な専門知識を元に社会やココロを語るエッセイを多く書かれ、一度は皆様も名前を聞いたことがあると思います。

    控えめに言って、「20世紀末から21世紀初めの、文理横断的な大衆向け読み物を書く知識人」と言ったら、多くの人が思い起こす人でしょう。

    もし、養老先生を知っていて本書「バカの壁」を読んだことがないなら、是非読んで下さい。(恐らく)養老先生の著書の中では一番売れていますし、実際楽しく読めるエッセイ集です。

    逆に、養老先生を知らない、著書を一切読んだことない、と言う方は、是非これを機会に読んでみてはいかがでしょうか。
    無論、エッセイ集ですので重厚な知識の獲得等には向きませんが、「そう言う考え方もあるか!」「それは知らなかった!」という楽しみは、必ずあると思います。
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    投稿日:2013.10.18

  • 読了した

    正直、あまりわからなかった。ところどころ、面白いと感じて、一気に読み終えたが、最後に来たところで感想が
    全部すっとんでしまった。面白いと言えば面白い。先生とは年齢が違いすぎるので、人生経験が違うのだろう。
    なるほど、一神教の弊害を言いたかったのか。でも、多神教でも、良いことばかりではないだろう。
    これがわからないのは、僕の勉強の量が足りないのだと思った。面白いし、示唆に富む本であろうと思う。
    どうかな、バカの壁を皆さんも感じていただけたでしょうか。
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    投稿日:2015.08.11

ブクログレビュー

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  •  arata

    arata

    20年前のベストセラーを遅ればせながら読んでみました。当時この本を手に取った人たちも、日本人の情報への向き合い方への著者の「バカの壁」という指摘にハッとしたのかな。

    とはいえ最近SNSで発信される情報を「自分の都合のいいように」しか受け取れない人たちを「バカの壁」で説明しているのを見かけたので、令和においても読んでおいて損はない一冊といえます。

    さて、「バカの壁」とは「人間の持つ思考の限界」という説明がされていますが、本書ではさまざまな人間の持つ思考の癖により「バカの壁」に陥ってしまうことを警告しており、一言では言い表せない根深いものがあると感じました。
    「わかっている」「わからない」「わかってもらえるだろう」「これが真実だ」
    普段なにげなく情報を受け取る場面においてこのような思考になったら、「バカの壁」を思い出して自分の思考を疑ってみたいものです。

    興味深かったのは入力と出力の方程式【y=x】に係数【a】が掛けられることで情報を受け取った人の行動が変わるという話。【a=0】だと無関心なので行動を起こさない。【a=∞(無限)】だと原理主義になってしまうからこれも厄介。

    「バカの壁」に陥りやすい【一元論】的な考え方は楽だけど、それじゃ話が通じなくなって危険だと警告している養老先生。二元論を主張しているけど、最近は多元論とか中庸といった考え方のほうが現代的かも。
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    投稿日:2024.04.24

  • 馬場豊

    馬場豊

    よく本屋さんの売れ筋コーナーにあって気になってはいた
    ただ名前が少し過激で買うのが恥ずかしい
    古本市場で80円で売っていたので、何となく手に取ってみた

    内容としては大学入試に出てきそうな文章で、身体の問題だったり脳の問題だったりが書かれている

    現代文キーワード読解で見たような事ばっかりで、目新しい知識は得られなかった、、、
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    投稿日:2024.03.23

  • まちだ

    まちだ

    一元論は思考を固めてしまう。しかしキリスト教徒全員が思考を放棄しているわけではない。彼らは宗教と他のことを分別して考えているのだろうか

    投稿日:2024.03.22

  • EGGMAN

    EGGMAN

    Audible で読了。

    絶対的な正解や正しさを安易に求めるな。
    頭だけで、聞いただけで、理解した気になるな。
    自分の目で、身体で体験し現物から情報を得ろ。
    一元論的な正しさに対して、日本は元来多神教的な国、文化である。

    概ね上記のようなことと認識した。
    理解としては全く追いついていないので、今度はAudible ではなく原著を手に取り、読んでみようと思う。
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    投稿日:2024.03.15

  • まる

    まる

    養老先生に、地に足をつけて生きろ、と言われているような本。
    常識、二元論、無意識・身体・共同体、こういったものを大事にせよと言われてる。
    抽象的な概念を色々な角度から説明され、なんとなく大事にしてほしいことはわかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.14

  • まきまき

    まきまき

    正直、何度買ったことか!
    引越で処分したらしく改めて読み直す為に
    図書館で借りました

    思い出しながらも、読むとああそうだなと思う事
    多し、1番売れた本と言われるはずだ。

    投稿日:2024.03.07

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