【感想】クライマーズ・ハイ

横山秀夫 / 文春文庫
(864件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
377
293
135
14
2
  • 多くの人に読んで欲しい

    読み終えて「多くの人に読んで欲しい」と思いました。
    1985年8月、日航機123便が群馬県御巣鷹山に墜落。500人以上の犠牲者を出した史上最大の航空事故である。この事故を中心に様々な人間ドラマが展開されます。上司、部下、同期、家族、世界的なスクープ等をめぐり物語は進みます。
    ここで書きたいことはいっぱいあるのですが、私には残念ながらそれを伝える文書力がありません。それで「多くの人に読んで欲しい」となるのですが・・・
    とてもわかりやすいシンプルな言葉で心の中にグイグイ入ってくる筆の力。
    報道とはどうあるべきか、命とは、家族とは・・・日航機墜落事故の報道をとおして様々なドラマが展開されます。
    読了後、何故か涙が出てきました。何に感動して泣いてるのか自分でもよくわからなかったのですが何ともいえない熱い問いがいっぱいあります。お勧めです。
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    投稿日:2015.03.03

  • 警察モノよりこれ!

    横山秀夫というと警察モノというイメージがありますが、こういった作品も書けるんですね。そういえば、昔は新聞社にいたらしいという経験があるという話を聞いたことがあるので、そういう経緯もあってここまでリアルで考えさせられる作品に仕上がっているのかと思いました。
    「下りるために登るんさ。」僚友の安西の言葉がカッコいいです。その他色々な要素がちりばめられた良い作品です。
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    投稿日:2016.06.25

  • 組織の呪縛 どう生きるか

    日航機墜落事故の当時の新聞記者の様々な葛藤と平行して、家族の問題が描かれています。普段何気なく読んでいる新聞も実は戦いの末(他社だけではなく自社とも)に記事になっている事がわかります。
    空前絶後の航空機事故で全編を通して重い気持ちで読み進めました。だからこそ余計に、生きている人々のがひたむきで前向きな姿に明るい未来を感じたり、輝きを感じました。続きを読む

    投稿日:2014.10.12

  • 途中から涙が止まりませんでした❗

    私は主人公と同年代の40男で家族構成など似ていて凄く感情移入してしまいあっという間に読破してしまいました。
    多彩な人間関係を描き興奮と感動を与えて貰える本でした。
    迷わず読んで間違いないです。ティッシュのご用意を!!続きを読む

    投稿日:2016.11.02

  • 男の世界?

    大事故を題材に、興味深く読みました。
    取材の過酷さは他からも知っていましたが、また、新たに知れることができ、面白かったです。

    若手のスクープを掲載しなかったことに理解はできませんでしたが、東京への転職で、彼は満たされたでしょうか。

    冷たいでしょうが結局、結果とは必然の結果なのかなーと、しみじみ。

    女?、私には?、起こり得ないかと。
    下らない消化不良になるのなら、挑戦すればいいのに。
    断ればいいのに。

    それが、組織の呪縛なのでしょうか。


    続きを読む

    投稿日:2014.11.24

  • 新聞記者魂と登山癖と家族愛

    あの日航機の墜落事故の取材に駆けた地方新聞の全権として活躍、失望感など登山癖、のぼせと友情など色々な展開が面白かった
    沈まぬ太陽と比べ日航機墜落事故の描写は簡素だが、登山のそれは鎚立岩登り経験のある方は臨場感溢れたものとなって堪らないと
    思う。また地方新聞記者の地元に起こった全国版の事件処理の重いに男気を感じぜざるを得なかった・・・・後は読んでのお楽しみで。
    続きを読む

    投稿日:2014.09.03

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ブクログレビュー

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  • だい

    だい

    山登りの物語として、すがすがしさは あるものの、新聞記者、新聞社 のことを考えればほぼおもしろく ないと思せてしまう。ダラダラと 失敗が続くのだ。

    投稿日:2024.04.10

  • やぎかんすけ

    やぎかんすけ

    主人公の仕事へのモチベがレベチ、アツい話だった。

    小さい頃にテレビの特集で日航の事件見て、それから飛行機のように自分の意思で脱出できない乗り物に乗るのがめちゃ怖くなったな、、

    投稿日:2024.04.10

  • りょび

    りょび

    実際記者だった作者のリアルな視点の面白さ。
    販売、広告、印刷、カメラ、記者、編集、部長、現場、社長、専務、読者、同期、事故。
    事故の悲惨や詳報をまさに新聞を通して読んでいるようだった。
    こんなに社内の調整が多すぎる新聞は大変だなぁと。ふとした瞬間に大事なことに気付かされて、純粋な新聞を作りたいと原点に立ち返る姿カッコよい。
    親と子、夫婦。
    小さな命と大きな命。
    クライマーズ・ハイ。
    タイトル絶妙。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • 1931115番目の読書家

    1931115番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    新聞社のゴタゴタ感がリアルで良かった。汗とか泥の入り混じった匂いがした気がするぐらい。時折はいる登山のシーンでほどよく心が凪いで、最後まで苦痛なく読み進められた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.12

  • r

    r

    力強いプロローグから鷲掴み! 人生、仕事における選択で正しい道を選べるか? 自分にとっての正しい道の基準とは? 道を進む中で恐怖を忘れ、変な方向に突き進んでいないか? 問いを突きつけられる名作!

    投稿日:2024.03.01

  • kittonn

    kittonn

    主人公の心の動きや、新聞社内のゴタゴタがささっと読んだので、ちょっと掴みにくかった感じです。
    親子関係は皆、悩みながらかなあと。

    投稿日:2024.02.04

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